オーストリアの首都ウィーンは、一般的には音楽の都として知られています。
その音楽の都が、実は知る人ぞ知るワインの宝庫でもあるというのですからおどろきです。
ウィーンのワインは国の固有品種から世界的にメジャーな品種まで幅広く使用しており、その品質は疑う余地がありません。
今回はそんなウィーンの白ワインについて紹介します。
目次
「ワイン都市」ウィーンとは
ウィーンでは市内でワイン生産を行っており、ブドウ園の広さは700ヘクタールにも及びます。
市内でこれほど大規模なワイン生産を行っている例はほとんどなく、世界的に見ても唯一ウィーンのみです。
このことからウィーンは「ワイン都市」とも呼ばれています。
ちなみにウィーンで生産されるワインのうち70%~80%が白ワイン。
ですが、オーストリアのワインは基本的に国内で消費されるため、輸出に回る割合はそう高くないのが現状です。
ウィーンの白ワインの特徴
ウィーンの白ワインにはどんな特徴があるのでしょうか。
こちらでウィーンの白ワインの特徴をご紹介します。
多種多様な白ブドウ品種
数種類のブドウでワインを仕込むゲミシュター・サッツ
キリっとした食事に合わせやすい味わい
ウィーンの白ワインはきりりとした辛口タイプが多いのが特徴です。
ヨーロッパのワイン産地の中でも、オーストリアは北方に位置します。
比較的冷涼な地域であるウィーンでは、酸味がしっかりとしたフルーティーなブドウが栽培されています。
そのブドウから造られるワインは、飲み心地が良く爽快なスタイルに。
寒暖差があるウィーンではブドウが良く熟し、厚みのある白ワインも多く造られています。
食事との相性も良く、ウィーンの白ワインは和食にもよく合うとされています。
多種多様な白ブドウ品種
オーストリアでは豊富なブドウ品種が栽培されています。
赤ワイン品種は14種類、白ワイン品種は22種類と、非常に多様なブドウがあります。
特にウィーンでは白ブドウの栽培が盛んです。
シャルドネやリースリングなどの国際品種はもちろん、グリューナー・フェルトリーナーなどオーストリア固有品種も多く作られています。
数種類のブドウでワインを仕込むゲミシュター・サッツ
ウィーンの白ワインの大きな特徴として、「ゲミッシュター・ザッツ」が挙げられます。
これは、同じ畑で作られた異なる品種のブドウを同時に醸造して作る方法です。
ウィーンではこういった混醸は珍しくなく、むしろ伝統として受け継がれて来た製造方法です。
いくつかの品種を組み合わせて混醸することで、非常に多様かつ応用の利くワインが造り出されています。
ゲミシュター・サッツのワインの魅力は、懐の深いワインの味わい。
様々な風味がありつつもまとまりのある味わいは、ジャンルを問わず食事と合わせることができるでしょう。
ウィーンの白ワインの選び方
こちらでウィーンの白ワインの選び方を解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
選び方のコツは以下の3つです。
ブドウ品種で選ぶ
価格で選ぶ
味わいで選ぶ
飲みたいワインを選ぶ上で代表的な指標となるのが、甘口や辛口といった味わいです。
ワインの甘口と辛口は、ブドウの糖分がどれだけワインの中に残っているかの違いによります。
甘口
ウィーンで生産される白ワインの中で甘口の割合は少ない傾向にあります。
もともと国内消費の傾向が強い土地なので、生産割合の少ない甘口を日本で入手するのは少々むずかしいかもしれません。
少なくとも店舗に並ぶ可能性は低く、入手したい場合はインターネットを活用することになります。
辛口
ウィーンの辛口は厚みのある味わいが特徴です。
全体的にボリュームがあり、飲み応えのあるワインとして楽しむことができます。
味わいに厚みがある分、肉料理と合わせても負けることがなく、幅広い料理に合わせることが可能です。
また、カジュアルに飲むことのできる気軽な辛口ワインも多くあります。
ブドウ品種で選ぶ
ブドウ品種によってワインの味わいは大きく変わるため、これは非常に重要な要素になります。
リースリング
ピノ・ブラン
シャルドネ
ムスカテラー
トラミーナー
グリューナー・フェルトリーナー
グリューナー・フェルトリーナーはオーストリアの固有品種。
栽培面積はオーストリア全体の30%以上を占めています。
グリューナー・フェルトリーナーの大きな特徴は、爽やかなハーブの香りと白コショウを思わせるスパイシーな風味。
キリリとドライな辛口タイプから、濃醇でリッチな甘口タイプまで、さまざまなワインが造られています。
ウィーンならではの白ワインを飲んでみたい方は、グリューナー・フェルトリーナーからぜひお試しください。
>>【ソムリエ監修】グリューナー・フェルトリーナーとは?特徴からおすすめのワイン10選を紹介
リースリング
世界的に有名な品種で、ウィーン市内に流れるドナウ川流域で変種が栽培されています。
早飲みの場合は舌になじみやすい果実味を感じることができますが、熟成させることでその真価を発揮するのがこの地のリースリングです。
熟成を経ることでバラを思わせるアロマを楽しめるようになり、ミネラルを含んだ味わいになります。
高貴なワインをお探しの方はリースリングを選ぶと良いでしょう。
>>【ソムリエ監修】リースリングとは?おすすめ15選や特徴を解説!
ピノ・ブラン
ヴァイスブルグンダーとも呼ばれており、数あるピノ種の中で最も新しい品種です。
栽培環境を選ぶ品種ですが、条件のあった土地なら非常に高品質なワインとして仕上がります。
熟成させることで最高品質のワインへと変化していきます。
ピノ・ブランは早飲みであれば花の香りが前面に出ており、熟成させるとナッツのアロマが顔を出すワインです。
熟成年数による飲み比べが楽しいブドウ品種と言えるでしょう。
シャルドネ
世界中で栽培されている品種で、育つ土地の気候や土壌の環境により味わいが変化するのが特徴です。
ウィーンのシャルドネは石灰土壌による複雑な味わいを持ち、品種のポテンシャルが十分に引き出されていると言えるでしょう。
成熟レベルによって味わいが大きく異なり、青臭さを感じる軽快なものからパワフルで重厚なものにまで幅広く変化します。
シャルドネはその土地の個性を反映するブドウなので、ウィーンの個性を感じたい方におすすめ。
>>【ソムリエ監修】シャルドネの人気おすすめワイン30選を徹底解説!
ムスカテラー
ムスカテラーは、果実のほどよい酸味を楽しむことができ、熟成させても尚若々しさを感じられることが特徴です。
この品種はカビに弱いため栽培が難しく希少なのですが、熱く支持するファンもおり高い人気を得ています。
そのフレッシュさから食前酒に向いており、小腹を満たす際のお供としても活躍できるでしょう。
トラミーナー
ウィーンを含んだオーストリアで栽培されているのはローター・トラミーナー、ゲヴュルツ・トラミーナー、ゲルバー・トラミーナーの3つです。
幾層にも渡る多様なアロマを持っており、完熟ブドウから造られるものは特に輪郭のはっきりした長期熟成型ワインとして楽しむことができます。
香り豊かなワインが好みの方はトラミーナーを選ぶのがおすすめ。
価格で選ぶ
ウィーンのワインの価格帯は幅広く、1,000円台から2,000円台で買えるものもあれば、5,000円近くするものもあります。
そのため、希望する価格の品を見つけられる可能性は高いと言えるでしょう。
ただしその分選択肢をしぼりにくくなる場合も考えられますので、味わいや品種などほかの希望条件も決めておくといいかもしれません。
ウィーンのおすすめ白ワイン10選
- ・高い
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- ・他と比較できない
という悩みがありますよね。
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商品名 | ニュスベルク ウィーナー リート・ウルム ゲミシュター・ザッツ | シャルドネ・アイスヴァイン2011クロスター・ノイブルク | ツァーヘル アイン・ヴィルデス・グレーヒェン グリューナー・フェルトリーナー | ヴィーニンガー ウィーン・ホイリゲ | ヴィーニンガー ウィーナー ゲミシュターサッツ |
詳細 | 味わい 辛口 原産国名 オーストリア メーカー名 ヴィーニンガー | 味わい 甘口 原産国名 オーストリア 果実 % シャルドネ | アルコール度数 13 % 味わい 辛口 原産国名 オーストリア メーカー名 ツァーヘル | 味わい 辛口 原産国名 オーストリア メーカー名 ヴィーニンガー | 味わい 辛口 原産国名 オーストリア メーカー名 ヴィーニンガー 果実 % ゲミシュターサッツ |
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第5位
グリューナー・ヴェルトリーナー ベートーヴェン 第九 ラベル
味わい 辛口
原産国名 オーストリア
メーカー名 株式会社モトックス
果実 % グリューナー・ヴェルトリーナー 100%
いくつものブドウがおりなす味わいの調和が魅力的
若々しい果実味と柑橘系のニュアンスを含んだアロマを持つワインです。
複数の品種が混醸されており、その分複層的な味わいを楽しむことができます。
ちなみに、このワインを生産しているワイナリーの敷地にはベートーヴェンがあの有名な「第九」を作った家屋「ベートーヴェンハウス」があります。
それにあやかったのがこのラベルというわけです。
味わい | ブドウ品種 | 生産者 |
辛口 | グリューナー・フェルトリーナー | ヴァイングート・マイヤー・アム・プァールプラッツ |
第4位
ウィーン リースリング
味わい 辛口
原産国名 オーストリア
メーカー名 Donguriano
果実 % リースリング100%
ミネラルの風味が美味しい華々しさのあるワイン
リースリング100%で造られたワインです。
華々しいアロマとしっかりとしたミネラルを感じることができます。
味わい | ブドウ品種 | 生産者 |
辛口 | リースリング | ヴィーニンガー |
第3位
ツァーヘル ウイーナー ゲミシュター サッツ DAC
原産国名 オーストリア
メーカー名 ツァーヘル
果実 % ゲミシュターサッツ
余韻の長い、飲みごたえ抜群のワイン
ウィーン特別区で造られたワインで、同時に収穫した3種類以上のブドウを醸造するゲミッシュター・ザッツで造られた混醸ワインです。
果実のニュアンスが強いアロマを持ち、しっかりとした飲みごたえのある味わいに仕上がっています。
味わい | ブドウ品種 | 生産者 |
辛口 | シャルドネ/グリューナー・ヴェルトリーナー/リースリング | ツァーヘル |
第2位
ウィーナー ゲミシュター・サッツ
味わい 辛口
原産国名 オーストリア
メーカー名 ドラジェ
ドライなイメージを持たせる細身のワイン
軽快な口当たりで、果実の風味も少なくすっきりとした細身の印象を持つワインです。
やわらかな酸がかもし出すやさしい印象と、ドライなイメージの口当たりがバランスよく含まれています。
味わい | ブドウ品種 | 生産者 |
辛口 | 11種類をブレンド | ヴィーニンガー |
第1位
若々しさと複雑性が楽しめる
グリューナー・フェルトリーナーを主体とし、4種類のブドウ品種をブレンドしたゲミシュター・サッツ。
グリーンな香りとふくよかな酸味、優しい甘味を感じることができます。
そのままするりと飲めてしまうような、親しみのある味わいが魅力の1本です。
味わい | ブドウ品種 | 生産者 |
辛口 | グリューナー ヴェルトリーナー 40%、リースリング 30%、ツィアファンドラー 15%、ロートギプフラー 15% | ヴァイングート・マイヤー・アム・プァールプラッツ |
マイヤー アム プァールプラッツ ウィーナー ゲミシュター サッツ
原産国名 オーストリア
メーカー名 ヴァイングート・マイヤー・アム・プァールプラッツ
来客用やちょっとしたご褒美に!3,000~5,000円
商品画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
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商品名 | ニュスベルク ウィーナー リート・ウルム ゲミシュター・ザッツ | シャルドネ・アイスヴァイン2011クロスター・ノイブルク | ツァーヘル アイン・ヴィルデス・グレーヒェン グリューナー・フェルトリーナー | ヴィーニンガー ウィーン・ホイリゲ | ヴィーニンガー ウィーナー ゲミシュターサッツ |
詳細 | 味わい 辛口 原産国名 オーストリア メーカー名 ヴィーニンガー | 味わい 甘口 原産国名 オーストリア 果実 % シャルドネ | アルコール度数 13 % 味わい 辛口 原産国名 オーストリア メーカー名 ツァーヘル | 味わい 辛口 原産国名 オーストリア メーカー名 ヴィーニンガー | 味わい 辛口 原産国名 オーストリア メーカー名 ヴィーニンガー 果実 % ゲミシュターサッツ |
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第5位
ヴィーニンガー ウィーナー ゲミシュターサッツ
原産国名 オーストリア
メーカー名 ヴィーニンガー
果実 % ゲミシュターサッツ
11種類のブドウが織りなすハーモニー
ゲミシュター・サッツの中でもより多くのブドウ品種をブレンドした1本です。
リンゴやバラの花を思わせるような、リッチで上品な香りを感じます。
味わいはフレッシュでありつつ、キリリとした酸味やミネラルが複雑性を醸しだします。
新鮮な魚介類や、ハーブの効いた食事と一緒にどうぞ。
味わい | ブドウ品種 | 生産者 |
辛口 | グリューナーフェルトリーナー 25%、ヴェルシュリースリング20%、ヴァイスブルグンダー15%、リースリング10%、シャルドネ10%、ソーヴィニョン・ブラン7%、他品種合計13% | ヴィーニンガー |
第4位
ヴィーニンガー ウィーン・ホイリゲ
原産国名 オーストリア
メーカー名 ヴィーニンガー
フレッシュな口当たりと奥深い味わいの同居が素敵
新鮮なブドウを使ったホイリゲタイプ。
土壌に含まれるミネラルをたっぷり吸ったブドウから造られたワインです。
若々しさを感じる口当たりの中に、複層的で奥深い味わいを持ちます。
味わい | ブドウ品種 | 生産者 |
辛口 | – | ヴィーニンガー |
第3位
ツァーヘル アイン・ヴィルデス・グレーヒェン グリューナー・フェルトリーナー
味わい 辛口
原産国名 オーストリア
メーカー名 ツァーヘル
古樹から生まれるブドウで仕込まれた贅沢な白ワイン
なるべく人の手を加えない製法が用いられ、無濾過・無清澄に仕上がっています。
すっと体に馴染むようなナチュラルな味わいが魅力。
アプリコットや熟したレモンを思わせる香り、豊富な酸味とミネラルが味わいを引き締めます。
ハーブを効かせた魚介料理と一緒にぜひ楽しんでみて下さい。
味わい | ブドウ品種 | 生産者 |
辛口 | グリューナー・フェルトリーナー | ツァーヘル |
第2位
シャルドネ・アイスヴァイン2011クロスター・ノイブルク
原産国名 オーストリア
果実 % シャルドネ
品種の力を十分に引き出したおいしさ!極甘口のワイン
シャルドネから造られたワインです。
トロピカルフルーツを思わせる重厚な味わいと整った酸を持ち、またウィーンではめずらしい極甘口の味わいでもあります。
味わい | ブドウ品種 | 生産者 |
甘口 | シャルドネ | クロスター・ノイブルク |
第1位
ニュスベルク ウィーナー リート・ウルム ゲミシュター・ザッツ
原産国名 オーストリア
メーカー名 ヴィーニンガー
50年の樹齢を誇るブドウから造る最高峰のゲミシュター・サッツ
成熟した古樹から栽培されるブドウを使用。
味わいには力強さが感じられ、繊細なミネラルが形成する骨格ある味わいが感じられます。
ゲミシュター・サッツの真髄を感じる、さまざまな要素を楽しめるでしょう。
特別な日のウィーンワインとしてぜひおすすめです。
味わい | ブドウ品種 | 生産者 |
辛口 | ヴァイスブルグンダー 30%、 ノイブルガー20%、ヴェルシュリースリング20%、グリューナーフェルトリーナー10%他合計20% | ヴィーニンガー |
ウィーンの白ワインに合わせるおつまみ
こちらでウィーンの白ワインに合わせるおつまみをご紹介します。
食事との相性が特に良いウィーンの白ワインを、ぜひ美味しいおつまみと合わせてみてください。
ご紹介するおすすめのおつまみは以下の4品です。
温野菜のサラダ
エスニック料理
寿司
シュニッツェル
シュニッツェルはウィーン発祥の肉料理です。
薄切りにした牛肉をさっとフライにして、塩やスパイス、トマトソースなどでいただきます。
さっくりとジューシーで、食べやすい味わいのシュニッツェルはカジュアルな白ワインと好相性。
オーストリア流のペアリングを楽しみたい方はぜひお試しください。
日本で馴染みのあるトンカツとの組み合わせもおすすめです。
温野菜のサラダ
ウィーンの白ワインは親しみやすい味わいが魅力。
そんなウィーンの白ワインは野菜との相性も抜群で、中でも温野菜との組み合わせがおすすめ。
ワインの酸味やミネラルの滋味が、じっくりと火を通した野菜の甘味や旨味を引き出してくれます。
辛口よりは、やや甘味のあるタイプが温野菜にはおすすめです。
エスニック料理
ウィーンの白ワインはエスニック料理とも合わせることができます。
特におすすめなのが、清涼感とスパイシーさを併せ持つグリューナー・フェルトリーナー。
エスニック料理はスパイスを多用した甘酸っぱい味わいがあるので、似た個性を持つグリューナー・フェルトリーナーとぴったり合うでしょう。
生春巻きやパッタイなどにはぜひグリューナー・フェルトリーナーを。
寿司
最後にご紹介するのがお寿司との組み合わせ。
多様性のあるウィーンの白ワインは、鮮魚にもよく合います。
お寿司とのペアリングには、キリっと辛口のゲミシュター・サッツタイプがおすすめです。
様々な風味を合わせつつもまとまりのある味わいのゲミシュター・サッツは、どんな寿司ネタとも馴染む味わいがあります。
ぜひしっかりと冷やしたウィーンの白ワインと、寿司とのペアリングをお楽しみ下さい。
【番外】ウィーンの白ワインは現地でこう飲まれている
最後にウィーンの人々が楽しむ現地でのワインの飲み方をご紹介します。
興味のある方はウィーンのワイン文化を楽しんでみて下さい。
炭酸割り
モストとシュトルム
水割り
ワインの水割りはヨーロッパではポピュラーな飲み方です。
ワインを水で割るなんてもったいない!
そう思う方もいるかもしれませんが、オーストリアなどのヨーロッパにおいてワインは日常生活に溶け込んでいます。
オーストリアやドイツなどのレストランやカフェでは、ワインの水割りがメニューに載っていることも少なくありません。
もちろん、高級なワインであれば割らずに飲まれますが、毎日飲むようなカジュアルなワインは割って飲まれることも多いです。
気取らないカジュアルな飲み方として、ワインの水割りは広く受け入れられています。
また、ソクラテスやナポレオンなど歴史上の偉人たちもワインを水割りで飲んでいたんだとか。
炭酸割り
日本ではウイスキーを炭酸で割ったハイボールが流行していますが、ヨーロッパではワインの炭酸割りが人気です。
ワインの炭酸割りは「スプリッツァー」というカクテルとしても知られており、ウィーンでは「クシュプリツター」と呼ばれます。
ワインと炭酸の割合は、ワインの風味を壊しすぎない1:1が理想です。
アルコール度数が6~7%程度まで低くなるため飲みやすく、とても爽快な飲み口を楽しめるでしょう。
暑い夏の季節や、ちょっと飲みたい気分の時には、炭酸割りのワインを試してみてはいかがでしょうか。
モストとシュトルム
最後にモストとシュトルムについてご紹介します。
モストとシュトルムは、ワインの製造過程で出来る飲み物のことです。
モストは、ワイン造りで使用するブドウの搾り汁のことを指します。
生のぶどうジュースであるモストは、フレッシュで甘味のある味わいを楽しめます。
シュトルムは、モストをゆるやかに発酵させた、ワインとぶどうジュースの合いの子のような飲み物です。
甘味がある軽やかなワインのような味わいで、瑞々しいフレッシュ感が魅力。
モストとシュトルムはブドウの収穫期である9〜10月にしか味わうことができません。
もしタイミングよくウィーンに行く機会があれば、ぜひ秋の風物詩であるモストとシュトルムを楽しんでみてください。
ウィーンのワインは料理との親和性が抜群!
ウィーンで造られるワインは、汎用性が高く、さまざまな料理と合わせることができます。
中でもうれしいのが、和食との相性が抜群な点です。
特にグリューナー・ヴェルトリーナーという品種から造られるワインの親和性は目を見張るものがあります。
さらにウィーンのワインは、和食だけでなくヨーロッパやエスニックなど、合わせることができる料理が多いのも特徴です。
これは、ウィーンのワインが活躍できる場面が多いことを物語っています。
好きな料理と合うワインがわからない、そんなときはウィーンの/インを試してみるといいかもしれません。
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