ジントニックとは?味、度数、カロリーから作り方まで徹底解説!

2020/07/01
カクテル

カクテルの王道。ジントニック。古くから親しまれているカクテルで、幅広い世代から人気があります。

今回は、ジントニックの基礎知識から、作り方、 おすすめの材料、合うおつまみまで徹底解説します。

ジントニックとは

ジントニック(Gin and tonic)は、蒸留酒のジンをベースにしたカクテルで、ジンベースの中でも最もポピュラーなカクテルです。

諸説ありますが、熱病対策としてインドに派遣されたイギリス人がつくったのが発祥と言われています。

トニックウォーターに含まれるキナの皮から抽出されるキニーネという成分が、マラリア対策として効果があることから、世界中に広まっていきました。

 

ジントニックの味

ボタニカルなジンの香りと、トニックウォーターの独特の苦味と甘味が相まって、非常に飲みやすいカクテルです。

飲み口はビターでほんのり感じる苦味と、フレッシュで爽やかなライムの香りが、根強い人気の理由です。

 

ジントニックの度数

ジントニックは作られるレシピ、分量、比率によってアルコール度数が変わります。

度数が40度のドライ・ジンをベースに作ると約7~10%です。

ただし、なかにはアルコール度数が40度以上のジンもあるので、使うジンとレシピによっては10%以上になることもあります。

 

ジントニックのカロリー

ジントニックに使われる蒸留酒のジンは、スタンダードなものだと30ml使います。その分量ですとカロリーは75~90kcal

トニックウォーターは120ml使うと過程すると、ブランドにもよりますが40kcalほどです。

気になるほどのカロリーではないですが、トニックウォーター自体は多くの糖分があり、糖質が高いので、ダイエット志向の方は注意が必要です。

 

ジントニックの作り方

道具

・細長いコリンズグラス
・バースプーン(なければマドラーやストローでも可)

 

材料

・ドライ・ジン:30ml
・トニックウォーター:120ml
・カットライム:1/10(小さいライムの場合は1/8)
・大きめの氷

割合

ジン:トニックウォーター=1:4

 

作り方の手順

①グラスの縁にカットライムの果汁をすりつけ、ライムを絞ったらグラスの底に落とす。

 

ポイント
グラスの縁に軽くライムを当てるくらいでよいです。この一手間を加えるだけで、最初の一口目が非常に美味しくなります。

 

②グラスに氷を入れる

 

ポイント
縦長の「コリンズグラス」と呼ばれるグラスが好ましいです。これは底面積が狭いグラスを選ぶことによって、炭酸が抜けにくくなるため。グラスに氷を詰めた後は、バースプーンで軽く事前にステア(混ぜること)するだけで、グラスが冷えるのでおすすめです。

 

③ドライ・ジンを30ml入れる

 

ポイント

スタンダードは30mlですが、お好みで45ml、軽めなら20mlにしても、ジンの味わいをしっかりと感じることができます。そして、トニックウォーターを注ぐ前に、氷とジンを混ぜて、ジンの温度を下げておくことも重要です。

 

④トニックウォーターを注ぐ。

 

ポイント

トニックウォーターはぴったり120ml計らなくてもOK。コリンズグラスに入った氷が浸る程度にいれます。その際にトニックウォーターを「氷に当てない」ことがポイント。氷に当てずにグラスのフチに沿って静かに注ぐことで、炭酸が抜けにくくなり、美味しいカクテルに仕上がります。

 

⑤バースプーンでステアする。

 

ポイント

ステアはカクテルの基本動作で、「混ぜる」ことを意味します。あまり混ぜすぎると炭酸が抜けてしまうので、2回程度まわしたら、最後は下の氷を持ち上げるようなイメージで、優しくグラスの中の氷を上下に動かします。

 

ジントニックの作り方のコツ

その1 グラスを事前に冷やす

材料を注ぐ前に氷だけをステアして、指が冷たく感じるまで、グラスを冷やしておきましょう。

その際は氷が溶けだしているので、氷を押さえてグラスを傾け、水を切ってください。

この作業を怠ると、まとまりのない水っぽいカクテルになってしまいます。

 

その2 炭酸が抜けにくくなるように工夫する

冷えたグラスにジンを入れたら、バースプーンで混ぜて、ジンの温度を下げましょう。

アルコールは「希釈熱」が出るので、トニックウォーターを入れる前に、この作業をすることによって、炭酸がより抜けにくくなります。

また、トニックウォーターを注ぐ際には、氷に当てないようにしてグラスのフチに沿わせるようにして静かに注いでください。

こちらも、炭酸が抜けにくくなる1つのテクニックです。

 

いずれもご自宅でもできることなので、以上の注意点を守って最高に美味しいカクテルを作りましょう!

 

ジントニックのかんたんアレンジレシピ

スタンダードなジントニックの作り方を紹介しましたが、季節やシーンに応じてさまざまなアレンジが可能です。

ここから、簡単にできるアレンジレシピをご紹介します。

 

金柑(キンカン)のジントニック

ライムの代わりに金柑を絞って作ります。

金柑には喉の調子を整える作用もあるので、冬の寒い時期には風邪予防としても効果的です。

柑橘系のフルーツでしたら、他にもさまざまなアレンジが可能です。

 

キューカンバージントニック

こちらはスコットランドで作られるヘンドリックスというジンを使うと良いです。

このジンにはきゅうりとバラのエッセンスが入っています。

うすくスライスしたきゅうりをグラスに添えて、ローズマリーの葉を散らすだけで、独特な香りのジントニックに変身します。

 

山椒のジントニック

スタンダードなジントニックに、仕上げに山椒をみるで砕いて散らすだけ。

これだけで、ピリッとひきしまった味わいになります。

山椒の香りをふんわりと感じられるので、和食との相性は抜群!ぜひおためしください。

 

ジントニックにおすすめのジン3選

おすすめのジンはバーテンダーによって変わりますが、王道なのはビーフィーター、ゴードン、ボンベイ・サファイアです。

それぞれの特徴をかんたんにご説明します。

いずれも1000円~2000円以下で手に入るので、ご家庭で複数本揃えて飲み比べをするのもおすすめです。

 

ビーフィーター

ビーフィーター 40度 700ml

詳細情報
度数:40 %
産地:イギリス、イングランド

酸味がやや強め。柑橘系のフレッシュな風味をほんのりと感じることができます。

ビーフィーターは、世界中のバーで一番使われているスタンダードなジンと言えるでしょう。

価格もリーズナブルで、おなじみのジントニックの味わいを楽しむのならビーフィーターがおすすめ。

 

ゴードン

ゴードン ジン 37度 700ml

こちらもバーではよく使われるスタンダードなジンですが、37.5%、40%、43%とアルコール度数が3種類別れているのが特徴。

ジントニックとして楽しむのであれば、これは好き好きですが、40%のゴードンで作るのが個人的にはベストです。

この3本の中では一番辛口淡麗で、スッキリとした飲み口に仕上がります。

 

ボンベイ・サファイア

ボンベイ・サファイア・ジン 47度 750ml

詳細情報
度数:47 %
産地:イギリス、イングランド

ジュニパーベリーをベースにして、コリアンダーシードなど、10種類以上のボタニカルが使用されています。

それゆえに薬草のニュアンスが強く、個性際立つ味わいに。

もちろんトニックウォーターとの相性は抜群で、強めのボタニカルを感じたいのなら、ボンベイ・サファイアがおすすめです。

 

ジントニックにおすすめのトニックウォーター

トニックウォーターは、柑橘類の果皮やハーブなどの香草類で風味づけされた炭酸飲料です。

ブランド別にペットボトル、缶、瓶と価格帯もバラバラですが、基本的にはお好きなものを使っていただいて構いません。

個人的には、スイスで作られているシュエップス社のトニックウォーターがおすすめ。

シュウェップス トニックウォーター 250ml

甘さが控えめで、価格もリーズナブルでコスパに優れています。

その他、ウィルキンソンやカナダドライをはじめとして、銘柄ごとに風味や飲み口の印象が変わってくるので、自分のお好みのトニックウォーターを探してみましょう。

 

美味しい缶のジントニック

アサヒ カクテルパートナー ジントニック

アサヒ カクテルパートナー ジントニック


ジンの本来のボタニカルな香りが忠実に再現されていて、ちょうどよい苦味とキレの良い味わい。

糖質が10%カットされていて、身体にも優しい作りに。アルコール度数は5%と、非常に飲みやすいです。

 

缶のジントニックは1つしかない!?

過去にはウィルキンソンが作るジントニックなどがありましたが、そのほとんどは終売となっており、現在ではこのカクテルパートナーのみの取り扱いになっているようです。

缶は気軽に飲めるので、今後新たにリリースされることがあれば要チェックです。

 

ジントニックに合うおすすめのつまみ

ここからは、ジントニックに合うおつまみを、コンビニ、スーパーで手軽にかける物から、自宅ですぐに作れるものまでご紹介します。

 

コンビニ、スーパーで買えるもの

スモークサーモンのマリネ

スモーキーな香りと、さっぱりした味わいがジントニックと非常に好相性です。

彩りもきれいなので、サラダに添えてもいいでしょう。

ぴりっとした胡麻の風味が感じられるルッコラを添えれば完璧な前菜が出来上がります。

 

野菜スティック

ジントニックは香草やハーブのニュアンスがあるので、野菜スティックのようなシンプルなおつまみでも相性は抜群です。

味噌マヨネーズやすりごまソースなど、お好みのソースをディップして、楽しんでください。

 

生チョコ

食事が落ち着いて、食後に楽しむ場合なら、生チョコがオススメ。

ブラックチョコレートの濃厚でビターな味わいが、ジントニックの風味と相性抜群です。

 

簡単レシピ

トマトとモッツァレラのカプレーゼ

おつまみの鉄板メニュー。ジントニックにあわせやすいさっぱりした前菜です。

 

材料

トマト、モッツァレラチーズ、エクストラヴァージンオリーブオイル、塩胡椒、あればバジルの葉

作り方

①トマトとモッツァレラチーズを適切な大きさにカットして、交互に並べる
②エクストラヴァージンオリーブオイルを適量かけ、塩胡椒をふる。
③バジルの葉をちぎって散らせば完成

 

ブロッコリーのアンチョビマリネ

あたたかいままはもちろんですが、冷菜としても美味しく召し上がれます。アンチョビの独特な塩気が、ジントニックのさっぱりした飲み口にマッチします。

 

材料

ブロッコリー、アンチョビ、にんにく、鷹の爪、オリーブオイル

作り方

①熱したフライパンにオリーブオイル、みじん切りにしたにんにく、鷹の爪を入れ、オイルになじませる。
②下茹でしたブロッコリーを入れ、炒める。オイルがブロッコリーにからんだら、軽く塩胡椒で味を整える。
③軽く潰したアンチョビを入れ、最後弱火で軽く炒めて全体に味が馴染んだら、 完成。

 

生ハムのカマンベール巻

火を使わない簡単にできるおつまみで、生ハムの塩気とカマンベールのクリーミーな食感とのマリアージュが完璧。ジントニックはもちろん、スパークリングワインや白ワインとの相性もバッチリです。

材料

生ハム、カマンベールチーズ、オリーブオイル、胡椒

作り方

①カマンベールチーズを1/8サイズに切って、生ハムで巻く。
②オリーブオイルをかけて、上から粗挽きの胡椒を振りかければ完成。

 

まとめ

いかがでしたか?

バーや居酒屋で飲むジントニックも良いですが、自分の好みに合わせて作るのもおすすめです!

その際、割合はジン:トニックウォーター=1:4であることや、ジン選びに迷ったら、ビーフィーター、ゴードン、ボンベイ・サファイアの中から選ぶことなどを覚えておいてください!

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