ワインをよく飲む方や飲まない方も日常で購入するワインは、2000円から5000円以下のワインを選ぶ方がほとんどではないでしょうか。
ニュージーランドのワインはブドウ品種の個性がはっきりと感じられるワインが多いので、ワイン初心者の方にも素直に美味しいと言ってもらえるのが最大の魅力です。
今回はソムリエが厳選した2000円から5000円台のワインを中心に、価格別にランキング形式でご紹介していきます。
ニュージーランドワインの特徴や品種、産地もわかりやすく解説 していくのでニュージーランドワインを購入する際の参考にしてみてください。
それでは、さっそくニュージーランドワインを見ていきましょう。
目次
ニュージーランドワインとは
ニュージーランドの一番の特徴は日照時間が他の国より圧倒的に長いことです。
ブドウを栽培する上で日照時間の長さがとても大切で、日照時間が長いとブドウの完熟度が高くなり高品質のワインが多く作られます。
味わいもフレッシュで明瞭なワインが多く、スッキリとしていてワインビギナーからワイン愛好家まで幅広く人気があります。
歴史
ニュージーランドのワイン造りの歴史はヨーロッパと比べるとあまり古くありません。
1819年に宣教師「サミュエル・マーズデン」によってブドウの苗木がニュージーランドに持ち込まれたのが始まりです。
その後、1836年にオーストラリアのブドウ栽培の父【ジェームズ・バズビー】によって初めてワイン造りがスタートしました。
今では、エレガントで品質の高いワインがニュージーランド・北島や南島の各地で作られています。
最初は、北島から始まったブドウ栽培も徐々にニュージーランド全土に広がっていきました。
ニュージーランドワインの特徴
スクリューキャップ
スクリューキャップというと安いワインのイメージが強いかも知れません。
しかし、オーストラリア、ニュージーランドのオセアニアのワインの実に9割以上はスクリューキャップで作られています。
なぜ?と思う方も多いと思います。スクリューキャップの1番のメリットは品質保持が出来ることです。
スクリューキャップでもワインの熟成に全く問題がないことはすでに科学的に証明されています。
確かにコルク栓は見た目もかっこよく、クラシックな雰囲気でワインを開ける際に気分も高まりますが、一つだけリスクが存在します。
それが、ブショネのリスクです。ブショネは汚染されたコルクが原因でボトル内のワインの品質が下がってしまうことなのですが、
スクリューキャップだとブショネのリスクが無いので安心してワインを購入することが出来ます。
それにコルクは植物なので、「サステイナブル」の観点からスクリューキャップは今、人気を集めています。
ワインの選び方
ニュージーランドは大きく分けると北島と南島に分けることが出来ます。
産地ごと様々な品種や特徴の現れたワインが醸造がされています。
それぞれの特徴的な産地を、北島と南島に分けてご紹介していきます。
ぜひ、旅行に行った際には気に入った産地を訪れてワイナリーやワインを飲みに行ってみてください。
それでは、ニュージーランドのワイン産地をみていきましょう。
北島
オークランド ‥‥海沿いの産地で、ニュージーランド最大の都市の名前でもあります。
気候条件が良く、大手ワインメーカーが多くワイン作りを行っています。
ホークス・ベイ‥‥温暖な気候と長い日照時間を生かしたブドウ栽培が行われています。
完熟したブドウから作られるフレッシュなワインが多いです。
栽培面積もニュージーランドで2番目の広さを誇っています。
ワイララパ‥‥北島で一番冷涼な気候が特徴的な産地です。
寒暖差が激しく、ピノ・ノワールやソーヴィニョン・ブランの栽培に適しており多く栽培されています。
南島
ネルソン‥‥日照時間の長さと海洋性気候でブドウ栽培に恵まれた産地です。上質なソーヴィニヨン・ブランとシャルドネ、ピノ・ノワールが栽培されています。
マールボロ‥‥ニュージーランド最大のワイン産地です。
好条件な気候、土壌から多くのソーヴィニョン・ブランのワインが作られています。
セントラル・オタゴ‥‥世界最南端にあるワイン産地として有名な産地です。ニュージーランドは南に行くほど気温が低くなるので、冷涼な気候をいかし高品質なピノ・ノワールが栽培されています。
これだけは覚えておきたい二大ブドウ品種
ソーヴィニョン・ブラン‥‥爽やかな印象が強いニュージーランドのソーヴィニョン・ブラン。グレープフルーツやハーブの香り、シャープな酸味が感じられる品種です。ニュージーランドで栽培される白ブドウの7割をしめています。
ピノ・ノワール‥‥繊細な味わいが特徴なニュージーランドのピノ・ノワール。気候がフランス・ブルゴーニュと似ていることもあり、上質なピノ・ノワールが多く栽培されています。ニュージーランドで栽培される黒ブドウの5割をしめています。
GRNとは
オーストラリア、ニュージーランドのワインを中心に取り揃えているインポーターです。
オセアニアのワインを語るには外せないインポーターで、
デイリーワインから高品質ワインまで、選りすぐりのクオリティの高いワインだけを取り揃えています。
著名な生産者はもちろん、デイリーワインにも秀逸なワインが多く、ニュージーランドのワインが好きな方には覚えておくことをお勧めいたします。
設立 2015年9月1日
GRN株式会社 (GRN Co., Ltd.)
所在地 〒933-0328 富山県高岡市内島3550
GRNの取り揃えているワインを知りたい方は、こちらをご覧ください。
ニュージーランドおすすめワインランキング15選を価格ごとにご紹介
ニュージーランドのワインは価格帯や種類も豊富なので、いったいどれを選んだらいいのだろうと迷ってしまう方も居ると思います。
そこで、今回はニュージーランドのワインを3000円以下、3000円以上、5000以上の3つに分けてランキング形式でご紹介していきます。
毎日家で飲みたいワインや、鉄板で外さないワイン、プレゼントしたら喜ばれるワインに分けてご紹介していきます。
是非、シーンごとにお好みのワインを見つける参考にしてみてください。
それでは、おすすめワインランキングをみていきましょう。
3000円以下の人気ワインランキング8選
デイリーで楽しめるフレッシュなワインを中心に8選ご紹介していきます。
好きな品種や気になる産地のワインを飲んでみることもおすすめです。
8位 デシベル ヴィオニエ Decibel Viognier
デシベル ヴィオニエ
品種:ヴィオニエ
産地:北島 ホークス•ベイ
7位 ジューンタ ピノ・グリ Guinta Pinot Gris
ジューンタ ピノ・グリ
品種:ピノ•グリ
産地:南島 ネルソン
6位 フイア ゲヴュルツトラミネール Huia Gewurztraminer
フイア ゲヴュルツトラミネール
品種:ゲヴュルツトラミネール
産地:南島 マールボロ
5位 フイア ドライ・リースリング Huia Riesling
フイア ドライ・リースリング
品種:リースリング
産地:南島 マールボロ
4位 ストラタム ソーヴィニョン・ブラン Stratum Sauvignon Blanc
ストラタム ソーヴィニョン・ブラン
品種:ソーヴィニヨン・ブラン
産地:南島 ワイパラ•ヴァレー
3位 ジューンタ マルベック ヌーボー Guinta Marbec Nouveau
ジューンタ マルベック ヌーボー
品種:マルベック
産地:北島 ホークス•ベイ
2位 ストラタム ピノ・ノワール Stratum Pinot Noir
ストラタム ピノ・ノワール
品種:ピノ•ノワール
産地:南島 ワイパラ•ヴァレー
1位 ストラタム ピノ・グリ Stratum Pinot Gris
ストラタム ピノ・グリ
品種:ピノ•グリ
産地:南島 ワイパラ•ヴァレー
3000円以上の鉄板ワインランキング3選
鉄板ではずさない高品質なワインを、3種類ご紹介していきます。
ニュージーランドのピノ・ノワールは食事とも合わせやすいのでおすすめです。
3位 シグネチャー・ファミリー ピノ・ノワール Signature Family Pinot Noir
シグネチャー・ファミリー ピノ・ノワール
品種:ピノ•ノワール
産地:南島 ワイパラ•ヴァレー
2位 ファミリー・コレクション ピノ・ノワール Family Collection Pinot Noir
1位 ブランク・キャンバス ソーヴィニョン・ブラン Blank Canvas Sauvignon Blanc
ブランク・キャンバス ソーヴィニョン・ブラン
品種:ソーヴィニョン•ブラン
産地:南島 マールボロ
5000円以上のプレゼントに最適なワインランキング4選
プレゼントしたら喜ばれる贅沢な味わいのワインを4種類ご紹介していきます。
プレゼントやお祝いの際に飲むのがおすすめです。
4位 デシベル ピノ・ノワール Decibel Pinot Noir
デシベル ピノ・ノワール
品種:ピノ•ノワール
産地:北島 ホークス•ベイ
3位 プロフェッツ・ロック ピノ・グリ Prophet’s Rock Pinot Gris
プロフェッツ・ロック ピノ・グリ
品種:ピノ•グリ
産地:南島 セントラル•オタゴ
2位 ブランク・キャンバス エスカロス ピノ・ノワール Blank Canvas Escaroth Pinot Noir
ブランク・キャンバス エスカロス ピノ・ノワール
品種:ピノ•ノワール
産地:南島 マールボロ
1位 プロフェッツ・ロック ホーム・ヴィンヤード ピノ・ノワール Prophet’s Rock Home Vineyard Pinot Noir
プロフェッツ・ロック ホーム・ヴィンヤード ピノ・ノワール
品種:ピノ•ノワール
産地:南島 セントラル•オタゴ
今抑えておきたいニュージーランドワイン生産者5選
今回ご紹介する生産者は「サステイナブル」を意識したワイン醸造を行っている生産者です。
他にも「サステイナブル」を意識した生産者はニュージーランドには沢山ございますが、
今抑えておきたい生産者を5つご紹介させていただきます。
ワイナリーのこだわりや歴史をご紹介しているので、ワイン選びの参考にしてみてください。
・Sherwood Estate シャーウッド・エステート
1985年に設立、ニュージーランド・南島 ワイパラ・ヴァレーにあるワイナリーです。
シャーウッド・エステートがピノ・ノワールを作りはじめた時に国内でピノ・ノワールを醸造しているワイナリーはたったの5軒でした。
いち早くニュージーランド・ワイパラ・ヴァレーがピノ・ノワールの栽培に適した産地だと気付き栽培をはじめました。
「高品質のワインは世界中の人々を魅了する」という信念のもと、ワイン作りを行っている生産者です。
・Decibel デシベル
カリフォルニアやイタリアでヴィンテージ修行を重ねた、元ミュージシャンのダニエル・ブレナム氏が、ニュージーランド・北島で作り出す個性豊かなワインです。
定番のピノ・ノワールをはじめ、マルベック、ヴィオニエ、ピノ・グリと行った幅広いワイン作りを行っています。
また、全ての畑がサステイナブル認証を得ており畑の個性を最大限にいかしたワイン作りを行っています。
・Huia フイア
1990年に設立、ニュージーランド・南島にあるワイナリーです。
ニュージーランドに生息する野鳥の「フイア」から名前をとったワイナリー名です。
「フイア」の名前に相応しく、オーガニック認証を取得し、バイオダイナミック農法を行っているワイナリーです。
醸造中に廃棄されるブドウの皮なども堆肥化され、畑に戻されサステイナブルな農法を徹底しています。
・Blank Canvas ブランク・キャンバス
ニュージーランド・南島 マールボロにあるワイナリーです。
2008年インターナショナル・ワインチャレンジでワインメーカー・オブザイヤーを受賞した、ワイン醸造でコンサルタントの、マット・トムソン氏が妻のソフィーと共に立ち上げたワイナリーです。
マールボロを象徴するようなワイナリーで、土壌は肥沃で深くミネラルが豊富なため、フレッシュでミネラル感のあるソーヴィニョン・ブランやリースリング、繊細な香りのピノ・ノワールを妥協せずに選び抜いた畑で、こだわり抜いた醸造方法で造り上げています。
・Prophet’s Rock プロフェッツ・ロック
ニュージーランド・南島 セントラル・オタゴにあるワイナリーです。
プロフェッツ・ロックのピノ・ノワールは味わいに果実の凝縮感があり、とても人気があります。
レストラン紹介本でトップ50のレストラン中、15以上のレストランがプロフェッツ・ロックワインを採用するほど人気があります。
醸造長は「いずれ世界のワイン界をリードするだろうをいう逸材ワインメーカー5人」の内の1人にも選ばれるなど、今注目のワイナリーです。
まとめ
ニュージーランドのワインはフレッシュで高品質なワインが多いのが特徴です。
ワイン産地は北島と南島に分かれており幅広くワイン作りが行われています。
スクリューキャップのワインは酸化しにくく、ニュージーランドワインの9割以上がスクリューキャップで作られています。
ニュージーランドのワインは繊細でバランスが良いので料理との相性もよく、とても合わせやすいです。
海に囲まれていることから魚介も豊富、ソーヴィニヨンブランが外せませんね。
さらに何といっても人間よりも多いと言われている羊!
高品質で繊細なニュージーランドのラム肉と、ピノ・ノワールも実に相性が良いです。
ぜひ、気に入ったワインとのマリアージュを試してみてください!