「高級シャンパンにはどのようなものがある?」
「ギフトにおすすめの高級シャンパンは?」
シャンパンと聞いて皆さんは、どのような印象をまず思い浮かべるでしょうか。
「ポンッ」というコルク音と共に心躍る体験を与えてくれる豪勢なイメージの一方で、どこか難解で取っ付きにくいイメージもあるシャンパン。
しかし、そんなシャンパンも重要なポイントさえおさえるだけで、その他スパークリングワインとの違いや選び方のコツが分かってきます。
この記事では、高級シャンパンのおすすめを紹介していきます。
高級シャンパンについて基礎知識なども解説しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
シャンパンとは?スパークリングワインとの違いって何?
シャンパンを端的に表現すると、「フランス・シャンパーニュ地方で厳格なルールのもと造られたスパークリングワイン」と言えるでしょう。
つまり、スパークリングワインという大枠の中にシャンパンがあり、かつフランスの限定された地域(シャンパーニュ地方)で造られたものに限ってシャンパンを名乗れるのです。
これまで泡付きのワイン全てをシャンパンと思っていたそこのあなたも、今のうちにこの基本情報は “大人の教養”として頭に入れておきましょうね。
さて、ではそんなシャンパンは一体どのような規定に沿って造られているのでしょうか。
まずはシャンパンの本質とも言える、「シャンパンを名乗るための厳格なルール」について見ていきましょう。
シャンパンを名乗るための厳格なルール
シャンパンは、「仏・シャンパーニュ地方で厳格なルールに沿って造られたスパークリングワイン」でしたね。
この厳格なルールというのが非常に重要で、「品種」「製法」「熟成期間」などを中心とした細かな規定が存在します。
シャンパンを名乗るにはこれらのルールを全てクリアしなければいけない為、裏を返せば、粗悪な商品が出回ることの方が難しいということになります。
それではシャンパンの主要ルールを4つに絞り見ていきましょう。
※(この他も専門性の高い細かな規定が存在しますが、今回は割愛します。)
【ルール1】シャンパーニュ地方で製造されたものに限る
第一にシャンパンとは、フランス北東部に位置するシャンパーニュ地方で製造されたスパークリングワインの事を指します。
つまり、いくらボルドーやブルゴーニュでシャンパンと瓜二つの商品を造ったとしても、シャンパンの名を名乗る事は出来ないということです。
大事な事なので口酸っぱく繰り返しますが、シャンパンがシャンパーニュ地方以外で造られる事は決してないという事だけはおさえておきましょう。
【ルール2】使用できるブドウ品種が決められている
次に、シャンパンを造る際に認められている品種について見ていきましょう。
19世紀末までは様々な品種が認められていたシャンパンですが、現在はシャンパーニュ委員会によって7品種に厳選されています。
中でも著名な主要3品種だけで作付け面積は全体の99%を誇り、残り4品種は影を潜める形となっています。
【主要品種1】ピノ・ノワール
主要3品種の中で最も栽培されており、シャンパーニュのブドウ畑全体の約38%の作付け面積を誇るのが「ピノ・ノワール」。
ワインにボディと力強さを与え、赤系果実やバラやスミレの華やかなアロマをもたらしてくれます。
また、ブラン・ド・ノワールと呼ばれる豊かな芳香性を呈したリッチな味わいを演出するのもこのピノ・ノワールです。
【主要品種2】シャルドネ
主要3品種の中で最も栽培面積が小さく、全体の約28%の作付け面積を占めているのが「シャルドネ」。
3品種の中で唯一の白ブドウのため、ワインにフレッシュさやミネラル、繊細なアロマをもたらします。
また、ブラン・ド・ブランと呼ばれるシャンパンの中で最も希少かつ高級な役を演じるのもこのシャルドネです。
【主要品種3】ムニエ
シャンパーニュのブドウ畑全体の約33%の作付け面積を誇るのが「ムニエ」。
ムニエ最大の魅力はなんといってもその “柔らかな果実味”。
近年はピノ・ムニエ100%で造られるブラン・ド・ノワールも珍しくなく、ピノ・ノワール以上に注目を集めているためワイン愛好家にとっては目が離せない品種となっています。
その他認可品種
栽培面積が全体の約0.3%とごく僅かな4品種がこちら。
・ピノ・グリ
・ピノ・ブラン
・アルバンヌ
・プティ・メリエ
また、現在市場でほとんど目にする事がなくなった「ル・ノンブル・ドール」では、シャンパン認可品種7つ全てをブレンドして造られた常軌を逸した一品として知られています。
気になる方は、逐一入荷の情報を追っておきましょう。
【ルール3】製法は「シャンパーニュ製法」を用いなければならない
「シャンパーニュ製法」とはその名の通り、シャンパーニュ地方で17世紀頃に偶然生まれた製法のこと。
この製法を用いずに造った場合、いくら他の規定を遵守していたとしてもシャンパンとは認められません。
スパークリングワインの製法の中では最も手間とコストがかかる方法ではありますが、それ以上に品質に与える影響は多大なもの。
シャンパン最大の特徴でもある、あの力強くもきめ細かな泡立ちや香ばしく魅惑的なアロマは、全てこの製法に由来しているのです。
シャンパーニュ製法ってなに?
シャンパーニュ製法の最大の特徴は「瓶内二次発酵」という過程。
瓶内二次発酵とは、一旦普通のワインを造った所へ酵母とショ糖などの混合液を加え、瓶内で再び発酵(瓶内二次発酵)させる方法のこと。
これによって炭酸泡の質と圧が高まり、シャンパンらしさが一段と出てきます。
そしてさらに、「酵母の自己消化」という点もこの製法ならではの魅力。
アルコール発酵という役目を終えた酵母の作用によってトーストやブリオッシュといった香ばしいアロマと味わいに旨味(コク)がもたらされます。
【ルール4】法定の熟成期間を守らなければならない
シャンパンでは先ほど紹介した「瓶内二次発酵」の過程の際に、それぞれノンヴィンテージとヴィンテージで規定の熟成期間に違いがあります。
スパークリングワイン | 最低熟成期間 |
各国の高品質スパークリングワイン (カバ、クレマン、カリフォルニアetc.) | 9ヶ月 |
シャンパン | 15ヶ月(ノンヴィンテージ) 36ヶ月(ヴィンテージ) |
シャンパンと同様の製法を用いた多くのスパークリングワイン(クレマンやカバetc..)が9ヶ月という一方で、シャンパンでは最低でも15ヶ月寝かせなければなりません。
※実際には最低期間以上の熟成期間を設ける生産者がほとんど。
よく店頭で「シャンパンに勝る24ヶ月熟成の泡です!」といった売り文句を耳にしますが、その背景にはこうしたシャンパン特有の厳格な規定が関係しているのです。
シャンパンが高価な理由
【昔〜】厳格な法律、手間暇かかる製法のもと造られるから
ワインの世界では基本的に、ルールが細かく厳しくなるほど品質と価格は高くなるものです。
特にシャンパンでは先述したルールの他にも「収穫は手摘み」「搾汁量の制限」「度数や泡の強さ」といった細かな規定が存在します。
そういったシャンパンの事情の中、コストを抑えつつ高品質な製品を造るというのは至難の業。
手間のかかる製法、収穫時期の人件費、セラーで長期間保管する管理コスト等々、それらが価格に反映されてしまうのは仕方ないと言えるでしょう。
【昔〜】ラグジュアリーなブランドイメージ
今や、シャンパンのイメージとして高級感、華やか、ラグジュアリーという印象は切っても切れない関係ですよね。
著名人やセレブを用いたプロモーション起用や多額の費用をかけたイベント等の宣伝費、さらには王室御用達となるとさらにブランドイメージは確立されていきます。
シャンパンの高価格な背景には、こうした唯ならぬ企業努力・・・いや、”メゾン努力”が付加価値としてあることも覚えておきましょう。
【近年】需要と供給のバランスが崩れたから
近年、シャンパンの価格に最も大きな影響を与えているのが「需要と供給バランス」。
特にここ数十年で中国を筆頭に、目まぐるしい経済成長を遂げたアジア諸国でのシャンパン需要が急増。
シャンパン出荷量の伸び率として、世界トップを記録しています。
ここへ諸々の世界情勢も相まり、2021年のシャンパン出荷額は55億ユーロ(円換算でおよそ7兆7,000億円)という過去最高額を達成しています。
生産量はさほど増加していないにも関わらず、出荷額は過去最高額を記録している事実がまさに “シャンパン高すぎ問題” を物語っています。
【近年】円安や物流などの経済問題
次はより日本人の立場に寄って考えてみましょう。
昨今、国内でよく耳にする「円安」、そしていまだ予断を許さないウクライナ情勢による「物流」への影響が輸入品関連全体に及んでいます。
輸入品であるシャンパンもその一つで、仕入れ値が上がる=小売価格が上がる→レストラン価格も上がるという負の連鎖状態。
ここに先ほどの需要と供給バランスが加わることで、コロナ禍前の価格との乖離に拍車がかかっているのが現状となっています。
シャンパンを選ぶ際のポイント4つ
【ポイント1】メゾンで選ぶ
まず筆者がおすすめするシャンパンを選ぶポイントはズバリ、「メゾン」。
メゾンとはシャンパン用語の一つで、「シャンパンの生産者(メーカー)」のことを意味します。
中でも大手企業のことを指し、「モエ・エ・シャンドン」「ヴーヴ・クリコ」「ルイ・ロデレール」などが著名な例でしょう。
筆者が思うに、こうしたシャンパンのメゾンの捉え方は一種の”ブランド”的なものと捉えていただいて問題ないと思います。
人それぞれグッチやシャネル、バーバリーなど好みのブランドがあるように、ひとまずいくつかの有名シャンパンメゾンだけでも覚えておくとシャンパン選びの際、大いに役に立ちますしワイン話にもついていけます。
後ほど、厳選したおすすめの定番シャンパンメゾン11社を概要付きで解説しつつ、メゾンの中でもおすすめの銘柄を紹介していますのでぜひご覧下さいね。
【ポイント2】グレードで選ぶ
シャンパンメゾンを決めた後は、「グレード」を見るのがおすすめ。
味わいや価格に大きく影響しているため、必ずおさえておきたいシャンパン用語の一つです。
シャンパンにおけるグレードとは、主に以下の3つに分けられます。
・ノンヴィンテージ(NV)
・ヴィンテージ(仏語:ミレジメ)
・プレステージ
それぞれ簡単に説明していきますね。
ノンヴィンテージ(NV)
「ノンヴィンテージ」とは収穫年表示のないシャンパンのことで、複数年のワインがブレンドされて造られます。
大半のシャンパンメーカーのスタンダードキュヴェ(定番商品)はこのノンヴィンテージに該当。
ベースワイン(味の主体)に、リザーブワイン(味の補佐)を絶妙な比率でアッサンブラージュ(=ブレンド)されて造られるのがノンヴィンテージの醍醐味となっています。
3つのグレードの中で価格は最もリーズナブルですが、メゾン(メーカー)の手腕が最も試されるため、あえてノンヴィンテージを好んで飲む愛好家も多くいます。
ヴィンテージ(ミレジメ)
ノンヴィンテージの対となる商品が「ヴィンテージ(フランス語から拝借して “ミレジメ”と表現されることもしばしば)」。
天候に優れた優良年や、メゾンの理想的な年のみのブドウから造られる単一年のシャンパンのことを指します。
限られた年のみに造られるためノンヴィンテージと比べて生産量も少なく、ノンヴィンテージと比べて価格も3倍以上するものがほとんど。
プレステージ(フラグシップ)
各メゾンのラインナップの中でも最高級品に与えられる称号。(フラグシップとも呼ばれる)
その多くはヴィンテージ付きで、なおかつメゾンの中でも秀逸な区画(畑)から採れたブドウから造られます。
ゆえに熟成期間も長く、シャンパンの熟成規定をはるかに越えた8年〜以上というのも珍しくありません。
【ポイント3】色(種類)で選ぶ
スタンダードなものより個性的なシャンパンが飲みたい!という方は、次の3種類の中から検討してみてはいかがでしょう。
ブラン・ド・ノワール
“黒の白”という意味を持つ「ブラン・ド・ノワール」。
黒ブドウのみから造られるシャンパンを指し、リッチでコクのある芳醇なタイプに仕上がります。
一般的にピノ・ノワール100%やムニエ100%に対して言われますが、両者をブレンドしたワインにも該当します。
ブラン・ド・ブラン
“白の白” という意味を持つ、ブラン・ド・ブランとは相反する「ブラン・ド・ブラン」。
そのほとんどがシャルドネ100%で造られ、華やかで繊細なアロマを呈する一品が生まれます。
白ブドウゆえの高い酸が長期熟成に大きく貢献するため、規定熟成期間をはるかに越えた期間を経てリリースされることがほとんど。
また生産量も限られるため、ブラン・ド・ノワールより価格も高い傾向にあります。
ロゼ
パーティーや大勢が集まる賑やかな空間で一際人気なのがこの「ロゼ」タイプ。
ピノ・ノワールを主体に、シャルドネやムニエがブレンドされた商品が一般的。
味わいも通常のシャンパンとは違い、チェリーやラズベリーを中心にスミレのような繊細な香りが堪能できます。
また、詳細な説明は今回割愛しますが、ロゼの製法は通常のシャンパンより手間がかかるため、それが自ずと価格にも反映されているのです。
>>>【ソムリエ厳選】ロゼのおすすめシャンパン10選!パーティーや女子会にはコレ
【ポイント4】味わい(甘辛度)で選ぶ
この「甘辛度」というのは、シャンパンが”辛口”なのか”甘口”なのかを表す指標となります。
大半のシャンパンが”辛口(Brut)”に該当しますが、甘口の用語も覚えておくと銘柄選びの幅が広がるでしょう。
以下の表の★は、シャンパンでよく見かける甘辛度ですのでぜひこの機会に覚えてみて下さいね。
甘辛度合い用語 | 味わい | 残糖分 |
★ブリュット・ナチュール(Brut Nature) | 極辛口 | 0〜3g/L |
エクストラ・ブリュット(Extra Brut) | 極辛口 | 0〜6g/L |
★ブリュット(Brut) | 辛口 | 0〜12g/L |
エクストラ・ドライ(Extra-Dry) | 中辛口 | 12〜17g/L |
セック(Sec) | 中甘口 | 17〜32g/L |
★ドゥミ・セック(Demi-Sec) | 甘口 | 32〜50g/L |
ドゥー(Doux) | 極甘口 | 50g/L以上 |
【有名メゾン別】定番おすすめシャンパン銘柄30選ランキング
ここでは、覚えておいて絶対に損はない「16の定番シャンパンブランドと各代表銘柄」をご紹介していきます。
※(NV→ノンヴィンテージ/ V→ヴィンテージ)
1. Moët et Chandon(モエ・エ・シャンドン)
世界で最も飲まれているシャンパンを輩出している「モエ・エ・シャンドン(通称:モエシャン)」。
歴史的にはかの皇帝ナポレオン、王侯貴族社会で莫大な権力を持っていたポンパドール夫人など、当時から高い評価を受けていたメゾンです。
一方でLVMH(ルイヴィトン・モエ・ヘネシー)という世界最大の複合企業を牽引しており、名だたるブランドを傘下に置いてファッション、ジュエリー、お酒といった数々の事業で世界的な影響力を持っています。
>>>モエ・エ・シャンドンのシャンパンとは?特徴やおすすめ9選を解説!
Moët Impérial(モエ・アンペリアル)
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
スタンダード(NV) | ピノノワール、シャルドネ、ムニエ | ブリュット(辛口) |
モエ社のスタンダードキュヴェとなる「モエ・アンペリアル」。
100種類以上にわたるベースとリザーブワインを使用したフレッシュさと複雑みが調和した一本。
ちなみに銘柄名の「アンペリアル(皇帝)」は、かの皇帝ナポレオンが愛していた事に由来しています。
Dom Pérignon Vintage 2010(ドン・ペリニヨン 2010)
モエ社のプレステージキュヴェとなる「ドン・ペリニヨン」。
ドンペリの愛称で夜の世界で親しまれてきましたが、その味わいは「これぞシャンパン!」と思わず声が漏れてしまうほど、長期熟成に由来する複雑なアロマと上質な酸が一体となった逸品です。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
プレステージ(V) | シャルドネ、ピノ・ノワール | ブリュット(辛口) |
Dom Pérignon Vintage Rose 2006(ドン・ペリニヨン ロゼ2006)
ピンク色のドンペリ、通称「ピンドン」の名で親しまれる「ドン・ペリニヨン ロゼ」。
ピノノワールとシャルドネを絶妙な比率でブレンドされて造られる逸品で、熟成期間もドンペリ以上の10年以上という至極の品となっています。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
ロゼ(V) | シャルドネ、ピノノワール | ブリュット(辛口) |
2. Veuve Clicquot(ヴーヴ・クリコ)
Veuve「未亡人」の意味を冠したユニークなメゾン名で知られる「ヴーヴ・クリコ」。
「未亡人クリコ」という銘柄名は、当時メゾン創設者であった夫が急逝したのち、マダム・クリコが夫に代わりメゾンを再建していった事への敬意を評して名付けられました。
そんなマダム・クリコは現在、シャンパーニュで最も偉大な女性として崇められています。
>>>ヴーヴ・クリコはどんなシャンパン?気になる値段、種類、味を徹底解説!
Veuve Clicquot YELLOW LABEL (ヴーヴ・クリコ イエローラベル)
ヴーヴ・クリコのスタンダードキュヴェとなるのが「イエローラベル」。
黒ブドウの比率が多いこと、熟成期間が3年以上とグレードの割に長いことが相まり、ヴーヴクリコらしい芳醇なアロマに仕上がった一本です。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
スタンダード(NV) | ピノ・ノワール/シャルドネ/ムニエ | ブリュット(辛口) |
Veuve Clicquot LA GRANDE DAME 2012(ラ・グラン・ダム2012)
かつての当主マダム・クリコへ敬意の念を込めて造られた「ラ・グラン・ダム」。
ラ・グラン・ダムとは「偉大な女性」の意味。
味わいもまさに、マダム・クリコのような信念のある強い女性を思わせる力強さとエレガンスが感じられる仕上がりとなっています。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
プレステージ(V) | ピノ・ノワール/シャルドネ | ブリュット(辛口) |
3. MAISON MUMM(メゾン・マム)
F1表彰式のシャンパンファイトですっかりお馴染みの「メゾン・マム」。
メゾンの理念である「Only the Best 〜最高のシャンパーニュだけを〜」を創業当時から一貫して掲げています。
斬新で印象的なボトルデザインとその洗練されたデリケートな味わいは、贈答品としても高い人気を誇る一品です。
GRAND CORDON(グラン・コルドン)
メゾン・マムを表す象徴的な赤いリボンの描かれた印象的なデザインの「グラン・コルドン」。
フレッシュで果実感のあるタイプに仕上がっているため、万人に受けやすいシャンパン銘柄の一つと言えます。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
スタンダード(NV) | ピノ・ノワール/ムニエ/シャルドネ | ブリュット(辛口) |
RSRV CUVEE LALOU(RSRVラルー)
メゾン・マム社の中でもトップクラスの人気と品質を誇る「RSRVラルー」。
熟成期間はなんと最低10年というこだわりよう。
ヴァニラやシナモンの甘やかさに、香ばしい印象を与えるトーストやナッツのアロマが力強く感じられるため、コクとボディのあるシャンパン好きにとってはたまらない一品でしょう。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
ヴィンテージ | ピノ・ノワール/シャルドネ | ブリュット(辛口) |
4. LOUIS ROEDERER (ルイ・ロデレール)
常に愛好家を魅力し続け、No1シャンパンメゾンの呼び声も高い「ルイ・ロデレール(通称:ルイロデ)」。
また、イギリス専門誌のドリンクス・インターナショナル「世界で最も賞賛されるシャンパーニュブランド」ではなんと3年連続トップに輝くという快挙を成し遂げています。
“手仕事の芸術品”としばしば評される徹底的かつ丁寧な造りを味わいたい方は、このルイ・ロデレールで決まりです。
>>>【ソムリエ監修】ルイ・ロデレールのおすすめ7選!特徴や選び方を解説
LOUIS ROEDERER Collection243(ルイ・ロデレール コレクション243)
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
スタンダード(NV) | ピノ・ノワール/シャルドネ/ムニエ | ブリュット(辛口) |
ルイ・ロデレール社を代表するコレクションシリーズである「コレクション243」。
この数字はメゾン創立以降、何度目に収穫したブドウのワインがベースとなっているかを表しています。
243回目にあたる収穫年は2018年で、ピノノワール主体の力強さと複雑みにフォーカスした味わいがご堪能いただけます。
CARTE BLANCHE(カルト・ブランシュ)
ルイ・ロデレールの中でも、実は隠れ人気No.1の銘柄が「カルト・ブランシュ」。
魅惑的な熟成感のあるアロマも感じられつつ、ドゥミ・セックらしい余韻に広がる甘やかさがたまらない一品。
お酒は辛口一択という方でもあまりの美味しさに頬が緩んでしまう、その甘美な味わいをぜひご賞味あれ。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
スタンダード(NV) | ピノノワール/ムニエ/シャルドネ | ドゥミ・セック(甘口) |
CRISTAL 2014(クリスタル)
世界最古のプレステージキュヴェと言われる「クリスタル」。
ボトル、箱、味わい、その全てにエレガンス、フィネス、ゴージャスさを備えた “これぞシャンパン!”と豪語できる一本。
白い花にハチミツを思わせる蜜感が感じられ、若い間は余韻にやや塩気さえ感じさせる芯の張ったミネラル感も印象的です。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
プレステージ(V) | ピノ・ノワール/シャルドネ | ブリュット(辛口) |
5. PERRIER JOUET(ペリエ・ジュエ)
名だたる数々の偉人、王室から愛され続けてやまない「ペリエ・ジュエ」。
ペリエ・ジュエのシャンパンにおける最大の魅力はなんといっても、上質なシャルドネから生まれる繊細な花のアロマ。
あの大女優グレースケリーをはじめ、オスカーワイルド、ヴィクトリア女王、ベルギー王室などなど、その高い品質は各国のセレブリティからもお墨付きのメゾンです。
GRAND BRUT (グラン・ブリュット)
バランスの取れた果実と上品な酸が印象的な「ペリエ・ジュエ グラン・ブリュット」。
黒ブドウに由来する骨格としなやかな果実感があるものの、その要素が決して前には出過ぎていないため奥ゆかしさのある一品に仕上がっています。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
スタンダード(NV) | ピノ・ノワール/シャルドネ/ムニエ | ブリュット(辛口) |
BELLE EPOQUE(ベル・エポック2014)
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
プレステージ(NV) | シャルドネ/ピノ・ノワール/ムニエ | ブリュット(辛口) |
オシャレさはもちろん、まさに白いアネモネを彷彿させる繊細かつ優美な味わいは贈答用にもぴったりです。
6. LAURENT PERRIER(ローラン・ペリエ)
各国の名だたるホテルやレストラン、イギリス王室御用達ということで知られる「ローラン・ペリエ」。
ローラン・ペリエの特徴としてよく挙げられるのが「フレッシュさ」「エレガンス」「バランスの良さ」です。
ワイン単体で飲んでも美味、食事と合わせても美味という、一流レストランやホテルが採用するのも納得の安定した品質が期待できます。
>>>ローラン・ペリエを徹底解説!気になる種類、価格、味を紹介!
LAURENT PERRIER LA CUVE(ローラン・ペリエ ラ キュベ)
なんといっても各要素のバランスの良さが秀逸な「ラ・キュヴェ」。
食前から食中酒まで幅広くこなせる器用さを備えつつ、飲むごとに味わい深さも増していく、これぞ “万能シャンパン”と称するに相応しい一本となっています。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
スタンダード(NV) | シャルドネ/ピノ・ノワール/ムニエ | ブリュット(辛口) |
7. RUINART(ルイナール)
世界最古のシャンパンメゾンとして知られる「ルイナール」。
創業当時から変わらないシャルドネへのこだわりが表現された数々の逸品は、まさに「シャルドネの芸術」として讃えられるに相応しい仕上がりのもばかり。
さらに近年は持続可能な取り組みにも積極的で、100%リサイクル可能なギフトパッケージ「セカンドスキン」を開発。
従来のギフト箱と比べて9倍も軽量になり、60%の二酸化炭素排出量削減にも成功しているという、環境への取り組みも高く評価されているメゾンです。
>>>【ソムリエ監修】ルイナールとは?特徴、価格、おすすめマリアージュまで種類ごとに徹底解説!
RUINART BLANC DE BLANCS(ルイナール ブラン・ド・ブラン)
ルイナールを代表するキュヴェが「ルイナール ブラン・ド・ブラン」。
ブラン・ド・ブランを味わったことがない方には、まず真っ先に試していただきたい商品。
当銘柄をきっかけに、シャルドネの沼にハマる人を筆者は何人も見てきました…(かく言う私もその一人)
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
ブラン・ド・ブラン(NV) | シャルドネ | ブリュット(辛口) |
DOM RUINART BLANC DE BLANCS(ドン ルイナール ブラン・ド・ブラン)
ブラン・ド・ブラン最高峰の一つと呼び声も高い「ドン・ルイナール」。
その優美な長い余韻に心奪われるワインラバーは数知れず。
長期熟成を経たブラン・ド・ブランの魅力が存分に感じられる逸品です。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
ブラン・ド・ブラン(V) | シャルドネ | ブリュット(辛口) |
8. TAITTINGER(テタンジェ)
“シャンパーニュの貴婦人”と評されるエレガンスさが魅力の「テタンジェ」。
各国の一流ホテル、レストランで愛用されているのはもちろん、ノーベル賞晩餐会でも近年続けて振る舞われている人気ぶり。
また、創業者のピエール氏は”料理に合うシャンパーニュであること”に長年重きおいてきました。
ゆえに味わいの軽やかさ、繊細さ、洗練さを大事にした造りが、多くのワインラバーのみならず美食家までも虜にしています。
>>>シャンパーニュ界の伯爵、テタンジェとは?価格、種類、味を徹底解説
TAITTINGER BRUT RESERVE NV(テタンジェ・リザーブ)
テタンジェらしさが最も堪能できる「テタンジェ・リザーブ」。
飲み手のレベルを問わない親しみやすさを兼ねつつも、どこか玄人にしか感じられないような滋味深さも呈した悪魔的な一本だと勝手に筆者は感じてます。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
スタンダード(NV) | シャルドネ/ピノ・ノワール/ムニエ | ブリュット(辛口) |
COMTES DE CHAMPAGNE (コント・ド・シャンパーニュ)
テタンジェが世界に誇るプレステージキュヴェである「コント・ド・シャンパーニュ」。
10年近くの熟成から醸されたジンジャー、ハチミツ、ブリオッシュ、ナッツの香ばしさに、思わず笑みが溢れてしまいます。
シャンパンにおけるブラン・ド・ブランでは5本の指に入るであろう最高級品の一つではないでしょうか。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
ブラン・ド・ブラン/プレステージ(V) | シャルドネ | ブリュット(辛口) |
9. BOLLINGER(ボランジェ)
名作「oo7」ですっかりお馴染みのシャンパンメゾンが「ボランジェ」。
ピノ・ノワールの扱いに長けたボランジェのワインは、芳醇でコクのある力強い仕上がりが最大の特徴です。
また、シャンパーニュメゾンの中でも樽へのこだわりは随一で、常駐の樽職人から樽作り専用の工房まで準備するという徹底ぶり。
リッチで複雑な味わいが好みの方、ジェームズボンド好きの方に贈ると喜ばれること間違いなしでしょう。
>>>【ソムリエ監修】ボランジェの種類、価格、おすすめマリアージュを徹底解説!
SPECIAL CUVEE NV(スペシャル・キュヴェ)
ボランジェスタイルを世に広めたスタンダードキュヴェが「スペシャル・キュヴェ」。
ピノ・ノワール主体の骨格のしっかりした濃密な仕上がりでありつつ、伸びやかで上品な酸やミネラル感も同時にある見事な仕上がり。
今度から007鑑賞の際のマストアイテムはポップコーンとコーラではなく、ボランジェ一択で決まりですね。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
スタンダード(NV) | ピノ・ノワール/シャルドネ/ムニエ | ブリュット(辛口) |
LA GRANDE ANNEE 2014(ラ・グラン・ダネ)
優良年のみしか造られないボランジェトップキュヴェの一つが「ラ・グラン・ダネ」。
ボランジェらしいピノ・ノワール由来の骨格と複雑みそのままに、全体のバランスを整えるシャルドネのブレンド比率も見事。
ボランジェのスタンダードキュヴェを味わった後に、ぜひとも味わって頂きたい一本です。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
ヴィンテージ | ピノ・ノワール/シャルドネ | ブリュット(辛口) |
R.D. 2007(アール・ディー)
ボランジェが世に送り出す最高級品がこちらの「R.D.」。
その熟成期間はなんと、11年。
他のシャンパンとは一線を画すほどの長期熟成を経た、メゾン至極の逸品に仕上がっています。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
プレステージ(V) | ピノ・ノワール/シャルドネ | エクストラ・ブリュット(極辛口) |
10. PIPER-HEIDSIECK(パイパー・エドシック)
王妃マリー・アントワネットへの献上を機に名を馳せた「パイパー・エドシック」。
献上をきっかけに名が知れ渡り、その後も数々の王侯貴族から財閥までがパイパー・エドシックの虜となっていきます。
それ以降は映画のワンシーンでも度々使われたことで、”ザ・ムービー・シャンパーニュ”の愛称で一般にも広く親しまれるように。
今ではカンヌ国際映画祭でも度々採用されるほど映画界と深く縁のある銘柄となっています。
中でも一際当メゾンを愛した世界的な大女優がいますので、その大女優の名言とともにぜひパイパー・エドシックをお愉しみ下さい。
寝る時に身に着けるのはシャネルの5番。毎朝欠かさないのはパイパー・エドシック。私の目覚めの1杯よ。byマリリン・モンロー
>>>【ソムリエ監修】パイパー・エドシックの価格、おすすめマリアージュを種類ごとに解説
PIPER HEIDSIECK CUVEE NV(パイパー・エドシック キュヴェ)
メゾンを代表する定番商品が「パイパー・エドシック・キュヴェ」。
なめらかな口当たりにクリーミーな泡感、そこへ続く優しい果実味が特徴的。
マリリン・モンローが目覚めの一杯として飲むのも思わず共感してしまう、そんな飲み心地の良さを備えています。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
スタンダード(NV) | ピノ・ノワール/シャルドネ/ムニエ | ブリュット(辛口) |
11. KRUG(クリュッグ)
“シャンパーニュの帝王”として確固たる地位を築いている「クリュッグ」。
そして、そんなクリュッグに魅せられた人々のことを形容する言葉が “クリュギスト”。
著名人で言うとエリザベス女王、ココ・シャネル、ヘミングウェイ、マリア・カラスといった名だたる面々がクリュギストとして知られています。
そんなクリュッグの特徴はなんといっても、10〜20年間に渡る収穫年から造られたワインを120種以上ブレンドして生み出される圧巻の「ブレンド技術」。
そこへ30年以上の小樽での発酵という緻密な作業も加わり、こうして至高の複雑みを纏った逸品が生まれるのです。
>>>シャンパンの帝王「クリュッグ」とは?気になる値段・種類・味を解説
GRANDE CUVEE 169 EME EDITION NV(グランド・キュヴェ )
クリュギストを虜にしてやまないクリュッグ定番銘柄が「グランド・キュヴェ」。
他のシャンパンとは一線を画す多層的かつ妖艶なアロマに、滋味深く広がる旨味の乗った酸が印象的な逸品です。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
スタンダード(NV) | ピノ・ノワール/シャルドネ/ムニエ | ブリュット(辛口) |
Clos du Mesnil 2006(クロ・ドゥ・メニル)
サロンやドン・ルイナールと並びブラン・ド・ブランの最高峰と評される「クロ・ドゥ・メニル」。
ハチミツ、ブリオッシュ、ジンジャーブレッドといった複雑み極まりない至極の仕上がり。
その味わいと希少性ゆえ、多くのワインラバー垂涎の的なのも頷けます。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
ブラン・ド・ブラン/プレステージ(V) | シャルドネ | ブリュット(辛口) |
12. SALON (DELAMOTTE)(サロン ドゥラモット)
幻のシャンパンとして、ワインラバー垂涎の的である「サロン(ドゥラモット)」。
サロンとは、サロンの品質に見合った優良年のみしか造られないブラン・ド・ブラン。
創業100年以上の歴史の中、リリースされたのはなんと僅か38ヴィンテージのみ。
いかにサロンに求められるクオリティが高いのかがこの数字から頷けますね。
一方ドゥラモットとはサロンが提供できない年に造られる、いわゆるサロンの “セカンド”的存在。
サロンの品質に見合わないと判断されたシャルドネから造られるドゥラモットは、高品質ながらサロン(約20万円)の1/20の価格で入手できるのも魅力的です。
>>>幻のシャンパン・サロンの気になる味、価格、当たり年をご紹介
DELAMOTTE BRUT NV(ドゥラモット ブリュット)
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
スタンダード(NV) | シャルドネ/ピノ・ノワール/ムニエ | ブリュット(辛口) |
こちらの製品はバランスよく主要3品種をブレンドして造られていますが、やはり上質なシャルドネらしい綺麗な酸が生き生きと表現されています。
よりサロンらしさを味わいたい方は、ワンランク上の「ドゥラモット ブラン・ド・ブラン」もおすすめ。
SALON BRUT BLANC DE BLANC 2012(サロン ブラン・ド・ブラン)
一般流通は年間わずか7,000本程度とも言われる幻のシャンパン「サロン」。
シャルドネの酸にこだわった製法ゆえ、リリースされてからも何十年という熟成ポテンシャルを秘めています。
飲めば飲むほど口福になると言われるその味わいを、筆者も早く堪能してみたいものです…
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
ブラン・ド・ブラン(V) | シャルドネ | ブリュット(辛口) |
13. ARMAND DE BRIGNAC (アルマン・ド・ブリニャック)
豪華絢爛なボトルに刻まれたスペードマークが目を惹く「アルマン・ド・ブリニャック(通称:アルマンド)」。
ドンペリ同様に、輝かしい夜の世界や各国のセレブリティ御用達という派手な印象が強いアルマンド。
派手なデザインだけの見掛け倒しではなく、100 Best Champagne For 2010にて1,000種類以上のシャンパン中で堂々たる1位を獲得。
これは著名な評論家、ソムリエがブラインドテイスティングで評価を下すため、透明性と信憑性の高い中、見事ドンペリなどの高級シャンパンをおさえての優勝を勝ち取っています。
また、「王の象徴」として知られるスペードのあしらいはなんと、その一つずつが職人による手作業というこだわりようも魅力の一つです。
>>>アルマンドはどんなシャンパン?人気の秘密、種類、値段、味を徹底解説!
ARMAND DE BRIGNAC BRUT GOLD(アルマン・ド・ブリニャック ゴールド)
先ほどのシャンパンコンクールにて優勝した張本人がこちらの「アルマン・ド・ブリニャック・ゴールド」。
きらびやかなゴールドのデザインのみならず、繊細かつ奥深い味わいも非常に魅力的。
白桃を思わせる果実味に溶け込む、トーストやブリオッシュの香ばしさは誰が飲んでも舌鼓を打つこと間違いないでしょう。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
スタンダード(NV) | ピノ・ノワール/シャルドネ/ムニエ | ブリュット(辛口) |
ARMAND DE BRIGNAC Roseアルマン・ド・ブリニャック ロゼ)
ゴールドにも引けを取らない人気の「アルマン・ド・ブリニャック ロゼ」。
ピノ・ノワール主体のラズベリーやフランボワーズを思わせる赤系果実の風味と、熟成由来の香ばしいアロマが一体となった辛口ロゼ。
現行リリースされているものを購入してもあと10年〜20年近くは熟成ポテンシャルがあるため、愛好家の方は自宅セラーに寝かせておいてさらに熟成感が出た所でいただくのも一つの手ですね。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
スタンダード(NV) | ピノ・ノワール/シャルドネ/ムニエ | ブリュット(辛口) |
14. ビルカール・サルモン
1818年創業の老舗シャンパンメゾン。
マルイユ・シュール・アイ村に本拠を置き、エレガントな味わいと繊細な泡立ちが特徴。
スタンダードからプレステージまで幅広いラインナップを展開。
ビルカール・サルモン ブリュット ロゼ
ビルカール・サルモンはシャンパーニュ地方のマルイユ・シュール・アイ村に本拠を置く、1818年創業の老舗シャンパンメゾン。
ブリュット ロゼはスタンダードキュヴェの中でもロゼスタイルのシャンパンで、シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエをブレンド。
フレッシュな赤い果実のアロマと繊細な泡立ち、エレガントな味わいが特徴です。
辛口ながらもバランスの取れた仕上がりで、ロゼシャンパンの入門編としてもおすすめの1本。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
スタンダード(NV) | シャルドネ40%、ピノノワール30%、ムニエ30% | ブリュット(辛口) |
15. ブルーノ パイヤール
1990年代に設立された新しいシャンパンメゾン。
モンターニュ・ド・ランス地区のウイィ村を拠点とする。
ドライでピュアな味わいを追求し、複雑味のあるキュヴェを造り出している。
ブルーノ パイヤール エクストラ ブリュット ロゼ プルミエール キュヴェ
モンターニュ・ド・ランス地区のウイィ村を拠点とするブルーノ パイヤールは、1990年代に設立されたまだ新しいメゾン。
エクストラ ブリュット ロゼ プルミエール キュヴェはその中でもプレステージキュヴェに位置する特別なキュヴェで、シャルドネとピノ・ノワールを使用。
わずか3g/Lの糖分しか加えず、よりドライでピュアな味わいを追求。
ベリー系の果実味に加え、スパイシーさやミネラル感も感じられる複雑な味わいが魅力です。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
スタンダード(NV) | ピノ・ノワール主体、シャルドネ | ブリュット(辛口) |
16. ワイ バイ ヨシキ×シャンパーニュ
日本のロックスター、YOSHIKIとシャンパーニュの名門ポメリーがコラボレーションして生まれたキュヴェ。
ポメリーの上品な味わいにYOSHIKIのセンスが加わった、スタイリッシュなシャンパン。
ワイ バイ ヨシキ×シャンパーニュ ポメリー ブリュット
日本が世界に誇るロックスター、X JAPANのYOSHIKIがフランスの名門ポメリーとコラボレーションして生まれたキュヴェ。
シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエをバランス良くアッサンブラージュしたブリュットスタイル。
ポメリーらしい上品な味わいはそのままに、YOSHIKIのセンスが加わり現代的なテイストにアレンジされています。
フレッシュな柑橘系の果実味とトースト香が絶妙にマッチした、スタイリッシュな1本に仕上がっています。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
スタンダード(NV) | シャルドネ、ピノノワール、ムニエ | ブリュット(辛口) |
【ワイン通向け】筆者一押し銘柄5選
通の方であれば大手メゾンもいいですが、より小規模な生産者を狙いたくなるのが世の常ならぬワインラバーの常。
そこで今回は、筆者自身が実際に飲んで美味しかった銘柄を厳選して5つのみご紹介したいと思います。
ジャックセロスやユリスコラン、エグリ・ウーリエなどもいいですが、もう少し価格もリーズナブル且つポテンシャルも高い面々となっていると思いますので、気になる方はぜひご検討下さいね。
1. Roualet Desbordes(ルアレ・デボルド)
筆者が本当は誰にも教えたくないお手頃シャンパンがこの「ルアレ・デボルド」。
価格は平均して3,000〜4,000円の間で購入することができ、なおかつ品質はそれ以上のパフォーマンスを示しています。
コストコでも3,000円台の破格シャンパンが購入できるそうですが実際に飲み比べた所、その差は歴然ですので気になる方はぜひともお試しあれ。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
ブラン・ド・ノワール(NV) | ムニエ/ピノ・ノワール | ブリュット(辛口) |
2. Telmont(テルモン)
樽感ガッツリのシャンパン好きにおすすめの「テルモン O.R1735」。
ブラン・ド・ブランのエレガンスそのままに、焼き立てパンを思わせる芳しさと熟成由来の旨味がぎっしりと詰まった逸品です。
日本国内での流通はごく僅かというその希少性もワインラバー心をくすぐりますよね。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
ブラン・ド・ブラン(V) | シャルドネ | ブリュット(辛口) |
3. Seconde Simon(スゴンデ・シモン)
クリュッグやルイ・ロデレールの人気における陰の立役者として知られる「スゴンデ・シモン」。
前述した2社にブドウや果汁を長年供給しており、中でもクリュッグにおいてはあの「グランド・キュヴェ」を構成する10%はこのスゴンデ・シモンのブドウが使用されています。
大手メゾンの陰に隠れながらも、量より質を重視した小規模な造りでコアなファンを獲得中の生産者です。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
スタンダード(NV) | ピノノワール/シャルドネ | ブリュット(辛口) |
4. Marc Hebrart(マーク・エブラール)
家族経営の本当に小規模で大手メゾンに負けないシャンパンを造っているのが「マーク・エブラール」。
中でも今回ご紹介しているこのロゼワインは、価格8,000円弱と高給ロゼシャンパンの中では屈指のコストパフォーマンス。
飲みやすさの中にしっかりとしたボディとコクが詰まった一品です。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
ロゼ(NV) | ピノ・ノワール/シャルドネ | ブリュット(辛口) |
5. Marguerite Guyot(マルグリット・ギュイヨ)
ムニエの個性を存分に引き出した味わいが堪能できる「マルグリット・ギュイヨ」。
ムニエらしい柔らかで繊細な味わいなどという拙劣な言葉では表現し得ない、ムニエのポテンシャルの高さに改めて気付かされた一品です。
また、2022年からフランスの星付きレストランであるポール・ボギューズにて採用が始まった事でも話題に。
気になる方はぜひ、通販もしくはポール・ボギューズ代官山店へ今すぐ駆け込みましょう。
種類 | ブドウ品種 | 甘辛度 |
ブラン・ド・ノワール(NV) | ムニエ | ブリュット(辛口) |
シャンパンを美味しく嗜む方法2選
シャンパンの魅力を最大限堪能するためにも「飲み方」には配慮したいところ。
そして実は、この「シャンパンの飲み方」について、未だにある誤解をしている人が多く見受けられます。
ワイン教養ないしは大人の教養とも言える知識ですので、ぜひこの機会におさえておきましょう。
>>>シャンパングラスのおすすめ人気ランキング20選!選び方も解説!
フルートグラス (8℃前後)
シャンパンをはじめとするスパークリングワイン定番の飲み方といえばこの「フルートグラス」。
こうした縦に細長い形状のグラスの最大のメリットは、きれいな泡の立ち上りが目で見て楽しめること。
シャンパンはその他のスパークリングワインと比べてその製法上、ガス圧が高く泡もきめ細かいため、フルートグラスは最適と言えるでしょう。
ただ、デメリットとしてはグラス口が狭いため、熟成期間の長いシャンパン特有の芳醇なアロマを最大限に堪能しづらくなることが挙げられます。
そこでおすすめしたい飲み方が次の方法です。
白ワイングラス (10℃前後)
近年の傾向として、シャンパンはフルートグラスよりも「白ワイングラス」で飲む事が推奨されています。
「泡立ち」という観点ではフルートグラスに劣りますが、「シャンパンの香り・味わい」という点では白ワイングラスが最適。
ボウルの膨らみに溜まる芳醇かつ複雑なアロマを存分に味わえる飲み方ながら、シャンパン特有の強い泡も適度に抑えられるため強炭酸が苦手な方にもおすすめの方法となっています。
また、この際の温度は白ワインに近い10℃前後がおすすめ。
やや高めの温度にすることで香りがより引き立ち、シャンパンの肝となる”熟成感”がはっきりと感じ取れるようになります。
出来る大人の教養としても、「シャンパンはフルートグラスで飲むべき」という誤った認識はこの機会にアップデートしておきましょう。
シャンパンと料理の合わせ方
辛口には、塩気や旨味(コク)のある料理を合わせる
辛口(Extra Dry〜Brut Nature)では、シャンパン最大の個性とも言える熟成由来の「①まろやかで香ばしいアロマ」「②旨味」に着目したペアリングがおすすめ。
以下に、一般的に相性がいいとされている代表的な組み合わせをピックアップしていますが、やはり辛口シャンパンの個性に沿った組み合わせと言えるのではないでしょうか。
例えば、「バターやクリーム系」「揚げ物」などは①のポイント。
「チーズ」「キノコ類」「出汁」などは②のポイントに当てはまりますね。
【辛口シャンパンと相性がいいとされる主な食べ物】
・魚介類(特に牡蠣)
・チーズ(コクのあるハードタイプが特にGood!)
・オリーブ
・生ハム(熟成ものだとなおGood!)
・揚げ物
・キノコ類
・出汁を使った料理
・バターやクリーム系のソースを使った料理
甘口には、甘味やエスニッックな風味のある料理と合わせる
甘口シャンパン(Sec〜Doux)には、甘口ワイン同様のペアリングが推奨されます。
他の甘口スパークリングワインと違う点は、香ばしい熟成香があるかないか。
甘やかな果実味に交わるほのかなトーストやヴァニラのアロマは、独特の風味を持つエスニックな料理さえ上品に引き立ててくれます。
また、近年再び脚光を浴びているロゼシャンパンの場合、辛口と甘口どちらのペアリングにも合ってくれる万能さが魅力。
ですので、食事と合わせるシャンパンに迷った際にはぜひロゼシャンパン一択で検討しても全く問題ないでしょう。
【甘口シャンパンと相性がいいとされる主な食べ物】
・生ハム
・チョコレート
・フルーツorドライフルーツ
・菓子パン
・クリームチーズor青カビ
・味噌やホワイトソースの味付け
・煮物
・スパイシーな料理
【フレンチ】辛口シャンパン✖️パイ包み
フレンチ定番料理といえば「パイ包み」。
中の素材は、仔羊や牛フィレといった肉類から季節の魚を使った魚介まで、レストランごとの色が出る料理として知られています。
この組み合わせの肝はなんと言っても、パイ生地から香る香ばしいバターやトーストのアロマとシャンパンの熟成アロマの調和。
「パイ生地の中身次第でシャンパンが負けてしまうのでは?」という声も多いですが、ブラン・ド・ノワールであれば食前〜食中まで全てに活用が可能です。
また、パイ包みの付け合わせとなるソースも食材とワインの味を引き立てるうえで重要な要素の一つ。
主にワイン、バター、ハーブやオリーブオイルで構成されたソースこそ、当マリアージュにおける恋のキューピッドと言えるでしょう。
【中華】甘口シャンパン✖️回鍋肉
先述したパイ包みのような本格フレンチは、どうしても自宅でやるには準備が大変….
そんな時におすすめなのが甘口シャンパンと「回鍋肉」です。
一見、豆板醤の辛味がワインの味を邪魔してしまいそうですが、甘口シャンパンあるいは甘口ロゼであれば甘味と辛味が見事に調和。
中華特有の甘辛さと香辛料のスパイシーさをこれほどまで優しく包み込めるのは、甘口シャンパン以外他にないでしょう。
ぜひ皆さんに試していただきたい中華ペアリングの一つです。
【和食】辛口シャンパン✖️鰻の白焼き
一見相性悪そうな組み合わせでも、見事な化学反応をみせてくれるペアリングが「鰻の白焼き」。
よく、鰻の白焼きには上質な樽熟成シャルドネがいいとされていますが、であればシャンパンも合わないはずがありません。
炭が薫る素焼きの鰻に、わさびや山椒などの薬味を少々つけて食べるシンプルな料理ですが、シャンパンはそれさえ見事に引き立てます。
ふっくら焼けた鰻の身に溶け込むクリーミーな泡、そこへ両者の香ばしい香りが相まり長い余韻へと続きますが、最後にふわっと鰻の風味がまた戻ってくる最高のマリアージュ。
これからの土用の丑の日、鰻のお供はビールではなくシャンパンに決まりですね。
高級シャンパンについてよくある質問
アルマンドはなぜ高い?
アルマン・ド・ブリニャックが高価な理由は、希少性と手作業へのこだわりにあります。
ブドウの栽培から瓶詰めまで、すべての工程で徹底した品質管理が行われており、デザインや、セレブリティへの人気も価格を押し上げられているのです。
アルマン・ド・ブリニャックは、ラグジュアリーシャンパンの代表的な存在として知られています。
サロンの当たり年は何年ですか?
サロンの当たり年は、2002年、2007年、2012年など特に優れたヴィンテージとして知られています。
サロンは、シャルドネ種100%で造られる珍しいブラン・ド・ブランシャンパンで、ヴィンテージものしか生産されません気象条件が特に良い年のみ生産されるため、リリース年は不定期。
熟成にも長い時間をかけるため、希少性が高く、幻のシャンパンとも呼ばれています。
お祝いに渡すならどんなシャンパン?
お祝いに贈るなら、ペリエ・ジュエのベル・エポックがおすすめです。
ペリエ・ジュエは、エレガントで洗練された味わいのシャンパンを生産することで知られています。
華やかなアロマと、きめ細やかな泡立ち、バランスの取れた味わいが特徴です。
また、美しいボトルデザインも贈答品として素直に言えます。
ドンペリより美味しいシャンパンは?
ドンペリより美味しいシャンパンは、アルマン・ド・ブリニャック ゴールドが挙げられます。
ドンペリは世界ランキングNo.1に選ばれたことが知られていると思いますが、ドンペリはそのアルマン・ドよりも美味しいとも言われています。
高級シャンパンの銘柄は?
高級シャンパンの代表的な銘柄としては、クリュッグ、サロン、ボランジェの「ラ・グランダム」、ルイ・ロデレールの「クリスタル」などが挙げられます。
これらのシャンパンは、いずれも卓越した品質と希少性が特徴。
現在、シャンパン愛好家から高く評価されています。
特別な日の乾やギフトとして選ばれることが多く、プレステージシャンパン杯のトップブランドと言われる銘柄です。
まとめ
シャンパンとは、仏・シャンパーニュ地方でのみ造られるスパークリングワイン。
厳格なワイン法による徹底した品質管理によって造られているからこそ、”ハズレがない” 製品の数々がシャンパンの醍醐味と筆者は思っています。
今回ご紹介した12の定番メゾンは、日頃お世話になっている上司や友人、パートナーとの記念日やお祝いのシーンにぴったり。
そして5つの通向け銘柄は、ぜひ身の回りのワイン好きにプレゼントしてあげると喜ばれること間違い無いでしょう。
今後も値上がりが続いていくであろうシャンパンですが、「ポンッ」という音と共に一瞬でその場を華やかに彩る”シャンパンのマジック”だけは今後も色褪せないことでしょう。
>>>【ワイン教養】カバってどんなワイン?基礎知識からシャンパンとの違い、注目銘柄をご紹介!