今回はお酒のプロが、バーボンの魅力からおすすめ銘柄を分かりやすく徹底解説。
・バーボンってよく聞くけどどんなウイスキーだっけ?
・バーボン好きな人に何かプレゼントしたいけど選び方がわからない…
そんな方にぜひ読んでいただければと思います。
まずはウイスキーの基本情報をおさらい!
バーボンの紹介に入る前に、まずはウイスキーについての概要を見ていきましょう。
ウイスキーを普段なんとなく飲んでいる方も、改めてその基本情報をおさえておくことで楽しみ方の深みが増すはずです。
ウイスキーとは、穀類を原料としてそれらを糖化し、発酵させ、蒸留したもの。
その後、木製の樽で貯蔵・熟成させた蒸留酒である。
定義づけすると何やら堅苦しく聞こえてしまいますよね….。
しかし、定義に含まれるいくつかのキーワードは各国のウイスキーの特徴を左右する重要なポイントとなります。
そのポイントとは、「原料(穀類)」「蒸留」「木樽」の3つ。
バーボンにも深く関わる重要な部分ですので、これから分かりやすく解説していきます。
【キーワード1】原料
ウイスキーには大きく分けて3つ、「モルトウイスキー」「グレーンウイスキー」「ブレンデッドウイスキー」があります。
これらの区別は、次に紹介する蒸留法も深く関係しますが、同じく原料も大きく異なります。
モルトウイスキーの主原料となるのは「大麦麦芽(モルト)」。
グレーンウイスキーでは「とうもろこし、小麦(グレーン)」。
ブレンデッドウイスキーは、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたものになります。
またこれは後で詳しく触れますが、バーボンの原料はとうもろこし51%以上で残りを大麦麦芽や小麦、ライ麦で構成されています。
【キーワード2】蒸留法
次にウイスキーの味わいを大きく左右するのがこの工程と言っても過言ではない、重要なポイントです。
まず蒸留法の紹介に入る前に、その根底の技術である「蒸留」とは何なのか、解説したいと思います。
蒸留とは、ある液体を熱して一度気体にし、それを冷やすことで再び液体に戻すこと。
お酒造りにおいては、アルコールと水の沸点の違いを利用する。
・アルコール→78.3℃ ・水→100℃
水よりも先に沸騰したアルコールが気体となり、それを冷却することでアルコール純度の高い液体のみを獲得できるようになります。
蒸留酒のアルコール度数が高いのも納得できますね。
蒸留の違いを踏まえた上で、次にその製法の違いを見てみましょう。
伝統的な製法でモルトウイスキーに使用される。
一度ずつしか蒸留できないため手間がかかるが、蒸留時にアルコールとそれ以外の成分も蒸留されるため、原料の個性が色濃く反映される。
単式よりも新しい技術でグレーンウイスキーに使用される。
連続的に蒸留が行えるためできるアルコールも純度が高く、その過程で芳香成分も飛ぶためクセのない、クリアな仕上がりとなる。
原料に加えて蒸留法の違いによって大きく味わいのスタイルが異なるのは何となくイメージできたでしょうか。
焼酎あれば、甲類焼酎には連続式蒸留機が用いられており、乙類や本格焼酎には単式蒸留器が使われています。
本格焼酎のあの芋や麦や米の個性あふれる風味は、蒸留法による部分が大きいのです。
【キーワード3】木樽
木樽でおさえてもらいたいポイントは次の3つです。
・ウイスキーに色調と風味をもたらす
・新しい樽ほど樽由来の効果が高い
・内側をチャー(焦がす)事で芳香成分を生み出す
【ポイント1】色調と風味をもたらす
ウイスキーのあの鮮やかな琥珀色を生み出しているのが木樽での長期間熟成です。
私たちは完成品のウイスキーしか飲む機会がないため想像し難いかもしれませんが、蒸留を経て出来た原酒は無色透明です。
その原酒を長期間樽で寝かせることで、樽から溶出する色素成分や芳香成分、わずかに流入する酸素がウイスキーの成分と交わり、いくつもの化学反応を起こすことであの色調と風味が生まれています。
【ポイント2】新しい樽ほど効果が高い
また、新しい樽であればあるほど樽由来の効果は高くなります。
樽からの効果が高いとはつまり、「酸素流入がよく、熟成が早く進む」「樽の成分が抽出されやすい」ことを指します。
ワイン好きな方であれば、新樽100%熟成らしいあの濃厚な樽香が想像に難くないのではないでしょうか。
【ポイント3】バーボンの肝となるチャー(焦がす)の工程
さらに、ワイン以上にウイスキーに樽の効果をもたらしているのが樽の内側を焦がすチャーという工程です。
ワインでも樽の内側を火にかけるトースティングが行われますが、ウイスキーでは焼くを超えて焦がします。
これによって樽の組成が変化することで樽由来の風味が抽出されやすくなり、ヴァニラやトースト、キャラメルといった甘やかな風味を生み出す要因となっています。
また、これは使用する樽の種類や新樽なのか再利用なのかでも大きく風味の醸し具合が異なります。
特にバーボンは、これらの点でかなりユニークな造り方が定められている面白いウイスキーでもあります。
それではここまでのウイスキーの概要を踏まえ、本記事のメインテーマであるバーボンについて見ていきましょう。
バーボンとは?
バーボンとは、名前の由来にもなっているケンタッキー州バーボン郡で主に生産される世界5大ウイスキーの一つ。
しかし、アメリカでつくられたウイスキーが全てバーボンと名乗れるかというと、もちろんそうではありません。
そこで違いがわかりやすいように、アメリカンウイスキー全体の定義と比較しながらバーボンウイスキーを見てみましょう。
①穀物を原料とする
②アルコール度数95%以下で蒸留する
③オーク樽で熟成する(コーンウイスキーは除く)
④アルコール度数40%以上で瓶詰めする
次に、バーボンの定義がこちらの5つです。
①アメリカ国内で生産されたもの
②アルコール度数80%以下で蒸留する。
③アルコール度数62.5度以下で樽熟成、瓶詰め時アルコール度数は40%以上であること
④原料の51%以上がトウモロコシであること
⑤内側を焦がしたホワイトオークの新樽で熟成してあること
バーボンではより細かい規定が定められていますが、バーボン特有の味わいに大きく貢献しているのが定義にある下二つの項目です。
ここがバーボンウイスキーの面白いところですので、冒頭に紹介したウイスキー概要を踏まえつつ深掘りしてみてみましょう!
【特徴1】トウモロコシを主原料に、連続式蒸留機で蒸留
モルトウイスキーは単式蒸留器で大麦麦芽が主原料、グレーンウイスキーは連続式蒸留機でトウモロコシや小麦が主原料というのを冒頭で説明しましたね。
樽由来の甘やかな印象が目立ちますが、バーボンのあのトウモロコシ独特の甘みも忘れてはいけません。
しかし、ここで少し不思議なのが連続式蒸留機を用いてあるにも関わらず、パワフルで風味豊かな味わいがバーボンに見られるのはどうしてなのでしょうか。
ここで重要なのが、先ほどのバーボンの定義で見た項目②になります。
連続式蒸留機では、連続して蒸留が行えるためよりアルコール純度の高いものが取れると説明しました。
この時、一般的なグレーンウイスキーではおよそアルコール度数90%近いものがほとんどですが、バーボンでは規定にあるように80%以下で蒸留をしなければなりません。
ですが、実際にはモルトウイスキーと変わらない60%~70%で製造を行う蒸留所が多いため、蒸留法に反して風味が色濃く残っているのです。
【特徴2】内側を焦がしたホワイトオーク樽の新樽で、熟成
原料や蒸留法もほかのグレーンウイスキーと似て非なるもので面白いバーボンですが、最大の特徴は何といってもこの熟成方法ではないでしょうか。
数ある樽種の中でもとくに、ホワイトオークはココナッツやヴァニラの甘やかな香りをもたらしてくれます。
さらに、それが新樽のみしか使用できないというのもバーボンならでは。
新樽のホワイトオークの内側を焦がすことで有り余った樽の風味成分が活性化し、原酒に甘やかでパワフルな香味をもたらしてくれます。
また、新樽による熟成が早く進む特徴も重なることで、若いながらも複雑で滑らかな口当たりを帯びるようになります。
バーボンの種類
バーボンの中には製造工程によって分かれるいくつかの種類があります。
ここまで知っているとバーボン教養としては十分すぎるレベルですので、ぜひ押さえておきましょう!
【その1】ストレートバーボン
その名前から、いかにもストレートで飲むのに適したバーボンであるような印象を受けるのは私だけでしょうか….。
この「ストレートバーボン」は、「2年以上の熟成を経る」ことで名乗ることができる名称となります。
バーボンを名乗るだけでは熟成年数の規定がないため、通常物と一線を引くためにつくられています。
しかし、実際には3年以上熟成させる生産者がほとんど。
表記の有無はそれほど気にしなくていいかと思います。
【その2】シングル・バレル
一つの樽から瓶詰めされたウイスキーに表記できるのが「シングル・バレル」。
ウイスキーは通常、品質の一貫性を保つためそれぞれの樽に入っている原酒をブレンダーと呼ばれる職人が熟練の技術でブレンドを行うことで調整しています。
しかし、シングル・バレルでは一つの樽に入っている原酒をそのまま瓶詰めして出荷するため、樽の中で個性豊かに熟成したものがそのまま消費者の手に届きます。
もちろんこれはランダムに選ばれるわけではなく、ほかと比べて圧倒的に高品質な単一の樽原酒が選ばれます。
通常のラインナップものとはまったく違う顔を見せてくれるため、多くのウイスキー愛好家を虜にしているのです。
【その3】スモール・バッチ
少量の選ばれた樽原酒をブレンドして造り上げられるのが「スモール・バッチ」。
シングル・バレルと少し似ていますが、こちらのスモール・バッチでは厳選された複数の原酒をブレンドしている点が特徴。
個性的な味わいに一体感が加わり、非常に完成度の高い仕上がりとなるのが魅力的です。
ジャックダニエルはバーボンではない問題
ここでおすすめ銘柄紹介の前に、バーボンを語る上で必ずと言っていいほど話題に出てくるのがこの「ジャックダニエルはバーボンではない問題」です。
実際にここは少し複雑で、なぜバーボンではないのかと聞かれるとうまく答えられない人も多いでしょう。
そのため、ここでわかりやすく解説していきます。
ジャックダニエルは「テネシーウイスキー」
ジャックダニエルがバーボンでないならば何と言えばいいのか。
その答えとなるのが「テネシーウイスキー」です。
ではテネシーウイスキーとはどういったウイスキーなのでしょうか。
名乗るための定義をここで確認してみましょう。
・バーボンと同じ
・テネシー州で醸造
・チャコール・メローイング製法を用いること
定義を注視してみると、バーボンとさほど変わらないどころか、むしろテネシーウイスキーはバーボンの定義はすべて満たしているのでバーボンとして売り出すことも可能なのです。
ではなぜ、世界的に有名なバーボンとして売り出さず、テネシーウイスキーとして勝負しているのでしょうか。
それには、ウイスキー造りでバーボンを生み出すケンタッキー州に負けたくないというテネシー州の生産者たちの熱い思いや、南北戦争を通じての両州の関係悪化が挙げられます。
ジャックダニエル創業者が独自の製法を確立
テネシーウイスキーがバーボンと一線を引く大きな規定は2つありました。
1つは「テネシー週で製造されること」、2つ目に「チャコール・メローイング製法を用いること」です。
チャコール・メローイングとは、「蒸留後の原酒をサトウカエデの木炭で濾過すること」。
これにより、バーボンと比べてよりまろやかで優しい口当たりと風味がもたらされます。
この製法を生み出し、世にテネシーウイスキーを広めた人物こそジャックダニエル創業者なのです。
ジャックダニエルは、“IT’S NOT SCOTCH. IT’S NOT BOURBON. IT’S JACK.”(スコッチでもなく、バーボンでもない、ジャックだ)として、自分達のテネシースタイルを一貫しています。
確かに一言で言ってしまうと、テネシーウイスキーは「バーボンウイスキーにチャコール・メローイング製法を用いてテネシー州で製造したもの」なのかもしれません。
しかし、そこにはテネシーウイスキーの生産者たちの熱い思いがウイスキーという形で秘められています。
そして、それは実際に結果として表れており、今では「ジャックダニエルは世界で1番売れているアメリカンウイスキー」となっています。
※世界で最も売れているバーボンは「ジムビーム」。
しかし、アメリカンウイスキー全体(テネシー、バーボン、ライ、コーンetc…)となると「ジャックダニエル」となります。
そのため、これからもバーボンとテネシーウイスキーが切磋琢磨し、アメリカンウイスキーを牽引していくことは間違いありません。
そのあたりを私たち消費者側も正しく理解すべきであり、両者相応のウイスキーの個性を楽しむべきなのかもしれません。
バーボンのおすすめ銘柄13選
お待たせしました。
それでは筆者が選びに選んだ、バーボンおすすめ銘柄を13本紹介していきます。
お店で見かける定番のものから少し贅沢なプレミアム銘柄まで幅広く選んでいますので、気になったものがあればぜひ、実際に手に取って味わってみてくださいね。
商品画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
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商品名 | I.W.ハーパー 12年 | フォアローゼズ プラチナ | エライジャ・クレイグ スモールバッチ | ブラントン シングルバレル | メーカーズマーク | I.W.ハーパー ゴールドメダル | メーカーズマーク 46 | バッファロートレース | ワイルドターキー 8年 | ジムビーム タブルオーク | ジムビーム |
詳細 | 種類:ストレートバーボン アルコール度数:43% | 種類:ストレートバーボン アルコール度数:43% | 種類:スモールバッチ・バーボン アルコール度数:47% | 種類:シングル・バレルバーボン アルコール度数:46.5% | 種類:ストレートバーボン アルコール度数:45% | 種類:ストレートバーボン アルコール度数:40% | 種類:ストレートバーボン アルコール度数:47% | 種類:ストレートバーボン アルコール度数:40% | 種類:ストレートバーボン アルコール度数:50.5% | 種類:ストレートバーボン アルコール度数:43% | 種類:ストレートバーボン アルコール度数:40% |
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11位:ジムビーム
ジムビーム
世界で最も売れているバーボンウイスキーでお馴染みの「ジムビーム」。
代々受け継がれる秘伝の酵母と独自の製法により、スムースでバランスのいい味わいを生み出しています。
どんな飲み方にも料理にも合わせやすい、デイリーバーボンとして家に一本あると重宝します。
種類 | アルコール度数 |
ストレートバーボン | 40% |
10位:ジムビーム ダブルオーク
ジムビーム タブルオーク
ジムビームよりさらにパワフルで濃厚な香味をもつのがこちらの「ジムビーム ダブルオーク」。
内側を焦がした新樽を用いて、なんと2度も熟成。
それによって生まれる風味はヴァニラより、むしろキャラメルに近いリッチな甘さを醸しています。
種類 | アルコール度数 |
ストレートバーボン | 43% |
9位:ワイルドターキー8年
ワイルドターキー 8年
数々の賞を受賞し、米国歴代大統領も愛してきた大人気銘柄が「ワイルドターキー8年」。
その深く鮮やかな琥珀色の色調から、バーボンの熟成の早さ、新樽由来のポテンシャルがしっかりと感じられます。
口中ではアルコール度数50%超えのボディと熱さを感じながらも、それに劣らない新樽由来の風味も豊かに広がります。
種類 | アルコール度数 |
ストレートバーボン | 50.5% |
8位:バッファロートレース
バッファロートレース
米国で最も長い歴史を誇る、伝統と格式が詰まった一本がこちらの「バッファロートレース」。
「バーボンの甘味に雑味のない華やかさがある」と多くの人が口を揃えて称賛します。
そのスムースな甘味を最大限堪能するためにも、まずはストレートでありのままのウイスキーの顔を楽しんでみてください。
種類 | アルコール度数 |
ストレートバーボン | 40% |
7位:メーカーズマーク46
メーカーズマーク 46
ワンランク上の贅沢な一本がこちらの「メーカーズマーク46」。
その肝となるのが、インナーステイブと呼ばれる技法。
熟成中の樽原酒に、オーク樽板を10枚ほど沈めることでさらに樽の風味を付け加え、複雑味と濃厚さを増した仕上がり。
甘やかなスパイス香にウッディーなニュアンスが奥行きを与え、柔らかい余韻へと続いていきます。
種類 | アルコール度数 |
ストレートバーボン | 47% |
6位:I.W.ハーパー ゴールドメダル
I.W.ハーパー ゴールドメダル
ステッキを持ったシルクハットの紳士のシンボルマークでお馴染みなのがこちらの「I.W.ハーパー ゴールドメダル」。
名前のゴールドメダルとは、様々な博覧会や鑑評会で金賞を総取りしてきたことに由来しています。
その名に恥じない上品で洗練された味わいを、ぜひ一度お試しください。
種類 | アルコール度数 |
ストレートバーボン | 40% |
5位:メーカーズマーク
メーカーズマーク
小栗旬さんのCMで父の日ギフトとしてすっかり定番となった高品質バーボンこそ「メーカーズマーク」。
「自社で製樽」「蒸留所敷地内の清美な湧水」「スタッフが一つ一つ仕上げる赤い封蝋」など、ハンドメイドにとことんこだわっているのがこの蒸留所最大の魅力です。
レモンやオレンジピールの風味に、ヴァニラやハチミツを思わせるリッチながらきれいな樽香がたまりません。
種類 | アルコール度数 |
ストレートバーボン | 45% |
4位:ブラントン シングルバレル
ブラントン シングルバレル
競走馬のフィギュアラベルがトレードマークのプレミアムバーボンが「ブラントン シングルバレル」。
ヴァニラやバタースコッチ、甘いクリームを思わせる香りとなめらかな口当たりはどこか官能的。
シングルバレルという極めて希少かつ、蒸留所の個性が最も反映された世に二つと無い味わいを、ゆっくりご堪能ください。
種類 | アルコール度数 |
シングルバレル・バーボン | 46.5% |
3位:エライジャ・クレイグ スモールバッチ
エライジャ・クレイグ スモールバッチ
エライジャ・クレイグ少量生産の高品質バーボンが「エライジャ・クレイグ スモールバッチ」。
少数の選び抜かれた樽原酒をブレンドして造られるスモールバッチならではの洗練された味わいを堪能していただけます。
芳醇な甘みに追って広がるスモーキーさが味わいに奥深さを与えており、47%という高いアルコール感を感じさせないことも、すべての要素のバランスが取れている高品質な証です。
種類 | アルコール度数 |
スモールバッチ・バーボン | 47% |
2位:フォアローゼズ プラチナ
フォアローゼズ プラチナ
フォアローゼズの最上級品である「フォアローゼズ プラチナ」。
最大の特徴はなんといっても、代々受け継がれるその卓越したブレンド技術で、個性の異なる10種の原酒を絶妙なバランスで一本に構成しています。
エキゾチックなスパイス、オレンジや洋梨、上品なヴァニラにオークのウッディーさなど、長期熟成の原酒ならではの味を堪能できるでしょう。
種類 | アルコール度数 |
ストレートバーボン | 43% |
1位:I.W.ハーパー12年
I.W.ハーパー 12年
ゴージャスなデキャンタボトルが目を惹くこちらの「I.W.ハーパー12年」。
スタンダードクラスのI.W.ハーパーで紹介した通り、洗練された上品な味わいはこちらの12年熟成にもしっかり表れています。
長期熟成によってアルコール感や雑味は角が取れて円みを帯び、舌触りから余韻まで非常にスムースに流れていきます。
種類 | アルコール度数 |
ストレートバーボン | 43% |
定義上はバーボンを名乗れてしまいますが、ここはテネシーウイスキー生産者の意向を尊重し、バーボンとは別枠で紹介したいと思います。
3位:ジャックダニエル ブラック
ジャックダニエル ブラック
テネシーウイスキーを代表する銘柄こそ、こちらの「ジャックダニエル ブラック」。
世界で1番売れているアメリカンウイスキーとしてバーボンにも引けを取らない品質は、国内外問わず大きな反響を生んでいます。
テネシーウイスキー独自の製法によって実現された、バーボンよりもまろやかで落ち着いた香味を兼ね備えた味わいは、現代のライトな嗜好にもうまくマッチしています。
種類 | アルコール度数 |
テネシー | 40% |
2位:ジャックダニエル シングルバレル
ジャックダニエル シングルバレル
ジャックダニエル少量生産がこちらの「ジャックダニエル シングルバレル」。
ジャックダニエルのまろやかでバランスの取れた味わいに、コクや深みといった樽の個性が反映されています。
この世に二つと無い、希少かつ魅力溢れる味わいを楽しみたいウイスキー通向けの一本となっています。
種類 | アルコール度数 |
シングルバレル・テネシー | 50% |
1位:ジャックダニエル ゴールド
ジャックダニエル ゴールド
ジャックダニエル最高級品がこちらの「ジャックダニエル ゴールド」。
いいお酒に共通する「スムースさ」と「余韻の長さ」は他のラインナップとは一線を画しています。
原酒には特によく熟成が進んだ樽原酒のみを採用し、そこに2度目のチャコール・メローイングを施し、再び樽で寝かせて味を整えています。
飲み方はストレート、もしくはロックがおすすめです。
ゆっくり氷が溶けていくにつれての味の変化に、どこまでも長い優美な余韻をお楽しみください。
種類 | アルコール度数 |
テネシー | 40% |
バーボンのおすすめの飲み方
普段の飲み方を少し変えるだけでウイスキーの顔はガラリと変わりますので、ぜひ試してみてくださいね。
【原点にして頂点】ストレート&オン・ザ・ロック
ウイスキーの味わいをありのままに楽しむ方法が「ストレート&ロック」。
意外かもしれませんが、ウイスキーは本来ストレートで飲まれるように造られています。
さらに、バーボンのような樽の風味が全面にでたスタイルはその個性を最大限堪能するために、まずはストレートで味わうのがおすすめです、
とはいえバーボンは他のウイスキーと比べアルコールが高いものも多いため、飲みにくさを感じる方も少なくないと思います。
そういった方はぜひ、丸氷一つをロックグラスに入れ、ゆっくりと時間をかけてウイスキーの風味の変化を楽しんでみてください。
【定番で外さない】ハイボール
嫌いな人はいないであろう、バーボンの万人向けの楽しみ方がこちらの「ハイボール」。
バニラやココナッツ、オーク由来のウッディーな香りが特徴のバーボンは、ハイボールにしても全く風味負けない強さがあります。
炭酸の泡がパワフルなアルコール感やリッチな風味をすっきりさせてくれるため、いつまでも飲み飽きない味わい。
唐揚げや餃子といった料理にぜひ合わせたい飲み方です。
【知る人ぞ知る通の嗜み方】トワイスアップ
通なウイスキー愛好家のような知る人こそ知る飲み方が「トワイスアップ」。
ウイスキーはストレートで飲むように本来造られていると先ほど紹介しましたが、トワイスアップもその類の一つです。
ウイスキーに対し常温の水を1:1の割合で加水することで、まろやかさを増した風味が豊かに広がるようになります。
特に、バーボンやスコッチのような力強いスタイルのウイスキーにはぴったりの飲み方です。
バーボンに合わせたいおつまみ
ここでは、バーボンと一緒に合わせていただきたい相性抜群のおつまみや料理を紹介したいと思います。
バーボン独特の風味とうまくマッチするものばかりですので、ぜひ試してみてくださいね。
【気づくと手が止まらない】燻製おつまみ
トップバッターは「燻製おつまみ」です。
ありきたりだな〜と思われるかもしれませんが、これがバーボンのハイボールと一緒に合わせると格別の美味しさなんです。
上記のような燻製アーモンドもいいですが、燻製チーズや燻製ベーコンのようなさらに濃厚なものの方がバーボンの良さが引き立ちます。
口の中で溢れる燻製香と脂をさらっと炭酸が流してくれ、芳しい風味が口いっぱいに余韻として残ります。
蒸留酒は糖質ゼロのため太りにくいと考えている方も、アルコールには食欲増進効果があるため、むしろおつまみや料理の食べ過ぎに注意です。
【アメリカンな気分に浸る】 スペアリブ
バーベキューで家族や友人と大勢で楽しむ時にもバーボンは嬉しいお供になります。
豪快に炭火で焼いたお肉、特に「スペアリブ」のような骨近くのコクや旨味が詰まった部位は、バーボンの風味に負けず劣らずパワフル。
バーボンと炭火肉の共通する「香ばしさを伴った甘み」が口の中できれいに調和します。
【大人な晩酌に】ガトーショコラ
締めを飾るのはもちろんデザート、それも濃厚なチョコの風味と滑らかな口当たりが特徴の「ガトーショコラ」です。
長期間の樽熟成を経ているウイスキーは、その厚みのある口当たりと甘やかな風味がチョコレート系と抜群の相性を見せてくれます。
とくに、ガトーショコラやブラウニーのような濃厚なチョコ系にはバーボンの芳醇な甘やかさがうまくマッチ。
まさに、夜中にしっとりと過ごす大人の晩酌にぴったりのペアリングではないでしょうか。
まとめ
力強くも、その甘美な風味で多くの焼酎愛好家を虜にしているバーボン。
樽の個性を最大限に生かした造り方は、他産地とは一線を画すスタイルを体現しています。
荒々しいアメリカンな味わいの中に隠れた、試行錯誤を重ねた繊細な味わいをぜひ、他産地と比較しながら味わってみてくださいね。
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