モンラッシェのワインとは?産地や価格・おすすめをソムリエがご紹介

2019/08/15
ワイン

「モンラッシェのワインとはどんなワイン?」
「おすすめの銘柄は?」

世界で最も偉大な白ワインと言えば、シャルドネの最高峰モンラッシェ(Montrachet)です。

この記事では、そんな誰もが憧れるモンラッシェについて、産地などの基礎知識からその魅力を徹底解説します。

ソムリエがおすすめするワインもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

執筆者/監修者

佐々木 健太

J.S.A. ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ/年間受講者数日本一を誇るカリスマワインスクール講師  21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。ワインのサブスク「HOME WiNE」を手掛ける。YouTubeチャンネル「ソムリエ佐々木」を運営。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。

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モンラッシェとは

畑の名前であり、白ワインの名前

世界的に有名なシャルドネの銘醸地といえばブルゴーニュ地方のコート・ド・ボーヌ地区です。

コート・ド・ボーヌ地区で白ワインの聖地とも呼ばれているのが、ピュリニー・モンラッシェ村とシャサーニュ・モンラッシェ村。

この村にまたがる形で5つの偉大なグランクリュ畑(ブドウ畑の格付けで特級の意)が広がっています。

フランス ブルゴーニュ地方のワインのラベル表記

モンラッシェとはその畑のひとつであり、ワイン名でもあります。

どちらにも当てはまる理由はブルゴーニュ地方では畑名をそのままワイン名としてエチケットに記載できるためです。

よって、モンラッシェという名がつくワインは多く存在します。

名前の由来

モンラッシェ(Montrachet)という名前の由来は、「Mont」と「Rachet」に分解することができます。

それぞれ「Mont」は山、「Rachet」は裸という意味です。

よって、直訳するとモンラッシェ=ハゲ山を表し、これにはモンラッシェの山頂部分が石灰岩の地で植物がほとんど育たないことから由来しています。

モンラッシェが高額な理由

モンラッシェは畑の名前であり、ワインの名前でもあるとお話ししましたが、実際に調べてみると価格についての疑問が湧いてくるはずです。

ここでは、そんなモンラッシェの価格について、相場や高価な理由を解説します。

モンラッシェの価格

モンラッシェは1本数万円から数十万円を超える価格で取引され、最高級の白ワインとして不動の人気を誇っています。

日本の一般市場に出回っているものは高いもので100万円~120万円ほどです。

等級による価格差

実際にネット通販などを見てみると、モンラッシェとつくワインでも価格差があることがわかります。

この価格差に影響を及ぼしているのは、ブドウが作られる畑の等級。

最高級の白ワインの産地として知られているのは、グラン・クリュ畑(特級畑)のブドウを使用した白ワインです。

地名としてのモンラッシェの中には、グラン・クリュ以外にもプルミエ・クリュ(1級畑)などの畑も含まれているため、価格に差が出てくるのです。

シャルドネの最高峰!素晴らしい品質と希少性

モンラッシェのグラン・クリュ畑は全体でも8ヘクタール未満、当然生産量も限られます。

世界的知名度は大変高く、コレクターを始めセレブや世界の富裕層たちが競い合って買い求めています。

シャルドネの最高峰であり、素晴らしい品質とその希少性から、需要と供給の関係から価格も高騰してしまうのです。

モンラッシェの特徴と味わい

飲み手を虜にする強靭なミネラル感

モンラッシェの畑は斜面が全て南、または南東向きに位置しており、ブドウは長い時間太陽を浴びて育ちます。

土壌は大変複雑で泥灰土や化石、堆積物などが混ざり合った石灰質土壌で、ブドウはしっかりと根を張りミネラルを吸収することができます。つまり、ワインに豊富なミネラル感をもたらしているのです。

さらに、エレガントな飲み口に奥行きある味わいとシャープな酸とのバランスが絶妙で、飲み手を虜にしてしまう輝かしいワインです。

モンラッシェの畑と村

グランクリュ畑のモンラッシェは、ピュリニー・モンラッシェ村とシャサーニュ・モンラッシェ村にまたがっています。

2つの村にあるグラン・クリュはモンラッシェ以外にあと4つのグランクリュ畑があり、この全5畑から生まれる白ワインが最高級と称されるものになります。

モンラッシェの畑と村

モンラッシェ 2村にまたがる
・バタール・モンラッシェ   2村にまたがる
・シュヴァリエ・モンラッシェ   ピュリニー村のみ
・ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ   ピュリニー村のみ
・クリオ・バタール・モンラッシェ   シャサーニュ村のみ

両村の特色や他のグランクリュ畑の概要も見ていきましょう。

ピュリニー・モンラッシェ村

土壌は場所によって異なるものの、主に石灰質です。

気品に溢れる華やかなアロマに伸びやかなミネラル感と引き締まった酸が大きな特徴のワインに仕上がります。上品で滑らかな味わいはピュリニー村ならではと言われています。

全体的にシャサーニュ村のワインと比較した場合、ピュリニー村の方が価格帯は若干上です。

シャサーニュ・モンラッシェ村

土壌の基盤は全て約1億7500万年前のジュラ紀に形成されたもので、採石地としても有名です。畑の下にまで石が転がっており、砂利や粘土質土壌が重なっています。

造られるワインは、ピュリニー村と比較した場合、ふくよかで柔らかい印象になるのが特徴です。洋梨やナッツ系のアロマに、熟成に伴い超辛口でありながらハチミツのような香りを感じることができます。ピュリニー村よりも酸味が幾分穏やかな印象です。

5つのグラン・クリュ畑

モンラッシェ

ピュリニー・モンラッシェ村とシャサーヌ・モンラッシェ村にまたがるように広がる約8ヘクタールのグラン・クリュです。

それぞれが半分ずつ分け合うような形ですが、あまり分けて考えられることはありません。

その品格と口いっぱいに広がる芳醇さは、まさに白ワインの頂点として知られ、モンラッシェの中でも最も偉大なグラン・クリュです。

バタール・モンラッシェ

畑はちょうどモンラッシェの下部に位置し、モンラッシェと同じくピュリニー・モンラッシェ村とシャサーヌ・モンラッシェ村にまたがっています。

土壌は赤土や粘土質が多いため、豊満なボディの白ワインに仕上がります。

味わいはクリーミーさがあり濃厚で、酸は比較的穏やかです。

シュヴァリエ・モンラッシェ 

畑はモンラッシェに隣接する形で斜面の上部にあります。

土壌はモンラッシェに比べて石灰石をより多く含むため、ワインにシャープで引き締まったミネラル感をもたらします。これがシュヴァリエ・モンラッシェ最大の特徴です。 

ボリューム感があり長期熟成のポテンシャルを秘めた素晴らしいワインに仕上がります。

ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ  

畑はバタール・モンラッシェに隣接する斜面の下側にあります。

土壌はモンラッシェとほとんど変わりませんが、ビアンヴニュの方が若干表土層が薄いので、軽やかで酸も穏やか、豊潤でエレガントな印象のワインに仕上がります。

クリオ・バタール・モンラッシェ

クリオ・バタール・モンラッシェ の畑は非常に狭く、AOC全体でわずか1.57haのみです。

場所はバタール・モンラッシェに隣接しています。

土壌は小石混じりで、造られるワインは清らかで繊細なスタイルに仕上がります。

グラン・クリュの所有権は争奪戦

上記に挙げたグラン・クリュは1つの作り手が所有しているわけではなく、生産者が少しずつ分割して所有しています。

世界中にモンラッシェのグラン・クリュを所有することを夢見る生産者がいますが、現在は選ばれし16の生産者のみ所有権を手にしています。

よって、モンラッシェは消費者にとって憧れのワインであるだけでなく、生産者の中でも憧れの地となっているのです。

モンラッシェのおすすめワイン20選

モンラッシェのおすすめワイン20選

ここからは実際にモンラッシェのおすすめワインを20本ご紹介します。

白ワインの最高峰からお手頃な村名格のモンラッシェまで、幅広くご紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

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ややお手頃な村名やプルミエ・クリュのおすすめワイン7選

ここでは、ややお手頃な村名までの名がついたものやプルミエ・クリュ(1級畑)のものを7本ご紹介します。

7位 フィリップ ブズロー シャサーニュ モンラッシェ パスケル

フランス ブルゴーニュのムルソーを中心に、約16.5haの畑を所有している家族経営ドメーヌ「フィリップ・ブーズロー」の商品です。

シャサーニュ モンラッシェらしいふくよかさとミネラル感溢れる味わいが魅力。

しっかりめの白ワインがお好きな方におすすめの1本となっています。

香り白桃、トースト
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
佐々木
フルーティーな果実味と柔らかい酸味が調和した味わい。バターやトーストなどの風味が加わり、奥深い味わいを楽しむことができます。

6位 バロレ・ペルノ ピュリニー・モンラッシェ レ・ザンセニェール

もともとはフランス国内を中心に人気を博していた作り手ですが、2013年に様々な作り手のもとで学んだ3代目の息子 ロマンが参画したことにより、輸出量が増えました。

樹齢10年のブドウを、新樽を50%使用して12ヶ月熟成。

「自分が心から美味しいと思えるワイン」という父の教えをもとにミネラル感の溢れる、豊かな果実味と美しい酸が楽しめる1本となっています。

香りりんご、バター
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
佐々木
ふくよかな果実味にトーストやバターのリッチで香ばしいアロマがうまく調和した一本。10年以上寝かせられるポテンシャルも秘めています。

5位 ピュリニー モンラッシェ ラ ガレンヌドメーヌ ラリュー

家族経営で現在は兄弟2人と兄の息子の3人で、ブドウの栽培から醸造までを行うドメーヌ ラリューの商品です。

ブドウは全て手摘みで収穫され、その後オーク樽で発酵。

12ヶ月シュールリー熟成させた後、タンクで4ヶ月熟成という流れを経て生まれるワインはコクのある重めのボディ感となります。

粘土石灰質土壌由来のミネラル感も備えた、力強い味わいが特徴です。

香り白い花、トースト
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
佐々木
発酵と熟成の両方にオーク樽が用いられている贅沢な仕上がり。バターやクリームを使ったクリームソース系のパスタやリゾットによく合います。

4位 ドミニク・ローラン ピュリニー・モンラッシェ 1er レ・フォラティエール

こだわりは使用するブドウは全て古木、そして樽熟成を通常の半分である1年にすること。

”古木では少ない房から個性あふれるブドウが生まれ、樽熟成よりも瓶熟成を長くすることでよりゆっくりと熟成させることができる”というドミニク・ローランの綿密な計算のもとでワイン作りがなされています。

よって生まれる味わいはピュアで繊細。

特に2017年は、それまで様々な影響を受けてきたワイン作りにおいて復活の年と言われるほど、出来のよいヴィンテージとなりました。

香りミネラル、バタートースト
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
佐々木
ブルゴーニュの名手、ドミニク・ローランが手がける古木だけを使った力強い一品。シャルドネの良さが最大限に引き出され、果実味と樽香、酸のバランスが絶妙です。

3位 ラブレ・ロワ ピュリニー・モンラッシェ

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豪華客船や航空会社に採用実績もある実力派の白ワインです。

モンラッシェの位としては村名格になりますが、上質なシャルドネ種から生まれる味わいは柑橘系の香りをまとった、ハチミツのような濃厚な甘みを持ちます。

熟成するごとに生まれる複雑な味わいも魅力なので、長く楽しめる1本となっています。

香り白桃、ハチミツ
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
佐々木
柑橘系の香りを中心に、時間と共に香り立つトーストやナッツ、くるみのアロマが味わいに深みを演出。グリルした鶏肉や魚介料理とぜひお楽しみ下さい。

2位 シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェ サン

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2016年のヴィンテージを最後にシャトー・ド・ピュリニーのラベルでの製造が終了し、現在はド・モンテーニュとして発売しています。

淡めのレモンイエローから感じられるハチミツのような甘みと爽やかな酸を楽しむことができ、ゴクゴクと飲めてしまうミネラル感と軽めのボディも魅力です。

香りりんご蜜、バニラ
酸味★★★★★
ボディ★★★☆☆
佐々木
香りには柑橘系のフレッシュさと白桃や洋梨の甘さが感じられ、口中では繊細な果実味と心地よい酸味が広がります。余韻の長さも申し分ありません。

1位 メゾン・ジョゼフ・ドルーアン シャサーニュ・モンラッシェ ブラン

歴史ある家族経営のメゾン「メゾン・ジョセフ・ドルーアン」の商品です。

3つ星レストランなどでもオンリストされる有名メゾンが手がけるモンラッシェは、その特徴を活かしたミネラル感やスパイシーさ、上品なアロマを感じさせます。

魅惑的な要素を豊富に含んだ、長い余韻の楽しめる1本です。

香り白桃、ナッツ
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
佐々木
ブルゴーニュの上質な白ワインと呼ぶに相応しい、エレガントな酸とふくよかな果実味、上品な樽香といった全ての要素が高いレベルで表現されています。

グラン・クリュのおすすめワイン13選

ここからはモンラッシェの大本命であるグラン・クリュのおすすめを13本ご紹介します。

13位 マルク・コラン モンラッシェ グラン・クリュ

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僅か2樽のみしか出来ない希少価値の高いモンラッシェです。

3兄弟がそれぞれワインの作り手であり、現在は三男のダミアンがマルコ・コランの当主を務めています。

白ワインの最高峰とも言われるモンラッシェ・グラン・クリュで作られたブドウによって、フレッシュさとエレガントさを兼ね備えた味わいが凝縮されています。

また、2020年のヴィンテージはヴィノスやワインアドヴォケイトでも高評価を得ている当たり年です。

香りバタートースト、ナッツ
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
佐々木
グラン・クリュの中でもとりわけ評価の高い「モンラッシェ」から造られる一品。熟成と共に醸される芳しいアロマが最大の魅力ですので、飲み頃はまだまだ先になります...。

12位 シュヴァリエ モンラッシェ グラン クリュ フィリップ コラン

ワイン愛好家にもファンが多い「フィリップ コラン」の商品です。

柑橘系のフルーティーさとやや湿っぽいテクスチャーが複雑な味わいを生み出しています。

それでいてバランスは良く、ガツンとしたボディ感があるので飲みごたえもバッチリです。

香り完熟したシトラス、ヴァニラ
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
佐々木
人気生産者の至極の一品。ワイン単体はもちろん、食事との相性も抜群ですので、軽い前菜から鶏肉料理まで幅広いペアリングをお楽しみ下さい。

11位 ル モンラッシェ マルキ ド ラギッシュ グラン クリュ ジョセフ ドルーアン

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複雑な層を感じるふくよかな味わい深さが特徴の1本です。

美しい果実味にスモーキーさやナッツのような香ばしさ、ボディ感はそこまでありませんが、口に広がる味わいの豊かさからスケールの大きさを感じます、

余韻にはきちんとミネラル感が抜けていき、最後まで飽きさせない魅力的な味わいとなっています。

香り白桃、ヘーゼルナッツ
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
佐々木
その秀逸なミネラル感と樽香にはさすがの一言。先ほどご紹介したドルーアンのプルミエクリュを堪能した後に、ぜひ飲んでいただきたい一品です。

10位 バタール・モンラッシェ・グラン・クリュ

¥209,000 (2024/11/25 11:43時点 | 楽天市場調べ)

ルイ・ラトゥールは200年以上も家族経営を続けており、ブルゴーニュを代表する白ワインの造り手です。

杏子やスモークのアロマに厚みのある力強いボディ、ハチミツやバター、アーモンドなどゴージャスな風味にミネラル感が前面に出ています。

熟成が早く進むこともあり、グランクリュを始めて試したい方にオススメです。

香りバタートースト、ナッツ
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
佐々木
早いうちにリッチで香ばしいアロマが堪能できます。ソテーやグリルで調理した魚介類と合わせると最高です。

9位 バタール・モンラッシェ・グラン・クリュ パスカル・マルシャン

ボーヌに本拠を構える自然派の造り手で、完全なビオディナミ農法を行なっています。

オレンジピールやレモンのアロマにバタークロワッサンのニュアンスも感じ、口当たりは非常に柔らかくエレガントです。

力強い酸とミネラル感で骨格のしっかりしたリッチな仕上がりです。

香りシトラスピール、クロワッサン
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
佐々木
白い花や蜂蜜の甘い香りが感じられ、余韻にかけてバタークロワッサンを思わせる芳醇な風味が口いっぱいに広がります。バタールらしい豊かなコクと深みが味わえます。

8位 クリオ・バタール・モンラッシェ・グラン・クリュ

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ドメーヌ・フォンテーヌ・ガニャールはシャサーニュ・モンラッシェ村で最も優秀な造り手の一人です。

伝統的な醸造でクラシックなスタイルでありながらフレッシュさも楽しめるバランスの良いワインを造り出しています。

果実の凝縮感が素晴らしく、ブドウそのものの旨味とミネラル感が前面に出た清らかなワインに仕上がっています。

香り白桃、アーモンド
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
佐々木
若いうちからも親しみやすいスタイルに仕上がった優美な一本。とはいえグラン・クリュに相応しいブドウの凝縮感とミネラル感が高級感を演出してくれています。

7位 ビアンヴニュ バタール モンラッシェ

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フェヴレが2008年に購入したビアンヴニュ0.51haの区画から造られる大変入手困難なワインです。

グレープフルーツや白桃、洋梨などの妖艶なアロマにヘーゼルナッツのニュアンスも感じられます。

濃厚な果実味がリッチでミネラル感に溢れる艶やかな仕上がりです。

香り熟れた洋梨、トースト
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
佐々木
柔らかな白桃、洋梨の果実味にナッツやトーストのアロマが絶妙に絡んだリッチな仕上がり。1ha未満のわずかな区画からのみ造られるため、その希少性も魅力の一つです。

6位 モンラッシェ グラン クリュ バロン テナール

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バロン・テナールはロバート・パーカー氏が絶賛する造り手です。

所有するモンラッシェ2区画の内1区画はなんとDRC所有畑のお隣!

非常にまろやかな口当たりで果実の凝縮感に溢れる奥深い味わいは感動を覚えるほどです。

長い余韻が心地よく続く、高貴でパワフルな仕上がりです。

香り花の蜜、バタートースト
酸味★★★★★
ボディ★★★★★
佐々木
知る人ぞ知る穴場のモンラッシェ銘柄がこちら。その味わいはまさにDRC社に匹敵すると評されるほど、その洗練された上品な味わいが最高の感動を提供してくれます。

5位 ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ グラン・クリュ ドメーヌ・ラモネ

ドメーヌラモネのブドウ栽培は、環境に配慮したリュットレゾネ(必要最低限の農薬しか使用しない栽培方法)です。

軽やかで優しい口当たりで穏やかな酸が特徴的な、妖艶で上品さが前面に出た仕上がりです。

香りアカシアの花、ナッツ
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
佐々木
ブルゴーニュ最高峰のドメーヌの一角として必ず名があがるラモネの芸術的一品。わずか0.2haから生まれるその希少性ゆえ、常に世界中の愛好家やレストランが目を光らせています。

4位 シュヴァリエ・モンラッシェ・ グラン・クリュ

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ドメーヌ・ミシェル・ニーロンは、パーカーポイント五ツ星の生産者です。

ミシュランの三ツ星レストランでは必ずオンリストされていると言われています。

年間生産量は4,000本と非常に少なく、ワインマニア垂涎の的です。

洋梨や白桃の華やかなアロマがグラスから溢れ出し、樽由来の香ばしいニュアンスが続きます。

ヘーゼルナッツの風味にミネラル感が加わり芳醇で洗練された味わいです。

香りヘーゼルナッツ、バタートースト
酸味★★★★☆
ボディ★★★☆☆
佐々木
パーカーが高い評価を与えるのも納得するほど、ワイングラスから溢れ出すそのエネルギッシュなアロマが非常に魅力的。今後もますます値が上がるであろう一品です。

3位 コント・ラフォン モンラッシェ

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コントラフォンブルゴーニュの白ワインにおける大御所とも言われ、世界の生産者ベスト10にも選ばれた造り手です.

1998年に有機農法の認証団体より認定を受けており、現在はビオディナミを実践しています。

洋梨やゴージャスな花束を思わせるアロマにミントのニュアンスが続き、複雑さを演出しています。

滑らかな口当たりに引き締まった酸が特徴的。

エレガントさやバランスを重視するラフォンのスタイルがそのまま反映された、気品溢れる仕上がりです。

香り洋梨、ジンジャーブレッド
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
佐々木
繊細かつピュアなブドウの旨味が余韻まで長く続く極上の逸品。わずか4樽のみしか仕込まれないため、世界で最も入手困難なワインの一つとしても知られています。

2位 シュヴァリエ モンラッシェ グラン クリュ ドメーヌ ルフレーヴ

ドメーヌルフレーヴは、ピュリニーモンラッシェ村でずば抜けて秀逸なワインを造るとして非常に人気の高いドメーヌです。

1990年よりビオディナミを採用、よりバランスの良い複雑みを増した仕上がりになりました。

黄色い花束のような華やかなアロマに火打ち石のようなミネラル感が続きます。

凝縮した果実感に引き締まった酸、スパイシーな長い余韻を楽しめる極上の1本です。

香り花梨、クロワッサン
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
佐々木
モンラッシェを語る上で真っ先に名が上がるであろうルフレーヴの最高級品。芯の張ったミネラル感がまさにこの地のテロワールを映しており、今後の熟成が楽しみです。

1位 モンラッシェ グランクリュ DRC

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DRCが造る唯一の白ワインです。

DRC所有の畑はなんと0.67haのみの極小で生産量は年間約2700本のみ、これはロマネコンティの半分以下です。

希少価値はロマネコンティの倍以上、幻のシャルドネは世界で最も優れた高価な白ワインとして称賛され続けています。

ほかの造り手のモンラッシェと比較しても、果実の凝縮感やブドウそのものの優しい甘さが突出しており、果てしなく豊かで高貴な味わいに度肝を抜かれます。

ロバート・パーカー氏に「気絶するほど素晴らしい辛口ワイン」と言わしめた、神がかった1本です。

香りブリオッシュ、ハチミツ
酸味★★★★★
ボディ★★★★★
佐々木
その他モンラッシェとは一線を画す、世界最高のモンラッシェワインがこちら。とある著名人が「脱帽し、跪いて飲むべし」と言いたくなるのも分かる高貴な逸品です。

最高級白ワインのモンラッシェを楽しもう!

世界最高峰の白ワインモンラッシェ、人生においての節目や大きなお祝いの時にはぜひ飲んでみたい憧れのワインですね。

今回はグランクリュをメインにご紹介しましたが、もっとリーズナブルに楽しみたい場合は、プルミエクリュや村名ワインがオススメです。

もちろんモンラッシェ同等の味わいとまではいきませんが、村や造り手の特徴を加味して選んでみるのも良いと思います。

さらにブルゴーニュの他の白ワインが知りたい方は以下の記事をご覧ください。
>>【ソムリエ監修】ブルゴーニュの白ワイン人気おすすめ25選を紹介!

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