ブランデーとは?種類から、おすすめのブランデー、飲み方まで徹底解説!

2020/11/09
ブランデー

「ブランデーとウイスキーってなにが違うの?」

「どのブランデーを選べばよいか分からない。」

「ブランデーはどんな飲み方をすればいいの?」

ブランデーに関して、このような疑問をお持ちの方も多いのでは?

今回は、そんなブランデーに関して、種類から、おすすめのブランデー、飲み方までご紹介します。

そもそもブランデーとは


ブランデー(brandy)は、フルーツからつくられる蒸留酒の総称です。

もともとはブドウからつくられる蒸留酒をブランデーと呼んでいました。

今では、その他の果実からつくられる蒸留酒(アップルブランデー、チェリーブランデーなど)もブランデーと呼ばれています。

フランスでは、蒸留酒のことを「オードヴィー(Eaux de vie)」と呼び、ラベルにブランデーと書かれていないものが多いので注意が必要です。

 

ウイスキーとの違いは?

ブランデーと同じ蒸留酒にウイスキーがあります。

造り方の工程や熟成方法など多くの違いがありますが、根本的に異なるのは原料です。

ウイスキーは、トウモロコシや麦などの穀物から造られています。

風味や味わいが複雑でクセの強いものもあり、薬のような香りを感じるタイプもあります。

ブランデーは芳醇な香りにフルーティな味わいでクセも感じません。

ウィスキーと同じアルコール度数であっても飲みやすく感じます

 

ブランデーの味

ブランデーは、口に含んだ時に感じるフルーツの甘い風味があります。

他の蒸留酒よりも口当たりはまろやかで、芳醇な香りが一番の魅力です。

 

ブランデーの度数とカロリー

ブランデーのアルコール度数は、40%~50%のものがほとんどです。

カロリーは、100mlあたり約230kcalです。

フルーツが原料でも蒸留させているため、糖質はゼロになります。

 

ブランデーの原料と種類

ブランデーの原料はフルーツであり、さまざまなブランデーが造られています。

なかでも代表的なブランデーをご紹介いたします。

 

ブドウ

ブランデーの原料で、最もポピュラーなのがブドウです。

世界中で造られていますが、特に有名な産地はフランスのコニャックです。

単なる生産地というだけでなく、細かい規定を全てクリアしたブランデーだけが、コニャックを名乗ることできます。

とりあえずブランデーはどんなものなのか試してみたいという方は、コニャックがおすすめです。

 

ブドウの搾りかす

ワイン醸造した際に、「残ったブドウの搾りかす」を蒸留して造ったお酒も、ブランデーの一種です。

フランスでは「オー・ド・ヴィー・ドゥ・マール」、イタリアでは「グラッパ」と呼ばれています。

>>グラッパとは?おすすめのグラッパから飲み方まで徹底解説

搾りかすと聞くと、「味が薄いの?美味しくないのでは?」などマイナスなイメージを持ってしまいがちですが、けしてそのようなことはありません。

ブドウの果皮や果肉からの強い香り、フレッシュな味わいが特徴です。

イタリアでは食後酒の定番になっています。

 

りんご

りんごを原料としたアップルブランデーは、フランスのノルマンディー地方が有名です。

ノルマンディー地方の限られた地域で、多くの規定をクリアして造られたブランデーを「カルヴァドス」と呼びます。

原料であるりんご由来の芳醇な香りが最大の特徴であり、味わいも濃厚なブランデーです。

 

さくらんぼ

さくらんぼを原料としたブランデーを、フランスでは「オードヴィー・ドゥ・キルシュ」、ドイツではキルシュヴァイザー(キルシュヴァッサー)と呼びます。

さくらんぼのフルーティな香りが大変爽やかで、ブランデーらしいほのかな甘さが印象的です。

そのままストレートでももちろん楽しめますし、カクテルや製菓用にも使われています。

 

洋梨

洋梨を原料としたブランデーを、「ポワールブランデー」、洋梨の優良品種であるウィリアムス種で造られたブランデーは、「ポワール・ウィリアムス」と呼びます。

洋梨のデリケートかつフレッシュな香りが特徴で、軽やかな味わいが印象的です。

日本ではよく製菓用としても使用されています。

 

すもも

すももを原料としたブランデーは、東ヨーロッパ諸国において非常に人気であり、「スリヴォヴィッツ」と呼ばれています。

フローラル系の香りが非常に強く、上品な口当たりなので、特にブランデー初心者の女性におすすめです。

 

世界三大ブランデー

コニャック、アルマニャック、カルヴァドスは、その品質と知名度から「世界三大ブランデー」と呼ばれています。

 

コニャック

コニャックは、フランス・コニャック地方の限られた地域でのみ生産されています。

高い品質を保持するために、醸造方法など厳しい規定が多く定められており、それをクリアしなければコニャックと名乗ることは許されません。

雑味が少なく、ブランデーのなかでも特にエレガントな印象です。

>>おすすめのコニャック

 

アルマニャック

フランスのボルドー地方南に位置するアルマニャック地方で生産されるブランデー。

コニャックと同様に、大変厳しい規定のもとで造られたブランデーだけが、アルマニャックを名乗ることが許されます。

華やかなアロマに大変コクのある重圧な味わいで、野生的な印象です。

コニャックと比較して、やや男性的なブランデーである言われています。

>>おすすめのアルマニャック

 

カルヴァドス

カルヴァドスは、りんごの発泡酒であるシードルを蒸留して造られたお酒です。

フランス北西部ノルマンディー地方で、大変厳しい規定の下で造られたブランデーだけが、カルヴァドスと名乗ることができます。

香り高く、フルーティで奥行きのある味わいが魅力であり、コニャック、アルマニャックよりも飲みやすく感じます。

>>おすすめのカルヴァドス

 

おすすめのブランデー15選

初心者におすすめのブランデー

10位 五一ブランデー VO  無添加 林農園

五一ブランデー VO 720ml

林農園は長野県の老舗ワイナリーです。

ナイアガラという白ブドウから造られています。

樫樽での熟成を経ているので、風味豊かで穏やかな印象です。

日本のブランデー飲んでみたいという方はもちろん、フルーツを漬け込む用にも気軽に購入出来る一本です。

 

9位 カルヴァドス  ブラー グラン・ソラージュ

カルバドス ブラー グランソラージュ

上質なりんごだけで造られたカルヴァドスです。

りんごの甘酸っぱい香りが口いっぱいに広がるタイプで、ヴァニラやくるみなど樽由来の風味とバランス良く調和しています。

りんごを使ったスイーツと合わせたり、カクテルや紅茶へのアクセントに使ったりと、幅広くたのしめる1本です。

 

8位 マル・デ・フラデス オルホ・ブランコ

マル デ フラデス オルホ ブランコ

ブドウの搾りかすから造られたスペインのブランデーです。

ベリー系果実のアロマが心地よく若々しい印象ですが、豊かなボディやアルコール感が有ります。

スペインのブランデーは非常に珍しいので、ぜひ試してみてください。

 

7位 ピスコ タベルネロ アチョラード

ピスコ タベルネロ アチョラード

ピスコはブドウ原料とした、ペルーを代表するブランデーです。

太陽をたっぷり浴びて育ったブドウの甘酸っぱい風味があります。

そのままでももちろんですが、南米定番カクテル「ピスコサワー」でたのしむのもおすすめです。

 

6位 ヘネシー VS コニャック

ヘネシーはコニャックのなかで特に高い品質を誇り、世界最高峰のブランデーとして親しまれています。

VSはそのヘネシーのスタンダード商品です。

クレームブリュレや空炒りしたくるみ、トーストなどの複雑かつ繊細な香りに、黒糖のニュアンスも感じられます。

上品な口当たりで、洗練されたリッチな味わいには度肝抜かれるほどです。

余韻にはブドウそのもののフレッシュな甘さが残ります。

>>ヘネシーのラインナップをもっと見る

 

5位 シュペヒト スリヴォヴィッツ すももブランデー

シュペヒト スリヴォヴィッツ プラム(紫) オードヴィー

紫色すももから造られたドイツのブランデーです。

香水を思わせる非常に強く芳しい香りが特徴的で、複雑みを感じる妖艶な味わいに仕上がっています。

ソーダで割って爽やかに楽しむほか、フルーティ感覚で紅茶へのアクセントにも最適です。

 

4位 オードヴィー・ドゥ・フレーズ アルザス

アルザス フレーズ<オードヴィ>

フランス・アルザス地方産のいちごブランデーです。

チャーミングな香りが心地よく、口に含むと力強さを感じます。

フルーティでワイルドな風味ですが、シロップなどとは異なり余計な甘さを感じない、ブランデーならではの魅力をたのしめます。

 

3位 バ・アルマニャック ド・カステルフォール 1990

ド カステルフォール

1990年収穫のブドウだけで造られたアルマニャックです。

マスカットやドライパパイヤ、キャラメリゼしたりんご、シトラスやレンゲの花など、多彩なアロマが印象的です。

パワフルな口当たりですが甘味が強く、アーモンドやスパイスの心地よい余韻が長く続きます。

 

2位 サッシカイア グラッパ

グラッパ バリーリ ディ サッシカイア

詳細情報
度数:40 %
産地:イタリア、トスカーナ

イタリアのスーパータスカン、サッシカイアの搾りかすから造られたグラッパです。

4年間樽での熟成を経ているので、トーストやヴァニラなどの上品な香りが印象に残ります。

パワフルな口当たりでチョコレートやコーヒーの風味が伸びやかに広がり、優しい余韻が長く続きます。

ワイン好きな方には特におすすめしたいグラッパです。

 

1位 カミュ XO エレガンス  コニャック

カミュ社 カミュXOエレガンス

カミュは柔らかくエレガントな味わいから、日本人に最も好まれるコニャックと言われています。

バラの花束を思わせるゴージャスなアロマが最大の魅力であり、上品な口当たりが特徴です。

フルーツのコンポートやヴァニラの風味が心地よく、スパイシーな余韻が長く続きます。

初心者の方からコニャックを飲み慣れた方まで幅広くおすすめした満足度の高いブランデーです。

 

プレゼントにおすすめの高級ブランデー

5位 マスネ ポワール・ウイリアムス

ブランデー マスネ オー ド ヴィー ポワールウイリアム

洋梨がまるごと入ったボトルが一際目を惹く、フルーティなブランデーです。

洋梨の香りや風味を全面に感じるタイプで、アルコールのヴォリュームはマイルドに感じます。

ストレートでじっくり味わうのが一番適していますが、フルーツサラダやソルベに少量垂らして風味を楽しむのもおすすめです。

 

4位 ジャンフィーユ ナポレオン コニャック

ジャンフィーユ ナポレオン クリアボトル 40/700

ジャンフィーヌは、最高区画で収穫されたブドウだけを使用するこだわりが強い造り手です。

ナポレオンとは熟成によるランクを表しており、コニャックの規定ではコント6以上(約7年)と定められています。

ジャンフィーヌのナポレオンは、10年の熟成を経てリリースされています。

ナッツやヴァニラなど樽由来の心地よい香りが非常にエレガント、満足度の高いコニャックです。

 

3位 マールドシャンパーニュ モエ・エ・シャンドン

モエ エ シャンドン マール ド シャンパーニュ

世界的な知名度を誇るシャンパン、モエ・エ・シャンドンの搾りかすから造られたマールです。

白い花やパパイヤ、トロピカルフルーツの妖艶なアロマに、ヘーゼルナッツのニュアンスも感じられます。

極めてシルキーな口当たりで、伸びやかでフルーティな味わいです。

シャンパンは開けると飲み切る必要がありますが、マールは少しづつでもたのしめます。

 

2位 マーテル コルドンブルー コニャック

マーテルは伝統的な製法を守り続ける大手の生産者です。

コルドンブルーはフランス語で「ブルーリボン」という意味で、「最高に栄誉あるものに贈られる青いリボンの勲章」を意味しています。

グラスに注いだ瞬間からフローラルなスミレの香りが湧き上がり、滑らかな口当たりが特徴的です。

雑味は一切感じずブドウそのものの優しい味わいが、高級なコニャックを物語っています。

モダンなボトルデザインで高級感溢れるギフトボックスも付いているので、贈り物にもってこいです。

 

1位 レミーマルタン XO コニャック

レミーマルタン XO エクセレンス

レミーマルタンは、高級コニャックの代名詞とも言われる最高峰のブランドです。

XOは400種類以上の異なる原酒をブレンドしており、贅沢で複雑な風味が特徴です。

2020年3月、SWSC(アメリカ最大の国際酒類コンテスト)において、ゴールドメダルを獲得しています。

レミーマルタンは日本でも非常に有名なブランデーなので、どのような方に贈っても大変喜ばれる究極の1本です!

>>レミーマルタンのラインナップをもっと見る

 

ブランデーの飲み方

ストレート

ブランデーの最もスタンダードな飲み方は、ストレートです。

ブランデーならではの複雑で芳醇な香りや、繊細な味わいをたのしむのに最も適しています。

世界三大ブランデーやある程度熟成を経た良質なブランデーは是非ストレートで味わってみてください。

グラスは比較的小さめでくびれのあるタイプをオススメします。

 

ロック

ストレートでは、「アルルコールの重さを感じ過ぎてしまう」という方は、ロックで飲んでみてください。

通常のロックグラスや、クラッシュアイスであれば昔ながらのブランデーグラスでも飲みやすいと思います。

 

フルーツを漬け込む

最近流行っているのが、ブランデーに好みのフルーツを漬け込んだ自家製ブランデーです。

季節のフルーツを適度な大きさカットし、メイソンジャーなどに入れてブランデーを注ぎます。

そのまま丸1日漬け込むことで、フルーティな風味をたのしめるブランデーに早変わり!

飲みやすくもなり、見た目がオシャレなので女性の間で話題沸騰中です。

漬け込みに使用するブランデーはお手頃なもので十分です。

 

ブランデーの人気カクテル

アレキサンダー

ブランデーベースで最も有名なカクテルです。

チョコレートケーキのような甘さで非常に飲みやすいタイプですが、アルコール度数は強めです。

 

材料

・コニャック、または原料がブドウのブランデー
・カカオリキュール
・生クリーム

 

作り方

ブランデー:カカオリキュール:生クリーム=2:1:1

シェーカーで十分にシェ-クし、カクテルグラスに注ぐ。

 

ホーゼスネック

ホーゼスネックはブランデーをジンジャエールで割ったカクテルです。

ネーミングの由来は、螺旋状に切ったレモンの皮が馬の首 (Horse’s Neck)に見えたことからだと言われています。

さっぱりとした飲み口が魅力です。

 

材料

・コニャック、または原料がブドウのブランデー
・ジンジャーエール
・レモン1個(皮のみ使用)

 

作り方

ブランデー:ジンジャーエール=1:2

レモンの皮を螺旋状にカットし、コリンググラス(又はタンブラー)の縁にかける。

氷を入れてブランデーを注ぎ、ジンジャーエールで満たす。

 

さいごに

ブランデーといっても、原料がブドウのものから、多岐にわたります。

お好みで自分の好きなブランデーのタイプ、銘柄を選んでみてください。

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