アルザスと言えば、フランスの白ワインの名産地として知られています。
フランスワインでありながらドイツワインの特徴も持つのがアルザスの白ワインです。
今回はそんなアルザスの白ワインの特徴からおすすめのワインについて、ソムリエが丁寧にご紹介します。
アルザス地方とは
アルザス地方はフランスの北東部に位置するワイン産地です。
フランスのワイン産地の中でも白ワインの銘醸地として世界的に知られています。
赤ワイン・白ワインのどちらも生産されていますが、生産量の約90%は白ワインです。
ライン川を隔てドイツの国境に接するアルザス地方は、地図上はブルゴーニュよりも北にあります。
ヴォージュ山脈の影響で、北部に位置しながらも夏場はかなり気温が上がるのが特徴。
夏冬の寒暖差が激しく、ブドウ成育期は灼熱の太陽に恵まれるため、ゆっくり熟したブドウを収穫することができます。
また、ヴォージュ山脈が西からの雨雲を遮断するので、年間降雨量が極端に少なくブドウ栽培に適しています。
さらにアルザスは「テロワールのモザイク」と言われるほどに、非常に多様な土壌を有している点も特徴です。
花崗岩、砂岩、石灰質、粘土質泥などさまざまな土壌が混在しており、これがアルザスのワインに多様性をもたらしています。
アルザスの白ワインの特徴
ワイン生産量の約90%が白ワインであるアルザス。
そんなアルザスの白ワインにはどのような特徴があるのかをこちらで解説します。
フルーティーで繊細な味わい
アルザスの白ワインは、フルーティーで繊細な味わいが特徴となっています。
アルザス地方で育てられるブドウは、日中の暖かな日差しによって夏の間に時間をかけてじっくりと成熟。
その結果、ワインにリンゴや洋梨、トロピカルフルーツのような豊かな果実の風味が引き出されるのです。
フルーティーな香りがありながらも、アルザスの白ワインは繊細さを持ち合わせています。
その繊細さを生み出している要因のひとつが、キリリと引き締まった酸味です。
夏のアルザスは気温が高いですが、地理的にはフランスでもより北部のワイン産地となります。
そのため秋にかけて冷涼な気温となり、この涼しい気候が爽快感のある酸味を生み出すのです。
豊かな果実の風味とそれを引き立てるしっかりとした酸味。
これらがアルザスのフルーティーで繊細な味わいを形づくっています。
ドイツワインから影響を受けている
アルザス地方はフランスの東部に位置しており、ドイツとの国境に隣接しているのが特徴。
そのためアルザスのワイン文化もまた、ドイツのワイン文化からの影響を色濃く受けています。
アルザスはフランスとドイツの間で長らく領有権を争ってきた悲しい歴史の過去がある地域です。
アルザスがドイツ領であった時代には、ドイツへの同化政策によりアルザスにもドイツの生活習慣や文化が浸透していきました。
近代においては戦争の影響で幾度となく領有権が変わり、第二次世界大戦後の1944年にアルザスは正式にフランス領土に戻ることとなります。
そんなアルザスの文化や言語、料理、そしてワインなどにはドイツの影響も色濃く反映されています。
・ほとんどが単一品種
・エチケットにはブドウ品種名を表記
・白ワインが主体
これらの要素はどれもドイツワインの大きな特徴と言えるものです。
アルザスとドイツのワインの共通点は、隣接している地理的な理由と、長く悲しい歴史的な背景が生み出しています。
>>【ソムリエ監修】ドイツワインはなぜ人気?産地や品種の特徴、当産地の魅力について解説!
自然派ワインの作り手が多い
アルザス地方は自然派ワインの動きが非常に盛んな地域としても有名です。
自然派ワインとは、合成農薬や化学肥料の使用を極力避け、ワイン作りの過程でも人の介入を最小限に抑えたワインのことを指します。
アルザスで自然派ワインの作り手が理由として、第一にブドウ栽培に適した気候が挙げられるでしょう。
降雨量が少なく乾燥したアルザスはブドウの病害が少なく、ほかの生産地よりも農薬や化学肥料を使わないブドウ栽培が実践しやすい環境となります。
また、南北に長く伸びたアルザスは土壌や気候の多様性に富んでいる点も特徴。
地域によってアルザスは特徴的な気候風土を持っているために、ワインのテロワールを表現するには最適とも言えるでしょう。
アルザスの自然派ワインを語るうえで欠かせない人物がマルセル・ダイスです。
彼はアルザスにテロワールの考えを持ち込み、アルザスのワイン法を変えるほどにアルザスワインに影響を与えました。
徹底した有機農法によって生まれるワインはまさにワールドクラスの品質であり、マルセル・ダイスの背中を見て自然派ワイン作りに取り組みアルザスの生産者も少なくありません。
アルザス地方を代表する、特に有名な自然派の造り手は次の3つです。
・ツィント・フンブレヒト
・ジョスメイヤー
>>【ソムリエ監修】アルザスのトップ生産者「マルセル・ダイス」とは?各ワインの特徴や魅力を解説!
アルザスの白ワインの選び方
こちらでアルザスの白ワインに選び方について3つご紹介します。
味わいで選ぶ
辛口
辛口のワインは甘みが少なく、さっぱりとした味わいが特徴です。
アルザスの辛口白ワインの多くは、フレッシュな酸味とクリアなミネラルの要素を感じます。
また、辛口の白ワインは食事との相性の良さも魅力のひとつ。
辛口白ワインは魚料理や白身の肉料理、またはシーフードとの組み合わせが最適です。
食事とともに白ワインを楽しみたい方は辛口を選ぶと良いでしょう。
甘口
アルザスでは甘口の白ワインも生産されています。
フルーティーな香りととろけるような濃厚な甘味があり、甘口ワインはデザートワインとしても人気です。
アルザス地方では「ヴァンダンジュ・タルディフ」「セレクション・ド・グラン・ノーブル」などの名で甘口ワインが生産されています。
甘口の白ワインはそのまま飲むほか、チーズとの組み合わせが最高です。
甘いものが好きな方や、初めてワインを試す方にも甘口の白ワインはおすすめできます。
ブドウ品種で選ぶ
リースリング
アルザス地方で栽培されるブドウの中で最もエレガントな品種と言われています。
はっきりした酸とフローラルなアロマ、力強い果実味が特徴です。
リースリング特有の香りとして、ペトロール香(石油などのオイル香)が挙げられます。
タイプによっては長期熟成にも向いています。
>>【ソムリエ監修】リースリングとは?おすすめ15選や特徴を解説!
ゲヴェルツトラミネール
ドイツで広く栽培されている華やかで妖艶なブドウ品種。
生産地のテロワールに関係なく、ライチのアロマやエキゾチックで派手な香りを持つのが特徴。
独特のスパイシーさがあり、更にパッションフルーツのニュアンスも感じるコクのある個性的な味わいです。
白ワイン初心者でも受け入れやすいく、満足度も高いブドウ品種です。
>>【ソムリエ監修】ゲヴュルツトラミネールとは?品種や味わいの特徴、おすすめ銘柄もご紹介!
ミュスカ
ミュスカは爽やかでフルーティーという言葉がぴったり当てはまる、みずみずしい果実感のある味わいが特徴です。
ミュスカは食用ブドウで知られる「マスカット」がその名の由来。
マスカットブドウそのものの香りや、メロン、黄桃などの香りもある早飲みタイプのワインです。
甘口から辛口まで幅広いワインが生産されています。
>>【ソムリエ監修】ミュスカとは?特徴からおすすめのワイン10選まで紹介
ピノ・グリ
ピノ・ノワールの変異種で白ぶどうの中では特に豊かなボディと果実味を持つ品種です。
特にアルザスでは、南国を思わせるパイナップルやマンゴーの香りを感じるワインが多く、穏やかな酸にまろやかでコクのある味わいになります。
果実味とボディのバランスが良く、食中酒として非常におすすめ。
>>ピノ・グリ(ピノ・グリージョ)とは?特徴からのピノ・グリのおすすめワイン10選をご紹介!
シルヴァネール
シルヴァネールは中央ヨーロッパで古くから栽培されているブドウ品種の一つ。
寒冷地で栽培されるシルヴァネールは、心地よい酸味とほのかな苦味が特徴的。
香りはフレッシュな果実の香りが中心で、特にグリーンアップルや柑橘系の香りを感じることができます。
野菜や魚介類との相性が良く、初心者にも飲みやすい清涼感ある味わいとなっています。
>>【ソムリエ監修】シルヴァネールはどんな品種?特徴からおすすめのワイン10選を紹介!
種類で選ぶ
アルザスのワインにはさまざまな種類があります。
こちらでアルザスのワインカテゴリのひとつである、代表的なAOC(原産地呼称)を4つご紹介します。
アルザス・グランクリュ
アルザス全体で5%未満しかない最高峰のワインです。
ぶどうの収量、手摘み、栽培規定、アルコール度数など厳しい条件をクリアしたわずかなワインのみ、「アルザスグランクリュ」を名乗ることが許されています。
特に優れた畑からつくられ、エチケットにはその畑名ヴィンテージを明記することが義務づけられています。
クレマン・ダルザス
アルザス地方でつくられるワインのうち、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵にて造られたスパークリングワインをクレマンダルザス(Cremant d’Alsace)と言います。
味わいはエレガントで爽やかな印象、シャンパーニュよりもきりっとした酸が際立つ気品あるスパークリングワインで、フランス国内の家庭で最も多く愛飲されています。
生産量はアルザス地方で生産されるワイン全体の20%ほどです。
ヴァンダンジュ・タルディヴ(遅摘み)
遅摘みのブドウを使って造られるワインです。
通常よりも2週間程度遅れて収穫された甘味の凝縮したブドウと貴腐ブドウで造られます。
品種はリースリング、ミュスカ、ピノグリ、ゲヴュルツトラミネールの4つのみ。
しっかりとした甘味とそれを支える酸味があるので、デザートワインとしておすすめです。
セレクシオン・ド・グラン・ノーブル(貴腐)
貴腐ブドウのみを手摘みで選別し、ヴァンダンジュタルディヴよりもさらに高い糖度のブドウだけで造られる高級な甘口ワインです。
フルーツコンポートのような凝縮した果実のアロマに濃厚で蜂蜜のようにとろける味わい、長い余韻が心地よい仕上がりです。
ブドウの作柄が良かった年にしか造ることが出来ない大変希少なワインです。
長期熟成を経て奥深さを増した味わいは非常に素晴らしいものがあります。
アルザスのおすすめ白ワイン15選
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※販売数には限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。
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商品名 | アルザス ジョンティ ヒューゲル | テュルクハイム・アルザス・リースリング 2016 | ポール・ジンク シルヴァネール | F.E. トリンバック リースリング 2015 | バロン・ド・ホーエン・ゲヴュルツトラミネール’16 |
詳細 | 味わい:辛口 産地:フランス、アルザス | 味わい:辛口 産地:フランス、アルザス 品種:リースリング | 度数:13 % 味わい:辛口 産地:フランス、アルザス 品種:シルヴァーネル | 味わい:辛口 産地:フランス、アルザス 品種:リースリング | 味わい:中辛口 品種:ゲヴェルツトラミネール100% |
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デイリーワインにおすすめ!予算2,000円ベスト5
5位
バロン・ド・ホーエン・ゲヴュルツトラミネール’16
パリ・コンクールで金賞受賞!
軸となるのは熟成した柑橘類やトロピカルフルーツの芳醇な香り。
そこに潜むスパイスの香りが奥深さを醸し出します。
酸味や軽い苦味と果実味のバランスが絶妙で、 ゲヴュルツトラミネールらしい味わいを気軽に楽しむことができるワインです。
味わい | ブドウ品種 | 種類 |
中辛口 | ゲヴェルツトラミネール | AOCアルザス |
香り | ライチ、白バラ |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
4位
F.E. トリンバック リースリング 2015
歴史あるワイナリーが作る伝統の一本
4世紀に渡りアルザスでワイン造りを続ける名門ワイナリー「トリンバック」。
そんなトリンバックが作るリースリングは、エレガントで香り高い辛口のワインです。
白桃や熟成したレモンの香りが爽やかで、熟成させることで深みを増しまた違った表情を楽しむことができます。
味わい | ブドウ品種 | 種類 |
辛口 | リースリング | AOCアルザス |
香り | レモン、菩提樹 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
3位
ポール・ジンク シルヴァネール
気軽に楽しめる軽快なスパークリングワイン
AOCアルザスで作るスパークリングワインを、手頃な価格で気軽に楽しむことができるのがこちら。
アルザスで古くから造られているシルヴァネールという品種を使った、柔らかく軽やかなスパークリングです。
味わい | ブドウ品種 | 種類 |
辛口 | シルヴァネール | AOCアルザス |
香り | 白桃、白い花 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
2位
テュルクハイム・アルザス・リースリング 2016
辛口リースリングのお手本とも言える逸品
ティルクハイムは、7つのグラン・クリュ畑をもつ三ツ星醸造所。
そんな彼らが作るワインは、著名なレストランで扱われ各種雑誌でも大注目の人気ぶりです。
中でも、こちらのワインは、リースリングのお手本ともいうべきベストバランスの香りと豊かな果実味を備えた注目の一品。
フルーティでキリリとした飲み口が辛口リースリングファンを魅了しています。
味わい | ブドウ品種 | 種類 |
辛口 | リースリング | AOCアルザス |
香り | りんご、白桃 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
1位
アルザス ジョンティ ヒューゲル
高貴4品種が奏でる果実のハーモニー
第一位に選ばれたのは、こちら!アルザスを語るなら外すことができない名門ワイナリー「ヒューゲル」の伝統のワイン。
あまりにも有名なこのワイナリーが作るのは、高貴4品種を贅沢にブレンドした伝統の白ワインです。
高貴4品種がもつそれぞれの良いところを引き出し、見事に調和。果実味にスパイシーさが加わり、複雑さを見せながらも爽やかな味わいにまとまっています。
インドやタイ料理など風味豊かな料理のほか、中国料理や日本料理にも合うオールマイティなワインです。
味わい | ブドウ品種 | 種類 |
辛口 | シルヴァネール/ピノ・グリリースリングほか | AOCアルザス |
香り | アプリコット、アカシア |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
週末や来客などがある日に2,000円~5,000円ベスト5
商品画像 | |||||
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商品名 | アルザス リースリング ヒューゲル クラシック 2015 | フランス アルザス ドメーヌ ヴィレ ドゥ コルマール ゲヴェルツトラミネル 2016 | アルザス キュヴェ・ギョタク 2016 ドメーヌ・ミット・ナット・フレール | アルザス ミュスカ 2016 ドメーヌ・ウンブレヒト | アルザス ピノ グリ 白 |
詳細 | 度数:13 % 味わい:辛口 産地:フランス、アルザス 品種:リースリング | 味わい:辛口 産地:フランス、アルザス 品種:ゲヴェルツトラミネル100% | 味わい:辛口 産地:フランス、アルザス | 味わい:辛口 産地:フランス、アルザス | 味わい:辛口 産地:フランス、アルザス 品種:ピノグリ |
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5位
アルザス ピノ グリ 白
自然派ワイナリーが造る余韻が楽しいピノ・グリ
こちらのワインを造るのは、有機農法を実践し91年にはecocert認証を取得した自然派ワイナリー「メイエー」。
各誌が注目する繊細で香り高いそのワインは、品種それぞれの個性をしっかりと引き出した味わい深いものばかりです。
こちらのピノ・グリは、マンゴーのような果実味にハーブの香りが加わった爽やかな一品。はちみつのようなエレガントな余韻を長く楽しめます。
魚介類や白身のお肉はもちろん、デザートに合わせるのもおすすめです。
味わい | ブドウ品種 | 種類 |
辛口 | ピノ・グリ | AOCアルザス |
香り | 南国フルーツ、スパイス |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
4位
アルザス ミュスカ 2016 ドメーヌ・ウンブレヒト
天然酵母と伝統の大樽を使った老舗ワイン
こちらのワインを造る「ウンブレヒト」は、「限りなくピュアな口当たり」と「深い味わい」を目指してワイン造りを続ける老舗ワイナリー。
ビオロジー栽培で育てたブドウを天然酵母とステンレスタンク、アルザス伝統の大樽を使って発酵させたワインは、フランスのレストランや家庭で多くの人に愛されています。
こちらのミュスカは、半年間しっかりと熟成させたやや辛口のワイン。
ほとんど現地から出ないという本場の味わいを楽しむことができます。
味わい | ブドウ品種 | 種類 |
辛口 | ミュスカ | AOCアルザス |
香り | マスカット、麝香 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
3位
アルザス キュヴェ・ギョタク 2016 ドメーヌ・ミット・ナット・フレール
お寿司とワインを結びつける注目の白ワイン
アルザスワインには、「お寿司といえば日本酒」そんなイメージを覆してくれる白ワインがあります。
それは、生魚はもちろん酢飯やガリにも合うものをとことん追求したワイン。その名も「ギョタク(魚拓)」です。
アルザスの高貴4品種とピノ・ブランを絶妙な比率でブレンド。ライチや柑橘類の香りとピュアな口当たり、軽快な酸味のすっきりとしたワインです。
単体ではもの足りなさを感じることもありますが、お寿司とのマリアージュはまさに絶品。
日本食全般に合うので、和食を食べるときのお供にぜひ準備しておきたい一品です。
味わい | ブドウ品種 | 種類 |
辛口 | リースリング/ゲヴェルツトラミネール/ミュスカほか | AOCアルザス |
香り | レモン、ハニーサックル |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
2位
フランス アルザス ドメーヌ ヴィレ ドゥ コルマール ゲヴェルツトラミネル 2016
金賞受賞経歴をもつ表情豊かなワイン
著名なブドウ研究家によって造られたドメーヌ「ヴィレ ドゥ コルマール」。
モザイクに例えられるほど、多様な土壌が入り組んだアルザスの中心地に広々とした畑を持ち、さまざまなテロワールを活かしてバリエーションに富んだワインを作り出しています。
こちらのゲヴュルツトラミネールは、マコンコンクールで金賞を受賞した経歴を持つ注目のワインです。
個性的で奥深い香りと、ゲヴュルツトラミネールらしいしっかりとした味わいが心地よく、食前酒にもおすすめです。
味わい | ブドウ品種 | 種類 |
やや辛口 | ゲヴェルツトラミネール | AOCアルザス |
香り | 熟れた洋梨、カモミール |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
1位
アルザス リースリング ヒューゲル クラシック 2015
アルザスの名門が造る最辛口リースリング
フランス国内の最高級レストランにリスティングされているアルザスの名門「ヒューゲル」のワインがこちらでも第一位!
著名な雑誌でも90点と高い評価を受けたこちらのリースリングは、スターフルーツやレモンの爽やかな香りにシナモンのスパイシーさが加わる優雅な辛口ワインです。
ヒューゲル社いわく、「辛口で貴族的」「ワインの内で一番高貴なもの」というこのワインは、リースリング好きなら一度は試しておきたい一品です。
味わい | ブドウ品種 | 種類 |
辛口 | リースリング | AOCアルザス |
香り | 白桃、ミネラル |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
特別な日に!5,000円以上ベスト5
商品画像 | |||||
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商品名 | リースリング グロシ・ローイ 2010 ヒューゲル | アルザス グラン・クリュ アルテンベルグ・ド・ベルグハイム 2007 ドメーヌ・マルセル・ダイス | リースリング・グランクリュ・シュロスベルグ・ヴァンダンジュタルティヴ 2005 クリスチャン・ビネール | アルザス ミュスカ 白 | アルザス セレクション グラン・ノーブル ゲヴュルツトラミネール 2003 ドメーヌ・マルセル・ダイス |
詳細 | 味わい:辛口 産地:フランス、アルザス 品種:リースリング | 度数:13 % 味わい:甘口 産地:フランス、アルザス | 味わい:甘口 産地:フランス、アルザス 品種:リースリング | 味わい:中辛口 産地:フランス、アルザス 品種:マスカット | 味わい:極甘口 産地:フランス、アルザス |
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5位
アルザス セレクション グラン・ノーブル ゲヴュルツトラミネール 2003 ドメーヌ・マルセル・ダイス
一度は試してみたい!最高級貴腐ワイン
甘口アルザスワインの最高峰、セレクション・ド・グラン・ノーブル。
こちらは、世界中が注目する三ツ星ワイナリー「マルセル・ダイス」が造る甘口ワイン好きなら一度は試してみたいワインです。
著名な雑誌でも最高評価を獲得。15年熟成された ゲヴュルツトラミネールの セレクション・ド・グラン・ノーブルは、滑らかかつ上品なはちみつのよう。
ライチや洋梨、パッションフルーツなどの果実味に、ハーブやスパイスのニュアンスが絶妙です。
エレガントな極甘口のとろけるような味わいは、デザートワインに最適です。
味わい | ブドウ品種 | 種類 |
極甘口 | ゲヴェルツトラミネール | セレクション・ド・グラン・ノーブル |
香り | ドライアプリコット、ハチミツ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★★ |
4位
アルザス ミュスカ 白
マスカットの香りが広がる果実味あふれるワイン
フルーティーな香りが人気のミュスカの中でも、果実味あふれる白ワインがこちらです。
ワインの香りというよりも、まさにジューシーな果実の香りが印象的。
口いっぱいに広がるマスカットの香りは、フルーツ好きの女性からも高評価!キレのある酸味の辛口で、きりりとした爽やかな後味だからついついグラスが進んでしまいます。
ワインに慣れていない人や初めてワインを飲む人にも飲みやすい味わいだから、プレゼントにもおすすめです。
味わい | ブドウ品種 | 種類 |
中辛口 | ミュスカ | AOCアルザス |
香り | マスカット、ジャスミン |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
3位
リースリング・グランクリュ・シュロスベルグ・ヴァンダンジュタルティヴ 2005 クリスチャン・ビネール
ビオ・ワインの名門が造るグラン・クリュの甘口ワイン
「クリスチャン・ビネール」は、自然のままの農業スタイルを貫いたビオ・ワインの名門です。
まだ化学肥料がもてはやされている時代から、無農薬を徹底しSO2もほとんど使用せずにワインを造り続けています。
こちらのワインは、早くからグラン・クリュに制定された「シュロスベルグ」の畑で育てたリースリングに、貴腐菌をつけ樫樽で熟成した一品です。
洋梨の豊かで甘い香りにミネラルと酸がバランスよく調和。
柑橘を思わせる余韻が美しく、時を忘れてゆったりと味わいたくなるでしょう。
味わい | ブドウ品種 | 種類 |
甘口 | リースリング | アルザス・グランクリュ |
香り | りんご、アカシア |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
2位
アルザス グラン・クリュ アルテンベルグ・ド・ベルグハイム 2007 ドメーヌ・マルセル・ダイス
テロワールへの熱い想いが詰まった一本
アルザスの代表とも言える「マルセル・ダイス」の、テロワールへの熱い想いを具現化したとも言えるワインがこちら。
なんと13種ものアルザス伝統品種を混植し、グラン・クリュでフィールドブレンドしたという注目の逸品です。
どんな天候でも変わらない「土深くにある土壌の個性」を引き出すことにこだわったマルセル。
そんなマルセルだからこそ造ることができた官能的で華やか、まさに特別なヴィンテージワインです。
味わい | ブドウ品種 | 種類 |
甘口 | – | アルザス・グランクリュ |
香り | ネクタリン、シナモン |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★★ |
1位
リースリング グロシ・ローイ 2010 ヒューゲル
リースリングのための最高の土地で造られた熟成ワイン
アルザスにおいて「最高の土地」を意味するグロシ・ローイ。
グラン・クリュに相当する素晴らしいテロワールで、アルザスの名門ヒューゲルが生み出したのがこちらのリースリングです。
何世紀にも渡ってリースリングだけを造り続けてきたこの土地で生まれたこのワインは、果実味と酸のバランスが素晴らしい逸品です。
このワインが造られた2010年には、過去50年の中で最高とも言えるほどの熟成度をもつワインが生まれています。
こちらのリースリングもその身に秘めた熟成の可能性が素晴らしく、これから訪れる特別な日にふさわしいワインと言えるでしょう。
味わい | ブドウ品種 | 種類 |
辛口 | リースリング | AOCアルザス |
香り | レモンピール、花の蜜 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
アルザスの白ワインに合わせる料理
最後にアルザスの白ワインに合わせる料理をご紹介します。
高品質なアルザスワインと食事の組み合わせを楽しむためにも、ぜひご参考ください。
キッシュ
キッシュはアルザスのお隣であるロレーヌ地方発祥の料理です。
パイやタルトの生地に、チーズやベーコンや野菜などの具材を乗せて焼き上げたリッチで柔らかな味わいがあります。
ほどよい塩気とクリーミーな味わいのキッシュは、やや甘口の白ワインと相性抜群。
ボリューム感のあるピノグリとの組み合わせもおすすめです。
チーズフォンデュ
チーズフォンデュは牧畜が盛んなヨーロッパの寒冷な山岳地域で食べられる料理です。
アルザスでも親しまれていおり、コクのあるチーズの塩味や濃厚さが特徴で、材料に白ワインが使われることから白ワインとの相性は抜群です。
アルザスの白ワインであれば、華やかな香りのリースリングやゲヴェルツトラミネールがおすすめ。
その芳醇な香りと果実味が、チーズフォンデュの塩味や旨味を引き出してくれるでしょう。
シュークルート
シュークルートはアルザス地方の伝統的な料理です。
塩漬けのキャベツと野菜、ソーセージなどの肉を長時間煮込んだもので、あっさりしていながら旨味が凝縮されています。
そんなシュークルートには酸味の効いたドライな辛口ワインを合わせると良いでしょう。
辛口のリースリングや、すっきりしたシルヴァネールなどを合わせることで、肉の脂身を中和しつつ野菜の旨味をワインが受け止めてくれます。
生春巻き
アルザスのワインは東南アジアなどのエスニック料理ともよく合います。
ピリ辛のチリソースやパクチーなど、生春巻きはエスニック料理らしい独特の風味を持っているのが特徴。
そんな生春巻きにはぜひゲヴェルツトラミネールを合わせたいところ。
フルーティーかつエキゾチックな香りが、東南アジア系の料理とベストマッチしますので、ぜひお試しください。
アルザスの白ワインは高貴で繊細な味わい!
フランスワインでありながら、ドイツワインの影響を色濃く受けたアルザスワイン。
品種ごとの個性が強くさまざまな表情を見せてくれるから、きっと自分好みの1本が見つかるはず。
お手頃なものも多いので、まずは気軽に手にとって見てくださいね。
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