「ウイスキーを贈りたいけどどうやって選べばいいか分からない….」
そんな方のために、今回はプレゼントにぴったりなウイスキー銘柄をお酒のプロが厳選。
プレゼント選びの際に参考にしたいポイントも、分かりやすく解説しています。
目次
ウイスキー選びのための事前知識
ウイスキー選びのポイントを紹介する前に、これだけは簡単におさえておいて欲しい事前知識を紹介します。
実際に、店頭で商品を選ぶ際にも目にする機会が多いワード。
これ以外にも見るべきポイントはありますが、今回特に事前知識として知っておいてほしいのは次の2つです。
- ウイスキーの種類
- ウイスキー5大産地の特徴
それでは、詳しく見ていきましょう!
ウイスキーの種類
【種類1】モルトウイスキー
モルト(大麦麦芽)のみを原料とし、単式蒸留機を用いて造られます。
複雑で個性あふれる味わいが特徴です。
✔︎単式蒸留機・・・昔から利用されている伝統的な製法。一度ずつしか蒸留が行えないため手間暇かかるが、原料の風味が残りやすく個性的な味わいとなりやすい。
【種類2】グレーンウイスキー
トウモロコシや小麦、ライ麦といった穀物が主原料となり、連続式蒸留機が用いられます。
モルトウイスキーと比べ、風味は穏やかでクリーンな仕上がりになります。
✔︎連続式蒸留機・・・単一蒸留機と比べて非常に効率的でコストもかからない。蒸留機の中で何度も蒸留が行われるため、出来るアルコールの純度が高く、クリアな仕上がりとなります。
【種類3】ブレンデッドウイスキー
①と②をブレンドして造られるウイスキーで、市場に流通している大半の商品がこれに該当します。
ブレンダーと呼ばれる熟練のスタッフが「求める銘柄の味わい」を獲得するため、バランス良く複数の蒸留所のモルト原酒とグレーン原酒をブレンド。
✔︎原酒とは・・・製品化される前のウイスキー。
【プラスαの豆知識】シングルモルトやシングルグレーンとは?
各種類別のウイスキー以外に、よく「シングルモルト」や「シングルグレーン」と表記されたものを見かける機会があるかもしれません。
大抵のウイスキーは複数の蒸留所で造られた原酒がブレンドされたものとなりますが、「シングル」と表記がある場合は一つの蒸留所から造られたウイスキーであることを示します。
これはワインでいう「単一畑」や「シングルヴィンヤード」と同じ考え方で、より蒸留所の風土が相まって個性が反映されやすいと考えられています。
✔︎シングルモルト・・・ 一つの蒸留所から造られたモルトウイスキー。
ジャパニーズウイスキーでは、山崎蒸留所(大阪)の「山崎」や上記写真の白州蒸留所(山梨)「白州」が代表銘柄です。
✔︎シングルグレーン・・・一つの蒸留所から造られたグレーンウイスキー。
ジャパニーズウイスキーでは知多蒸留所(愛知)「知多」が代表銘柄です。
5大ウイスキーの特徴
次に、世界のウイスキー産業を牽引している5大ウイスキーを紹介。
ウイスキーごとの概要や味わいの大まかな特徴や傾向を知っておくと、プレゼント選びの参考にもなると思います。
スコッチウイスキー
名実ともに世界No.1といっても過言ではないほど、生産量、販売数ともに世界トップを誇るのがスコットランドで造られるスコッチウイスキー。
スコッチといえば、通好みの味わいと言われるピート香が有名で、香味の度合いは銘柄によって大きく異なりますが、スコッチウイスキーの代名詞となっています。
しばしばヨード香や薬品、消毒液、スモーキーと例えられ、これだけ聞くと口にしたくなくなりますが、この風味がハマる人にはハマり、コアなスコッチファンを生んでいるのです。
✔︎ピート香 ・・・麦芽の乾燥工程の際にピートとよばれる泥炭を焚いて行うことで、その独特な風味が麦芽に移ることで生まれる香り。
アメリカンウイスキー(バーボン)
口当たりがよく、甘やかな香味が多くの人を虜にしているウイスキーといえば、アメリカが生むバーボン。
日本では小栗旬さんのCMで有名な「メーカーズマーク」がその代表銘柄でしょう。
昔は粗悪なものが多く出回っていましたが、その後の蒸留技術の発達、新樽のアメリカンオークを用いたバニラ、カラメル、焼いたトウモロコシといった風味を呈した今日のバーボンが生まれています。
バーボンといえばトウモロコシを主原料として連続式蒸留機で処理されるため、一般的なグレーンウイスキーと似た工程をたどります。
しかし、バーボンウイスキーの場合他にもいくつかの規定を尊守しなければならないため、厳密にはグレーンウイスキーとは味わいも大きく異なります。
ですのでここでは「個性あふれるグレーンウイスキー」という認識で大丈夫です!
カナディアンウイスキー
5大ウイスキーの中で最も軽い酒質を持つことで知られるのがカナダで生まれるカナディアンウイスキー。
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、カナディアンクラブ、クラウンローヤル、アルバータなどは世界中で人気を博しており、販売数も年々増加傾向にあります。
アイリッシュ同様、クセがなく、スムーズな味わいは幅広い料理と合わせることができ、カクテルベースとしても使いやすく多くのバーで重宝されています。
ウイスキー初心者の方や、スコッチやバーボンが苦手な方に特におすすめしたい産地です。
アイリッシュウイスキー
諸説あるものの、5大ウイスキーの中で最も歴史古いと言われているのがアイルランドで産出されるアイリッシュウイスキーです。
アイリッシュウイスキーはカナディアン同様、クセが少なくクリーンな味わいが特徴とし知られています。
これにはアイリッシュ特有の「ポットスチルウイスキー」が深く関係しています。
アイルランドではこれに、モルトウイスキーとグレーンウイスキーと混ぜてブレンデッドウイスキーが造られ、その滑らかな味わいが世界中で再び注目され始めています。
✔︎ポットスチルウイスキー・・・ モルト(大麦麦芽)と未発芽の大麦を原料に、伝統的な銅製のポットスチル(単式蒸留機)で3回蒸留して造られる。
ジャパニーズウイスキー
5大ウイスキーの中で1番新しいにもかかわらず、今日では名実ともに国内外で高い評価を得ているものこそ、我ら日本のジャパニーズウイスキーです!
特にシングルモルトの「山崎」「白州」「余市」などは大変入手困難となっており、価格も高騰して売られています。
その繊細で主張の強すぎない上品な味わいは、ウイスキー初心者から通の方まで誰もが認める美味しさとなっており、そこには歴史は浅いながらも日本人の確かな技術と職人魂がうかがえます。
その品質と希少価値を考えると、5大ウイスキーの中で最もプレゼントに打って付けの銘柄ではないでしょうか。
プレゼント選びのポイント
ここまで紹介してきた事前知識を踏まえた上で、次は実際のプレゼント選びの時にどういった点を踏まえるべきなのかを見ていきましょう。
先述の内容は、実はソムリエの人たちもウイスキー選びの際に非常に意識しているポイントで、言うなれば基礎の基礎。
それを踏まえた上で次は、プレゼントを贈るお相手の嗜好に合わせたものを選ぶポイントも見ていきましょう!
【ポイント1】種類や産地で選ぶ
まず押さえておきたいのが、種類と産地。
種類とは、モルトウイスキー、グレーンウイスキー、ブレンデッドウイスキーといったもの。
産地とは、日本産のジャパニーズウイスキーなのかアイルランド産のアイリッシュウイスキーなのかを指します。
種類や産地によっての味わいの特徴は、先ほどの紹介を参考にしてみてください。
しかし、そうはいってもお相手の好みが全くわからない場合は困りますよね。
そんなときには、クセが控えめで飲みやすいものを選ぶのがおすすめ。
種類で言うとモルトウイスキーは避け、グレーンウイスキーやブレンデッドウイスキーを選ぶ方が良いでしょう。
産地では、ジャパニーズやアイリッシュ、カナディアンあたりは比較的クセの少ないスムーズな味わいのものが多いのでおすすめです。
【ポイント2】熟成年数をチェック
こちらは少し上級者向けのポイントになります。
お酒好きな方、親戚や上司などの年配の方、ウイスキー通の方へのプレゼントでは熟成年数表記のあるものがおすすめです。
長い熟成を経たウイスキーの味わいは、香りと風味の複雑さが一段と増し、口当たりから余韻まで綺麗になめらかに流れていくのが特徴。
こうした品は、デイリーウイスキーやスタンダードラインのものとは一線を画す味わいのため、普段からウイスキーを飲み慣れている方や、舌が肥えている年配の方達向けかなと思います。
しかし、このような長期熟成を経たお酒は製造コストや管理コストがかかるため、価格が高価なものがほとんど。
およそ5,000円~10,000円がご予算の場合であれば、人気銘柄の熟成年数付きのもので上質なものが購入できるかと思いますので、余裕のある方はぜひ検討していただきたいポイントです。
おすすめの飲み方
おすすめ銘柄の紹介に入る前に、ウイスキーの種類別に合った飲み方を4つピックアップして紹介。
飲み方が少し変わるだけで味わいが劇的に変化するのもウイスキーの魅力の一つです。
【飲み方1】ストレート
ストレートと聞くとなんだか罰ゲームみたいで美味しくなさそうと思われがちですが、意外にも、ウイスキーは本来ストレートの常温で飲まれることを想定して造られています。
なぜ常温かというと、人間の舌の受容体は15~35℃が最も甘みを感じる為、ウイスキーの香ばしさや樽由来の甘さを最大限に楽しめるから。
バーなどでストレートを頼むと、30mlでテイスティンググラスという上記の写真のようなグラスで提供されるかと思います。
この飲み方こそ、ウイスキーの香りと味わいを最大限楽しむ方法です。
しかし、どうしてもストレートではアルコール感を強く感じてしまう方や風味がきついという方には、次のトワイスアップがおすすめです。
<おすすめ>
・シングルモルト ・熟成年数付き
【飲み方2】トワイスアップ
トワイスアップとは、常温のウイスキーと水を1:1の割合で混ぜて飲む方法。
加水をすることでアルコールのピリピリ感や熱さが和らぐ一方で、ウイスキーの香り立ちが増して、口中での風味もより豊かに感じられます。
筆者的には、この飲み方をされている方はかなりウイスキー通だなという印象ですので皆さんぜひ、晩酌の際に試してみてくださいね。
<おすすめ>
・シングルモルト ・熟成年数付き
【飲み方3】オン・ザ・ロック
ハイボールに次いで皆さんが普段飲まれている方法がオン・ザ・ロックではないでしょうか。
こちらもバーなどでは、ストレートと同じくシングルで30ml、ダブルで60mlで提供されます。
作り方もシンプルで、ロックグラスに氷を入れてお好きな分量ウイスキーを注いでいただくだけで完成。
ただ強いて一つ挙げるなら、酒販店などで手に入る丸型の製氷機、もしくは市販のロックアイスを使うことをおすすめします。
家庭の製氷機の氷は小さく溶けやすいため、すぐにウイスキーが薄まってしまって味の印象が弱くなりがちです。
丸型氷やロックアイスでは、氷の表面積が小さくなって溶けにくいため、ゆっくりとウイスキー本来の風味を楽しむことができます。
<おすすめ>
・ウイスキー全般
【飲み方4】ハイボール
おそらく、ウイスキーの飲み方で最もメジャーなものがハイボールではないでしょうか。
ウイスキーによって絶妙な味の変化が楽しめ、炭酸やレモンが後味を爽やかに引き締めてくれます。
おすすめの割合は、ウイスキーと炭酸を1:3で割るのが最もウイスキー本来の風味を感じつつ、ハイボールとしての味も楽しめるかなと思います。
<おすすめ>
・ウイスキー本来の味を楽しみたい方 → ・スコッチ ・バーボン
・食事に合わせたい方→ ・ジャパニーズ ・カナディアン ・アイリッシュ
おすすめ銘柄【スコッチ編】
商品画像 | ||||||
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商品名 | グレンモーレンジィ ネクター・ドール ソーテルヌカスク | ザ マッカラン トリプルカスク 12年 | シーバスリーガル 18 年 ミズナラ カスク | バランタイン 17年 | ボウモア No.1 | オールドパー 12年 |
詳細 | アルコール度数:46% 種類:シングルモルト | アルコール度数:43% 種類:ブレンデッド | アルコール度数:43% 種類:ブレンデッド | アルコール度数:40% 種類:ブレンデッド | アルコール度数:40% 種類:シングルモルト | アルコール度数:40% 種類:ブレンデッド |
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6位 オールドパー 12年
オールドパー 12年
完璧な味わいにエンターテインメント性も兼ね備えた世界中で人気の1本がこちらの「オールドパー12年」。
斜めに傾けても倒れないように設計されたその独特のボトルから、「右肩上がり」「決して倒れない」といった縁起の良さを示唆してくれるため、昔から贈答品としても大人気の品です。
味わいは非常にバランスが取れており、上品な甘味の奥にかすかなオーク香やスモーキーさが感じられます。
種類 | 熟成年数 |
スコッチ | 12 |
5位 ボウモア No.1
ボウモア No.1
スコッチウイスキー好きにはたまらない、別名「アイラモルトの女王」と呼ばれる人気の1本が「ボウモアNo.1」。
スコッチ特有の微かな潮の香りがまず口の中に広がり、そこにバーボン樽熟成由来の優しいバニラやシナモンの風味がゆっくり感じられます。
ボウモアシリーズの中で最も軽やかながらしっかりとスモーキーな風味も堪能できるため、ハイボールでキリッと爽やかにいただくのがおすすめです。
種類 | 熟成年数 |
スコッチ | – |
4位 バランタイン 17年
バランタイン 17年
ブレンデッドスコッチの代名詞的存在であるバランタインの長期熟成ものがこちらの「バランタイン17年」。
酒齢17年以上の原酒がおりなす複雑かつ奥行きのある味わいは、普段のバランタインとは一線を画しておりその高品質さに驚かされます。
ブレンデッドウイスキー特有のバランスの取れた甘やかかつ華やかな香りを最大限堪能するためにも、ロックもしくはハイボールでぜひお楽しみください。
種類 | 熟成年数 |
スコッチ | 17 |
3位 シーバスリーガル 18 年 ミズナラ カスク
シーバスリーガル 18 年 ミズナラ カスク
日本原産の水楢(ミズナラ)で熟成を経た日本市場限定の貴重な1本がこちらの「シーバスリーガル18年 ミズナラカスク」。
ハチミツやお花のようなフローラルさに、ミズナラ樽熟成由来の甘美なスパイスの風味が溶け込んだ非常に上質な味わいです。
200年のシーバスリーガルの歴史と日本のウイスキー造りへの情熱が生んだ国境を越えた一品となっています。
種類 | 熟成年数 |
スコッチ | 18 |
2位 ザ マッカラン トリプルカスク 12年
ザ マッカラン トリプルカスク 12年
神業的ブレンド技術から生まれる至極の1本がこちらの「ザ・マッカラン トリプルカスク12年」。
トリプルカスクとは「3つの樽」を意味しており、ヨーロッパ原産のシェリー樽、アメリカ産のシェリー樽、バーボン樽でそれぞれ熟成を施された原酒がブレンドされて造られています。
レモンピールやトロピカルフルーツを思わせる味わいに、バニラやナツメグといった上品なスパイス香が長い余韻へと続きます。
種類 | 熟成年数 |
スコッチ | 12 |
1位 グレンモーレンジィ ネクター・ドール ソーテルヌカスク
グレンモーレンジィ ネクター・ドール ソーテルヌカスク
希少な貴腐ワインの熟成樽で仕上げた希少かつ甘美な1本がこちらの「グレンモーレンジ ネクター・ドール ソーテルヌカスク」。
1本のブドウ樹からグラス1杯分しかできないと言われる希少な貴腐ワイン。その熟成樽が使用されることで風味成分が移り、独特の複雑さとクリーミーさが生まれています。
レモンタルトやジンジャーブレッドを思わせる風味を堪能するためにも、飲み方はストレート、トワイスアップ、ロックでゆっくりお召し上がりください。
ぜひ多くの人に味わっていただきたい、ウイスキーの概念が変わる筆者一押しの1本です!
種類 | 熟成年数 |
スコッチ | – |
おすすめ銘柄【アメリカン編】
商品画像 | |||
---|---|---|---|
商品名 | ジャックダニエル シングルバレル | I.W.HARPER 12年 | メーカーズマーク46 |
詳細 | アルコール度数:50% 種類:テネシー | アルコール度数:43% 種類:バーボン | アルコール度数:47% 種類:バーボン |
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3位 メーカーズマーク 46
メーカーズマーク46
メーカーズマーク好きにぜひ、プレゼントしたいおすすめの1本がこちらの「メーカーズマーク 46」。
熟成中の原酒の中にローストしたオーク板を入れることで樽由来の香味が増し、よりリッチな仕上りとなっています。
普通のメーカーズマーク以上の厚みのある味わい、バニラ、キャラメル、アーモンドといった風味を堪能できます。
種類 | 熟成年数 |
バーボン | – |
2位 I.W.HARPER 12
I.W.HARPER 12年
味わい、見た目、両者申し分なしなのがこちらの「I.W.HARPER 12」。
12年以上の熟成がもたらすなめらかな口当たりに、バーボンらしい甘やかで濃厚な風味が口の中に広がります。
その洗練されたボトルデザインと味わいから、贈答品として筆者も自信を持っておすすめできる1本です。
種類 | 熟成年数 |
バーボン | 12 |
1位 ジャックダニエル シングルバレル
ジャックダニエル シングルバレル
世界で最も売れているアメリカンウイスキーの希少かつ個性あふれる1本が「ジャックダニエル シングルバレル」。
一般的なウイスキーは複数の樽からの原酒をブレンドして品質の均質化を行いますが、シングルバレルは一つの樽からボトル詰めを行います。
これによって、「各樽の個性」と「ウイスキーの個性」が世界に1本の味わいを生み出すことで、ジャックダニエル本来のスムーズさにシングルバレルのコクや深みが感じられます。
ぜひ、普段からウイスキーの味に慣れ親しんでいる通な方に贈りたい品ですね。
種類 | 熟成年数 |
テネシー | – |
おすすめ銘柄【カナディアン編】
2位 カナディアンクラブ・クラシック 12年
カナディアンクラブ・クラシック 12年
大人気カナディアンクラブの12年以上の熟成を経たハイラインの1本がこちらの「カナディアンクラブ・クラシック12年」。
カナディアンウイスキーらしいスムーズでまろやかな口当たりが長期熟成を経ることでそこへ複雑さも加わり、いつまでも飲み飽きない味わいに仕上がっています。
ウイスキー初心者やハイボール好きの方には気に入っていただきやすい、クセの控えめなライトな1本です。
種類 | 熟成年数 |
カナディアン | 12 |
1位 クラウン ローヤル
クラウンローヤル
世界で最も売れているカナディアンウイスキーに相応しい品質でおすすめなのが「クラウンローヤル」。
英国王に献上されたことで人気を博し、その高貴なボトルデザインと品質の高さから贈答品としても大変人気の1本です。
ライ麦の香ばしさやカナディアン特有のライトでスムースな酒質を存分にお楽しみください。
種類 | 熟成年数 |
カナディアン | – |
おすすめ銘柄【アイリッシュ編】
2位 ジェムソン ブラック・バレル
ジェムソン ブラック・バレル
アイリッシュウイスキーの代表銘柄の上位版がこちらの「ジェムソン ブラック・バレル」。
「ブラック・バレル」では、内側を焦がしたバーボン樽で熟成を施すことで、より芳醇で深みのあるバニラやキャラメル、コーヒーのような風味を呈しています。
コーヒーのようなお酒といっても過言ではなく、ガトーショコラやカステラなどと相性抜群ですのでぜひ、ペアリングしてみてくださいね。
種類 | 熟成年数 |
アイリッシュ | – |
1位 ティーリング シングルモルト
ティーリング シングルモルト
その味わい、意外性によってリピーター続出の大注目のアイリッシュがこちらの「ティーリング シングルモルト」。
5種類の樽原酒をブレンドして造られるだけでも珍しい中、当品はカベルネ・ソーヴィニョン樽での熟成原酒も含まれています。
シトラスやパパイヤを思わせる風味に、樽由来のバニラやクローブといったスパイス香が余韻に続きます。
また、他の樽にシェリー樽、ポート樽、マデイラ樽なども使われているため、ワイン好きの方は特に興味を惹かれる商品ではないでしょうか。
種類 | 熟成年数 |
アイリッシュ | – |
おすすめ銘柄【ジャパニーズ編】
商品画像 | ||||
---|---|---|---|---|
商品名 | サントリー 響 | サントリー 白州 | サントリー 山崎 | サントリー 知多 |
詳細 | アルコール度数:43% 種類:ブレンデッド | アルコール度数:43% 種類:シングルモルト | アルコール度数:43% 種類:シングルモルト | アルコール度数:43% 種類:シングルグレーン |
商品リンク | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
4位 サントリー 知多
サントリー 知多
おすすめジャパニーズ銘柄の先陣をきるのは「風、香るハイボール」でお馴染みの「サントリー 知多」。
シングルグレーンウイスキー特有の軽快な口当たりとほのかな甘味が特徴で、ウイスキーの好き嫌い問わず万人に愛されている1本です。
また、知多の公式サイトでも紹介されてあるようにハイボールアレンジとしてレモンを酢橘に変えてみたり、生姜や山椒との相性も抜群です。
ぜひこれからの熱い夏、ご自宅で試してみてくださいね。
種類 | 熟成年数 |
ジャパニーズ | – |
3位 サントリー 山崎
サントリー 山崎
ジャパニーズウイスキー・シングルモルトの代表銘柄がなんといってもこちらの「サントリー 山﨑」。
ワイン樽とミズナラ樽の双方の良さがしっかり反映された原酒がおりなす、甘くなめらかな口当たりが多くのウイスキーファンを虜にしています。
繊細で飲み飽きない味わいは、幅広い飲み方、幅広いお料理と一緒にお楽しみいただけます。
種類 | 熟成年数 |
ジャパニーズ | – |
2位 サントリー 白州
サントリー 白州
南アルプスの雄大な自然に囲まれた蒸留所から生み出されるプレミアムジャパニーズウイスキーが「サントリー 白州」。
香りからは南アルプスの景観を思わせる爽やかで瑞々しい印象を受け、味わいには柔らかなスモーク香も感じられます。
一度味わっていただくと、その豊かな自然と確かな技術を持つ職人が生み出す圧巻の品質に驚きます。
種類 | 熟成年数 |
ジャパニーズ | – |
1位 サントリー 響 JAPANESE HARMONY
サントリー 響
日本の技術、情熱が結集した世界に誇るプレミアムジャパニーズウイスキーが「サントリー 響」。
ブレンデッドウイスキーならではの飲みやすさがありながら、繊細かつしっかり奥深い風味もゆっくり口の中に広がっていきます。
「日本の四季、日本人の繊細な感性、日本の匠の技を結集したウイスキー」の思いが込められた味わいはまさに言葉要らず、ぜひ大切な人と一緒にその優美な余韻の「響」をご堪能ください。
種類 | 熟成年数 |
ジャパニーズ | – |
知っておくと少し鼻高なウイスキー豆知識
ここでは実は意外と知られていない、知っておくと少し鼻高なウイスキーにまつわる話を少しだけ紹介。
知るとまたウイスキーの楽しみ方の幅が広がると思いますのでぜひ、参考にしてみてくださいね。
【豆知識1】ウイスキーの表記は実は2つある!?
「WHISKEY」と「WHISKY」、一体どちらのスペルが正しいウイスキー表記でしょうか?
実はこれ、どちらも正しい表記なんです。
スコットランドでは「WHISKY」、アイルランドでは「WHISKEY」と表記されます。
これは色々諸説がありますが、ウイスキーの始まりについていまだにスコットランドが先か、アイルランドが先かの論争が続いており、アイルランド側が差別化をするため「E 」のスペルを足したと言われています。
しかし、他の産地を見てみるとアメリカンウイスキーでは「WHISKEY」、ジャパニーズウイスキーでは「WHISKY」とここでも分かれています。
これは、アメリカンウイスキーの蒸留所創設者にアイルランド出身の人が多かったため、そのまま母国の表記を採用したとされています。
ただ、その中でも例外があり、先ほどおすすめ銘柄で紹介した「メーカーズマーク」ではバーボンウイスキーであるにもかかわらず表記が「WHISKY」となっています。
これは、メーカーズマークの創設者であるサミュエルズ家がスコットランド系移民だったため祖国の表記を冠したとされています。
また、ジャパニーズウイスキーではアメリカとは違ってスコットランド表記が採用されています。
これは朝ドラ「マッサン」でお馴染みの通り、日本がスコットランドの流れを汲んだウイスキー造りを行っているからです。
このように、ウイスキー表記のスペルは、自国のウイスキー造りのルーツがスコットランドかアイルランド、どちらにより根深いのかで分かれています。
【豆知識2】「〇〇年」の表記、実は〇〇年熟成を表していない!?
当記事冒頭でも紹介したように、ウイスキーは熟成によって味わいが昇華していくお酒です。
そのため、ウイスキーではよく「12年」や「20年」といった熟成年数表記のある品を見かける機会が多いと思います。
しかし実はこれ、「12年」という表記は「12年熟成を経たウイスキー」ということを表しているわけではないのです。
ウイスキーの場合、「ブレンドされている原酒の最低熟成年数」が表記されます。
例えば上記画像のボウモア「12年」の場合、「このボウモアには最低12年以上熟成された原酒が使われています」という意味が込められており、中には20年や30年の原酒も混ざっている可能性があるという事です。
少し紛らわしいウイスキーの熟成年数表記ですが、知っておくとウイスキーの見方、選び方の参考にもなると思いますのでぜひ、この機会に押さえておいてくださいね。
まとめ
今回ご紹介した銘柄はどれも、特別な機会に相応しい味わいのものばかり。
一生懸命選んだものであればきっと喜んでいただけるはずですし、プレゼント選びの過程で皆さんのウイスキー教養も格段に上がっているはず。
贈り物としてはもちろん、せっかくですので普段、頑張った自分へのちょっとしたご褒美としてぜひ、いただいてみてくださいね。
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