「美味しい白ワインはどれ?」
「初めて白ワインを買うときはどれを選べばいい?」
和食をはじめ、さまざまな料理と相性抜群な白ワイン。
ただ、白ワインといっても、さまざまな産地、ブドウの種類、価格帯があり、ワイン初心者の人はどれを選べばよいか迷ってしまうのではないでしょうか。
そんな方のために、この記事ではおすすめの美味しい白ワインを紹介していきます。
さらには、美味しいワインの種類や選び方についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事を最後まで読むことで、自分に合った美味しい白ワインを見つけることができます。
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白ワインのおすすめ16選を予算別に紹介!
ここではおすすめの白ワインを紹介します。
予算別に紹介しているので、自分の目的に合った白ワインを見つけてくださいね。
それでは早速見ていきましょう。
- ・高い
- ・飲み切るのが大変
- ・他と比較できない
という悩みがありますよね。
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予算2,000円の白ワインランキング
6位 M.シャプティエ ペイ・ドック ブラン
カジュアルに飲みたいときにおすすめ
M.シャプティエ社は1808年にエルミタージュで創業された、ローヌを代表するワイナリーです。
家族経営でブドウ畑を管理しており、テロワールを重視するワイン造りを行っていることが特徴的。
フルーティーで果実味溢れる味わいと、キリっとしたきめ細かさを感じられる2,000円未満とは思えない白ワインです。
香り | パイナップル、花の蜜 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
コメント | ローヌで圧倒的人気の生産者。フルーティーな香りに程よいアルコール感もあり、ローヌのテロワールの良さを感じられるワイン。 |
5位 ガゼラ ヴィーニョ ヴェルデ
「緑のワイン」は魚介にピッタリの軽快微発泡
ヴィーニョ・ヴェルデは「緑のワイン」という意味のポルトガルの白ワインです。
特徴は柑橘系のフレッシュな香りと、微発泡による爽やかさ。またアルコール度数が7~8%と低く、「大人のサイダー」感覚で楽しめます。魚介系の料理によく合うので、ぜひお食事とともに。
香り | レモン、白い花 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
コメント | ポルトガルの海辺で作られるワイン。爽やかな酸味が特徴なので、小ぶりのグラスで飲むのがおすすめ。 |
4位 ソアーヴェ クラシコ サン ミケーレ
コスパに優れた爽やかなソアーヴェ
ソアーヴェはガルガーネガを使ったイタリアの白ワインです。
レモンのような柑橘系の香りに始まり、やがて顔を出す蜜のアロマ。口にすれば爽やかな酸味が気分をリフレッシュさせ、ビターな後味が心地よい余韻を感じさせます。
夏の暑い時にキンキンに冷やしてゴクリ。気分上々になること間違いなしです。
香り | スイカズラ、海 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
コメント | イタリアで作られるソアーヴェ。柑橘の香りに加え花の蜜のニュアンスも感じられるので、リラックスしたいときにおすすめのワイン。 |
3位 ルイ ジャド マコン ブラン ヴィラージュ
ブルゴーニュ有数の大ドメーヌが贈るリーズナブルな1本
ルイ・ジャドはブルゴーニュを中心に240ヘクタールものブドウ畑を所有する大ドメーヌです。
グラン・クリュやプルミエ・クリュの自社畑から高級ワインを生産する一方、ブドウを買い付けてワインを造るネゴシアンとしてリーズナブルなワインも多く造り出しています。
ステンレスタンクで醸造しているためフレッシュな果実味が魅力のシャルドネです。
香り | 白いバラ、レモン |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
コメント | シャルドネの銘醸地ブルゴーニュ。白いバラなどのフローラルの香りが強く感じられるので、大きめのグラスで温度を上げながら飲むのがポイント。 |
2位 グラス コレクション シャルドネ
ボルドー2級シャトーの元オーナーが手がける南アフリカのシャルドネ
ボルドー2級シャトー、ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの元オーナー、メイ・エレーヌ・ドゥ・ランクザン夫人が南アフリカで始めたワイナリーがグレネリーです。
そのため、南アフリカのワインでありながらどこかフランスを思わせるのが特徴。ニューワールドにありがちな新樽によってバンバン香りを付ける「樽香」が無いため、本来の果実味を楽しむことができます。
香り | メロン、コーヒー |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
コメント | 南アフリカで作られる本格ワイン。ニューワールドでありながら控えめな仕上がり。ブルゴーニュのシャルドネが好きな方におすすめ。 |
1位 トリンバック リースリング
アルザスの盟主トリンバックが贈る珠玉のリースリング
トリンバックはアルザスで12代にも渡り高級ワインを造り続けるワイナリーです。
現在主流の辛口リースリングの流れは、トリンバックなしにはできなかったといっても過言ではありません。緑がかった淡い黄色の色合いで、グレープフルーツ、レモンといった柑橘系、白桃のアロマがあります。口に含めば爽やかな酸と上質なミネラルが拡がり、長い余韻が続きます。
香り | アカシア、桃 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
コメント | アルザスで常に人気のワイン。酸とミネラルのバランスがよく爽やかな仕上がり。辛口のワインが好きな方におすすめ。 |
2,000~5,000円の白ワインランキング
5位 パコ・イ・ロラ
「海のワイン」は魚介系に必須です
スペインの西部、大西洋に面するリアス・バイシャスは、地理で習ったリアス式海岸の語源となった土地です。
そのリアス・バイシャスの海岸沿いで栽培されるアルバリーニョは「海のワイン」と呼ばれ、塩気を感じるしっかりとしたミネラルが特徴。
日本ではあまり馴染みがありませんが、魚介料理が豊富な日本食に合わないわけがありません。
香り | 青リンゴ、海苔 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
コメント | スペインの白ワインを代表する品種アルバリーニョ。力強い酸とミネラルが特徴的で暑い日に外で飲むのがおすすめ。 |
4位 クラウディー・ベイ ソーヴィニヨン・ブラン
ソーヴィニヨン・ブランの世界基準
ソーヴィニヨン・ブランの原産国はフランスですが、現在はニュージーランドを代表するブドウ品種といっても過言ではありません。
その評価を決定づけるのに大きな役割を果たしたのがクラウディ・ベイです。草原を思わせる淡い緑の色合い。
マンダリン、オレンジ、レモン、完熟トマトといった力強いアロマと、濃縮感がありつつも清々しい味わい。爽やかな余韻が長く続きます。
香り | ハーブ、マンゴー、パイナップル |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
コメント | 今大人気のニュージーランドのソーヴィニヨン・ブラン。その中でもトップクラスの人気を誇るクラウディ・べイ。アロマティックなワインが好きな方におすすめ。 |
3位 ジョーダン シャルドネ
某有名ソムリエがモンラッシェと間違えたシャルドネ
ジョーダンは南アフリカの冷涼なワイン銘醸地、ステレンボッシュに畑を持つワイナリーです。
ふくよかでよく熟した果実味を持ちつつ、繊細なイメージも持つという、ニューワールドとヨーロッパの良いとこ取りのシャルドネです。
そのため某有名ソムリエが世界最高峰のシャルドネ、フランスのモンラッシェと間違えたというエピソードがあります。
香り | アカシア、バター |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
コメント | ブルゴーニュのシャルドネと錯覚してしまう味わい。しっかりとした果実味と酸のバランスが特徴的。大きめのグラスで飲むのがおすすめ。 |
2位 ガムラ リースリング
最先端の技術を駆使したイスラエルのリースリング
ガムラを生産するゴラン・ハイツ・ワイナリーは、イスラエルのゴラン高原にあります。
イスラエルのワイン?と意外に思われるかもしれません。
実は、数千年に渡り戦闘を繰り返してきたイスラエルの科学技術は世界トップクラスで、その技術を民生化した気象予報技術は精密なブドウ栽培を可能にするのです。
フレッシュで飲みやすく飽きのこない味わいのリースリングです。
香り | メロン、アプリコット |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
コメント | イスラエルで作られる本格派ワイン。イスラエルのテロワールがリースリングの個性を最大限に引き出しています。 |
1位 クリスタルム ジ・アグネス
常にブルゴーニュを意識した生産者が造る究極のバランスを持つシャルドネ
2007年創業とまだ新しいワイナリーながら、南アフリカを代表する生産者となったクリスタルム。
ピノ・ノワールとシャルドネというブルゴーニュ品種のみに絞り、高い品質のワインを送り出しています。ニューワールドに属する南アフリカの生産者でありながら、常にブルゴーニュを意識したそのワイン造りは、創業して10年足らずとは思えないほどです。
香り | 洋梨、パイナップル |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
コメント | 近年注目を集めている南アフリカワイン。コクのある味わいに仕上がり、厚みのあるワインが好きな方におすすめ。 |
5,000円以上の白ワインランキング
5位 トリンバック ゲヴュルツトラミネール ヴァンダンジュ・タルディヴ
祖先の名前を冠したトリンバックのスペシャルキュヴェ
ブドウのできが良い年にだけ造られる、トリンバックの祖先「フレデリック・エミール」の名前を冠したスペシャルキュヴェです。
力強い骨格と切れのある風味。ミネラルと酸がパーフェクトと言えるバランスを保っています。
香り | 花の蜜、あんず |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
コメント | 黄金色がかった外観。白いバラや花の蜜の香りが広がり、アルコールのボリュームも感じることが出来ます。 |
4位 モレ ブラン ムルソー プルミエ クリュ シャルム
ムルソーを代表する生産者のムルソー プルミエ・クリュ
ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェと並ぶ世界最高峰のシャルドネの産地、ムルソーを代表するドメーヌがモレ・ブランです。
グラン・クリュのないムルソーですが、シャルムは特級畑に匹敵する実力を持っています。香ばしい香りと豊富なミネラル。最高のシャルドネを楽しんでください。
香り | 白いバラ、カラメル |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
コメント | やや黄金色がかった色調。白いバラやローストしたアーモンドの複雑な香り。まろやかなワインが好きな方におすすめ。 |
3位 シャサーニュ モンラッシェ プルミエクリュ カイユレ ルイ ジャド
大ドメーヌが送り出す渾身のプルミエ・クリュ
ブルゴーニュの大ドメーヌ、ルイ・ジャドが提供する世界最高峰のシャルドネの銘醸地、シャサーニュ・モンラッシェの1級畑カイユレです。
シャサーニュらしい豊富なミネラルとフルーティーさが魅力です。
香り | 桃、貝殻 |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
コメント | 濃厚な色調の外観。桃やメロンのフルーツの香りが広がり、しなやかな酸味を感じることが出来ます。 |
2位 ピュリニー モンラッシェ プルミエ クリュ シャン カネ
元オリヴィエ・ルフレーヴの醸造長が造るピュリニー
ジャン・マルク・ポワイヨはピュリニー・モンラッシェの名ドメーヌ、オリヴィエ・ルフレーヴの醸造長を務めた人物。両親からピュリニー・モンラッシェやシャサーニュ・モンラッシェの優れた畑を受け継ぎ自分のドメーヌを立ち上げました。
引き締まったミネラルと強めの酸味。硬質ですが、エレガントでもあるというピュリニーらしい1本。
香り | メロン、ナッツ |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
コメント | 白ワインの銘醸地ムルソー村で作られるワイン。爽やかな酸味に加え、ムルソー村の特徴である豊富なミネラル感を味わうことが出来ます。 |
1位 コルトン シャルルマーニュ グラン クリュ ルイ ラトゥール
ブルゴーニュ屈指の造り手がお届けする看板商品
ルイ・ラトゥールはブルゴーニュのグラン・クリュを最も多く所有する偉大なドメーヌです。
そのルイ・ラトゥールが造るコルトン・シャルルマーニュは、モンラッシェ、ムルソーと並ぶブルゴーニュ三大白ワインと言われ、同ドメーヌの看板商品となっています。適度な渋味と芳醇で力強い酸味は完璧なバランス。
白ワインでありながら長期熟成にも向いているので、今購入して将来の記念日に開けるという楽しみ方も可能です。
香り | アカシア、バター |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
コメント | ブルゴーニュワイン好きなら誰もが知る作り手。香り、酸味、味わい全てがバランスの取れた仕上がり。大きめのグラスで芳醇な香りを感じながら飲むのがおすすめ。 |
白ワインの選び方のコツ
自分好みの白ワインを見つけるためには、味わいの特徴や、味を決める構成要素を知ることが重要となってきます。
そのためには、以下の選び方のポイントを理解する必要があります。
・辛口と甘口
・ワインの生産地
・ブドウ品種
・ワインの当たり年
・価格帯
これから、それぞれに解説します。
味わいの種類
白ワインの味わい表現に用いられるのは「辛口・甘口」です。
辛口と甘口の違い
ワインの辛口・甘口は、残糖度(ワイン内に残る糖度の割合)によって決まります。
ワインはブドウの絞り汁に含まれる糖分を発酵させ、アルコールに変換して造ります。ここで全ての糖分がアルコールに変換されれば辛口に、糖分が残っていれば甘口になります。
度数 | 合う料理 | |
---|---|---|
辛口 | 高い(14%前後) | 魚介系の料理 |
甘口 | 低い(12%前後) | サラダなど |
どんな食事にも合わせやすい辛口
辛口ワインは比較的アルコール度数が高く、淡麗な味わいになります。
結果としてクセが少なく、どんな料理にも合わせやすいワインになるのです。
現在では世界的に「淡麗辛口」志向が強いため、辛口ワインが主流となっています。
意外と和食に合う甘口
実は和食では究極に甘いお酒を頻繁に使います。皆さんもよくご存知の「味醂(みりん)」です。
日本酒の残糖度を高めにしたものがみりんの正体です。これは甘口白ワインに似ていませんか?
そう、実は甘口のアルコールを使用する和食には甘口の白ワインが意外と合うのです。
さすがにデザートワインまで甘くなると合わせにくいですが、ほんのり甘い程度の白ワインであれば、驚くほど普段の食事に合わせることができます。
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好みで選ぶならブドウの種類
産地によって味わいが変化するといっても、やはり香りや味の決め手となるのはブドウ品種です。
ここでは「基本三品種」と呼ばれる、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリングを紹介します。
環境によって様々な姿を魅せる!シャルドネ
世界中で栽培されるシャルドネは「個性がないのが個性」と言われ、テロワール(土壌や気候などの環境)によって、様々な味わいを見せるのです。
・世界最高峰のシャルドネを生み出すモンラッシェを含むフランスのコート・ド・ボーヌでは、黄金色に輝く色合いとミネラルを豊富に感じる複雑な味わい
・樽香の好きなアメリカのカリフォルニアでは「樽ドネ」と言われる濃厚な味わい
さわやかな味わい!ソーヴィニヨン・ブラン
フランス原産のソーヴィニヨン・ブランですが、現在最大の生産地と言えばニュージーランドになります。
・フランスのサンセールでは、ミネラルが強くキリッと引き締まった味わい
・ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランは、草原を思わせる爽やかさと、青さ、そしてほんのり感じる苦味が特徴
甘口から辛口まで高貴な味わい!リースリング
白ワインの名産地、ドイツで多く栽培される国際品種です。辛口、甘口の白ワインからスパークリングワインまで幅広く使用されます。
・ストイックな印象を持つ品種であり、そういった傾向が無駄を省いたシンプルな和食に合う理由の1つ。
ここで紹介した品種はほんの一部です。
もっといろいろな品種を知りたい方は以下のページを参考にしてみてください。
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産地で選ぶ白ワイン!同じブドウ品種でもこんなに違う
ブドウの絞り汁の糖分をそのままアルコールにするワインは、土壌や気候の影響をダイレクトに受けるお酒です。
そのためテロワール(土壌や気候などの環境)の違う産地であれば、同じブドウ品種でも全く味わいが変わってくるのです。
ワイン王国フランス
言わずとしれたワイン王国のフランス。様々な地域で白ワインが造られていますが、今回はボルドー、ロワール地方のサンセール、アルザスを紹介します。
赤ワインだけじゃない!ボルドー
ボルドーは「赤ワインの生産地」と思われがちですが、実は優れた白ワインも生産しています。
ボルドーワインの特徴は、赤ワイン、白ワインを問わず、「数種類のブドウ品種をブレンド」すること。
白ワイン品種としてはソーヴィニヨン・ブランとセミヨンが主に栽培され、この2品種をブレンドします。
爽快で少し青っぽさがあり、酸味の強いソーヴィニヨン・ブランが、柔らかな旨味のあるセミヨンによってマイルドになるのです。
爽やかなのに優しい味わい。それがボルドーの白ワインの特徴です。
ソーヴィニヨン・ブランの銘醸地サンセール
ロワール地方のサンセールは、ソーヴィニヨン・ブランの銘醸地です。
その特徴は豊富なミネラルとキリリとしたアロマ。
ミネラルというと、辛口白ワインのシャブリが有名ですが、シャブリのミネラル感の源は「キンメリジャン」と呼ばれる貝殻を含んだ土壌です。
太古の昔、この辺りが海だった名残ですが、このキンメリジャンが地続きでサンセールまで続いているのです。
そのため同じソーヴィニヨン・ブランでもボルドーで生産されるものとは異なり、硬質でキリリと引き締まった味わいになります。
辛口の白ならアルザス
ライン川を挟んでドイツと国境を接するアルザスは、リースリング、ピノ・グリ、ゲヴェルツトラミネール、ミュスカといった白ワインで有名な産地です。
気候は冷涼のため、生産される白ワインはキリリと引き締まった辛口がほとんどで、世界的な辛口ブームに乗り、その存在感を増しています。
軽快な白ワインを提供するイタリア
20ある州の全てでワインを生産するイタリアは、フランスを抑え、世界一のワイン生産量を誇ります。
数百種類の地ブドウ、固有品種が栽培されていますが、その中の1つ、ガルガーネガを使用したソアーヴェと呼ばれる白ワインに代表されるような「軽快で口当たりがよく、飲みやすい」のが特徴です。
また海に面している産地も多いのでシーフードにも良く合い、和食にも親和性があります。
実は白ワイン大国スペイン
濃厚な赤ワインのイメージが強いスペインですが、生産量の約半分が白ワインという白ワイン大国です。
特に内陸部のラ・マンチャで主に生産されるアイレンという白ワイン品種は、全てのワイン用ブドウ品種で世界最大の栽培面積を誇ります。
また大西洋側の海沿いの産地、リアス・バイシャスで栽培されるアルバリーニョは、「海のワイン」と言われ、塩気を感じるミネラルがあり、魚介をよく使う和食にピッタリのワインとなっています。
高級白ワインは皇帝の味!ドイツ
近年の辛口ワインブームによって辛口の白ワインが増えていますが、やはりドイツと言えば高級な甘口白ワインが有名です。
エクスレ度と言われるブドウ果汁の糖度によってワインの格付けが決まるほどで、国境を接するアルザスでは辛口ワインとなる品種リースリングも、ドイツでは辛口から極甘口まで幅広く用いられます。
ここまでご紹介した国以外でも白ワインの産地は数多くあります。
各産地の違いをもっと理解すれば、ワインの楽しみ方が増えます。
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「当たり年」を選べば間違いなし!ヴィンテージで選ぶ
味わいが天候に大きく左右されるワインには「当たり年」が存在します。
ここでは各生産地ごとの当たり年を表にしてみました。ワインを選ぶ時の参考にしてみてください。
生産国(生産地) | 近年の当たり年 |
---|---|
ボルドー白 | 2015◎ 2014◎ 2010◎ |
サンセール | 2014◎ 2010◎ |
アルザス | 2013◎ 2012◎ |
イタリア | 2015◎ 2012◎ 2011◎ |
スペイン | 2012◎ 2011◎ |
ドイツ | 2015◎ 2012◎ 2011◎ |
生産国によって目安が違う!予算で選ぶ白ワイン
仕事柄年間1,500本程のワインを試飲しますが、高いワインが美味しくて、安いワインはイマイチと一概には言えないのがワインの面白いところです。
ただ経験上「この値段を出せば外さない」という目安になる金額はあります。
その金額以下でも美味しいワインはありますが、「ハズす確率が高くなる」のです。
そこで主な白ワイン生産国の目安になる価格帯を一覧にしてみました。
生産国 | 目安となる予算 |
---|---|
フランス | ¥2,500~ |
イタリア | ¥1,500 |
スペイン | ¥1,500 |
オーストラリア | ¥2,000 |
チリ | ¥1,000 |
白ワインまとめ~味わいチャート表
おすすめの白ワインから白ワインの種類と選び方までご紹介しました。
白ワインの味わいは3つのボディから表せますが、品種と産地に関しては、ここで紹介したもの以上に数があります。
そこで、この味わいチャート表を参考にしてみてください。
白ワインのおすすめの飲み方
ここからは白ワインの美味しい飲み方について紹介していきます。
今回はワイングラス・保存温度・カクテル・スワリング・料理との合わせ方の5つのポイントを解説します。
ではそれぞれ見ていきましょう。
ワイングラスは万能型がおすすめ
白ワインを飲むときは、万能型のワイングラスを使うことがおすすめです。
万能型のワイングラスは、どのようなワインでも楽しむことができるため、白ワインの本来の味わいを感じることができます。
また白ワインの香りを楽しみたいと考えている方は、モンフラッシュ型のワイングラスを使ってみることも良いでしょう。
モンフラッシュ型は、ボウルが大きくて強い丸みを帯びているため、香りを強く感じられる構造になっています。
ぜひ気分や白ワインごとの特徴に合わせて、ワイングラスも変えてみてください。
またワイングラスについて詳しく知りたい方は、ぜひこちらも参考にしてください。
>>【ソムリエセレクト】おすすめのワイングラス15選!種類とブランドも紹介
保存温度は6〜9℃前後に
白ワインの保存温度は6〜9℃前後を目安にすることがおすすめです。
タンニンが多く含まれている赤ワインに比べて、タンニンの少ない白ワインは保存温度が低くても美味しく飲むことができます。
ただ白ワインと言っても、甘口や辛口など種類は豊富です。
例えば甘口の白ワインであれば、通常よりも冷やして飲むことで糖度が増して、より甘い味わいを楽しむことができます。
そのため白ワインごとの特徴を考えて保存温度を適切に保つことが大切です。
しかし、家の冷蔵庫だけで保存温度を適切に保つことは難しいため、ワインセラーを使用することがおすすめです。
ワインセラーを使えば、白ワインの味わいにかかわらず適切に保存ができ、他の赤ワインなどの保存にも利用できます。
家庭用のワインセラーについてはコチラを参考にしてみてください。
>>【ソムリエセレクト】おすすめワインセラー17選!家庭用にはコレ!
カクテルにして楽しむのもおすすめ
白ワインはカクテルにして楽しむこともできます。
カクテルにすることで、より自分好みの味わいに白ワインを変化させることができるため、おすすめです。
ここでは白ワインの定番カクテルである「スプリッツァー」の作り方を簡単にご紹介します。
スプリッツァーは「白ワイン90ml・炭酸水60ml・お好みのフルーツ」を用意していただき、それぞれを合わせるだけです。
炭酸水を加えれば加えるほど、アルコール度数を低くすることができるため、お酒が苦手な方でも楽しむことができます。
フルーツにはカットしたレモンやライムなどを添えてあげると、見た目も爽やかでフルーティーなカクテルの完成です。
カクテルについて詳しく知りたい方は、ぜひこちらをご覧ください。
>>おすすめの美味しいカクテル25種類!レシピも合わせてご紹介!
グラスはなるべく回さずに楽しむ
白ワインを飲むときには、ワイングラスを回さないようにしましょう。
ワインと言えば、ワイングラスを回転させて香りを楽しむイメージを持っている方もいるかもしれませんが、基本的に白ワインでは行いません。
特にソーヴィニヨン・ブランなどの品種を使った白ワインでは、ワイングラスを回すことで香り成分が酸化してしまいます。
結果として白ワインの香りが急激に弱くなってしまい、楽しめなくなります。
そのため、白ワインは回さずに飲むようにしましょう。
ちなみにワイングラスを回して香りを楽しむ行為を「スワリング」と呼びますよ。
白ワインの産地と同じ郷土料理を選ぶことがおすすめ
白ワインには様々な産地がありますが、産地に合わせた料理を選ぶと相性が良い傾向があります。
例えば、日本産の白ワインと和食といったイメージです。
ワインには長い歴史があるものが多く、料理と相性が良くなるように考えられて造られています。
そのため白ワインの産地と同じ地域の郷土料理は、相性も良く楽しめるということです。
イタリアやフランスのワインは地中海性気候で育っており、日本と気候変化が似ていることから和食との相性も良いですよ。
白ワインと相性の良いおすすめ料理
ここでは白ワインと相性の良い料理を紹介していきます。
白ワインには大きく分けて辛口・甘口があるため、相性の良い料理もそれぞれで異なります。
ではそれぞれ見ていきましょう。
辛口の白ワインと相性の良い料理
まずは辛口の白ワインと相性の良い料理を紹介していきます。
・ピザ
・肉とチーズ
・ガーリックシュリンプ
・キノコ蒸し
甘口の白ワインと相性の良い料理
次に甘口の白ワインと相性の良い料理を紹介していきます。
・肉じゃが
・鮭のムニエル
・チーズ
・甘いフルーツ
・はちみつ
まず記事冒頭でも述べた通り、甘口の白ワインは意外と和食との相性が良いです。
具体的には寿司や肉じゃがなどがおすすめです。
鮭のムニエルも、バターと白ワインの甘さがマッチした魅力的な味わいを楽しめますよ。
チーズや甘いフルーツは甘口の白ワインの中でも「デザートワイン」と呼ばれるような特に甘い白ワインとの相性が良いです。
甘い白ワインの中でも、甘さの具合に合わせて料理を変えて楽しんでみてくださいね。
また、白ワインに合わせるおつまみが気になるかたはコチラを参考にしてみてください。
自分にぴったりの白ワインを見つけよう!
白ワインと一口に言っても、味わいや産地などによって様々な種類があります。
さらにワイングラスや合わせる料理を考えると、白ワインの楽しみ方は無限大です。
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