ワイン大国イタリアの中で、生産量1位を誇るのがヴェネトです。
特に、白ワインがその約70%を占める白ワインの名産地です。
今回は、そんなヴェネトの白ワインの特徴から、おすすめのワインをご紹介します。
目次
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ヴェネトの白ワインの特徴
アドリア海が気候を和らげるので、基本的に温暖な地域です。
ヴェネトは平野部が56%と広く、ブドウ栽培のみならず、農業全般が盛んな地域です。
D.O.Pワインが40%、白ワイン67%を占めます。
最もポピュラー白ブドウは、がルガーネガです。他には、トレッビアーノ・ディ・ソアヴェ、タイが使用されています。
ヴェネトの白ワインの選び方
味わいで選ぶ
辛口
ヴェネトの辛口ワインはかんきつ類の風味がありさわやかなものが多いです。ソアヴァが有名です。
甘口
ヴェネトはレチョートという濃厚な甘口白ワインが有名です。
レチョートは「耳たぶ」という意味です。収穫後のぶどうを耳たぶくらいのかたさになるまで陰干しすることからこのような名前が付きました。陰干ししたぶどうは水分が蒸発して糖度が凝縮したぶどうになります。
糖分を残して甘口のワインに仕上げます。
陰干しぶどうから造られるワインはイタリアの他のワイン産地では「パッシート」と言われていますが、ヴェネトでは「レチョート」と呼ばれています。
品種で選ぶ
ガルガネーガ
ガルガネーガはヴェネトを代表する白ぶどう品種で、ソアヴェ地区で主体として使われる品種です。ギリシャが起源とされています。
ガルガネーガ種からは辛口ワインも甘口ワインも造られます。
ヴェネトの辛口のガルガネーガはかんきつ類の果実のようなフレッシュな風味があります。
甘口の風味の場合は陰干ししたぶどうで造られる「レチョート」と呼ばれるワインとなり、アンズ、砂糖漬けのレモンピール、トロピカルフルーツのような風味があります。
トレッビアーノ・ディ・ソアヴェ
トレッビアーノ・ディ・ソアヴェはソアヴェのワインにブレンドして使われ、ワインに酸を与えます。
通常早飲みタイプのワインに使われます。
タイ
タイはリソンに使われる品種です。フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州では「フリウラーノ」と呼ばれています。
以前はイタリアでは「トカイ・フリウラーノ」という名前で呼ばれていましたが、ハンガリーのトカイワインとの混乱を避けるために新しい名前が付けられました。
ヴェネトのタイ種は白い花のような香り、完熟した洋ナシやメロンの味わいで、ほんのりと塩気や苦味が感じられます。酸はおだやかです。
地区で選ぶ(DOCG・DOC)
ソアヴェ
ソアヴェはヴェネトだけでなく、イタリアで最も重要な白ワイン産地です。
「ソアヴェ」は「口当たりが良い」という意味です。その名のとおりフレッシュな味わいの白ワインです。
ソアヴェはガルガネーガ種が主体です。
ソアヴェはアルコール度が11%程度のものが多く、ワインの中ではアルコール度が低めです。熟成はさせずに若いうちに飲むタイプのワインが多いです。
さっぱりとしているので食事と合わせやすく、レモンやスダチを絞った魚介料理と合わせやすいです。
ソアヴェ・スペリオーレ
ソアヴェ・スペリオーレはソアヴェ地区で造られる辛口白ワインのうち、規定がより厳しいものです。
ソアヴェより色調が濃く、熟成によりアーモンドやハチミツの風味が感じられ複雑味があり、コクもあります。
ソアヴェ・スペリオーレはガルガネーガ種を70パーセント以上使用しなくてはなりません。ほかにトレッビアーノ ・ディ・ソアヴェ、ピノ・ビアンコ、シャルドネをブレンドすることができます。
ソアヴェ・スペリオーレの最低アルコールは12%です。12.5%以上のアルコール度数の場合は「リゼルヴァ」の表示が可能です。
鶏肉や豚肉の料理と合わせると良いでしょう。
レチョート・ディ・ソアヴェ
レチョート・ディ・ソアヴェはソアヴェ地区で陰干しぶどうから造られる甘口白ワインです。
レチョート・ディ・ソアヴェもガルガネーガ種を70パーセント以上使用します。
味わいにはアッポッカート(薄甘口)とドルチェ(甘口)の2種類があります。
最低アルコール度数は12%です。アンズや黄桃、アーモンドの風味があります。
レチョートはデザートワインですので、タルトやクッキーなどのスイーツと合わせると良いでしょう。
リソン
リソンはヴェネト州と隣のフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州にまたがる地区です。
リソンはタイ種を主体に造られる辛口ワインです。リソンのワインは果実味が豊かで酸味はおだやかです。
お寿司や軽めのパスタ料理、豆を使ったリゾットなどと合わせるとおいしいです。
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5位
ミヌート・プロセッコ
繊細でゆっくり浮かぶ泡が上質さをイメージさせるスパークリングワインです。
ほどよい飲みごたえで、食前酒として飲んでもおいしいでしょう。
青りんごやグレープフルーツのような爽やかですがすがしい味わいの中に蜜蝋を思わせるとろみも感じることができます。
4位
レ・ヴァカンツェ・シャルドネ・フリッツァンテ・ デル・ヴェネトNV
シャルドネから造られた微発砲のワインです。
微発砲のため、ほどよい刺激を持った口当たりとなっています。
スッキリとした味わいでキレがよく、和食ともよく合います。
3位
ピノ・グリージョ ヴィチェンツァ D.O.C.
フローラル系のニュアンスが含まれたとても複雑なアロマを持つワインです。
口当たりがなめらかで、さわやかな果実味がおいしい辛口の味わいに仕上げられています。
ミディアムボディのため相性がいい料理も幅広く、お肉や魚料理、野菜ともよく合います。
2位
ロミオ&ジュリエット・ビアンコ
恋をイメージさせるような甘酸っぱい味わいのワインです。
1時間程度冷やすことで舌にゆったりしみ込むミネラルを感じることができ、丸みを帯びた酸を楽しめます。
ワイン初心者も飲みやすい軽快でソフトな口当たりです。
1位
ヴィッラ・ボルゲッティ ソアーヴェ クラシコ
栄えある1位は、ガルガネーガを主体にしたセパージュです。
柑橘系のアロマのなかに桃やアプリコットのニュアンスを感じることもできます。
さっぱりとした口当たりで、とてもスムーズに喉にしみこんでいきます。冷やして飲むことでよりおいしくなるワインです。
2,000円以下のヴェネト白ワイン比較表
商品画像 | |||||
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商品名 | ヴィッラ・ボルゲッティ ソアーヴェ クラシコ | ロミオ&ジュリエット・ビアンコ | ピノ・グリージョ ヴィチェンツァ D.O.C. | レ・ヴァカンツェ・シャルドネ・フリッツァンテ・ デル・ヴェネトNV | ミヌート・プロセッコ |
詳細 | イタリア、辛口/ミディアムボディ、国分 | イタリア、辛口/ライトボディ、モンテ物産 | イタリア、辛口/ミディアムボディ、大榮産業 | イタリア、辛口、レ・ヴァカンツェ | イタリア、辛口、ワイン・ピープル |
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5位
アンセルミ サン ヴィンチェンツォ
カルガネーガを80%、シャルドネとソーヴィニォンブランを20%ずつブレンドしたセパージュです。
パイナップルなどの果実のアロマのなかにハーブのニュアンスがあり、濃厚な果実味がミネラル感に由来するフレーバーを包んでいます。
4位
マルスレット プロセッコ・トレヴィゾ・エクストラ・ドライ
グレーラ種特有の桃や白い花のアロマが前面に出たワインです。
白桃、シトラス、青りんごなどのニュアンスを含んだ味わいを持ち、そこには少し東洋的なスパイスを感じることもできます。
出荷直前に瓶詰めされるため、とてもフレッシュな味わいを感じることができるでしょう。
3位
ソアーヴェ クラッシコ ラ ロッカ
遅摘みのガルガネーガ100%で造られたワインです。
印象的なナッツの香りに、スパイスやバニラのニュアンスを感じることもできます。
凝縮感たっぷりで、高級感のある酒質に仕上げられています。
2位
ボッテガ・ヴィーノ・デイ・ポエティ・ゴールド
ゴールデン種のりんごや洋ナシなどのフルーツを思わせるアロマを持つワインです。
繊細な果実味の味わいで、喉越しはさわやか、ミネラルと酸のバランスも抜群です。
魚料理や和食ともよく合います。
1位
リオンド・プロセッコ・コレツィオーネ・エクストラ・ドライ
堂々の1位に輝いたのはさわやかな酸を持ったプロセッコです。
パイナップルや洋ナシの味わいにリンゴのニュアンスが含まれた味わいを持っています。
ちなみにソムリエ・ワイン・アワード 2015、ベルリン・ワイン・トロフィー 2015、ムンドゥス・ヴィニ 2015の3つで金賞を取ったワインでもあります。
2,000円~5,000円のヴェネト白ワイン比較表
商品画像 | |||||
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商品名 | リオンド・プロセッコ・コレツィオーネ・エクストラ・ドライ | ボッテガ・ヴィーノ・デイ・ポエティ・ゴールド | ソアーヴェ クラッシコ ラ ロッカ | マルスレット プロセッコ・トレヴィゾ・エクストラ・ドライ | アンセルミ サン ヴィンチェンツォ |
詳細 | イタリア、辛口、カンティーネ・リオンド | イタリア、辛口、ボッテガ | イタリア、辛口/ミディアムボディ、フードライナー | イタリア、辛口、テラヴェール | イタリア、辛口/ミディアムボディ、アンセルミ |
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ヴェネトの白ワインまとめ
ヴェネトの白ワインは軽く飲みやすいものや、すっきりとした辛口のものが中心となっています。そのため初心者にも親しみやすい上、さまざまな料理と合わせることができるのです。
ヴェネトの郷土料理はもちろんですが、和食など日本風の味つけともよく合います。
なぜならヴェネトの海岸部では魚を、内陸部ではお米をよく食べるからです。食文化が日本と似ているため、ヴェネトのワインは日本人の食事ともとても相性がいいのです。
慣れ親しんだ味つけの料理とともに味わうことで、ヴェネトの郷土料理と組み合わせたときと似た風味を楽しむこともできます。
原産地の郷土料理との組み合わせはそのワインの魅力を存分に引き出してくれるものです。そのため、食文化が似ていることはヴェネトのワインを味わう上ではとても喜ばしいことといえるでしょう。
日本料理を味わいつつ、郷土の味に思いを馳せながらヴェネトのワインの魅力を楽しむのもいいかもしれません。
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