赤ワインの名産地ボルドーの左岸、グラーヴ地区。
メドック地区に知名度は劣りますが、グラーヴ地区の赤ワインはどれも格式高く掘り出し物も多くあります。
本記事ではグラーヴの赤ワインについて、特徴や格付け、おすすめのワインをソムリエがご紹介します。
グラーヴ地区とは
グラーヴ地区はフランスのボルドー地方の南西部に位置する有名なワインの産地です。
グラーヴ地区では赤ワインと白ワイン、甘口ワインと、多様なスタイルのワインが生産されています。
赤ワインはカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローを主体とした、いわゆるボルドースタイルの力強いボディと果実味豊かな味わいが特徴です。
一方、白ワインはソーヴィニヨン・ブランを主体としたフレッシュなものや、世界三大貴腐ワインのひとつである貴腐ワイン、ソーテルヌも大きな括りではグラーヴ地区に含まれます。
グラーヴの名前はフランス語で「砂利」を意味しており、この地名が示す通りこの地区の土壌は砂利質が多くなっています。
土壌の砂利が日中暖められた熱を夜間も保持し続けることで、ブドウの成熟を促進し濃厚で果実味溢れる良質なブドウを育てることが可能です。
1987年にはグラーヴ北部の地域が、秀逸なワインを造るエリア「AOCペサック・レオニャン」として独立しました。
グラーヴ地区には独自の格付け制度があり、赤・白合わせて16のシャトーが格付けにランクインしています。
赤ワインの中で傑出した評価を受けているのが、あの5大シャトーで世界的に有名なメドックの格付けにグラーヴ地区から例外的に選出された「シャトー・オーブリオン」です。
ボルドーの赤ワインといえば5大シャトーを4つ有するメドック地区が注目されがちですが、グラーヴ地区でも良質な赤ワインが多く生産されています。
>>【ソムリエ監修】シャトー・オー・ブリオンを解説!価格、当たり年、セカンドワインを紹介
グラーヴの赤ワインの特徴
グラーヴ地区の赤ワインにはどのような特徴があるのでしょうか?
こちらでその特徴について解説していきます。
世界有数の赤ワイン産地
フランス・ボルドーに位置するグラーヴ地区は、世界有数の赤ワイン産地としての地位を確立しています。
シャトー・オーブリオンをはじめとして、数多くの高品質な赤ワインを輩出しているグラーヴ地区は、その地理的特徴が赤ワインの生産に適しています。
ボルドー地方南部は湿度の高い海洋性気候で、年間を通して暖かな気候が特徴。
さらに、グラーヴ地区の由来となった砂利質の土壌は水はけがよく、日中の太陽の光を蓄積してブドウの成育を促進させます。
そんな環境から仕上がる赤ワインは、力強くもエレガントなフルボディな仕上がりとなります。
深い色調となめらかな渋味があり、ブラックベリーやカシスといった黒系ベリーを基調とした魅惑的な香りが特徴的。
長期熟成を経ることでタバコやなめし革、スパイスのノートが加わり、より一層複雑で奥深い味わいへと進化します。
お隣のメドック地区と比較すると、パワフルな味わいがありつつしなやかで、スパイスの印象を強く感じます。
フルボディながらもどこか柔らかな味わいのグラーヴ地区の赤ワインは、メドック地区よりも日本人が好む味わいだと評価する愛好家も少なくありません。
>>【ソムリエ監修】メドック地区のおすすめ人気赤ワイン15選!
掘り出し物のワインが多い
グラーヴ地区は掘り出し物の赤ワインが豊富な地域でもあります。
グラーヴ地区は赤ワインの銘醸地のボルドーに位置しながら、5大シャトーを多く有するお隣のメドック地区やブルゴーニュ地方ほど認知度が高くないのが現状です。
その影響からか、実力がある一方で世界的に知られていない生産者も多く、市場価格が他の産地に比べて上がりにくいという特徴があります。
また、グラーヴの格付けシャトーは長期熟成型のプレミアムワインを生産していますが、それ以外の小規模シャトーは比較的早くから愉しめるカジュアルなワインがメインです。
そのためグラーヴ地区は掘り出し物の赤ワインや、手頃な価格で購入できるボルドーワインが眠っていると言えるでしょう。
なお、グラーヴ地区はメドック地区に先駆けて良質なワインを生産しており、「ボルドーワインのはしり」とも呼ばれています。
ボルドー市はイギリスを中心に国外への輸出ビジネスで発展を遂げましたが、その輸出される商品の大きなものがグラーヴ産のワインでした。
グラーヴ地区はボルドー市に近い地理的な利点があったため、古くからワイン産地としての発展を遂げています。
国外からのワイン需要が拡大したことで、グラーヴでは量産型のワイン造りに傾倒する時期もありました。
そのためヨーロッパではグラーヴ産のワイン=安ワインというイメージが一部残っているようです。
このような背景も重なり、グラーヴ地区は気軽に楽しめるものから格付けの一級品まで、幅広い赤ワインを楽しむことができます。
>>【ソムリエ監修】ボルドーワインの特徴を徹底解説!産地の特徴、選び方、おすすめ銘柄もご紹介
グラーヴの赤ワインの選び方
グラーヴの赤ワインはデイリーワインから高級品まで幅広くあります。
こちらでその選び方について解説していきます。
格付けで選ぶ
グラーヴの格付けは1953年に制定されました。【クリュ・クラッセ・ド・グラーヴ(Graves Classification)】
他の格付けのようにランク分けが無いのが特徴で、赤ワイン・白ワインの両方を対象に計16シャトーが選ばれています。
なお、グラーヴ地区の格付けが制定されたのは、メドックの格付け誕生から100年後のことです。
「グラーヴでとりあえす高品質のワインを!」という方は、格付けシャトーから選んでみてはいかがでしょうか。
・シャトー・ド・フューザル(Château de Fieuzal )
・シャトー・パプ・クレマン(Château Pape Clement)
・シャトー・オー・バイイ(Château Haut Bailly)
・シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン(Château La Mission Haut Brion)
・ シャトー・ラ・トゥール・オー・ブリオン(Château La Tour Haut Brion)
・ シャトー・スミス・オー・ラフィット(Château Smith Haut Lafitte)
・ シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール(Château Malartic Lagraviere)
・シャトー・オリヴィエ(Château Olivier)
・シャトー・ブスコー(Château Bouscaut)
・シャトー・カルボニュー(Château Carbonnieux)
・シャトー・ラトゥール・マルティヤック(Château Latour Martillac)
ブドウ品種で選ぶ
カベルネ・ソーヴィニヨン
カベルネ・ソーヴィニヨンは世界で最も広く栽培されている赤ワイン用のブドウ品種のひとつです。
ボルドー地方を代表する品種で、皮が厚く渋み成分のタンニンが豊富であることが特徴。
そのため、生産されるワインは色が濃くボディがしっかりしており、熟成ポテンシャルが非常に高いです。
香りからはカシスやブラックベリーのような果実の香りが特徴的で、熟成するとタバコやなめし革、スパイスのような複雑な香りへと進化します。
王道のフルボディな赤ワインをお求めの方は、カベルネ・ソーヴィニヨン主体のものをぜひ。
>>【ワイン教養】カベルネ・ソーヴィニヨンを解説!品種特徴や豆知識、おすすめ銘柄などご紹介!
メルロー
メルローも赤ワインを代表する人気のブドウ品種。
カベルネ・ソーヴィニヨンよりも早く成熟する品種で、柔らかく豊かな果実味が特徴です。
穏やかな酸味と滑らかな口当たりがあり、渋味は感じられますが比較的穏やか。
香りにはプラムやチェリー、ベリー系の甘い香りが感じられ、熟成するとチョコレートのニュアンスが感じられます。
柔らかく落ち着いた赤ワインが好みの方はメルローがおすすめ。
>>【ソムリエ監修】メルロの人気おすすめワイン25選を紹介!特徴も解説
カベルネ・フラン
カベルネ・フランは華やかな風味が魅力の赤ワイン用品種です。
カベルネ・ソーヴィニヨンの近縁種でありながら渋みが少なく、フレッシュな酸味とブルーベリーやスミレの花を思わせるチャーミングな香りが特徴。
カベルネ・フランは補助品種として使われることが多く、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローとブレンドされることで、ワインに複雑性と香りの多様性を加える効果があります。
華やかで軽快な味わいがお好みの方は、カベルネ・フランのブレンド比率が高い銘柄がおすすめです。
>>【ソムリエ監修】カベルネ・フランとは?品種特徴、おすすめ15銘柄も価格別にご紹介!
価格で選ぶ
格付けワインは品質保証でもあり、高級ワインの位置付けです。
5大シャトーにも選ばれているシャトー・オー・ブリオンはヴィンテージにもよりますが7〜8万円と大変高価です。
比較的リーズナブルの部類に入るシャトー・カルボニューであっても6,000〜7,000円程度からです。
もっとカジュアルにグラーヴのワインを愉しみたい時にはAOCグラーヴ、ワンランク上のワインを楽しみたい場合はAOCペサック・レオニャンの赤ワインがおすすめです。
格付けシャトーのように長期熟成を待たずに愉しめるアイテムも多く、デイリーワインにもちょうどよい価格帯です。
グラーヴのおすすめ赤ワイン15選
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デイリーワインにおすすめ!予算2,000円ベスト5
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商品名 | シャトー ダルシャンボー ルージュ | シャトー・トレビアック | シャトー ド シャントグリーヴ | シャトー フォングラーヴ ボルドー ルージュ | シャトー テュケ・ド・ガイヤール |
詳細 | ミディアムボディ 品種 メルロ50%・カベルネソーヴィニヨン45%・カベルネフラン5% | ミディアムボディ 品種 カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、カベルネ・フラン | 品種:ピノノワール | ミディアムボディ 品種 メルロ 90%、カベルネ・フラン10% | ミディアムボディ 品種 メルロ80%、カベルネ・ソーヴィニヨン20% |
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5位
シャトー テュケ・ド・ガイヤール
品種 メルロ80%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%
樽の底から酵素の泡が微量に吹き出る「ミクロ・オキシジェナシオン」という新しい技術で醸造された面白い赤ワイン。
価格以上にビビットな果実味とスモーキーさを感じさせますが、ボルドーらしい上品な骨格と余韻もあります。
グリルサーモンなどにおすすめ。
格付け | ブドウ品種 | 味わい |
AOCグラーヴ | メルロー80%/カベルネ・ソーヴィニヨン20% | ミディアムボディ |
4位
シャトー フォングラーヴ ボルドー ルージュ
品種 メルロ 90%、カベルネ・フラン10%
ストラクチャーがしっかりしていて、力強いタンニンと余韻が楽しめます。
ミートソース系の料理や味の濃い料理なのに最適です。
格付け | ブドウ品種 | 味わい |
AOCグラーヴ | メルロー90%/カベルネ・フラン10% | ミディアムボディ |
3位
シャトー ド シャントグリーヴ
低温発酵を丁寧に行うことで、フレッシュでフルーティーな口当たりと華やかなアロマが特徴的な一品。
少しスパイシーさもあるのでローストビーフなどによく合います。
格付け | ブドウ品種 | 味わい |
AOCグラーヴ | カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロー/ カベルネ・フラン | ミディアムボディ |
2位
シャトー・トレビアック
品種 カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、カベルネ・フラン
ブラックチェリーのような華やかな香りとマイルドな酸味で落ち着いた味わいのフルボディ。
デミグラスソースがかかったハンバーグやオムレツなどがよく合います。
格付け | ブドウ品種 | 味わい |
AOCグラーヴ | カベルネ・ソーヴィニョン/メルロ/カベルネ・フラン | ミディアムボディ |
1位
シャトー ダルシャンボー ルージュ
品種 メルロ50%・カベルネソーヴィニヨン45%・カベルネフラン5%
ボルドーらしいミネラル感のある土臭さと上品な味わいが特徴。
全体的なバランスも良くこの価格で飲めるグラーヴワインではコスパが非常に良いです。
焼き物や油ものと相性がいいので、日本食にもよく合います。
格付け | ブドウ品種 | 味わい |
AOCグラーヴ | メルロー50%/カベルネソーヴィニヨン45%/カベルネフラン5% | ミディアムボディ |
週末や来客などがある日に!2,000円~5,000円
商品画像 | |||||
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商品名 | レ・オー・ド・スミス | シャトー・ヴィラ・ベレール・ルージュ | シャトー レオール グラーヴ ルージュ グラン ヴァン プレニテュード | クロ フロリデーヌ ルージュ | シャトー オウラ ルージュ |
詳細 | フルボディ 品種 カベルネソーヴィニヨン | フルボディ 品種 メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン) | フルボディ 品種 カベルネ・ソーヴィニヨン・60%、メルロ・35%、カベルネ・フラン5% | フルボディ 品種 カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー30% | フルボディ |
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5位
シャトー オウラ ルージュ
フレッシュで嫌味のないタンニンと口当たりの滑らさ、それでいてエッジの利いたスパイシーな風味が特徴です。
週末お客様に出す肉料理にぴったりの一品でしょう。
格付け | ブドウ品種 | 味わい |
AOCグラーヴ | メルロー/カベルネ・ソーヴィニョン | フルボディ |
4位
クロ フロリデーヌ ルージュ
品種 カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー30%
野いちごやカシスの果実味豊かな味わいと、 力強いタンニンが来客されるお客様にも十分な満足感を与えてくれるでしょう。
格付け | ブドウ品種 | 味わい |
AOCグラーヴ | カベルネ・ソーヴィニヨン70%/メルロー30% | フルボディ |
3位
シャトー レオール グラーヴ ルージュ グラン ヴァン プレニテュード
品種 カベルネ・ソーヴィニヨン・60%、メルロ・35%、カベルネ・フラン5%
口いっぱいに広がる果実味のボリュームと土っぽさやミネラルを感じさせる風味のバランスが良く味に存在感があります。
来客される方が肉料理好みであればステーキなどに合わせると喜ばれるでしょう。
格付け | ブドウ品種 | 味わい |
AOCグラーヴ | カベルネ・ソーヴィニヨン60%/メルロ35%/カベルネ・フラン5% | フルボディ |
2位
シャトー・ヴィラ・ベレール・ルージュ
品種 メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン)
カシスのスミレのような強いアロマがあり、 口に含むとバニラのようなフレーバーが楽しめます。
ボディはしっかりしているので、味の濃い料理に合わせるとお客様も楽しんでもらえるはずです。
格付け | ブドウ品種 | 味わい |
AOCグラーヴ | メルロー/カベルネ・ソーヴィニヨン | フルボディ |
1位
レ・オー・ド・スミス
品種 カベルネソーヴィニヨン
格付けシャトー、スミス・オー・ラフィットのセカンドラベルです。
ソフトな口当たりと生き生きとしたタンニン、ラズベリーを感じさせる赤果実のアロマとバニラのフレーバーが見事なバランス。
このワインを持っていれば突然の来客にも安心して対応できます。
格付け | ブドウ品種 | 味わい |
AOCグラーヴ | カベルネ・ソーヴィニヨン | フルボディ |
特別な日やプレゼントにはコレ!5,000円
商品画像 | |||||
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商品名 | シャトー・オー・ブリオン | ル クラレンス ド オーブリオン | ラ シャペル ド ラ ミッション オー ブリオン | ル・クレマンタン・デュ・シャトー・パプ・クレマン | シャトー オー ベルジェ |
詳細 | フルボディ 品種 メルロー50%、カベルネ・ソーヴィニヨン45.5%、カベルネ・フラン4.5% | フルボディ メルロー80%、カベルネソーヴィニヨン16% 、カベルネフラン4% | フルボディ 品種 メルロー45%、カベルネ・フラン31%、カベルネ・ソーヴィニヨン24% | フルボディ 品種 メルロ 49%、カベルネ・ソーヴィニヨン 46% 、カベルネ・フラン 3% 、 プティ・ヴェルド 2% | ミディアムボディ 品種 カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ |
商品リンク | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
5位
シャトー オー ベルジェ
品種 カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ
複雑なアロマにしっかりしながらも少し甘めも感じるタンニン、しっかりしたストラクチャーで力強くエレガントなフルボディが楽しめます。
子羊のローストなど特別な日の料理にも相性はバッチリ。
格付け | ブドウ品種 | 味わい |
クリュ・クラッセ・ド・グラーヴ | カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロー | ミディアムボディ |
4位
ル・クレマンタン・デュ・シャトー・パプ・クレマン
品種 メルロ 49%、カベルネ・ソーヴィニヨン 46% 、カベルネ・フラン 3% 、 プティ・ヴェルド 2%
スモーキーでスパイシーなブーケ、力強いフィネスとボディのバランスが素晴らしい一品。
骨太な味わいは、 中華料理などの味の濃い料理に相性抜群です。
フカヒレの煮付けなど特別な日に食べる料理と合わせるとより一層雰囲気が盛り上がるでしょう。
格付け | ブドウ品種 | 味わい |
クリュ・クラッセ・ド・グラーヴ | メルロー49%/カベルネ・ソーヴィニヨン 46% /カベルネ・フラン 3% / プティ・ヴェルド 2% | フルボディ |
3位
ラ シャペル ド ラ ミッション オー ブリオン
品種 メルロー45%、カベルネ・フラン31%、カベルネ・ソーヴィニヨン24%
熟したベリーのような風味と土っぽいミネラルを伴ったグラーヴらしい、エレガントな味わいが際立ちます。
このワインを飲むことで「特別な日」感がより一層感じられるでしょう。
格付け | ブドウ品種 | 味わい |
AOCペサック・レオニャン | メルロー45%/カベルネ・フラン31%/カベルネ・ソーヴィニヨン24% | フルボディ |
2位
ル クラレンス ド オーブリオン
メルロー80%、カベルネソーヴィニヨン16% 、カベルネフラン4%
シャトー・オーブリオンのセカンドラベル。
干しぶどうのような果実味の凝縮感とスパイシーさを持ち合わせる複雑で気品溢れるアロマ、伸びやかな酸が素晴らしい余韻を演出してくれます。
記念日など特別な日に是非飲みたい一品です。
格付け | ブドウ品種 | 味わい |
クリュ・クラッセ・ド・グラーヴ | メルロー80%/カベルネソーヴィニヨン16% /カベルネフラン4% | フルボディ |
1位
シャトー・オー・ブリオン
品種 メルロー50%、カベルネ・ソーヴィニヨン45.5%、カベルネ・フラン4.5%
やはり、特別な日に飲んでみたいワインと言えば、フランスの「5大シャトー」と呼ばれるシャトー・オー・ブリオンでしょう。
ブラックカラントやタバコ、ほのかなオリーブを漂わせる複雑でゴージャスなアロマ、柔らかなタンニン、ブドウの完熟感がある甘味。
どれをとっても高い次元で調和の取れた豊かな味わいです。
特別な日には是非フランス料理のフルコースなどに合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。
格付け | ブドウ品種 | 味わい |
クリュ・クラッセ・ド・グラーヴ メドック格付け第1級 | メルロー50%/カベルネ・ソーヴィニヨン45.5%/カベルネ・フラン4.5% | フルボディ |
グラーヴの赤ワインと相性の良い料理
最後にグラーヴの赤ワインと相性の良い料理をご紹介します。
良質なワインは料理と組み合わせてこそ真価を発揮しますので、ぜひご参考ください。
牛肉のステーキ
フルボディの赤ワインと鉄板の組み合わせなのが牛肉のステーキ。
シンプルな調理法でありながら、牛肉本来の味わいを堪能できる料理です。
グラーヴ地区のカベルネ・ソーヴィニヨン主体の赤ワインは、力強いタンニンと豊富な果実味が特徴で、脂身のあるジューシーな牛肉とマッチします。
ステーキから滴る肉汁とワインのタンニンが絶妙に絡み合い、口の中で溶け合うような味わいを生み出します。
ステーキの味付けはシンプルな塩・胡椒はもちろん、赤ワインベースのソースもおすすめ。
スペアリブのBBQ
スペアリブはボリューム満点で食べ応えのある部位です。
これをBBQで豪快に焼き上げることで、よりワイルドで肉の旨味を楽しめる料理へと仕上がります。
甘辛いBBQソースで味付けされたスペアリブには、メルローを主体としたグラーヴの赤ワインがおすすめです。
メルローの柔らかい果実味となめらかなタンニンが、BBQソースの甘味とスパイスの風味と、そしてスペアリブの濃厚な肉の味わいを引き立ててくれるでしょう。
ボロネーゼ
ボロネーゼは挽肉とトマトをベースにしたパスタソースです。
深い旨味と程よい酸味が特徴で、このソースには果実味豊かで程よい渋味を持った赤ワインが合います。
グラーヴの赤ワインを合わせるなら、あまり熟成期間の長くないやや軽めの銘柄を合わせると良いでしょう。
フレッシュな酸味と果実味がトマトと良く馴染み、ワインの渋味とコクが挽き肉の旨味をより引き出してくれるでしょう。
チーズ
チーズとグラーヴの赤ワインの組み合わせは、その種類によって様々な組み合わせを楽しめます。
濃厚なフルボディタイプが多いグラーヴの赤ワインには、ハードチーズか青かびタイプのチーズがおすすめ。
パルミジャーノやミモレットなどのハードチーズは、旨味と塩味が凝縮されており、コクと深みのあるグラーヴの赤ワインとは安定の組み合わせを楽しめます。
一方、ゴルゴンゾーラやロックフォールなどの青かびチーズは、赤ワインと合わせることでワインの渋味や青かびチーズの刺激的な味わいや風味が中和されてまろやかになります。
なお、青かびチーズと赤ワインの組み合わせに、レーズンなどドライフルーツを追加することで、より全体が調和した味わいや風味となるのでぜひ試してみてください。
グラーヴの赤ワインは高品質かつお値打ち!
伝統ある産地ならではの格式の高いシャトーが多く、上品なワインが数多く生産されるグラーヴ。
AOCに裏打ちされたワインの品質の向上の為、伝統を守りつうクリエィティブさもある生産地域から生まれる赤ワインには今後も注目したいですね。
グラーヴは良質な白ワインや甘口ワインも人気のため、興味のある方は以下の記事もご覧ください
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