【ソムリエ厳選】ニュージーランドのおすすめワイン15選!産地の特徴や歴史を徹底解説!

2021/12/16
ニュージーランド

ワインをよく飲む方や飲まない方も日常で購入するワインは、2000円から5000円以下のワインを選ぶ方がほとんどではないでしょうか。

ニュージーランドのワインはブドウ品種の個性がはっきりと感じられるワインが多いので、ワイン初心者の方にも素直に美味しいと言ってもらえるのが最大の魅力です。

今回はソムリエが厳選した2000円から5000円台のワインを中心に、価格別にランキング形式でご紹介していきます。

ニュージーランドワインの特徴や品種、産地もわかりやすく解説 していくのでニュージーランドワインを購入する際の参考にしてみてください。

それでは、さっそくニュージーランドワインを見ていきましょう。

執筆者/監修者

佐々木 健太

J.S.A. ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ/年間受講者数日本一を誇るカリスマワインスクール講師  21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。ワインのサブスク「HOME WiNE」を手掛ける。YouTubeチャンネル「ソムリエ佐々木」を運営。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。

ニュージーランドワインとは

ニュージーランドの一番の特徴は日照時間が他の国より圧倒的に長いことです。

ブドウを栽培する上で日照時間の長さがとても大切で、日照時間が長いとブドウの完熟度が高くなり高品質のワインが多く作られます。

味わいもフレッシュで明瞭なワインが多く、スッキリとしていてワインビギナーからワイン愛好家まで幅広く人気があります。

歴史

ニュージーランドのワイン造りの歴史はヨーロッパと比べるとあまり古くありません。

1819年に宣教師「サミュエル・マーズデン」によってブドウの苗木がニュージーランドに持ち込まれたのが始まりです。

その後、1836年にオーストラリアのブドウ栽培の父【ジェームズ・バズビー】によって初めてワイン造りがスタートしました。

今では、エレガントで品質の高いワインがニュージーランド・北島や南島の各地で作られています。

最初は、北島から始まったブドウ栽培も徐々にニュージーランド全土に広がっていきました。

ニュージーランドワインの特徴

スクリューキャップ

スクリューキャップというと安いワインのイメージが強いかも知れません。

しかし、オーストラリア、ニュージーランドのオセアニアのワインの実に9割以上はスクリューキャップで作られています。

なぜ?と思う方も多いと思います。スクリューキャップの1番のメリットは品質保持が出来ることです。

スクリューキャップでもワインの熟成に全く問題がないことはすでに科学的に証明されています。

確かにコルク栓は見た目もかっこよく、クラシックな雰囲気でワインを開ける際に気分も高まりますが、一つだけリスクが存在します。

それが、ブショネのリスクです。ブショネは汚染されたコルクが原因でボトル内のワインの品質が下がってしまうことなのですが、

スクリューキャップだとブショネのリスクが無いので安心してワインを購入することが出来ます。

それにコルクは植物なので、「サステイナブル」の観点からスクリューキャップは今、人気を集めています。

ワインの選び方

ニュージーランドは大きく分けると北島と南島に分けることが出来ます。

産地ごと様々な品種や特徴の現れたワインが醸造がされています。

それぞれの特徴的な産地を、北島と南島に分けてご紹介していきます。

ぜひ、旅行に行った際には気に入った産地を訪れてワイナリーやワインを飲みに行ってみてください。

それでは、ニュージーランドのワイン産地をみていきましょう。

北島

オークランド ‥‥海沿いの産地で、ニュージーランド最大の都市の名前でもあります。

気候条件が良く、大手ワインメーカーが多くワイン作りを行っています。

ホークス・ベイ‥‥温暖な気候と長い日照時間を生かしたブドウ栽培が行われています。

完熟したブドウから作られるフレッシュなワインが多いです。

栽培面積もニュージーランドで2番目の広さを誇っています。

ワイララパ‥‥北島で一番冷涼な気候が特徴的な産地です。

寒暖差が激しく、ピノ・ノワールやソーヴィニョン・ブランの栽培に適しており多く栽培されています。

南島

ネルソン‥‥日照時間の長さと海洋性気候でブドウ栽培に恵まれた産地です。上質なソーヴィニヨン・ブランとシャルドネ、ピノ・ノワールが栽培されています。

マールボロ‥‥ニュージーランド最大のワイン産地です。

好条件な気候、土壌から多くのソーヴィニョン・ブランのワインが作られています。

セントラル・オタゴ‥‥世界最南端にあるワイン産地として有名な産地です。ニュージーランドは南に行くほど気温が低くなるので、冷涼な気候をいかし高品質なピノ・ノワールが栽培されています。

これだけは覚えておきたい二大ブドウ品種

ソーヴィニョン・ブラン‥‥爽やかな印象が強いニュージーランドのソーヴィニョン・ブラン。グレープフルーツやハーブの香り、シャープな酸味が感じられる品種です。ニュージーランドで栽培される白ブドウの7割をしめています。

ピノ・ノワール‥‥繊細な味わいが特徴なニュージーランドのピノ・ノワール。気候がフランス・ブルゴーニュと似ていることもあり、上質なピノ・ノワールが多く栽培されています。ニュージーランドで栽培される黒ブドウの5割をしめています。

GRNとは

オーストラリア、ニュージーランドのワインを中心に取り揃えているインポーターです。

オセアニアのワインを語るには外せないインポーターで、
デイリーワインから高品質ワインまで、選りすぐりのクオリティの高いワインだけを取り揃えています。

著名な生産者はもちろん、デイリーワインにも秀逸なワインが多く、ニュージーランドのワインが好きな方には覚えておくことをお勧めいたします。

設立 2015年9月1日

GRN株式会社 (GRN Co., Ltd.)

所在地 〒933-0328 富山県高岡市内島3550

GRNの取り揃えているワインを知りたい方は、こちらをご覧ください。

ホームページ

GRNグループ会社 私とALC

ニュージーランドおすすめワインランキング15選を価格ごとにご紹介

ニュージーランドのワインは価格帯や種類も豊富なので、いったいどれを選んだらいいのだろうと迷ってしまう方も居ると思います。

そこで、今回はニュージーランドのワインを3000円以下、3000円以上、5000以上の3つに分けてランキング形式でご紹介していきます。

毎日家で飲みたいワインや、鉄板で外さないワイン、プレゼントしたら喜ばれるワインに分けてご紹介していきます。

是非、シーンごとにお好みのワインを見つける参考にしてみてください。

それでは、おすすめワインランキングをみていきましょう。

3000円以下の人気ワインランキング8選

デイリーで楽しめるフレッシュなワインを中心に8選ご紹介していきます。

好きな品種や気になる産地のワインを飲んでみることもおすすめです。

 

8位 デシベル ヴィオニエ Decibel Viognier

デシベル ヴィオニエ

詳細情報
ブランド:デシベル
品種:ヴィオニエ
産地:北島 ホークス•ベイ

    佐々木
    北島のホークス・ベイで作られるヴィオニエ。お花のような芳醇な香りと、まろやかなコクを感じることが出来ます。

     

    7位 ジューンタ ピノ・グリ Guinta Pinot Gris

    ジューンタ ピノ・グリ

    詳細情報
    ブランド:デシベル
    品種:ピノ•グリ
    産地:南島 ネルソン

      佐々木
      南島のネルソンで作られるピノ・グリ。フレッシュで溌剌、ジューシーなもぎたて果実の風味が感じられます。

       

      6位 フイア ゲヴュルツトラミネール Huia Gewurztraminer

      フイア ゲヴュルツトラミネール

      詳細情報
      ブランド:フイア
      品種:ゲヴュルツトラミネール
      産地:南島 マールボロ

        佐々木
        南島のマールボロで作られるゲヴュルツトラミネール。古樽で16ヶ月間熟成させリッチな仕上がりです。

         

        5位 フイア ドライ・リースリング Huia Riesling

        フイア ドライ・リースリング

        詳細情報
        ブランド:フイア
        品種:リースリング
        産地:南島 マールボロ

        佐々木
        南島のマールボロで作られるドライ・リースリング。豊富なミネラルを感じることが出来ます。

         

        4位 ストラタム ソーヴィニョン・ブラン Stratum Sauvignon Blanc

        ストラタム ソーヴィニョン・ブラン

        詳細情報
        ブランド:シャーウッド・エステート
        品種:ソーヴィニヨン・ブラン
        産地:南島 ワイパラ•ヴァレー

        佐々木
        南島 のワイパラ・ヴァレー作られるソーヴィニョン・ブラン。爽やかなフルーツの香りとコクのある余韻を感じられます。

         

        3位 ジューンタ マルベック ヌーボー Guinta Marbec Nouveau

        ジューンタ マルベック ヌーボー

        詳細情報
        ブランド:デシベル
        品種:マルベック
        産地:北島 ホークス•ベイ

          佐々木
          北島のホークス・ベイで作られる珍しいマルベック。さすがブドウ品種の特徴を引き出すのが上手なニュージーランドのワイン、程よい酸味と繊細なタンニンを感じることが出来ます。

           

          2位 ストラタム ピノ・ノワール Stratum Pinot Noir

          ストラタム ピノ・ノワール

          詳細情報
          ブランド:シャーウッド•エステート
          品種:ピノ•ノワール
          産地:南島 ワイパラ•ヴァレー

          佐々木
          南島のワイパラ・ヴァレーで作られるピノ・ノワール。この価格帯におけるコスパ最強のピノ・ノワールで、日本国内の有名ワイン雑誌で数えきれないほど取り上げられています。ベリー系のフレッシュなアロマが中心ですが、通をも唸らせる深みさえ感じることができます。

           

          1位 ストラタム ピノ・グリ Stratum Pinot Gris

          ストラタム ピノ・グリ

          詳細情報
          ブランド:シャーウッド・エステート
          品種:ピノ•グリ
          産地:南島 ワイパラ•ヴァレー

          佐々木
          南島 ワイパラ・ヴァレーで作られるピノ・グリ。ソーヴィニヨン・ブランの次に今注目の品種として名前が頻繁に挙がるのがこの”ピノ・グリ”です。柑橘系のフレッシュなアロマが感じられ、酸味はやや大人しく、バランスの良い一本です。

           

          3000円以上の鉄板ワインランキング3選

          鉄板ではずさない高品質なワインを、3種類ご紹介していきます。

          ニュージーランドのピノ・ノワールは食事とも合わせやすいのでおすすめです。

          3位 シグネチャー・ファミリー ピノ・ノワール Signature Family Pinot Noir

          シグネチャー・ファミリー ピノ・ノワール

          詳細情報
          ブランド:シャーウッド•エステート
          品種:ピノ•ノワール
          産地:南島 ワイパラ•ヴァレー

          佐々木
          南島のワイパラ・ヴァレーで作られるピノ・ノワール。オーク樽にて9か月間発酵させており、果実の甘味を感じられます。

           

          2位 ファミリー・コレクション ピノ・ノワール Family Collection Pinot Noir

          ファミリー・コレクション ピノ・ノワール

          詳細情報
          ブランド:シャーウッド•エステート
          品種:ピノ•ノワール
          産地:南島 ワイパラ•ヴァレー

          佐々木
          南島のワイパラ・ヴァレーで作られるピノ・ノワール。フレンチオークで12か月熟成されており、より長い余韻を感じられます。

           

          1位 ブランク・キャンバス ソーヴィニョン・ブラン Blank Canvas Sauvignon Blanc

          ブランク・キャンバス ソーヴィニョン・ブラン

          詳細情報
          ブランド:ブランク•キャンバス
          品種:ソーヴィニョン•ブラン
          産地:南島 マールボロ

          佐々木
          南島のマールボロで作られるソーヴィニョン・ブラン。100%ステンレス発酵されており、ミネラル感を全開に感じることが出来ます。夫婦で営んでいる小さなワイナリーですが、奥様が世界最難関のワインの資格”マスター・オブ・ワイン”を2021年に取得して以来世界中で人気が高騰。日本国内でも入手困難なワインとなりつつあります。

          5000円以上のプレゼントに最適なワインランキング4選

          プレゼントしたら喜ばれる贅沢な味わいのワインを4種類ご紹介していきます。

          プレゼントやお祝いの際に飲むのがおすすめです。

          4位 デシベル ピノ・ノワール Decibel Pinot Noir

          デシベル ピノ・ノワール 

          詳細情報
          ブランド:デシベル
          品種:ピノ•ノワール
          産地:北島 ホークス•ベイ

            佐々木
            北島のマーティンボローで作られるピノ・ノワール。ジューシーで程よい酸味のある味わいに仕上がっています。

             

            3位 プロフェッツ・ロック ピノ・グリ Prophet’s Rock Pinot Gris

            プロフェッツ・ロック ピノ・グリ

            詳細情報
            ブランド:プロフェッツ•ロック
            品種:ピノ•グリ
            産地:南島 セントラル•オタゴ

            佐々木
            南島のセントラル・オタゴで作られるピノ・グリ。若干の甘味をあえて残して作られており、ボリューム感がありつつも透明感のある飾らない味わいは流石の一言。価格以上の品質は間違いないです。

             

            2位 ブランク・キャンバス エスカロス ピノ・ノワール Blank Canvas Escaroth Pinot Noir

            ブランク・キャンバス エスカロス ピノ・ノワール

            詳細情報
            ブランド:ブランク•キャンバス
            品種:ピノ•ノワール
            産地:南島 マールボロ

            佐々木
            南島のマールボロで作られるピノ・ノワール。昼夜の気温差が大きくブドウが凝縮していて、力強い味わいに仕上がっています。レストランで引く手あまたのピノ・ノワールであり、見つけたら即家のセラーに一本置いておくことをオススメします。

             

            1位 プロフェッツ・ロック ホーム・ヴィンヤード ピノ・ノワール Prophet’s Rock Home Vineyard Pinot Noir

            プロフェッツ・ロック ホーム・ヴィンヤード ピノ・ノワール

            詳細情報
            ブランド:プロフェッツ•ロック
            品種:ピノ•ノワール
            産地:南島 セントラル•オタゴ

            佐々木
            南島のセントラル・オタゴで作られるピノ・ノワール。冷涼な気候を生かした、繊細なタンニンは、本家フランス・ブルゴーニュ地方のピノ・ノワールを想起させます。それがブルゴーニュの何分の以下ともいえるこの価格で、、、決して安い価格ではありませんが、ピノ・ノワール好きには一度試して頂きたい!

            今抑えておきたいニュージーランドワイン生産者5選

            今回ご紹介する生産者は「サステイナブル」を意識したワイン醸造を行っている生産者です。

            他にも「サステイナブル」を意識した生産者はニュージーランドには沢山ございますが、

            今抑えておきたい生産者を5つご紹介させていただきます。

            ワイナリーのこだわりや歴史をご紹介しているので、ワイン選びの参考にしてみてください。

            Sherwood Estate シャーウッド・エステート

            1985年に設立、ニュージーランド・南島 ワイパラ・ヴァレーにあるワイナリーです。

            シャーウッド・エステートがピノ・ノワールを作りはじめた時に国内でピノ・ノワールを醸造しているワイナリーはたったの5軒でした。

            いち早くニュージーランド・ワイパラ・ヴァレーがピノ・ノワールの栽培に適した産地だと気付き栽培をはじめました。

            「高品質のワインは世界中の人々を魅了する」という信念のもと、ワイン作りを行っている生産者です。

            Decibel デシベル

            カリフォルニアやイタリアでヴィンテージ修行を重ねた、元ミュージシャンのダニエル・ブレナム氏が、ニュージーランド・北島で作り出す個性豊かなワインです。

            定番のピノ・ノワールをはじめ、マルベック、ヴィオニエ、ピノ・グリと行った幅広いワイン作りを行っています。

            また、全ての畑がサステイナブル認証を得ており畑の個性を最大限にいかしたワイン作りを行っています。

             

            ・Huia フイア

            1990年に設立、ニュージーランド・南島にあるワイナリーです。

            ニュージーランドに生息する野鳥の「フイア」から名前をとったワイナリー名です。

            「フイア」の名前に相応しく、オーガニック認証を取得し、バイオダイナミック農法を行っているワイナリーです。

            醸造中に廃棄されるブドウの皮なども堆肥化され、畑に戻されサステイナブルな農法を徹底しています。

             

            ・Blank Canvas ブランク・キャンバス

            ニュージーランド・南島 マールボロにあるワイナリーです。

            2008年インターナショナル・ワインチャレンジでワインメーカー・オブザイヤーを受賞した、ワイン醸造でコンサルタントの、マット・トムソン氏が妻のソフィーと共に立ち上げたワイナリーです。

            マールボロを象徴するようなワイナリーで、土壌は肥沃で深くミネラルが豊富なため、フレッシュでミネラル感のあるソーヴィニョン・ブランやリースリング、繊細な香りのピノ・ノワールを妥協せずに選び抜いた畑で、こだわり抜いた醸造方法で造り上げています。

             

            ・Prophet’s Rock プロフェッツ・ロック

            ニュージーランド・南島 セントラル・オタゴにあるワイナリーです。

            プロフェッツ・ロックのピノ・ノワールは味わいに果実の凝縮感があり、とても人気があります。

            レストラン紹介本でトップ50のレストラン中、15以上のレストランがプロフェッツ・ロックワインを採用するほど人気があります。

            醸造長は「いずれ世界のワイン界をリードするだろうをいう逸材ワインメーカー5人」の内の1人にも選ばれるなど、今注目のワイナリーです。

            まとめ

            ニュージーランドのワインはフレッシュで高品質なワインが多いのが特徴です。

            ワイン産地は北島と南島に分かれており幅広くワイン作りが行われています。

            スクリューキャップのワインは酸化しにくく、ニュージーランドワインの9割以上がスクリューキャップで作られています。

            ニュージーランドのワインは繊細でバランスが良いので料理との相性もよく、とても合わせやすいです。

            海に囲まれていることから魚介も豊富、ソーヴィニヨンブランが外せませんね。

            さらに何といっても人間よりも多いと言われている羊!

            高品質で繊細なニュージーランドのラム肉と、ピノ・ノワールも実に相性が良いです。

            ぜひ、気に入ったワインとのマリアージュを試してみてください!

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