グルナッシュ(Grenache)とは? 特徴やワインのおすすめをソムリエが紹介

2019/03/06
おすすめ赤ワイン

「グルナッシュってどんな品種?」
「グルナッシュのおすすめワインは?」

南フランスやスペインで栽培が盛んな黒ブドウ品種・グルナッシュ。

やわらかな渋みと濃厚な味わいがあり、ワイン初心者にも親しみやすい味わいが人気です。

この記事では、グルナッシュの基礎知識からワインの選び方、おすすめのワインをソムリエがご紹介します。

ぜひ参考にしてください。

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グルナッシュ(Grenache)とは

グルナッシュ(Grenache)はスペイン起源の黒ブドウ品種で、スペインでは「ガルナッチャ」として知られています。

グルナッシュはスペインだけでなく、フランスの南部地域などでも古くから親しまれており、多くの国々で栽培されています。

グルナッシュから造られるワインは、豊かな果実味と穏やかな渋みがあり、赤いベリーやスパイスのような風味が感じられるのが特徴的です。

糖度の上がりやすいブドウであることからワインのアルコール度数は高めとなり、飲むとその力強さを感じることができます。

グルナッシュは単体でワインを造ることもあれば、他の品種とブレンドすることも多いです。

さらにグルナッシュのワインは若いうちに飲むものから、長期の熟成を経て楽しむものまでさまざまあります。

ブレンドや熟成の度合いによって、異なる風味や香りが楽しめるのもグルナッシュの魅力の一つです。

グルナッシュの特徴

グルナッシュにはどのような特徴があるのでしょうか。

具体的な特徴について、こちらで3つご紹介していきます。

果実味豊かな親しみやすい味わい

グルナッシュの魅力はなんといっても果実の風味が豊かなカジュアルな味わい

色合いは比較的明るく、ジューシーで柔らかい口当たりが特徴です。

酸味や渋味は控えめですが、高い糖度が生み出す強めのアルコールと、豊かな果実の風味がグルナッシュの大きな個性となります。

香りはラズベリーなどの赤系ベリーやプラム、スパイスなどの要素が印象的です。

熟成を重ねることで、チョコレートやモカ、タバコ、なめし皮などの複雑な風味が生まれます。

フレッシュな状態でも熟成させても、違った良さを楽しめる点もグルナッシュの魅力です。

温暖な地域で栽培される

グルナッシュは特に温暖で乾燥した地域に適したブドウ品種です。

特にスペインや、南フランスのラングドックやローヌ、さらにはオーストラリアなどの地域で盛んに栽培されています。

黒ブドウ品種全体の生産量では5位にランクインしており、グルナッシュは国際的な品種として確固たる地位を築いていると言えるでしょう。

乾燥を好むグルナッシュは内陸部では育ちにくく、暑い夏と雨の降らない地中海性気候の地域が最適な環境です。

グルナッシュは非常に生命力の強いブドウ樹で、特別な手入れを行わなくてもしっかりと果実が育ちます。

一方で、摘果などの手入れを行い収量を限定することで、より質の高いブドウを生産することも可能です。

ライトボディからフルボディまで

グルナッシュのワインは、そのスタイルの多様性が魅力の一つです。

多くのグルナッシュは、果実の風味が活きた気軽な味わいのライトボディからミディアムボディとなります。

価格も手頃で、グルナッシュから造られたワインは、カジュアルなシーンで活躍できるようなコストパフォーマンスに優れたものと言えるでしょう。

グルナッシュ単体で仕込まれることもありますが、シラーやムールヴェードルなどとブレンドされることも少なくありません。

一方で、豊富な糖度を活かした高アルコールで、樽熟成を行い芳醇さを増したフルボディタイプのグルナッシュも人気です。

また、標高の高い産地で収量を抑えて栽培されたグルナッシュは、非常にエレガントな仕上がりとなります。

その品質はピノ・ノワールにも匹敵するとも言われており、近年はグルナッシュを使用した高貴なワイン造りに取り組む生産者も増えつつあります。

産地によってグルナッシュは様々なワインへと変化しており、ロゼワインや甘口ワイン、酒精強化ワインなど、バリエーションは非常に多様です。

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グルナッシュとメルローの違い

グルナッシュとメルローは、どちらも人気の赤ワイン用ブドウ品種ですが、いくつかの重要な違いがあります。

グルナッシュは果皮が薄く、タンニンが少ない品種で、豊かな果実味とスパイシーな風味が特徴です。

アルコール度数が高くなりやすく、ブレンド用としてよく使われ、主にフランス南部やスペインで栽培されています。

一方、メルローは肉厚な果実で、まろやかでふくよかな味わいが特徴です。

タンニンがきめ細やかで口当たりが良く、単一品種でもブレンドでも使用されます。

ボルドー地方が原産で、世界中で広く栽培されています。

グルナッシュはスパイシーさと高アルコール、メルローはまろやかさと飲みやすさが際立つ点が大きな違いと言えるでしょう。

グルナッシュのワインの選び方

味わいで選ぶ

甘口

南フランスルーション地方では、グルナッシュ主体の天然甘口ワイン(酒精強化)が造られています。

ブドウ本来の甘さを感じるパワフルでコクのある味わいが特徴です。

上品なアルコールのボリューム感に、濃厚でまろやかな印象もある高品質な甘口です。

チョコレートのスイーツと、とてもよく合います。

辛口

グルナッシュは糖度が非常に上がりやすい特徴があり、多くの場合アルコール度数が高くなります

まろやかで甘みを感じさせる果実感が特徴で、イチジクやドライプルーンを連想させます。

ボディやコクが柔らかな味わいになるのも特徴です。

南のピノ・ノワールと言われるようにミディアムボディで、繊細さや優美さを持ち併せています。

辛口の場合、単一でも用いられますが、他のブドウとブレンドされることの多い品種です。

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産地で選ぶ

グルナッシュは暑くて乾燥した気候を好みます。スペインの他に、似たような気候条件のあるフランスの地中海沿岸、南アフリカやオーストラリア などで栽培されています。

産地ごとにグルナッシュの味わいは異なります。産地によってブレンドされる品種も違い、さまざまな味わいを楽しむことができるでしょう。

南フランス

フランスではグルナッシュによって、カジュアルなワインから高級ワインまで様々なタイプのワインが造られています。

また、フランスにおいてはグルナッシュは、黒ブドウ品種でメルローに次ぐ全体2位の生産量を誇っています。

フランスでは南フランスでグルナッシュの栽培が盛んで、それぞれの産地で様々なワインが造られているのが特徴です。

南フランスでグルナッシュを生産している代表的な産地は以下の3つとなります。

南フランスの主なグルナッシュの生産地
・ローヌ渓谷地方
・ラングドック・ルーション地方
・プロヴァンス地方
■ローヌ渓谷地方

ローヌ渓谷はグルナッシュを主要品種とするワイン産地として非常に有名です。

特に南ローヌ地域において、グルナッシュは主要なブドウ品種として広く栽培されています。

この地域で生産される赤ワインは、グルナッシュを主体としたブレンドワインです。

シャトーヌフ・デュ・パプやジゴンダスなどのAOC(原産地統制呼称)では、グルナッシュがその豊かな果実味や柔らかなタンニンの骨格をもたらし、ワインの中心的な役割を果たしています。

■ラングドック・ルーシヨン地方

ラングドックとルーシヨンは、しばしばまとめて言及されることが多く、この広大な地域はフランスのワイン生産量の中でも大きな部分を占めています。

カジュアルワインの産地として知られるラングドック・ルーションにおいて、グルナッシュは重要な品種の一つとして扱われています。

グルナッシュはシラーやムールヴェードル、カリニャンなど他の品種とブレンドされ、バランスの良いワインが生産されています。

また、ルーシヨン地域はヴァン・ドゥー・ナチュレルの産地としても有名です。

ヴァン・ドゥー・ナチュレルとは甘口の酒精強化ワインで、グルナッシュも主要品種として使われます。

■プロヴァンス地方

プロヴァンスは主にロゼワインの産地として世界的に知られています。

この地域のロゼワインは、シラー、ムールヴェードル、サンソーなどの品種とともに、グルナッシュを主体としてブレンドされることが多いです。

プロヴァンスの気候や土壌は、グルナッシュが表現するフルーティで鮮やかな特性を引き出すのに適しています。

甘口から辛口まで、様々なタイプのロゼワインが造られていますが、グルナッシュのロゼは辛口が主流です。

スペイン

グルナッシュの発祥地はスペインのアンゴラ地方と言われており、スペイン国内で広く栽培されている品種です。

控えめな酸に豊かな果実味が特徴で、現地では「ガルナッチャ」と呼ばれています。

単一での使用よりも、テンプラニーリョなどスペインの他の品種とブレンドして使用されます。

そのためタイプやスタイルは様々です。

近年はグルナッシュの原産地である、アンゴラ地方の古木から栽培されるグルナッシュワインが注目を集めています。

非常に凝縮感があり、ピノ・ノワールを思わせるような深みのある味わいが魅力的です。

イタリア

イタリアでグルナッシュは、地中海性気候で年間を通して気温が高いサルデーニャ島で栽培されています。

サルディーニャ島はイタリアとフランスの間に位置する島です。

現地ではグルナッシュの別名である「カンノナウ」と呼ばれています。

サルディーニャ島のグルナッシュは、スミレやベリー系の果実香が特徴的で樽のニュアンスが心地よい、果実味豊かな力強い味わいが魅力です。

スペインに支配されていた歴史的な背景から、サルディーニャ島でグルナッシュが栽培されていると考えられています。

しかし、サルディーニャ島がグルナッシュの起源だという説も根強く、その論争は今も続いているとのこと。

オーストラリア

温暖な気候の南オーストラリア州でもグルナッシュは栽培されています。

夏場は暑く灌漑の必要がある程降雨量が少ないので、グルナッシュの栽培に適しています。

主要品種であるシラーズとのブレンドで用いられることが多く、豊富な果実味とエレガントな味わいをプラスしています。

グルナッシュ100%のワインもあり、ロバート パーカー氏が大絶賛する素晴らしいアイテムは数万円以上の価格で売られています。

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価格で選ぶ

生産量の多いグルナッシュの赤ワインは、比較的お手頃な価格で購入できます。目的に合わせて予算を決め、その中から選ぶといいでしょう。

日常使いのテーブルワインなら、2,000円以下でも十分美味しい赤ワインが選べます。

記念日などの特別な日、お祝いの席などには2,000円以上5,000円以下でクオリティの高いものを探せるでしょう。

次の項目で予算別におすすめの赤ワインをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

グルナッシュワインのおすすめ10選

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5位 ドメーヌ サンタ デュック エリタージュ

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フランスのローヌ地方で造られた、カリニャンムールヴェードル、シラーとのブレンドです。

平均樹齢40年の古木から収穫したグルナッシュは凝縮した風味で、ワインに深い味わいを与えています。

紫を帯びた赤色で、チェリーを思わせる新鮮な香り。スパイスの風味も感じられます。

エレガントなミディアムボディで、日常使いでも十分なクオリティを求める人におすすめです。

味わい産地アルコール度数
ミディアムボディフランス・ローヌ14%
香りレッドベリー、カシス
酸味★★★☆☆
ボディ★★★☆☆
渋み★★★☆☆
佐々木
ローヌらしい温かみ溢れる果実味と凝縮感が楽しめる一本。ほのかに香る野生味やスパイス感も相まって、デイリーとしては申し分ないクオリティです。

4位 ジェイコブス・クリーク グルナッシュ・シラーズ

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グルナッシュとシラーズをブレンドした、ミディアムボディの赤ワインです。

赤いベリーのフレーバーやスパイスのニュアンスが感じられる、滑らかな味わい。

シラーズの強いタンニンが、グルナッシュによって穏やかでまろやかな味わいに変わっています。

チキン料理やパスタとよく合うでしょう。ワインが苦手な人でも飲みやすく、軽めの赤ワインが好きな人にもおすすめです。

味わい産地アルコール度数
ミディアムボディオーストラリア14%
香りカシス、スミレ
酸味★★★★☆
ボディ★★★☆☆
渋み★★★☆☆
佐々木
グルナッシュと言えば旧世界が中心のイメージですが、実はオーストラリアでも栽培が盛んです。飲み飽きない、軽やかな飲み心地の良さに仕上がっています。

3位 レア ヴィンヤーズ グルナッシュ

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フランスのランドック・ルーションで、樹齢40年以上かつ低収量の古木から造られた贅沢なワインです。

完熟したチェリーのアロマが広がり、リッチで凝縮感のある味わい、長い余韻が続きます。

サクラアワードなど各賞を受賞している実力派ワイン。1,000円でお釣りがくるとは思えない品質です。

手軽な価格で本格的なグルナッシュを味わいたい人に、ぜひおすすめします。

味わい産地アルコール度数
ミディアムボディフランス・ラングドック ルーション13%
香りレッドプラム、ガリーグ
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
南フランスの赤ワイン特有のガリーグ香が印象的。飲み応えと複雑みを備えた味わいがこの価格帯にして堪能できます。

2位 ボデガス アテカ オノロ ベラ

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スペインのカラタユードで造られた、グルナッシュ100%のフルボディです。

熟したチェリーのような色で、ラズベリーやスグリなど赤い果実の香りに、ミネラルを思わせるニュアンス。

フルーツキャンディのような甘い果実味で、パワフルな味わいです。

斬新なラベルが目を引くボトル。過去にはアカデミー賞のパーティーでも使用された実力派です。

確実に美味しい赤ワインを飲みたいと思ったとき、期待を裏切らないクオリティです。

味わい産地アルコール度数
フルボディスペイン14.5%
香りレッドベリー、カシス
酸味★★★★☆
ボディ★★★★★
渋み★★★★☆
佐々木
アルコール度数の高さに由来するボリューム感やコク、タンニンの甘みが特徴的。果実味たっぷりの赤ワインをお探しの方はぜひ一度お試しください。

1位 エヴォディア

¥1,188 (2025/01/23 19:04時点 | 楽天市場調べ)

スペインのカラタユード地方で、最高樹齢は100年以上という古木から収穫したグルナッシュ100%で造られています。

美しい紫色で、カシスやワイルドチェリーの魅惑的な香り。スパイシーさも感じられます。

パワフルでありながら口当たりなめらかで、フルーティーな味わい。タンニンも柔らかく、余韻が長く続きます。

2,000円をきるとは思えないクオリティで、いつもそばに置いておきたい赤ワインです。

日常使いのテーブルワインだけでなく、週末にゆっくり味わうにもピッタリのクオリティ。自信を持っておすすめします。

味わい産地アルコール度数
ミディアムボディスペイン14%
香りレッドプラム、ローズマリー
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
2位のガルナッチャと比べると、こちらの方がより洗練された味わいでバランス感も抜群。大ぶりのグラスで高級ワインを味わうように、ゆっくりお楽しみください。

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5位 ドッグ・リッジ オールド・メイツ グルナッシュ/シラーズ

ドッグ・リッジは、オーストラリアの恵まれた気候と近代的な醸造で高品質のワインを造るワイナリーです。

グルナッシュとシラーズのブレンド。輝きのあるルビーレッドで、いちごミルクやいちじくのシロップ漬けの香りがします。

ベリー系果実のフレーバーに、白コショウのニュアンスも感じられ、長い余韻が続くでしょう。

シラーズの重さが和らいで、とても飲みやすいワインになっています。

シラーズだけの重厚な赤ワインと飲み比べてみるのも面白いでしょう。

味わい産地アルコール度数
フルボディオーストラリア14.5%
香りブラックチェリー、スミレ
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★★★
佐々木
グルナッシュの柔らかい果実味に、いい感じにシラーの骨格とスパイシーさが備わった一品。熟れた果実味に由来する甘みと、それを支える上品な酸に注目です。

4位 グルナッシュ デイビット&ナディア

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デイビット&ナディアは2010年にスワートランドで設立された、新世代の生産者です。

「スワートランドのピノ・ノワール」と呼ばれるほど、エレガントで繊細な味わい。

淡い色彩で、赤スグリ、チェリー、ザクロなどのフレッシュな香りに優しいスパイシーさも感じます。

フレッシュな酸味ときめ細やかなタンニンが心地よく、柔らかい中にしっかりした力強さもある味わい。官能的な余韻が長く続きます。

透明感のあるワインで、来客のもてなしやプレゼントにすれば喜ばれるでしょう。

味わい産地アルコール度数
フルボディ南アフリカ13.5%
香り柘榴、アメリカンチェリー
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
渋み★★★☆☆
佐々木
上質なグルナッシュほどピノ・ノワールを彷彿とさせるのは、ワイン界隈では通説。緻密なタンニンにエレガンスさ極まる果実味と酸が、長い余韻へと続きます。

3位 マス・マジョーラ

スペインのプリオラートは、高品質のワインが生産されることで注目の生産地。

世界のレストラン1位の実績があるレストランに認められたワイナリーです。

ビオディナミ農法で栽培されたグルナッシュを主体に、カリニャン、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーがブレンドされています。

ブラックベリーなどベリー系のエレガントなアロマが、グラスに注いだ瞬間からあふれ出します。

凝縮された果実味で、柔らかながらも存在感のある味わい。複雑さと長い余韻が楽しめます。

記念日のディナーに添えれば、華やかな時間を演出できるでしょう。来客へのもてなしにもぜひどうぞ。

味わい産地アルコール度数
フルボディスペイン14.5%
香り完熟したカシス、イチジク
酸味★★★★☆
ボディ★★★★★
渋み★★★★☆
佐々木
熟れたカシスやイチジクの甘やかな果実味を主体に、カカオやクローブといったニュアンスも豊か。複雑性も申し分なく、プリオラートの品質の高さを物語っています。

2位 ホルヘ オルドネス ブレカ

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樹齢70~90年の古木で収穫されたグルナッシュを使った、濃厚なフルボディのスペインワインです。

ワイン評論家に「この30年間、この価格帯で飲んだワインの中で最も素晴らしいワイン」と大絶賛されました。

黒スグリやブラックチェリーカシスが混じり合う香りで、まろやかで芳醇な味わいが口いっぱいに広がります。豚の角煮や生ハムに合わせてどうぞ。

この価格帯でこの味わいはコスパ抜群。友人のパーティーに持参すれば、とても喜ばれます。

週末のゆっくりした時間に味わうのにも、ちょうどいいでしょう。

味わい産地アルコール度数
フルボディスペイン16%
香りトースト、黒オリーブ
酸味★★★★☆
ボディ★★★★★
渋み★★★★★
佐々木
情熱の国スペインらしい、リッチでボリューム感溢れるスタイルに仕上がった一本。コンポートやリキュールを思わせる濃醇さに、ハマる人はハマるフルボディワインです。

1位 アルベール・ビショー シャトーヌフ・デュ・パプ

¥2,460 (2024/12/16 14:19時点 | 楽天市場調べ)

6世代にわたるワイン造りの名門・アルベール・ビショーが手がける赤ワインです。

アルベール・ビショーはワインメーカー・オブ・ザ・イヤーをダブル受賞している実力派。

ローヌ地方で有名な赤ワインのひとつが、シャトーヌフ・デュ・パプです。

グルナッシュの他に、シラーやムールヴェードルをブレンドしています。

ペッパーやパプリカなどの香辛料を思わせる香り。厚みのあるボディで、洗練された芳醇な味わいが堪能できます。

特別な日のディナーに添えてお楽しみください。大切な人へのプレゼントにも最適です。

味わい産地アルコール度数
フルボディフランス・ローヌ14.5%
香りクローブ、ジビエ
酸味★★★★☆
ボディ★★★★★
渋み★★★★★
佐々木
185年以上にもわたる名門ドメーヌが手がける一品。当産地らしい豊かな果実味とスパイス感、そして熟成によるゲイミーなブーケが際立っています。

グルナッシュのワインに合わせる料理

最後にグルナッシュと相性の良い料理をご紹介します。

気軽な味わいのグルナッシュは料理とも合わせやすいですが、その中でもおすすめの4品をピックアップしました。

ラタトゥイユ

ラタトゥイユは、ズッキーニ、茄子、ピーマン、トマトなどの夏野菜を使った中心にしたフランス南部の伝統的な煮込み料理です。

ボリュームのある夏野菜の風味が、トマトソースと一体になった素朴な味わいを楽しめます。

そんなラタトゥイユには、フレッシュな果実の風味が活きたカジュアルなグルナッシュを合わせるのがおすすめです。

ラタトゥイユはプロヴァンス発祥の料理なので、グルナッシュのロゼを合わせても良いでしょう。

生ハム

グルナッシュはシンプルな肉料理とも好相性です。

生ハムの強い塩気と旨味には、グルナッシュのパワフルではつらつとした味わいがよく合います。

グルナッシュの赤果実の香りと微かなスパイスの風味が、生ハムに良いアクセントを加えてくれるでしょう。

おつまみに困ったときはとりあえず生ハムをチョイスしてみてください。

鶏肉の香草焼き

ぜひ試していただきたいのが鶏肉の香草焼きとグルナッシュの組み合わせ。

グルナッシュと肉料理を合わせる際は、ぜひハーブが効いた料理をおすすめします。

熟成されたグルナッシュには、ローズマリーなどのハーブを思わせるような風味が現れます。

共通するハーブの香りと、グルナッシュのやわらかな果実味と渋味が、ジューシーな鶏肉の味わいを包み込んでくれるでしょう。

カスレ

カスレはフランス南西部発祥の豚肉やソーセージ、白インゲン豆を使った煮込み料理です。

肉の深いコクと豊かな味わいが特徴で、赤ワインが飲みたくなります。

ボリューム満点ですが気取った味わいではないので、グルナッシュのようなカジュアルな味わいの赤ワインがぴったりです。

軽く熟成させたコクのあるタイプのグルナッシュを合わせましょう。

グルナッシュは気軽に飲めるコスパ抜群のワイン!

グルナッシュの赤ワインを10本ご紹介しました。

フルーティーで飲みやすい赤ワインは、日常使いにも特別な日にもよく合います。

週末にゆっくりくつろぐときにも楽しい時間を演出してくれるでしょう。

グルナッシュは価格も手頃なので、いつもそばに置いておきたいワインですね。

世界各地で製造されているのも魅力のひとつ。グルナッシュのワイン製造は、進化を続けています。

各地の異なる味わいを飲み比べてみるのも楽しいでしょう。

他の赤ワイン品種も知りたい方はこちらをどうぞ。

>>【ソムリエ監修】赤ワインのぶどう品種19種類とおすすめワインを解説!
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執筆者/監修者

佐々木 健太

J.S.A. ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ/年間受講者数日本一を誇るカリスマワインスクール講師  21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。ワインのサブスク「HOME WiNE」を手掛ける。YouTubeチャンネル「ソムリエ佐々木」を運営。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。

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