みなさん、ちょっと良いワインを用意したはずなのに、思ったほどおいしく感じなくてがっかりしたことはありませんか?
そんなときに試していただきたいのがデキャンタです!
この記事では、デキャンタの特徴、使い方、おすすめのデキャンタをご紹介します。
デキャンタとは
「デキャンタ」とは、ワインを移す酒器です。
最も一般的なデキャンタはガラス製のビンタイプで、ワインの色が見えるように無色透明です。
ワインをデキャンタに移すことを「デキャンタージュ」と言います。
ちなみに、「デカンタ」とも呼ばれますが、これは「Decanter」を、イギリスの発音か、アメリカの発音の違いです。
デキャンタの効果
なぜデキャンタを使って、デキャンタージュするのでしょうか?
第一にデキャンタは若いワインを空気に触れさせてまろやかな味わいにするのに使います。
また、デキャンタは年代物のワインのオリを取り除くのに使います。
瓶詰めから時間がたったワイン(10年以上たっているものなど)の底には色素や渋みの成分がオリとなってたまります。
オリはとても渋いです。
さらに、冷やしすぎたワインの温度を上げ、適温にするためにデキャンタを使うのも有効です。
入る量は?
デキャンタにはさまざまな大きさのものがあります。
小さいもので250cc、大きいもので2000ccくらいのものまであります。
ハーフボトルが375cc、通常のワインが750cc、2本分(またはマグナムボトル)で1500ccです。
飲むワインの量に合ったデキャンタをおすすめします。
カラフェとの違いは?
デキャンタと似たものに、「カラフェ」があります。カラフェもワインを移す酒器です。
カラフェは主にフルボトルサイズでない量のワイン(ハーフサイズ、飲み放題のハウスワインのピッチャーなど)をお客さんに提供する場合に使われますが、空気接触のためのデキャンタージュに使われることもあります。
明確な違いとしては、オリの除去にはカラフェは使いません。
デキャンタの使い方
デキャンタは主に赤ワインに使う
若い赤ワインは、デキャンタによって空気接触させると、タンニンや酸味がやわらぎまろやかで複雑味のある味わいになります。
オリのある古い赤ワインは、デキャンタによってオリを取り除くことで味わいがよくなります。
ワインのオリは人体には無害ですが、ワインの味わいを損ないますので取り除く必要があります。
白ワインにはあまり使用しない
白ワインは赤ワインほど長期熟成に向かないので、年代物の白ワインはあまり多くありません(一部の高級ワインくらいです)。
若い白ワインはそもそもフレッシュな状態のまま味わうために造られているため、空気接触のためのデキャンタージュが必要ないものがほとんどです。
ただし、コクのある白ワインを冷やしすぎた場合、一度デキャンタに移して温度を上げて味わうのが良いでしょう。
実際にどう使うか
若いワインの場合
目的によって使うデキャンタの形状と注ぎ方が異なります。
若いワインを空気接触させる場合は、表面積の広い横長のデキャンタを使います。
デキャンタの内側に沿って、空気を含ませるようにワインをデキャンタに移します。
少なくとも飲む30分くらい前にデキャンタに移します。タンニンの強いカベルネ・ソーヴィニヨンやシラーなら飲む1時間前にはデキャンタに移した方がいいです。
古いワインの場合
古いワインのオリを取り除く場合は、縦長で首の部分が細いデキャンタを使います。
年代物のワインはあまり空気に触れさせません。オリの状態を確認しながら、デキャンタの内側に沿って、ゆっくりと慎重にワインをデキャンタに移します。オリのある部分はワインボトル内に残します。
ワインをデキャンタに移すとき、手元にライトやロウソクを置いておくとオリが見やすくなります。年代物のワインはデキャンタに移したらすぐに飲んだ方が良いです。
デキャンタは首の部分が細く、洗いにくい形状のものが多いです。デキャンタを洗うための専用の道具が売っていますので、入手をおすすめします。
おすすめのデキャンタ10選
10位 デキャンタージュ ポアラー
デキャンタージュ ポアラー
デキャンタは場所をとって困る、という方におすすめなのがこの商品です。
ボトルの口に取り付けるだけで、空気接触をさせられます。
中央に小さな穴が開いていて、ワインが穴を通るときに空気を取り込むようになっています。価格も手頃ですので、デキャンタージュの入門編にいかがでしょうか。
9位 ワインエアレーター
ワインエアレーター
こちらもデキャンタージュができるコンパクトな道具です。この道具の上からワインをグラスに注ぎます。
注ぐときにワインに空気を取り込むことができ、しかもフィルターがついているので同時にオリが取り除けます。
商品レビューにも「手頃なテーブルワインがおいしくなった」というコメントが寄せられています。
8位 リビー ヴィーニャ デカンタ 1700cc
リビー ヴィーニャ デカンタ 1700cc
ワインを空気接触しやすいタイプのデキャンタです。
手頃な値段で使い勝手の良い形です。自宅使いにぴったりです。
7位 ミニデキャンタ 250cc
ミニデキャンタ250cc
表面積の広いタイプの1杯用デキャンタです。
これだけ小さいとデキャンタージュの敷居が下がります。家で1本は飲みきれないとき、ひとりで1杯だけ飲みたいときなどにどうぞ。
6位 デキャンタ ワイン U型 1200cc
デキャンタ ワイン U型 1200cc
U字型のデキャンタです。空気接触させるために使います。
スタイリッシュなデザインなのでテーブルに置いたときに映えますね。
5位 リーデル デカンタ デキャンタ ハンドメイド 1210ml
リーデル デカンタ デキャンタ ハンドメイド 1210ml
ワイングラスで有名なリーデル社のデキャンタです。
細身ですので、年代物のワインのオリを除去するのに向いています。
底が薄型で握りやすく、保管がしやすいです。またクリスタルガラス製でハンドメイドと高級感抜群です。ワイン好きな方へのプレゼントにも良いでしょう。
4位 プジョー デキャンタ レセダ 1050cc
プジョー デキャンタ レセダ
こちらはワインを注ぐのが苦手な方におすすめのデキャンタです。
口の部分もワインを注ぎやすい形状をしていますし、ワインの雫を受け止めるストッパーが付いているので、テーブルを汚しません。
横長なのでワインの空気接触向きです。
3位 バカラ ベガ ワインデカンタ
バカラ ベガ ワインデカンタ
クリスタルのラグジュアリーブランド、バカラのデキャンタです。
織姫星のベガがモチーフです。細身ですが、どっしりした重厚感があります。オリのある年代物のワインを飲むときにお使いください。
2位 Wine lab ワイン デキャンタ
Wine lab ワイン デキャンタ
ワインボトルに直接つないでグラスに注ぐデキャンタです。ワインを一度ガラス部分に移してからグラスにワインを注ぎます。
ワインが空気に触れてワインの風味が豊かに感じられます。見た目もユニークなので人が集まる食事会などで目を引くこと間違いなしです。
1位 リーデル デキャンタ 970ml ワインシャワーギフトセット
リーデル デキャンタ ワインシャワーギフトセット
これはリーデル社の商品で、デキャンタに便利な付属品が付いたセットです。
まず、「ろうと」でワインのオリを取り除けます。
さらに「ワインシャワー」がワインを八方にシャワーのように広げて空気接触を増やします。
ろうと、ワインシャワー、デキャンタは縦につなげていっきに注げます。空気接触もオリの取り除きも同時にできる優れものです。
人気のデキャンタ比較表
| 商品画像 | ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 商品名 | リーデル デキャンタ ワインシャワーギフトセット | Wine lab ワイン デキャンタ | バカラ ベガ ワインデカンタ | リーデル デカンタ デキャンタ ハンドメイド 1210ml | プジョー デキャンタ レセダ | デキャンタ ワイン U型 1200cc | ミニデキャンタ250cc | リビー ヴィーニャ デカンタ 1700cc | ワインエアレーター | デキャンタージュ ポアラー |
| 詳細 | ||||||||||
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デキャンタまとめ
デキャンタがあればいつものワインがよりおいしく飲めます。
ボトルに付けて手軽に使えるデキャンタから、本格的なクリスタルのデキャンタまでバリエーション豊富です。
予算と目的に応じてデキャンタをお選びください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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