サンジョヴェーゼの特徴は?品種概要からおすすめの15銘柄を紹介!

2019/02/27 おすすめ赤ワイン

「サンジョヴェーゼってどんな品種?」
「サンジョヴェーゼのおすすめ銘柄は?」

サンジョヴェーゼは、イタリアのトスカーナワインの主体となる赤ワイン用ぶどう品種です。

産地によってさまざまな味わいを楽しめるのが特徴。

この記事では、そんなサンジョヴェーゼの特徴や選び方、おすすめの赤ワイン15本をご紹介します。

ぜひ、ワイン選びの参考にしてください。

執筆者/監修者

佐々木 健太

J.S.A. ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ/年間受講者数日本一を誇るカリスマワインスクール講師  21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。ワインのサブスク「HOME WiNE」を手掛ける。YouTubeチャンネル「ソムリエ佐々木」を運営。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。

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サンジョヴェーゼとは

サンジョヴェーゼは、イタリア・トスカーナ地方原産の赤ワイン用ブドウ品種です。

現在は、イタリア全土で最大の栽培面積を持ちます。

イタリア国内では生産地によりブルネッロ、プルニョーロ・ジェンティーレ、モレッリーノなど、多くの別名があります。

サンジョヴェーゼの特徴

ブドウの特徴

サンジョヴェーゼは突然変異しやすく、多くのクローン品種があります。

クローンごとに味わいはさまざまで、多くの個性的な赤ワインが造られています。

ワインの特徴

果実味、酸味、タンニンのバランスの良いワインができます。

酸化熟成を経ることにより、タンニンがなめらかになり、全体的に一体感がうまれます。

サンジョヴェーゼとピノ・ノワールの違い

サンジョヴェーゼとピノ・ノワールは、両者とも赤ワイン用のブドウ品種ですが、その特徴には大きな違いがあります。

サンジョヴェーゼは、イタリアのトスカーナ地方が原産で、強い酸味とやや強いタンニンが特徴です。

果実味はチェリーやプラムを思わせ、スパイシーな香りもあります。

色調は明るい赤紫色から濃いルビー色まで幅広く、長期熟成に適しています。

一方、ピノ・ノワールはフランスのブルゴーニュ地方が代表的な産地で、繊細でエレガントな味わいが特徴です。

タンニンは比較的軽く、酸味は穏やかです。赤い果実の香りが豊かで、色調は淡く透明感があります。

サンジョヴェーゼが力強さと複雑さを持つのに対し、ピノ・ノワールは優雅さと繊細さを持つワインとして知られています。

また、サンジョヴェーゼは熟成によって深みを増しますが、ピノ・ノワールは若いうちから楽しめるものが多いです。

サンジョヴェーゼのワインの選び方

産地で選ぶ

イタリア

特に栽培が盛んな地域は、まず代表的なトスカーナ州、そのほかはマルケ州やウンブリア州などが挙げられます。

トスカーナ州ではサンジョベーゼから高級ワインも多く造られています。特に有名な銘柄を下記でご紹介していますので、参考にしてみてください。

それ以外の高級ワインでは、スーパータスカンが挙げられます。こちらはブレンドにて使用されるほか、サンジョベーゼ100%のスーパータスカンも存在します。

そのほかの州ではデイリーワインとして楽しめるリーズナブルなアイテムが多く造られています。

イタリア以外

サンジョベーゼは、イタリア以外に特筆出来るような有名産地や、栽培が盛んで成功している地域はありません。

ごく少量ですが、フランスのコルシカ島やオーストラリア、南アフリカ、アメリカやチリなどで栽培されています。

銘柄で選ぶ

キャンティ

イタリアの赤と言えばキャンティと言われる程、日本でも人気が定着したトスカーナのワインです。

サンジョベーゼ主体(70%以上)で、チェリー系の果実味に程よい酸味とタンニンを持ち併せた比較的フルーティな味わいです。

サンジョベーゼを80%使用した格上のキャンティクラシコもあります。

ブルネロ・ディ・モンタルチーノ   トスカーナ

ブルネロ・ディ・モンタルチーノは、バローロ、バルバレスコと並んで「イタリアの三大赤ワイン」の一つです。

サンジョベーゼの変異種ブルネロ種を100%使用することが義務付けられた、長期熟成型タイプです。

大変偉大なワインとして世界的に高い評価を受けています。繊細で貫禄のある香りと、研ぎ澄まされた果実味が特徴です。

ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ

ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノは、トスカーナ州で古くから親しまれているフルボディのワインです。

サンジョベーゼ主体で70%以上の使用が義務付けられています。

プラムやさくらんぼの香りが特徴で、まろやかで上品な味わいですが、長期熟成型タイプです。

 

価格で選ぶ

イタリアワインは価格帯の幅が非常に大きいですが、サンジョベーゼに関してはとりわけ安いアイテムから数万円以上の高級アイテムまで多くの選択肢があります。

サンジョベーゼはコストパフォーマンスに優れたアイテムが多いので、デイリーワインとしてであれば2,000円以内で満足のいくアイテムを入手できます。

ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ、キャンティは2,000円台から、ブルネロ・ディ・モンタルチーノは安くても5,000円以上から入手でき、1万円程度で満足度の高いワインを購入出来ます。

サンジョヴェーゼのおすすめワイン15選

それではさっそく、厳選したサンジョヴェーゼの赤ワインを15本、ご紹介します。

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日常使いにおすすめ!予算2,000円

5位

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モリーゼ州で造られたサンジョヴェーゼ100%のオーガニックワインです。

トスカーナ以外では最も印象深いサンジョヴェーゼのワインと言われています。

美しいルビー色で、スミレや野生のベリーの香り。バランスのとれたタンニンと濃縮された果実味は、完熟感をしっかり感じさせてくれます。トマト系のパスタによく合うでしょう。ワインはオーガニックに限るという人に、おすすめです。

4位

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イタリアのエミリア・ロマーニャ州産で、サンジョヴェーゼを主体にしたブレンドです。

スミレを思わせる繊細な香り。心地よいタンニンのバランスが良く、爽やかでフルーティな味わいです。

余韻にかすかなほろ苦さが感じられるでしょう。しっかりした味で、肉料理によく合います。コスパのいいサンジョヴェーゼを味わいたい人は、ぜひどうぞ。

3位

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ファルネーゼは、イタリア最優秀生産者に何度も選出されているワイナリーです。

ほどよい濃さのルビーレッドで、ぶどうジュースのような果実の香り。しっかりした果実味の凝縮感が感じられ、香ばしさを含む濃厚な味わい。酸は弱めで、まろやかなタンニンと調和しています。

強めに冷やして飲んでもざらつきがなく、冷やした赤ワインが好きな人におすすめです。

2位

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トスカーナ州のキャンティ・クラシコの畑の中でも最も古いエリアの畑で育てられたサンジョベーゼで造られています。

手摘みで収穫し、徹底した温度管理のもとに製造。鮮やかなルビーレッド色に、スミレとチェリーやフランボワーズの香り。

凝縮した果実味のバランスが良く、1年ほど熟成させるとさらに美味しくなります。

ローストした肉料理やチーズなどに合わせてどうぞ。手頃な価格でキャンティクラシコを味わいたい人におすすめです。

1位

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世界各国の専門誌で高い評価を受けている赤ワインです。桃やメロンなど熟した果実の香り。

優しい甘味とほどよい酸味のバランスが絶妙な、スッキリとした味わい。

いくつかのヴィンテージを合わせるソレラ方式で作られていて、味わいの複雑化がはかられています。肉料理やイタリアンに合わせてどうぞ。日常使いでも本格的なイタリアワインが飲みたいという人におすすめです。

週末や来客などがある日に!予算5,000円

5位

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バンフィはイタリア国内だけでなく、世界中で評価されているワイナリーです。

「食事に合わせやすく、たっぷりとした果実味のみずみずしく飲みやすい赤ワインを造ること」がコンセプト。

淡い色合いでエレガントな香り、心地よい果実の甘みがありなめらかな飲み心地です。

タンニンはしっかりあるものの渋みは少なめで、飲みやすいワインです。ソフトな味わいで、来客用にすればきっと喜ばれるでしょう。

4位

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希少なオーストラリア産のサンジョヴェーゼ100%ワインです。ダークチェリーの香りに、スパイシーなニュアンス。

繊細なタンニンとすっきりした酸がバランスの良い味わいです。長い余韻を楽しむことができるでしょう。グリルした仔牛や豚の料理、ピザなどによく合います。

イタリアとは違った味わいのサンジョヴェーゼを試したい人におすすめです。

3位

ビーガン フレイヴィンヤード サンジョヴェーゼ

カリフォルニアで有機栽培で造られた、サンジョヴェーゼ100%の赤ワインです。

明るいルビー色と、ベリー系の香り。酸味と渋味の絶妙なバランスを持った、奥行きの深い味わいです。

イタリア料理によく合います。オーガニックにこだわる人におすすめしたいワインです。

2位

キャンティ ラブコレクション

南イタリアの名産である陶器とキャンティのコラボレーションです。

ハートのモチーフがラベルになって、贈り物に最適。

ほどよい酸味と柔らかな果実風味がバランスの良い、芳醇な味わいです。

やや軽めのミディアムボディで、少し寝かせることで違った味わいが楽しめます。バレンタインなどのプレゼントにすれば、きっと喜ばれるでしょう。

1位

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フォントディは20年以上に渡って、キアンティ・クラシコ界をリードし続けているワイナリーです。

豊かなプラムの香りにスミレのアロマが絡みます。

爽やかな酸味と繊細なタンニンがバランスよく、絹のように滑らかな味わい。極上のキャンティクラシコを堪能したい人におすすめです。

特別な日に!5,000円以上

5位

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南オーストラリア州のマクラーレンヴェイルにあるワイナリーで造られた赤ワインです。

サンジョヴェーゼを主体にプリミティーヴォ、ネッビオーロをブレンド。バラの花やポプリの香りに、スパイスのニュアンスが感じられます。濃密でどっしりとしたタンニンが特徴で、凝縮した果実味の味わい。余韻に甘いスターアニスの香りが残ります。一味違うサンジョヴェーゼを楽しみたい人は、ぜひどうぞ。

4位

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アメリカのワシントンで、平均樹齢が20年のサンジョヴェーゼから造られた赤ワインです。

クランベリー、ブラックチェリーの香りに、ホワイト・ティーのニュアンス。軽やかなのに力強さを感じさせる味わいで、どんな料理にも相性抜群。

イタリア以外の、違った味わいのサンジョヴェーゼを試したい人にぜひおすすめです。

3位

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フリーニは新しい設備が完備されているわけではなく、伝統的な製法を貫いているワイナリーです。

ふくよかでスミレのような花の香りに、木苺やザクロのような赤い果実のニュアンス。

綺麗な酸味が印象的で、滑らかな味わい。極上のロッソ・ディ・モンタルチーノをお探しの人に、ぜひおすすめです。

2位

カステル・ジョコンドは、良心的な価格で高品質なワインを造り続ける名門ワイナリーです。

ブラックベリーとエレガントなスミレの花の香り、黒胡椒、クローブなどのスパイスが複雑に溶け合っています。熟成した濃厚な味わい。柔らかいタンニンの感触が、長くエレガントな余韻を残します。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノを代表する1本。特別な日のディナーに添えると、上質な時間を演出してくれるでしょう。

1位

「インターナショナルワインレポート」で98点のスコアをマークした、生産量わずか3,500本の希少なブルネッロです。

レッドチェリーやイチゴの香りに、フローラルな花のニュアンス、エキゾチックスパイスの風味も寄り添います。シルキーで美しい質感。綺麗な酸と赤い果実味が調和して、長い余韻が続きます。熟成させることで、さらに深い味わいを増すでしょう。極上の気分が味わえる逸品です。

サンジョヴェーゼのワインに合う料理

ここでは、サンジョヴェーゼのワインに合う料理を紹介していきます。

ぜひ、参考にしてください。

Tボーンステーキ

このトスカーナの名物料理は、サンジョヴェーゼと完璧なペアリングを形成します。

厚切りのTボーンステーキを高温でさっと焼き、塩、コショウ、オリーブオイルでシンプルに味付けします。

肉の濃厚な味わいと、サンジョヴェーゼの強い酸味とタンニンが見事に調和。

ワインの果実味は肉の旨味を引き立て、酸味は脂の重さを切り、口の中をリフレッシュさせます。

また、ステーキの炭火焼きの香りとワインのスパイシーな香りが相性抜群です。

トマトソースのパスタ

サンジョヴェーゼの酸味は、トマトソースの酸味と見事にマッチします。

パスタに絡むリッチなトマトソースは、ワインの果実味を引き立てます。

さらに、パルミジャーノ・レッジャーノのうま味と塩味が、ワインの複雑さを引き出すでしょう。

サンジョヴェーゼのタンニンは、チーズの脂肪分をクリーンにし、全体的なバランスを整えます。

サンジョヴェーゼの特徴まとめ

イタリアのトスカーナを中心に広く栽培されているサンジョヴェーゼは、格安のテーブルワインから長期熟成で極上の逸品まで幅広い価格帯です。

サンジョヴェーゼが初めての人は、まず安い2,000円未満のワインから試してみてはいかがですか?

他の赤ワイン品種も知りたい方はこちらをどうぞ。

>>赤ワインのぶどう品種一覧

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