【ソムリエ監修】リグーリアのおすすめ白ワイン5選!産地の特徴や選び方のコツも解説!

2018/11/14 おすすめ白ワイン

リグーリアはイタリア北西部に位置する州です。

オリーブオイルの産地としても知られており、これは郷土料理にも多く使われています。

またティレニア海に面しており、海産物が豊富な地域でもあります。

今回はそんなリグーリアのワインについて、選び方やおすすめワインを紹介していきましょう。

記事の執筆者

佐々木 健太

J.S.A. ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ/年間受講者数日本一を誇るカリスマワインスクール講師  21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。ワインのサブスク「HOME WiNE」を手掛ける。YouTubeチャンネル「ソムリエ佐々木」を運営。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。

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リグーリアとは

この州はかつて海洋国家として栄えた土地です。

その地形は65%を山岳地帯が占め、残りの35%は丘陵地帯となっています。

平野はほとんどなく、海岸線もその多くが断崖絶壁です。そのため砂浜も少なく、日本でイメージされるようなリゾートはあまりありません。

ブドウ畑の多くは、この断崖絶壁とも言える斜面にあり、中でも特に有名なのは州西部のチンクエ・テッレという地区です。

チンクエ・テッレ自体は11世紀に造られた要塞都市です。隣の村へ行くためにも船が必要という立地が、当時には天然の要塞として活躍していたことでしょう。

現在でも要塞都市だった頃の様相を色濃く残すことから、世界遺産に登録されています。

ちなみにリグーリアの州都ジェノヴァはコロンブスの出生地としても有名です。

リグーリアの白ワインの特徴

リグーリアでは大半の畑で白ワインが造られています。しかし、生産量はイタリアワインの中でも少なく、ランキングにしてみると、イタリア20州のうち上から18番目にあたるのがリグーリアとなります。

このため、良質なワインは多いのですが、輸出に回る本数は少なく、全体的に入手しづらいのが特徴です。

さらに、リグーリアのブドウ畑は、その多くが断崖絶壁の上という過酷な環境にあります。そんな環境でブドウ栽培を行っていることもこの地域の特徴といえるでしょう。

リグーリアの白ワインの選び方

味わいで選ぶ

辛口

リグーリアの場合、白ワインの多くが辛口です。

しかし地区によって使われている品種が異なり、それに伴ってアロマや味わいが変わってきます。

そのため、選ぶときは地区を考慮して選ぶといいでしょう。

甘口

リグーリアでは、甘口は珍しい存在です。この州の中で名が知られている生産地で甘口の白ワインを造っているところはほとんどないのです。

すでにお伝えしたとおり、リグーリア自体、ワインの生産量が少ない州です。その中でさらに生産割合が少ない甘口となると、これはもはや希少とすら言えます。

そのためリグーリアの甘口ワインを日本で手に入れるのは少々困難かもしれません。

地区で選ぶ

チンクエ・テッレ

チンクエ・テッレでは、早飲みタイプの辛口白を中心に生産しています。この地区では海に面した絶壁の上に畑があり、著名な畑があるのはどこも急斜面です。

そういった土地で生まれるチンクエ・テッレのワインは、全体的にフレッシュな印象があり、やわらかい香りを持っています。

使われている品種で主体となっているのはボスコです。またブレンドにヴェルメンティーノが使われることもあります。

ちなみにこの地区ではシャッケトラというデザートワインも造られています。ですが、これは1万本程しか生産されていないため、他のリグーリアワインに輪をかけて入手が困難と言えるでしょう。

チンクエ・テッレとは5つの村という意味で、その名のとおり5カ所の村から構成された地区です。

コッリ・ディ・ルーニ

コッリ・ディ・ルーニの畑はルーニ丘陵という丘陵地帯にあり、そのためか先述のチンクエ・テッレとはワインの性格がまったく異なっているのが特徴です。

この地区で生産される白ワインはヴェルメンティーノ種が主体の辛口ワインが主になっており、すがすがしい口当たりと、果実味を感じられる味わいを持っています。

これに加え、ミネラルの風味も楽しめることから「海のワイン」と呼ばれており、魚料理との相性が抜群です。

価格で選ぶ

リグーリアのワインは価格帯が比較的広い方です。輸入量が少ないためか、高価なワインもありますが、中には2000円台から3000円台で入手できるものもあります。

地区や生産者にこだわって選ぶ場合は別として、価格帯のみを見るならそれなりに選択肢はあると言えるでしょう。

この州のワインは高品質なものが多いのも特徴です。なぜなら、断崖絶壁の上という過酷な環境でブドウ栽培が行われるため、必然的にスタッフの腕も鍛えられるからです。

価格イコール品質という先入観にとらわれず、希望する価格帯のものを選ぶといいでしょう。

リグーリアのおすすめ白ワイン5選

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日常使いにおすすめ!3,000円未満ベスト5

第5位

グラディウス コッリ・ディ・ルーニビアンコ

詳細情報
アルコール度数 13 %
味わい  辛口
原産国名 イタリア

甘くさわやかな香りを楽しめるアロマティックなワイン

ヴェルメンティーノ、トレッビアーノ、マルヴァジーア、アルバローラがブレンドされたワインです。

柑橘類のさわやかなアロマと、フルーティで引き締まった味わいを持っています。

塩っぽさを含んだミネラリーな風味を感じることができるでしょう。

 

第4位

フェデリーチディジューリオ フェデリーチ ソラリス コッリディルーニ ヴェルメンティーノ

詳細情報
味わい  辛口
原産国名 イタリア
メーカー名   オンラインワインストアWassy's
果実 %     ヴェルメンティーノ 100%

果実味とミネラルのバランスが絶妙なワイン

ヴェルメンティーノ100%で造られたワインで、全体的にバランスのとれた味わいを持ちます。

果実味にあふれたな味わいとミネラルの風味を楽しむことができ、また心地よい苦味がこのワインの味を引き立てています。

 

第3位

チンクエ・テッレ

詳細情報
味わい  辛口
原産国名 イタリア
メーカー名   ドラジェ
果実 %     ボスコ60% アルバローラ25% ヴェルメンティーノ15%

過酷な土地で育てられた高品質なワイン。

黄色い花や柑橘系をイメージさせるエレガントなアロマと、若々しくミネラルの風味に富んだ味わいが特徴のワインです。

チンクエ・テッレ地区の絶壁の上にある畑で造られており、過酷な環境で余分なものをそぎ落とした高品質なブドウの味わいを楽しむことができます。

 

第2位

ルナエ アルバローラ コッリ・ディ・ルーニ

詳細情報
アルコール度数 13 %
味わい  辛口
原産国名 イタリア
メーカー名   モンテ物産
果実 %     アルバローラ100%

海の幸と相性抜群!リグーリアが誇る「海のワイン」

幾層にもわたった非常に奥行きのあるアロマを持っています。

余韻が心地よく、魚料理など海産物ととても相性がいい「海のワイン」です。

海の幸と合わせるのであれば非常におすすめできる品と言えるでしょう。

 

第1位

コッリ・ディ・ルーニ フィオール・ディ・ルーナ

詳細情報
味わい  辛口
原産国名 イタリア
メーカー名   ルナエ社

豊かな味わいと繊細な香りを持つ「花」のワイン

栄えある第1位は、花のような心地よい香りと、全体的に豊かな果実味を感じられる味わいを持ったワインです。

風味豊かで、ホワイトペッパーを思わせる香辛料のニュアンスも含みます。

ちなみに名前に入っている「フィオール」とは花という意味です。花のように繊細かつ豊かなアロマを持つことからつけられた名前です。

リグーリアの白ワイン比較表

商品画像コッリ・ディ・ルーニ フィオール・ディ・ルーナ ルナエ アルバローラ コッリ・ディ・ルーニチンクエ・テッレフェデリーチディジューリオ フェデリーチ ソラリス コッリディルーニ ヴェルメンティーノグラディウス コッリ・ディ・ルーニビアンコ
商品名コッリ・ディ・ルーニ フィオール・ディ・ルーナルナエ アルバローラ コッリ・ディ・ルーニチンクエ・テッレフェデリーチディジューリオ フェデリーチ ソラリス コッリディルーニ ヴェルメンティーノグラディウス コッリ・ディ・ルーニビアンコ
詳細味わい  辛口
原産国名 イタリア
メーカー名   ルナエ社
アルコール度数 13 %
味わい  辛口
原産国名 イタリア
メーカー名   モンテ物産
果実 %     アルバローラ100%
味わい  辛口
原産国名 イタリア
メーカー名   ドラジェ
果実 %     ボスコ60% アルバローラ25% ヴェルメンティーノ15%
味わい  辛口
原産国名 イタリア
メーカー名   オンラインワインストアWassy's
果実 %     ヴェルメンティーノ 100%
アルコール度数 13 %
味わい  辛口
原産国名 イタリア
商品リンク詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

リグーリア白ワインまとめ

リグーリアではワイン栽培は古くから行われており、チンクエ・テッレに関しては1000年以上もさかのぼることができます。

もともと、チンクエ・テッレは11世紀に要塞都市として誕生しました。しかし共同体として生活していくためには資金源が要ります。隣村に行くにも船が必要という環境の中で生き抜くため、ブドウ栽培を始めたのです。

チンクエ・テッレの土地はブドウにとって育ちやすい環境とはとても言えない厳しいものでしたが、それでも1000年続いてきた歴史がこの地から生まれるワインの力を物語っています。

そんなリグーリアワインは全体的な輸出量が少ないことから、日本に入ってくる本数も限られており、普段目にすることはあまりありません。

ただ現在はネットで探すことができるため、ある程度は手に入ります。

とはいえやはり絶対的な輸入量は少ないので、運良く巡り合えた時はじっくりと味わってみてください。

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