【決定版】キンミヤはどんな焼酎?人気の理由・値段・飲み方を徹底解説!

2020/11/10
焼酎

下町の居酒屋で必ずと言っていいほどラインナップされている「キンミヤ」焼酎。

今回の記事では、そんなキンミヤ焼酎の人気の理由から、値段、度数やカロリーまでご紹介します。

キンミヤの美味しい飲み方もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。


キンミヤ焼酎とは

キンミヤ焼酎とは

出典:亀甲宮焼酎・キンミヤ焼酎 | 株式会社 宮﨑本店

キンミヤ焼酎とは、三重県の宮崎本店が製造する甲類焼酎です。

正式名称は「亀甲宮焼酎」ですが、「キンミヤ」の愛称で親しまれています。

以前は黒い亀甲宮マークの通称「クロミヤ」という商品があり、それに対して金の亀甲宮マークなのでキンミヤと呼ばれるようになりました。

酎ハイのベース焼酎として非常に人気があり、下町の大衆酒場などで古くから愛されています。

キンミヤ焼酎は甲類焼酎

キンミヤ焼酎は焼酎の中でも「甲類焼酎」に分類されます。

甲類焼酎は、すっきりとしたクセの無い味わいが特徴です。

クセが無いことから、そのまま飲むのはもちろん酎ハイやカクテルの割り材として使われることが多くあります。

甲類焼酎の対となる焼酎が「本格焼酎(乙類焼酎)」です。

甲類焼酎と本格焼酎の違いを以下にまとめました。

焼酎の種類原材料蒸留方法
甲類焼酎麦・とうもろこし・糖蜜など連続式蒸留
本格焼酎麦・さつまいも・米・酒粕など単式蒸留

甲類焼酎と本格焼酎の大きな違いは、焼酎の蒸留方法にあります。

そもそも「蒸留」とは、発酵させた液体状の焼酎に熱を加えることで、アルコール分と風味だけを抽出する工程です。

本格焼酎は原材料の風味を活かした、1回のみの蒸留を行う「単式蒸留」。

甲類焼酎は蒸留器の中で何度も蒸留が行われる「連続式蒸留」によって製造されます。

連続式蒸留は繰り返し蒸留を行うため、アルコール純度の高まったクリアな味わいの焼酎が出来上がります。

キンミヤ焼酎は単式蒸留に分類されるため、クリアですっきりとした味わいの焼酎だと言えるでしょう。

>>甲類焼酎とは?甲乙の違いからおすすめの甲類焼酎10選まで徹底解説

キンミヤ焼酎製造元の「宮崎本店」

宮崎本店は三重県北西にある四日市楠町にある酒蔵です。

1846年創業の老舗の酒蔵で、キンミヤ焼酎の他に、日本酒、麦焼酎も製造しています。

 

種類銘柄
日本酒 宮の雪
甲類焼酎亀甲宮焼酎、好きやねん
本格麦焼酎くろみや、久寿、時乃刻印、白髪、亀甲宮粕取焼酎

 

キンミヤ焼酎は、宮崎本店が社運をかけて開発した焼酎ブランドです。

宮崎本店は1846年の創業当時から芋焼酎と清酒を製造していました。

しかし、近代に入ってからは日本酒や焼酎の消費量は減少傾向に。

宮崎本店のある楠町はかつて30もの酒蔵がありましたが、今やその面影は無く残った酒蔵は数軒ほどです。

そんな時代の新たな流れを読んだ宮崎本店は、本格焼酎の陰りと戦時中における原材料不足を懸念し、甲類焼酎の導入を決意しました。

甲類焼酎の製造機は非常に高額な資金が必要となるため、社内からは反対や戸惑いの声が、同業者からは「気でも触れたのか」と非難の声が続々と上がっていたとのことです。

しかし、当時の4代目当主はその反対や非難を押し切り、莫大な資金をかけて1930年にドイツから連続式蒸留を輸入。

まさに会社の命運を託され、「金」の名を付けて開発されたのがキンミヤ焼酎です。

そのすっきりと軽やかな味わいは、のちに東京の下町を中心に大きな人気を呼ぶこととなります。

キンミヤが人気の理由

ほのかな甘みとまろやかな口当たり

キンミヤ焼酎にはほかの甲類焼酎にはない、ほのかな甘味とまろやかな口当たりがあります。

仕込み水には三重県・鈴鹿山系の伏流水が使われており、超軟水の水質が角のないやさしい甘味のある味わいを生み出します。

キンミヤ焼酎と他の甲類焼酎との違いは、この仕込み水のみです。

キンミヤ焼酎のなめらかな口当たりは、三重県の豊かな自然が生み出していると言えるでしょう。

下町酒場との強いつながり

キンミヤ焼酎が東京下町で愛されている大きな理由のひとつに、関東大震災でのエピソードがあります。

震災によって壊滅的な打撃を受けた東京の取引先の酒屋に、宮崎本店の当時の三代目社長はいち早く駆け付けて支援物資を無償で提供をしました。

今でこそ企業による支援活動は珍しくありません。

しかし、この対応は当時としては異例なことで、東京の多くの酒屋は宮崎本店に救われたと言います。

その恩義から東京の酒屋はキンミヤ焼酎の販売を拡大したため、多くの下町酒場でキンミヤ焼酎の取り扱われるようになったのです。

キンミヤ焼酎は関西で製造されているにも関わらず、その販売シェアの多くを東京が占めている理由はここにあります。

昭和レトロブームで若者にも人気

キンミヤ焼酎は若者からの人気も高まっています。

現在は若者を中心とした「昭和レトロブーム」が起きています。

飲食の分野では、昭和の大衆酒場を現代風にブラッシュアップさせた「ネオ酒場」業態の飲食店が人気に。

ネオ酒場では下町で人気のキンミヤ焼酎が扱われることも多く、発売当時から変わらないレトロ調のラベルが若者に受けています。

また、ホッピーとのレトロな組み合わせや、「シャリキン」を使ったSNS映えするドリンクメニューなどもキンミヤ焼酎の知名度向上のポイントです。

レトロで飲みやすい味わいのキンミヤ焼酎は、いまや中高年からZ世代の若者にまで愛されています。

キンミヤ焼酎のアルコール度数

キンミヤ焼酎のアルコール度数は3種類あります。

 

キンミヤ焼酎のアルコール度数
・20度
・25度
・35度

最も一般的な度数は25度で、多くの店舗や飲食店で展開されています。

やや低めの度数である20度は、ストレートでキンミヤ焼酎を飲みたい方におすすめ。

35度のキンミヤ焼酎は、酎ハイベースとして人気があります。

アルコール度数が高いため酎ハイに使用する焼酎の量が少なくなり、炭酸水やジュースなどの味わいや口当たりを強く感じる酎ハイを作ることが可能です。

キンミヤ焼酎のカロリー

キンミヤ焼酎のカロリーは公表されていませんが、一般的な甲類焼酎とカロリーは同程度と考えられます。

甲類焼酎(アルコール度数35%)の100gあたりのカロリーは約200kcalです。

グラス1杯60mlに換算すると、甲類焼酎は1杯120kcal程度ということになります。

ビールの350ml缶が1本140kcalであることを考えると、キンミヤ焼酎はそこまでカロリーが高くないと言えるでしょう。

また、キンミヤ焼酎は糖質がゼロなので、糖質が気になる方におすすめできるお酒です。

ただし、キンミヤ焼酎をジュースで割ったり、おつまみを食べ過ぎるとカロリーや糖質が増えるので注意しましょう。

キンミヤ焼酎の値段

キンミヤ焼酎はいろいろなサイズで販売されています。

ここでは、キンミヤ焼酎のサイズごとの価格をご紹介します。

1800ml 紙パック

容量アルコール度数メーカー販売価格(税込)
1800ml20度/25度/35度1,357円/1,510円/1,804円

 

1800ml ボトル

キンミヤ焼酎 1800ml ボトル

容量アルコール度数メーカー販売価格(税込)
1800ml20度/25度1,357円/1,510円

 

900ml ボトル

キンミヤ焼酎 900ml ボトル

容量アルコール度数メーカー販売価格(税込)
900ml25度756円

 

720ml ボトル

容量アルコール度数メーカー販売価格(税込)
720ml20度/25度617円/683円

 

600ml ボトル

容量アルコール度数メーカー販売価格(税込)
600ml25度548円

 

300ml ボトル

容量アルコール度数メーカー販売価格(税込)
300ml25度331円

 

200ml カップ

キンミヤ焼酎 200mlカップ

容量アルコール度数メーカー販売価格(税込)
200ml25度212円

 

シャリキン

キンミヤ焼酎 シャリキン

シャリキンとは、キンミヤ焼酎をシャーベット状に凍らせた飲み方です。

凍った焼酎を使うので氷を入れずに酎ハイやカクテルを作ることができ、最後まで味が薄まることなく冷たいお酒を楽しむことができます。

シャリキンは90mlのパウチタイプで商品化されています。

容量アルコール度数メーカー販売価格(税込)
90ml20度104円

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キンミヤの美味しい飲み方

ここからはキンミヤ焼酎の美味しい飲み方をご紹介します。

定番の飲み方から通好みのアレンジまでを解説しますので、ぜひお試しください。

焼酎ハイボール

キンミヤ焼酎の最もスタンダードな飲み方です。

焼酎のやわらかな風味と甘さが心地よく、どんな食事にも寄り添う爽快な味わいを楽しむことができます。

焼酎1:炭酸3の割合が黄金比!

炭酸水はガス圧の強いものをおすすめします。

お好みでレモンなどの柑橘類を添えてもいいでしょう。

ホッピー

キンミヤ焼酎の相棒といえばホッピー!

キンミヤ焼酎の優しい甘みが、ホッピーの麦の風味をしっかりと支えてくれます。

ホッピーの本格的な飲み方は「2凍1冷」。

キンミヤ焼酎とグラスは冷凍庫で凍らせ、ホッピーは冷蔵庫で十分に冷やしたものを使います。

キンキンに冷えたホッピーの喉越しの後に感じる、キンミヤの甘みがクセになる!

ホッピーを勢いよく注ぐとうまく焼酎と混ざり合い、泡立ちもしっかり綺麗に出来上がります。

焼酎とホッピーの割合はお好みですが、焼酎1:ホッピー5の割合がおすすめです。

レモンサワー

キンミヤ焼酎はレモンサワーのベースとしてもおすすめです。

クセのないまろやかな口当たりとほのかな甘さが、レモンの爽やかさと酸味を引き立てます。

作り方は、氷を入れたグラスにキンミヤ焼酎を入れた後にゆっくりと炭酸を注ぐ。

仕上げにレモンを絞り入れれば完成です。

割合は焼酎3:炭酸水7がおすすめ。

レモンは皮を下に向けて絞ると、皮の苦味や風味がしっかりとしたレモンサワーに仕上がります。

バイスサワー

ほぼ日刊イトイ新聞

バイスサワーは赤紫蘇のシロップを使ったピンク色のサワーです。

大衆酒場で人気の爽やかな酸味が楽しめるサワーで、同じく下町で愛されているキンミヤ焼酎とも相性バッチリ!

作り方は、グラスに氷と焼酎を入れて、バイスサワーを注ぐ、もしくは濃縮のバイスシロップと炭酸水を注いで完成です。

メーカーからは焼酎1: バイスサワー2=1:2の割合が推奨されています。

特にシャリキンとバイスの組み合わせは大衆酒場で鉄板ですので、是非お試しを!

緑茶割り

緑茶とキンミヤ焼酎のまろやかさを引き立てあう飲み方です。

緑茶にキンミヤ焼酎の上品な甘さが加わることで、まるで玉露のような仕上がりになります。

割合はお好みですが、焼酎1:緑茶3がちょうどいいバランスになるのでおすすめです。

梅干しお湯割り

 

梅干しお湯割りはほっと温まる滋味深い味わいの飲み方です。

キンミヤ焼酎のやわらかい風味が梅干しの塩気を和らげてくれます。

作り方は、耐熱グラスにキンミヤ焼酎を入れ、お湯を注いだ後に梅干しを落として完成です。

割合は焼酎:お湯=1:3がおすすめ。

梅をマドラーで少しずつ崩しながら飲みましょう。

お好みで青シソを入れると爽やかな風味がプラスされるのでおすすめです。

梅割り

キンミヤマニアに愛されている硬派な飲み方です。

下町のもつ焼き屋などで人気があり、ガツンとした飲みごたえを楽しむことができます。

作り方は、小さめのグラスをキンミヤ焼酎で満たし、そこに甘みのある梅シロップを少し入れて完成です。

梅シロップが入ることで、飲みやすいキンミヤ焼酎がさらに口当たりが良くなります。

ほぼストレートの飲み方でありながらも、思わずクイクイ進んでしまうほどの飲みやすさ。

飲み過ぎには注意です!

ガリ酎ハイ

ガリ酎ハイはその名の通り、生姜のガリを使った酎ハイです。

ガリの甘酸っぱさとキンミヤ焼酎のまろやかさがよく馴染み、一度飲んだらクセになる味わいがあります。

作り方は、グラスにガリ、氷、焼酎を順番に入れ、最後に炭酸水を注いで完成です。

マドラーでガリを潰しながら飲みます。

おすすめの割合は焼酎1:炭酸水3です。

ガリの甘酢を少し入れると、甘酸っぱい味わいが増すので試してみてください。

キンミヤに合わせるおつまみ

最後にキンミヤ焼酎と一緒に合わせたいおつまみをご紹介します。

下町酒場で愛される居酒屋メシをご紹介しますので、ぜひお試しください。

もつ煮込み

もつ煮込みは下町の酒場のほとんどにあるメニュー。

仕入れ値が安いホルモン系の食材は、安価で提供できるため関東の下町酒場での人気メニューとして定着しました。

濃い目に仕上げられるもつ煮込みは、キンミヤ焼酎のストレートホッピーをはじめどんな飲み方とも相性抜群。

キンミヤ焼酎ともつ煮込みの鉄板の組み合わせをぜひお試しください。

同じ煮込み系のおつまみとして、関西では「牛筋煮込み」や「土手煮込み」が人気です。

ポテトサラダ

ポテトサラダはちょうどいいおつまみの代表格です。

酒場ではお通しとして提供されることも多く、その店の試金石のようなおつまみでもあります。

ポテトサラダの楽しいところは、自分好みにアレンジできるところ。

お店では卓上にある醤油や七味、お酢、胡椒、ラー油などを使い、好きなようにポテトサラダをカスタマイズできます。

今日の気分やキンミヤ焼酎の飲み方に合わせて、どんなポテトサラダが合うかを考えるのも楽しみの一つです。

ハムカツ

ハムカツは下町酒場では非常に人気のメニュー。

昭和の時代に精肉店の総菜を中心に、手頃に楽しめる肉料理として人気になりました。

薄衣に包まれたハムは、焼酎ハイボールレモンサワーなど炭酸系の飲み方とは文句なしの相性。

ハムカツは薄切りタイプと厚切りタイプの2つがあります。

醤油やソースなどとハムの組み合わせを楽しみたい方は薄切りがおすすめ。

豪快に肉の旨味を味わいたい方は、厚切りハムカツにがぶりと噛みついてください。

串焼き

串焼きは居酒屋で定番のおつまみ。

下町酒場では、もつ煮と同じく「もつ焼き」も安価で美味しい人気メニューです。

もつは安価でありながら栄養も豊富で、下町で働く肉体労働者を中心に広く愛されていました

もつの串焼きは噛めば噛むほど旨味が感じられ、焼酎ハイボールホッピーなどとは黄金の組み合わせです。

もつ焼き屋さんではキンミヤの梅割りが良く飲まれているので、ぜひお試しください。

キンミヤ焼酎は下町に愛される人気焼酎! 

キンミヤ焼酎は甲類焼酎のなかでもトップの人気を誇る銘柄です。

三重県が育んだ自然豊かな水が、キンミヤ焼酎のなめらかな味わいを生み出しています。

飲んだ美味しさだけでなく、その多様な飲み方や酒場文化も魅力のひとつ。

焼酎ハイボールやホッピーなどとともに、下町酒場のおつまみをぜひ楽しんでみてください!

他の焼酎も気になるという方は、ぜひ下記の記事もごらんください。

>>甲類焼酎とは?甲乙の違いからおすすめの甲類焼酎10選まで徹底解説

>>【2022年版】人気おすすめ焼酎26選!種類から選び方まで徹底解説

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