奈良の地酒「風の森」のおすすめ銘柄ランキング11選!特徴や歴史も徹底解説!

2022/01/28
日本酒

今回は生酒の人気銘柄、奈良県の「風の森」を紹介していきます。

風の森は日本酒でありながらフルーティーで飲みやすく、これから日本酒を始めたい方には人気の銘柄。

初心者でも飲みやすい理由や特徴も解説していきます。

風の森とは?

風の森は奈良県御所市にある油長酒造が製造している人気の銘柄です。

油長酒造は創業約300年間の歴史を持っている有名な酒蔵。

そんな歴史のある酒蔵から、1998年に誕生したのが「風の森」シリーズです。

風の森は「純米無濾過無加水」の日本酒。

生酒ブームの人気銘柄として、全国での知名度を上げていきました。

微炭酸でフルーティーな味わいが飲みやすいと、日本酒初心者の方に好評な銘柄です。

 

「風の森」の歴史

創業約300年の油長酒造

風の森を製造する油長酒造は1719年に創業。元々は名前の由来でもある、製油業を以前より営んでいました。

奈良県は日本清酒の発祥の地として500年以上の歴史があり、油長酒造もその伝統の製法を用いて日本酒を製造しています。

また、油長酒造がある奈良県御所市は葛城金剛山系の麓に位置。

酒造りに大切な水を手に入れられる、好立地な場所にあります

風の森が誕生する以前も、「鷹長」という銘柄で有名な酒蔵でした。

鷹長は奈良の菩提山正暦寺というお寺で誕生。

菩提酛という伝統技法を用いた純米吟醸です。

現在も、奈良県の伝統的な技法を後世に残す役割を持った銘柄として残っています。

風の森の誕生

1998年当時の蔵主、第12代山本長兵衛が「地元の米を使った、搾ってそのままの生のお酒を、地元の人々に飲んでいただきたい」という想いから誕生したのが風の森。

風の森の由来は、酒蔵が位置する御所市にある「風の森峠」から由来しています。

風の森に使用されるお米は、主に約30軒ほどの契約農家さんから採れる奈良県産の秋津穂を使用。

水は葛城山麓のミネラルを多く含んだ、地下水を使用しております。

販売当時は現代のような流通技術がなく、冷蔵設備も整っていなかったため特約店6店舗のみの販売でした。

伝統的な技術と現代の技術の融合

油長酒造では「笊籬採り」という独自の技法でお酒を絞っています。

「笊籬採り」とは歴史の資料にあった「笊籬」という酒造りをヒントに、油長酒造が独自に創り上げた絞り方です。

この技法はもろみと清酒を分離することでお酒を空気に触れさせ、香り高い状態をキープ。

また2015年には、無酸素・無加圧の状態で酒を採る「氷結採り」という技法の生産および特許の取得に成功しました。

現在は独自の技法を用いて風の森シリーズのみならず、かつての日本酒造りで使われていた「菩提酛」を使用したalphaシリーズも展開されています。

このalphaシリーズは従来の日本酒にとらわれない、独創的なアイディアで日本酒の可能性を追求した個性豊かな銘柄シリーズとなっています。

風の森の特徴

【特徴1】フルーティーな味わい

風の森は微発砲でフルーティーな味わいが特徴。

マスカットや青リンゴのような爽やか果実の香りを楽しめます

微発砲で爽やか香りが、日本酒に飲み慣れていない方や苦手な方でも飲みやすい仕上がりとなっています。

【特徴2】ほとんどが純米無濾過生原酒

風の森は基本的に純米無濾過生酒という方法で作られています。

また風の森は年間を通じて、火入れをしない生酒にて生産。

これを実現させるために、油長酒造では徹底した管理と独自の技術を用いた取り組みを可能にしています。

この製法が、風の森のフレッシュな香りと微発砲という特徴を作り上げているのです。

【特徴3】日本酒の枠に囚われない「Alphaシリーズ」

風の森には、独自の技術で新しい日本酒に挑戦した「Alphaシリーズ」があります。

5種類のTYPEがあり、それぞれにコンセプトがあります。

 

ALPHA 風の森 TYPE1 次章へのテーマ

度数を12度までに低く抑えた銘柄。

度数を下げているが、風の森本来のボリュームとフルーティーな香りを残しているのが特徴です。

より甘さを抑えた、DRYタイプもあります。

 

ALPHA 風の森 TYPE2 「この上なき華」

従来の風の森をあまり磨かないことで、ボリュームのある味わいを残す種類。

秋津穂を22%まで精米を行い醸造することで、お米のポテンシャルを最大限に引き出しているのが特徴です。

滑らかな質感を楽しめる一品です。

 

ALPHA 風の森 TYPE3 「世界への架け橋」

風の森は火入れを行わない生酒です。

一方でこのTYPEは、火入れを行なって製造された銘柄。

生酒の発泡感やフレッシュな味わいを残しているのが特徴。

火入れを行なっており、生酒よりも管理しやすいため「海外の人々にも飲んでほしい」という思いがある銘柄です。

 

ALPHA 風の森 TYPE4 「新たなる希望」

「氷結採り」という油長酒造の特許を取得し、独自の技術で製造された銘柄。

発酵タンク以外では装置を一切使用せず、無酸素、無加圧で製造するこの技術は、奈良の菩提山正暦寺において、500年以上の歴史の中で初の偉業となります。

この技法によって作られるお酒は、圧倒的な透明感で上質な日本酒に仕上がっています。

 

ALPHA 風の森 TYPE5 「燗SAKEの探求」

温度変化を楽しめるよう、燗酒として製造された銘柄。

この銘柄にはほかと違う2つの特徴があり、「乳酸菌を多く含んだ酵母を使用している」「仕込水の代わりに古酒を使用している」点。

乳酸菌を含んだ酵母を使うことにより、複雑な味わいを創り出しています。

古酒を用いることで自然な甘みと時間が経つごとに増す濃厚な旨味を創出。

蔵元は35度を適温としており、飲み頃になるとシールの色が変わり、タイミングを教えてくれます。

 

ALPHA 風の森 TYPE8 「大地の力」

玄米から作られている銘柄。

油長酒造の「Amorphous(アモルファス)製法」という独自の技術を用いて製造されています。

特徴としては、日本酒では珍しいシャンパンのようなゴールドな色に仕上がり。

今までの日本酒とは異なる独特な質感と風味を楽しむことができます。

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風の森のおすすめランキング11選

ここから風の森のおすすめの銘柄をランキング形式で紹介。

Alphaシリーズから定番の銘柄まで幅広く厳選しました。

商品画像風の森 ALPHA 夏の夜空風の森 みんなで花火を打ち上げる 生酒風の森 露葉風 純米807無濾過無加水生酒風の森 ALPHA8 大地の力風の森 雄町807 無濾過無加水風の森 純米大吟醸 無濾過生原酒 しぼり華風の森 秋津穂 657ALPHA 風の森 TYPE1風の森 露葉風507ALPHA 風の森 TYPE2風の森 山田錦807
商品名風の森 ALPHA 夏の夜空風の森 みんなで花火を打ち上げる 生酒風の森 露葉風 純米807無濾過無加水生酒風の森 ALPHA8 大地の力風の森 雄町807 無濾過無加水風の森 純米大吟醸 無濾過生原酒 しぼり華風の森 秋津穂 657ALPHA 風の森 TYPE1風の森 露葉風507ALPHA 風の森 TYPE2風の森 山田錦807
詳細アルコール度数:10%

酒米:秋津穂
アルコール度数:16%

酒米:山田錦
アルコール度数:17%

酒米:露葉風
アルコール度数:15%

酒米:秋津穂
アルコール度数:16%

酒米:雄町
アルコール度数:17.5%

酒米:秋津穂
アルコール度数:16%

酒米:秋津穂

精米歩合:65%
アルコール度数:12%

酒米:秋津穂

精米歩合:65%
アルコール度数:16%

酒米:露葉風

精米歩合:50%
アルコール度数:16%

酒米:秋津穂

精米歩合:22%
アルコール度数:17%

酒米:山田錦

精米歩合:80%
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11位 風の森 山田錦807

風の森 山田錦807

詳細情報
アルコール度数:17%

酒米:山田錦

精米歩合:80%

ボリューム感のある味わいが特徴。

超低温長期発酵によって低精白でありながらも、山田錦の魅力を最大限に引き出しています。

お米のボリューム感のある味わいと、ほどよい酸味がうまく調和された一品です。

 

10位 ALPHA 風の森 TYPE2

ALPHA 風の森 TYPE2

詳細情報
アルコール度数:16%

酒米:秋津穂

精米歩合:22%

滑らかな質感と華やかさのある銘柄。

秋津穂のポテンシャルを活かすために22%まで精米し、7号系の酵母と組みあわせることにより、果実のような爽やかな香りと飲み口がとても滑らか。

優しい甘さと、最後には少しドライな味わいが楽しめます。

 

9位 風の森 露葉風507

風の森 露葉風507

詳細情報
アルコール度数:16%

酒米:露葉風

精米歩合:50%

バランスの取れた複雑な味が特徴の銘柄。

露葉風は奈良県でしか生産されない酒造好適米。

心白が大きいのが特徴で、透き通った味わいとその奥にある立体感を感じさせる露葉風独特な味わいがあります。

8位 ALPHA 風の森 TYPE1

ALPHA 風の森 TYPE1

詳細情報
アルコール度数:12%

酒米:秋津穂

精米歩合:65%

アルコール度数を抑えた日本酒初心に人気の銘柄。

「日本人がもっと楽しめる日本酒へ」をテーマに度数を抑えつつも、フルーティーな香りとボリューム感のある味わいを残しています。

これから日本酒に挑戦したい方や飲み慣れていない方におすすめの銘柄。

7位 風の森 秋津穂 657

風の森 秋津穂 657

詳細情報
アルコール度数:16%

酒米:秋津穂

精米歩合:65%

風の森を代表する銘柄。

使用されている秋津穂米は全量が契約栽培米です。

フレッシュな香りとお米のボリューム感があり、バランスの取れた日本酒。

657は、精米65%、7号酵母の7を表現しています。

6位 風の森 純米大吟醸 無濾過生原酒 しぼり華

風の森 純米大吟醸 無濾過生原酒 しぼり華

フレッシュ&フルーティーの風の森らしい一品。

まるで白ワインのような生き生きとした果実味が印象的。

そのため、冷酒にしてワイングラスでいただくとより一層美味しくいただけます。

5位 風の森 雄町807 無濾過無加水

風の森 雄町807 無濾過無加水

雄町のふくよかさ全開の一本。

80%精米と低精米におさえる事により、お米本来の旨味やふくよかさがうまく引き出されています。

リッチな甘味や香味を最大限味わうためにも、冷や(常温)がおすすめです。

4位 風の森 ALPHA8 大地の力

風の森 ALPHA8 大地の力

詳細情報
アルコール度数:15%

酒米:秋津穂

大地の力をテーマに造られた当銘柄。

独自の加熱処理技術である「アモルファス製法」により生まれる独自の風味や口当たりがなんとも印象的。

日本酒の未知なる可能性を追求するALPHAシリーズらしい一品となっています。

3位 風の森 露葉風 純米807 無濾過無加水生酒

風の森 露葉風 純米807無濾過無加水生酒

詳細情報
アルコール度数:17%

酒米:露葉風

お米の旨味を最大限に活かした一本。

奈良県のみ栽培の露葉風を使い、お米の穏やかなコクとバランスの取れた酸味が一体となった味わい。

生酒らしいフレッシュさが余韻に爽快感も与えてくれています。

2位 風の森 みんなで花火を打ち上げる 生酒

風の森 みんなで花火を打ち上げる 生酒

詳細情報
アルコール度数:16%

酒米:山田錦

風の森花火大会を記念に造られた銘柄。

口に含んだ瞬間、ジューシーな果実味やお米の旨味が広がりますが、後味は生酒らしくスッキリとして儚く消えていきます。

軽快かつ印象的な甘味が特徴の当銘柄は、ぜひ夏の暑い夜によく冷やしてお召し上がりください。

1位 風の森 ALPHA 夏の夜空

風の森 ALPHA 夏の夜空

詳細情報
アルコール度数:10%

酒米:秋津穂

風の森で最も低いアルコール度数を実現した一本。

銘柄名の通り、夏の夜に気軽に飲みたくなるようなお酒を目指して当銘柄は生まれました。

まさに「大人のラムネ」のような味わいを、ぜひご堪能ください。

風の森の楽しみ方

風の森は2通りの変化を楽しむことができます。

開栓直後は酵母が発酵し、それが生み出す発泡感やフレッシュな味わいを楽しめます

開栓後の発泡感が抜けた後は酵母の発酵が進み、その作用により、お米本来のフルーティーな香りと甘味が楽しめるように。

味の変化に合わせ、飲むタイミングや合わせる料理を見つけていくのもこの銘柄の楽しみ方です。

風の森に合う食べ物

風の森はフルーティーな香りでありながら、お米のボリューム感のある味わいも感じられるため、さまざまな料理に合わせることが可能。

とくに相性の良い、3種類の料理を紹介します。

【料理1】カプレーゼ

ワインと相性が良いカプレーゼですが、日本酒と合わせても良し。

トマトの酸味と甘味をより引き立ててくれます。

チーズとフルーティーな味わいを持つ風の森との相性抜群です。

【料理2】イカのお刺身

イカの食感と風の森の発泡感がマッチする一品。

風の森の旨味と、イカの淡白な味わいが一度に楽しめます。

【料理3】牛ステーキ

ステーキの旨味成分を、日本酒が引き立ててくれます。

ステーキの濃厚な味わいの後に風の森のフルーティーな風味がマッチし、とてもおすすめです。

 

まとめ

風の森は奈良県御所市にある油長酒造が製造している人気の銘柄。

微炭酸でフルーティーな味わいが飲みやすいと、日本酒初心者の方に好評です。

独自の技術で新しい日本酒に挑戦した「Alphaシリーズ」が有名。

カプレーゼやイカのお刺身などとあわせて、ぜひ一緒に召し上がってみてくださいね。

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