辛口から甘口まで種類豊富な白ブドウ品種、シュナン・ブラン。
ワイン伝統国のフランスから新世界の南アフリカなどで栽培されており、その歴史は意外に古いことで有名です。
本記事ではシュナン・ブランの特徴やおすすめのワインについて、ソムリエが解説します。
シュナン・ブランとは
シュナン・ブランは白ワイン用の国際ブドウ品種です。
原産地はフランスのロワール地方で、現在は南アフリカで栽培されている主要品種としてよく知られています。
シュナン・ブランの名は、ロワール渓谷にある「シュナン山」にちなんで命名された説が有力。
フランスではピノー・ド・ラ・ロワール(Pineau de la Loire)、南アフリカでは、スティーン(Steen)との別名があります。
シュナン・ブランから造られるワインは、酸味が高く、果実味が豊かで、ハチミツや花のような繊細な香りが特徴です。
土地の個性を強く反映するテロワール型の品種としても知られ、栽培地によってワインの性格が大きく変わることがあります。
適応性が高く様々な気候条件で育つことができますが、より冷涼な気候で質の高いワインを生み出します。
また、シュナン・ブランは辛口から甘口、スパークリングワインまでと、幅広いスタイルのワインに使用されるのも特徴のひとつ。
各地で異なる気候条件とテロワールの影響を受け、地域ごとにユニークな特徴を持つワインが生産されています。
シュナン・ブランの特徴
シュナン・ブランにはどのような特徴があるのでしょうか。
こちらでそのポイントについて3つに分けて解説します。
しっかりとした酸味と華やかな香り
シュナン・ブランは白ワインに必要とされる酸味と華やかな香りを併せ持っています。
シュナン・ブランから造られるワインの最大の特徴の一つが、その鮮烈で生き生きとした酸味。
このいきいきとした酸味はワインに鮮明な印象を与え、辛口・甘口いずれのワインにも素晴らしいバランスをもたらします。
冷涼な気候で育ったシュナン・ブランは特に酸度が高く、フレッシュでクリスピーな口当たりを楽しむことができるでしょう。
また、シュナン・ブランはその独特な香りでも知られています。
レモンや白桃、カモミール、などの繊細な果実やフローラルなどの繊細アロマを感じることができます。
温暖な地域で育ったものは、より熟した果実の香りやトロピカルフルーツのニュアンスを持つことも魅力。
また、熟成が進むと蜂蜜やナッツ、シロップ漬けのフルーツを思わせるような複雑な香りが現れることがあります。
辛口から甘口、スパークリングまで
シュナン・ブランはその多様性により、辛口から甘口、スパークリングワインに至るまで幅広いスタイルのワインを生み出す能力があります。
栽培される地域の気候や土壌の特性、さらには醸造家の技術や意図によって、異なる表情を見せます。
辛口のシュナン・ブランは、その生き生きとした酸味とミネラル感、果実味と繊細な花のアロマが魅力。
食事との相性も抜群で、特に海鮮や白身魚、軽めのチーズとのペアリングは素晴らしい組み合わせを生み出します。
一方で、甘口のシュナン・ブランは、熟した果実やハチミツ、トロピカルフルーツの濃厚なアロマを堪能できます。
その豊かな味わいと甘み、そしてしっかりとした酸味のバランスは、デザートワインとして最高の選択肢のひとつでしょう。
特に、貴腐ワインや遅摘みワインとして造られたものは、その複雑性と味わいの深さで知られています。
スパークリングワインにおいても、シュナン・ブランはその真価を発揮します。
シュナン・ブラン発祥の地であるフランス・ロワール地方では、「クレマン・ド・ロワール」というシュナン・ブランを主体としたスパークリングワインが有名です。
酸味とフルーツの風味が生き生きとしたスパークリングワインは、爽やかで華やかな香りが魅力で、食前から食中まで幅広いシーンで楽しむことができます。
テロワールを反映させる
シュナン・ブランはテロワールの特徴をよく反映するブドウ品種として知られています。
テロワールとはワイン産地の気候風土や文化、伝統などを示す、近年ワイン業界で重要視されているキーワードです。
自らの土地の個性を活かして、独自の表現を持ったワインを生み出すことに注力するワイン生産者が増加傾向にあります。
シュナン・ブランはその栽培地に根ざした個性をワインに映し出すことで、生産地域ごとに異なる特徴を持つワインを生み出すことができます。
例えば、ロワール地方の冷涼な気候では、シュナン・ブランは酸味が際立ち、ミネラル感あふれるフレッシュな辛口ワインが主流です。
ロワール地方の石灰岩土壌が、火打ち石のような独特のミネラリティをもたらし、爽やかな印象をワインに感じさせます。
一方で、レイヨン川流域の産地では、朝霧が発生することから貴腐菌を利用した極甘口の貴腐ワインも生産されています。
ロワール地方だけで見ても、シュナン・ブランがどのようなワインに仕上げられるかは様々です。
また、南アフリカやカリフォルニアといった、より温暖な気候で栽培されたシュナン・ブランは、果実味が豊かでトロピカルフルーツや白い花の香りを帯びることがあります。
ロワール産と比較して、より華やかでふくよかなボディのシュナン・ブランを楽しめるでしょう。
シュナン・ブランの選び方
こちらでシュナン・ブランの選び方を解説します。
シュナン・ブランからは様々なワインが生産されているので、自分好みの1本を選ぶためにもぜひご参考ください。
味わいで選ぶ
辛口
辛口のシュナン・ブランワインは、その鮮烈な酸味とミネラル感、そして繊細なフルーツのアロマが特徴です。
後に残らないドライな口当たりは、爽快な白ワインが好みの方に最適。
辛口タイプは特に料理とのペアリングの面でも優れています。
清涼感のある辛口のシュナン・ブランは、シーフードや白身肉の料理、軽いサラダやヤギチーズなどが良い組み合わせを生み出します。
ワインと食事との組み合わせを楽しみたい方は、辛口のシュナン・ブランを選ぶと良いでしょう。
甘口
甘口のシュナン・ブランは、その豊かな果実味としっかりとした酸味のバランスが魅力です。
はちみつや熟した果実、トロピカルフルーツの香りが楽しめるこれらのワインは、デザートワインとして適しています。
また、スパイシーな料理やフォアグラといった濃厚な味わいの料理とのペアリングも楽しめるでしょう。
甘口のシュナン・ブランを選ぶ際には、貴腐ワインや遅摘みワインであることを示す表記を探してみてください。
産地で選ぶ
南アフリカ
南アフリカのシュナンブランはスティーンとも呼ばれ、世界一の栽培面積を誇り、また古くから栽培されてきています。
スパークリングワインから甘口、辛口と様々なスタイルがあることも特徴です。
辛口タイプのワインからは心地よい丸みのある酸が感じられ、トロピカルフルーツのニュアンスがあります。
お手頃な価格でワインだけでも楽しめるので、お仕事帰りに一人で一杯だけという気分の時、さらっと味わっていただけます。
フランス・ロワール
ロワール地方のシュナンブランはその最大の特徴とも言えるカリンジャムやマルメロ(西洋かりん)の香りが際立っています。
口に含んだ瞬間は甘みも感じられますが、その味わいには石灰岩土壌がもたらす独特のミネラリティ、冷涼な気候によるキレのある酸が存在感を主張してきます。
また、スパークリングワインとしても辛口でフルーティな味わいでお食事との相性も抜群です。
スティルワイン(甘口)(辛口)、スパークリングワイン、極甘口の貴腐ワイン、それぞれの味わいを堪能するのにはロワールのシュナンブランは最適です。
アメリカ・カリフォルニア
カリフォルニアでは、特にナパ・バレーやソノマ・バレーなどの地域でシュナン・ブランが栽培されています。
メロンのようなスウィートな香りと全体を引き締める比較的穏やかな酸味が特徴です。
カリフォルニアのシュナン・ブランを選ぶとすれば甘口やオフドライのタイプがおすすめです。
爽やかな酸と馴染みのよい味わいは季節感を問わずどんな料理とも合わせやすい所がおすすめです。
オーストラリア
オーストラリアでもワイン文化が伝わった頃、ドライなテーブルワインのシュナンブランの生産が商業的に成功を収めたことから、ワイン造りが根付き始めました。
なかでも西オーストラリアのスワイディストリクトでは、シュナンブランをはじめとして白ワインの生産が盛んな地域となります。
地中海性気候で平均気温は高めですが、フリーマントルドクターといわれる海風の影響で暑さは和らげられるため、ワインの生産に向いた地域です。
フレッシュでフルーティな味わいが特徴で、リンゴや洋ナシ、ときには柑橘類の酸味とハーブのノートが感じられます。
オーストラリアの中でもシュナンブランの生産量は少ないものの長期熟成向きの高品質なワインを生み出しています。
価格で選ぶ
気軽に楽しむなら南アフリカの1000円代のワインがおすすめです。
品種の特性をより深く楽しみたい場合はロワール地方の2000円代のワインがおすすめです。
3000円以上であれば白ワインでも熟成感の感じられるものに出会えます。
その他の地域のワインも2000円代からそれぞれの地域の特性を感じられてるワインがお楽しみ頂けます。
シュナン・ブランのおすすめワイン15選
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※販売数には限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。
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商品名 | シュナン・ブラン ボーグル・ヴィンヤーズ | サンタ・ジュリア フュージョン シュナン・ブラン/シャルドネ | モンムソー・キュベ・JM | エッセイ ホワイト | KWV クラシック・コレクション シュナン・ブラン 白 |
詳細 | 産地:アメリカ、カリフォルニア 品種:シュナン・ブラン | 度数:12 % 味わい:中辛口 産地:アルゼンチン | 度数:12 % 味わい:辛口 産地:南アフリカ 品種:シュナン・ブラン95%、ヴィオニエ5% | ボディー ミディアムボディ | 度数:13 % 味わい:辛口 産地:南アフリカ 品種:シュナン・ブラン |
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普段飲むワインは2,000円未満という方も多いと思います。
コストパフォーマンスに優れたシュナン・ブランはこの価格帯にたくさんあります。おすすめのワインを5つ紹介します。
5位
シュナン・ブラン ボーグル・ヴィンヤーズ
シュナン・ブラン ボーグル・ヴィンヤーズはアメリカ・カリフォルニア州に1,500エーカーを超える畑を所有し、ブドウ品種ごとに最適な土壌を選んで栽培しています。
トロピカル・フルーツような甘く豊かな果実味、メロンとパイナップル・ジュースの様な果実感があり、シルキーな甘い白桃を思わせる旨味で包み込まれています。
100%ステンレス・スチール・タンクを使い醗酵させていて、いきいきとした酸が特徴です。
味わい | 生産地 | ブレンド |
中辛口 | アメリカ・カリフォルニア | シュナン・ブラン100% |
4位
サンタ・ジュリア フュージョン シュナン・ブラン/シャルドネ
新鮮で生き生きとした、りんご、梨、桃、トロピカルフルーツにわずかな蜂蜜香が混ざり合い、淡いグリーンの美しい色合いが魅力のワインです。
アルゼンチンの約600ヘクタールの自社畑栽培、収穫は全て手摘みという丁寧な造りでありながら、コストパフォーマンスにも優れた一本です。
味わい | 生産地 | ブレンド |
中辛口 | アルゼンチン | シュナン・ブラン/シャルドネ |
3位
モンムソー・キュベ・JM
モンムソー・キュベ・JMはフランス・トゥーレーヌ地区で造られるスパークリングワインです。
きめ細かく優しい泡立ちが特徴です。
熟した果実味と華やかな花の香りに包まれ、透明感のあるミネラルと爽やかな余韻のあるバランスのいいスパークリングです。
味わい | 生産地 | ブレンド |
辛口/スパークリング | フランス・ロワール | シュナン・ブラン/ヴィオニエ |
2位
エッセイ ホワイト
エッセイ ホワイトは南アフリカ共和国産の白ワインです。
南アフリカ共和国・パール地区で栽培された樹齢の高いシュナン・ブランと若木のヴィオニエのブレンドです。
フレッシュで果実味のある辛口ワインです。
味わい | 生産地 | ブレンド |
辛口 | 南アフリカ | シュナン・ブラン/ヴィオニエ |
1位
KWV クラシック・コレクション シュナン・ブラン 白
KWV クラシック・コレクション シュナン・ブランは南アフリカ共和国で造られる白ワインです。
カリンとメロンの香り、ライムを想わせる微かな酸味を果実味が優しく包みこんでいるすっきりとした飲み心地のワインです。
コストパフォーマンス抜群のおすすめのシュナン・ブランです。
味わい | 生産地 | ブレンド |
辛口 | 南アフリカ | シュナン・ブラン100% |
自分へのご褒美ならコレ!2,000円~5,000円
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商品名 | ミルトン・ヴィンヤーズ シュナンブラン テ・アライ・ヴィンヤード | ギィ・サジェ ヴーヴレ | ドメーヌ・ド・ラ・モット コトー・デュ・レイヨン・ロッシュフォール・ドゥー | カーブドッチ ワイナリー みつばち シュナンブラン | エル・バンディート・スキン・コンタクト・シュナン・ブラン |
詳細 | 味わい:辛口 産地:ニュージーランド、ギズボーン 品種:シュナン・ブラン | 度数:14 % 味わい:中辛口 産地:フランス 品種:シュナン・ブラン | 味わい:甘口 産地:フランス、ロワール 品種:シュナン・ブラン | 度数:11.5 % 産地:日本、新潟 品種:シュナン・ブラン | 味わい:ミディアムボディ 産地:南アフリカ 品種:シュナン・ブラン100% |
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予算2,000円以上の価格帯になると、個性的な味わいのシュナン・ブランが増えるので選ぶ楽しみがでてきます。
ぜひ記念日や自分へのご褒美に自分の好みのシュナン・ブランを探してみませんか。
5位
ミルトン・ヴィンヤーズ シュナンブラン テ・アライ・ヴィンヤード
ワインに関する著書で有名なニール・ベケットによる「死ぬ前に飲むべき1001のワイン」にも選ばれた、ニュージーランド産シュナン・ブランの最高峰。
熟したりんごやパイナップルなどの果実味、生き生きとした味わいが特徴です。
味わい | 生産地 | ブレンド |
辛口 | ニュージーランド | シュナン・ブラン100% |
4位
ギィ・サジェ ヴーヴレ
フランス・ロワール地方で造られる白ワインです。
アーモンドやアカシアなどに似た繊細な香りと、フレッシュな酸味が特長です。
ギィ・サジェはロワール・ワインの生産者として上位5社のひとつにランクされるほど有名なワイナリーです。
味わい | 生産地 | ブレンド |
中辛口 | フランス・ロワール | シュナン・ブラン100% |
3位
ドメーヌ・ド・ラ・モット コトー・デュ・レイヨン・ロッシュフォール・ドゥー
フランス・ロワール地方で造られる貴腐ワインで極甘口です。
フルーティで蜂蜜のような味わい、程よい酸もあり、すっきりした味わいのワインです。
味わい | 生産地 | ブレンド |
極甘口 | フランス・ロワール | シュナン・ブラン100% |
2位
カーブドッチ ワイナリー みつばち シュナンブラン
新潟で生産される白ワイン。
花の香りからライチのようなフルーティな香りに変化していきます。口に含むと甘やかで、その後樽由来のバニラやナッツを感じることができます。
後味は心地よい苦みと旨みが広がります。国産のシュナン・ブランをぜひ試してみてください。
味わい | 生産地 | ブレンド |
中辛口 | 日本・新潟 | シュナン・ブラン100% |
1位
エル・バンディート・スキン・コンタクト・シュナン・ブラン
南アフリカ共和国産の辛口ワインです。
高樹齢のシュナン・ブラン100%で造られていて、収穫は全て手摘み。
このワインの特徴は、厚みのある骨格とミネラル感。旨味たっぷりのワインです。
味わい | 生産地 | ブレンド |
辛口 | 南アフリカ | シュナン・ブラン100% |
憧れの一品!予算10,000円以上
商品画像 | |||||
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商品名 | 1970年 ヴーヴレ・ドミ・セック | 1977年 ワイン ドメーヌ・ラ・クロワ・デ・ロージュ | 1962年 ワイン シャトー・デュ・ブルイユ | 1971年 ワイン ドメーヌ・ダンビーノ | 1968年 コトー・デュ・レイヨン ボーリュー |
詳細 | 味わい:フルボディ 産地:フランス、ロワール 品種:シュナン・ブラン100% | 度数:14 % 味わい:ライトボディ 産地:フランス 品種:シュナン・ブラン | 度数:13 % 味わい:ライトボディ 産地:フランス 品種:シュナン・ブラン | 度数:13 % 味わい:ライトボディ 産地:フランス 品種:シュナン・ブラン | 味わい:フルボディ 産地:フランス、ロワール 品種:シュナン・ブラン100% |
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10,000円以上になると著名ワイナリーの貴腐ワインを選べます。特別なお祝いの日などに特別なシュナン・ブランはいかがでしょうか。
別格の味わいを楽しめる最高級のシュナン・ブランを紹介します。
5位
1970年 ヴーヴレ・ドミ・セック
フランス・ロワール地方で造られた甘口の白ワインです。
レモンなどの柑橘系の香りとかすかなフローラルな香り。軽やかな甘味に抑えられていて、余韻も爽やかです。
カーヴ・デュアールは、ロワール地方では有名な古酒専門ワイン会社の熟成ヴーヴレです。
味わい | 生産地 | ブレンド |
甘口 | フランス・ロワール | シュナン・ブラン100% |
4位
1977年 ワイン ドメーヌ・ラ・クロワ・デ・ロージュ
1977年 ワイン ドメーヌ・ラ・クロワ・デ・ロージュはレモンやグレープフルーツなどの柑橘系の香り、ハチミツの香りが漂う甘口のワインです。
軽い口当たりですが、しっかりした味わいで甘味とコクがあり、豊かな酸による爽やかな余韻を与えてくれます。
味わい | 生産地 | ブレンド |
甘口 | フランス・ロワール | シュナン・ブラン100% |
3位
1962年 ワイン シャトー・デュ・ブルイユ
リンゴや桃、ナッツの香りと僅かなフローラルの香りも感じられる甘口のワインです。
酸のバランスがよく甘さと果実味が口の中に広がり、スッキリした酸による余韻が特徴的なフランス・ロワール地方で造られたワインです。
味わい | 生産地 | ブレンド |
甘口 | フランス・ロワール | シュナン・ブラン100% |
2位
1971年 ワイン ドメーヌ・ダンビーノ
リンゴとカラメルの香ばしさ、ハチミツとバターの香りが漂う甘口のワインです。
甘口ですが酸とのバランスが絶妙で、甘ったるさはなく、爽やかな甘みが特徴です。
味わい | 生産地 | ブレンド |
甘口 | フランス・ロワール | シュナン・ブラン100% |
1位
1968年 コトー・デュ・レイヨン ボーリュー
1968年 コトー・デュ・レイヨン ボーリューは厳しくブドウの選果が行われ最良のブドウだけで造られるAOCコトー・デュ・レイヨンのトップ・キュヴェ、「ボーリュー」です。
スウィートな極甘口の貴腐ワインで、世界の甘口白ワインの頂点に立つ存在です。
黄色果実の酸味と独特の清涼感があり心地よい酸っぱさを誇る複雑な味わいです。飲み口もフレッシュで、余韻は格別のフィニッシュです。
味わい | 生産地 | ブレンド |
極甘口 | フランス・ロワール | シュナン・ブラン100% |
シュナン・ブランと相性の良い料理
最後にシュナン・ブランと相性の良い料理をご紹介します。
さまざまなタイプのシュナン・ブランと、料理のペアリングをぜひ楽しんでみてください。
シーフードマリネ
シーフードマリネとのペアリングには、フレッシュで酸味が際立つ辛口のシュナン・ブランが最適です。
魚介の鮮やかな味わいとマリネ液の酸味や香草のアロマを、シュナン・ブランの清涼感ある酸味とミネラル感が引き立て、互いの味わいを高め合います。
特にロワール渓谷のヴーヴレイやアンジュー地方の辛口シュナン・ブランがおすすめ。
辛口スパークリングワインとも最高の組み合わせとなります。
白身魚のムニエル
白身魚のムニエルには、ややふくよかなシュナン・ブランを選ぶと良いでしょう。
ムニエルのバターの風味と軽い焦げの風味、そして白身魚の繊細な味わいに対して、果実味が豊かでバランスの取れた酸味を持つシュナン・ブランが相性抜群です。
合わせるのはカリフォルニアや南アフリカ産のシュナン・ブランがおすすめ。
果実味が前面に出ていながらフレッシュな酸味を併せ持つワインは、ムニエルの旨味とバターの風味を引き立てつつ、味わい全体をすっきりとさせてくれるでしょう。
豚肉の生姜焼き
豚肉の生姜焼きは、生姜の爽やかな風味と醤油ベースの濃厚なタレが特徴的な和食です。
この料理とのペアリングには、果実味が豊かでやや甘味のあるシュナン・ブランを選ぶと良いでしょう。
豊かな果実味とブドウの甘味が、甘辛い生姜焼きのタレと合わさりふくよかさを増します。
生姜の清涼感とシュナン・ブランの酸味もマッチし、意外な組み合わせを楽しめるのでぜひお試しを。
チーズ
シュナン・ブランはそのタイプによって多種多様なチーズと組み合わせることができます。
辛口のシュナン・ブランはフレッシュチーズやヤギチーズと好相性。
濃厚な甘口ワインは、塩気がありクセの強い青かびチーズと合わせることで、互いの特徴を引き出す極上のペアリングを楽しめるでしょう。
貴腐ワインと青かびチーズのペアリングは世界的に人気ですので、ぜひ一度体験してみてください。
シュナン・ブランは多様性に溢れた味わい!
シュナン・ブランの特徴からおすすめのワインまでを見てきました。
南アフリカ共和国はシュナン・ブラン栽培に向いた温暖な気候とワイナリーの長年の研究により、豊かな果実味ある高品質のワインが多く造られており、近年注目されています。
またフランス・ロワール地方はシュナン・ブラン原産地でもあり、果実味と酸のバランスに優れたワインが生産されています。
世界中で生産され、産地や醸造方法により様々な味わいになる品種ですので、自分のお気に入りのワインを探してみてください。
他の白ワイン品種も知りたい方はこちらをどうぞ
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