「ジンファンデルの赤ワインは産地によってどう違うの?」
「プリミティーヴォと同じ品種って聞いたけど、同じ味わい?」
上記のような疑問を持つ人や、ワインの選び方が難しいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ソムリエが厳選したおすすめジンファンデルのワインを価格帯別に紹介していきます。
ジンファンデルの味わいや産地別の特徴、合わせやすい料理も紹介しているので、ぜひワイン選びの参考にしてください。
目次
ジンファンデルとは
ジンファンデル(Zinfandel)は、黒ブドウの国際品種です。
イタリアでは、「プリミティーヴォ」という別名で栽培されています。
ロゼワインにも使用され、「ホワイト・ジンファンデル」と呼ばれています。
原産地と主要産地
原産地は、クロアチアです。
主要産地は、アメリカのカリフォルニア、イタリア、オーストラリアです。
特に、アメリカでは国内の黒ブドウではカベルネ・ソーヴィニヨンに次ぐ2番目の栽培面積を誇ります。
ジンファンデルの特徴
ジンファンデルは栽培が難しいブドウです。
粒の大きさにばらつきがあり、成熟に差が出るため、摘み頃を正確に判断するのが困難です。
果皮が薄いので雨が降るとカビやすいという特徴があります。
そのため、温暖で水はけの良い土地を好みます。
ワインの特徴
単一畑で作られ、個性的かつ高品質なワインが造られます。
ジンファンデルから造られるワインはアルコール度数13~15%以上と高く、長い熟成にも向いているタイプ。
香りが高く、力強くて濃厚な味わいです。ボディはフルボディです。
土壌の違いが味に出る
同じジンファンデルでも、地域の気候や土壌の違いで味わいに差が出ます。
イタリアでは酸味の強さが特徴ですが、アメリカのジンファンデルはそれほど強くありません。
寒冷な地方では果実味が豊かな味わいで、温暖な地方では果実味に加えてスパイシーな香りがあるのという違いがあります。
人気のロゼ、ホワイト・ジンファンデル
ジンファンデルには赤ワインだけではなく、ロゼワインも多いです。
味わいはやや甘口で、色合いが白に近いことから、「ホワイト・ジンファンデル」と呼ばれています。
ジンファンデルと他のワインの違い
ジンファンデルは、他の赤ワインと比べていくつかの特徴的な違いがあります。
特に、カベルネ・ソーヴィニョンやシラーとは、味わいや香りの特徴が異なるのです。
以下で、ジンファンデルとこれらのワインの違いについて詳しく解説します。
カベルネ・ソーヴィニョンのワインとの違い
世界中で高い人気を誇る品種のカベルネ・ソーヴィニョンも、ジンファンデルと同じくフルボディの赤ワインを造ります。
ふたつの大きな違いはタンニンの強さです。
カベルネ・ソーヴィニョンはしっかりした渋みを持ちますが、ジンファンデルの渋みはまろやかに感じられます。
また、カベルネ・ソーヴィニョンはカシスやブルーベリーなどの果実の香り、ジンファンデルはチェリーやラズベリーなど赤い果実の香りを持つといわれます。
シラーのワインとの違い
ジンファンデルとシラーは、どちらもスパイシーな風味が特徴的な赤ワインですが、味わいの印象が異なります。
シラーは、ブラックペッパーやスミレ、樽由来のバニラの香りが特徴的で、凝縮感のある果実味とスパイシーさが調和。
タンニンは比較的強く、酸味もしっかりとしています。
一方、ジンファンデルは、より果実味が豊かで、ブラックベリーやプラムなどの熟した果実の香りが印象的。
スパイシーさはシラーほど強くなく、まろやかな口当たりが特徴です。
ジンファンデルのワインを選ぶコツ
ここからはジンファンデルのワインを選ぶコツを紹介していきます。
今回紹介するのは以下の通りです。
・産地で選ぶ
・価格から選ぶ
後に紹介するジンファンデルの人気おすすめワインランキングにも反映されているので、ぜひ参考にしてください。
ではそれぞれ見ていきましょう。
色で選ぶ
まずチェックしておきたいのはワインの色。
ジンファンデルは基本的に赤ワインの品種ながらも、ロゼにも使用されます。
赤ワインはまろやかながらも重厚感のある味わいが特徴です。
対してロゼはやや甘口のため、フルボディのワインが苦手な方にもおすすめ。
産地から選ぶ
ジンファンデルのワインを選ぶとき、目安にしたいのが産地です。
それぞれの特徴をみて、自分に合うワインを見つける参考にしてください。
銘醸地ナパのワインも!アメリカ・カリフォルニア産
カリフォルニア州のジンファンデルは、イタリアよりも酸味が控えめです。
さくらんぼやラズベリーなどの香りに黒コショウのニュアンスが出やすい傾向があります。
日照時間に恵まれたカリフォルニアならではの果実の凝縮感があり、アルコール度数も高くパワフルなジンファンデルが造られています。
手頃なものから高級なものまで、用途に合わせて幅広い選択肢からチョイスできるのも魅力です。
またナパ・ヴァレーの赤ワインについて詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
>>【ソムリエ監修】ナパ・ヴァレーの人気おすすめ赤ワイン17選!
ホワイトジンファンデルの味わい
ホワイトジンファンデルは、アメリカ国内では大変人気が高いワインです。
中華やエスニック料理、ケイジャンシーフードと相性がよく、またジャンクなところではKFCのチキンとよく合います。
強い酸味が特徴!イタリア・プーリア州産
ジンファンデルは、プリミティーヴォと呼ばれ、はイタリア国内で大変人気の品種です。
プーリア州など南部で多く栽培されています。
イタリアのプリミティーヴォの味わい
南イタリアの太陽をたっぷりと浴びて育ったプリミティーヴォからは果実味の豊かなワインが造られます。
アルコール度数も高めで強い酸が特徴ですが、コンポートやジャムのような甘い果実のニュアンスが口当たりをマイルドにしています。
プリミティーヴォとジンファンデルの違い
プリミティーヴォとジンファンデルは、どちらもイタリア原産の赤ワイン用ブドウ品種ですが、いくつかの違いがあります。
プリミティーヴォは主にイタリア南部のプーリア州で栽培され、果実味が豊かで、柔らかなタンニンとまろやかな口当たりが特徴。
一方、ジンファンデルはイタリア北部のピエモンテ州が原産で、アメリカのカリフォルニア州でも多く栽培されています。
ジンファンデルは、プリミティーヴォと比べてよりフルボディで、高いアルコール度数と濃厚な果実味、スパイシーさが特徴的です。
また、ジンファンデルは、プリミティーヴォよりもタンニンが強く、長期熟成に向いているとされています。
その他のジンファンデルの産地
ジンファンデルはカリフォルニア、イタリア以外の国でも生産されています。
オーストラリアや南アフリカなど、ワイン新世界と呼ばれるヨーロッパ以外の国での生産が多いです。
ラベルにはジンファンデル、プリミティーヴォどちらの表記も使われています。
価格で選ぶ
ジンファンデルを選ぶ際は価格も大切。
目的ごとに予算を決めておくと選びやすくなり、具体的には以下の表の通りです。
3,000円未満 | デイリーワイン |
3,000~10,000円 | プレゼントや来客用 |
10,000円以上 | 特別な日向け |
大きく分けて上記のように3つに分けると選びやすくておすすめ。
また自分用でジンファンデルにチャレンジしたい方は、3,000円未満から選んでみてはいかがでしょうか。
ジンファンデルの人気おすすめワイン20選
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デイリーワインにおすすめ!予算3,000円の人気おすすめ9選
ここからはデイリーワインにぴったりの3,000円未満のジンファンデルワインを紹介していきます。
今回紹介するのは以下の通りです。
ではそれぞれ見ていきましょう。
9位
古木から作られたブドウにより、奥深さを感じられるワイン。
ラズベリーやブラックペッパーのスパイシーさに、ゆったりとしたオーク香がバランスよく噛み合っています。
コクもありながら、幅のある味わいをお楽しみください。
色 | 赤 |
産地 | アメリカ |
香り | レッドベリー、クローブ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
8位
ルビーレッドに輝く色味が美しい一本。
ブラックベリーやアメリカンチェリーなどのフルーティーな香りが特徴です。
リコリスやシナモンなどのスパイスや、バニラや革、タバコの香りが混ざり合い複雑味を感じられます。
色 | 赤 |
産地 | アメリカ |
香り | ブラックチェリー、バニラ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
7位
ビックや力強いといった意味を持つ、チャッキーの名がついたワイン。
楽しげな象が写っており、インパクトあるラベルとなっています。
オークやダークベリー、ペパーミントなどの香りに、フルーティーな味わいを楽しめます。
色 | 赤 |
産地 | イタリア |
香り | アメリカンチェリー、ハーブ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
6位
カリフォルニアを代表する造り手、ティー・エヌ・ティーによるジンファンデル。
ブラックベリーやプラムを思わせる濃厚な果実味と、スパイシーな風味が魅力的な赤ワインです。
熟したブラックベリーやプラムのジャミーな味わいに、ブラックペッパーやクローブのスパイシーなニュアンスが加わり、複雑で奥行きのある香りを醸し出します。
口に含むと、しっかりとしたタンニンと凝縮感のある果実味が調和し、長く続く余韻へと導きます。
色 | 赤 |
産地 | アメリカ |
香り | ブラックベリー、ブラックペッパー |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
5位
アメリカで大変高い人気を誇るやや甘口のロゼワインです。
さっぱりした飲み口とフルーティーな味わいで、度数も9.5%と低く飲みやすくなっています。
タイ料理や中華料理など香辛料のきいたエスニックフードとの相性がとてもよいワインです。
色 | ロゼ |
産地 | アメリカ |
香り | ラズベリー、スミレ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
4位
マーレマンニュム社がジンファンデルで造る、濃厚かつまろやかな味わいのワインです。
オークの新樽で8ヵ月熟成され、力強さと滑らかさ、飲み心地の良さが感じられるフルボディの赤ワイン。
ベリーの果実やプラムの芳醇な香りが広がり、タンニンが豊富で濃厚な、インパクトの強い味わいです。
ステーキやバーベキューなど、豪快な肉料理に合うでしょう。
色 | 赤 |
産地 | イタリア |
香り | ブラックベリー、バニラ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
3位
ナーリー・ヘッド ジンファンデルは、数年にわたりアメリカNO1.の売り上げを勝ち取ってきた人気の赤ワインです。
1924年禁酒法が制定された時代から栽培されてきた古木のジンファンデルが主体となったブレンド。
ラズベリーやブラックベリーなどのフルーティーな香りとカカオのアロマが複雑に絡み合い、濃厚な飲み応えが味わえるでしょう。
色 | 赤 |
産地 | アメリカ |
香り | ブラックチェリー、コーヒー |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
2位
ハウエル・マウンテンやカリストーガーなど、ナパヴァレーを代表する地区から厳選したブドウを使い、ジンファンデルを主体にブレンドしています。
華やかなベリーやダークチェリーのアロマが際立ち、濃厚なコクとバランスのとれた味わいが特徴です。
現在は生産量も限られていて、アメリカ国内では販売せずに海外の顧客メインのワイン造りをしています。
海外の有名ステーキハウスやリゾート地、「リッツ・カールトン・プエルトリコ」などでオンリストされているほどの逸品です。
色 | 赤 |
産地 | アメリカ |
香り | ブルーベリーのコンポート、カカオ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
1位
カリフォルニアのセントラルコーストで造られる、個性的なジンファンデル。
ブラックチェリーやプラムを思わせる濃厚な果実味と、スパイシーな風味が魅力的な赤ワインです。
熟したブラックチェリーやプラムのジャミーな味わいに、ブラックペッパーやナツメグのスパイシーなニュアンスが加わり、複雑で奥行きのある香りを醸し出します。
口当たりはリッチでなめらか。凝縮感のある果実味とシルキーなタンニンが調和し、エレガントな味わいが楽しめます。
色 | 赤 |
産地 | アメリカ |
香り | ブラックチェリー、ナツメグ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
プレゼントや時分へのご褒美に!予算3,000円~10,000円の人気おすすめ6選
次に贈り物や来客用におすすめの3,000~10,000円のジンファンデルワインを紹介していきます。
今回紹介するのは以下の通り。
では見ていきましょう。
6位
ジンファンデルらしい滑らかさとパワフルさを兼ね備えた一本。
タルト・チェリーやラスベリー、キャラメルの混ざりあった香りに、上品でなめらかな口当たりにが特徴です。
バニラのようなスモーキーさもある、大人なジンファンデルワインをお楽しみください。
色 | 赤 |
産地 | アメリカ |
香り | ベリージャム、バニラ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★★ |
5位
マンドゥリア地方に1921年創業した家族経営のワイナリー、ヴィーニェ・エ・ヴィーニが造るプリミティーヴォ100%の赤ワインです。
樹齢50年以上の樹のブドウは濃縮したモストを生み出し、品よく凝縮感のある香りたつワインに仕上がります。
酸味のきいた濃厚な味わいで、飲みごたえ十分でしょう。
色 | 赤 |
産地 | イタリア |
香り | ブラックベリー、ミネラル |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
4位
アメリカンオーク樽で熟成したあと、さらに強めにローストしたバーボン樽で熟成した、ジンファンデル主体の赤ワインです。
バーボン樽由来の芳醇な香りが加わり、ジンファンデルの新たな魅力が引き出されています。
ダークチェリーのような果実味とスパイシーな味わいで、フィニッシュには甘いスパイスが心地よく残るでしょう。
色 | 赤 |
産地 | アメリカ |
香り | キャラメル、バニラ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
3位
スペンカー ”エステート” ジンファンデル ロダイ
スペンカーはジンファンデルの銘醸地・ロダイで3世代にわたってワインを造り続けるグローワーです。
完熟したプルーンとチェリーの完熟した果実味に、豊富な酸味が融合。
熟度と酸味がすばらしいバランスをとる仕上がりです。
樽由来の風味も溶け込んで、古典的でエレガントな味わいが楽しめるでしょう。
色 | 赤 |
産地 | アメリカ |
香り | ベリージャム、ハーブ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
2位
映画監督のフランシス・フォード・コッポラが、ソノマ・カウンティにオープンしたフランシス・フォード・コッポラ・ワイナリーで造られたジンファンデルワインです。
ソノマのドライ・クリーク・ヴァレーで栽培されたブドウは強く凝縮した香りを持ち、プティット・シラーをブレンドすることで、ワインに力強い骨格を与えているもの。
フレンチオークとアメリカンオークで12か月間熟成され、スパイシーで重厚なワインに仕上がっています。
色 | 赤 |
産地 | アメリカ |
香り | ブラックベリー、シナモン |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
1位
リザーブ・エインシェント・ヴァイン・ジンファンデル・ロダイ
ロダイで80年以上にわたってワインを生産してきたワイナリー、オーク・リッジ・ワイナリーの造る赤ワインです。
ジンファンデルを主体に、カベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドしています。
ロダイの樹齢80〜120年の樹から収穫されたブドウで造るワインは濃厚な果実味ですが重さはなく、滑らかな味わいです。
上品なブラックチェリーの香りが心地良く、長い余韻を楽しむことができます。
色 | 赤 |
産地 | アメリカ |
香り | アメリカンチェリー、スパイス |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
いつか飲んでみたい憧れの一品!10,000円以上の人気おすすめ5選
最後に特別な日に飲みたい憧れの一品、10,000円以上のジンファンデルワインを紹介していきます。
紹介するのはこちらです。
ではそれぞれ見ていきましょう。
5位
アメリカで絶大な人気を誇るデイヴ・フィニーが手がけるジンファンデルワインです。
ジンファンデルを主体に、プティ・シラーとメルローをブレンド。
木いちごのジャムやブラックプラムなどの爽やかな香りに、完熟のプラムやブルーベリーなどのフレーバーが口いっぱいに広がります。
そこにスパイスもきいて適度なタンニンがバランスをとり、濃厚でエレガントなフィニッシュを演出してくれるでしょう。
色 | 赤 |
産地 | アメリカ |
香り | ラズベリージャム、ブルーベリーコンポート |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★☆ |
4位
Vマドロン/ジンファンデル・オールド・ヴァイン
セントヘレナでワイナリーを営む、V マドロンセラーズが手がけるジンファンデルです。
樹齢90年以上の古木・オールド・ヴァインのブドウから造られたワインは、ブラックベリーやクローブなどのスパイシーな香りが広がります。
完熟したプルーンの果実味と引き締まったタンニンが重厚な味わいは、オールド・ヴァインの風格を見せつけるもの。
バランスの良い深みのある赤ワインです。
色 | 赤 |
産地 | アメリカ |
香り | プラム、バニラ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
3位
ウイリアムズ・セリエム バチガルピ・ワインヤード・ジンファンデル 2011年
生産者は小さなガレージからワイン造りを始めて、世界的な評価を受けるようになったウイリアムズ・セリエム。
そのウイリアムズ・セリエムの最初のヴィンテージが、樹齢84年の畑のブドウで造ったジンファンデルです。
古木から採れたジンファンデルを、最高級といわれるフランスのオーク樽で16か月熟成させています。
凝縮感あるブラックベリーやラズベリーの果実味と、深みのあるタンニンが感じられます。
いつまでも余韻が続く芳醇でバランスのよい味わいです。
色 | 赤 |
産地 | アメリカ |
香り | ブラックベリー、バニラ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
2位
ザ・プリズナー [2019] ザ・プリズナー・ワイン・カンパニー
ラベルにインパクトのある、デーブ・フィニーの手がけるジンファンデルです。
ダークチェリーや黒胡椒、シナモンのフルーティーでスパイシーな香り。
柔らかい酸味と滑らかなタンニンがバランスよく、コーヒーやカカオのニュアンスがきいた凝縮した味わいです。
色 | 赤 |
産地 | アメリカ |
香り | 完熟したカシス、エスプレッソ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
1位
ハート・フォード・ファミリー・ワイナリーが手がける赤ワインです。
こちらのワイナリーは、1994年のファーストリリースから、たちまち高い評価得てアメリカを代表するトップワイナリーになりました。
樹齢100年の古木で実ったジンファンデル100% で造られ、深みのあるルビーの色調を帯びています。
ボイズンベリーやブラックラズベリーの香りに、挽いだばかりの胡椒のニュアンス。
まろやかなタンニンと瑞々しく濃密な味わいで、長く余韻を残してくれるでしょう。
色 | 赤 |
産地 | アメリカ |
香り | ブラックプラム、ブラックペッパー |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
ジンファンデルの美味しい飲み方
ここからはジンファンデルワインの美味しい飲み方について紹介していきます。
今回紹介するのは以下の通り。
・ワイングラス
・マリアージュ
ではそれぞれ見ていきましょう。
温度は16~20℃で保存しよう
ジンファンデルの赤ワインは基本的に16~20℃で保存しておきましょう。
フルボディのジンファンデルワインは、比較的高い温度で保存することでタンニンⅡ奥深さが生まれます。
しかし、細かい温度の調整はもちろんですが、16~20℃での保存は冷蔵庫だと冷えすぎてしまい、夏場だと常温での保存は難しいです。
そのため赤ワインの保存には積極的にワインセラーやワインクーラーを利用することをおすすめします。
ワインセラーを利用すれば赤ワインはもちろん、白ワインなどの他ワインも適切に保存できますよ。
家庭用のワインセラーについてはコチラを参考にしてみてください。
>>【ソムリエセレクト】おすすめワインセラー17選!家庭用にはコレ!
口の広いグラスがおすすめ
ジンファンデルのワインを飲むときは口の広いグラスがおすすめです。
ジンファンデルの赤ワインはフルボディが多いため、ワイングラスの口が広いものを選ぶことで、香りが開き充分に楽しめます。
具体的にはボルドー型グラスなどを選ぶと良いでしょう。
ただ、ホワイトジンファンデルのロゼワインはタンニンが少ないため、万能型グラスでOKです。
ぜひ自分に合ったワイングラスを選んでみてください。
>>【ソムリエセレクト】おすすめのワイングラス15選!種類とブランドも紹介
マリアージュ(ジンファンデルに合う料理)
ジンファンデルワインと相性の良い料理を紹介していきます。
具体的には以下の通りです。
・ペッパーソース
・BBQソース
・ポークチョップ
・ハンバーガー
・チキンのピッツァ
・タレの焼き鳥
・お好み焼き
・完熟トマトソースのパスタ
基本的にはフルボディの赤ワインと相性の良いような、味付けの濃い料理や肉類とマッチします。
またイタリア産のジンファンデルなら、トマトソースのパスタなどとも相性抜群なので、ぜひお試しください。
>>【ソムリエ厳選】赤ワインのつまみ人気おすすめ32選を徹底解説!
ジンファンデルのワインを楽しもう!
おすすめのジンファンデルをご紹介しました。
濃厚で力強い味わいが特徴のジンファンデルですが、産地や地域によってさまざまな個性があります。
いろいろ試して、その違いを楽しむのもいいでしょう。
他の赤ワイン品種も知りたい方はこちらをどうぞ。
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