【ソムリエ監修】コルテーゼはどんな白ワイン品種?特徴とおすすめ銘柄10選をご紹介!

2019/04/06
おすすめ白ワイン

イタリアを代表する白ワイン「ガヴィ」の主要品種として有名なコルテーゼ。

その特徴やガヴィ以外にどんなワインがあるのか詳しく知らない方が多いのでは?

今回は、コルテーゼの特徴の解説から、おすすめのワインの紹介までします。

執筆者/監修者

佐々木 健太

J.S.A. ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ/年間受講者数日本一を誇るカリスマワインスクール講師  21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。ワインのサブスク「HOME WiNE」を手掛ける。YouTubeチャンネル「ソムリエ佐々木」を運営。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。

[PR]
※販売数には限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。 

コルテーゼとは

原産地と主要産地

コルテーゼはイタリア・ピエモンテ原産の品種で、そのほとんふどがピエモンテ南東部で栽培されています。

糖分と酸のバランスがとれたニュートラルな味わいのワインになり、とくにガヴィ地区で造られている白ワイン「ガヴィ」が有名です。

ガヴィ

ガヴィは、日本でもおなじみのピエモンテの郷土料理「バーニャカウダ」にとても合うワイン。

ガヴィはアレッサンドリアにある生産地で、1998年にイタリアでの格付け最高ランクDOCG(統制保証付原産地呼称)ワインに昇格しました。

ガヴィを名乗るワインは、コルテーゼ 100%の単一品種で造ることが義務付けられていて、他の品種をブレンドすることはできません。

コルテーゼの特徴

品種の特徴

コルテーゼは皮が薄く、金色がかった緑をしたブドウです。糖分と酸のバランスに優れ、3年以内に飲む若飲みタイプのワインがほとんどです。

ワインの特徴

コルテーゼで造られたワインは、酸の調和がとれた辛口のワインに仕上がります。やや緑色を帯びた麦わら色で透明感があり、柑橘系の果実のようなフレッシュな香りと心地良い酸味をもったすっきりしたワインです。

コルテーゼのワインの選び方

コルテーゼの白ワインを選ぶときにチェックしたいのは、味わい、産地、予算です。

それぞれについて、見ていきましょう。

味わいで選ぶ

コルテーゼの白ワイン、は造られる地域や土壌で若干味わいは異なります。総じて酸味が強め、果実味が豊かで爽やかなワインになります。

そのほとんどが辛口ですが、18世紀まではガヴィ地区でも甘口のワインが造られていました。

19世紀に入ると、魚料理に合うワインが求められるようになり、辛口ワインの生産が増えていったようです。それで生み出されたのが「ガヴィ」で、当初の目的通り魚介類の料理によく合うワインが出来上がったのです。

魚料理に会うワインとして造られただけあって、ガヴィは魚介を使った料理全般にとてもよく合います。焼き魚などの和食にも合うので、ぜひ試してみてください。

タイプで選ぶガヴィ

コルテーゼの代表地区ガヴィに絞って、コルテーゼのタイプをご紹介します。コルテーゼ種のワインは若飲みタイプのシンプルな白ワインが多いですが、ガヴィは味わいの深い白ワインやいくつかのスパークリングワインがあります。

ガヴィのワインは辛口で、樽熟成はさせることはあまりありません。

白のステイルワイン(法定熟成期間1年間、うち瓶内熟成6か月)

ガヴィで一番代表的なのが無発泡の白ワインです。コルテーゼのワイン、またはガヴィを飲んだことがないなら、まずはこのワインを入門編としてお試しください。

アルコール度が10.5%以上で1年間は熟成させなくてはなりません。ワインのアルコール度は12%程度が中間とされているので、10.5%は低い方です。

ガヴィは糖度が低くアルコール度が上がりにくいのですが、最低のアルコール度数を設けて品質を保っています。

ガヴィは標高が高い丘の上に畑があり、さらに海風によって気温が下がるので、ゆっくりと時間をかけてぶどうが熟します。

このような地理的条件によってガヴィはカモミールのような華やかな香り、青リンゴやかんきつ類のような酸味があります。

 

白のリゼルヴァ(アルコール11%以上

ガヴィのリゼルヴァはアルコール度数が11%以上のものです。アルコールの規定が通常のものより厳しい分、よりボディのある味わいです。

畑が南向きの斜面にあって日照量が多いとぶどうが完熟してアルコール度が上がりやすくなります。ですから、ガヴィのリゼルヴァはより条件のよい畑で造られていることが多いです。

 

スプマンテ(スパークリングワイン)

ガヴィからはスパークリングワインも造られています。スプマンテは通常のスパークリングワインです。

より豊かな酸を楽しむために、白ワイン用のぶどうよりも早めに収穫されることもあります。

むし暑い日におすすめです。

 

フリッツァンテ(スパークリングワイン、微発泡)

フリッツァンテは微発泡のスパークリングワインです。発泡が弱い分、スプマンテより果実味が感じられます。

発泡の強いワインは苦手だけど少しシュワっとした感覚を楽しみたい方におすすめです。

コルテーゼのおすすめワイン10選

それでは厳選したコルテーゼの白ワインを、予算別でご紹介します。ぜひワイン選びの参考にしてください。

[PR]
フルボトル(750ml)の高級ワインには、

  •  ・高い
  •  ・飲み切るのが大変
  •  ・他と比較できない

という悩みがありますよね。
ホームワインは高級ワインが100mlで4本ずつ届くから、ワインの違いをわかりたい方にオススメ。本サイトの編集長ソムリエ佐々木が監修した学習コンテンツや、2023年にスタートしたソムリエによるコンシェルジュサービスも大人気。
ワインをもっと楽しむために、始めない理由がありません!▼

ホームワインを詳しく知る!

※販売数には限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。

 

デイリーワインにおすすめ!予算2,000円ベスト5

5位

アラルディカ ピエモンテ・コルテーゼ


コルテーゼ100%のピエモンテ産ワインです。

青リンゴのような、甘酸っぱいフレッシュな香りが特徴。香りを楽しみたい人におすすめです。果実味豊かで、バランスのとれた味わい。酸味はスッキリとして少なめなので、ワインに慣れない人でも飲みやすいでしょう。

キリッと冷やして、野菜や和食などに合わせてお召し上がりください。

 

4位

コルテーゼ・アルト・モンフェッラート・グラッフィティ

詳細情報
イタリア、辛口、テヌーテ ネイラーノ

生産者のネイラーノは100年近い歴史があり、高品質なワインを造り続けているワイナリーです。アスティとアレッサンドリア地域のコルテーゼ 100%で造られたワインで、わずかに発泡性が感じられる辛口です。

緑がかった麦わら色。フレッシュで生き生きとした味わいで、魚介類の料理によく合います。コスパ抜群で、テーブルワインとしておすすめです。

 

3位

フォンタナフレッダ ガヴィ デル コムーネ ディ ガヴィ

詳細情報
イタリア、辛口/ミディアムボディ、モンテ物産

イタリアでワインの王とも称されるバローロ。そのバローロ生産者の中でリーダー的存在フォンタナフレッダが手がけるガヴィです。

薄いレモン色で、青リンゴ、レモンなどの柑橘系のフレッシュな香り。辛口ながら、まろやかでコクがあるバランスのとれた味わいです。

ミネラルも豊富で、寒冷な北イタリア産特有のキリッとした酸が特徴。ブドウ本来の風味を楽しみたい方におすすめです。

 

2位

ガヴィ アウロラ 2017 ロベルト サロット


長時間の低温発酵を行うことで、果実味が豊かな味わいに仕上がったガヴィです。蜜たっぷりのリンゴやグレープフルーツを思わせる柑橘系の香り。ナッツのニュアンスも感じられます。

スッキリした酸味とほのかな甘さ、柑橘系特有のほろ苦さが調和しています。爽やかな飲み心地の辛口が好きな方におすすめです。

 

1位

フラテッリ ジャコーザ  ガヴィ

詳細情報
イタリア、辛口、フラテッリ・ジャコーザ

フラテッリ ジャコーザは「ワインの品質は畑で決まる」を基本理念に、二組の親子が経営するワイナリーです。

淡い麦わら色で、コルテーゼ 特有の爽やかな柑橘系の香り。キリッとした酸が心地よい爽やかな飲み口で、バランスの良い味わいです。少し冷やして、野菜や魚介類の前菜、パスタと合わせてどうぞ。

手ごろな価格なので、日常使いのワインとしていつも手元に置いておきたい1本です。

2,000円以下のコルテーゼ比較表

商品画像フラテッリ ジャコーザ  ガヴィガヴィ アウロラ 2017 ロベルト サロットフォンタナフレッダ  ガヴィ デル コムーネ ディ ガヴィ コルテーゼ・アルト・モンフェッラート・グラッフィティアラルディカ ピエモンテ・コルテーゼ
商品名フラテッリ ジャコーザ  ガヴィガヴィ アウロラ 2017 ロベルト サロットフォンタナフレッダ ガヴィ デル コムーネ ディ ガヴィコルテーゼ・アルト・モンフェッラート・グラッフィティアラルディカ ピエモンテ・コルテーゼ
詳細イタリア、辛口、フラテッリ・ジャコーザイタリア、辛口、ロベルト サロットイタリア、辛口/ミディアムボディ、モンテ物産イタリア、辛口、テヌーテ ネイラーノイタリア、辛口/ライトボディ、
商品リンク詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

 

週末や来客などがある日に!2,000円以上ベスト5

5位

ピエモンテ コルテーゼ ラ ロッカ  アルビーノ ロッカ


アルビーノ・ロッカは、バローロと並ぶピエモンテのワイン・バルバレスコの造り手として高い評価を受けるワイナリーです。

輝きのあるストロー・イエローに、黄色い花のようなさわやかでフルーティーな香り。柔らかな風味とフレッシュな酸味がバランスの取れた味わいです。 魚貝のパスタ、バーニャカウダによく合うでしょう。

来客にもてなしても恥ずかしくない高いクオリティで、ホームパーティーに添えれば場が華やぎます。

 

4位

バンフィ プリンチペッサ ガヴィア ガヴィ


バンフィはイタリアでトップクラスのワイナリーです。原料のコルテーゼ は、ガヴィ地域にある単一の自社畑で栽培されたもの。淡い麦色で、強いパイナップルとりんごの香りがします。バランスが良く柔らかな酸味に、繊細でドライな味わいが楽しめるでしょう。よく冷やして食前酒にどうぞ。

前菜やシーフードにもよく合います。週末のゆっくりした時間に味わいたい1本です。

 

3位

ヴィッラ・スパリーナ ガヴィ・ディ・ガヴィ


ヴィッラ・スパリーナは、ガヴィの優れた生産者として国内外で高い評価を得ているワイナリーです。

薄くグリーン色を帯びた麦わら色で、リンゴや花を思わせる華やかで複雑な香り。キリッとした酸味とさわやかな果実味がバランスの良く、余韻が長く続きます。

この品質で3,000円未満は、コストパフォーマンス抜群。記念日など特別な日に用意すれば、素晴らしい思い出を残してくれるでしょう。

 

2位

ガヴィ・オットソルディ


バルバレスコで名声を得たオットソルディが手がけるガヴィです。

白桃やリンゴ、グレープフルーツなどの熟した果実味の豊かな香り。白い花のようなフローラルなニュアンスも感じられます。 しっかりとした骨格と複雑な味わい。長い余韻が続くでしょう。カルパッチョなどの魚料理によく合います。

この価格でこのクオリティはとてもお買い得。ガヴィを初めて試すという方に、ぜひ味わってもらいたいワインです。

 

1位

ガヴィ ラ スコルカ


樹齢60年以上の木から収穫された、厳選したコルテーゼのみを使用。厳格的な伝統手法で造られています。

骨格のしっかりした辛口で、濃い香りが長く続きます。香りは熟成の程度により、フルーティなものからフローラルに変化していきます。コクのある芳醇な味わいで、アーモンドやウォルナッツを思わせる余韻が続くでしょう。

鶏肉料理や魚料理によく合います。特別なガヴィを味わいたい人はぜひどうぞ。

2,000円以上のコルテーゼ比較表

商品画像ガヴィ  ラ スコルカガヴィ・オットソルディヴィッラ・スパリーナ ガヴィ・ディ・ガヴィバンフィ  プリンチペッサ ガヴィア ガヴィピエモンテ コルテーゼ ラ ロッカ  アルビーノ ロッカ
商品名ガヴィ ラ スコルカガヴィ・オットソルディヴィッラ・スパリーナ ガヴィ・ディ・ガヴィバンフィ プリンチペッサ ガヴィア ガヴィピエモンテ コルテーゼ ラ ロッカ  アルビーノ ロッカ
詳細イタリア、辛口、日欧商事イタリア、辛口イタリア、辛口イタリア、辛口/ミディアムボディイタリア、辛口
商品リンク詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

 

コルテーゼまとめ

コルテーゼの白ワインを10本、厳選してご紹介しました。

コルテーゼ は基本的にはガヴィで味わうことができます。魚介料理に合わせて、芳醇な果実味と爽やかな酸味を楽しみましょう。

手頃な価格なので、日常使いに常備しておくのもいいですね。少し奮発すれば、一流ワイナリーの熟成した高品質なワインも楽しむことができます。

他の白ワイン品種も知りたい方はこちらをどうぞ。

<

p style=”text-align: right;”>>>白ワインのぶどう品種一覧

この記事をシェアしよう!
この記事のURLとタイトルをコピーする
   

関連記事

【ソムリエ監修】ガルガーネガはどんな品種?特徴からおすすめのワイン10選を紹介

ガルガーネガは、主にイタリアのヴェネト州で栽培されている品種です。「ソアーヴェ」というDOC(原産地呼称)を名乗

【ソムリエ監修】シュナン・ブランとは?特徴やおすすめ15銘柄を紹介

辛口から甘口まで種類豊富な白ブドウ品種、シュナン・ブラン。 ワイン伝統国のフランスから新世界の南アフリカな

【ソムリエ監修】白ワイン品種のトレッビアーノとは?特徴からおすすめ銘柄10選をご紹介!

トレッビアーノはイタリアで最も広く栽培されている、デイリーワインの代表的ぶどう種です。 トレッビアーノの白

【ソムリエ監修】シルヴァネールはどんな品種?特徴からおすすめのワイン10選を紹介!

フランス・アルザスやドイツ・フランケンの白ワインがお好きな方は、シルヴァネールのワインを飲んだことがある人が多い

【ソムリエ監修】ゲヴュルツトラミネールとは?品種や味わいの特徴、おすすめ銘柄もご紹介!

比較的にお手頃なものが多いゲヴュルツトラミネールの白ワイン。一度は飲んだことがあるかと思います。 ただ、品

【ソムリエ解説】アリゴテとは?特徴からアリゴテのおすすめのワイン10選まで紹介

ブルゴーニュ地方の家庭では、シャルドネよりもアリゴテ が日常的に飲まれているのをご存知ですか。 シャルドネ

【ソムリエ監修】フルミントとは?特徴からおすすめ15選を紹介

フルミントは、世界三大貴腐ワインであるハンガリーのトカイワインの原料として有名です。 デザートワインから辛口の

シャルドネの人気おすすめ白ワイン30選!特徴や選び方も徹底解説

「シャルドネってどんな品種?」「シャルドネのおすすめ白ワインは?」 白ワインで最も人気の品種、シャルドネ

甲州とは?日本初の世界品種の特徴からおすすめ白ワイン15選まで紹介

「甲州ってどんな品種?」「おすすめの白ワイン銘柄は?」 甲州は日本独自の国際品種として始めて世界に認めら

【ソムリエ監修】グリューナー・フェルトリーナーを解説!特徴からおすすめ銘柄10選を紹介!

グリューナー・フェルトリーナーのワインといえば、様々な用途や料理に使える汎用性の高さから今最も注目を集めているワイン

白ワインの選び方

特集記事

日本酒スキンケア用品ランキング6選!併せて楽しめる日本酒もご紹介!

人気おすすめの純米酒ランキング31選!選び方や美味しい飲み方も紹介

【ソムリエ厳選】おすすめの赤ワイン20選!選び方・飲み方も解説!

リキュールとは?種類から、おすすめのリキュール一覧、飲み方まで徹底解説!

【編集部厳選】おすすめの高級焼酎25選!人気のプレミアム焼酎を厳選!

TOP