3大白ブドウ品種の一つとして世界中で愛されているソーヴィニョン・ブラン。
ワインにあまり詳しくない方でも、シャルドネとソーヴィニョン・ブランだけは知っているという人も多いのではないでしょうか。
実は、筆者がワインを好きになった最初のきっかけはこのソーヴィニョン・ブランのワインでした。
柑橘や南国フルーツ、ハーブのアロマ中心の溌剌とした味わいで、当時の私のようなワイン飲み始めの方には特に一押しの品種となっています。
当記事ではそんなソーヴィニョン・ブランについて、品種概要や産地ごとの特色、おすすめ銘柄・料理、鼻高な豆知識について解説していきます。
ソーヴィニョン・ブランとは
ソーヴィニョン・ブラン(Sauvignon Blanc)は白ブドウ品種の一つ。
「Sauvignon」はフランス語の「Sauvage(ソヴァージュ)」という言葉に由来し「野生的」という意味があります。
言われてみると確かに、あの溌溂した青草やハーブのアロマに野生的な印象を抱かないこともないですね。
また、シャルドネやリースリングと共に3大白ブドウ品種として知られる一方で、栽培面積では白ブドウ中アイレン、シャルドネに次ぐ世界第3位の作付けを誇っています。
ソーヴィニョン・ブランの親はサヴァニャンというジュラ地方を代表する古代品種。
その後ロワール地方に渡り、そこでカベルネ・フランと自然交配したことでかの「黒ブドウの王様」として知られるカベルネ・ソーヴィニョンが誕生。
今では家族揃ってボルドー地方を代表する品種となっています。
シャルドネとは何が違うの?
白ブドウ品種という共通点はありますが、大きく異なるのはアロマ。
シャルドネはいわゆる「ニュートラル品種」と言って品種特有の際立った個性がありません。
そのため土壌、気候、製造方法によって大きく表情が変わる、言ってみれば誰にでもいい顔をする「八方美人タイプ」。
一方ソーヴィニョンブランは「アロマティック品種」に分類され、香り高い特徴的なアロマを持っています。
あの溌溂な酸とフレッシュなアロマを例えるならば、若さと活気に満ちたアイドルのような「爽やか美男美女タイプ」。
アロマを意識して飲み比べてみると、この意味がわかるはずです!
ソーヴィニョン・ブラン概要
主要産地
ここでは、ソーヴィニョン・ブランの主要産地を紹介していきます。
先述したように、ソーヴィニョン・ブランは白ワイン用ブドウ中第3位の作付け面積を誇ります。
ここで紹介する主要産地以外にも、注目の産地が山ほどあることは事前におさえておきましょう。
・フランス 〜ソーヴィニョン・ブランの本家〜
・ニュージーランド 〜新進気鋭のソーヴィニョン・ブラン大国〜
・チリ 〜雄大なテロワールを生かしたワイン造り〜
・アメリカ 〜巧みなマーケティングで一躍人気〜
・南アフリカ 〜伝統国と新興国のいいところどり〜
・日本 〜和食にぴったりな上品な味わい〜
フランス 〜ソーヴィニョン・ブランの本家〜
ソーヴィニョン・ブランの2大銘醸地を有するフランス。
まず代表的なのがロワール地方。中でもサンセールとプイィ・フュメという産地の名声が高く、価格も3,000円は下りません。
冷涼な気候と石灰質土壌ゆえ、味わいはシャープな酸に続くレモンや青りんご、火打ち石やスモーキーさといった風味が特徴です。
そして、ロワールと双璧を成すもう一つの産地がボルドー地方で、価格も1,000円〜数万円と広範囲にわたります。
セミヨンとのブレンドや樽発酵・熟成するなど、フレッシュさとリッチさが調和したスタイルが特徴。
また、貴腐ワインではブレンドとして使用されるなど、主役としても脇役としても欠かせない品種となっています。
ニュージーランド 〜新進気鋭のソーヴィニョン・ブラン大国〜
ワイン業界に新スタイルのソーヴィニョン・ブランをもたらしたニュージーランド。
豊富な日照量と乾燥した気候によってブドウは芳香・風味成分をしっかり蓄えることができる、まさにワイン造りに恵まれた環境。
これまでのニュージーランドといえば、青草やパッションフルーツのアロマ全開の味わいが特徴でした。
しかし近年は生産者の中で個性化が見られ、ハーバルさを抑え果実味を全面に出すタイプ、樽発酵・熟成で深みのある新スタイルのワインが造られています。
チリ 〜雄大なテロワールを生かしたワイン造り〜
果実味たっぷりのコスパの良さは、チリワイン全てに共通して言えるでしょう。
味わいの傾向としては、ボルドーやニュージーランドのちょうど中間あたりというイメージを筆者は持っています。
熟れたグレープフルーツ、モモ、パッションフルーツ、ハーブ香がメインに感じられ、樽熟成が加わるとトーストやスパイス香、味わいの厚みがもたらされます。
ボルドーにルーツを持つワインメーカーが多いことに加え、南半球の豊富な日照を浴びることがこのチリのスタイルを確立していると言えるでしょう。
アメリカ 〜巧みなマーケティングで一躍人気〜
フュメ・ブランとして一躍人気を博したワイン大国アメリカ。
アメリカでは70年代頃からソーヴィニョン・ブランの栽培がカリフォルニアでスタートしますが、当時はその特徴的な青い香りが不評だったそう。
カベルネ・ソーヴィニョンでさえ、アメリカ国内で「野菜」と言われ酷評を受けていた時期もあったので当時の人々は青い匂いが苦手だったのかもしれません。
そこで妙案を思いついたのが、カリフォルニアワインの父と讃えられるロバート・モンダヴィ氏。
樽熟成を施すことで香りを穏やかにし、名前も「フュメ・ブラン」と変えたことでイメージを一新。
その後着々とマーケットに受け入れられていったのです。
今では樽熟成の濃厚なタイプは珍しく、チリに似た白桃や南国フルーツの果実味が主流となっています。
南アフリカ 〜伝統国と新興国のいいところどり〜
非常にバランスの取れた味わいが魅力の南アフリカ。
灼熱とした暑さのイメージがありますが、南極からの冷たいベンゲラ海流の影響を受けて緯度の割には非常に冷涼。
それに加えて多様な標高の高さや地質も相まり、今では世界屈指のソーヴィニョン・ブランが輩出されています。
また、自然派ワインブームも南アフリカワイン人気の追い風に。
亜硫酸(酸化防止剤)添加量は諸外国と比べて半分以下の量に規定。
ワイン生産地の大半がケープ植物区(ユネスコ世界自然遺産)に含まれるため、自然に配慮したワイン造りが行われています。
日本 〜和食にぴったりな上品な味わい〜
国内でソーヴィニョン・ブランの作付け面積の大半を占めるのが長野県。
最近では冷涼な気候を活かし、軽快かつフルーティーなものも北海道で生み出されています。
まだ諸外国と比べてソーヴィニョン・ブランを扱ってきた歴史は浅いですが、中には本場フランスを彷彿とさせるエレガントなものも出てきています。
一般的な味わいの傾向としては、和食に寄り添ってくれるような上品なスタイルが主流。
特に、ゆずや酢橘を軽く絞った料理ではその爽やかな風味を引き立ててくれるでしょう。
香りや味わいの特徴
果実味とハーブ香が調和した爽快なアロマと、溌剌とした酸味がソーヴィニョン・ブランの醍醐味。
フランスの伝統的なスタイルでは、シトラス系や白桃の果実味にハーブ香、ミネラル感のバランスが取れた味わい。
ニュージーランドを筆頭に、新世界では完熟感のある果実味や南国フルーツのアロマ、樽熟成したものでは厚みある濃厚なスタイルになる傾向があります。
産地によってメインとなるアロマが変化するため、好みや気分に合わせて選んでみるのもおすすめです。
グースベリー、グアバ、パッションフルーツ、メロン、白桃、マンゴー、レモン、グレープフルーツ、レモングラス、青草、アスパラガス、フェンネル、セルフィーユ、ミネラル(石灰、火打ち石、海の潮)。
【辛口ワイン】ブレンドにおけるソーヴィニョン・ブラン
ソーヴィニョン・ブランはその溌剌とした風味から他とはブレンドせずに単一で使用されることが多く、比較的ライトボディに仕上がることがほとんど。
しかし、ボルドーや西オーストラリアなどではセミヨンを混ぜた「ボルドーブレンド」と呼ばれるスタイルが主流。
ブレンドの理由としては、セミヨンの穏やかな果実味と重厚感あるボディを足すことで、溌剌さとコクが調和したミディアムボディなスタイルが得られるため。
ここに樽熟成が加わると、より複雑味あふれるリッチな仕上がりとなります。
【甘口ワイン】ブレンドにおけるソーヴィニョン・ブラン
ソーヴィニョン・ブランは甘口ワインにおいても多大な効果をもたらします。
三大貴腐ワインの一つであるソーテルヌでは、セミヨンを主体にソーヴィニョン・ブランやミュスカデルがブレンドされます。
これは、ソーヴィニョン・ブランの高い酸、生き生きとした果実味、ミュスカデルのエキゾチックなアロマを加えて仕上がりの完成度を高めるためなのです。
先ほどの辛口ワイン同様、今後ソーヴィニョン・ブランがブレンドに使われている銘柄をみかけた際には「どこか欠ける要素を補佐するためなんだな」と思って手に取ってみてくださいね。
知ってると鼻高なソーヴィニョン・ブランの豆知識
ここでは、ワイン教養からは少しレベルアップした中級者向けのソーヴィニョン・ブラン情報を3つ紹介したいと思います。
ワイン有識者の方もびっくりすること間違いなしの情報もありますので、知っておいて損はないですよ!
【豆知識その1】産地ごとに呼び名が変わる!?
実はソーヴィニョン・ブランには、国や産地によって様々な呼び名があることをご存知でしたか?
ワイン用ブドウには、シノニムと呼ばれる産地ごとに根付いた別名があります。
ぜひ、豆知識としてこの機会に覚えてみてくださいね。
品種 | シノニム | 産地 |
ソーヴィニョン・ブラン | ブラン・フュメ | フランス |
ミュスカ・シルヴァーナ | ドイツ、オーストリア | |
フュメ・ブラン | アメリカ |
シノニム(英語:synonym)とは本来、「同義語、類義語」の意味。
ワイン界隈では、同じブドウ品種でも国や産地によって変わる「別名」を指す。
【豆知識その2】ソーヴィニョンブラン特有のアロマの正体
いきなり中級者〜上級者向けな内容になってしまいますが、ソーヴィニョン・ブラン特有のアロマについて少し深掘りしたいと思います。
ソーヴィニョン・ブランの醍醐味といえば、青ピーマンや青草、ハーブ、パッションフルーツといった爽快かつ力強いアロマですよね。
この香りに起因しているものが、「メトキシピラジン」「青葉アルコール」「チオール」という成分。
それぞれ簡単に解説していきますので、気になる方はぜひご覧ください。
メトキシピラジン
ソーヴィニョン・ブランの青ピーマンやトマトの葉、アスパラガスの香りに由来しているのが「メトキシピラジン」。
これはソーヴィニョン・ブランの交配相手のカベルネ・フランや、その子にあたるカベルネ・ソーヴィニョンにも共通して見られる成分となっています。
ブドウが熟しにくい冷涼な産地ではこの成分が顕著に感じられやすく、青さが目立つ仕上がりになることもしばしば。
そのため生産者は常にブドウの成熟具合に注意し、適度にこのアロマを残すことで味わいに爽快感と複雑みをもたらしているのです。
青葉アルコール、チオール
「青葉アルコール」は、ソーヴィニョン・ブラン特有の青草や新緑を思わせる青々しさに起因。
「チオール」は、メロンやパッションフルーツの南国果実のアロマをもたらしてくれます。
この両者の成分は、手収穫よりも機械収穫することで反応が出やすい傾向にあることが近年の研究で判明。
これらが調和したスタイルの生みの親であるニュージーランドは、当時まさに機械収穫が主流。
そこへ豊富な日照量も相まることで、果実味豊かなパッションフルーツとグリーンで爽快な風味が調和したスタイルに仕上がっていたのですね。
【豆知識その3】スパークリングワインにあまり使われないワケ
有識者の方でも意外と知らない人も多いであろう豆知識がこちら。
シャルドネやリースリング、モスカートなどから造られることは多いですが、ソーヴィニョン・ブランものはあまり見かけませんよね。
この一番の理由として、ソーヴィニョン・ブラン特有のあのハーバルな青っぽい風味があげられます。
スパークリングワインといえば、その爽快な酸と口中でシュワっと弾ける心地よい泡が最大の魅力。
しかし、その魅力が一方でソーヴィニョン・ブラン特有の青さを強調してしまい、仕上がりのバランスを崩す要因となってしまうのです。
近年はブレンドや醸造法によって青い香りを上品にまとめたスパークリングも出てきていますが、主流となるにはまだ時間がかかるでしょう。
【価格別】ソーヴィニョン・ブランおすすめ銘柄15選
【予算】1,000〜3,000円
深く考えることなく、ソーヴィニョン・ブラン本来の味わいが気軽に楽しめる価格帯が1,000円〜3,000円。
食事に合わせやすく、お財布にも優しい銘柄を厳選しています。
商品画像 | |||||
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商品名 | キュヴリエ・ブラン | 信州たかやまワイナリー ソーヴィニョン・ブラン | マトゥア | ヴィラ・マリア | ムートン・カデ ソーヴィニョン・ブラン |
詳細 | 産地:フランス・ボルドー 品種:ソーヴィニョン・ブラン100% アルコール度数:12.5% | 産地:日本・長野 品種:ソーヴィニョン・ブラン100% アルコール度数:12.5% | 産地:ニュージーランド・マールボロ 品種:ソーヴィニョン・ブラン100% アルコール度数:13% | 産地:ニュージーランド・マールボロ 品種:ソーヴィニョン・ブラン100% アルコール度数:13% | 産地:フランス・ボルドー 品種:ソーヴィニョン・ブラン100% アルコール度数:12.5% |
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5位:ムートン・カデ ソーヴィニョン・ブラン
ムートン・カデ ソーヴィニョン・ブラン
品種:ソーヴィニョン・ブラン100%
アルコール度数:12.5%
ボルドーのソーヴィニョン・ブラン入門編とも言える一本が「ムートン・カデ」。
各産地で世界最高峰のワインを輩出し続けるバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドが手がけるカジュアルライン。
ソーヴィニョン・ブランらしさ満載で食事とも合わせやすいため、デイリーワインとして高評価の一品です。
ワイナリー | ボディ |
バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド | ミディアム−ボディ |
4位:ヴィラ・マリア
ヴィラ・マリア
品種:ソーヴィニョン・ブラン100%
アルコール度数:13%
生き生きとした果実味が堪能できる一本がこちらの「ヴィラ・マリア」。
グラスに鼻を近づけた途端、パッションフルーツやグアバ、青草の香りが力強く感じられます。
カルパッチョやグリーンサラダなどの前菜とぜひ一緒にお召し上がりください。
ワイナリー | ボディ |
ヴィラ・マリア | ライトボディ |
3位:マトゥア
マトゥア
品種:ソーヴィニョン・ブラン100%
アルコール度数:13%
NZのソーヴィニョン・ブランでまずはおさえて頂きたい銘柄が「マトゥア」。
2,000円にしては申し分ないクオリティで知られ、国内外のコンクールでも多数受賞しています。
マトゥアのHPで紹介されている「鶏肉とルッコラのサラダ」は、筆者自身何度も試しているほど絶品のペアリングですので、皆さんもぜひお試しあれ。
ワイナリー | ボディ |
マトゥア | ライトボディ |
2位:信州たかやまワイナリー ソーヴィニョン・ブラン
信州たかやまワイナリー ソーヴィニョン・ブラン
品種:ソーヴィニョン・ブラン100%
アルコール度数:12.5%
2016年創設の新参ワイナリーである「信州たかやまワイナリー」。
グラスに注ぐとフレッシュな柑橘系のアロマが上品に広がり、心地よい酸と共に余韻はスッと雑味なく消えていきます。
ライム、すだち、キンカンといった柑橘類を軽く絞った魚介料理やサラダとぜひお試しください。
ワイナリー | ボディ |
信州たかやまワイナリー | ライトボディ |
1位:キュヴリエ・ブラン
キュヴリエ・ブラン
品種:ソーヴィニョン・ブラン100%
アルコール度数:12.5%
ボルドー格付け2級シャトーであるシャトー・レオヴィル・ポワフェレが手がける「キュブリエ・ブラン」。
レモン、白桃、洋梨の果実味に上品なハーブ香が味わいに深みを演出。
高級レストランのハウスワインとして採用されるほど、いい意味でその手頃な価格に見合わない品質を備えています。
ワイナリー | ボディ |
キュヴリエ・ファミリー | ミディアム−ボディ |
【予算】3,000円〜6,000円
美味しいソーヴィニョン・ブランが最も揃うボリュームゾーンが3,000円〜6,000円の価格帯。
普段のデイリーワインよりちょっぴり贅沢したい、そんな日におすすめな銘柄を厳選しています。
商品画像 | |||||||
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商品名 | グレイワッキ ワイルド ソーヴィニヨン | キムラセラーズ マールボロ | ド・ラドゥセット プイィ・フュ | アタラクシア | アンリ・ブルジョワ サンセール | シャトー・ギロー | ホーニッグ |
詳細 | 産地:ニュージーランド・マールボロ 品種:ソーヴィニョン・ブラン100% アルコール度数:13.5% | 産地:ニュージーランド・マールボロ 品種:ソーヴィニョン・ブラン100% アルコール度数:13% | 産地:フランス・ロワール 品種:ソーヴィニョン・ブラン100% アルコール度数:13.5% | 産地:南アフリカ・ウォーカーベイ 品種:ソーヴィニョン・ブラン100% アルコール度数:13% | 産地:フランス・ロワール 品種:ソーヴィニョン・ブラン100% アルコール度数:13% | 産地:フランス・ボルドー 品種:セミヨン65%、ソーヴィニヨン・ブラン35% アルコール度数:13.5% | 産地:アメリカ・ナパヴァレー 品種:ソーヴィニヨン・ブラン97%、ソーヴィニヨン・グリ1.4%、セミヨン1.3%、ミュスカ0.3% アルコール度数:14% |
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7位:ホーニッグ “リザーブ”
ホーニッグ
品種:ソーヴィニヨン・ブラン97%、ソーヴィニヨン・グリ1.4%、セミヨン1.3%、ミュスカ0.3%
アルコール度数:14%
濃密なソーヴィニョン・ブラン好きにおすすめな一本が「ホーニッグ “リザーブ”」。
カベルネ・ソーヴィニョンの銘醸地であるラザフォードで育ったソーヴィニョン・ブランを使用。
完熟したブドウならではの凝縮した果実味に加え、樽の甘やかなスパイス香も相まった飲み応えある仕上がりとなっています。
ワイナリー | ボディ |
ホーニッグワイナリー | ミディアム+ボディ |
6位:シャトー・ギロー ソーテルヌ ハーフボトル
シャトー・ギロー
品種:セミヨン65%、ソーヴィニヨン・ブラン35%
アルコール度数:13.5%
ソーテルヌ格付け1級シャトーの極上貴腐ワイン「シャトー・ギロー」。
ハチミツやあんず、砂糖漬けレモンを思わせる貴腐ワイン特有のアロマに、甘味と酸味のバランスが絶妙。
フルボトルでは10,000円を超えてしまいますが、貴腐ワインのような極甘口タイプはハーフボトルでも十分満足感に浸れるのでおすすめです。
ワイナリー | ボディ |
シャトー・ギロー | フルボディ |
5位:アンリ・ブルジョワ サンセール レ・バロンヌ ブラン
アンリ・ブルジョワ サンセール
品種:ソーヴィニョン・ブラン100%
アルコール度数:13%
サンセールの名門ワイナリーが手がける珠玉の一本が「レ・バロンヌ・ブラン」。
粘土石灰質土壌の個性がよく反映されており、果実味のボリューム感とはつらつさがうまく調和した仕上がり。
また、この価格帯のフランスワインでは珍しくスクリューキャップなのも消費者には嬉しいポイントですね。
ワイナリー | ボディ |
アンリ・ブルジョワ | ミディアムボディ |
4位:アタラクシア ソーヴィニョン・ブラン
アタラクシア
品種:ソーヴィニョン・ブラン100%
アルコール度数:13%
国内外から高い評価を受ける南アフリカ大注目のワイナリー「アタラクシア」。
メロンやパッションフルーツの力強いアロマがありつつ酸味やアルコールとのバランスが良いため、全体の印象がとても上品に感じられます。
フランスで似た品質のものを探すと4,000円〜が相場になるものも、南アフリカだからこそこの価格で味わえるのが嬉しいですね。
ワイナリー | ボディ |
アタラクシア | ミディアムボディ |
3位:ドゥ・ラデュセット プイィ・フュメ
ド・ラドゥセット プイィ・フュ
品種:ソーヴィニョン・ブラン100%
アルコール度数:13.5%
プイィ・フュメを語るには欠かせない一本がこちらの「ドゥ・ラデュセット」。
これまでニュージーランドやアメリカのスタイルに慣れ親しんだ方にとっては、本当に同じ品種から造られているのかと驚かれるでしょう。
シトラス系のアロマを中心に、ミントやハーブ、ピンと張り詰めるような硬いミネラル感が秀逸。
すっきりと爽快な味のはずが、いつまでも風味が口中で感じられるその余韻の長さに、上質なワインの証がみてとれます。
ワイナリー | ボディ |
ラデュセット | ミディアム−ボディ |
2位:キムラ・セラーズ ソーヴィニョン・ブラン
キムラセラーズ マールボロ
品種:ソーヴィニョン・ブラン100%
アルコール度数:13%
日本人醸造家が異国の地で手がける、桜のラベルが印象的な一本が「キムラ・セラーズ」。
オーナーの木村滋久は、あのニュージーランドの人気ワイナリーであるヴィラ・マリアで醸造からセラー責任者まで担当した実績の持ち主。
味わいは、溌剌としたパッションフルーツ、洋梨、りんごのアロマがまず感じられ、余韻にかけてフレッシュな酸とディルを思わせるハーブ香が続きます。
また、ニューーランドで最も厳格なオーガニック認証であるBioGro(バイオグロ)を2021年に取得し、その自然と人に配慮した造りも高く評価されています。
ワイナリー | ボディ |
キムラセラーズ | ミディアム−ボディ |
1位:グレイワッキ ワイルド ソーヴィニョン・ブラン
グレイワッキ ワイルド ソーヴィニヨン
品種:ソーヴィニョン・ブラン100%
アルコール度数:13.5%
新たなNZソーヴィニョン・ブランスタイルを確立した「グレイワッキ ワイルド」。
銘柄名の「ワイルド」は野生酵母からきており、培養酵母が主流だったかつてのNZスタイルから外れた、斬新な取り組みに由来しています。
また、発酵はオーク樽で行っているため味わいになめらかさと厚み、トースト、クリームブリュレの芳しいアロマがたまりません。
時間が経つにつれ深まる樽香と果実味、それを上品にまとめ上げる心地よい酸とミネラル感をぜひご堪能下さい。
ワイナリー | ボディ |
グレイワッキ | ミディアムボディ |
人生で一度は飲みたい!
どれも数万円以上と高価格なのはもちろん、世界的にも高い品質評価を受ける一級品ばかり。
人生で一度は飲んでおきたい、そんなソーヴィニョン・ブラン銘柄をご紹介しています。
商品画像 | |||
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商品名 | パヴィヨン・ブラン | あさつゆ | エール・ダルジャン |
詳細 | 産地:フランス・ボルドー 品種:ソーヴィニョン・ブラン100% アルコール度数:13.5% | 産地:アメリカ・ナパヴァレー 品種:ソーヴィニョン・ブラン96%、セミヨン4% アルコール度数:15% | 産地:フランス・ボルドー 品種:ソーヴィニョン・ブラン61%、セミヨン38%、ミュスカデル1% アルコール度数:13.5% |
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3位:エール・ダルジャン
エール・ダルジャン
品種:ソーヴィニョン・ブラン61%、セミヨン38%、ミュスカデル1%
アルコール度数:13.5%
ムートン・ロートシルトがおりなす希少なボルドーブラン「エール・ダルジャン」。
抜栓直後から香る華やかで芳醇なアロマに、口にせずとも分かる確かなクオリティが伺えます。
味わいは、熟れたレモン、白桃、アカシアの花に続くブリオッシュやほのかなヴァニラ、スパイス香を中心とした多層的な印象。
若いうちに頂いてもフレッシュさと複雑味が調和した味わいが堪能できますが、熟成によって味わいがさらに昇華すること間違いなしの一本です。
また、後に紹介するパヴィヨン・ブラン同様、格付けシャトーが手がける白は赤より希少ですので、品薄かつ値段高騰もしていますので気になる方は早めに購入しておきたいですね。
ワイナリー | ボディ |
シャトー・ムートン・ロートシルト | ミディアムボディ |
2位:あさつゆ
あさつゆ
品種:ソーヴィニョン・ブラン96%、セミヨン4%
アルコール度数:15%
オーナー辻本憲三氏と伝説的醸造家のハイディ・バレットが手がける極上の白ワイン「あさつゆ」。
全米のベスト・オブ・ソーヴィニョン・ブランでも多数の受賞歴を持つなど、今や名実ともにアメリカトップクラス。
朝露の透明感をイメージして造られた当品は、クリアな柑橘類、洋梨、レモングラスやディルの爽快感溢れる味わい。
本場フランスを彷彿とさせる溌剌さとミネラル感が全体の骨格を支え、総じて一切の雑味ない仕上がりとなっています。
2022年にハイディ・バレットは辞任しましたが、今後も変わらず、トップに相応しいワインを醸してくれることに期待したいですね。
ワイナリー | ボディ |
ケンゾー・エステート | ミディアム−ボディ |
1位:パヴィヨン・ブラン
パヴィヨン・ブラン
品種:ソーヴィニョン・ブラン100%
アルコール度数:13.5%
シャトー・マルゴーが手がける究極の白ワインが「パヴィヨン・ブラン」。
エール・ダルジャンと共にボルドーブランの双璧を成す極上の一本として知られており、赤ワイン同様に長期熟成ポテンシャルも秘めた一品。
ボルドーブランとしては珍しくセミヨンやミュスカデルをブレンドしないソーヴィニョン・ブラン100%で仕上げられています。
味わいは熟度の高い白桃やあんず、繊細さをもたらす白い花、樽熟成由来のヴァニラやトーストのアロマが見事に調和。
ヴィンテージを重ねるごとに、コーヒーや蜂蜜、シナモンといった複雑味も醸され、さらに気品溢れる味わいへと変貌します。
ワイナリー | ボディ |
シャトー・マルゴー | ミディアム+ボディ |
ソーヴィニョン・ブランに合う料理
ソーヴィニョン・ブランは料理と合わせやすいのも嬉しいポイント。
また、近年は料理の素材を生かしたライトな傾向にあるため、合わせるにはソーヴィニョン・ブランのようなワインがまさにうってつけ。
そこで今回は、「定番」と「通」に分けてそれぞれご紹介したいと思います。
【定番】ハーブが香る海の幸ペアリング
ソーヴィニョン・ブランにおいて、原点にして頂点のペアリングがこちら。
青草、レモングラス、ディルといったソーヴィニョン・ブラン特徴の爽快な味わいは、ハーブで香味付けした魚介料理と抜群の相性。
カルパッチョやグリーンサラダでは、ニュージーランドや南アフリカ、チリのフルーティーで爽快なタイプ。
ムニエルや白ワイン蒸し、魚介のハーブグリルなどはボルドーやアメリカの少しリッチなタイプがおすすめです。
【通向け】シトラススイーツ
食事後のひと時に、ぜひ味わっていただきたい組み合わせがこちら。
甘やかなスイーツに合わせるソーヴィニョン・ブランのスタイルとしてはスッキリ系も悪くありませんが、よりおすすめなのが樽熟成した濃厚なタイプ。
シトラスのアロマに深みが加わり、そこに続くヴァニラやトースト、甘やかなスパイス香がスイーツの甘味とうまくマッチします。
また言うまでもなく、砂糖漬けのレモンピールやネクタリン、アプリコットのような風味が感じられる貴腐ワインのような極甘口も相性抜群。
ソーヴィニョン・ブラン特有の高い酸がスイーツの甘みを上品に引き立ててくれるのです。
まとめ
個性がはっきりしたアロマと爽快な味わいが魅力的なソーヴィニョン・ブラン。
筆者がそうだったように、この品種をきっかけにワインが好きになる人も少なくありません。
ワイン初心者の方はまずニュージーランド産のものから始め、徐々にチリやフランスといった順に試してみるのがいいでしょう。
産地によって味わいの表情がガラっと変わるため、そこでワインの面白さに気づく方も多いはずです。
ぜひ今回紹介した銘柄の中からも、自分好みの一本を見つけてみてくださいね。
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