ロバート・ビアレのジンファンデルの伝統は、1937年にジェノヴァから移民し、ナパの町はずれに定住し彼の農場でジンファンデルを植え始めた1930年代に始まりました。

かつて葡萄はガロなどの大手のワイン会社に売られていましたが、1970年代にガロはジンファンデルを引き抜いて他の儲かる品種に植え替えないかと提案を受けました。

しかしビアレ・ファミリーはその提案を退け、1991年に自らワイン造りを行うことを決めました。

1991年にワイナリーは、新しいワインメーカー、スティーブ・ホールの指導の下、小さなブドウ畑のジンファンデルのシリーズをリリース。その味わいは様々な所で評価され、ロバートパーカー氏よりジンファンデル５つ星生産者、ワインスペクテーター誌よりジンファンデルグランドマスターズとしての評価を獲得、ナパヴァレーを代表するジンファンデルの造り手となりました。

ロバート・ビアレはその後も素晴しい評価を獲得し続けワインエンスージアストからは2019年と2022年に最高97点を獲得。

この点数はワインエンスージアストでのジンファンデルを試飲した8,000本を超える中で最高得点となっており今も破られていません

そのロバート・ビアレを代表するジンファンデル、ブラックチキンには今では驚いてしまうような逸話があります。

ワイン造りを始めていなく葡萄を販売していた農家時代である1940年代にも自家消費ように少しのワインを造っていました。農園を営んでいたビアレ家が親しい顧客達に、卵、鶏肉、季節の果物、野菜などの注文を取っていた電話は近隣の人も聞く事が出来るパーティーラインというものでした。

ビアレはその注文と一緒にブラックチキンという名前で納屋に隠してあったジンファンデルを近隣や政府に分からないように内密に販売していたのです。このビアレ家の初めの苦労を忘れない意味でも代表するジンファンデルにブラックチキンと名付け正式にリリースしました。

そのロバート・ビアレですが残念ながら日本輸入が停止となります。国内最終在庫のバックヴィンテージ2016年が入荷しました。

このジンファンデルが驚きの味わいです。果実味はまったく衰える事無く酒質の強さを証明し様々な味わいの要素は統合され旨味抜群の味わいとなっています。おそらくヴィンテージを知らされずに飲んだら9年以上たっていると分からないはずです。

終売特価により現地価格を大幅に下回る定価9,350円から41％オフの5,490円が実現しました。在庫限りとなりますがこの機会に是非お楽しみください。