ピノ・グリはフランス・アルザス地方の高貴品種として知られています。
多くのワイナリーがピノ・グリの魅力を活かしつつ、その国の風土や人々の好みに沿った味わいの白ワインを生み出しています。
今回は、ピノグリの特徴から、おすすめの白ワインまでご紹介します。
目次
ピノ・グリとは
ピノ・グリは、ピノ・ノワールの枝変わり品種で、フランス・ブルゴーニュ地方が原産地とされる白ワイン用品種です。
「グリ」とはフランス語で「灰色」を意味し、その名の通り、果皮はグレーがかったピンク色をしています。
ピノ・グリの生産地
かつてはブルゴーニュ地方やシャンパーニュ地方で栽培されていました。
現在ではほとんど生産されず、アルザス地方がピノ・グリの主な栽培地として知られています。
ピノ・グリは、ピノ・ノワールと同様に標高が高く、冷涼で雨が少なく日照時間が長い土地を好みます。
アルザス地方は、シャンパーニュと比べて年間降雨量が600ミリと少なく、ピノ・グリが実るのに最適な土地と言えます。
ピノ・グリの別名
ちなみに、国によってはシノニム(別名)があります。
ドイツでは「グラウブルグンダー」と「ルーレンダー」、イタリアでは「ピノ・グリージョ」と呼ばれています。
フランスでも、ブルゴーニュでは「ピノ・ブーロ」、シャンパーニュでは「フロマントー」、一部地域では「マルヴォワジー」と呼ぶところもあります。
ピノ・グリの特徴
ピノ・グリの特徴といえば、やはり黄金を思わせる濃く、鮮やかなイエローにしっかりとしたボディでしょう。
ピノ・ノワールの変異種であるために、他の白ワイン品種とは異なり、コクがあり、豊かなボディと芳醇な香りのあるワインがほとんどです。
大半は辛口ですが、甘口やスパークリングワインの原料としても使われ、ピノ・グリを使った貴腐ワインは高い評価を得ています。
酸味も穏やかで洋ナシやアンズ、パイナップルやマンゴーといったフルーティーな香りが特徴です。
オイリーな口当たりが特徴ですが、イタリアのように、あえてピノ・グリを早摘みすることで、スッキリとした辛口ワインに仕上げるところもあります。
ドイツでは同じピノ・グリを使っていても、辛口・甘口ごとに「グラウブルグンダー」と「ルーレンダー」の2種類に分けることもあります。
ピノ・グリと合う料理
白ワインといえば、生ガキやシーフードのイメージがありますが、ピノ・グリの場合は赤ワイン品種として知られているピノ・ノワールの変種であるために、コクのある、骨太な味わいに合うこってりとした肉料理とも相性が抜群です。
例えば、豚肉や鴨肉など、ピノ・ノワールのマリアージュにピッタリなメニューも、ピノ・グリとマッチします。
また、和食とも相性が良く、鯛の昆布〆や新鮮な魚介類を使った握り寿司、豚の生姜焼きなどのマリアージュにオススメです。
さらに、広東料理や四川料理といった本格派の中華料理やエスニック料理とも相性が良いので、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ピノ・グリのワインの選び方
産地で選ぶ
フランス・アルザス地方
フランス・アルザス地方では、パイナップルやマンゴーを思わせる、芳醇でトロピカルなアロマに豊かでフレッシュな酸とコクのある味わいが特徴です。
他の品種で造られた白ワインよりも色が濃く、太陽を思わせるようなきらめくレモンイエローと目の覚めるような色合いです。
基本的に単一品種で作ることが多く、アルザスで造られるものはほとんどが100%ピノ・グリを使用しています。
そのため、初めてピノ・グリを味わう人から、ピノ・グリの魅力を深く知りたい人まで幅広くオススメすることができます。
ドイツ
ドイツでは、ピノ・グリで造られるワインは味わいによって名称が変わり、辛口の場合は[グラウブルグンダー」、甘口だと「ルーレンダー」に分けられています。
以前は甘口が主流だったドイツワインですが、近年では辛口ワインも見直されつつあり、「フランケン醸造組合」などの有名ワイナリーが生産する辛口のピノ・グリは、国内外で高い評価を得ています。
グラウブルグンダーの場合は、ピノ・グリ特有の黄金色に、バランスのとれた端正な辛口の味わいが特徴的です。
香りはアルザスと同じくパイナップルやマンゴーなどの南国を思わせる芳醇さで、表現力も実に豊かです。
コクも豊かでしっかりと熟成された味わいで、辛口の白ワイン好きも納得できる良質さを楽しめます。
甘口のルーレンダーの場合は、グラウブルグンダーよりもアルコールがしっかりとしていて、かつゲザムトエクストラクト(揮発性物質以外の総エキスの意)が多く、厚みのあるボディが特徴的です。
芳醇な香りでピノ・グリ特有のコクがあり、しっかりとした味わいかつ豊かな甘みなので、辛口が苦手な人にオススメです。
イタリア
フランスと並ぶワイン大国イタリアにも、上質なピノ・グリを味わえるものが数多く存在します。
特に有名なのが、イタリア北部のフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州で、特にワイナリー「イエルマン」は、ピノ・グリを使ったイタリア白ワインを世界に知らしめるほど特上のものを生み出しています。
基本的に、イタリアではピノ・グリは辛口ワインの原料として使われることが多く、濃く輝くイエローカラーに、オイリーな口当たりとコクと厚みのあるリッチな味わいや、洋ナシやはちみつを思わせる、濃厚で芳醇な香りが特徴です。
中には、あえて収穫時期をずらして早摘みすることで、シトラス系のアロマにフレッシュ感のある酸味を出した、スッキリとした味わいにするワイナリーもあります。
ちなみに、イタリアではピノ・グリを「ピノ・グリージョ」と呼び、ニュージーランドやオーストラリアのイタリア移民系ワイナリーでは、ピノ・グリではなく、ピノ・グリージョ表記をするところも多いそうです。
オーストラリア
ワイン生産国の中でも、アメリカやニュージーランドと並んで数多くの名ワインを生み出しているオーストラリアでも、ピノ・グリを使った白ワインは高い人気を誇ります。
ヨーロッパのピノ・グリと異なる点は、アルコール度数が高めで、かつ酸味が穏やかな点です。
そのため、白ワインは酸味が強すぎて苦手、という人でも気軽に味わうことができます。
ボディはピノ・グリ特有の骨太で、ミネラル感もあり、心地よさを感じさせる滑らかな口当たりで飲みやすいのが魅力です。
新鮮な洋ナシや、ナッツキャンディーのような濃厚な甘い香りが合わさり、風味もりんごやパイナップルが合わさったようなフレッシュさとスパイシーさが合わさり、実に奥行きがあります。
価格もお求めやすく、ピノ・グリ入門編に最適なワインも数多くあるので、ピノ・グリとはどんな味わいか試してみたい人にオススメです。
ニュージーランド
ここ数年でワイン生産量が激増しているニュージーランドでのピノ・グリは、シャルドネやリースリング、ソーヴィニヨン・ブランと並び、上質な白ワインを生み出す品種として高い人気を誇っています。
穏やかで、かつ繊細さを感じさせる香りに、しっかりとした厚みのあるボディが特徴で、リッチな味わいが楽しめます。
ピノ・グリの特徴をうまく活かして造られたワインは、豊かなコクとオイリーな口当たりが楽しめ、個性的で表現力があり、かつバランスのとれた骨格のある味わいです。
白ワイン好きからはヨーロッパ産のピノ・グリに引けを取らないと言われるほどの高スペックです。
こちらもリーズナブルなものが数多くあるので、ピノ・グリを初めて味わう人の入門編にオススメできます。
アメリカ
アメリカの主なピノ・グリ栽培地はカリフォルニア州とオレゴン州で、特にオレゴン州はシャルドネを抜いて高いシェアを誇っています
その特徴は、白桃やアンズなどの甘く芳醇な香りや、グレープフルーツなどの柑橘系といった爽快感のあるフレッシュな香りが合わさり、実にフルーティーです。
通常、ピノ・グリは温暖な気候ほど酸味が豊かでキレのある味わいに、冷涼であるほど濃厚でコクのある、骨太な味わいになります。
しかし、カリフォルニアとオレゴンはその逆で、比較的涼しいカリフォルニアでは、酸味が豊富でフレッシュ感のある、スッキリとした味わいで、オレゴンでは穏やかな酸味としっかりとしたボディの、コクのあるオイリーな味わいのピノ・グリを味わえます。
予算で選ぶ
ピノ・グリのワインは比較的リーズナブルな価格のものが多く、フランス・アルザス地方で造られているものでも2,000~5,000円以内の予算で、美味しく味わえるものを入手することが可能です。
また、イタリアやアメリカ、ニュージーランド、オーストラリアなどの新世界で造られているものは、2,000円未満でピノ・グリの持ち味を活かしたものを購入することができます。
そのため、もし初めてピノ・グリを味わうのであれば、まずは2,000円未満のもので試してみて、さらにピノ・グリの魅力を知りたいという場合は、さらに予算を上げて、ワンランク上のものを購入すると良いでしょう。
ピノ・グリのおすすめワイン10選
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第5位
テッレ・デル・ノーチェ・ピノ・グリージョ
ヴェネト州やフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州などのイタリア北東部は、赤ワインだけでなく白やスパークリングも上質で、しかもリーズナブルに入手できるものが数多く存在します。こちらのワインもその一つで、トレンティーノ・アルト・アディジェ州ドロミテ山脈の麓にて造られています。冷涼で、日中の気温差が激しいことから、ピノ・グリの栽培に適しています。
淡く、それでいて存在感のある麦わらのような色合いに、カモミールのようなニュアンスと、りんごやミントを思わせるフレッシュなアロマが特徴的です。味わいもドライでスッキリとしていて、まさにイタリアの白ワインらしい風情を醸し出しています。その実力の高さは、サクラアワード2018でダブルゴールドを受賞するほどで、それでいて価格は1,000円未満と驚くほどに入手しやすいのも魅力です。
第4位
クラウドライン オレゴン ピノ グリ
アメリカのオレゴン州は、温暖で自然豊かな土地で、数多くのワイン用品種が栽培されている地域です。中でもピノ・グリはシャルドネを抜くほどの生産量を誇り、国内のみならず海外や日本でも高いシェアを誇っています。こちらのワインも、オレゴンの恵まれた環境と卓越した醸造技術によって造られたもので、ヨーロッパ産のピノ・グリに比肩するほどのポテンシャルを持ち合わせています。
ワイングラスに注いでみると、まず目を引くのが輝くような黄金色。まるでオレゴンの太陽のようにきらめく様に魅了されることでしょう。香りも実に芳醇で、白桃やメロンといった濃厚な甘さや、レモンなどのシトラス系のフレッシュさを感じさせ、さらに白い花のようなフローラル感も合わさって優雅な心地にしてくれます。
その味わいは青りんごを思わせる爽快感と、柑橘系のフレーバー、そしてほのかにスパイシーなテイストが加わり、個性豊かでそれでいて実にバランスのとれた味わいです。新世界産のピノ・グリ入門にふさわしい、上質な一本と言えます。
第3位
ヴィラ・マリア・プライヴェート・ビン・ピノ・グリ
ニュージーランドでは、ソーヴィニヨン・ブランをはじめとする白ワインが好まれやすく、そのシェアは赤ワインのおよそ6倍とされています。そんな白ワイン大国であるニュージーランドが誇るワイナリー、「ヴィラ・マリア」が誇るピノ・グリは、まさに英国王室が認めるほどの、高い実力を秘めています。
サスティナブル・ヴィティカルチャー(地球環境に優しいワイン醸造法)に基づき、土地にふさわしい農法によって作られたピノ・グリだけを使用し、あえてマールボロとギズボーンと異なる環境・土壌で育ったピノ・グリを使うことで、複雑かつ凝縮されたコクのある豊かな味わいに仕上がっています。グラスに注げば、洋ナシやリンゴなどのフルーティな香りと、ハニーサックルの花、そしてスパイス香と実に豊かで奥行きがあるアロマが鼻孔をくすぐります。
その味わいも、ピノ・グリ特有のコクと豊かなボディ、やや辛口でありながら、均整の取れた残糖と、骨太で厚みがあります。そのバランス感覚に優れた上質さながらも、比較的お求めやすく、ピノ・グリを初めて味わう人やコストパフォーマンスを重視する人にオススメできる一本です。
第2位
ヴァイン ガレリー グラウアー・ブルグンダー
ドイツの良質なグラウブルグンダー(ピノ・グリ)を味わいたいという人にオススメなのが、「フランケン醸造組合」が手掛けるこちらのワインです。厚みのある味わいとコク、豊かなアロマとピノ・グリが持ち合わせる魅力総てを、卓越した技術によって引き出した、まさに優等生といえる一本で、初めて辛口白ワインを味わう人や、ドイツワイン入門にふさわしい一本を探している人にピッタリと言えます。
グラスに注ぐと、洋ナシやカリンといった芳醇でジューシーな果実香が漂い、口に含めばふくよかで豊かなボディと淡麗な酸味が口内に広がっていきます。辛口でありながらもキツすぎず、スッとしたさわやかさを感じさせるのは、まさにフランケン醸造の優れた醸造技術によるものと言えます。
ボルドータイプやブルゴーニュタイプとは一線を画した、曲線を描いた特徴的なフォルムのボトルは、まさにフランケン地方のシンボル的存在と言えるほど。ドイツワインファンの中には、このボトルをコレクションする人も少なくないそうです。
第1位
アーサー・メッツ ピノ・グリ
100年以上の歴史を誇り、アルザスの名門ワイナリーとして知られるアーサー・メッツは、卓越したブレンド技術によって、優れたクレマンを数多く生み出しています。その老舗ワイナリーが手掛けるピノ・グリは、残糖を感じさせつつ、酸味とのバランスがとれた、実に端正な辛口と高い評価を得ています。
少しグレーがかった淡いイエローに、桜桃のような芳醇で濃厚な甘さとパイナップルのような南国系の果実を思わせるアロマに、ハーブやミネラル感のある芳香が漂います。味わいもピノ・グリ特有の厚みがあり、最初の一口は甘さを感じさせつつもフレッシュな酸味が口の中に漂い、ほのかな苦みが舌を心地よく刺激します。脂分の多い、こってりとした料理との相性が抜群で、唐揚げや天ぷらといった和食ともマッチします。
2,000円以下のピノ・グリのワイン比較表
商品画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
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商品名 | アーサー・メッツ ピノ・グリ | ヴァイン ガレリー グラウアー・ブルグンダー | ヴィラ・マリア・プライヴェート・ビン・ピノ・グリ | クラウドライン オレゴン ピノ グリ | テッレ・デル・ノーチェ・ピノ・グリージョ |
詳細 | アルコール度数:12.5% ピノ・グリ 辛口 | アルコール度数:12.55% グラウアー・ブルグンダー(ピノ・グリ) 100% 辛口 | アルコール度数:13% ピノ・グリ100% 辛口 | アルコール度数:13.5% ピノ・グリ100% 辛口 | アルコール度数:12% ピノ・グリージョ(ピノ・グリ) 辛口 |
商品リンク | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
来客用やプレゼントにはコレ!2,000円~5,000円
第5位
マールボロ ピノ グリ
ニュージーランドのマールボロ地区・レンナック町にあるイザベラ・エステート・ヴィンヤードが送るこのワインは、自社農園によって厳重に管理・栽培されたピノ・グリだけを使用しています。水はけが良く、石灰質が豊富な土壌は、フランス・アルザス地方と似ていて、ピノ・グリを健やかに育てるのに適しています。
ピノ・グリで造られたワイン特有のきらめきのある黄金色に、ネクタリンや白桃の芳醇な香りとはちみつや黄金糖のような濃厚な甘い香りにほのかな白コショウを思わせるスパイス香が漂う様は、実に気品に満ちています。ピノ・グリが持つ酸と果実味のバランスが実に素晴らしく、スッキリと爽快な味わいとともに、コクのある骨太な味わいと、ボリューム感も申し分ありません。
第4位
ジェイ ピノ・グリ
アメリカ・オレゴン州と並び、ワインの名産地として知られるカリフォルニア州では、冷涼な土地でありながらも、キレのあるスッキリとした味わいのものが主流です。こちらのワインもそうしたカリフォルニアのスタイルを踏襲し、ピノ・グリの持ち味を活かしたワインとして高い評価を得ています。
醸造の際に、樽は一切使わないスタンスで、ピノ・グリの本来の果実味を活かした味わいと風味を生み出しています。りんごや洋ナシを思わせるフルーティーなアロマに、しっかりと存在感のあるクリスピーな酸味、そしてほのかな苦みが全体を引き締め、キリっとした、それでいて豊かな表現力のある仕上がりになっています。
第3位
トリンバック・ピノ・グリ・レゼルヴ
アルザス地方のワイン生産者の中でも老舗ワイナリーの一つである「トリンバック」は、1626年に創業して以来、数多くの名ワインを手掛けてきました。こちらのワインもその1本で、アルザス地方ではリースリングやミュスカ、ゲヴェルツトラミネールにならぶ高貴品種であるピノ・グリも、その魅力を活かした極上の味わいに仕上げています。
このピノ・グリ・レゼルヴは、厚みのあるボディに豊かなコクとともに、しっかりとした酸とキレのあるフレッシュな果実味があり、重厚ながらもスッキリと味わえるのが特徴です。その成熟した、端正な味わいと、アプリコットやレモンといった、芳醇かつ爽快なアロマは、まさにアルザスの歴史あるワイナリーが生み出した芸術と言えます。
マリアージュに似合う料理としては、魚介類のほかにも豚肉や鶏肉、鴨肉を使った料理やテリーヌといった濃厚な味わいの料理のほか、キノコやエスニックなアジア料理とも相性が抜群です。本場のアルザスワインを楽しみたい人や、ちょっとしたパーティー料理にふさわしい辛口ワインを探している人は、一度試してみてはいかがでしょうか。
第2位
シュロスプロシュヴィッツ・グラウブルグンダー
「白ワイン王国」と言われるほど、白ワイン人気が高いドイツでは、リースリングのほかにグラウブルグンダー(ピノ・グリ)を使った絶品ワインが数多く存在します。中でも、ザクセン地方で造られるグラウブルグンダーは、豊かな味わいながらも清涼感のある、土地のテロワールを活かした仕上がりで、世界中の白ワイン愛好家から高い評価を得ています。
北緯52度の位置にあるザクセン地方は、昼夜の寒暖差が激しく、日照時間は年間1600時間とグラウブルグンダーの栽培に恵まれている土地で、成熟したブドウを使って造られたワインは、まろやかで穏やかな酸味と、辛口が苦手な人でも飲みやすいものが多いです。このワインも同様に、爽快感と優雅さが合わさったアロマに、豊かなコクのある骨格のしっかりした味わいで、パーティーの主役を飾るのに十分な、華やかな魅力を持っています。
第1位
ピノ・グリージョ
「イエルマン」が手掛ける白ワインは、いずれもその果実味を活かした、個性豊かなものが数多くあります。こちらのピノ・グリージョもその一つで、ピノ・グリ特有の白ブドウと黒ブドウ、2つの品種の良さを活かし、あえて粗削りで作り上げた表現力のあるワインです。
まるで麦わら帽子を思わせるような、濃く、深みのあるイエローに、白桃、りんごなどのフルーティーな香りに、ドライローズの優雅な芳香、濃厚なはちみつを思わせる甘みのある香りやアーモンドなどのナッツ臭と、実に複雑でバラエティーのあるアロマが特徴です。ビロードのように滑らかでソフトな口当たりで、豊富な果実味にピノ・グリ特有のコク、そして整った酸味にミネラル感のある風味と、白ワインながらもボリュームが豊かです。
その特上な味わいは、2016年ヴィンテージが2018年JAL国際線ファーストクラスの提供ワインとして選ばれるほどで、まさに「北イタリアの宝石」と言われるほどの腕前を感じさせます。ピノ・グリの魅力を最大限に表したものを堪能したいという人に、強くオススメしたい逸品です。
2,000円~5,000円のピノ・グリのワイン比較表
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商品名 | ピノ・グリージョ | シュロスプロシュヴィッツ・グラウブルグンダー | トリンバック・ピノ・グリ・レゼルヴ | ジェイ ピノ・グリ | マールボロ ピノ グリ |
詳細 | ピノ・グリージョ(ピノ・グリ)100% 辛口 | アルコール度数:12.5% グラウブルグンダー(ピノ・グリ) 辛口 | アルコール度数:13.5% ピノ・グリ 辛口 | アルコール度数:14% ピノ・グリ 辛口 | アルコール度数:13% ピノ・グリ 辛口 |
商品リンク | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
ピノ・グリまとめ
今回は、アルザス4大高貴品種の一つである、ピノ・グリの魅力についてご紹介していきました。ピノ・ノワールの突然変異であるピノ・グリから造られるワインは、赤の良さと白の良さを合わせた、実に厚みのある豊かな味わいを楽しむことができるものばかりです。
今回のまとめをぜひ、極上のピノ・グリに巡り合うための足掛かりにしてみてください。
他の白ワイン品種も知りたい方はこちらをどうぞ。
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