「肉料理を楽しみたいけど、ワインは何を選べばいい?」
「お肉とワインを合わせるときは、どうやって選べばいい?」
肉とワインのマリアージュは世界中で楽しまれています。
しかし、肉とワインの美味しい組み合わせを選ぶには、その前提となるちょっとした知識が必要です。
そこでこの記事では、お肉に相性ピッタリのワインの選び方とともに、お肉の種類や味付けごとにおすすめワインを紹介します。
ぜひ、ワイン選びの参考にしてください。
なぜ肉料理には赤ワインなの?
肉料理には赤ワインが合うと言われていますが、なぜなのでしょうか?
こちらで肉とワインの相性について確認していきましょう。
ワインの渋み×肉の脂身が合う
肉料理に赤ワインが合うと言われている理由には、それぞれの味わいにあります。
肉料理の魅力のひとつがジューシーな脂身です。
一方で、赤ワインならではの特徴は、ブドウの皮から抽出される渋味となります。
この「肉の脂身」と「赤ワインの渋み」が相性が良いと言われています。
赤ワインの渋みは、こってりとした肉の脂身を洗い流す効果があります。
さらに肉の旨味や甘味が、ワインの渋みによって対比が生まれより感じやすくなるメリットも。
そのためガッツリとした肉料理には、赤ワインが一緒に飲まれることが多いのです。
>>【ソムリエ厳選】おすすめの赤ワイン16選!選び方・飲み方も解説!
白ワインに合う肉料理もある
肉には赤ワインしか合わないのかと言われれば、決してそうではありません。
白ワインと最高の組み合わせを見せる肉料理もあります。
赤ワインは肉の脂身を洗い流し、旨味を引き立てると先ほど説明しました。
その一方で白ワインに合う肉料理は、脂身が少なくあっさりとした味付けのものです。
例えば蒸し鶏やポークソテー、塩味の焼き鳥など。
柑橘類や南国のフルーツソース、ハーブソルトで仕上げる肉料理も白ワインとよく合います。
肉の種類や味付けによって、相性の良いワインは変わると覚えておきましょう。
>>【ソムリエ厳選】白ワインのおすすめ16選!種類や選び方を解説!
【基本】ワインと料理の組み合わせ方
お食事とワインの相性がぴったり合った時の美味しい組み合わせを「マリアージュ」と言います。
マリアージュとはフランス語で結婚という意味。
ワインと料理の関係を男女になぞらえ、その相性が抜群に良い場合をマリアージュというわけです。
何ともロマンチックな言い回しですね。
お食事とのマリアージュが良いワインを選ぶためには、いくつかポイントがあります。
・味や香りを合わせる
・国や地方を合わせる
>>【ソムリエ監修】ワインに合う料理は?具体的な作り方も紹介!
色を合わせる
まず鉄板の法則が「料理とワインの色を合わせる」ことです。
お料理の色が赤系なら赤ワイン、白系なら白ワインというように、お料理の色とワインの色を合わせてみてください。
また、お料理の色が濃ければ濃い色のワイン、薄ければ薄い色のワインのように色の濃淡もポイントになります。
例えば、ビーフシチューのような濃い赤茶色お肉料理には、向こう側が見えないような黒みがかった濃い赤ワインが相性ピッタリです。
また、蒸し鶏のネギ塩だれようなお肉の色自体が色が白く、タレも淡い色合いのお肉料理には、グリーンがかった淡めの白ワインがマッチします。
味や香りを合わせる
色を合わせるのと同じくらい重要なポイントが「料理とワインの共通の味や香りを合わせる」こと。
例えばハーブを使った味付けにはハーブの香りがするワインを、スパイスをたくさん使った料理にはスパイシーな香りがするワインを選ぶとマリアージュします。
鶏もも肉のハーブ焼きでしたら、ハーブの香りが特徴のソーヴィニヨンブランがぴったり。
黒コショウをきかせた牛肉のステーキは、黒コショウのニュアンスを持つカベルネソーヴィニヨンやシラーが合います。
国や地方を合わせる
「同じ国や同じ地方の料理とワインを選択する」ことも大きなポイントです。
その土地の風土に適したものが造られるため、ワインと料理も自然と相性が良くなります。
フランスワインの銘醸地のひとつボルドー地方の料理アニョー・ドレ(乳飲み仔羊)には、しっかりとしたボルドーの赤ワインが合います。
イタリアのトスカーナ地方の郷土料理、ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(フィレンツェ風牛肉の炭焼きTボーンステーキ)には、同じ地方のキャンティ・クラシコという赤ワインが相性抜群です。
肉料理に合わせたワインの選び方
一口にお肉料理と言っても、使われるお肉の種類によって合うワインは異なります。
それぞれのお肉が持つ味の特性と相性の良いワインをチェックしましょう。
肉の種類で選ぶ
【牛肉】味の濃厚なフルボディの赤ワイン
牛肉は他のお肉と比べて脂が多くのっていて鉄分が豊富です。
お肉自体の味が濃く高カロリーで、しっかりした味わいが感じられます。
そのため、牛肉と相性ぴったりのワインは濃厚なフルボディの赤ワインです。
凝縮した黒系ベリーの果実味が主体で、樽で熟成したものは特に相性がよいでしょう。
フランス系黒ブドウ品種のカベルネ・ソーヴィニヨンやシラー、イタリア系黒ブドウ品種のネッビオーロなどがおすすめです。
・シラー/シラーズ【赤】
・ネッビオーロ【赤】
・テンプラニーリョ【赤】
・マルベック【赤】
【豚肉】ミディアムボディの赤、またはコクのある白ワイン
豚肉は牛肉より味が淡白ですが脂身はしっかりあるためジューシーなお肉です。
赤ワインならミディアムボディのもの、白ワインならコクや果実味が豊富なものがベストマッチします。
また、ミネラルが豊富なので、ミネラル感のあるワインもおすすめです。
また豚肉は特に調理方法や味付けによって相性の良いワインが異なります。
例えば、豚しゃぶのようなさっぱりめの豚肉料理ならシャルドネやピノ・グリージョが良いでしょう。
豚の角煮などこってりとした味付けの豚肉料理ならメルローやグルナッシュ、サンジョヴェーゼなどが合います。
・ピノグリージョ【白】
・メルロー【赤】
・サンジョベーゼ【赤】
【鶏肉】軽めの赤か白
鶏肉と言えば、味は淡白で脂分は少なく、低カロリーです。
そのため、さっぱりした味わいのワインとの相性が大変良くなっています。
赤ワイン用ブドウ品種はピノ・ノワールなどのライトボディ~ミディアムボディのものとの相性が良いです。
白ワイン用ブドウ品種なら、柑橘系果実味が主体の爽快な味わいのワインと合わせましょう。
フランスのロワール地方のミュスカデ、リースリングなどがおすすめです。
・ミュスカデ【白】
・シャルドネ【白】
・ピノ・ノワール【赤】
・ガメイ【赤】
味付けで選ぶ
同じお肉の種類でもどのように味をつけるかによって、相性の良いワインも変わってきます。
お肉料理の味付けによってどのようなワインと相性がよいのか見ていきましょう。
【さっぱり味】ライト~ミディアムボディのワイン
さっぱりした味付けのお肉料理にはさっぱりした味わいのワインが合います。
例えば、お塩、レモン、ポン酢、柚子胡椒などで味付けしたお肉は、柑橘系の味わい主体のソーヴィニヨンブランやミュスカデなどの白ワインが合います。
また、梅肉、薄口醤油で味付けしたお肉料理は、ピノノワールなどの酸味と赤いベリー系の果実味が主体の赤ワインがおすすめです。
・ミュスカデ【白】
・甲州【白】
・ピノ・ノワール【赤】
・ガメイ【赤】
【こってり味】渋みや果実風味の強いワイン
こってりした味のお肉料理には濃厚な味わいのワインがぴったりです。
脂身の乗ったステーキ、赤ワインなどを使って煮込んだお肉料理には、カベルネソーヴィニヨンやシラー、ネッビオーロなどの黒系ベリーの果実味をもち、タンニン豊富な濃い赤ワイン。
クリームなどを使ったこってりしたお肉料理は、白ワインの中でもコクのある濃厚なシャルドネがおすすめです。
・カベルネ・ソーヴィニヨン【赤】
・ネッビオーロ【赤】
・シラー【赤】
【スパイシーな味】スパイスの香りの特徴を持つワイン
コショウ、ナツメグ、甘草、シナモンなどのスパイスを使ったお肉料理には、同じようなスパイスの香りの要素をもつワインを合わせると相性が良いです。
基本的に赤ワインと合わせることが多く、代表的なブドウの品種はカベルネソーヴィニヨンやシラーが有名。
お食事によってはゲヴェルツトラミネールというスパイシーな香りがする白ワインを合わせるのもおすすめです。
・グリューナーフェルトリーナー【白】
・カベルネ・ソーヴィニヨン【赤】
・シラー/シラーズ【赤】
お肉に合うおすすめのワイン9選
お肉の種類、そして味付け別にどのようなワインが良いかご覧いただいたところで、お肉の味付け別におすすめのワインをご紹介します。
ぜひお肉料理を食べる時の参考にしてくださいね。
さっぱりめの味付けにはこれ!
牛肉の赤身×赤系ベリーと酸味が特徴のブルゴーニュのピノ・ノワール!
さっぱりめの味付けの牛肉料理と言えば、牛のたたきポン酢ソースがけ。
塩やレモンで味付けした牛タン、牛肉とトマトの炒め物などですね。
そんな酸味や塩味のある味付けの牛肉料理にぴったりなのが、酸味がありながら旨味のあるブルゴーニュのピノ・ノワールです。
おすすめする1本は1731年創業のブシャールペール・エ・フィスのブルゴーニュ ピノ・ノワール。
チャーミングな赤系の果実味に、控えめな樽の香りと酸味がさっぱりと味付けした牛肉料理にぴったりです。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
ミディアムボディ | ピノ・ノワール | フランス・ブルゴーニュ |
香り | レッドベリー、プラム |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |

・牛タン塩焼き
・牛ハツ刺し
・牛肉のユッケ
豚肉×果実風味が豊富なイタリア白ワイン!
さっぱりとした豚肉料理と言えば、豚しゃぶのポン酢和え、豚肉と白菜のミルフィーユ鍋など、お野菜や柑橘系の味付けをする料理を思い浮かべるでしょう。
そんなお料理は基本的に白ワインとの相性が良いとされています。
牛肉より淡白だけれど脂が多い豚肉には、ボディのある果実味豊かなイタリアのピノ・グリージョがベストマッチ。
ネコティウムのピノ・グリージョは熟した桃やトロピカルフルーツのようなしっかり目の果実が魅力です。
レモンやライムのような酸味の強い柑橘系の味わいもあり、さっぱりした豚肉料理との相性抜群!
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
辛口 | ピノ・グリージョ | イタリア |
香り | 洋梨、ハーブ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |

・豚肉と白菜のミルフィーユ鍋
・つくね塩味
・豚肉の野菜炒め
鶏肉×繊細な旨味と爽やかさの日本ワイン!
鶏肉のおろしポン酢、蒸し鶏の梅あえ、レモン蒸し鶏など、鶏肉料理は柑橘系の味付けを中心にいただくものが多いですね。
淡白なお肉の鶏肉とさっぱり酸味のある味付けには、日本産の白ブドウ品種甲州がよく合います。
この白百合醸造のロリアン勝沼甲州はシュール・リーという旨味の残る製法で醸造したすっきりさとコクを兼ね備えた一本。
特に余韻に旨味を感じることのできる和風のさっぱり鶏肉料理との相性は絶品です。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
中辛口 | 甲州 | 日本・山梨 |
香り | レモン、ミネラル |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★☆☆☆ |

・鶏皮ポン酢
・鶏のレモン蒸し
・焼き鳥塩味
こってりな味付けにはこれ!
詳細情報
度数:14.5%
味わい:フルボディ
産地:アメリカ、カリフォルニア、ナパヴァレー
品種:カベルネソーヴィニヨン、プティ・ヴェルド
明石家さんまさんも太鼓判を押したことで、一躍市場から姿を消すほど人気を博した一本。
それがこちらの「ナパ・ハイランズ カベルネソーヴィニヨン」。
ナパ・ヴァレーの醍醐味とも言うべき、凝縮した果実味と豊かな樽香、飲み応えある力強いボディが堪能できます。
香り | ブラックチェリー、ヴァニラ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
牛肉のステーキ×濃厚なアメリカのカベルネ・ソーヴィニヨン!

ビーフシチュー、Tボーンステーキ、デミグラスハンバーグ、焼肉など、コクと甘みのしっかりした牛肉料理には、濃厚でコクのあるこってりとした赤ワインを選びましょう。
そこでぴったりなのが、太陽の光をしっかり浴びたアメリカやチリ、アルゼンチンなど新世界のカベルネ・ソーヴィニヨン。
中でもアメリカ、ナパ・バレーのカベルネソーヴィニヨンはおすすめです。
黒系ベリーの濃厚な味わいのカルミは、こってり味付けした牛肉に負けない味わい。
牛肉料理との最高のマリアージュを楽しむことができます。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
フルボディ | カベルネ・ソーヴィニヨン | アメリカ・カリフォルニア |
香り | ラズベリー、プラム |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |

・ビーフシチュー
・牛しぐれ煮
・煮込みハンバーグ
ジューシーな豚肉料理×濃厚な果実風味のチリ産メルロー
こってり豚肉料理といえば、脂身のある豚肉と甘めの味付けが中心のお料理。
例えば、豚のスペアリブ、豚の角煮、豚のみそ漬け焼き、チャーシューなどがあげられるでしょう。
豚肉がもつジューシーな脂身とあまくこってりした味付けには、こちらも太陽の恵みをいっぱいに受けた新世界のメルローがおすすめ。
チリのテラ・マター・アルタム・メルローは、ブラックチェリーやブルーベリーをジャムにしたような濃厚な果実味があります。
まろやかなタンニンとリッチな余韻で、こってりとした豚肉料理との相性抜群です。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
フルボディ | メルロー | チリ |
香り | プラム、クローブ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★☆ |

・豚の味噌漬け焼き
・豚スペアリブの煮込み
・ホイコーロー
タレ味の鶏肉料理×赤系果実・カリフォルニアのピノ・ノワール!
照り焼きチキンや鶏モモのみそ漬け焼き、タレ味の焼き鳥など、鶏料理は甘辛い味わいのものが多くなります。
そんなこってりとした甘い味付けの鶏料理におすすめなのが、こってりとしたボディを持ちながら重すぎないアメリカやチリなどのピノ・ノワール。
カリフォルニア代表のワイナリーでもあるカレラのピノ・ノワールは、熟したストロベリーやチェリーの濃厚な果実味と重すぎない余韻が特徴的。
こってりした鶏肉料理にぴったりです。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
ミディアムボディ | ピノ・ノワール | アメリカ・カリフォルニア |
香り | クランベリー、レッドチェリー |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |

・焼き鳥タレ味
・チキンのトマト煮込み
・鴨肉のコンフィ
スパイシーな味付けにはこれ!
香辛料たっぷりの牛肉料理×リッチでスパイシーなオーストラリアのシラーズ
コショウやクミン、唐辛子などのスパイスで味付けたしっかりした味わいの牛肉料理には、スパイシーで骨格のある赤ワインを。
果実味が濃厚で胡椒などのスパイシーな香りが漂う、オーストラリアのシラーズがおすすめです。
グレッツァー・ワラスの黒系果実味の力強さと濃厚さは牛肉とぴったり、そしてシラーズのスパイシーな香りはスパイス料理にベストマッチです。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
フルボディ | シラーズ主体/グルナッシュ | オーストラリア |
香り | ブラックベリー、カカオ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |

・牛肉の唐辛子炒め
・牛肉の赤ワイン煮込み
エスニック風な豚肉料理×エキゾチックな香りのゲヴェルツトラミネール
スパイシーな豚肉料理と言えば、ショウガやカレー炒めなど、豚肉の脂身をさっぱりしてくれるような味付けが多いですね。
そんな料理にマリアージュするのが、一度飲んだら忘れられない香りのブドウ品種ゲヴェルツトラミネールです。
ライチや黄桃などの香りにスパイスの香りが合わさり、アジアのエキゾチックな味わいの料理にぴったり。
ボディ感がしっかりあるので、脂身のある豚肉に味わいがマリアージュします。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
辛口 | ゲヴェルツトラミネール | フランス |
香り | ライチ、白薔薇 |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |

・豚肉のパッタイ
・豚スペアリブのクミン揚げ
辛味のある鶏肉料理×はつらつとしたオーストラリアのスパークリング
スパイシーな鶏肉料理と言えば、鶏肉の柚子胡椒焼きやタンドリーチキン、韓国ヤンニョムチキンなど。
辛めのスパイスを使った鶏肉料理が多いですね。
そんな辛さをさっぱり洗い流してくれるのがスパークリングワイン。
オーストラリアの「ハーディーズ スタンプ スパークリング シャルドネピノノワール」は柑橘系とミネラル、そしてはつらつとした泡が特徴的です。
スパイシーな鶏肉料理と合わせれば、グラスがついつい進んでしまいます。
味わい | ブドウ品種 | 産地 |
---|---|---|
辛口 | シャルドネ/ピノ・ノワール | オーストラリア |
香り | 洋梨、白桃 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★☆☆☆ |

・タンドリーチキン
・ヤンニョムチキン
・バッファローウイング
おすすめの肉料理×ワインのマリアージュ

それでは最後に肉料理とワインのおすすめマリアージュをご紹介します。
ご紹介したペアリングのコツを踏まえてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
牛ステーキ×ボルドーワイン

牛ステーキは赤ワインの組み合わせとしては王道中の王道です。
脂身のある豪快なステーキ肉には、フルボディな赤ワインの代名詞であるボルドーワインを。
骨格のある渋みを持つボルドーワインは、ステーキ肉のジューシーな脂身をしっかりと支えてくれるでしょう。
なお、ステーキ肉と赤ワインを合わせる際には、ステーキのソースや味付けにも注意したいところです。
ベリー系のソース:カリフォルニアのカベルネソーヴィニヨン
トマト系:イタリアのサンジョベーゼ
すき焼き×日本の赤ワイン

すき焼きは日本を代表する肉料理です。
そんなすき焼きには地域を合わせて、日本の赤ワインと一緒に頂きましょう。
出汁や野菜の旨味が効いたすき焼きは、繊細で滋味に富んだ日本ワインと相性ぴったりです。
日本の赤ワイン品種として有名なのがマスカット・ベーリーAです。
すき焼きの砂糖が煮詰まった割り下の香りが、マスカット・ベーリーAのキャンディを思わせる風味と絶妙にマッチします。
メインのお肉だけでなく、甘辛く煮詰まった豆腐や野菜などとも日本ワインであればバランスを崩すことなく合わせることができるでしょう。
ラム肉のクミン焼き×オレンジワイン

独特な風味のラム肉はスパイスのクミンとよく合います。
ラム肉の甘味のある脂身とスパイシーなクミンが個性的な味わいを生み出していますので、合わせるワインも個性的なオレンジワインがおすすめ。
オレンジワインの持つみかんや紅茶などのややエスニックな風味が、ラム肉のクミン焼きの香りと合わさることでより複雑な風味を生み出します。
また、オレンジワインには渋みが含まれるので、ラム肉の脂身を洗い流してくれます。
程よい酸味もあるため、個性的でありながらバランスの取れたマリアージュを楽しめるでしょう。
>>【ソムリエ執筆】オレンジワインとは?おすすめの12選を紹介!
生ハム×プロヴァンスのロゼ

生ハムは赤ワインと白ワインどちらにも合わせることのできる肉料理です。
そんな生ハムには、赤と白の中間であるロゼワインを合わせてみてはいかがでしょうか。
生ハムは塩気と肉の旨味が豊富で、素材そのものを楽しむシンプルなおつまみです。
軽い酸味と程よいボディ、そしてほのかな甘みのあるフランス・プロヴァンスのロゼワインは、生ハムと万能な組み合わせとなるでしょう。
なお、熟成期間の長い食べ応えのある生ハムには赤ワイン、生ハムメロンなどには白ワインがおすすめです。
とんかつ×カリフォルニアのシャルドネ

白身のお肉であるとんかつとのマリアージュには白ワインがおすすめです。
カラっと揚がったジューシーなとんかつには、樽熟成などでパワフルに仕上がった白ワインを合わせたいところ。
カリフォルニアのシャルドネは熟度が高く、樽熟成によりリッチでクリーミーな味わいに仕上がるのが特徴です。
とんかつと合わせることで酸味が肉の脂身を中和しつつ、南国の果実やバターを思わせる甘い風味が豚肉の甘味を引き立てます。
白ワインで食べるとんかつはレモンを搾って塩でいただくのがおすすめです。
お肉とワインの組み合わせは無限大!

いかがでしたか?お肉料理といっても、お肉の種類や味付けによって相性の良いワインが異なります。
ぜひ参考にしてお肉料理とワインのマリアージュを楽しんでくださいね。
マリアージュについてもっと詳しく知りたい方は下記の記事もぜひご覧ください。
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