「白ワインにはどんなものがあるの?」
「いつも同じワインばかり飲んでいるけど、新しいものにチャレンジしたい!」
白ワインが好きなんだけど、気が付くといつも同じワインばかり飲んでいるという方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、白ワイン用のぶどう品種について詳しく解説していきます。
最後まで読むことですぐ2でも試してみたい1本が見つかるので、ぜひ参考にしてください。
目次
白ワインに使われるぶどう品種とは?
ここでは白ワインに使われるぶどう品種の特徴について解説していきます。
「白ぶどう」と「グリ」
白ワインに使われるぶどうには、大きく分けて2種類あります。
ひとつは「白ぶどう」といい、ぶどうの果皮が黄緑色のもの。もうひとつは赤紫色の果皮をしたぶどうで、「グリ(フランス語で灰色の意味)」と呼ばれ、これからも白ワインが造られます。
グリのワインはオレンジワイン?
グリから造られたワインは、造り方によっては白ワインより少しピンクやオレンジを帯びた色合いになることがあります。
最近では「オレンジワイン」なんていう言葉も聞くようになりましたが、この中にはグリから造られたワインも多く含まれます。
オレンジワインとはいいつつ、通常これらは白ワインに含まれます。
黒ぶどうからは白ワインは作れないの?
実はシャンパーニュは、黒ぶどうを使って白ワインを造ることがあります。
色素が移らないように静かに圧搾し、見た目は白い果汁です。
しかし黒ぶどうから造るシャンパーニュは白ぶどうよりも力強く、ボリュームがあります。
飲みなれている人には、黒ぶどうで造るシャンパーニュか白ぶどうで造るシャンパーニュかがすぐわかってしまうくらい、ぶどう自体の持つ要素に違いがあるのです。
白ぶどうやグリは、白ワインに求められている資質を多く持っているからこその白ワイン品種。
決して果皮の色素が薄いためだけで用いられているわけではないんですね。
これだけは覚えたい!白ワインの重要ぶどう品種トップ3
ここからは白ワインの重要ぶどう品種トップ3を紹介していきます。
今回紹介するぶどう品種は以下のとおりです。
・ソーヴィニヨン・ブラン
・リースリング
ではそれぞれ見ていきましょう。
トップ・オブ・白ぶどう!シャルドネ
シャルドネは国際的にもっとも人気がある白ぶどう。
環境への順応性が高く、病気に強い品種であるため、ほぼすべてのワイン生産国で栽培されています。
トップ・オブ・白ぶどうと言える品種で、フランスのブルゴーニュ地方が原産です。
特有の香りや味わいがなく、栽培地や醸造方法によってさまざまな香りや味わいのシャルドネが造られます。
ブルゴーニュ地方で生産されるモンラッシェやムルソーがその典型で、バニラやアーモンドなどの香ばしい香り、溶かしバターのようなリッチなテイスト、ナッツのニュアンスなどが熟成過程で生まれ、そのままワインに反映されていきます。
反対に、冷涼な地域で木樽を使わずに仕上げると、シャブリのように酸の引き締まったシャープなワインが出来上がるのです。
覚えておきたい!有名なシャルドネのワイン
ブルゴーニュ地方の銘酒モンラッシェは、昔からその類まれなる味わいで、多くの人々を魅了してきました。
「三銃士」の作者、アレクサンドル・デュマがモンラッシェについて、「脱帽し、ひざまずいて飲むべし」と言ったのは有名なエピソードです。
このワインを一口味わうと、その気持ちも分かるような気がします。アーモンドを炒ったような香ばしい香りと芳醇な味わいは、まさに「甘露」。
香り | 白桃、ナッツ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★★ |

ハーブのような爽やかな風味が魅力!ソーヴィニヨン・ブラン

ソーヴィニヨン・ブランは和食との相性もよく、日本人が大好きな品種。
栽培面積も多く、白ぶどうでは第3位を誇ります。
レモンやグレープフルーツ、青リンゴなどをイメージさせる爽やかな酸味と、後味に心地よい苦味、ハーブや刈り取った芝生のような青々とした香り。栽培地が温暖な地域になるにつれて、果実味として感じるフルーツが変わります。
温暖な地域では熟したリンゴやアンズ、もっと暑い地域ではパイナップルのようなトロピカルフルーツ。そして、気候が暑くなるにつれ、青々とした香りは感じなくなります。
覚えておきたい!ユニークなソーヴィニヨン・ブランのワイン
シャトー・ディケムといえば、ソーテルヌの頂点に君臨する高級貴腐ワインです。
このイグレックはディケムが手掛ける辛口白ワイン。ソーヴィニヨン・ブラン主体です。
2005年は良年で天候に恵まれたため、糖度の高いぶどうからコクのあるワインができ、ボリュームもしっかり。
トロピカルフルーツのような甘い果実香と木樽由来の華やかな香り。酸やミネラルも豊かで、味わいのバランスが取れた逸品です。
香り | アプリコット、蜂蜜 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |

変幻自在の味わい!リースリング

ドイツのリースリングの特徴は、ライムやレモンのような張りつめたシャープな酸味と、白桃や洋梨のようなほのかな甘味を兼ね備えていること。
アイスワインや貴腐ワインなどの甘口も多く、さまざまなスタイルのワインが造られています。
一方、ドライな辛口リースリングで有名なフランスのアルザス地方は、ドイツより南に位置するため、もう少し糖度の高いぶどうが造れます。
結果、豊かな酸味はありながらも、ドイツよりアルコール度数の高いコクのある、しっかりとした辛口ワインができるのです。
この品種の大きな特徴は、「ペトロール香(石油香)」といわれるオイリーなニュアンスがあること。
昔のキューピー人形など、ある種の石油製品が持つ香りに似ています。栽培地や熟成年数などによって香りの出方に強弱はありますが、独特の揮発的な香りがします。
覚えておきたい!ユニークなリースリングのワイン
オーストリア、ヴァッハウ地区の定評あるワイナリー、F.X. ピヒラーのリースリング。
ロバート・パーカーが大絶賛したことにより、白ワイン愛好家の間で有名になりました。
このワインは、ヴァッハウの独自の品質基準の中でもっとも規定が厳しいスマラクト。繊細ながら、アルコール度数が高めでコクがあり、余韻の長いワインです。
香り | 白桃、アカシア |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |

フランスの白ワインぶどう品種

ここからはフランスの白ワインぶどう品種を紹介します。
今回紹介するぶどう品種は以下のとおりです。
・ピノ・グリ
・セミヨン
・ミュスカデ
・シュナン・ブラン
・アリゴテ
・ミュスカ
・ゲヴュルツトラミネル
・シルヴァネール
ではそれぞれ見ていきましょう。
花のような芳香が特徴!ヴィオニエ

フランス、コート・デュ・ローヌ地方原産。栽培環境として日照の多いところを好み、育てるのが難しいと言われる品種です。
シャトー・グリエやコンドリューが有名。
バラ、金木犀の花のような強い芳香、はちみつのようなとろりとした舌触り。酸味は少なく、一般的にボリュームのあるワインに仕上がるのが特徴です。赤ワイン用品種のシラーに少量ブレンドされ、ワインに柔らかさを加える場合もあります。
他の栽培地は、アメリカのカリフォルニア州、オーストラリアなど。
覚えておきたい!ヴィオニエのおすすめワイン
コンドリューの伝説的生産者であるドメーヌ ジョルジュ ヴェルネイは家族経営のドメーヌ。
自分たちのワイナリーだけでなく、コンドリューの品質保護に貢献してきたワイナリーが作り出すヴィオニエの高品質ワインです。
収穫は手摘みで、除草剤や殺虫剤は使っていないため、ヴィオニエの桃やライチの風味、繊細で上品さを楽しめます。
エレガントな方へのプレゼントにもおすすめ。
ヴィオニエについて詳しく知りたい方はこちらも合わせてご覧ください。
香り | 白桃、ジャスミン |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |

和食との相性は抜群!ピノ・グリ

その名のとおり、赤紫の果皮を持つグリのぶどう。原産はフランス・ブルゴーニュ地方です。大きな特徴のあるぶどうではありませんが、ボディのしっかりした白ワインに仕上がり、酸味は穏やか。
ワインによっては、甲州に近い丁子のようなニュアンスが出ることもあり、和食との相性も抜群です。
この品種はいろいろな場所で造られていますが、フランスのアルザス地方、北部イタリア、ドイツ、アメリカのオレゴン州、ニュージーランドなどが主な産地です。
覚えておきたい!ピノ・グリのおすすめワイン
「イエルマン」が手掛けるピノ・グリ白ワイン。
ピノ・グリ特有の果実味を活かし、粗削りで作り上げた力強さを感じられる一本です。
少し濃い黄金色をした深みのある黄色に、白桃、りんごなどのフルーティーな香りが特徴。
ドライローズの華やかさの中には、濃厚なはちみつのような甘みとアーモンドなどのナッツ臭が複雑に絡み合っています。
ビロードのようにまろやかな口当たりながらも、豊富な果実味にピノ・グリ特有のコク、しっかりとしたボディを感じられる味わいが魅力的です。
2016年ヴィンテージが2018年JAL国際線ファーストクラスの提供ワインとして選ばれる実力を持つ一本、ぜひご賞味ください。
またピノ・グリについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
香り | 熟れたりんご、アプリコット |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |

高級貴腐ワイン「ソーテルヌ」の原料!セミヨン

フランス、ボルドー地方原産。品種の特徴として、熟成が進むと熟した桃のようなコクと甘味が現れ、華やかになります。
ボルドー地方ではセミヨン単体でワインを造ることはあまりなく、通常はソーヴィニヨン・ブランとブレンドすることで欠点を補完し合うことが多いです。
また、果皮が薄く、貴腐菌が取り付きやすい品種であるため、ソーテルヌ地方では高級貴腐ワイン(甘口ワイン)の原料として用いられることでも有名。
セミヨンの辛口ワインで成功を収めているのが、オーストラリア・シドニー近郊のハンター・ヴァレー。非常に品質の高い、独自のスタイルのワインを造っています。
覚えておきたい!セミヨンのおすすめワイン
1855年ソーテルヌから唯一特別第1級に格付けされたシャトーが作り出す一本。
世界最高峰とも言われている貴腐ワインです。
優しい樽の香りと濃厚なジャムを感じさせる果実味が複雑に絡み合い、燻したような独特なエキゾチックな香りを楽しめます。
強い樽香と素晴らしく豊かな甘い味わいが魅力的。
高級感溢れる見た目から特別な日の一本としてお楽しみください。
香り | ネクタリン、砂糖漬けにしたレモンピール |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |

ほんのり潮の味?!ミュスカデ
フランスのロワール地方、ロワール川の下流に広がるペイ・ナンテ地区で栽培されているぶどう品種。別名をムロン・ド・ブルゴーニュといい、メロンのニュアンスがあるというのですが、あまり強い個性ではありません。
ミュスカデは通常、「シュール・リー(滓の上)」という造り方をするのが一般的。
その名のとおり、数か月間滓引きをせずに、ワインと滓を接触させておくもので、その結果、ワインに更なる旨味とフレッシュ感がもたらされます。
河口に近い土地で栽培するため、潮っぽさを感じるワインも。
南アフリカで大成功!シュナン・ブラン

原産はロワール地方です。青リンゴや黄リンゴを思わせる爽やかな酸味に、アカシアの花やはちみつなどの芳香。
ロワールではこの品種を使って、発泡酒をはじめ辛口から甘口まで、さまざまなスタイルのワインを造っています。
シュナン・ブランは貴腐菌とも相性がよく、高品質の貴腐ワインを生み出すことでも有名。
また、この品種は南アフリカにおいて大成功を収め、世界でもっとも栽培されています。
ロワール地方とはまた趣が違い、アプリコットやパイナップルなど、トロピカルフルーツの凝縮した果実味が持ち味。産地は他に、チリ、アルゼンチン、ニュージーランドなど。
覚えておきたい!シュナン・ブランのおすすめワイン
1968年 コトー・デュ・レイヨン ボーリューは厳しくブドウの選果が行われ最良のブドウだけで造られています。
そのため高品質なシュナン・ブランを楽しむにはピッタリの一本。
極甘口のスイートな味わいが特徴の貴腐ワイン。
世界の甘口白ワインの中ではトップクラスの実力を誇ります。
黄色果実の酸味と独特のさっぱりした感覚があり、気持ちの良い酸味を味わえます。
シュナン・ブランについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
香り | 熟れたアプリコット、干し草 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |

ブーズロン産が秀逸!アリゴテ

強い酸味が持ち味のアリゴテ。ワインベースのカクテル、キールの原料ぶどうとして有名です。
一昔前は、酸味が強くてリキュールで割らなければ飲めないと言われていたアリゴテも、栽培や醸造技術の進歩により、バランスの取れたとても美味しい品種となりました。産地は、ブルゴーニュ地方のブーズロンが有名。
覚えておきたい!アリゴテのおすすめワイン
DRCの共同経営者、1971年にオベール ド ヴィレーヌ氏が設立したワイナリー。
アリゴテを有名にしたキッカケとも言える人物によって造られた白ワイン。
1986年と比較的早い段階からビオロジック農法、有機認定を受けており、自然の豊かさをそのまま感じられるアリゴテを使用しています。
ビスケットやトーストのような樽由来の優しい香りに、ライムやレモンのフレッシュな果実味がバランス良く絡み合った味わい。
青リンゴのニュアンスとミネラル感が口の中に広がる感覚は、奥行きのある上品な気分を体験できます。
アリゴテについて詳しく知りたい方はこちらも合わせてご覧ください。
香り | レモンなどの柑橘類、トースト |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |

マスカットの仲間!ミュスカ

イタリアではモスカート・ビアンコ、スペインではモスカテルと呼ばれる、マスカットの仲間です。辛口ワインではフランスのアルザス地方が有名。
マスカットの持つ特有の爽やかな香りがあり、とても軽快な飲み口です。
イタリアのピエモンテでは、甘口スパークリングワインの原料、また南仏のラングドック・ルーション地方では、発酵中のワインや未発酵のぶどう果汁にアルコールを添加する酒精強化ワインの原料になります。
覚えておきたい!ミュスカのおすすめワイン
トリンバックは1626年に創業した名門ワイナリー。
フランスのミシュラン3つ星レストランにも採用されており、高い評価を受けている一本です。
ミュスカらしい上品で軽やかな香りが魅力的な辛口の味わい。
熟成した黄色の果実のアロマが、心地よく広がります。
口に含むとブドウのフレッシュ感と程よい酸味を楽しめます。
非常に上品かつ繊細な味わいのため、様々な料理と合わせられることも大きな特徴です。
ミュスカについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
香り | マスカット、白い花 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |

ライチの香りが特徴!ゲヴュルツトラミネル

名前にスパイス(ゲヴュルツ)という言葉を持つこの品種は、少しエキゾチックな香りを持つ品種。有名なのはフランスのアルザス地方で、バラの花やライチの芳香を持つ香り高いぶどうです。
辛口に仕立てると、香りと味わいのギャップに違和感を覚えるほど、甘やかな香りを放ちます。また、貴腐ワインやアイスワインなど甘口ワインも造られるので、味わいのスタイルはさまざま。産地はアルザス地方の他、ドイツ、カナダなど。
覚えておきたい!ゲヴュルツトラミネルのおすすめワイン
ブドウの作柄が良かった年のみ限定で造られる貴腐ワイン。
よく熟した洋梨やアプリコットのアロマにシルクのように滑らかな口当たり、濃密な甘さにスパイスのニュアンスもある大変品格のある仕上がりが魅力的です。
ハチミツのような濃厚な甘い味わいながらも食事にも合わせやすく、特にフォアグラとの相性は抜群。
ゲウュルツトラミネルについて詳しく知りたい方はこちらも合わせてご覧ください。
香り | 黄桃、白胡椒などのスパイス |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |

「マドンナ」の原料!シルヴァネール

フランスのアルザス地方で造られている白ぶどう。香りの中に、少し土っぽいニュアンスがあるのが特徴です。
ドイツではシルヴァーナーと呼ばれ、「リープフラウミルヒ(聖母の乳の意)」の原料ぶどうのひとつ。「マドンナ」と言った方が分かりやすいかもしれませんね。また、フランケン地方ではドライなスタイルの辛口が造られています。
覚えておきたい!シルヴァネールのおすすめワイン
ソムリエ界の巨匠 セルジュ・デュブスに「ローラン・シュミットのグラン・アは、世界最高のシルヴァネールである」と評価された一本。
アルザスの3つ星レストラン「オーベルジュ・ド・リル」にも長期間オンリストされており、質の高い味わいは保証済みです。
この土地特有の石灰層によって、爽やかなミネラル感のある味わいに仕上がっています。
魚介と相性の良い辛口の味わいをお楽しみください。
シルヴァネールについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
香り | レモン、ミネラル |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |

イタリアの白ワインぶどう品種

ここからはイタリアの白ワインのぶどう品種を紹介します。
今回紹介するぶどう品種は以下のとおりです。
・コルテーゼ
・トレッビアーノ
ではそれぞれ見ていきましょう。
日本で根強い人気!ガルガーネガ

ヴェネト州を代表する白ぶどう品種で、ソアーヴェの原料として有名。
レモンやグレープフルーツのような柑橘系の爽やかな香りに加え、若干のスパイスを感じます。魚料理が多い日本で根強い人気があります。
また、酸が強く、長期熟成にも耐えられるため、高級甘口ワインの原料にも使われます。
覚えておきたい!ガルガーネガのおすすめワイン!
ガルガーネガを100%使用した果実の魅力が最大限引き出された白ワインです。
ソアーヴェ・クラシコを代表する造り手の一人、イナマが造っており、樽で丁寧に熟成して造られています。
中世時代のソアーヴェの造り方を再現しており、伝統的な味わいが魅力的。
カモミールの香りが膨らみ、生き生きとしたミネラル溢れる風味が特徴です。
ガルガーネガについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
香り | 柑橘類、洋梨 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |

アルプスの麓の辛口白ワイン品種!コルテーゼ

ピエモンテ州で栽培される白ぶどう品種で、ガヴィの原料です。
以前は甘口のワインも造られていたようでしたが、隣のリグーリアから入る魚介類に対応させるため、辛口も造り始めました。それがガヴィです。アルコール度数はそれほど高くなく、バランスの取れた爽やかな味わいです。
覚えておきたい!コルテーゼのおすすめワイン
樹齢60年以上の木々から採られたコルテーゼだけを使ったワイン。
厳しい過程を経た伝統手法で造られており、軸のあるしっかりとした辛口に仕上がっています。
熟成による濃い香りはフローラルな感覚を長く楽しめることが特徴。
複雑味のある芳醇な味わいで、アーモンドやウォルナッツのような後味が魅力的です。
鶏肉料理や魚料理によく合うガヴィを味わいたい人におすすめ。
コルテーゼについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
香り | レモン、ナッツ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |

エスト!エスト!!エスト!!!で有名!トレッビアーノ

多くのワイン生産国で手掛けている白ぶどう品種で、フランスではユニ・ブランと呼ばれ、ブランデーの原料ぶどうになります。
レモンなど柑橘系の香りがあり、酸味の強い品種。トレッビアーノ主体のワインで有名なのは、「エスト!エスト!!エスト!!!ディ・モンテフィアスコーネ」という長い名前のワイン。気軽に楽しめる軽快なワインです。
また、上記のガルガーネガに少量ブレンドしてソアーヴェの構成品種となるなど、補助としても重要な品種です。
覚えておきたい!トレッビアーノのおすすめワイン!
1632年に創立されたアブルッツォのカリスマ的生産者で、採れたブドウのうち僅か10~20%のみを使いワインを造ります。
畑では一度も除草剤や防虫剤を用いておらず、ビオロジックを採用。
自然の中で育った天然のトレッビアーノを楽しめます。
ブドウの熟成感や複雑性がバランス良く、豊かでキリッとした果実味とミネラル感を感じられる圧巻のクオリティです。
偉大な白ワインとも言える一本、ぜひお楽しみください。
トレッビアーノについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
香り | グレープフルーツ、ハーブ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |

スペインの白ワインぶどう品種

スペインの白ワインのぶどう品種を紹介します。
今回紹介するぶどう品種は以下のとおりです。
・パロミノ
ではそれぞれ見ていきましょう。
海のワインを生む!アルバリーニョ

スペインとポルトガルで栽培されている白ぶどう品種。スペインでは大西洋に面したリアス・バイシャス、ポルトガルも同じく大西洋沿岸のミーニョ地方で栽培されているぶどうで、魚介との相性が抜群です。
豊かな果実味とシャープな酸味のバランスがよく、海の近くが栽培地のせいか、味わいに潮っぽさを感じます。
特にポルトガル・ミーニョ地方のアルバリーニョは「ヴィーニョ・ヴェルデ(緑のワイン)」と呼ばれ、微炭酸を含んだフレッシュなワインとして人気があります。
覚えておきたい!アルバリーニョのおすすめワイン
ほとんどが有機農法で栽培されたブドウで、真心をこめたワイン造りをしているワイナリー。
手摘みで採取されたブドウはプレス後、48時間タンクで低温のままフレンチオークの樽で30ヵ月発酵させます。
長い時間をかけてゆっくりと造られた味わいは、濃厚で華やかさを感じさせてくれます。
年間3,000本しか生産されていないプレミアムな1本、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
アルバリーニョについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
香り | モモ、スパイス |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |

シェリーの原料!パロミノ

スペインで栽培されている白ぶどう品種。シェリーの原料として有名です。シェリーはワイン醸造後にアルコールを添加して造る酒精強化ワイン。造り方により、色調、味わいとも、いろいろなタイプのものがあります。
スペインの他、南アフリカやアメリカのカリフォルニア州などでも栽培されています。
覚えておきたい!パロミノのおすすめワイン
スペインワインの評論家から支持されているシェリー。
麦わら色を帯びた外見にリンゴやハーブの爽やかな香り、ヘーゼルナッツやくるみなどの香ばしさが魅力。
軽い潮と生き生きとしたミネラル感もありながら、程よい酸味のきいた飲みやすい一本です。
クリーミーで柔らかいフレーバーが口の中を幸せで満たします。
パロミノについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
香り | りんご、カモミール |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |

オーストリアの白ワインぶどう品種

ここからはオーストリアの白ワインぶどう品種を紹介します。
ハプスブルグ家に愛された!グリューナー・ヴェルトリーナー

オーストリアの代表的な白ぶどう品種。グレープフルーツ、青リンゴなどの果実、ハーブ、またこの品種の特徴である白胡椒のニュアンスがあります。
マリー・アントワネットの兄ヨーゼフ2世が、農家に新酒の販売を許可したことで定着した「ホイリゲ(新酒の意)」という居酒屋では、ジョッキのようなグラスにグリューナー・ヴェルトリーナーを入れ、それを炭酸で割って豪快に楽しみます。
また、ヴァッハウ地区の高品質なものは、果実味がぐっと凝縮し、完熟リンゴやネクター、マンゴーのような印象。アルコール度数も高くなり、コクや旨味も増します。
覚えておきたい!グリューナー・ヴェルトリーナーのおすすめワイン
オーストリアでも由緒があり、知名度が高い一族であるサロモン家が生産者です。
ビオディナミ農法で造られた自然を感じられる一本。
熟成された柑橘系の果実が織りなす奥深さと、濃厚な味わいが特徴です。
凝縮された味わいの中には繊細さもあり、グリューナー・ヴェルトリーナーを細部まで楽しめます。
グリューナー・ヴェルトリーナーについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
香り | りんご、白胡椒 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |

ハンガリーの白ワインぶどう品種

ここからはハンガリーの白ワインのぶどう品種を紹介します。
トカイワインの原料!フルミント

ハンガリーの白ぶどう品種で、トカイワインと言われる貴腐ワインの原料。造り方によって甘口から辛口まで、いろいろなスタイルがあります。
辛口のフルミントは、溌剌としたシャープな酸が特徴。熟成が進むと次第にバランスが取れ、芳香も開いてポテンシャルを発揮します。
覚えておきたい!フルミントのおすすめワイン
ハンガリーで国民的人気を誇るリキュール「ウニクム」の醸造で知られるドボゴによる一本です。
フランスの「ソーテルヌ」、ドイツの「トロッケンベーレンアウスレーゼ」とならぶ世界三大貴腐ワインのトカイワイン。
比較的リーズナブルながらも高品質な味わいが特徴です。
フルミントの魅力を引き出した甘い味わいをお楽しみください。
フルミントについて詳しく知りたい方は、こちらも合わせてご覧ください。
香り | アプリコット、蜂蜜、バニラ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |

日本の白ワインぶどう品種

ここからは日本の白ワインのぶどう品種を紹介します。
日本のスーパースター!甲州

日本固有の品種で、グリ。2010年にO.I.V.(国際ぶどう・ぶどう酒機構)のリストに掲載され、国際的に知られるぶどうとなりました。
個性は決して強くはないため、ワインを滓とともに寝かせて旨味とフレッシュ感を引き出す「シュール・リー」や、赤ワインの「醸し」を応用して品種の個性を引き出す方法など、味わいに深みを持たせるための努力を行っています。
すだち、かぼす、グレープフルーツなど、柑橘系のニュアンス。
特徴的な香りはあまりありませんが、果皮や種子を醸すと丁子のようなスパイス香を感じます。口に含むと、グレープフルーツの皮を噛んだような心地よい苦味があり、山菜料理や鮎の塩焼きなどと相性抜群です。
覚えておきたい!甲州のおすすめワイン
甲州スイートはすっきりとした飲み口で、まろやかな甘さと柑橘を思わせる爽やかな感覚が特徴のワイン。
口当たりは軽やかながらも、濃厚な味わいと酸のバランスのいいフレッシュな余韻が続くことが魅力的。
日本ワインを楽しみたいならぜひ試して欲しい一本です。
甲州について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
香り | りんご、カモミール |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |

白ワイン用ぶどう品種をもっと楽しもう!

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白ワイン用のぶどう品種にもいろいろなルーツや味わいがあること、分かっていただけましたでしょうか。
現在、世界で栽培されているぶどうは約1000種とも言われ、このうち、実際にワイン用の品種として栽培されているものは100種に及ぶと言われています。実際に日本で入手できるものはこれより少なくなるとは思いますが、機会があればぜひ飲んだことのない品種にも挑戦してみてくださいね。
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