「ロワールのワインってどんなワイン?」
「おすすめの白ワイン銘柄は?」
ロワールはフランス白ワインの名産地の1つです。
ミュスカデやソーヴィニヨンブラン、シュナンブランなどの白ブドウ品種を使った爽やかなワインがロワールの魅力。
辛口の白ワインが好みで、ロワールの白ワインが気になっているという方も多いのではないでしょうか。
そこで記事では、ロワールの白ワインについて、特徴から、選び方、おすすめ銘柄をソムリエがご紹介します。
ぜひ、ワイン選びの参考にしてください。
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>>【ソムリエ監修】ロワールのワインの特徴は?産地、品種を解説!
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ロワールの白ワインの特徴
ロワール地方は「ワインの庭」
ロワール地方のワインは非常に上品で優雅な味わいがあります。
高品質ながらもリーズナブルで、日本料理とも合わせやすい軽やかさがロワールワインの特徴です。
1,000㎞にも及ぶフランス最長の河川であるロワール川を有しており、川の両端には豊かなブドウ畑が広がっています。
船が重要な輸送手段だった中世時代に、巨大な河川を持つロワール地方は大きく発展しました。
その理由からロワール地方にはかつてフランスの貴族が多く住んでおり、数百年前に建設された古城が今でも多く残っています。
この風光明媚で歴史ある景観から、ロワールは「フランスの庭」と呼ばれているのです。
ブドウ品種の特徴
ロワールの白ワインは、基本的に単一ブドウ品種で造られるものが多いです。
代表的なブドウ品種は以下の通りです。
・ソーヴィニヨン・ブラン
・シュナン・ブラン
産地が全体的に冷涼なため、栽培されるブドウはミネラル感が高く、バランスのとれた酸味と果実味が特徴です。
ロワールの4大産地
ロワールの産地はロワール川を中心として、大きく以下の4つに分けられます。
・アンジュー・ソミュール【中西部】
・トゥーレーヌ【中部】
・サントル・ニヴェルネ【東部】
それぞれの産地では異なるタイプのワインが生産されています。
ロワール地方は日本の北海道と近い緯度のため、全体的に冷涼な気候です。
内陸(東部)に進むほど冷涼さが増し、気候が変わることで栽培されるブドウ品種も変わります。
また、ロワール地方はワイン生産量の約50%が白ワインです。
サンセールやプイィ・フュメなど、世界的に人気な白ワイン産地を有しています。
ロワールの白ワインの選び方
ロワールの白ワインは以下の2つで選ぶことができます。
・産地で選ぶ
ブドウ品種と産地は完成するワインに大きな特徴を与えます。
以下で解説していきますので、ワイン選びの参考にしてみてください。
ブドウ品種で選ぶ
ロワールでは、さまざまな白ブドウの品種が栽培されています。
その中でも有名なのが「ミュスカデ」「ソーヴィニヨン・ブラン」「シュナンブラン」です。
この3つのブドウ品種で造られる白ワインの特徴や味わいについて紹介します。
ミュスカデ
ミュスカデは爽やかな辛口ワインに適したブドウ品種です。
別名「ムロン・ド・ブルゴーニュ」とも呼ばれます。
ロワール地方のペイ・ナンテ地区ではミュスカデを使ったワインが主流です。
グリーンがかった色味と、梨のようなすっきりとした香りとライトな味わいが特徴。
ミュスカデのワインは「シュール・リー」という製法で造られることが多いです。
「シュール・リー」とは発酵によって生じる酵母をワインの中にそのまま残し、ワインと酵母を触れさせたままにする製法。
これにより日本酒を思わせるような酵母の旨味がワインに加わります。
食事と合わせる辛口の白ワインが好きな方にミュスカデはおすすめです。
ソーヴィニヨン・ブラン
ソーヴィニヨン・ブランは爽快な香りといきいきとした酸味が特徴。
ロワール地方のトゥーレーヌ地区、サントル・ニヴェルネ地区を代表する白ぶどう品種です。
ソーヴィニヨン・ブラン最大の魅力は、ハーブや柑橘類を思わせる香りと酸味が生み出す清涼感。
爽やかな白ワインが好みな方にぜひおすすめしたいブドウ品種です。
レモンやハーブをたっぷり使った料理と合わせると美味しいです。
シュナン・ブラン
シュナンブランは、程よい香りと酸味を持つ万能タイプの白ブドウです。
ロワール地方のアンジュー・ソミュール地区とトゥーレーヌ地区で主に栽培されています。
シュナンブランは辛口から極甘口の貴腐ワイン、スパークリングワインなど多彩なワインが造られる点が特徴です。
辛口のワインは完熟したリンゴやアンズ、カリンのようなフレッシュな甘さが魅力。
貴腐ワインはパイナップルやマンゴー、ハチミツのようなより凝縮感のある濃密な味わいが楽しめます。
産地によって個性が変わるので、シュナンブランを飲み比べることも楽しみの一つでしょう。
産地で選ぶ
ロワール地方は以下の4つの地区に分かれていて、ワインはそれぞれの地区ごとに特徴が異なります。
4つの地区を西から東に向かって順番に紹介します。
【ペイ・ナンテ】繊細な味わいの辛口ワイン
ペイ・ナンテ地区はミュスカデを使った繊細な辛口ワインが有名。
ロワール地方で一番西にある産地で、ロワール川の河口に近い地区です。
日照量に恵まれると同時に、海から涼しい風を受けます。
海沿いに位置する産地なので、ペイ・ナンテの白ワインは魚介系のお料理との相性が抜群です。
辛口ワイン好きな方はペイ・ナンテ地区のワインをぜひ選んでみてください。
【アンジュー・ソミュール】軽やかな辛口から甘口貴腐ワインまで
辛口や甘口、スパークリングなど多様なワインが生産されるアンジュー・ソミュール地区。
アンジュー・ソミュール地区はロワール地方の中ではやや温暖で乾燥した気候です。
シュナンブランを主体にした軽やかな辛口ワインから、濃厚な貴腐ワインまで幅広い味わいの白ワインが造られます。
中でもシュナンブランを使った貴腐ワインが有名。
甘口白ワインを探している方はアンジュー・ソミュール地区のワインがおすすめです。
【トゥーレーヌ】フルーティーで気軽に飲める
トゥーレーヌ地区のワインは華やかで肩ひじ張らずに飲めるタイプが多くあります。
トゥーレーヌ地区は内陸にあり、粘土質土壌の畑が多いです。
シュナンブランやソーヴィニヨン・ブランから主にワインが造られています。
ロワール地方のソーヴィニヨン・ブランはこのトゥーレーヌ地区のものがほとんど。
次に出てくるサントル・ニヴェルネ地区に比べるとよりフルーティーな味わいで手頃な価格の白ワインが主流です。
【サントル・ニヴェルネ】凝縮感のある複雑な味わい
サントル・ニヴェルネ地区はロワール地方で最も東の内陸にある地区です。
良質なソーヴィニヨン・ブランの栽培地として知られており、「サンセール」「プイィ・フュメ」といった産地が有名です。
サントル・ニヴェルネ地区の白ワインは凝縮感があり、濡れた小石のような風味があります。
「小石」「線香花火」「燻製香」などミネラル感のある風味がサントル・ニヴェルネ地区のワインならではの特徴です。
上質で飲みごたえのある白ワインをお探しの方はサントル・ニヴェルネのワインがおすすめ。
ロワールのおすすめ白ワイン20選
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日常使いにおすすめ!ロワールのおすすめワイン10選
10位 フォリエット ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ
ミネラル感たっぷりの辛口ワインです。
ミュスカデならではのフレッシュな酸味を楽しむことができます。
程よく熟成されたまろやかな飲み心地も魅力。
冷蔵庫で良く冷やしてから、ぜひシーフードと一緒にお楽しみください。
ブドウ品種 | ミュスカデ |
産地 | ペイ・ナンテ |
香り | 青リンゴ、ライム |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
9位 バロン・ベルナール ミュスカデ
レモンの風味を感じる白ワイン。
キリっとした酸味が食欲をそそり、乾杯酒としても最適です。
前菜系の軽めのお料理とよく合います。
リーズナブルで気軽に飲める価格も魅力。
ブドウ品種 | ミュスカデ |
産地 | ペイ・ナンテ |
香り | 青リンゴ、シトラス |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
8位 メゾン カステル トゥーレーヌ
ジューシーでフルーティーな味わいの白ワイン。
白桃やグレープフルーツなどのフレッシュな果実の香りを感じます。
爽やかな酸味もあり、キリリと引き締まった後味も魅力。
柑橘を絞った魚介のカルパッチョと合わせたい1本です。
ブドウ品種 | ソーヴィニヨン・ブラン |
産地 | トゥーレーヌ |
香り | りんご、レモン |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
7位 トゥーレーヌ・ソーヴィニヨン・ブラン
辛口で爽快な味わいのソーヴィニヨン・ブラン。
柑橘やハーブの香りが豊かで、さっぱりとした飲み口があります。
程よい凝縮感もあり、どんな食事とも合わせやすい仕上がり。
トゥーレーヌらしい気取らずに飲めるカジュアルな白ワインです。
ブドウ品種 | ソーヴィニヨン・ブラン |
産地 | トゥーレーヌ |
香り | グレープフルーツ、フェンネル |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
6位 モンムソー クレマン・ド・ロワール
親しみやすい味わいのスパークリングワインです。
リンゴやグレープフルーツなどのフレッシュな果実の香りを感じます。
シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵による爽快な泡立ちも大きな魅力。
高品質ながらリーズナブルに楽しめる人気の1本です。
ブドウ品種 | シュナンブラン・シャルドネ主体 |
産地 | アンジュー・ソミュール |
香り | レモン、青リンゴ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
5位 ドメーヌ・ド・ラ・バジレル ミュスカデ・セーヴルエメーヌ・シュールリー
フレッシュでキリッとした酸味に、奥行きのある果実味が口いっぱいに広がっていきます。
レモンや白桃、ライムなどの爽やかなアロマに、苦みを感じるシャープな口当たりが印象的です。
ドメーヌ・ド・ラ・バジレルは、多くのワインコンクールで金賞を受賞、品質に定評がある造り手。
若々しく弾けるような辛口で満足度の高い1本です。
ブドウ品種 | ミュスカデ |
産地 | ペイ・ナンテ |
香り | 青リンゴ、パン生地 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
4位 ドメーヌ・ド・ラ・ヴァンソニエール シャルドネ
コスパ抜群のブルゴーニュワインを思わせる1本。
アンデスメロン、パイナップル、白桃などの華やかなアロマが特徴で、バニラや干しぶどうを思わせるニュアンスが続きます。
ロワールはブルゴーニュに近いこともあり、手頃な価格で品質の高いシャルドネが見つかりやすいのでオススメです!
ブルゴーニュの秀逸なシャルドネを彷彿させるコスパに優れた1本です。
ブドウ品種 | シャルドネ |
産地 | ペイ・ナンテ |
香り | モモ、トースト |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
3位 ドメーヌ・デ・ギュイヨン ソミュール・キュヴェ・ヴァン・デュ・ノール
まろやかでジューシーなブドウそのものの甘さを楽しめる1本。
栽培はリュット・レゾネ、収穫・醸造に至るまで一切の妥協を許しません。
白桃やマスカットなどのフレッシュなアロマに、ミネラルのニュアンスが続きます。
強いミネラル感が白身のお刺身やカルパッチョ、シンプルなグリル、生牡蠣とよく合います。
ブドウ品種 | シュナンブラン |
産地 | アンジュー・ソミュール |
香り | アンズ、モモ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
2位 ボネユトー ラタルシエール ミュスカデ・セーヴル エ メーヌ・シュールリー
みずみずしい果実味のあるエレガントなミュスカデ。
ボネユトーの畑は全て有機認定を受けており、自然派のワイン造りに移行中の造り手です。
2016ヴィンテージにロバートパーカー氏のワインエンスージエスト誌が91点を付けて、人気が高まっています。
かんきつ系果実やマスクメロンなどの清々しいアロマに、爽やかな口当たりが印象的です。
ブドウ品種 | ミュスカデ |
産地 | ペイ・ナンテ |
香り | 青リンゴ、レモン |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
1位 ラングロワ シャトー コトー・デュ・レイヨン
ふくよかかつ繊細な味わいの貴腐ワイン。
コトー・デュ・レイヨン地区はテロワールの恩恵により、傑出した貴腐ワインや遅積みの極甘口ワインが造られています。
ラングロワシャトーはシャンパーニュの老舗メゾン「ボランジェ」がロワールで所有するワイナリー。
熟したイチジクやアプリコットジャムのアロマに、はちみつのようなとろりとした甘い口当たりが印象に残ります。
満足度も高く、コスパに優れた1本です。ワイン女子会やスイーツの会などにオススメです!
ブドウ品種 | シュナンブラン |
産地 | アンジュー・ソミュール |
香り | ネクタリン、蜂蜜 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
週末や来客がある日に!ロワールのおすすめワイン10選
10位 ドメーヌ・ダヴィッド セーヴル・エ・メーヌ ムロン・ド・ブルゴーニュ
ミネラル感たっぷりのフレッシュな辛口白ワインです。
レモンやミントを思わせる清涼感ある香りが感じられます。
ドライな味わいとフレッシュな香りが相まって飲みやすさ抜群。
港町に近いワイナリーで造られたワインなので、ぜひ新鮮な海の幸と一緒に。
ブドウ品種 | ミュスカデ |
産地 | ペイ・ナンテ |
香り | ライム、りんご |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
9位 シャトー・ド・ロレ クレマン・ド・ロワール ブリュット
きめ細やかで上品な泡立ちのスパークリングワイン。
シュナンブランが持つリンゴや蜜を思わせるリッチな香りを引き出しました。
シャンパーニュ仕込みの製法により、繊細でいきいきとした泡立ちも大きな特長。
シンプルに旨い王道のスパークリングが好きなあなたにおすすめ。
ブドウ品種 | シュナンブラン |
産地 | トゥーレーヌ |
香り | カリン、モモ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
8位 ドメーヌ・ド・テール・ブランシュ サンセール ソーヴィニヨン・ブラン
複雑なミネラル感を楽しめるサンセールの白ワイン。
ソーヴィニヨン・ブランらしいハーブや柑橘類の香りを豊かに感じます。
その中にはサンセールならではの熟した果実のニュアンスや、オイリーさを感じるリッチな印象も。
フレッシュさと熟成感の両面を楽しめる1本です。
ブドウ品種 | ソーヴィニヨン・ブラン |
産地 | サントル・ニヴェルネ |
香り | りんご、小石 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
7位 ソーヴィオン ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー シャトー・デュ・クレレ
コク深いまろやかさを感じるミュスカデの白ワイン。
ワインを澱と一緒に熟成させるシュール・リーの期間を通常よりも長く取っています。
ミュスカデのフレッシュさと共に、旨味やコクのある酸味を楽しめます。
ボリューム感のあるミュスカデを飲みたい方におすすめです。
ブドウ品種 | ミュスカデ |
産地 | ペイ・ナンテ |
香り | レモン、パン |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
6位 ドメーヌ デ プティ カール コトー デュ レイヨン モワルー 1976
フランス三大貴腐ワインに数えられるリッチな甘口ワイン。
シロップ漬けにした柑橘や完熟の黄桃などの甘やかな風味が口の中に広がります。
甘味に負けない豊かな酸味もあり、甘口ワインとしては非の打ち所のない見事なバランス。
食後のデザートと一緒にゆっくりとお楽しみください。
ブドウ品種 | シュナンブラン |
産地 | アンジュー・ソミュール |
香り | 蜂蜜、アプリコット |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
5位 エリック・ル サンセールブラン
シトラスやトロピカルフルーツが爽やかに香るサンセール。
エリック・ルイは、フランスをはじめ世界のソムリエが高く評価しており、多くのレストランでオンリストされる秀逸な造り手です。
サンセールのブドウは100%自社畑から、収穫は厳密な手摘み、ノンフィルターでボトリングされています。
かわいらしいエチケットは絵本の星の王子さまデザイン、ギフトにも最適ですね。
ブドウ品種 | ソーヴィニヨン・ブラン |
産地 | サントル・ニヴェルネ |
香り | グレープフルーツ、ハーブ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
サンセールのワインについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
>>白ワインで有名なサンセールとは?特徴からおすすめ・飲み方まで紹介
4位 レ・カーヴ・ド・ラ・ロワールボンヌゾー
濃厚でまろやかな舌触りの貴腐ワイン。
ボンヌゾーはアンジュ・ソーミュール地区のAOCで、貴腐ワインで有名な産地です。
熟した黄桃やトロピカルフルーツなどの優雅なアロマ、干しブドウやはちみつを思わせる甘味が非常にエレガント!
ほどよい酸と甘味のバランスも良好で、気品に満ちた仕上がりです。
生はちみつをかけた青カビチーズと最高のマリアージュを楽しめます。
ブドウ品種 | シュナンブラン |
産地 | アンジュー・ソミュール |
香り | りんご蜜、ネクタリン |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
3位 マルク・ブレディフ ヴーヴレイ
やや甘めでフルーティな非常に飲みやすいトゥーレーヌの白ワイン。
ヴーヴレイはトゥーレーヌ地区にあるAOCで、シュナンブラン100%で造られています。
辛口のお酒が苦手な女性や普段ワインを飲み慣れていない方でも気軽に楽しめるタイプです。
黄桃や洋ナシ、パイナップル、シトラスやフローラルなどの豊かなアロマに、シルキーでスムースな口当たりが印象に残ります。
爽快な飲み心地の後にエキゾチックな余韻が続く華やかな仕上がりです。
ブドウ品種 | シュナンブラン |
産地 | トゥーレーヌ |
香り | モモ、アンズ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
2位 ラドゥセット プイィ・フュメ
爽やかでシャープな酸と果実味のバランスが秀逸な1本。
プイィ・フュメはサンセールと並んでブルゴーニュのシャブリ地区に隣接しており、味わいも類似しています。
ラドゥセットはプイィ・フュメの半分以上を生産しているロワール最大の造り手です。
こちらのワインは樽での発酵は行わず、あえてブドウそのもののフレッシュさや香りを引き出したタイプです。
燻製香や火打石の香りが特徴的で、ミネラル感が全面に出ています。
奥行きのある味わいでミントを思わせるサッパリとした余韻が長く続く、傑出した仕上がりです。
ブドウ品種 | ソーヴィニヨン・ブラン |
産地 | サントル・ニヴェルネ |
香り | りんご、スモーク |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
1位 ドメーヌ ニコラ ジョリー サヴニエール・クロ・ド・ラ・クレ・ド・セラン
ミネラリーでスモーキーな余韻が飲み手を魅了する1本です。
ニコラ・ジョリー氏はフランスで初めてビオディナミ農法を成功させたカリスマ的な存在。
クレ・ド・セランの畑は急斜面にあり、最高峰の辛口シュナンブランを生み出す産地として知られています。
口当たりは力強くふくよかで、果実味は優しくエレガント、清々しい酸とうまく調和。
熟したアプリコットや蜂蜜などの濃密なアロマに、アーモンドやスパイスなど複雑な香りも感じられます。
ロバート・パーカー氏がロワールのモンラッシェと絶賛した素晴らしいワイン。一度は飲んでみる価値有りですね!
ブドウ品種 | シュナンブラン |
産地 | アンジュー・ソミュール |
香り | 黄桃、バニラ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
ロワールの白ワインに合わせるおつまみ
最後にロワールの白ワインに合わせるおつまみをご紹介します。
ロワールの白ワインはフランス各地でテーブルワインとして様々な料理と一緒に楽しまれています。
料理とロワールワインの組み合わせの一例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
白身魚のカルパッチョ
白身魚のカルパッチョは軽快なロワールの白ワインと相性抜群。
カルパッチョの特徴はレモンやハーブ、オリーブオイルの爽やかな香りです。
この特徴はミュスカデやソーヴィニヨン・ブランの香りとよく合うでしょう。
特に海沿いのペイ・ナンテ産の白ワインは魚介と最高の組み合わせです。
スモークサーモン
塩気の効いたスモークサーモンは白ワインのおつまみにぴったり。
ロワールの白ワインを合わせるのなら、サントル・ニヴェルネの白ワインがおすすめです。
サンセールやプイィ・フュメなどから感じる、ミネラル感や燻製香りはスモークサーモンの風味と絶妙にマッチするでしょう。
サントル・ニヴェルネの白ワインを飲む場合は、ぜひスモークサーモンと合わせてみてください。
ペンネのクリームソース
こっくりとしたクリームソースには少しリッチな白ワインが合います。
旨味のあるシュール・リータイプのミュスカデや、少し甘味のあるシュナンブランなどがおすすめです。
クリームソースのまろやかさと、ワインのふくよかさの組み合わせを楽しむことができます。
複雑味のある熟成されたサントル・ニヴェルネの白ワインもよく合うでしょう。
豚肉のグリル
ロワールの白ワインをお肉に合わせるなら、白身のお肉がおすすめ。
軽快でフレッシュな味わいのロワールの白ワインには、シンプルな調理法の肉料理がよく合います。
ハーブや岩塩などでシンプルにグリルした豚肉に、ソーヴィニヨン・ブランやシュール・リーのミュスカデを合わせてみてください。
豚肉の旨味をワインのフレッシュな酸味と香りが洗い流してくれます。
ロワールの白ワインは気軽に飲める爽やかな味わい!
今回は、フランスで白ワイン生産量第1位のロワールの白ワインを紹介しました。
ロワールを代表する白ワインの品種は、ミュスカデやソーヴィニヨン・ブラン、シュナンブランです。
キリッとした酸味とミネラルを感じさせるすっきりとした飲み口のワインが多いと言われています。
ロワール川に沿って産地が点在するため、ロワールの白ワインは産地ごとの個性を楽しむことができるでしょう。
フランスワインといえばボルドーやブルゴーニュが有名ですが、ロワールのワインは比較的手頃な価格のワインが揃っているのも嬉しいポイントです。
まだロワールの白ワインを飲んだことがないという方や、すっきりとした飲み口の白ワインをお探しの方は、ぜひ一度ロワールの白ワインを手にとってみてはいかがでしょうか。
「フランスといえば、ボルドーやブルゴーニュ」といったイメージが変わるかもしれませんよ。
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