「リオハの白ワインのおすすめは?」
「リオハのワインを選ぶときはどうやって選べばいい?」
スペインの中でも、有名なワインの生産地として知られるのがリオハ(Rioja)です。
特に赤ワインの高級ワインの生産地として有名ですが、白ワインも素晴らしい味わいのものが数多く生産されています。
この記事では、そんなリオハのおすすめ白ワインを厳選してご紹介しています。
選び方のコツなども紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
リオハのワインとは
リオハの各地域の特徴
リオハはスペインの北東部に位置して、エブロ川とその支流に当たるオハ川沿いの地域です。
北東部にあたるのですが、カンタブリア山脈の南側に当たるため、北からの冷たい風が吹き込みにくく、比較的温暖で雨も少なく、年間を通してブドウの育成にいい環境が揃っています。
リオハには3つのサブゾーンがあります。3つの地域で若干気候も違い、それぞれ特徴のあるワインが生産されています。
リオハ・アルタ
エブロ川の上流にある地域の気温は低く、比較的雨の多い地域です。リオハ全体におけるブドウ栽培の作付面積の約50%がこの地区にあります。
粘土石灰質、沖積土、含鉄粘土質の3つを有していて、様々な味わいのワインが生産されていますが、全体的にコクがあり酸味が強く複雑な味わいの上質なワインが生産されています。
リオハ・アラベサ
エブロ川を挟んでリオハ・アルタの北側に位置し、比較的冷涼、降雨量も多い地域で、粘土石灰岩質の土壌が主です。
土壌的にはそれほど豊かではないため、ブドウの樹木の間隔を広くとる傾向があります。
そのためブドウの栽培面積は3つの地域の中では一番少なく、ブドウの品種もテンプラニーリョの割合が3つの地域の中で一番多いのが特徴です。
早飲みタイプ、熟成タイプ両方を生産していて、全体的にバランスの良いワインが多いです。
リオハ・オリエンタル(リオハ・バハ)
以前はリオハ・バハと呼ばれていた地域ですが、2018年2月に「リオハ特選原産地呼称委員会」がD.O.Ca.リオハのワイン規則を改訂し、リオハ・バハは、リオハ・オリエンタルに改名されました。
リオハ・オリエンタルは、リオハ・アルタの東南側にあたり、気温も高く湿度も低い、雨の少ない地域です。
ブドウには良さそうな環境に思われますが、夏には気温が35度にもなり、干ばつに見舞われることもあるので、ブドウの育成環境的には厳しい一面があります。
土壌は沖積土と含鉄粘土質がメインで、ガルナッチャの栽培が盛んで、アルコール度数の高い力強い味わいのワインが生産されています。
リオハの白ワインの生産量
ボルドーのワイン製造方法は、白ワインの製造過程にも取り入れられ、赤ワインだけでなく白ワインの味わいの向上にもつながりました。
しかし、赤ワインなどの輸出量と合わせてみると全体の約5%ほどしか輸出されていません。
リオハの白ワインは近年かなり人気が上がっているので、美味しいリオハの白ワインが、日本に多く輸出されるのを期待したいものです。
リオハの白ワインの特徴
リオハの白ワインの特徴として、豊かな果実味としなやかな酸味、キリッとした爽やかさがあります。
また、果実のアロマも素晴らしいのですが、それに樽香が加わることで、複雑で上品な香りを楽しむことができ、近年人気が高まっています。
品種について
白ワインの原料となるブドウ品種は、ビウラ(マカベオ)やマルヴァジア、ガルナッチャ・ブランカといった品種が多く使われています。
特にビウラがメインで使われ、他の品種とセパージュすることで様々な味わいが楽しめますが、ビウラのみで醸造された白ワインの中には、高級な白ワインも多くあります。
そして2007年にシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ヴェルデホなど新たに9種類のブドウが栽培可能になってからは、より一層フルーティでアロマが香る白ワインも多く生産されるようになっています。
リオハの白ワインの選び方
日本でもあまりお目にかかれないリオハの白ワインですが、いくつかのポイントに注目をすることで、様々な味わいを楽しむことができます。
品種で選ぶ
現在はシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランなどの世界的な品種での白ワインの生産が可能になっているリオハですが、以前から白ワインの生産に使われているビウラ、マルヴァジア、ガルナッチャ・ブランカのワインを口にしたいところ。
3種類の品種について、説明しますので、ワインを選ぶ際にはぜひ参考にしてみてください。
ビウラ
リオハではビウラと呼ばれていますが、正式名称はマカベオ(Macabeo)。
なぜ地域によって名前が変わるのかは、よく分かってはいませんが、リオハでは最も多く栽培される白ブドウの品種です。
歴史的にも目立つところはなく、シャルドネやソーヴィニヨン・ブランと比べると平凡な感じですが、味わいに関しては酸味が強く、フローラルのアロマを持つ特徴があります。
またセパージュワインとしても利用でき、時に赤ワインを生産する際にこのビウラを低比率でブレンドさせることもあります。
若干便利屋なイメージがありますが、実は樽で長期熟成させることにより、その個性が爆発します。
長期間の熟成で変化していく、ビウラの果実香と樽香の調和が素晴らしく、とてもユニークで、芳醇な香りを持つ優れたワインとなるのです。
そのため、リオハの生産者の中には、このビウラでレセルバ(2年以上熟成)やグラン・レセルバ(4年以上熟成)を行なっている生産者もいます。
マルヴァジア
マルヴァジアは数多くの亜種があり、その亜種を含めると世界中で栽培されている白ブドウの品種です。ギリシャが原産地とされており、300年頃から栽培が始まっていたとされています。
糖分とアルコール度数が高いワインができるのが特徴で、白ワインの他にも、ロゼ、スパークリングなどにも使われています。
ガルナッチャ・ブランカ
ビウラやカタルーニャで、ガルナッチャ・ブランカと呼ばれていますが、正式名称はグルナッシュ・ブラン(Grenache blanc)。
グルナッシュの突然変異と考えられていて、主にフランスのローヌやスペイン北東部で栽培されています。
近年フランスでは人気があり、白ワインのブドウ品種の中では5番目に多く栽培されている品種です。
ガルナッチャ・ブランカからできるワインは、柑橘系のアロマを持ちアルコール度数が高く、酸味が少ないのが特徴で、様々な醸造に柔軟に応用できるため、他の品種とブレンドされ、色々なスタイルのワインの生産に一役買っています。
価格で選ぶ
リオハの白ワインは、どちらかといえば価格の手頃なものが手に入りやすい傾向があります。
しかし、リーズナブルでも美味しいものが多く、普段飲むワインとして2,000円未満のものを買ったとしても、値段以上に満足できます。
少し特別な日には、2,000円〜5,000円の価格帯で選んでみましょう。特に5,000円前後のものは、発酵方法が少し特殊だったり、熟成期間が長かったりするので、味わい深い白ワインが見つかるはずです。
味わいで選ぶ
リオハの白ワインは、ほとんどが辛口。樽香の効いたキレのある口当たりと、フレッシュな果実味あふれる味わいが特徴です。
味わいの変化を楽しみたい場合は、セパージュの違うワインを選んでみましょう。樽香との調和具合も違うので、違いを十分楽しめるはずです。
リオハのおすすめ白ワイン10選
- ・高い
- ・飲み切るのが大変
- ・他と比較できない
という悩みがありますよね。
ホームワインは高級ワインが100mlで4本ずつ届くから、ワインの違いをわかりたい方にオススメ。本サイトの編集長ソムリエ佐々木が監修した学習コンテンツや、2023年にスタートしたソムリエによるコンシェルジュサービスも大人気。
ワインをもっと楽しむために、始めない理由がありません!▼
※販売数には限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。
日常使いにおすすめ!予算2,000円ベスト5
5位
フレッシュで口当たりがよく、抜けるような爽やかな香りで果実味あふれる余韻が楽しめます。
キリッとした味わいがシーフード料理によく合います。
4位
名前とワインラベルが印象的な、 ボデガス・ファウスティーノの白ワイン。
フルーティでフレッシュな香り、 キリッとした口当たりで飲みやすく、グラタンなどとマリアージュさせるとGood。
3位
アニャレス ブランコ
飲み口が非常にスマートで、トロピカルフルーツのような華やかな香りが広がり、若干青草のようなフレーバーも感じられます。
カマンベールチーズなどとマリアージュさせると美味しさが際立ちます。
2位
柑橘系の爽やかなアロマとしっかりとした酸味、ミネラルやふくよかな果実味がバランスの良い一品。
和食にもよく合うので普段から飲むワインとしてコスパもよく、天ぷら料理などと合わせるといいでしょう。
1位
オトニャル ブランコ
ピーチなど、白や黄色の果肉の果実味を感じる、ふくよかなアロマを持つ白ワイン。
柔らかな酸味とミネラル感で、上品な口当たりと余韻を楽しめます。肉料理とも相性が良く、チキンの香草やガーリック焼きなどは特におすすめです。
特別な日に!2,000円〜5,000円ベスト5
5位
シャープな味わい「ビウラ」と、高貴品種「シャルドネ」の酸味が上手にブレンドされた、高級感のある香り高い白ワイン。
特別な日に、ローストした肉やグリルした野菜などと一緒にマリアージュして楽しみたい一品です。
4位
ストラクチャーがしっかりしていて、凝縮感のある柑橘系の豊かなアロマが一口目から膨らみます。余韻も長く満足感が得られます。
ハーブを使った料理と一緒に楽しんでみてください。
3位
ライムのような心地よい酸味と洋梨のような味わい、フルーティながらも樽由来のクリーミーさもあり複雑で上品な味わいです。
エレガントなテイストが特別な日に飲むワインとしてぴったり。
2位
シルクのようなファーストタッチ、 その後に来るフルーティでフレッシュな果実味溢れる味わいが何とも言えない幸福感をもたらしてくれます。
白身魚のソテーなどと一緒に、特別な日にマリアージュすることをおすすめします。
1位
スペインのワイン雑誌に発表されるパーカーポイントで、2004年と2005年、2年連続して100点満点を獲得したワイン「コンタドール」を作った、ベンハミン・ロメオ氏が手がけたプレミアムな白ワイン。
柔らかなファーストから、パイナップルのようなトロピカルのアロマが際立ち、芳醇な果実味からしっかりしたシャープさに取って代わる長い余韻は見事です。特別な日にぜひ、このワインでグラスを傾けてください。
リオハ白ワインまとめ
リオハの樽香の効いた辛口の白ワインが、人気になってきています。
しかし、現在はリオハのワイン全体の輸出量の約5%しか輸出されていないため、日本でも多くは手に入れることができません。
頭の片隅にでもいいので、リオハという名前を覚えておいてください。そして見つけた時にチャンスを逃さず、リオハの美味しい白ワインを楽しんでみてください。
[PR]関連記事
【ソムリエ監修】スペインの人気おすすめ白ワイン20選!特徴、選び方も分かりやすく解説
スペインは、世界でも指折りのワイン生産国です。 量より質を求めて造り上げられたスペインワインは、現在では量も質
【ソムリエ監修】リアス・バイシャスのおすすめ白ワイン10選!選び方のポイントもご紹介!
リアス・バイシャスはスペイン北西部ガリシア州に属する地区です。 1年のうち約200日が雨という豊富な雨量か
【ソムリエ監修】リオハの人気おすすめ赤ワイン18選!特徴も解説
リオハといえば、ワイン生産の75%を赤占める、スペインを代表する赤ワインの産地! ただ、リオハの赤ワインと
【ソムリエ監修】リオハワインとは?特徴や品種・人気銘などをご紹介
リオハはスペイン北部に位置する、スペインを代表するワイン産地。 土壌の違う地域のブドウをブレンドして造られ
【ソムリエ監修】ワイン銘柄「シグロ」とは?おすすめ3銘柄と各ワインの特徴もご紹介!
シグロは、情熱の国スペインのリオハで生産されている赤ワインです。テンプラニーリョを主体に造られる芳醇な味わいは、