「赤ワインにはどのような種類がある?」
「おすすめの銘柄はどのワイン?」
料理と相性抜群なだけでなく、美肌や健康にも効能がある赤ワイン。
ただ、赤ワインといっても、さまざまな産地、ブドウの種類、価格帯があり、ワイン初心者の人はどれを選べばよいか迷ってしまうという方もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では赤ワインの種類から美味しい赤ワインの選び方の解説、人気のあるワインの中で特におすすめの赤ワインをご紹介します。
ぜひ、ワイン選びの参考にしてください。
目次
赤ワインならではの魅力|白ワインとは何が違う?
赤ワインは、独特の風味と特性を持つ魅力的な飲み物です。
白ワインとは製法や味わいが大きく異なります。
ここでは、赤ワインの主な特徴と白ワインとの違いを説明します。
赤ワインの特徴と製法
赤ワインは、黒ブドウの果皮や種子を一緒に発酵させることで作られます。
この製法により、深紅から紫がかった赤色を呈し、タンニンを多く含むことが特徴です。
タンニンは渋みと複雑さを生み出し、力強く深みのある味わいを作り出します。また、ポリフェノールを多く含むため、抗酸化作用が高いとされています。
赤ワインは通常、室温か少し冷やして(14-18℃程度)飲むのが一般的で、肉料理や濃厚な味付けの料理との相性が良いです。
白ワインとの違い
特徴 | 赤ワイン | 白ワイン |
---|---|---|
原料 | 黒ブドウの果皮、果肉、種子 | 白ブドウの果肉(または黒ブドウの果肉) |
製造方法 | 果皮・種子と一緒に発酵 | 果皮・種子を取り除いて発酵 |
色 | 赤から紫、黒っぽい色 | 黄色から緑、琥珀色 |
味わい | 渋みがあり、複雑な風味が特徴 | 爽やかでフルーティーな風味 |
タンニン | 高い(渋みの元) | 低い(ほとんど含まれない) |
アルコール度数 | 一般的に高め | 一般的に低め |
適温 | 室温または少し冷やして(14-18℃程度) | よく冷やして(7-10℃程度) |
食事との相性 | 赤肉、チーズ、濃厚な料理 | 魚介類、白肉、サラダなど軽い料理 |
保存期間 | 長期間熟成することが多い | 比較的早めに飲むことが推奨される |
白ワインは主に白ブドウの果汁のみを発酵させるため、赤ワインとは製法が大きく異なります。
色は透明から黄金色まで淡く、タンニンをほとんど含まないのが特徴です。
味わいはさわやかで軽やかなものが多く、魚介類や軽い料理との相性が良いとされています。
白ワインは冷やして(7-10℃程度)飲むことが多く、赤ワインほどではないものの、同様の健康効果があるとされています。
このように、赤ワインと白ワインは製法、味わい、適した料理など、多くの点で異なる特徴を持っています。
赤ワインの選び方のポイント
ワインに詳しくない方には「どの赤ワインが自分の好きな味なのか分からない」というのが現実。
そこで今回は「赤ワインの味は何によって変わるのか」「何で判断すればいいのか」というポイントをお教えします。
そのポイントとは、 「ボディ、 産地、ブドウ、生産された年 (ヴィンテージ)、価格帯」の5つです。
それでは順番に見ていきましょう。
味わいの種類「ボディ」
赤ワインはほぼ辛口
白ワインの味わいは辛口・甘口で表します。しかし、赤ワインはほとんどが辛口(甘口は非常に少数)なので、「ボディ」で表現します。
「ボディ」とは赤ワインを口にした時の味わいや感触のことを指します。
簡単に言うと、「赤ワインがこってりしているか、あっさりしているか」ということを表現しているのです。
※赤ワインの渋みが苦手な方は、少数ですが、甘口赤ワインもあるので、参考にしてみてください。
ボディ比較表
各ボディをまとめると以下のようになります。
味 | 度数 | 熟成 | 合う料理 | |
---|---|---|---|---|
フルボディ | 色が濃い・タンニンが強くどっしり | 15%前後 | 長熟 | 牛・羊などの肉料理 |
ミディアムボディ | フルとライトの間 | 13%前後 | ほどほど | タレ味の焼き鳥、すき焼き |
ライトボディ | 色は薄め・タンニンは弱く軽やか | 11%前後 | あまりさせない | チキン、サラダ |
濃くボリューム感のあるフルボディ
フルボディとは口にした時に「濃い」、「どっしりしている」、「様々な味わいが複雑に絡み合っている」、「渋み(タンニン)が強い」という印象を持つ赤ワインのことです。
またアルコール度数の高いワインも口にするとボリュームを感じるので「フルボディ」に分けられることが多くなります。
フルボディはいわゆる典型的な赤ワインで、「渋い、飲みにくい」と言われがちです。
しかし、脂っこい料理や肉料理などに合わせると、その豊富なタンニンが脂を洗い流してくれ、さっぱりといただくことができます。
繊細で口当たりの良いライトボディ
ライトボディとはタンニンが弱めで滑らか、口当たりが軽いものを指します。
一般的に「赤ワインにはお肉」と言われますが、少し冷やしたライトボディの赤ワインには魚介料理やサラダなどの野菜料理もよく合います。
口当たりがよく飲みやすいので、赤ワイン初心者の方にも向いているタイプです。
どんな料理にも合う!ミディアムボディ
ミディアムボディは、フルボディとライトボディの中間くらいの味わいを指します。
程よいボリューム感とタンニンがあるため、比較的どんな食事にも合わせやすい「万能選手」。
困った時はミディアムボディを選んでおけば、大きく外すことはありません。
ブドウ品種で選ぶ
生産地によって味わいが変わってくるとはいえ、ブドウの品種が違えば味わいは全く別のものになります。
「ボディ」もこの品種に左右される部分が最も大きいのです。
典型的なフルボディ!カベルネ・ソーヴィニヨン
フランスのボルドー地方原産ですが、現在では世界中で栽培されており、栽培面積世界一の黒ブドウです。
・しっかりとした骨格(フルボディ)
・カシスやブルーベリーといった黒い果実系の凝縮した香り
・旧世界(ヨーロッパ産)のものは針葉樹やミントのようなスッとする清涼感
いわゆる典型的なフルボディの赤ワインで、牛肉や子羊肉に合わせるとベストマッチです。
ライトボディの代表!ピノ・ノワール
フランスのブルゴーニュ地方原産。果皮が薄いため病気に弱く、栽培が難しい繊細な品種です。
・お花畑を思わせる華やかなアロマ
・スパイスや革製品を思わせる複雑な芳香
・タンニンは弱い
・酸は強め
ライトボディの赤ワインの代表格で、初心者の方にも飲みやすい品種といえるでしょう。
合わせる食材はやはり繊細な鴨肉、鶏肉など、きめが細かい肉質のものが向いています。
ミディアムボディの典型!メルロー
フランスのボルドー原産。病気に強く、生産量が多くなるため人気があり、世界中で栽培されています。
・シナモンなどの甘めのスパイス香
・柔らかで滑らかなタンニン
・酸は弱い
ミディアムボディの典型的なブドウ品種で、カベルネ・ソーヴィニヨンのタンニンと酸を弱くして飲みやすくした感じのワインになります。
比較的どんな料理にも合わせやすいので、「とりあえず赤ワインをボトルで」という時はメルロ-を選んでおけば間違いありません。
スパイシー&フルーティー!シラー(シラーズ)
フランスのローヌ地方原産。現在ではオーストラリアでの栽培が盛んで、そちらでは「シラーズ」と呼ばれています。
・熟した果実味(オーストラリア)
・タンニンはカベルネ・ソーヴィニヨンほど強くない
・酸は強め
フルボディのワインですが、カベルネ・ソーヴィニヨンほどタンニンが強くないため、比較的飲みやすいといえるでしょう。
鹿肉や鴨肉、ジビエといった「血の香り」がする肉を香ばしく焼き上げたものに合わせれば最高です。
ここで紹介した品種は、ごく一部です。品種の種類を知ると、ワインの楽しみ方が増えます。
産地で選ぶ
ブドウの絞り汁の糖分をそのままアルコールにするワインは、土壌や気候の影響をダイレクトに受けるお酒です。
そのためテロワール(土壌や気候などの環境)の違う産地であれば、同じブドウ品種でも全く味わいが変わってくるのです。
「 ワイン王国」フランスの赤ワイン
ワインの王国
ワインと言えば多くの人がフランスを思い浮かべるほど、フランスは圧倒的なワイン王国です。
実際世界中で栽培されているいわゆる国際品種と言われるブドウ品種の多くはフランス原産。
また世界最高峰のワイン生産地、ボルドーとブルゴーニュの双方を有しています。
北海道より高い緯度と複雑な土壌
基本的に冷涼で、ブドウを完熟させても暖かい生産地に比べ、「引き締まった」印象になります。
また複雑な土壌はブドウに様々なミネラル分を与え、ワインに深みをもたらします。
そのため南仏を除くフランスのワインは、地中海に面して温暖なイタリアやスペイン、ヨーロッパ以外のいわゆるニューワールドのワインに比べ、「繊細で複雑」な味わい深いものになるのです。
他の国のワインに比べお値段は若干高めですが、フランスのワインを味わいのモノサシとして持っておくと、他の国のワインを飲んだ時に「あ、同じ品種でもフランスとはここが違うんだ!」というように理解を深めることができます。
心地よい軽さが魅力!イタリアの赤ワイン
豊富なブドウの種類
ワイン生産量は世界一、イタリアワインの特徴はなんといってもそのブドウ品種の多さです。
20ある州の全てでブドウ栽培が行われており、イタリア固有の「地ブドウ」が多く、その種類は数百種類にも及びます。
味わいは軽快で親しみやすい
赤ワインの銘醸地はピエモンテ州のバローロとバルバレスコ、ピエモンテ州のキャンティ・クラシコ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノなどで、フランスに負けない重厚で複雑なワインを造りますが、比較するとやや温暖なため、軽快で親しみやすい味わいのものが多くなっています。
情熱の国のワインはフルボディ!スペインの赤ワイン
スペインでは、ガルナッチャ(フランスではグルナッシュ)、モナストレル(フランスではムールヴェドル)というように、フランスと共通の品種も多く栽培されています。
しかしフランスと比べ日照時間が長く降水量が少ないため、ブドウがより完熟し、味が濃縮しやすくなっています。
そのためワインの味もより濃く、フルボディ寄りになるという傾向があります。
樽香バッチリ!アメリカの赤ワイン
アメリカ人向けのワイン造り
アメリカは世界第4位のワイン生産国でもありますが、世界第1位のワイン消費国でもあります。
そのためアメリカで造られるワインは「アメリカ人好み」になる傾向があり、「濃厚で、樽香がバッチリ効いている」という特徴があります。
樽香とはバニラに似た香りのこと。濃厚でバニラの香りがプンプンしたらアメリカのワインの可能性が高いといっていいでしょう。
肉にはアメリカの赤ワイン
ワイン初心者の方には「濃すぎて・・・」と敬遠されてしまうかもしれませんが、バーベキューや赤身のステーキには実によく合います。
ガッツリお肉を食べる時は、アメリカの赤ワインを選んでみるのもいいでしょう。
本家ローヌを上回るシラーズ! オーストラリアの赤ワイン
ヨーロッパ以外のワイン生産国をニューワールドと呼びますが、このニューワールドの特徴を最も端的に表しているのがオーストラリアのワインです。
一番わかり易いのが「シラー」という品種。
オーストラリアではシラーズと呼ばれるこのブドウ品種、フランスのローヌ地方が原産ですが、現在ではローヌ地方とオーストラリアが二大生産地となっています。
そしてローヌのシラーは「スパイシーでエレガント、繊細な味わい」。オーストラリアのシラーズは「濃密な果実味と滑らかなタンニン、力強い味わい」となります。
全く同じブドウ品種でもここまで異なる印象になるのです。
紹介した5ヵ国以外にも、赤ワインの産地はあります。
ヴィンテージで選ぶ
日本酒やビールに比べブドウの出来不出来がワインの品質に直結することはご説明しました。
そのため「生産された年」いわゆるヴィンテージによって、ワインの味わいは大きく変わってきます。
そこで産地ごとの「当たり年」を表にしてみました。
ワインを選ぶ時の参考にしてみてください。
☆秀逸な年 ◎とても良い年 ○良好な年
生産国(生産地) | 近年の当たり年 |
---|---|
ボルドー | 2010◎ 2009○ 2005◎ |
ブルゴーニュ | 2015○ 2010○ 2005◎ |
イタリア | 2013◎ 2012◎ |
スペイン | 2012◎ 2011◎ 2009◎ |
アメリカ | 2015◎ 2014◎ 2013☆ 2012☆ |
オーストラリア | 2015◎ 2013◎ 2012☆ |
価格で選ぶ
仕事柄年間1,500本程のワインを試飲しますが、高いワインが絶対に美味しいというわけではなく、逆に安いワインの中にも「掘り出し物」と呼ぶべき美味しいものがあるのがワインの面白いところです。
しかし経験上「この金額以上を出せば当たりが多い」といった価格帯はあります。
そこで国別の目安になる金額を表にしてみました。
生産国 | 目安となる予算 |
---|---|
フランス | ¥3,000~ |
イタリア | ¥2,000 |
スペイン | ¥2,000 |
アメリカ | ¥3,000 |
オーストラリア | ¥2,500 |
ぜひ参考にしてみてください。
予算別!おすすめの赤ワイン20選
ここからはソムリエが選ぶ、おすすめの赤ワイン16選を紹介します。
今回は予算別に分けて紹介しているので、デイリーワインやプレゼントワインなど用途別にお選びください。
では早速見ていきましょう。
掘り出し物を探すのが楽しいデイリーワイン!予算2,000円
8位
ブレッド&バターの生みの親が手掛ける常識を覆す驚愕の千円ワイン!
クロスド・パスはナパのお値打ちワインとして有名なカモミのイタリア人醸造家ダリオ・デ・コンティが経営するワイナリー。
ダークチェリー、プラムなどの豊富な果実味に、ハーブやココア、スパイ ス の香りも感じられます。
豊かな果実味に樽由来のオークのフレーヴァーがほのかに感じられる、飲み口の柔らかいミディアムフルのワインです。
香り | ダークチェリー、プラム |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
コメント | タンニンが心地よく、味わいに溶け込んでおり、オークのフレーバーがワインにボリュームを与えている1本です。 |
7位
チリ最北端の新たな産地エルキヴァレーのパイオニア!
ヒュー・ジョンソン「ポケットワインブック2019」で3つ星を獲得したワイン。
香り高い花のアロマ、ブラックペッパーのスパイシーな要素があります。
ジビエや焼肉、ビーフシチューとぜひ合わせていただきたい1本です。
香り | アロマ、ブラックペッパー |
酸味 | ★☆☆☆☆ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★☆ |
コメント | たっぷりとフルボディ、調和のとれた柔らかなタンニンが心地よく感じられ、豊かな果実味とスパイスがバランスよく混ざり合っています。 |
6位
ロバート・モンダヴが手掛けた赤ワイン
「カリフォルニアワインの父」と称されるロバート・モンダヴによるカジュアルラインの赤ワインです。
リッチなシダーの香りとドライチェリーの果実の味わいが値段以上の美味しさを表しています。
深みのあるブラックベリーの風味がバランス良い、ミディアムボディの赤ワインです。
香り | アメリカンチェリーのコンポート、ヴァニラ |
酸味 | ★☆☆☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
コメント | 甘い香りはやや派手ではあるが、ワイングラスや供出温度などの「ソムリエ的」仕事を必要としないオープンな味わいは、デイリーワインに適しているといえるだろう。 |
5位
ハリネズミのラベルが人気の南アフリカワイン
南アフリカのカリスマ生産者、マークケント氏が手掛けるブーケンハーツクルーフ社。
毎日手軽に楽しめる価格帯でありながら高い品質のワインを生産しています。
ニューワールドのシラーでありながら、フランスのローヌのようなスパイシーさと甘苦さを感じさせ、カシス、チェリーといった果実味もあふれる1本です。
香り | ブルーベリーのコンポート、メントール、やや黒コショウ |
酸味 | ★☆☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
コメント | 南アのシラーは、やや強引にわかりやすくいうと「オーストラリア的」な味わいになるものが多いが、今回もその例に漏れない。シラー特有の黒コショウのニュアンスも感じ取ることができ、品種の特徴がよく現れている。 |
4位
チリワインを代表するコノスルの上級バージョン
チリワインの代名詞的存在となったコノスルの上級バージョン、「レゼルバシリーズ」のカベルネ・ソーヴィニヨンです。
カシスやブラックチェリーといった黒果実の濃厚な香りと黒胡椒、ミント、タバコといったアロマの複雑性を持ち合わせています。
豊富なタンニンと酸味があり、長い余韻を楽しむことができます。
香り | カシス、タバコ、ピーマン |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
コメント | 品種の特徴を表現するのが得意な「コノスル」のワイン。お口が満足する重厚感あるスタイルのワインだが、チリの赤ワイン特有のほんのりと青いピーマンの香りが、ワインにフレッシュな印象を与えている。 |
3位
ボルドー2級シャトーの元オーナーが手がける南アフリカのシラー
ボルドー2級シャトー、ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの元オーナーが南アフリカで始めたワイナリーがグレネリーです。
そのため南アフリカのワインでありながらどこかフランスを思わせるのが特徴。
プラムの果実味と白胡椒のスパイシーさを持ち、クラッシックでエレガントなスタイルです。
香り | カシス、タバコ、ピーマン |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
コメント | 重たすぎないフルボディな味わい。エアリーで軽いニュアンスは、お料理の邪魔をしないフードフレンドリーなワインと言える。 |
2位
カリフォルニアのオーニールヴィントナーズが手掛けるピノ・ノワール
アロヨ・セコ、モントレー、ローダイからブドウを収穫し、発酵はステンレスタンクで行われます。
その後収穫した区画ごとにアメリカンオークとフレンチオークを使い分けて熟成しています。
果実味を感じるエレガントな造りながら、心地よいオークの香りが本格派の一面を覗かせているようです。
サステイナブル農法の認証を受けているので、体にも地球にも優しく作られています。
ローストした鶏肉や、トマトソースなどと相性の良い一本です。
香り | ラズベリー、コーラ |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
コメント | 熟した赤系ベリーの果実のフレイヴァーに、シナモンやナツメグなどの甘いスパイスの香りが調和。「コーラ」のようなニュアンスがあるが、実は「コーラ」というコメントは海外のプロのソムリエが、アメリカ産のピノ・ノワールのワインの香りの表現に使用することもあるテイスティング用語の一つである。 |
1位
一級シャトー、ラフィットやマルゴーを上回るポテンシャルを秘めた一本
あのル・パンをも手がけた天才醸造家ミッシェル・ロラン氏がコンサルティングして生まれ変わったシャトー・モンペラ。
ラフィットやマルゴーといった一級シャトーを上回る評価を得ており、価格からは信じられないポテンシャルを持った赤ワインです。
ボルドー右岸らしくメルローを中心としたセパージュは、滑らかなタンニンと果実味が絶妙のバランスを保ち、デイリーワインの域を完全に超えた一本となっています。
香り | ブルーベリー、粘土、動物のニュアンス |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★★☆ |
コメント | 円みのあるタンニンとなめらかなテクスチャーは「ミッシェル・ロラン氏」の賜物。深みに欠けるのはどうしても否めないが、ボルドー入門編としてはこれ以上最適なものはなかなか見つけられないだろう。 |
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詳細情報
度数:14.5%
味わい:フルボディ
産地:アメリカ、カリフォルニア、ナパヴァレー
品種:カベルネソーヴィニヨン、プティ・ヴェルド
明石家さんまさんも太鼓判を押したことで、一躍市場から姿を消すほど人気を博した一本。
それがこちらの「ナパ・ハイランズ カベルネソーヴィニヨン」。
ナパ・ヴァレーの醍醐味とも言うべき、凝縮した果実味と豊かな樽香、飲み応えある力強いボディが堪能できます。
香り | ブラックチェリー、リコリス |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
7位
セレブリティも愛飲する爆発的な人気を博すワイン!
レッドブレンドの一大ムーブメントを巻き起こしたワインとして鮮烈なデビューを果たした1本。
プラムとブラックベリーのアロマにほのかなオリーブのニュアンスを感じることができます。
爆発的な人気を博すプリズナーを是非お楽しみください。
香り | プラム、ブラックベリー、オリーブ |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★☆ |
コメント | しっかりとしたタンニンを持つ骨格とバランスのとれた酸味にオークの風味が溶け込み口の中に豊かなフレーバーが持続。グリルしたショートリブ、トマトソースのポークミートボールとお楽しみください。 |
6位
ブラインド試飲でトップナパヴァレーメルローに選出された造り手が手掛ける!
3人の共同経営者がイタリアで所有する葡萄畑の元のオーナーの名前から名付けられたワイン。
ラズベリーやフレッシュなプラムのアロマと共に温かな大地のぬくもりを感じます。
あらゆるワインで圧倒的価値を提供するナパ屈指のお値打ちワイナリーが造る1本をぜひお楽しみください。
香り | ラズベリー、プラム |
酸味 | ★☆☆☆☆ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★☆ |
コメント | たっぷりとしていて滑らかな口当たりの中に、アメリカンチェリーやベリー系果実がバニラやミルクチョコレートやコーヒーなどのフレーバーと共に重なり合意を見せます。 |
5位
100%モナストレルのフルボディ
世界的ワイン評論家ロバート・パーカー氏率いるワイン・アドヴォケイト誌で「3~5倍の価格でもおかしくない」と紹介された、100%モナストレルで造られたスペインのフルボディ。
ブルーベリー、ブラックベリーといった黒系の果実の濃厚な香りにチョコレート、インク、などのアロマが重なります。
パーカー氏の家飲みワインだそうです。
香り | カシス、墨汁、ドライハーブ |
酸味 | ★☆☆☆☆ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★☆ |
コメント | まろやかでたっぷりとしたボリューミーな味わい。情熱の国スペインを連想させる巨大なエネルギーを感じられるスタイル。 |
4位
3本の矢ならぬ3つの「輪」が造り出すシラーズの銘品
世界最高の醸造家クリス・リングランド氏、ブドウを知り尽くした栽培家デビッド・ヒッキンボサム氏、ワイン業界に精通したアメリカのワイン輸入商ダン・フィリップ氏。
この3つの才能が重ね合わされたことから、「スリーリングス」の名前が付けられました。
インクのように濃い色、濃い旨味とヘビー級ですが、フローラルで官能的なアロマを持つという一面も。
「濃い赤ワインが飲みたい」という時、ぜひ試してみてください。
香り | チョコミント、タバコ |
酸味 | ★☆☆☆☆ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★☆☆☆ |
コメント | オーストラリアらしさ全開のワイン。非常に濃い漆黒の色調、ジャムのような煮詰めた果実香りに、ユーカリのような清涼感が調和している。 |
3位
5つ星生産者が贈る傑作シラーズ
ロバート・パーカー氏が「天才」と評する5つ星生産者、ウッドカッターズ。
そんな造り手が提供するシラーズは、ブラックベリー、クレーム・ド・カシス、リコリス、ブラックオリーブの香りが溢れ出し、パワフルかつ優雅という奇跡のバランスを見せてくれます。
香り | カシスのリキュール、ドライハーブ |
酸味 | ★☆☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
コメント | エキス分が詰まったようなジューシーなフルボディワイン。ドライハーブやラベンダー、スミレ、地中海を連想させるようなニュアンスも感じることができる。 |
2位
スペインワインの革命家が贈るガルナッチャ
「スペインワインの革命家」と呼ばれるホルフェ・オルドネス氏が手がけるガルナッチャ100%の赤ワインです。
世界的ワイン評論家ロバート・パーカー氏が「ここ30年間、この価格帯で飲んだワインの中で最も素晴らしい」と絶賛。
ガルナッチャ特有の果実の濃厚な甘みと滑らかな口当たり、長い余韻が飲む人をうっとりさせます。すき焼きや濃いめの煮物にも合わせやすいので、和食のお供にも。
香り | レーズン、インク |
酸味 | ★☆☆☆☆ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★☆ |
コメント | 超濃厚ワイン。喉を固体が通っていくような、ヒリヒリとしたニュアンスを感じることができる。 |
1位
ブルゴーニュを感じさせる南アフリカのピノ・ノワール
ポールクルーバーの創業は1896年。南アフリカでもかなりの歴史を持つワイナリーです。
ブルゴーニュ地方に非常によく似た気候のエルジン地区のピノ・ノワールを使い、フランスから輸入したオーク樽で熟成させたこのワインは、南アフリカ産でありながら、遠くブルゴーニュを感じさせる、エレガントで複雑な味わいを持っています。
香り | ラズベリー、ナツメグ、トマトの葉 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★☆☆☆☆ |
コメント | 海の影響を受ける冷涼な気候を有し、南アで今最も注目を集める小さな産地「エルギン」。この地を一躍有名にしたパイオニアが「ポール・クルーバー」である。旧世界と新世界の間のようなスタイルを持つ気さくな味わいのピノ・ノワールである。 |
プレゼントならコレ!
5位
スーパータスカンを生み出す銘醸地ボルゲリからの贈り物
スーパータスカンとして名高い「サッシカイア」の産地として名高いボルゲリに畑を構える「レ・マッキオーレ」。
カベルネ・フラン100%で造られたその香りは、ダークチェリーやカカオのよう。
そして口に含めば非常に滑らかなタンニンが喉の奥にスルりと落ちていきます。後に残るのは官能的で長い余韻。理屈なく「美味しい」といえる1本です。
香り | カシス、タバコ、ピーマン |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
コメント | 筆者が人生で初めて衝撃を受けた「カベルネ・フラン」のワインがこの一本である。ボルドーで補助的に使用され、世界的にも名前は広く知られているが、高品質なワインになかなか出会う機会のないカベルネ・フランだが、、、このワインを飲むとそのイメージは100%覆されると確信できる。 |
4位
コート・デュ・ローヌの盟主が贈るエルミタージュ
コート・デュ・ローヌ北部を代表する生産者で、「盟主」とさえ称されるギガル。
ロバート・パーカー氏の「100点満点」を最も多く獲得してきたそのクオリティは他の追随を許しません。エルミタージュのボーム、メアル、ベサール、エルミットの区画のブドウを使用したその味わいは、シラーらしいスパイシーさとしなやかなアスリートの筋肉を彷彿させます。
香り | ブルーベリー、黒コショウ、ブラックオリーヴ |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
コメント | スパイシーで野性的、シラーの特徴が非常に見事に表現された一本。10年ほどの熟成も可能なポテンシャルを秘めた一本。 |
3位
伝統あるドメーヌがビオディナミを導入して作り上げたジュヴレ・シャンベルタン
トラベはジュヴレ・シャンベルタンで6世代に渡りワインを製造する老舗のドメーヌです。
しかし伝統にこだわることなく、ビオディナミを導入、実践。
赤い果実の香りと酸味のバランスが素晴らしく、枯れ葉や腐葉土といったシャンベルタンっぽさもきちんと持ち合わせた1本。
香り | 野イチゴ、枯れ葉 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
コメント | 「美味しいワインはブドウから」。ビオディナミ(=バイオダイナミクス農業)やオーガニックに切り替える生産者は年々増加している。複雑な香りは時間と共に変化していき、様々な表情を見せてくれる。 |
2位
ブルゴーニュ的な、あまりにブルゴーニュ的な
2007年創業とまだ新しいワイナリーながら、南アフリカを代表する生産者となったクリスタルム。
ピノ・ノワールとシャルドネというブルゴーニュ品種のみに絞り高い品質のワインを送り出しています。繊細で優雅なこのピノ・ノワールは、某有名ソムリエがブラインドテイスティングでブルゴーニュ産と間違えてしまったという逸話を持つほどです。
香り | レッドチェリー、腐葉土 |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
コメント | インパクトがあるわけでは決してないが、果実の香りと熟成香りが調和。大ぶりなグラスを使用し、深呼吸するように複雑な香りを楽しんでいただきたい。 |
1位
1級に匹敵するスーバーセカンド
モンローズはボルドー2級に格付けされるシャトーですが、その実力は1級シャトーに匹敵し、「スーバーセカンド」と呼ばれています。
50年は余裕で熟成させることができると言われ、ボルドーのなかでも最も長熟とされるモンローズですから、今購入して20年後、30年後に開けてみるという夢のある楽しみ方も可能です。
香り | カシス、ローズマリー、針葉樹 |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
コメント | ボルドー、メドック地区の中でも特に厚みのあるパワフルな味わいで定評のあるシャトー。がっしりとしたタンニンが熟成により徐々にこなれていく。ヴィンテージ毎に熟成スピードは変化するが、度のヴィンテージでも最低10年は寝かせたいところ。 |
赤ワインまとめ~味わいチャート表
赤ワインの種類と選び方の解説から、おすすめの赤ワインまでご紹介しました。
赤ワインの味わいは3つのボディは表せますが、品種と産地に関しては、ここで紹介したもの以上に数があります。
そこで、この味わいチャート表を参考にしてみてください。
赤ワインのおすすめの飲み方
ここでは赤ワインの美味しい飲み方について紹介します。
今回紹介するのは温度・グラス・飲み方のコツです。
では解説していきます。
温度は16~20℃で保存しよう
赤ワインは基本的に16~20℃で保存しておきましょう。
一般的に赤ワインは常温での保存と言われていますが、日本の気候だと16~20℃で赤ワインを保存することで、コクに深みが出て美味しく飲むことができます。
また赤ワインの色の濃さで温度を微妙に調節することもおすすめです。
具体的には濃い赤ワイン(フルボディ)は約20℃、対して薄い赤ワイン(ライトボディ)は約16℃といった風にワインの色に合わせると、赤ワイン本来の風味がより強調されます。
しかし、細かい温度の調整はもちろんですが、16~20℃での保存は冷蔵庫だと冷えすぎてしまい、夏場だと常温での保存は難しいです。
そのため赤ワインの保存には積極的にワインセラーやワインクーラーを利用することをおすすめします。
ワインセラーを利用すれば赤ワインはもちろん、白ワインなどの他ワインも適切に保存できますよ。
家庭用のワインセラーについてはコチラを参考にしてみてください。
>>【ソムリエセレクト】おすすめワインセラー17選!家庭用にはコレ!
口の広いグラスがおすすめ
赤ワインを飲むときは口の広いグラスがおすすめです。
赤ワインを飲むときは、ワイングラスの口が広いものを選ぶことで、香りをより楽しむことができます。
基本的に口が広ければ広いほど香りを強く感じられるうえ、酸化スピードも速いため香りの変化を感じやすい傾向があります。
よりこだわりたい方は赤ワインの濃さでグラスを使い分ける
赤ワインのグラスにこだわりたい方は、赤ワインの濃さによってグラスを使い分けることがおすすめです。
赤ワインの色が濃い(フルボディ)ときはブルゴーニュ型やボルドー型、対して色が薄い(ライトボディ)ときは万能型のグラスを使いましょう。
赤ワインの色によってグラスを使い分けると香りを強く感じられたり、風味を損なわずに楽しむことができます。
ただ1本しかグラスを選べない場合は、万能型グラスから選ぶとどのワインにも対応できるためおすすめです。
ぜひ自分に合ったワイングラスを選んでみてください。
香りを楽しむために軽く回してみよう
赤ワインを飲むときは、軽く回すと香りを感じることができるためおすすめです。
ワインを回す行為は「スワリング」と呼ばれ、一般的に香りを楽しむために行われます。
スワリングをすることで、赤ワインごとの芳醇な香りやフレッシュさなどを感じられるため、味わいだけではなく香りも楽しみましょう。
またスワリングをする際には、右利きの方であれば反時計回りにグラスを回すことが大切です。
グラスを内側方向へ回すことで、万が一ワインがこぼれても対面の方に迷惑をかけることがありません。
マナーを守りながら、赤ワインを香りをスワリングでぜひ楽しんでください。
赤ワインと合うおすすめ料理
赤ワインと合う料理は色の濃さによって少しだけ変わります。
まずは濃い赤ワイン(フルボディ)に合う料理について見ていきましょう。
・ワインを加えてよく煮込んだシチュー
・鹿肉ステーキ赤ワインソース
・肉汁溢れる手作りハンバーガー
・牛肉、豚肉をワインやトマトでじっくり煮込んだ料理
・マグロのレアカツ
・濃厚なソースのハンバーグステーキ
濃い赤ワインに合う料理は、味の濃い味付けの物が多いです。
理由はフルボディの赤ワイン自体の主張が強いため、料理も同じように主張の強いものだとうまくマッチするからです。
次は薄い赤ワイン(ライトボディ)に合う料理について見ていきましょう。
・優しい味のシチュー
・ハンバーグ
・エビチリ
・お好み焼き
・鳥の唐揚げ
薄い赤ワインに合う料理は、フルボディ赤ワインに比べてやや優しい味付けの料理が多いです。
味の濃いフルボディ赤ワインに比べて多少インパクトの弱いライトボディの赤ワインを楽しむためには、少しさっぱり・優しい料理が適しています。
とは言っても、料理全体で見ればフルボディ・ライトボディどちらの赤ワインに合う料理も味が濃いものが多いです。
基本的に上記の料理であれば、どんな赤ワインとも美味しくいただけるため安心してください。
また赤ワインを飲むなら、おつまみが必須という方もいるでしょう。
赤ワインに合わせるおつまみが気になるかたはコチラを参考にしてみてください。
こだわりの赤ワインを見つけよう!
赤ワインを選ぶポイントは産地やボディなど様々で、美味しく飲む方法も選びきれないほどあります。
しかし今回紹介した選び方や美味しい赤ワインの飲み方を参考にすることで、あなたにぴったりの赤ワインを見つけることができます。
ぜひ様々な赤ワインを試して、こだわりの1本を見つけてみてください。
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