白ワインとカシスのカクテル、キール。
オシャレな食前酒として人気のカクテルですね。
今回は、そんなキールのカクテル言葉や、度数といった基礎地知識から、作り方、キールロワイヤルについてまでご紹介します。
キールとは
キール(Kir)は1945年にフランスのブルゴーニュ地方で誕生したカクテルです。
ブルゴーニュ地方・ディジョン市の当時の市長である、キャノン・フェリックス・キール氏によって考案されました。
以来、その地域の公式イベントなどには、必ずキールが食前酒として振舞われたそうです。
今では華やかなカクテルとして、世界的に知名度のある人気カクテルになりました。
キールの誕生秘話
ブルゴーニュの特産品として、「アリゴテ」と言うブドウ品種から作られる白ワインと、カシスリキュールの「クレーム・ド・カシス」があります。
それらの販売促進の目的で、市長が食前酒のカクテルとして考案したそうです。
考案者であるキール氏の名前が、そのままカクテルの名前になっています。
キールのカクテル言葉
カクテル言葉は「最高のめぐり逢い・陶酔」です。
好きな人の前で飲みたくなってしまうカクテル言葉ですね。
キールの味
もともと酸味の強いアリゴテの白ワインを、飲みやすくする目的でも作られています。
カシスが甘いので、白ワインをたすことにより、程よい甘さになるでしょう。
キールの度数
キールの度数は約15%です。
ワインにリキュールを足すので、ワインよりも少し度数が上がります。
普段からワインを飲んでいる方ならそこまで強くは感じません。
ただ普段サワーやビールを飲まれている方には強めのカクテルです。
キールのカロリー
キールのカロリーは一杯90〜100kcalほどです。
カシスの甘そうなイメージからは予想外にカロリーは低めです。
キールの作り方
道具
・ワイングラス
・バースプーン(なければマドラーでも可)
材料
・白ワイン(出来ればアリゴテ)
・クレーム・ド・カシス
割合
白ワイン:カシス=4:1
作り方の手順
①冷やしたワイングラスを用意する。
②カシスを入れて、白ワインを注ぐ。
③優しくステアして完成。
作り方のコツ
キールでは通常氷を入れないので、グラスだけでなく材料もよく冷やしたものを使いましょう。
キールにおすすめの白ワイン
選び方のポイント
ブルゴーニュ地方ではブルゴーニュ産のアリゴテの白ワインとクレーム・ド・カシスを使ったカクテルのみを正式に「キール」と呼びます。
他の白ワインを使う場合は「ブランカシス」または「ブランカス」と違う名前になってしまいます。(日本ではそこまで気にされていません)
酸味の強いアリゴテのワインが甘いリキュールのカシスに合うので、他の白ワインを使う場合も酸味が強い白を選びましょう。
ブーズロン アリゴテ ドメーヌ ド ヴィレーヌ 2018
ブーズロン アリゴテ [2015] ドメーヌ ド ヴィレーヌ
産地:フランス、ブルゴーニュ
品種:アリゴテ
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティのオーナーある、オベール・ド・ヴィレーヌ氏のもう1つのドメーヌで作られたアリゴテの白ワイン。
柑橘系の香りでしっかりとした酸味がありながらも、丸みも感じられる味わいでそのままでも楽しめます。
キールにもぴったりのワインです。
オリヴィエ ルフレーヴ ブルゴーニュ アリゴテ 2018
オリヴィエ ルフレーヴ ブルゴーニュ アリゴテ 2018
産地:フランス、ブルゴーニュ
品種:アリゴテ
3つの村から集められたアリゴテのブドウをブレンドして作られた白ワインです。
レモンやグレープフルーツなどの柑橘を感じさせるフレッシュな味わいのワイン。
ドライなので、カシスの味が活かせるキールになるでしょう。
ラブレ ロワ ブルゴーニュ アリゴテ
ラブレ ロワ ブルゴーニュ アリゴテ
味わい:辛口
産地:フランス、ブルゴーニュ
品種:アリゴテ
アリゴテ特有のしっかりとした酸味とミネラル感のあるワインです。
柑橘のフレッシュさと、白い花の香りが特徴。
価格もかなりリーズナブルなので、キールのベースに使いやすいです。
キールにおすすめのカシス
ルジェ クレーム ド カシス
ルジェ クレーム ド カシス
産地:フランス
ルジェ・ラグート社が1841年世界で初めて作ったカシスリキュールなので、元祖カシスです。
やはり、キールと言えばこちらのカシス一択でしょう。
保存料や添加物も一切使われておらず、本来のカシスの味がしっかりと感じられます。
ぜひ、キール誕生の地で作られた、キールのための元祖カシスを使ってみてください。
キールロワイヤル
キールロワイヤルとは
キールの白ワインをスパークリングワインに変えて作ったカクテルです。
キールと同じく華やかな食前酒として人気があります。
辛口のスパークリングが甘めのカシスと混ざって、程よい甘さのカクテルです。
キールロワイヤルの作り方
①フルートグラスにスパークリングワインとカシスを5:1の割合で注ぐ。
②スパークリングの泡が抜けないように優しくステアしてください。
こちらもキール同様アイスを入れないので、あらかじめ全ての材料をよく冷やしてください。
キールロワイヤルにおすすめのスパークリングワイン
選び方のポイント
シャンパンでもスパークリングワインでもどちらでも構いません。
ただ甘口のものより、辛口なスパークリングワインが合うでしょう。
甘口を選ぶとカシスも甘いので、甘すぎるカクテルになってしまいます。
クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブリュット
クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブリュット
産地:フランス、ブルゴーニュ
辛口のスパークリングワインとしても有名なクレマンドブルゴーニュです。
ブルゴーニュのスパークリングワインですが、シャンパーニュ地方と同じシャンパン製法の瓶内二次発酵で作られています。
シャンパンと同じ製法の辛口スパークリングにも関わらず、お値段は驚くほどリーズナブル。
カクテルベースに使いやすい、味わいと価格です。
モエ・エ・シャンドン ブリュット アンペリアル
モエ・エ・シャンドン ブリュット アンペリアル 750ml
品種:シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ
言わずと知れた世界的に有名なシャンパン、モエ・エ・シャンドン。
高級なイメージをお持ちの方も少なくはないかもしれませんが、箱なしで購入すれば意外とリーズナブルです。
本格的な有名シャンパンでありながらも、どなたでも手に入れやすい価格設定となっています。
ドライな味わいなので、カシスの甘さと相性が良いでしょう。
その他キールのアレンジレシピ
キールインペリアル
キールロワイヤルのカシスの代わりに、クレーム・ド・フランボワーズを使ったカクテルです。
見た目はまるで淡い ロゼのスパークリングワインのようになります。
甘酸っぱい味わいが特徴です。
キール カーディナル
キールの白ワインの代わりに赤ワインを使ったカクテルです。
ワインもカシスも濃い赤紫色なので、赤ワインがさらにダークな赤になったような見た目になります。
こちらも現地では、ボジョレー産の赤ワインを使ったカクテルのみ「カーディナル」と呼んでいます。
さいごに
キールはワインが少し苦手な方でも、甘口で飲みやすいカクテルです。
ぜひ食前酒として、注文してみてください。
または自宅で白ワインが余っている場合など、味を変化させて楽しむためにキールにしてもいいかもしれません。
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