白ワインに興味を覚えても、種類が多過ぎてどう選べば良いのか迷ってしまいますよね。
最初は基本の品種と代表的な生産地をおさえれば十分で、選び方のコツはそんなにむずかしくありません。
今回は品種・生産地ごとのワインの特徴と、その産地で1万円以内で買えるおすすめの1本をご紹介します。ぜひ白ワイン選びの参考にしてください。
目次
なぜ白ワインは産地によって違いが出るのか
白ワインの味わいを決定づける最大の要因は「ブドウ品種」です。まずは基本の「シャルドネ」「ソーヴィニヨン・ブラン」「リースリング」の特徴を知りましょう。
品種の違いを知った上で、産地による違いがあることを理解します。ブドウは農産物ですから、土壌・地形・日当たり・気候によって作物としての違いが出るのです。
さらに、生産者による個性の違いが加わります。同じブドウ品種でも、栽培される土地・栽培法・発酵と醸造法によって、各々違う個性が花開くのです。
産地ごとの白ワインの選び方
ここからは産地ごとの白ワインの選び方を紹介します。
白ワインの産地は数が多いため、選び方の軸無しでは自分にピッタリの白ワインを見つけることが難しいでしょう。
そこでブドウ品種、気候、価格の3つのポイントから産地を選ぶことがおすすめです。
ではそれぞれの選び方のポイントを解説していきます。
ブドウ品種から選ぶ
ここからは白ワインでよく使われるブドウ品種について解説していきます。
今回は「シャルドネ」「ソーヴィニヨン・ブラン」「リースリング」の特徴と、よく使われる産地を紹介します。
では早速見ていきましょう。
白ワイン品種の女王「シャルドネ」
シャルドネは世界中を通して、白ワイン品種の中で一番人気があります。
シャルドネが白ワイン品種の女王である理由は、どんな環境にも適応できる柔軟性と、病気になりづらく品質を保ちやすいからです。
フランスのブルゴーニュ地方が原産となっており、ヨーロッパを中心にワイン生産国ほぼ全てで生産されています。
そのためヨーロッパ圏の白ワインを嗜む際はシャルドネから始めることがおすすめです。
地域ごとの変化を楽しめる味わいが特徴
シャルドネ自体は特徴的な香りや味わいを持っておらず、栽培地や醸造方法によって風味を変化させることが特徴です。
そのため同じシャルドネでも、世界中のワイン生産国ごとに味わいが異なるため、ぜひ飲み比べてほしい品種となっています。
またブルゴーニュ地方で生産されるシャルドネは基本キリっとした味わいを軸としつつ、寒冷地域ではレモンやライム、温暖地域ではバターやナッツの違いを楽しめます。
同じ地域でも気候や風土の差によって変幻自在に味わいを見せるシャルドネを楽しんでくださいね。
日本人と相性の良い「ソーヴィニョン・ブラン」
ソーヴィニヨン・ブランも白ワインの中では代表的なブドウ品種の1つです。
栽培面積が広く、白ぶどう品種では第3位を誇っています。
フランス発祥のブドウ品種で、ニュージーランドやチリなど世界中で栽培されています。
アロマやハーブの香りが料理との相性が良く、特に和食と合うことから日本人向けの品種とも言えるでしょう。
温暖な地域では繊細さが増す
ソーヴィニョン・ブランも作りての手によって味わいを変化させますが、基本はフルーティーな味わいが特徴。
ただ温暖な地域で造られるソーヴィニョン・ブランは青々とした風味を感じなくなり、シャープさが増します。
繊細な味わいを楽しみたい日には温暖な地域のソーヴィニョン・ブランを、逆に果実味を感じたいときは寒冷な地域から選んでみてはいかがでしょうか。
優しさを感じる「リースリング」
リースリングはドイツを代表する白ワイン品種で、甘い果実の柔らかさと柑橘系のシャープさを兼ね備えたバランスの良さが特徴です。
バランスの良さから辛口ワインはもちろん、甘口ワインにも良く使用されており、様々なスタイルがあります。
甘さを感じられる味わい
リースリングは他の品種に比べて優しい甘さを感じられることが魅力の品種です。
そのため柔らかさを味わいたい日にはおすすめですよ。
ただフランスのアルザス地方で造られるリースリングであれば、コクの深い辛口ワインが作られているため、飲みわけも良いでしょう。
またブドウ品種について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
気候から選ぶ
産地を選ぶ際に気候から選ぶ方法もおすすめです。
気候が変わるとブドウ品種にも大きな影響を与えるため、味わいが異なります。
特に気温による変化は激しく、寒冷な地域だと酸味が強く、温暖な地域だと果実味が強くなる傾向があります。
もちろん上記の例は一概には言えませんが、産地を選ぶ際の基準にしてみてください。
また同じ産地でも作られた農園によって寒暖の差があり、味が変わることもあるので注意しましょう。
価格から選ぶ
白ワインは産地によって相場が大きく変わることが特徴です。
ここでは価格が大きく分かれるポイントの1つである「旧世界」と「新世界」について取り上げます。
歴史ある旧世界
ワイン業界における「旧世界」とは、古くからワインを製造しており歴史ある造り手が多くいる地域を指しており、具体的にはヨーロッパを中心となっています。
旧世界は何十年、何百年もワインを製造していることから歴史が深く、その分値段も高い傾向があります。
しかし旧世界のワインは気候や風土の細かい違いを活かしたワインを造り続けてきていることか、最高級のワインが集まっていることも特徴的です。
また長年のワイン造りから食事と合わせやすいように改良されたものが多いのも、旧世界の魅力の1つです。
コスパが良い新世界
「新世界」とは「旧世界」と比べて新しくワインを造り始めた地域を指しており、アメリカやチリ、オーストラリアなどが挙げられます。
新世界のワインは歴史こそ浅いものの、現代の高い技術、ノウハウから生み出されたワインたちは旧世界に引けを取りません。
そのうえ安価なワインが多く、コストパフォーマンスに優れていることが特徴です。
リーズナブルに楽しめるワインが揃っているため、デイリーワインをお探しの方は、新世界から選んでみてはいかがでしょうか。
フランス:高級白ワイン
フランスの白ワインの特徴
フランスは地方ごとに使われる主要品種が違います。ブルゴーニュなら奥行きのあるシャルドネ、ボルドーならソーヴィニヨン・ブランのブレンド、アルザスならリースリングです。各地方でそれぞれの品種を活かしたワインが造られます。
著名なのはやはりブルゴーニュ地方のシャルドネワインでしょうか。ムルソー、モンラッシェといった歴史ある生産地が高級白ワインを産出しています。シャブリも辛口白ワインの代表格として知名度抜群です。
ソムリエ厳選!フランスのおすすめ白ワイン
シャサーニュ モンラッシェ1級
フランスの白ワインを1本選ぶなら、やはりブルゴーニュがおすすめ。シャルドネワインの王道と呼ぶにふさわしい風格のワインがそろっています。
「トマ・モレ シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ」のミネラル感に富んだ背筋の伸びたエレガントさは、ブルゴーニュワインの奥深さを教えてくれるでしょう。
香り | ライム、ヘーゼルナッツ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
イタリア:庶民的な魅力
イタリアの白ワインの特徴
赤ワインはバローロ・バルバレスコといった高級ワインが有名ですが、白はお手頃価格で親しみやすいタイプが充実しています。
ラツィオ州の「フラスカティ」「エスト!エスト!!エスト!!!」、ピエモンテ州の「ガヴィ」は、日本の食卓にも違和感なくなじむ味わいです。
ソムリエ厳選!イタリアのおすすめ白ワイン
ガヴィ デル コムーネ ディ ガヴィ ブリック サッシ
1本選ぶなら、ガヴィがおすすめ。地元ピエモンテ州の名物料理バーニャ・カウダに合わせるワインとしてイタリアンレストランでも人気です。比較的庶民的な魚介全般に合うワインですから、和食にも違和感なく寄り添います。
ピエモンテ有数の造り手ロベルト・サッシのガヴィは、熟した果実味と柑橘系の引き締まった風味とが見事に調和した仕上がり。飲み手を選ばない味わいは贈り物や手土産にもぴったりです。
香り | レモン、貝殻 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
スペイン:魚介にぴったり
スペインの白ワインの特徴
スペインは固有品種を用いたワインが多い生産国です。白ワインブドウ品種として代表格はアルバリーニョとベルデホ。どちらも比較的お手頃価格で入手可能です。
庶民的な味わいで飲み手を選ばないタイプのワインが多いのが、スペイン白ワインのいいところです。スペインのように比較的魚介消費の多い国のワインは、日本の食卓にもよく合います。
ソムリエ厳選!スペインのおすすめ白ワイン
ラ・マリモレーナ 2013
スペインの白ワインを1 本に絞って選ぶなら、やはりアルバリーニョをおすすめします。バランスの取れた口当たりの良い味わいは、どなたにも楽しんでいただけます。
「ラ・マリモレーナ」はスペインの複数の醸造家・ソムリエからなるエキスパート集団が造り上げた1本。海沿いのリアス・バイシャスで造られたワインはシーフード全般にとてもよく合いますから、和食にもぴったりです。
香り | パイナップル、海苔 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
ドイツ:品質が秀逸
ドイツの白は甘口のイメージが先行していますが、辛口も高品質ワインがたくさん生産されています。
その中でも有名なものがリースリングというぶどう品種。原産地はドイツで、現在もドイツでは生産量トップを誇ります。
ドイツリースリングの代表的産地はモーゼル地方とラインガウ地方です。モーゼル産は繊細さと透明感が際立ち、ラインガウ産は力強さとエレガンスを兼ね備えています。
ソムリエ厳選!ドイツのおすすめ白ワイン
バルタザール・レス リューデスハイム・ベルグ・ロ―トランド・リースリング
ドイツ産白ワインを1本選ぶなら、銘醸地ラインガウ産のリースリングなら間違いないでしょう。
「バルタザール・レス ヴォン・ウンサレム・ラインガウ・リースリング・トロッケン」の豊かな酸、凛としたミネラル感、余韻の長さを味ってみてください。ドイツ産高品質リースリングの格の違いをはっきり感じることができるはずです。
香り | 白桃、白い花 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
アメリカ:テーブルワインが豊富
アメリカの白ワインの特徴
ワイン生産国としては後発のアメリカでは、欧州の古くからのワイン生産国の実績を科学的に研究し、広い国土から各々の土壌・地形・気候に合ったブドウ品種を栽培し、醸造しています。
こういった栽培・生産環境を背景に、広い国土ではシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリングを中心に栽培されており、いずれも欧州に負けない安定した品質を誇ります。
安価な価格帯の白ワインを一定の水準で大量生産できるのも、アメリカワインのすごいところ。日本の居酒屋のグラスワインにもよく使われていますから、口にしたことのある方は多いはずです。
ソムリエ厳選!アメリカのおすすめ白ワイン
リヴァース マリー シャルドネ シエリオット ヴィンヤード
アメリカで上質な白を1本選ぶならソノマのシャルドネが良いでしょう。
カリフォルニア州でもナパに並ぶ銘醸地のソノマの「リヴァース・マリー シャルドネ ”シエリオット・ヴィンヤード” ソノマコースト」は、ブルゴーニュとは趣の違う高品質シャルドネ。現地では顧客リストに名を連ねて初めて入手できるワインです。
香り | 花梨、トースト |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
オーストラリア:カジュアルから高級なものまで
オーストラリアの白ワインの特徴
国土が広大なオーストラリアは、生産地域によって特徴もかなり違います。白ワイン品種で最も栽培量が多いのはシャルドネで、ニューワールドらしい厚みのあるシャルドネワインが造られています。
オーストラリアは温暖気候のイメージですが、タスマニア島は冷涼気候。近年高品質シャルドネの生産地として注目を浴びています。
ソムリエ厳選!オーストラリアのおすすめ白ワイン
タスマニア シャルドネ
原産国名 オーストラリア
メーカー名 オンラインワインストアWassy's
果実 % シャルドネ100%
オーストラリアの白は近年注目の生産地タスマニアから選びました。注目度抜群のシャルドネワインです。
グレープフルーツや黄桃を感じる香りに、ナッツ香や塩味のあるヌガーのアロマが加わります。ニューワルド産らしいクリーミーで複雑かつ奥行きのある味わいです。長い余韻のフィニッシュは酸が見事にまとめます。
香り | パイナップル、ヘーゼルナッツ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
チリ:オーガニックワインが充実
チリの白ワインの特徴
白ワイン用の主要品種はソーヴィニヨン・ブランとシャルドネです。安定した品質と入手のしやすさで多くのファンを獲得しています。1,000円〜2,000円台のラインアップの豊富さは他国の追随を許しません。
地形的に病気の心配が少ないため、農薬をほとんど使わずにブドウ栽培が可能です。
基本的にワイン名にもボトルにもブドウ品種名が入っており、とても選びやすく、ワイン初心者には大変ありがたい存在。シャルドネひとつ取っても、千円未満から1万円を超えるものまで、価格帯も幅広いです。
ソムリエ厳選!チリのおすすめ白ワイン
ヴィーニャ エラスリスアコンカグア コースタラス ピサラ
チリからは「ヴィーニャ エラスリス アコンカグア・コースタ ラス ピサラ シャルドネ」をおすすめします。
1870年創業の名門ヴィーニャ・エラスリスは、チリの大手ワイナリーが「安価ワインの大量生産」で販売増大を図る中、「ミシュランの星付きレストランが認められる」を目標にワインを造り続けてきました。
冷涼な気候のアコンカグア・コースタで生み出されるシャルドネのポテンシャルは、ブルゴーニュの上級クラスワインを彷彿させます。
香り | レモン、アカシア |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
アルゼンチン:花の香りのワイン
アルゼンチンの白ワインの特徴
アルゼンチンは世界有数の肉消費量のいわゆる「肉食」の国で、一般的には赤ワイン生産国のイメージが強い国です。
しかし、アルゼンチンにはとてもチャーミングな白ワイン品種「トロンテス」があります。花束やフルーツ盛り合わせを連想する華やかで甘い香りは、とても個性的。アルゼンチンでしか栽培されていない土着品種です。
ソムリエ厳選!アルゼンチンのおすすめ白ワイン
モンテヴィエホ プティット フルール トロンテス
アルゼンチンの白なら、やはり土着品種トロンテスを試してください。高いものでも3,000円代で入手できます。
果実や生花を感じる華やかな香りのワインは、アロマティック品種がお好きな方ならきっと気に入るでしょう。エスニック料理や中華料理にとてもよく合います。
香り | 白桃、コリアンダー |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
オーストリア:果実味と酸が特徴
オーストリアの白ワインの特徴
オーストリアの白ワインの代表品種は「グリューナー・ヴェルトリーナー」で、栽培面積も全オーストリアの3分の1以上を占めています。この品種からはフレッシュで生き生きとした果実味としっかりした酸が特徴のワインが生まれます。
白ワインに限らず、土地に合った地場品種を使ったワイン造りがオーストリアワイン最大の特徴で魅力です。
ソムリエ厳選!オーストリアのおすすめ白ワイン
ヴァイテンベルク グリューナー ヴェルトリーナー
オーストリアの白を1本選ぶなら、やはり品種はグリューナー・ヴェルトリーナーでいきましょう。
「ペーター マルベルク ヴァイテンベルク グリューナー・ヴェルトリーナー」は、青リンゴや柑橘類といった果実の香りに、白コショウも感じる1本です。シャープな酸は熟成にも応えてくれます。
香り | リンゴ、レモングラスv |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
ニュージーランド:フレッシュな果実味が持ち味
ニュージーランドの白ワインの特徴
ニュージーランドワインで最も有名なのは白のソーヴィニヨン・ブランで間違いありません。ニュージーランドから輸出されるワインの8割はソーヴィニヨン・ブランと言われています。
青草のような香りが特徴の品種ですが、ニュージーランド産はさらにパッション・フルーツの香りを顕著に感じます。
ニュージーランドワインはスクリューキャップの普及率の高く、高価格帯のワインでもスクリューキャップが採用されていますから、飲むときの準備がとてもラクです。
ソムリエ厳選!ニュージーランドのおすすめ白ワイン
エステート セレクション ザ ストレイツ
ニュージランドの白を1本選ぶならやはりソーヴィニヨン・ブラン。シレーニは日本でもとても愛されているワイナリーです。
上位シリーズの「エステートセレクション」でも3,000円台で買えますから、ソーヴィニヨン・ブランに興味をお持ちなら、比較的お気軽にお試しいただけます。上質なフランス産ソーヴィニヨン・ブランに負けないさわやかさとコクを兼ね備えた味わいです。
香り | グレープフルーツ、草原 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
南アフリカ:豊かな果実味と自然な味わい
南アフリカ共和国の白ワインの特徴
南アフリカの白ワインの主要栽培品種はシュナン・ブランで、辛口から甘口まで幅広い味わいのワインに仕上げられています。
南アフリカでは、主要栽培地フランス・ロワール地方に負けない高品質シュナン・ブランワインが造られ、ワイン好きにとって高評価の生産地。
この国では、春から夏にかけて吹くケープ・ドクターと呼ばれる南東の強風によってブドウが腐敗や疾病から守られており、南半球屈指のブドウ栽培適地です。
ソムリエ厳選!南アフリカ共和国のおすすめ白ワイン
デモーゲンゾン リザーヴ シュナン・ブラン
味わい 辛口
原産国名 南アフリカ
メーカー名 デモーゲンゾン
果実 % シュナン・ブラン
南アフリカの白ワインなら、はやはりシュナン・ブランをお試しください。
銘醸地ステレンボッシュの老舗が手がける「デモーゲンゾン リザーヴ シュナン・ブラン」は、洗練された印象の中にもボリュームを感じる飲みごたえのある1本です。
香り | 洋梨、白い花 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
日本:高品質で繊細な味わい
日本の白ワインの特徴
日本固有の白ブドウ品種「甲州」は、2010年にO.I.Vに登録承認されました。
O.I.V.(国際ブドウ・ブドウ酒機構)は、フランスに拠点を置くワインに関する総合的な研究機関で、ここで登録されるということは、国際的にワイン用ブドウ品種として認められたことを意味し、EU輸出時に品種名をワインラベルに表示できます。
日本らしいテイストを持ったこの品種は、和食の世界的ブームもあり、海外のソムリエからも注目されているようです。
日本は高温多湿で、本来ワイン用ブドウ品種の栽培には向いていません。この状況を打破し、シャルドネに代表されるヨーロッパ原産の品種でも高いレベルにまで高めたのは、努力を惜しまない国民性ゆえでしょう。
品種の特性を十分に活かした繊細な味わいが、日本の白ワインの最大の特徴です。
ソムリエ厳選!日本のおすすめ白ワイン
グレイス セレナ シャルドネ トラディショナル・メソッド
シャルドネでも高品質なワインは作られていますが、ここはやはり「甲州」をおすすめします。手に入れやすい価格帯も魅力です。
「中央葡萄酒 グレイス 甲州 鳥居平畑」は特定の畑で丁寧に栽培された甲州品種で造られた骨格のしっかりした骨太の甲州ワインです。日本固有品種だけあって、甲州ワインは和食全般に合います。
香り | レモン、大豆 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
産地別おすすめ白ワイン比較表
商品画像 | ||||||||||||
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商品名 | ガヴィ デル コムーネ ディ ガヴィ ブリック サッシ | グレイス セレナ シャルドネ トラディショナル・メソッド | デモーゲンゾン リザーヴ シュナン・ブラン | エステート セレクション ザ ストレイツ | ヴァイテンベルク グリューナー ヴェルトリーナー | モンテヴィエホ プティット フルール トロンテス | ヴィーニャ エラスリスアコンカグア コースタラス ピサラ | タスマニア シャルドネ | リヴァース マリー シャルドネ シエリオット ヴィンヤード | バルタザール・レス リューデスハイム・ベルグ・ロ―トランド・リースリング | ラ・マリモレーナ 2013 | シャサーニュ モンラッシェ1級 |
詳細 | 味わい 辛口 原産国名 イタリア メーカー名 Donguriano 果実 % コルテーゼ | 原産国名 日本/山梨県 メーカー名 中央葡萄酒 果実 % シャルドネ | アルコール度数 14 % 味わい 辛口 原産国名 南アフリカ メーカー名 デモーゲンゾン 果実 % シュナン・ブラン | 原産国名 ニュージーランド 果実 % ソーヴィニヨン・ブラン100% | 味わい 辛口 原産国名 オーストリア/ニーダーエスタライヒ | アルコール度数 14.5 % 味わい 辛口 原産国名 アルゼンチン メーカー名 飯田 果実 % シャルドネ | 味わい 辛口 原産国名 チリ/アコンカグアヴァレー 果実 % シャルドネ100% | 味わい 辛口 原産国名 オーストラリア メーカー名 オンラインワインストアWassy's 果実 % シャルドネ100% | 味わい 辛口 原産国名 アメリカ メーカー名 リヴァース マリー 果実 % シャルドネ | 味わい 辛口 原産国名 ドイツ/ラインガウ地方 果実 % リースリング100% | アルコール度数 13 % 味わい 辛口 原産国名 スペイン 果実 % アルバリーニョ | 味わい 辛口 原産国名 フランス/ブルゴーニュ 果実 % シャルドネ |
商品リンク | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
産地ごとの白ワインと相性の良い料理の選び方
ここからは産地ごとの白ワインと相性の良い料理の選び方について紹介していきます。
基本は白ワインと合う料理でOK
産地ごとに白ワインに違いはあるものの、基本的には白ワインに合う料理を選んでおけば問題ありません。
辛口なら料理全般、甘口なら和食やデザートと合わせることがおすすめです。
ただ、さらに産地ごとの白ワインを楽しみたいという方もいるでしょう。
その場合は郷土料理と合わせることをおすすめします。
郷土料理と合わせる
まず産地ごとの白ワインを楽しむために一番おすすめの方法は、郷土料理と一緒に楽しむことです。
冒頭でも説明した通り、白ワインの味わいや香りはブドウ品種の影響を大きく受けます。
そしてブドウ品種は、産地ごとの気候や風土の影響を強く受けるため、各国に適した白ワインが生産される傾向があります。
郷土料理も、その国で盛んな生産物を利用した料理が多いことから、同じように気候の影響を強く受けており、食材の時点から相性が良くなるのです。
またワインに合わせるため、料理に合わせるための郷土料理も少なくありません。
そのため産地ごとの白ワインを楽しむには、郷土料理を選んでおけば間違いないでしょう。
郷土の料理に近い料理を見つける
郷土料理が理想ではありますが、日本では取り扱っていなかったり、そもそも作るのが難しかったりと問題が発生することがあります。
そこで郷土料理に近い料理を見つけることがおすすめです。
同じ食材を使った近い料理を見つけて造れば、郷土料理でなくとも楽しむことができますよ。
また白ワインと合わせるおつまみをお探しの方は、こちらを参考にしてください。
>>【ソムリエ厳選】白ワインの人気おすすめつまみ14選!ワインも紹介!
産地ごとの白ワインを飲み比べよう!
フルボトル(750ml)の高級ワインには、
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※販売数には限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。
いかがでしたか。 白ワインの味わいが品種ごと・生産地ごとに違いがある理由、ご理解いただけましたか?
品種はもちろん、生産地の違いを感じれるようになると、ワイン選びは一層楽しくなります。
赤ワインの産地ごとの特徴について知りたい方はこちらもご覧ください。
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