父の偉大なる遺産に敬意を払いながらも、常に発展し続けることを自分たちの使命と考える彼らは、より優れたワインを生み出すための努力を惜しみません。

平均樹齢70年、最も樹齢の古いブドウで樹齢100年の古樹が育つ約6ヘクタールの畑では、自然環境を尊重し、リュット・レゾネ（減農薬農法）を採用しています。土中に生息する微生物の活発な活動がブドウに栄養を与えるとの考えから、土を押さえつけず、化学肥料は一切使用しません。

デュガのワインが持つ緻密さと卓越したストラクチャーは、植樹密度からきています。1ヘクタールあたり1万株程の植樹密度で、痩せた土壌から養分を得るためにブドウ樹は地下深くまで根を張るため、土壌の石灰濃度が上がり、果実味が濃縮された粒の小さな実を付けます。

また、昨今の地球温暖化に伴う急激な気温上昇により、ブドウが過熟しやすい傾向にあるため、ドメーヌでは収穫時期が近づくと以前より頻繁に畑に足を運び、ブドウの成熟度を注意深く観察しながら最適な収穫期を見極めています。最良のタイミングで収穫することで、理想とするエレガントなスタイルのワインに仕上げています。

デュガがごく少量だけ造るブルゴーニュ・ブランは、ただの「白のエントリーワイン」とは一線を画します。畑はジュヴレ・シャンベルタン周辺に位置し、栽培も赤と同様に丁寧そのものです。