「ボルドーは赤ワインだけじゃないの?」
「おすすめの白ワインは?」
意外かもしれませんが、ボルドーは世界的に有名な白ワインの産地でもあります。
しかし、ボルドーでどのような白ワインが造られているか知らない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ボルドーでおすすめの白ワインをソムリエが厳選してご紹介します。
格付けや選び方についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事を最後まで読むことで、ボルドーのお気に入り白ワインが見つかります。
目次
ボルドーの白ワインとは?
赤ワインが有名なボルドーのワイン。
そんなボルドーの白ワインにはどんな特徴があるのかをこちらでご紹介します。
フレッシュでふくよかな味わい
ボルドーの白ワインは「ボルドー・ブラン」とも呼ばれ、高い人気を誇っています。
いきいきとしたフレッシュな酸味と、ミネラルを感じるしみじみとした味わい。
これがボルドーの白ワインの特徴です。
ボルドーは海沿いに位置する地域で、ミネラルが豊富な土壌を有しています。
このミネラルがフレッシュなブドウ栽培に適しており、爽快な白ワインを生み出すのです。
また、赤ワインと同様に、ボルドーの白ワインには格付け制度もあります。
ボルドーの格付け白ワインは、厳格なルールの中で生産される高品質なワインだと言えるでしょう。
世界三大貴腐ワインのひとつソーテルヌ
ボルドーを代表する白ワインといえば「ソーテルヌ」。
ソーテルヌは世界三大貴腐ワインのひとつに数えられる極甘口の白ワインです。
貴腐ワインとは、貴腐ブドウと呼ばれる非常に糖度が高いブドウを使って生産されるワインのこと。
はちみつやバニラ、ドライフルーツを思わせるような濃密な甘味を楽しむことができます。
そんな貴腐ワインの中でも、世界的に人気が高いのがボルドーのソーテルヌ地区。
ソーテルヌ地区には貴腐ワインの格付けがあることも人気の理由のひとつでしょう。
ソーテルヌの貴腐ワインは、高級な甘口ワインの代表格として知られるボルドー産の白ワインです。
実は赤ワインよりも古い歴史を持つ
「ボルドーといえば赤ワイン」というイメージを持つ人は非常に多いでしょう。
実際に、ボルドーで生産される白ワインは全体の10%未満とされています。
しかし、ブドウ栽培の歴史から見ると、実は白ワインは赤ワインよりも早くから生産されていたのです。
白ブドウ品種であるソーヴィニヨン・ブランは、1600年代頃に栽培が始まったとされています。
意外かもしれませんが、ボルドーの白ワインは赤ワインよりも古い歴史を持っているのです。
ボルドーの白ワインの格付け
ボルドーの白ワインには格付け制度があります。
高品質なボルドーの白ワインを探す際に、この格付けワインは欠かせません。
主な格付けは以下の通りです。
グラーブ地区の格付け
順に解説していきます。
ソーテルヌ・バルサック地区の格付け
ソーテルヌ・バルサック地区の格付けは1855年に制定されたものです。
極甘口な白ワインである「貴腐ワイン」の生産者39シャトーが選出されています。
1級・・・11シャトー
2級・・・27シャトー
このように、ソーテルヌ・バルサック地区の格付けは3つの等級に分けられています。
特別第1級のシャトーに選ばれているのは「シャトー・ディケム」。
1855年に格付けが制定される前から、シャトー・ディケムのワインは別格とされていました。
そのため、シャトー・ディケムのためだけに特別第1級の等級が作られたのです。
シャトー・ディケムの貴腐ワインは、世界中のワインファンなら誰もが人生で1度は飲んでみたいと思う世界最高峰の1本と言えるでしょう。
グラーヴ地区の格付け
グラーヴ地区の格付けは1953年に制定されたものです。
5大シャトーを有するメドックの格付けからおよそ100年後にグラーヴの格付けは制定されました。
赤ワインのみのシャトー・・・7シャトー
赤・白ワインのシャトー・・・6シャトー
白ワインのみのシャトー・・・3シャトー
グラーヴの格付けは他の格付けのように「1級~5級」など、等級が分けられていない点が大きな特徴です。
1953年の格付け制定時には赤ワインのみが選出されていましたが、1959年には白ワインも対象となりました。
グラーヴの白ワインはフレッシュなものから、樽熟成した複雑で芳醇なタイプまで様々です。
ボルドーの白ワインの選び方
ボルドーの白ワインを選ぶときに着目したいのが以下の3つです。
味わいで選ぶ
地区で選ぶ
順に見ていきましょう。
品種で選ぶ
ボルドーの白ワインで使われるブドウ品種は主にソーヴィニヨン・ブランとセミヨンです。
ソーヴィニヨン・ブラン
ソーヴィニヨン・ブランは辛口の白ワインでメインとなる品種です。
柑橘類を思わせる爽やかな香りとしっかりした酸、ミネラル感のある味わいが特徴。
寒冷な地域で生育したものはハーブの香りが特徴で、上質になるとそこにスパイスやスモーキーの混じる複雑さが加わります。
温暖な地域では、トロピカルフルーツを思わせるようないきいきとした風味に。
ボルドーで栽培されるソーヴィニヨン・ブランは、青りんごやハーブ、柑橘の香りが感じられます。
>>ソーヴィニヨン・ブランのおすすめワインはこちらの記事から
セミヨン
セミヨンはしっかりとしたボディで、ハチミツの香りと爽やかな酸味を合わせ持つ上品な品種です。
ブレンドすることで、比較的軽めなソーヴィニヨン・ブランにまろやかさと甘美なハチミツのニュアンスを与えることができます。
ボルドー の白ワインを代表する貴腐ワインの味わいは、このセミヨンによってもたらされます。
味わいで選ぶ
辛口は爽快感を楽しめる
ボルドーの辛口白ワインは爽やかな飲み口が魅力です。
ハーブや柑橘系の香りとキリッとした酸に、親しみやすいライトな口当たり。
軽快な飲み心地なので、食事と合わせやすい点も特徴でしょう。
甘口は世界から注目を集める貴腐ワインを
甘口は複雑なアロマをたっぷり含んだ濃厚な味わいです。
ボルドーの甘口白ワインを代表するのが貴腐ワイン。
貴腐ワインとはブドウに貴腐菌を繁殖させて造る極甘口のワインで、「シャトー・ディケム」が世界を代表する生産者として有名です。
地区で選ぶ
栽培されている地区によって、味わいの異なる白ワインが製造されています。
グラーブ地区
ガロンヌ川の左岸地に位置する地区です。
白ブドウでは、ソーヴィニヨン・ブランが多く栽培され、高品質の辛口白ワインも多く造られています。
格付けの白ワインが存在する、ボルドーにおける白ワインの銘醸地です。
ソーテルヌ地区
ガロンヌ川の左岸にあり、甘口の白ワインのみを造っている地区です。
貴腐菌が発生しやすい気候条件で、世界三大貴腐ワインの産地として有名。
良い状態で熟成した貴腐ワインは、数十万円の値が付くこともあります。
標高が高い地区で、その中で特に高い位置にあるのが世界最高峰と言われる「シャトー・ディケム」です。
セミヨンをメインとした貴腐ワインが造られています。
メドック地区
ボルドーの赤ワイン産地として有名なメドック地区。
5大シャトーのひとつであるシャトーマルゴーをはじめとした、高品質の白ワインも造られています。
アントル・ドゥ・メール地区
ガロンヌ川とドルドーニュ川に挟まれた地区です。
粘土石灰質の土壌では、ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンが多く栽培され、主に辛口の白ワインを大量に産出しています。
比較的手頃な価格で手に入る質の良いワインが多く、フランスのAOC白ワイン産地としては大規模です。
ボルドーのおすすめ白ワイン20選
ボルドーの白ワインは3,000円未満のリーズナブルなものから、10,000円以上の高級品まで幅広くあります。
こちらではボルドーの白ワインのおすすめ銘柄を、予算別にご紹介しましょう。
日常使いにおすすめ!予算3,000円
5位 クレスマン・アントル・ドゥ・メール
ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンがバランス良く仕上がっています。
鮮やかな黄緑色で、フローラルの香り。
繊細さとエレガントさを兼ね備えた、フレッシュな辛口の白ワインです。
ミネラルの効いた味わいは、お刺身やお寿司、天ぷらなどの和食に良く合います。
香り | 白桃、アカシアの花 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
4位 シャトー ラグランジュ アントル ドゥ メール
シャトーラグランジュは丁寧なワイン造りを行っている生産者です。
芳醇な香りとフレッシュで引き締まった酸がある辛口で、洗練された味わい。
手頃な価格でボルドーの本格的な白ワインを味わいたい人におすすめです。
香り | 洋梨、青草 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
3位 クロ デ リュヌ リュヌ ダルジャン ブラン
平均樹齢30年、完熟するのを待ち、手摘みで収穫しています。
セミヨン70%、ソーヴィニヨン・ブラン30%のブレンドで長期熟成。
柑橘系や白桃などの香りとなめらかな舌ざわり、熟した果実を感じさせる濃厚な白ワインです。
出汁のきいた炊き合わせや魚の西京焼きなど、和食の味を引き立ててくれるでしょう。
香り | 蜂蜜、モモ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★★ |
2位 デロー ソーテルヌ
セミヨンを8割使用したソーテルヌの甘口ワインです。
気品ある黄金色で、アカシアの花から採れたハチミツのような香り。
甘美で濃厚な味わいを楽しむことができます。
コスパのいいソーテルヌの白ワインを探している人におすすめです。
香り | アプリコット、蜂蜜 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★★ |
1位 ミシェル リンチ オーガニック ブラン
有機栽培ブドウを100%使用した、EU認定のオーガニックワインです。
トロピカルフルーツやピンクグレープフルーツ、レモンなどの爽やかで甘い香り。
爽やかなのに丸みのあるエレガントな味わいで、長い余韻を楽しむことができます。
香り | パッションフルーツ、西洋スグリ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
週末のご褒美や来客がある日に!3,000円~5,000円
5位 ルピヤック シャトー・ドーフィネ・ロンディロン
平均樹齢50年の古い歴史を持つシャトー、ドーフィネ・ロンディロンが造る貴腐ワインです。
光り輝く黄金色で、ハチミツとシトラスの豊かな香りが漂います。
まろやかで凝縮感があり、複雑でバランスよい味わい。
食前酒としておすすめですが、フォアグラやブルーチーズとの相性も抜群です。
香り | 白い花、白桃 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
4位 シャトー・レオール・ブラン・フュ・ド・シェーヌ・ヌフ
生産量限定3,000本の希少な辛口ワインです。
樽からくるバニラの風味とフレッシュな酸が、バランスのとれた上品な味わい。
ワインを飲み込んだ後にも続く、長い余韻を与えてくれます。
ホタテなどの魚介類やソーセージ、和食などによく合うでしょう。
香り | グレープフルーツ、スパイス |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
3位 エール・ド・リューセック
ソーテルヌの1級に格付けされるシャトー・リューセックが手がける、辛口の白ワインです。
醗酵の20%を樽内で行なうことで、ブドウ本来の風味を保ったまま熟成することができます。
レモンやグレープフルーツの爽やかな香りに、パッションフルーツのような南国系フルーツのニュアンスも。
しっかりした酸がバランスよく感じられる、爽やかな味わいです。
香り | シトラス、スパイス |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
2位 カルム・ド・リューセック
ソーテルヌ格付け第1級シャトー・リューセックの貴腐ワインです。
18ヶ月間の樽熟成。
余韻の長い南国系フルーツや花の香りに、ほのかなスパイスの香りが絡み合います。
エレガントで芳醇な味わいで、飲み飽きることはないでしょう。
上質な貴腐ワインを手頃に味わいたい人におすすめです。
香り | マンゴー、バニラ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★★ |
1位 シャトー・タルボ・カイユ・ブラン
生産者のシャトー・タルボでは、オーナーがゲストをもてなす時にシャンパーニュ代わりのアペリティフとして振る舞っている特別なもの。
白い花やパッションフルーツの香りに、青草やハチミツのアロマ。
口内で白桃のようなピュアな果実味が柔らかく広がり、ほのかな苦みが心地よい味わいです。
シャープでキレの良い後味が楽しめるでしょう。
香り | アカシアの花、トロピカルフルーツ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
プレゼントならこれ!5,000円~10,000円
5位 シャトー レイヌ ヴィニョー
ソーテルヌの格付け第1級シャトー、レイヌ・ヴィニョーが手がける貴腐ワインです。
ハチミツやジャスミンなどの甘いアロマと、とろりとした質感。
酸味と甘味がバランス良く調和した極上の味わいです。
チーズやフルーツを使ったデザートと合わせて飲むのがおすすめです。
香り | アプリコット、蜂蜜 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
4位 ブラン・ド・ランシュ・バージュ
格付け5級ですが、「2級の品質に値する」という高い評価を受けているシャトー・ランシュ・バージュが造る辛口ワインです。
ドライ・アプリコットやシロップ漬けの果実の心地よい香り。
ナッツの風味や木樽による発酵からくるバニラのニュアンスが複雑に絡み合います。
魚介類の前菜や魚のグリル、白身肉のメインによく合うでしょう。
香り | シトラス、バニラ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★★ |
3位 シャトー・スデュイロー
ソーテルヌの格付け1級シャトー、スデュイローが手がける貴腐ワインです。
オレンジやアプリコットなどの果実の香りに、桃やバニラ、ハチミツのニュアンスも加わる芳醇なアロマ。
口に含むとレモンの爽やかな風味が広がり、華やかで繊細な後味が長く続きます。
香り | 花梨、オレンジの花 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
2位 アルト・ド・カントナック・ブラウン
メドック格付け3級シャトー、カントナック・ブラウンが手がける辛口ワインです。
柑橘系の芳醇な果実味に豊かなミネラルが溶け込み、バランスのとれた上品で洗練された味わい。
年間生産本数9,000本の希少なワインです。
ハードタイプのチーズやシーフードと一緒にお召し上がりください。
香り | シトラスピール、アカシア |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
1位 シャトー・ドワジー・ヴェドリーヌ
「ソーテルヌの伝道師」と呼ばれるシャトー・ドワジー・ヴェドリーヌが手掛ける貴腐ワインです。
アカシアの花の香りにハチミツのアロマ。
蜜にたっぷりと浸ったトロピカル・フルーツのような味わいが、うっとりとする長い余韻を与えてくれます。
アペリティフ、デザートワインとしても楽しめるワインです。
香り | パイナップル、お花の蜜 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
憧れのー品!10,000円以上
5位 エール・ダルジャン
メドック格付け1級のシャトー・ムートン・ロートシルトが手がける辛口ワインです。
白桃やグレープフルーツといった芳醇な果実のアロマに、バターたっぷりのブリオッシュやレモンのニュアンス。
ジューシーな果実味とスッキリした酸が絡み合う、ふくよかで豊かな味わいが楽しめるでしょう。
お祝いの席で振る舞いたい逸品です。
>>シャトー・ムートン・ロートシルトについてはこちらの記事から
香り | 白桃、バニラ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
4位 シャトー・ド・ファルグ
シャトーディケムの近くに畑のある、シャトー・ド・ファルグの手がける貴腐ワインです。
ディケム・ジュニアと呼ばれるほど、そのテイストは似ていると言われます。
グラスから溢れ出すトロピカルフルーツの香りと、口の中に広がる芳醇なフルーツの風味。
酸味やミネラルはしっかりと残り、引き締まった味わいを与えます。
生産量が少なく、非常に希少なワイン。
香り | ネクタリン、砂糖漬けのシトラスピール |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
3位 シャトー クリマン
ソーテルヌ格付第1級のシャトー・クリマンが手がける貴腐ワインです。
シャトー・クリマンの土壌は世界でも稀な石灰質で、そこに最適なセミヨンのみが植えられています。
土壌由来の凛としたミネラル感、花や果実、ミントが混ざり合った複雑なアロマ。
熟成によって、甘めなスパイスやフルーツコンフィを思わせる深みのあるアロマへと変わります。
香り | アカシアの花、黄桃 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
2位 シャトー ギロー
ソーテルヌ格付1級のシャトー・ギローが手がける貴腐ワインです。
厳しい選果を行なって、完熟の果実を収穫しています。
重厚な輝きの琥珀色で粘りがあり、ミネラルアカシアの蜂蜜、トロピカルフルーツのアロマ。
熟成の複雑味がしっかり感じられる力強い味わいのワインです。
ソーヴィニヨン・ブランの比率が30%以上と高く、長い年月を経てもなお瑞々しい酸がバランスを取っています。
エレガントな後味が長く続く、特別な日に味わいたい逸品です。
香り | アプリコット、蜂蜜 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
1位 シャトー・ディケム
ソーテルヌの格付けで特別第一級に唯一選ばれているシャトー・ディケム。
貴腐ワインの最高峰と称される、世界の誰しもが人生で1度は飲んでみたいと思う1本です。
黄金色を放つワインからは、ドライアプリコットや華やかな蜂蜜のような香りを感じます。
飲むものを一瞬で虜にするような魅惑的な甘味と、それを支える清涼感たっぷりな酸味。
これからさらに熟成してゆく高いポテンシャルを持っています。
甘美で極上な味わいを、特別な日にぜひ試してみてはいかがですか?
香り | ドライフルーツ、バニラ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
ボルドーの白ワインの美味しい飲み方
高品質なボルドーワインを美味しく飲むためのポイントをこちらでご紹介します。
温度を変える
冷やして飲む
白ワインは一般的に冷やして飲まれます。
ワインは温度が低くなることで、適度に甘味が抑えられて酸味がキリっと爽快に。
フルーティーで軽めのタイプの白ワインは、冷やして飲むことをおすすめします。
また、ソーテルヌなどの貴腐ワインも、しっかりと冷やして飲みましょう。
極甘口の貴腐ワインは、ぬるい温度で飲むと酸味がぼやけて甘ったるくなってしまうことも。
しっかりと冷やして飲むことで、濃厚な甘味と爽やかな酸味にメリハリが付き、ちょうどいいバランスになります。
できればワインクーラーなどを用意し、ワインを氷水で冷やしながら飲むとベストです。
室温で飲む
複雑なタイプの白ワインは室温で飲んでも良いでしょう。
樽熟成などが行われたワインは、フレッシュさではなく熟成によって生まれた風味が魅力。
温度が高くなることで香り成分を感じやすくなります。
また、白ワインの持つ甘味・酸味・苦味などを楽しむには、少しぬるめの温度の方がより味わいを強く感じるでしょう。
熟成白ワインを飲む際には少し大ぶりのグラスがおすすめ。
大きなグラスで飲むことで、熟成ワインの芳醇な香りを楽しむことができます。
複雑な白ワインは、室温に近い温度でゆっくりとお楽しみください。
冷蔵庫で白ワインを保管している場合は、冷蔵庫から出して15分後くらいに飲み始めるといいでしょう。
マリアージュを楽しむ
マリアージュとは、ワインと料理の最高の組み合わせのことを指します。
こちらではボルドーの白ワインにおすすめの料理を紹介していきます。
生ハム
生ハムは白ワインと最高の組み合わせです。
辛口でフレッシュなボルドーワインは、生ハムの塩気を適度に和らげてくれます。
甘口の貴腐ワインを合わせれば、さながら生ハムメロンのような塩気と甘味の組み合わせを楽しめるでしょう。
辛口・甘口どちらのワインにも生ハムはしっかり合うおつまみです。
白身魚のグリル
魚と白ワインは鉄板の組み合わせ。
辛口で爽快なタイプのボルドーワインには、白身魚のグリルがおすすめです。
ハーブやレモンで香り付けした白身魚のグリルは、フレッシュでミネラル感のあるボルドーの白ワインとうまくマッチします。
海沿いの町であるボルドー産の白ワインを、ぜひ魚と合わせてみてください。
リゾット
旨味とコクがたっぷり詰まったリゾット。
濃い目の味わいのリゾットには、少しふくよかなボルドーの白ワインが合うでしょう。
チーズの塩気と旨味のある味わいを、ワインの持つ程よい酸味と甘味が支えます。
樽熟成タイプの白ワインか、やや甘口の白ワインがおすすめです。
ブルーチーズ
貴腐ワインにぜひ合わせていただきたいのがブルーチーズ。
塩分が強く独特な風味のブルーチーズと、ソーテルヌは最高のマリアージュとされています。
ブルーチーズにはちみつをかけた時のような、まろやかで角の取れたチーズの旨味やコクを楽しめるでしょう。
極甘口の貴腐ワインと、クセの強いチーズが合わさることで、甘味・塩味・酸味・旨味が調和します。
これぞまさにマリアージュと言える組み合わせをぜひお楽しみください。
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ボルドーの白ワインは甘口から辛口まで高品質なものがたくさん!
ボルドーの白ワインのおすすめをご紹介しました。
伝統的な産地ならではの格式の高さや、ブレンドならではの個性の豊かさが感じられるのが特徴です。
辛口でフレッシュな白ワインは料理にも合わせやすく、気軽に楽しむことができます。
また、ボルドーの白ワインといえば極甘口の貴腐ワインも外せません。
おすすめも参考にして、それぞれの味わいを楽しんでみてください。
ソーテルヌを筆頭として高級ワインも多いので、特別な日のご褒美にぜひどうぞ!
ボルドーやフランスのワインがもっと気になったという方は以下の記事をご確認ください。
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