モマンドールは、日本人の好みと食事に合うようなスパークリングワインを目標に、日本企業のサントリー社とスペインの世界ナンバーワンのカヴァを誇るフレシネ社との共同開発で造られました。幅広い食事に合わせられるように、現在ではモマンドール エクストラドライ・ロゼ・アイスの3つのラインナップが展開されています。
今回はモマンドールのワインについて、フレシネのワイナリーや使われているブドウ品種、モマンドールのラインナップなどをご紹介します。ぜひ最後までお読みください。
モマンドールのワインとは
サントリーとスペインのフレシネとの共同開発
モマンドールは、日本の食事と楽しめるスパークリングワインを目標として、日本のサントリー社とスペインのフレシネ社で共同開発されました。フレシネはスペインのカヴァにおいて世界ナンバーワンを誇るワイナリーで、1861年に初代オーナーのペドロ・フェラーがその先祖から受け継いだブドウ畑のラ・フレシネーダにワイナリーを設立したのが始まりでした。
こだわりの手摘みブドウ
フレシネでは「良いワインは良いブドウから」という信念を持ち、ブドウは全て手摘みで収穫され、一粒一粒丁寧に選定されています。1974年には、ブドウを空気の力で優しく絞る空気圧搾法を、スペインで初めて採用しました。これにより、クリーンで雑味のない繊細な果汁を抽出することに成功しています。そうして造られた果汁を、自社で培養した酵母を使い、一本一本瓶の中で起こる発酵によって、心地よい発泡を持つスパークリングワインに仕上げています。この工程には時間がかかり最低でも9ヶ月、フラッグシップのコルドンネグロは18ヶ月以上を必要とします。そうして造られたカヴァは、キメ細かい上質な泡立ちと幅広い味わいを持ちます。
意味はスペイン語で「金のひととき」
また商品名のモマンドール(moment d’or)とはスペインのカタルーニャ語で「金のひととき」を意味していて、日常的な食事からパーティーメニューまで、幅広いシチュエーションでそのポテンシャルを発揮し、楽しい食事のひとときを彩ってくれる一本だということを表しています。
モマンドールのワインの特徴
モマンドールは辛口スパークリングワインのモマンドール ブリュットを始めとして、鮮やかなロゼカラーを持つモマンドール ロゼとやや甘口のモマンドール アイスが造られています。
モマンドールのワインは、モマンドール エクストラドライ(元はブリュット表記が2018年7月にリニューアル)を土台にして、ロゼとアイスの商品展開があり、それぞれ複数のブドウ品種をブレンドして造られています。
例えば、モマンドール ブリュットはマカベオ、サルーホ(チャレロ)、パレリャーダをブレンドして造られています。いずれもカタルーニャ州でカヴァを造るために使用されている品種です。
モマンドール ロゼは、スペインのほとんどの高級ワインに用いられるテンプラニーリョとマイナー品種のボバルをブレンドして造られています。ブリュット・ロゼ・アイスそれぞれアルコール度数は約8.5度とそんなに高くないので、悪酔いすることが少ないワインです。度数の高いワインが苦手な方でも気軽に楽しめます。
モマンドールのワインの選び方
では、次はどのモマンドールを飲もうか迷った時どのようにして選んだら良いか、種類と価格の面からご紹介していきます。
種類で選ぶ
モマンドールには、辛口スパークリング白ワインのエクストラドライ(ブリュット)とやや辛口のロゼ、氷たっぷりのグラスで楽しむやや甘口のアイスの3種類があります。もともとスペイン在住の日本人醸造家の佐藤陽子さんが開発に関わったモマンドール ブリュットがリリースされ、その後ロゼとアイスが造られました。合わせるお料理や目的によって選べるラインナップです。
モマンドール エクストラドライは軽やかで爽やかな口当たりとレモンのような酸味を持つ辛口スパークリングワインです。日本人の好みに合わせて造られていて、季節ごとのお料理や和惣菜など、日頃の食事によく合います。
モマンドール ロゼは見た目にも鮮やかなロゼカラーで、乾杯から食事を通して、普段の日常を少しランクアップしてくれます。味わいは、フランボワーズのような果実味が感じられるやや辛口のロゼスパークリングワインです。
モマンドール アイスはワイングラスに氷を入れて冷やしても楽しめるように造られていて、暑い夏にワインを楽しもうというサントリーの取り組み「Wine on Ice」にも取り上げられています。もちろん通常通り冷やして飲んでも美味しいワインです。フルーティーさと酸味のバランスが取れた、やや甘口のスパークリングワインです。
価格で選ぶ
モマンドールは日常的に楽しめるワインとして造られているので、価格帯は約1000円と比較的安めです。その中でもモマンドール アイスは少し高めで、ホームパーティーなど少し特別な日用に飲んでも良いかもしれません。
またハーフボトル(375ml)でも販売されていて、ワイングラスおよそ3杯で飲みきれる量です。1人で楽しむ時や、開封後あまり日持ちしないことを考えて、ハーフボトルを選んでも良いかもしれません。
モマンドールおすすめ3選!
モマンドールのワインは食事と合わせて楽しめるように造られていて、そのアルコール度数はあまり高くありません。どんな料理と合わせると良いかも一緒にご紹介します。
フルボトル(750ml)の高級ワインには、
- ・高い
- ・飲み切るのが大変
- ・他と比較できない
という悩みがありますよね。
ホームワインは高級ワインが100mlで4本ずつ届くから、ワインの違いをわかりたい方にオススメ。本サイトの編集長ソムリエ佐々木が監修した学習コンテンツや、2023年にスタートしたソムリエによるコンシェルジュサービスも大人気。
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※販売数には限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。
モマンドール ブリュット
モマンドール ブリュット
辛口スパークリングワインで、和惣菜やパーティーメニューなど日本の幅広い食事に合うように造られています。素材の味が活かされた料理や濃い味の料理によく合います。例えばカナッペやチキンロースト、豚のソテーなどと飲みたい一本です。
レモンを思わせる柑橘系のすっきりとした酸味と爽やかな飲み心地が特徴です。
モマンドール ロゼ
モマンドール ロゼ
やや辛口のロゼスパークリングワインで、フランボワーズなどの赤系果実のアロマとすっきりとした味わいを持ちます。濃厚な味付けの洋食やスパイシーな中華・エスニック料理などに合います。
鮮やかなロゼカラーが食卓を鮮やかに彩ってくれることでしょう。
モマンドール アイス
モマンドール アイス
このワインは冷やしてから飲んでも、もちろん美味しくいただけますが、ワイングラスに直接氷を入れて飲んでも楽しめるように造られています。ほのかな甘口のスパークリングワインで、果実味たっぷりのフルーティーな風味に程よい酸味がバランス良く、まろやかな味わいが特徴です。
上の2本よりも少し価格が高いので、自分へのご褒美など少し特別な時に頂きたい一本です。
モマンドール まとめ
いかがだったでしょうか?日本のサントリー社とスペインのフレシネ社が共同開発したモマンドールは、日本人の好みに合わせたスパークリングワインです。日本食だけでなく、様々なシチュエーションに対応し、普段の食事を彩ってくれる、そんなワインです。
非常にコストパフォーマンスの良いワインですので、日常的にお料理と合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか?
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