ワインの辛口と甘口の違いは?飲みやすいのはどっち?選び方のコツやおすすめ銘柄を紹介

2019/01/08 おすすめ白ワイン

「ワインの辛口と甘口の違いは?」
「飲みやすいのはどっち?」

白ワインも日本酒と同じように、甘口から辛口まで、その味わいは幅広いものです。

特に、生のブドウから作られているので、甘口のものは、やや甘めのものから、極甘口というとても甘いものまでさまざまです。

そこで今回は、ワインの甘さからチョイスする、白ワインの選び方についてご紹介します。

辛口と甘口の違いやおすすめ銘柄も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

執筆者/監修者

佐々木 健太

J.S.A. ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ/年間受講者数日本一を誇るカリスマワインスクール講師  21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。ワインのサブスク「HOME WiNE」を手掛ける。YouTubeチャンネル「ソムリエ佐々木」を運営。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。

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白ワインの味わいの違いについて

白ワインの場合味の分類は、甘口と辛口の2種類に大きく分けることができます。

ですが、甘いからといって甘味料などを足しているわけではありません。

なぜ甘口と辛口ができるのでしょうか。

ワインを造るときに、酵母が糖分を食べることでアルコールになることをアルコール発酵といいます。

このとき、果汁の中の糖分を食べきると辛口になり、食べきらずに糖分が残ると甘口になります。

つまり、ワイン中の糖分の残量で甘口か辛口かが決まることになります。

ワインでいう辛口は、甘さのないすっきりした味わい。

甘口は、ほんのりと甘みを感じるやや甘口のものから、強い甘みを感じる極甘口のものまで、バラエティに富んでいます。

白ワインの辛口と甘口はどっちが飲みやすい?

白ワインの飲みやすさは個人の好みによりますが、一般的に甘口の方が飲みやすいとされています。

甘口白ワインは、まろやかな口当たりとフルーティーな味わいが特徴で、ワイン初心者にも親しみやすいです。

また、アルコール度数が辛口より低めなので、強いお酒が苦手な方にも適しています。

一方、辛口白ワインは甘みが少なく酸味がやや強く、スッキリとした味わいが特徴で、食事との相性が良いので、料理の味を引き立てる効果があります。

初めてワインを楽しむ方には甘口がおすすめですが、徐々に辛口にも挑戦してみると良いでしょう。

最終的には個人の好みや料理との組み合わせで選ぶのが理想的です。

白ワインの辛口と甘口の見分け方

白ワインの辛口と甘口は、主にワインの残糖量によって決まります。

一般的に、1リットルあたり4g以下の残糖量を辛口、4g以上を甘口と分類します。

見分け方としては、まずボトルのラベルをチェックし、「辛口」「甘口」などの表記を確認しましょう。

スパークリングワインの場合は、「ブリュット」「セック」といった甘辛度を示す用語が記載されていることがあります。

ラベルに記載がない場合は、以下でも紹介するアルコール度数を参考にできます。

一般的に辛口は14%前後、甘口は12%前後のアルコール度数です。

また、香りや色調も手がかりになり、フルーティーな香りや濃い黄金色は甘口の特徴です。

選び方のコツはアルコール度数と産地

白ワインの辛口・甘口は、アルコール度数と関係しています。

辛口のものほどアルコール度数が高い傾向にあり、甘いものはアルコール分も低めのものが多いのが特徴です。

なぜかというと、酵母が糖分を食べてアルコールに変わったものがワイン。なので、糖分を食べきってしまえばアルコール分は自ずと高くなる、というわけです。

甘いものはアルコール度数が低めですが、甘いものにもバラエティがあり、ほんのり甘いものから強い甘みを持つ極甘口までさまざまです。産地である程度絞られるので、気に入ったものは産地を覚えておくと選びやすくなります。

辛口

辛口とは、甘さがなくすっきりとした味わいのものを指します。後味に酸味や収れん味が残るものが一般的です。

しかし、辛口でもしっかりした味わいのものなどは、甘みが口の中に残るものがあります。

それは果実が充実し、果実味が残っている証拠。

残糖を実際に測ると辛口の場合もあるので、一概に甘口だとは言えないものもあります。

やや甘口

やや甘口とは、口に含んだときにほんのりとやさしい甘さが感じられるもののことを言います。

甘みと酸味のバランスが取れていると、少し糖分がワインに残っていてもすっきりと感じるので、甘さがないように感じることもあります。ドイツワインなどにこの傾向があるものが多いです。

比較的価格も手頃なものが多く、入手しやすいのも特徴のひとつです。

甘口

甘口のものは、果実由来の甘みをしっかりと感じられるもののことを言います。

フルーティーでしっかりとした甘みがあり、そのままデザートにするのにもぴったりな味わいのものがこれにあたります。

通常のスティルワインだけでなく、アルコールを添加することで発酵を止めている甘口のシェリーやマルサラ酒など、フォーティファイドワイン(酒精強化ワイン)もこのタイプの中に分類されます。

極甘口

極甘口のものは、ボリューム感のある強い甘みが感じられるもののことを言います。

代表的なのは貴腐ワイン。フランス・ソーテルヌのものや、ハンガリーのトカイ、ドイツのアイスヴァインがこれにあたります。

強い甘みがあり、食前酒や食後酒にぴったりの味わいのものです。

貴腐ワインを生む貴腐ブドウは、自然条件のもと生まれるものということもあり、とても希少なものなので、価格も非常に高価なのも特徴のひとつと言えます。

>>極甘口のおすすめ白ワイン

辛口の白ワインおすすめランキング

最初に辛口のワインを5種類ご紹介。

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コノスルのヴァラエタルシリーズの1本。柑橘類のさわやかな香りにマンゴーやパイナップルなどのトロピカルフルーツのような果実味が印象的なワインです。

しっかりした香りと果実味のバランスが良く、手頃で料理にも合わせやすい味わい。

キリッと冷やしてサーモンを使った料理と合わせてどうぞ。

>>コノスルのワインをもっと見る

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日本ワインの中でも辛口の白ワインならルバイヤート、と言われるほどの高品質で知られるブランドのワイン。

グレープフルーツのようなさわやかな香りと、フレッシュな酸味。すっきりとした飲み口で和食との相性もとても良い1本です。

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ブルゴーニュのトップ生産者としても知られるダニエル・エ・ジュリアン・バローのすっきりとした辛口のワイン。

青りんごのような香りと複雑で繊細な味わいのワインは、サン・ヴェランというアペラシオンならではの味わい。

オーガニックのワインでもあります。白身魚を使った料理と合わせてお楽しみください。

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北イタリアの白ワインの名手、イエルマンのワインは、少しエキゾチックなフルーツの香りが感じられる1本。

ふっくらとフルーティーな味わいは、イエルマンのフラッグシップとしてふさわしい味わい。

充実感のある1本には、アクアパッツァなどがよく合います。

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シャブリ、スラン川左岸地区の1級畑を造らせたら右に出るものはいないと言われる生産者がダニエル・ダンプ。

シャブリらしい酸とミネラルを感じるような香りや、白い花のような繊細な香りがエレガントなワインです。

牡蠣やシーフードと合わせると相性抜群です。

>>辛口のおすすめ白ワインをもっと見る

甘口の白ワインおすすめランキング

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美しいブルーのボトルに、聖母子が描かれたラベルが目を引くワインです。

ドイツのワインの中でも、少し昔の造りの、ほんのりとした甘みを持つやさしい味わいは、まさに聖母の乳という名にふさわしいもの。

フルーティな味わいは、シーフードやピッツァ、パスタなどの食事にもよく合います。

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フランスのピレネー山脈の麓で生まれる、知る人ぞ知る甘口ワイン。

はちみつやフルーツの香りが繊細で、濃密ではないながらもさわやかな甘さが楽しめるワインです。

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世界三大貴腐ワインの産地として知られるトカイのワイン。

ソモロドニは「生まれたまま」の意味を持ち、畑で選別せずに収穫したブドウを使った甘口のワインを指します。

はちみつのような香りと程よい甘さは、フルーツと一緒に楽しむのも一興です。

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フランス南西地方のモンバジャック村で造られている貴腐ワイン。

知名度は低いのですが、品質がとても高い極甘口ワインとして、こちらも知る人ぞ知るワインです。

とろりととろけるような凝縮感のある甘みは、ブルーチーズなどを合わせるとしっくり来ます。

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フランス、ソーテルヌの中ではシャトー・ディケムに次ぐ特別1級のワイン。

ふっくらと優雅な甘みと、はちみつにつけた果物のような繊細な香り。

とても洗練された甘美でリッチなワインです。シンプルにそのままいただくもよし、ブルーチーズなどといただくのもいいでしょう。

>>甘口のおすすめ白ワインをもっと見る

ワインの辛口と甘口まとめ

さまざまな味わいのものがある白ワイン。甘口・辛口について把握しておくと、選び方が少し楽になります。

どんなワインをどんな料理に合わせるか、飲むシチュエーションなども想像しながら選びたいですね。

今はネットなどでも甘口・辛口などからワインを探しやすくなっているので、予算や好みに合わせて、探してみてくださいね。
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