「メドックワインにはどんなワインがある?」
「メドック地区のおすすめワインは?」
最高級の赤ワイン生産地として名高いフランス・ボルドー地方のメドック。
そんなメドックワインですが、どの銘柄を選べばいいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、メドックのおすすめ赤ワインを15本厳選して紹介しています。
メドック地区についてや、ボルドーとの違いも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事を最後まで読むことで、すぐにでも飲んでみたい一本が見つかります。
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目次
ワイン産地として有名なメドック地区とは?
メドック地区はフランスのワイン産地として有名なボルドー地方の一部です。
ボルドー地方の北西部に位置し、ジロンド川の西岸に沿ってブドウ栽培地が広がっています。
ボルドーといえば赤ワインの名産地として知られていますが、中でもメドックは特に高品質なワインを生産する地域として非常に人気です。
メドック地区は砂利質の土壌が特徴で、これがカベルネ・ソーヴィニヨンの成長に適しているため、力強く深みのある味わいのワインを生み出す一因となっています。
また、メドック地区はあの5大シャトーで知られる「メドックの格付け」が存在することでも有名。
この格付けは1855年の制定から今日に至るまでワイン業界で絶大な影響力を誇っています。
これらのことから、世界中のワイン愛好家やコレクターにとってメドックは特別なワイン産地としての評価を得ているのです。
メドックとボルドーの違い
メドックはボルドーワイン産地の一部で、ボルドー地方の左岸に位置する重要な赤ワイン生産地域です。
メドックはボルドーの中でも特に高品質な赤ワインで知られ、1855年の格付けで選ばれた多くの有名シャトーがこの地域にあります。
メドックワインの特徴は、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体とした力強く濃厚な味わいと長期熟成能力です。
一方、ボルドー全体には他にも様々な地区があり、右岸ではメルロー主体のまろやかなワインが、また白ワインや貴腐ワインなども生産されています。
つまり、メドックはボルドーの一部であり、ボルドーにはメドック以外にも多様なワイン産地が存在します。
メドックは特に高級赤ワインの代名詞として知られる地域と言えるでしょう。
メドックの赤ワインの特徴
メドックの赤ワインは高い評価を受けていますが、実際にどのような特徴があるのでしょうか。
その魅力についてこちらで解説していきます。
品種はカベルネ・ソーヴィニヨンが主体
メドックのワインはカベルネ・ソーヴィニヨンを主体とし、メルローとそのほか補助品種とのブレンドが基本です。
ブドウの作柄が良くない年であっても、ブレンドを行うことである程度補い合うことができる利点があります。
メドックのあるボルドーで栽培許可されている黒ブドウは以下になります。
・メルロー
・カベルネ・フラン
・プティヴェルド
・マルベック
メドック地区がカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に適している理由は、主にその土壌と気候に起因しています。
土壌については、メドックは砂利質土壌のため日中に熱を吸収し、夜にそれを放出する性質があります。
これが晩熟型であるカベルネ・ソーヴィニヨンの成熟を助けることになるのです。
さらに砂利は水はけが良く、ブドウの根が水を求めて地中深く伸びることで、ミネラルなどの養分をブドウが吸い上げるようになります。
また、メドックの気候は暖かく湿度が低い夏と、穏やかな冬が特徴です。
この気候は、カベルネ・ソーヴィニヨンが完全に成熟するのに十分な時間を与えてくれます。
これらの土壌と気候の特性が組み合わさることで、メドックはカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に極めて適した地域として知られるようになりました。
重厚でフルボディな味わい
メドック地区で生産される赤ワインは、力強く濃厚な風味で有名です。
これはメインのブレンド品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンの影響を強く受けています。
多くのメドックワインには深い色合いと、カシスやブルーベリーなど黒系ベリーのアロマが感じられます。
口当たりはがっしりとしており、力強い渋みと酸味が特徴的。
これにより、若いうちのワインはある程度の熟成が必要とされることもありますが、熟成を重ねることで渋味と酸味はまろやかに変化していきます。
また、熟成により香りはチョコレートやタバコ、なめし革、大地のようなニュアンスを伴うように。
さらに、多くの高品質なメドックワインには、オーク樽熟成によるバニラやトーストのような風味が加わります。
重厚な味わいと複雑な風味が合わさることで、メドックの赤ワインは世界でもトップクラスに素晴らしい品質に仕上がるのです。
世界で最も有名な格付け
1855年のパリ万国博覧会に合わせて発表されたメドックの格付け。
等級は1級から5級まであります。一部の追加があったものの現代に至るまで改変などはなく、古くからの伝統的な格付けが守り続けられています。
1級は5大シャトーと呼ばれ、世界トップクラスのシャトーとして大変高い評価を受けています。
・シャトー・ラトゥール(Chateau Latour、Pauillac)
・シャトー・マルゴー(Chateau Margaux、Margaux)
・シャトー・ムートン・ロートシルト(Chateau Mouton-Rothschild、Pauillac)
・シャトー・オー・ブリオン(Chateau Haut Brion、Pessac-Leognan ※例外的にメドック外から選定)
5大シャトーのワインは現在も人気が衰えることなく、流通価格は上昇を続けています。
>>【ソムリエ執筆】五大シャトーとは?値段から当たり年まで徹底解説
メドックの赤ワインの選び方
村で選ぶ
メドックには数多くのシャトーがあり品質やスタイルは様々です。
メドック地区にはシャトーが集中している村がいくつかあります。
ポイヤック(Pauillac)
サン・ジュリアン(Saint-Julien)
リストラック(Listrac)
ムーリ(Moulis)
マルゴー(Margaux)
その中から主要な村の土壌やワインの特徴、そして格付け2級から5級の中で特に有名なシャトーをピックアップしてみました。
マルゴー村(Margaux)
砂利の堆積が厚く水はけがとても良い土壌です。
メドックの中でも一番優美でふくよか、エレガントな味わいが特徴です。
しなやかなタンニンから女性的なワインと表現されます。
・ブラーヌ・カントナック(CH.Brane-Cantenac)
サン・テステフ村(Saint-Estephe)
メドックの中では粘土質の多い土壌で、ワインに独特のスパイシーさや土の香りをもたらします。
この村ではメルローがやや多く栽培されています。ワインは大変濃厚で酸が強く、しっかりとした骨格と重みでとても飲みごたえのあるスタイルです。
ポイヤックかそれ以上にゆっくりと熟成が進みます。
・モンローズ(CH.Montrose)
・カロン・セギュール(CH.Calon-Segur)
ポイヤック村(Pauillac )
ジロンド川からの砂利や小石の多い土壌で水はけが良く、ブドウ栽培に恵まれた村です。
5大シャトーのうち3つがこの村にあるなど、素晴らしいワインが多いです。
他の村よりもパワフルなタンニンとボディで、はっきりとした酸に濃厚な味わいのワインなる傾向があります。
若過ぎると酸が突出し過ぎるので、他の村よりも更に長期熟成型です。
・グラン・ピュイ・デュカス(CH.Grand-Puy-Ducasse)
・ランシュ・バージュ(CH.Lynch-Bages)
・ダルマイヤック(CH.d’Armailhac)
サンジュリアン村(Saint-Julien)
大変水はけのよい小石混じりの砂利質土壌です。
鉄分を多く含んでいるのでワインにミネラル感をもたらします。
カシスやカカオなどの心地よいアロマに滑らかな口当たりが非常に上品で、気品のある味わいです。
・グリュオ・ラローズ(CH.Gruaud-Larose)
・デュクリュ・ボーカイユ(CH.Ducru-Beaucaillou)
ブドウ品種で選ぶ
カベルネ・ソーヴィニヨン
カベルネ・ソーヴィニヨンは、メドック地区の赤ワインの主要な品種です。
強い渋味と酸味を持ち、ブラックベリーやカシス、タバコのような風味を持っています。
カベルネ・ソーヴィニヨンのブレンド比率が高いほど、ワインはフルボディかつ長期熟成向きになるでしょう。
パワフルなワインがお好みの方は、カベルネ・ソーヴィニヨン比率の高い銘柄を選ぶのがおすすめ。
メルロー
メルローはカベルネ・ソーヴィニヨンと比較して柔らかな特徴があります。
赤い果実やプラム、チョコレートを思わせる風味が特徴的。
メドックの赤ワインにおいて、メルローはワインの口当たりを滑らかにする役割を担っています。
マイルドな赤ワインが好みの方はメルロー主体のものを選ぶと良いでしょう。
>>【ソムリエ監修】メルローの人気おすすめワイン25選を紹介!特徴も解説
カベルネ・フラン
カベルネ・フランはメドックでは補助品種として使われることが多いです。
カベルネ・ソーヴィニヨンと同種でありながら、その風味は華やかでエレガント。
赤系果実の風味やスミレの花など、ワインに高貴でフレッシュな風味を与えることができます。
華やかなワインが好みの方はカベルネ・フランのブレンド比率が高いものを選びましょう。
>>【ソムリエ監修】カベルネ・フランとは?品種特徴、おすすめ15銘柄も価格別にご紹介!
格付けと価格で選ぶ
メドックの格付けシャトーはどれもとにかく高価で、日常的に購入するのは難しいかもしれません。
若いヴィンテージを購入しても飲み頃を迎えるまで10〜15年程度熟成が必要です。
例えば、ご結婚された年やお子様が産まれた年に格付けシャトーをリリース直後に購入。
ご自宅で熟成させて、ご結婚15周年やお子様が20才になられる際にそのヴィンテージを開けて楽しむなんてステキですね。
メドックにも、実は比較的手頃な価格で購入出来るアイテムもあります。
クリュブルジョワ級やAOCメドックであれば、2,000円台から購入出来ます。
メドックのおすすめ赤ワイン15選
日常使いにおすすめ!予算2,000円ベスト5
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5位
赤いベリーをイメージさせる華やかなアロマが特徴のワインです。
ジロンド川河口で育ったブドウから造られたこのワインは、力強い主張とはっきりした輪郭を持ち、余韻も長く楽しむことができます。
また、ドゥルトとはボルドーの名門です。ボルドー地方の各産地の特徴を最大限に表現したワインを提供してくれます。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
フルボディ | カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロー | ACメドック |
香り | プラム、スミレ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
4位
熟した果実のなかに、スパイスのニュアンスを感じるアロマを持ったワインです。
細やかなタンニンと、カシス・モカの風味も合わせたさわやかな余韻を楽しめます。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
ミディアムボディ | メルロー/カベルネ・ソーヴィニヨン | ACボルドー |
香り | カシス、クローブ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
3位
果実のアロマのなかに、メントールのニュアンスを含んだワインです。
フルボディのしっかりとした味わいで、エレガントな余韻を感じることができます。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
フルボディ | メルロー40%/カベルネ・ソーヴィニヨン55%/カベルネ・フラン&プティヴェルド5% | ACメドック |
香り | カシス、メントール |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
2位
メドック地区のブドウのみで造られた、複層的で豊潤な香りと、果実味に彩られたなめらかな口当たりが特徴のワインです。
ボルドー最大のネゴシアンのひとつに数えられるCVBG社が所有するガストーブランドのワインで、信頼性の高い品質となっています。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
フルボディ | カベルネ・ソーヴィニヨン70%/メルロー25%/プティ・ヴェルド5% | ACメドック |
香り | プラム、クローブ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
1位
カシス、ダークチェリー、バニラなどの豊かな香りを楽しめるワインです。
柔和な口当たりと、なめらかなタンニンが全体のバランスを整え、優雅な心地の余韻を感じることができます。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
フルボディ | メルロ/カベルネ・ソーヴィニヨン/プティ・ヴェルド | ACメドック |
香り | ブラックチェリー、トースト |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
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5位
バニラの香りが強く、しっかりとした果実味を感じられるワインです。力強い味わいで、主体となっているカベルネの魅力を存分に感じることができます。
またコス・デストゥルネルは、2級シャトーです。
このワインも2級シャトーと同じスタッフが作っているので、品質は折り紙つきです。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
フルボディ | メルロー 60%/カベルネ・ソーヴィニヨン 40% | メドック・サンステフ |
香り | ブラックベリー、バニラ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
4位
甘いハーブをニュアンスに含んだ、赤と黒スグリの果実を感じられるメドック5級ワインです。
味わいはミディアムボディで、軽いタンニンのフィニッシュを持っています。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
フルボディ | カベルネ・ソーヴィニヨン 50%/メルロー 50% | メドック・サンローラン |
香り | カシス、西洋スギ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
3位
花々しい香りのなかに、スパイスのニュアンスを含んだワインです。
凝縮感があり、ナチュラルな果実味を持ったミディアムボディらしい味わいです。
またこのワインはメドック3級のラグランジュが作っています。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
フルボディ | メルロー/カベルネ・ソーヴィニヨン | メドック・オーメドック |
香り | 熟れたブルーベリー、クローブ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
2位
強い酸味とアーシーな味わいが特徴のワインです。
熟成されたボルドーの香りを楽しむことができ、マッシュルームやラズベリーのニュアンスを含んでいます。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
フルボディ | カベルネ・ソーヴィニヨン 60%/メルロー 35%/プティ・ヴェルド 5% | メドック・オーメドック |
香り | ブラックベリー、タバコ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
1位
なめらかな口当たりのなかに、バランスのとれた果実味と酸味のあるワインです。
肉料理との相性もよく、しっかりとした重めの味わいを持っています。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
フルボディ | カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロー/カベルネ・フラン ほか | メドック・オーメドック |
香り | 熟れたカシス、カカオ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
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5位
熟した果実のアロマと、なめらかな口当たりを持つバランスがとれた味わいのワインです。
メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルドがブレンドされており、果実の味わいを感じられる余韻を楽しめます。
このワインはメドック3級のラ・ラギューヌのセカンドワインです。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
フルボディ | メルロ/カベルネ・ソーヴィニヨン/プティ・ヴェルド | メドック・オーメドック |
香り | レッドプラム、スギ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
4位
ブラックチェリーとカシスのニュアンスを含んだアロマと、ミディアムからフルボディの間をとったような味わいのワインです。
やわらかさと力強さを兼ね備えた風味を楽しむことができます。メドック3級です。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
フルボディ | カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロ/カベルネ・フラン/プティ・ヴェルド | メドック・オーメドック |
香り | 煮詰めたチェリー、クローブ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
3位
果実の風味を含んだアロマと、濃厚でコクのある味わいを持つワインです。
なめらかな口当たりと、深味のあるタンニンが感じられる余韻を楽しめます。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
フルボディ | カベルネ・ソーヴィニヨン50%/メルロー41%/カベルネ・フラン9% | ACメドック |
香り | ブラックカラント、グラファイト |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
2位
黒色の果実(サクランボ、ブラックカラント)のアロマのなかに、スパイスのニュアンスをほのかに含んだワインです。
口当たりのなめらかなタンニンを有し、伸びのある余韻を長く楽しむことができます。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
フルボディ | メルロー 49%/カベルネ・ソーヴィニヨン 46%/カベルネ・フラン 2.5%/プティ・ヴェルド 2.5% | メドック・オーメドック |
香り | クローブ、土 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
1位
豊潤な味わいと深いコクを楽しめるワインです。
口当たりはなめらかで、ブラックカラントとチェリーの熟したフルーツのアロマに、シーダーやコーヒーといった大人のニュアンスを含んでいます。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
フルボディ | カベルネ・ソーヴィニヨン34%/メルロー61%/プティ・ヴェルド3%/カベルネ・フラン2% | メドック・サンステフ |
香り | カカオ、シダーボックス |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
メドックの赤ワインの楽しみ方
最後にメドックの赤ワインを楽しむ方法についてご紹介します。
最高級の赤ワインをより楽しむためにも、ぜひご参考下さい。
ワイングラスにこだわる
メドックの赤ワインを最大限に楽しむためには、適切なワイングラスの選択が非常に重要です。
メドック地区の赤ワインはそのタンニンの強さやボディのしっかりとした特性から、ボルドー型のグラスをおすすめします。
ボルドー型のグラスは、細長い形状のステムに、広がりのある大きめのカップ部分が特徴。
高さのある大きいグラスは口元が狭く設計されており、ワインの風味やアロマを集中させて楽しむことができます。
また、直線的なグラスの設計は、ワインの力強さを口の中でダイレクトに感じることができるため、メドックの芳醇で豊かな果実味や渋味をしっかり堪能できるでしょう。
適切なグラスを選ぶことで、ワインの持つ深い味わいや香りをより一層感じることができるでしょう。
温度にこだわる
メドックの赤ワインを最も美味しく飲むためには、一般的に16~18度が最適です。
この温度帯で飲むことで、ワインの果実の香りや風味、そして複雑さを最大限に引き出すことができます。
低すぎる温度では、ワインの豊かな香りが閉じてしまい、渋味も強く感じるためワインの持つポテンシャルを発揮できません。
高品質なメドックの赤ワインはぜひ最適な温度で楽しむようにしましょう。
ワインを16~18度に設定するには、ワインセラーを活用するのが最適です。
ワインセラーを持っていない方は、以下の手順を試してみてください。
常温で保存している場合:冷蔵庫で15~20分冷やす
肉料理と最高の組み合わせ
赤ワインの王道の味わいを持つメドックワインは、肉料理との組み合わせが最高です。
肉の旨味や脂がワインの風味や渋味と結びつき、口当たりはマイルドになり互いの風味が引き立てられます。
相性の良い肉料理はシンプルなステーキから、煮込み料理など様々です。
味付けにもよりますが、一般的に白身よりも赤身肉の方が赤ワインには合うので、牛肉やジビエなどを選ぶと良いでしょう。
以下におすすめの肉料理を記しますので、ご参考ください。
サーロインステーキ
ステーキの王道と言えばサーロインステーキ。
脂の乗ったジューシーな味わいは、渋味のしっかりしたフルボディの赤ワインとぴったりの相性です。
ステーキに豪快にかぶりつき、グイっと赤ワインを合わせればもう最高でしょう。
ラムのロースト
牛肉だけでなく、ラム肉も赤ワインとはよく合います。
ラムは独特な風味があり、フルーツソースとの相性が良いとされています。
そのため合わせるワインは果実の風味が効いた、メルローやカベルネ・フラン比率の高いややエレガントなタイプがおすすめです。
ブッフ・ブルギニョン
赤ワインを使用して煮込んだ牛肉の煮込み料理です。
料理にも赤ワインの風味があるため、赤ワインとの相性の良さは間違いなし。
煮込むことでコク深くなっているので、長期熟成タイプのメドックワインをぜひ合わせてみてください。
メドック地区の赤ワインは世界トップクラスの品質!
メドックひいてはボルドー地方は、フランスのなかでも伝統的なワイン産地です。
だからこそ格式が高く、また単一品種ではなくブレンドを活用することからワインの個性も豊かになっています。
メドックの赤ワインは高級ワインも多いですが、中には手ごろな価格のものもあります。
個性が豊かなので、飲み比べをする楽しさや、ブレンドが生む味わいの研究を深めていくおもしろさを体験することもできるかもしれません。
何より、伝統と格式のある味を楽しみたいときには、メドックの赤ワインはとても適しているといえるでしょう。
>>【ソムリエ監修】メドック地区のワインとは?産地の特徴や歴史を解説
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