「ブルゴーニュのおすすめワインは?」
「ボルドーとはどう違うの?」
ボルドーに並ぶワインの名産地と言えば、ブルゴーニュです。
この記事では、そんな素晴らしいブルゴーニュの白ワインの特徴や選び方、おすすめの白ワインを価格帯ごとにご紹介いたします。
ぜひ、ワイン選びの参考にしてください。
ブルゴーニュの白ワインの特徴

ブルゴーニュの白ワインは基本的にシャルドネの単一品種です。
シャルドネの誕生地とも言われるブルゴーニュ。
やはり一番の魅力はいきいきとしたキレのある酸です。
これは冷涼な土地でないと叶わず、ブルゴーニュこそがシャルドネの良さを最大に引き出せるとも言われています。
産地
これからブルゴーニュをいろいろ飲んでみたい、気軽に楽しめるワインを選びたい、そんな方にはマコネ地区、コートシャロネーズ地区のものがおすすめです。
コートシャロネーズ地区ならリュリーやメルキュレイ、マコネ地区ではプイィ・フュイッセ、サン・ヴァラン、マコン・ヴィラージュなどで探してみてください。
ブルゴーニュにしてはリーズナブルで、購入してすぐにでも飲めるアイテムが多く、それなりのクオリティーも伴います。
シャブリ
シャブリ地区のシャブリも気軽に楽しめるワインの一つです。
ブルゴーニュのコート・ド・ボーヌ地区は最上級の白ワインが造られており、世界的に高い評価を受けています。
その中で特に有名で、ブルゴーニュの白ワインを語る上で外せない3つのワインを解説します。
ムルソー プルミエクリュ
ムルソー村。
厚みとコクがあり、ジャスミンや蜂蜜、ヘーゼルナッツなどの香りが特徴の長期熟成タイプです。
ムルソーにグランクリュはありませんが、大変素晴らしいプルミエクリュが多く、中でもシャルム・ペリエール・ジュヌブリエール、グッドドールは大変高い評価を得ています。
コルトン シャルルマーニュ(グランクリュ)
アロース・コルトン村周辺。
モンラッシェと並んでシャルドネの最高峰です。
テロワールからくる重圧なミネラル感が魅力。
火打ち石やバター、よく熟したりんごのアロマにシャープな酸、気品溢れる果実の味わいが秀逸なワインを物語ります。
モンラッシェ(グランクリュ)
ピュリニーモンラッシェ村とシャサーニュモンラッシェ村にまたがっています。
世界で最も偉大な辛口の白ワインです。
コート・ド・ボーヌの「モンラッシェ」と付くグランクリュ のうちの一つで、果実の凝縮味とエレガントで繊細・複雑で妖艶な味わいは、他を寄せ付けず白ワインの頂点に君臨しています。
特に、DRC( ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ)のモンラッシェはその希少性もあり、ヴィンテージによっては100万円を超える超高級白ワインです。
>>モンラッシェについて詳しくはこちら
格付け
シャルドネ単一品種で造るブルゴーニュの白ワインはテロワールを反映しやすいです。
さらにそのテロワールは畑ごとに異なるため、畑単位で格付けを持つのがブルゴーニュの白ワインの大きな特徴です。
格付け | 表記 | 例 |
---|---|---|
グラン・クリュ (特級畑) | 畑名 | モンラッシェ、コルトンシャルルマーニュ |
プルミエ・クリュ (第1級畑) | 村名+1er Cru/Premier Cru+畑名 | ピュリニーモンラッシェ 1er cru レ ピュセル |
コミュナル (村名ワイン) | 村名 | ピュリニーモンラッシェ |
レジョナル (地方名) | ブルゴーニュ | ブルゴーニュ |
ブルゴーニュの白ワインは格が上になるほど、生産量が少なく、希少価値も品質も高く個性も強くなります。
上記の4つを覚える事で、ワインのおおよその品質を知ることができ、購入の手助けになります。
品質重視ならプルミエクリュかグランクリュ
AOCの格付けは品質の保証でもあるので、質も満足度も高いアイテムを探すなら、プルミエクリュかグランクリュから選んでください。
ただし、新しいヴィンテージのワインは若くて硬すぎるので、ある程度の熟成期間が必要です。
初心者は村名ワイン
これからブルゴーニュワインを勉強したいという方は、まず村名ワインから試すと良いです。
ご自身の好みを知ったうえで、その村のプルミエクリュを飲んでみると違いが明らかに分かるかと思います。
ブルゴーニュとだけ記載の物は注意!?
レジョナル表記のワイン(ブルゴーニュとだけ記載)は、広大なブルゴーニュ地方のどこで採れたブドウであっても混ぜてよいとされています。
造り手にもよりますが、ずば抜けて品質の良いアイテムはほぼ見当たりません。
造り手の違いで選ぶ

ブルゴーニュは造り手によって味わいが大きく異なるので、エチケットには造り手の名前も明記されています。
造り手はドメーヌとネゴシアンの2つに分かれます。
ネゴシアン
ブドウの一部、または全てを買い付け、醸造、熟成、販売を行うメーカーです。
ブドウの出来に左右されずに安定した品質のワインを生産できるよう、通常は複数の農家と契約しています。
もちろん、高いブレンド技術が必要になります。
ドメーヌ
自らブドウ畑を所有し、栽培から醸造まで全てを行う造り手のことです。
家族経営など小規模なワイナリーが多く、大量生産はできません。
少量生産だからこそ、丁寧な畑の管理や細部までこだわる醸造が可能。
またテロワールを熟知している事で、クオリティーの高い個性豊かなワインが造られます。
同じ畑であっても造り手によって味わいは異なります。
ブルゴーニュの白ワインの選び方

ブルゴーニュには愛好家を魅了して止まない素晴らしいワインが数多くあります。
非常に高価なイメージですが、実は気軽にたのしめるアイテムもあります。
ここからは、ブルゴーニュの白ワインの選び方を解説します。
・造り手
・価格
ではそれぞれ解説していきます。
品種
品種は大きく分けてシャルドネとアリゴテの2種類に分けられます。
シャルドネは白ワインの女王とも呼ばれており、キリッとした味わいと酸味が特徴的です。
対してアリゴテはフレッシュさの強い味わいに仕上がります。
ぜひお好みでお選びください。
造り手
ブルゴーニュの白ワインと一口に言っても様々な造り手がいます。
その中でクオリティの高さを求めるならドメーヌから選んでみましょう。
ぜひ自分好みの造り手をお探しください。
価格
価格から選ぶ方法もおすすめです。
ブルゴーニュの白ワインであればリーズナブルでも2,000円前後から5,000円が多く、1万円未満、またそれ以上のワインもあります。
目的ごとに予算を決めて選びましょう。
ブルゴーニュのおすすめ人気白ワイン25選!通販でも買える

- ・高い
- ・飲み切るのが大変
- ・他と比較できない
という悩みがありますよね。
ホームワインは高級ワインが100mlで4本ずつ届くから、ワインの違いをわかりたい方にオススメ。本サイトの編集長ソムリエ佐々木が監修した学習コンテンツや、2023年にスタートしたソムリエによるコンシェルジュサービスも大人気。
ワインをもっと楽しむために、始めない理由がありません!▼
※販売数には限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。
ここからはブルゴーニュの人気おすすめ白ワインを紹介していきます。今回は先ほど紹介した、以下の選び方を参考にしています。
・造り手
・価格
では予算別に見ていきましょう。
5,000円以下の人気おすすめ13選
まずは5,000円未満のブルゴーニュ白ワインを紹介していきます。
ではそれぞれ見ていきましょう。
13位|ブルゴーニュ シャルドネ ラヴィニェ ブシャール
ブルゴーニュではかなり大きなネゴシアンです。
自社畑も多くあり、バランスのとれた味わいに定評があるブシャールのブルゴーニュ・ブランです。
柔らかい口当たりとまろやかな甘みが味わえます。
ブルゴーニュ入門にちょうどいいです。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | ブシャール ペール エ フィス |
香り | レモン、りんご |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |

12位|アリゴテ 2013 アラン ユドロ ノエラ
ブルゴーニュの白ワインはほとんどがシャルドネから作られますが、例外もありこのアリゴテがその1つです。
余韻が短くスパッと切れるような酸味が特徴なので、暑い日やビールがわりに飲むのもおすすめ!
造り手のアランユドロノエラは、ヴォーヌロマネにある素晴らしい赤ワインを造るドメーヌです。
品種 | 造り手名 |
---|---|
アリゴテ | アランユドロノエラ |
香り | 青リンゴ、ミネラル |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |

11位|ブルゴーニュシャルドネ 2015 ポールピヨ
家族経営の小さなドメーヌです。
この生産者のワインの一番の特徴は若いうちから美味しく飲める、シンプルでパワフルな果実感です。
一口目から柑橘系の果実の爽やかな酸味とまろやかな甘みが堪能できます。
バランスのとれた味わいを試してみてください。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | ドメーヌ ポール ピヨ |
香り | りんご、白桃 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |

10位|ウイリアムフェーブル シャブリ
一口含むとシャブリらしいレモンを絞ったようなキリリとした酸味が特徴のワイン。
骨太なミネラルと旨味が余韻として残ります。
この価格帯のワインとしてはすごく優秀だと思います。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | ウィリアム フェーブル |
香り | シトラス、海の潮 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |

9位|マコン ヴィラージュ テブネ カンテーヌ 2015 ボングラン
ドメーヌボングランのマコンです。
この造り手さんはリリースまでにしっかり熟成させ、美味しい状態でワインを提供しています。
そのため、若いワインでもジューシーでハチミツのようなたっぷりした味わいです。
正直この価格でこのクオリティはなかなか見つけられないと思います!
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | ドメーヌボングラン |
香り | りんごの蜜、白桃 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |

8位|メゾン・ジョゼフ・ドルーアン ラフォーレ ブルゴーニュ シャルドネ
130年以上の歴史を持つメゾン・ジョゼフ・ドルーアンによる一本。
生き生きとしたミネラル感のある口当たりが魅力的です。
フレッシュな香りと豊かな果実味を楽しめます。
天ぷらや白魚のムニエルと一緒に召し上がってみてください。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | メゾン・ジョゼフ・ドルーアン |
香り | 洋梨、白い花 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |

7位|ブルゴーニュ・シャルドネ ヴィニュロン・デ・テル・スクレット 2020年
バランスのとれたフルーティーな味わいが魅力的なワイン。
レモンや白桃、りんごを思わせるような豊かな果実味を楽しめます。
透明感のある後味のため飲み飽きせずに、旨味を感じられます。
クリームやバターなどを使った洋食はもちろん、和食とも合わせられる一本です。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | – |
香り | レモン、白桃 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |

6位|ピエール・ド・シャブリゾー 2019
美しく緑がかった色味と大人のエレガントさを兼ね備えたシャブリ。
白い花のような華やかな香りに、ミネラル感ある果実味が特徴的です。
シトラスのフレーバーが口の中に広がり、熟した果実のような大人の感覚も。
シーフード料理と相性抜群のため、ぜひ一緒にご賞味ください。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | ピエール・ド・シャブリゾー |
香り | りんご、火打ち石 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |

5位|ブルゴーニュブラン クロ デュ シャトー 2014 シャトードムルソー
まるでメロンのような芳醇な香りが広がります。
いつもよりちょっとだけ奮発して買う価値のあるワインです。
ゆっくり温度を上げながら楽しんで下さい。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | シャトー・ド・ムルソー |
香り | 白桃、スパイス |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |

4位|マコン ミリー ラマルティーヌ クロ デュ フォー 2016 コルディエ
マコンらしいたっぷりとした果実感が魅力的な一本。
まるでヨーグルトを思わせるような旨味とミネラルが詰まったエネルギッシュなワインです。
若い世代の方にワイワイ楽しみながら飲んでいただきたいワインになります。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | コルディエ |
香り | 白桃、ハチミツ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |

3位|リュリー プルミエクリュ 2014 マルクモレ
マルクモレのリュリーのプルミエです。
マルクモレは口の中に柔らかく広がる酸味と清涼感が特徴のドメーヌ。
リューリーはコートシャロネーズにある比較的ブルゴーニュでは暖かい土地です。
この2つの良さが合わさることによって桃や蜂蜜、花梨のような香りをもち、飲むとそれが爽やかに口の中で広がりを見せるワインになります。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | – |
香り | りんご蜜、熟れたレモン |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |

2位|ブルゴーニュ ブラン 2012 バンジャマンルルー
バンジャマンルルーは、マイクロネゴシアンという新たなワイン造りをしている生産者です。
マイクロネゴシアンは自社の畑は少ししか持たず、買い付け先の農家のブドウ栽培に対して指示を出すワイナリーのことを指します。
とにかくシンプルに美味しさが伝わるワイン!
絶対美味しいのでと自信を持ってオススメしたくなるワインです。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | バンジャマンルルー |
香り | 白桃、花梨 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |

1位|ブルゴーニュ シャルドネ フランソワカリヨン
偉大なドメーヌルイカリヨンのブドウ畑を引き継ぎ、今一番期待されている造り手です。
ピュアでソフトな味わいは誰もに好かれており、これからどんどん値段も上がっていくと思っております。
間違いなく美味しいこのブルゴーニュ・ブランをぜひ飲んでみてください。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | – |
香り | レモン、ヴァニラ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |

プレゼントにおすすめ!5,000円~10,000円の人気7選
プレゼントにおすすめの5,000円~10,000円のブルゴーニュ白ワインを紹介していきます。
ではそれぞれ見ていきましょう。
7位|シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェ ブルゴーニュ・ブラン・クロ・デュ・シャトー
17世紀に建てられた城館である、シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェによる1本。
生き生きとしたミネラル感を非常に感じられることがポイントです。
新樽を基本的に使用しないため、木のゆったりとした香りを楽しめます。
少し良いプレゼントとして、価格から見てもおすすめです。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェ |
香り | 白桃、スパイス |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |

6位|コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ ブラン [2020]
ドメーヌ・シルヴァン・ロワシェは、現当主のシルヴァン・ロワシェ氏が21歳の若さで立ち上げたドメーヌ。
質の高い土壌から作られたブドウを使っています。
透明感のある繊細な味わいに、柑橘系の香りが魅力的。
ナッツの風味を感じながら、豊かな果実味と余韻をお楽しみください。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | ドメーヌ・シルヴァン・ロワシェ |
香り | トースト、ナッツ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |

5位|ラ シャブリジェンヌ シャブリ グラン クリュ ブーグロ
ラ・シャブリジェンヌはシャブリの生産者協同組合(シャブリ地区の生産者たちによって構成されています。)です。
カジュアルなシャブリもありますが、ラ・シャブリジェンヌのワインはいずれも上級者向けのワインで、パリの三ツ星レストランにもオンリストされています。
このワインはシャブリのグラン・クリュ ブーグロです。
とてもふくよかで骨格の感じられるゴージャスなワインです。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | ラ・シャブリジェンヌ |
香り | りんご蜜、トースト |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |

4位|ピュリニーモンラッシェ ル トレザン 2016 ドメーヌラリュー
ピュリニーらしいキリッとした飲み口の奥に潜む骨太なミネラル感が最大の特徴です。
飲んだ後ほっぺたが痛くなるくらいの旨み成分が凝縮されてます。
味わいのしっかりしたワインなので、冷蔵庫で冷やしてから徐々に温度を上げていくように飲むとよりワインの変化を楽しめます。
ラリューも安定感がある造り手。
カジュアルなラインのものも美味しいので見つけたらぜひ味わってみてください。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | ラリュー |
香り | 白桃、ハチミツ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |

3位|サントーバン ラ ピュセル ピエール イヴ コラン モレ
ピエールイブコランモレのサントーバン。
サントーバンはモンラッシェのすぐ近くにある村で、知名度は低いのですが掘り出し物も多い村です。
このピエールイヴコランモレはワインの酸化にすごく気を使ってる生産者です。
そのため、開けたては少し空気が足らず開かないこともあります。
そんな時はグラスに入れ、くるくる回して空気を含ませてください。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | ピエール・イヴ・コラン・モレ |
香り | 白桃、トースト |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |

2位|ムルソー クロ デュ ミュルジュ 2015 アルベールグリヴォー
アルベールグリヴォーのムルソー、しかも近年では最高のヴィンテージと呼び声も高い2015年です。
豊富な酸をもちつつ、限界まで旨味と果実感を凝縮したようなイメージのワインは完成された彫刻を思わせます。
少し冷やした状態から常温くらいまで上げながら飲むと思わず息を飲む美味しさです。
土地のエネルギーを存分に感じさせてくれるワインです。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | ラック・コーポレーション |
香り | バタートースト、ナッツ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |

1位|ムルソー レ コルバン 2015 ヴァンサン ダンセール
何を隠そう私がソムリエを志すきっかけになったワインです。
一口味わった時に、ワインという飲み物の概念が覆るような味わいに呆然としました。
ムルソーらしい柔らかさを残しつつ濃縮されたエキス感、ずっと広がる酸味、美しく広がったあと残る余韻、ブルゴーニュの白ワインに求める味わいが全て詰まっています。
このワインがこの価格で買えるのはびっくりです。
ヴァンサンダンセールは生産量が少なく、なかなか市場に出回らないので迷わず買うべき!
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | ヴァンサン・ダンセール |
香り | ヴァニラ、りんご蜜 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |

特別な日におすすめの一品!10,000円以上の人気おすすめ5選
最後に憧れの10,000円以上のブルゴーニュ白ワインを紹介していきます。
今回紹介するのは以下の通りです。
ではそれぞれ見ていきましょう。
5位|ムルソー クロ ド ラ バール 2012 コントラフォン
コントラフォンはムルソーのトップドメーヌの1つです。
その味わいはまるでオーケストラの演奏を聴いているかのような凄まじい重厚感。
さらにこのクロドラバールは、密に詰まったような酸味が長期熟成を可能にします。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | コント・ラフォン |
香り | 白桃、ヴァニラ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |

4位|ルフレーヴ バタール モンラッシェ
フランスの巨匠ルフレーヴの特級畑バタールモンラッシェ。
2010年は近年の中でも最高のヴィンテージです。
ビオディナミ、いわゆる有機農法で造られるピュアな味わいはブルゴーニュの貴婦人の異名をもち、その名に恥じない上品でリッチなスケール感を感じるワインです。
若いうちからでも美味しく楽しめるのも魅力的!
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | ドメーヌ・ルフレーヴ |
香り | アカシア、ナッツ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |

3位|ムルソー 2013 コシュデュリ
これが三位に来ていいのだろうか?と本気で悩むワインです。
その丁寧な畑仕事とワインにかける情熱が生むワインは生産量の少なさもあり、世界中から引く手数多になっている超レアワイン。
このワインに出会えたら人生がかわってしまうのでは?と思わせるような魔力のあるワインです。
購入できたら美味しく飲んでみてくださいね。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | コシュ・デュリ |
香り | シトラス、バター、トースト |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |

2位|オリヴィエ・バーンスタイン コルトン・シャルルマーニュ
ブルゴーニュの新星オリヴィエ・バーンスタインの造るワイン。
彼はグラン・クリュとプルミエ・クリュのワインしか造りません。
超高品質なものだけに特化しています。
しかも、彼の造る白ワインはこのコルトン・シャルルマーニュだけで、これは彼の初めてのヴィンテージです。
日本市場には2樽しか仕込まれていない大変希少なワインです。
豊かな酸がありながら、極上のクリーミーさが味わえます。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | オリヴィエ・バーンスタイン |
香り | ジンジャー、アーモンド |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★★ |

1位|2014 ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ モンラッシェ
世界最高の白ワイン、世界で一番高級な白ワインとも呼ばれる白ワインの王様です。
なかなかソムリエをやっていてもお目にかかる機会が少ない超レアワイン。
どんなに期待をもっていてもそれを上回るとも言われる味わいは、一言では言い表せません。
焼き栗、バター、蜂蜜、レモンなどのフルーツ、ブリオッシュ、それらの香りを凝縮した花束を渡されたような感覚を覚える香り。
永遠に口の中で広がり続けるような味わいはどれを取っても唯一無二の味わいです。
この2014年は比較的熟成が早いと思いますがそれでも10年から20年は待つべきワインです。
お子さんが生まれた年に購入し、成人したくらいに一緒に飲むと最高の時間が味わえます。
品種 | 造り手名 |
---|---|
シャルドネ | ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ |
香り | 白桃、バタートースト |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |

ブルゴーニュの白ワインの美味しい飲み方

ここからはブルゴーニュの白ワインの美味しい飲み方について紹介していきます。
・保存する温度
・ワイングラスの選び方
・合わせる料理やつまみ
ではそれぞれ見ていきましょう。
温度は6~12℃前後で
ブルゴーニュの白ワインの保存温度は6~12℃前後がおすすめです。
冷やして飲むことで、フレッシュでフルーティーな味わいを楽しめます。
特に甘口の白ワインの場合は、冷やすことで糖度が凝縮され、はっきりと爽やかな甘みを楽しめます。
辛口なら12℃前後で、甘口なら6℃あたりで楽しみましょう。
また保存場所は冷蔵庫でも良いですが、おすすめはワインセラーやワインクーラーを使うことです。
せっかくのブルゴーニュ白ワインは、適切に保存して本来の味わいを楽しめます。
家庭用のワインセラーについてはコチラを参考にしてみてください。
>>【ソムリエセレクト】おすすめワインセラー17選!家庭用にはコレ!
グラスは万能型か小さめで
ブルゴーニュにかぎらず白ワインは万能型のワイングラスで楽しめます。
甘口の白ワインなら、小さめのグラスを用意して味がぼやけることを防ぐことも良いでしょう。
ただブルゴーニュの白ワインは香りが魅力的なものも多いため、モンフラッシュ型のような空気に触れる面積が大きいグラスもおすすめです。
ぜひ自分に合ったワイングラスを選んでみてください。
またワイングラスについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
>>【ソムリエセレクト】おすすめのワイングラス15選!種類とブランドも紹介
合わせる料理
基本的に幅広い料理と合わせられるブルゴーニュの白ワインですが、特に以下がおすすめです。
・天ぷらや揚げもの系
・チキンや白身魚のハーブグリル
・塩で味付けした焼き鳥
・シーフード
・ペペロンチーノ
・サラダや野菜料理
・白身魚のカルパッチョやお刺身
・チーズケーキ
魚介系や野菜などが相性抜群のため、迷ったら選んでみてはいかがでしょうか。
また天ぷらや塩で味付けした焼き鳥などともマッチしますよ。
甘口であれば、チーズケーキなどのデザートと合わせるのもおすすめです。
ぜひ自分だけのブルゴーニュの白ワインにあった料理を見つけてください。
より詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
>>【ソムリエ厳選】白ワインの人気おすすめつまみ14選!ワインも紹介!
ブルゴーニュの白ワインを味わい尽くそう!

ブルゴーニュの白ワインの魅力をご紹介いたしましたが、いかがでしょうか?
ワインは同じものがなく一本一本個性があります。
特にブルゴーニュワインは小さな違いが味に大きく影響されるため、それが顕著に表れます。
だからこそ奥が深く、ブルゴーニュは世界から愛される生産地なんです!
この記事が皆さんが自分だけのお気に入りの一本に出会える手助けになれば嬉しいです。
またブルゴーニュのワインについて知りたい方はこちらをご覧ください。
>>【ソムリエ監修】ブルゴーニュワインの特徴は?産地、品種、格付け、有名銘柄を解説!
[PR]関連記事


【ソムリエ監修】シャブリの人気おすすめ24選!特徴や選び方も解説!
辛口の白ワインといえばシャブリがすぐに思い浮かぶほど、一般的に広く知られています。 一度は飲んだことはあるけど、シ


ブルゴーニュのおすすめ赤ワイン15選!手頃なものから高級なものまで紹介!
「ブルゴーニュで高級なワインは?」「赤ワインでおすすめはどれ?」 ブルゴーニュといえば、ロマネ・コンティ


【ソムリエ監修】アルベール・ビショーとは?人気のシャブリワインやその他おすすめ銘柄も紹介
アルベール・ビショーは180年の歴史を持つ、ブルゴーニュの名門ワイナリーです。ブルゴーニュの銘醸地に6つのドメーヌ・


【ソムリエ厳選】クレマン・ド・ブルゴーニュおすすめ10選!特徴や選び方のコツもご紹介
「クレマン」と聞いてピンとくる方はワイン通ですね。 「クレマン」はフランスの7つの地区でそれを名乗ることが


【ワイン教養】今注目のマルサネワインを解説!特徴やロゼの歴史、おすすめ生産者・銘柄をご紹介
世界中のワイン愛好家を虜にしてやまない、ブルゴーニュの数々の銘醸地。 中でもピノ・ノワールの本場、コート


【ソムリエ監修】ルイ・ジャドの人気おすすめワイン19選!特徴も解説
ルイ・ジャドはフランスのブルゴーニュ地方で広大な自社畑を所有するドメーヌであり、優れた品質のワインを提供するネゴシア


名門「ジョゼフ・ドルーアン」を解説!各ワインの特徴や選び方、2023年新酒も紹介!
歴史深いワイン銘醸地ブルゴーニュにて長い歴史を誇る名門ドメーヌ、「ジョゼフ・ドルーアン」。 ワイン愛好家


【ワイン教養】隠れ銘醸地「フィサン」のワインを解説!産地概要から特徴、おすすめ銘柄を紹介!
"ブルゴーニュの隠れた銘醸地" や "冬のワイン"と形容されることの多いワイン産地、フィサン。 ワイン愛


ロワールのおすすめ白ワイン20選!特徴やブドウ品種・選び方を解説
「ロワールのワインってどんなワイン?」「おすすめの白ワイン銘柄は?」 ロワールはフランス白ワインの名産地


【ソムリエ監修】アルザスの白ワインとは?おすすめ人気15銘柄も紹介
アルザスと言えば、フランスの白ワインの名産地として知られています。 フランスワインでありながらドイツワインの特徴も
人気記事ランキング


【ワイン教養】高級シャンパンおすすめ35選ランキング!シャンパンの基礎知識からギフトにおすすめな銘柄までをご紹介!


【ソムリエ厳選】おすすめの赤ワイン20選!選び方・飲み方も解説!


【編集部厳選】おすすめの高級焼酎25選!人気のプレミアム焼酎を厳選!


高級ウイスキーのおすすめ人気ランキング21選!美味しい飲み方も紹介


【2022年版】人気おすすめ焼酎26選!種類から選び方まで徹底解説
特集記事


日本酒スキンケア用品ランキング6選!併せて楽しめる日本酒もご紹介!


人気おすすめの純米酒ランキング31選!選び方や美味しい飲み方も紹介


【ソムリエ厳選】おすすめの赤ワイン20選!選び方・飲み方も解説!


リキュールとは?種類から、おすすめのリキュール一覧、飲み方まで徹底解説!

