【ソムリエ監修】リベラ・デル・ドゥエロのおすすめ赤15選！産地の特徴、選び方など解説！

スペインのカスティーリャ・イ・レオン州にあるリベラ・デル・ドゥエロは、テンプラリーニョの生産地として非常に名の知れた土地です。
一重にテンプラリーニョと言っても、その味わいは多岐に渡り、多くの人を魅了してきました。

今回はそんなリベラ・デル・ドゥエロの赤ワインの特徴や選び方、おすすめ赤ワイン15選をご紹介します。

昔は安価なワインのイメージがあった産地ですが、今やスペインの高級産地だと言われるほどの成長を遂げています。

リベラ・デル・ドゥエロの赤ワインの特徴

独自の規定が多いことが特徴で、樽熟規定として、クリアンサ、レセルバ、グランレセルバがあります。
こういった規定によりリベラ・デル・ドゥエロの品質が近年ぐっと改善されました。

このテンプラニーリョは非常に力強く、深い色合いの艷やかなワインが多いです。
長熟に耐えうるタイプが多く、熟成したワインにはタバコの葉のようなニュアンスも含まれることがあります。

リベラ・デル・ドゥエロの赤ワインの選び方

ブドウで選ぶ

リベラ・デル・ドゥエロDOCの赤ワインはテンプラニーリョを７５%以上使うことが定められているため、リベラ・デル・ドゥエロのワインは主にテンプラリーニョ主体のものが多くなります。

テンプラリーニョが７５%以上含まれると言っても、ブレンドや製造方法により驚くほどその味わいは異なり、魅了されるポイントの１つとなります。

テンプラニーリョ100%のワイン

リベラ・デル・ドゥエロのテンプラリーニョ１００%ワインは、滑らかなタンニンと艷のある酸があり、滑らかな口当たりが特徴です。
同じブドウ品種であってもその味わいは様々で、カジュアルなテンプラリーニョであれば、乾燥させたイチジク、ストロベリーのようなフレッシュな果実味と、心地よい綺麗な酸味を感じることができます。

一方で、長期熟成にも耐えうるワインなので、熟成したテンプラリーニョからは、皮やタバコのような複雑で深い香り、味わいを楽しむことができます。

 

テンプラニーリョとブレンドされるブドウ品種

リベラ・デル・ドゥエロのテンプラリーニョにブレンドされるブドウ品種として、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、マルベックなどがあります。
この３つのぶどう品種はいずれもタンニンがしっかりとあり、果実味も豊かであることが特徴の為、ブレンドすることによってよりボリューミーになることが多いです。

また、樽との馴染みがとても良い品種の為、しばしば樽熟成に仕様されます。
以前ほど多くはないのですが、ブドウの強い抽出と樽熟成によるオーク風味満点のフルボディが多く生産されています。

 

熟成の違いで選ぶ

スペインは同じテンプラリーニョのワインでも、カジュアルレンジからハイレンジまで幅広く存在するため、ワインを分類する１つの指標として熟成表記が設けられています。
※ロゼ、白ワインは別途熟成規定があります。

 

クリアンサのワイン

クリアンサのワインは、スペインの指標で最低24ヶ月の熟成（うち6ヶ月は樽熟成）が義務付けられておりますが、リベラ・デル・ドゥエロの規定はもっと厳しく最低24ヶ月の熟成（うち6ヶ月は樽熟成）を義務付けられています。

指標の基準からクリアンサはカジュアルワインと連想されがちですが、近年エレガント思考の強いスペインは優しく樽熟させた高級なクリアンサが生産されています。

 

レゼルバのワイン

しっかりと熟成されているワイン表示となり、最低36ヶ月は熟成（うち12ヶ月は樽熟成）
の規定が定められています。

通常のワインより味わいが深く、若いワインよりもタンニンがしっかりと溶け込んでおり舌触りが滑らかなことが特徴です。

 

グランレセルバのワイン

ボルドーに負けず劣らずの熟成を誇るワインがグランレゼルバのワインとなり、最低60ヶ月の熟成（うち18ヶ月は樽熟成）の規定があります。
長期熟成に耐えうるワインとして造られる為、生産者も気合を入れて造っているワインとなり、しばしばそのワイナリーのトップキュベとなることがあります。

超熟用のワインだけあり、その味わいは非常に抽出が強くフルボディです。
６０ヶ月の熟成を経て出荷されたワインであっても、すぐに消費してしまうとまだ固い場合もあるので、じっくり熟成させてから飲むことがオススメです。

リベラ・デル・ドゥエロのおすすめ赤ワイン15選

 

デイリーにおすすめ！予算2,000円

5位

カミーノデ カスティリア=「城の道」の意味を持つワインです。
日中は非常に温度の高い地域ですが、夜間は気温が下がる為、凝縮感がありつつも綺麗な酸があることが特徴です。

とても柔らかい口当たりで、ブドウ本来の表現力豊かな果実味を持ち、飲み心地の良い１本。

 

4位

クレタ=「石灰」の意味を持つワインです。
その名の通り、テンプラリーニョ特有のスパイシーな香りに加え石灰のようなミネラル感も感じられます。
平均樹齢約70年と古樹から取れるブドウを仕様しており、深みのある複雑なワインです。

ほのかに樽熟由来のバニラの香りがある、モダンスタイル。
フルボディの赤ワインは飲み疲れしがちですが、この滑らかで優しいネオ　クレタ　ロブレは１本飲んでも飲み疲れ知らず。
最後までエレガントな余韻に包まれます。

 

3位

スペイン語で「生きる」と名付けられたワイン。
その名の通り、ハツラツとした果実味と活き活きとした酸と、エレガントで優しい飲み口が人気を呼んでいます。
この金額にしてブドウは全て手摘み。
なおかつ天然酵母にて発行するというこだわりの生産者です。

スパイシーなニュアンスも加わりテクスチャーが素晴らしく、心地よいタンニンがあるため、どのような料理にも相性がよく使いやすい赤ワインです。

 

2位

通常の収穫時期の1か月以上も遅くに収穫したテンプラリーニョ。夏は暑く冬は雪が降るほど寒いこの産地で、心地よいバランスの酸を持ったワインが生まれます。

6ヶ月の樽熟成を経て瓶詰めされたこのワインは、まさにテンプラリーニョを代表する濃く凝縮したフルボディの味わい。アロマは繊細なチェリーやブラックベリーのような香りとバニラのニュアンスが感じられます。

 

1位

この金額にしてパーカーポイント90点の超お買得ワイン。
醸造家はセサル・マテ氏で、地元では非常に有名な方で２０１２年からビオディナミ農法を実践しています。
完熟したプラム、ブラックベリーのアロマと清涼感のあるハーブのニュアンスが爽やか。味わいは緻密な果実味があり、凝縮したコクを感じます。

この価格にして非常に長いアフターもあり、とても印象深い１本です。

2,000円以下のリベラ・デル・ドゥエロ赤ワイン比較表

プレゼントにおすすめ！予算2,000～5,000円

5位

ドバイの7つ星ホテル「バージュ・アル・アラブ」にてグラスワインでオンリストされていたり、日本でも有名ホテルで採用されていたりとお墨付きのワイン。
渋みを感じさせない豊かな果実味で料理との相性がとても良いワインです。
ラズベリーやブルーベリーの芳香な香りとスミレやリコリスのスパイシーさを併せ持つバランス型のため、幅広い用途に使用できます。

 

4位

モンテバコ クリアンサ・リベラ・デル・ドゥエロ

出典

詳細情報

アルコール度数 14 %
ボディー　 フルボディ
原産国名 スペイン　リベラ・デル・ドゥエロ
メーカー名 モンテバコ
果実 %　　　　　テンプラニーリョ100%

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見つけたら即買決定の限定商品、「モンテバコ クリアンサ」。
世界で数々の受賞歴を誇る人気商品にも限らず、その日本への輸入数量は１００を満たさないという超レアワインです。

アルコール１４%としっかりボディの赤ワインで、黒系果実を煮詰めたようなジャミーで濃厚なフルーツのアロマがこのワインの高い完成度を誇っています。

 

3位

ギリシャ語で「No.1」と言う名のワイン。
バルセロナ万博で金賞を受賞したときのラベルを再度採用した復刻版ワインです。
フレンチオークの新樽で16ヶ月熟成後、瓶熟12ヶ月するというリッチな造りになっています。

その味わいは完熟した黒系果実とバニラやトーストのような非常に濃厚なスタイルです。
「No.1」という名にふさわしく、とてもインパクトがある為一度飲むと忘れられない味わいです。

 

2位

銘醸地リベラ・デル・デュエロの中心に位置している、代々続く歴史あるワイナリー。
樹齢100年を超す古樹が３０%も占め、ワインに深いコクと複雑さを与えています。

フレンチオークとアメリカンオークで熟成するため、バニラのような樽熟のニュアンスはしっかり出ていますが、一部標高900m以上の高い場所で生産されているブドウを使っており酸は豊か。

フレッシュでありながらボリュームと骨格のしっかりしているワインです。

 

1位

「これぞスペインのペトリュス」とパーカーから評価され、今や世界中に知れ渡っている、リベラ・デル・デュエロを代表するワイン「ティント ペスケラ クリアンサ」。
スペイン好きに限らず、ワイン好きならば一度は飲むべき世界を驚愕させた有名ワインです。
決してカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなどをブレンドさせず、テンプラニーリョ１００%で造っているため、テンプラリーニョの良い個性が存分に引き出ているワインと言えます。
その驚く長い余韻とボリューム感に圧倒されるワインです。

2,000~5,000円のリベラ・デル・ドゥエロ赤ワイン比較表

特別な日に飲みたい！予算5,000円以上のワイン5選

5位

一粒ずつ手摘みで厳選して選び抜かれたブドウのみを使用しており、とてもピュアな味わいのワインです。
テンプラニーリョ100%で造られていますが、テンプラリーニョのイメージが変わるほど華やかでアロマティック。

色合いはルビーで綺麗な輝きをもっており、お肉全般何でも合わせやすい万能型。

 

4位

パーカーポイント94点を叩き出したことのある好評ワイン。
悪い年はバルク販売してしまうほどで、そのワインづくりは非常に徹底しています。
完熟したブドウやブラックチェリーの香りがあり、滑らかで口当たりの良く、長い余韻が楽しめます。

 

3位

リベラ・デル・ドゥエロで今話題になっている生産者、「アロンソ・デル・イエロ」。
ボルドーの著名醸造家ステファン・ドゥラノンクール氏が醸造コンサルタントとなっており、畑の土壌分析から微生物学の研究までマクロな視点で造り込まれたワインです。
このワインはまさにエレガンスそのもので、リベラ・デル・ドゥエロのスタイルとは一線を画す今をときめくワイナリーです。

 

2位

クリアンサより長く熟成を経たこのリゼルヴァは、グラスに注いだ瞬間にエレガントかつ極めて深みのある芳醇なアロマがいっぱいに広がります。
クリアンサより、より豊かなボディと、ココアやバニラのような甘い風味があり、力強くジューシーでありなが滑らかなタンニンが優しく包み込んでくれます。
エレガントさを求めるならばクリアンサ、ボディと飲みごたえを求めるならばこのリゼルヴァがオススメです。

 

1位

スペイン最高峰至福のワイン、「ベガシシリア ウニコ」
ワインラバーの中でこの名を知らぬ者はいないと言っても過言ではないほど有名なワインです。
最良のブドウの収穫年にしか造られず、なおかつ飲み頃になってからしか蔵出しされないので、生産されても市場に出回るのは10年越しのVT、なんてことがほとんどです。
スペイン語で「唯一の」という名を持つワインで、その名にふさわしく唯一無二の存在感を誇っています。
熟成10年を経てやっと飲み頃に差し掛かるほどで、そのポテンシャルは計り知れない物をもっており、良いVTのものは20～30をも耐えうる可能性を秘めています。
お子さんが生まれた年に購入し、成人となってから一緒に開けて飲むなど、そういった特別な日に開けたい１本です。

5,000円以上のリベラ・デル・ドゥエロ赤ワイン比較表

リベラ・デル・ドゥエロの赤ワイン まとめ

いかがでしたでしょうか。
ご紹介したワインのほとんどはテンプラリーニョですが、熟成方法や生産者によって味わいがまったくことなることがおわかりいただけたかと思います。
自ブドウ単一でこれほど味わいや価格が異なることは珍しく、非常に興味深い産地です。
ぜひこの多種多様なテンプラリーニョを飲み比べてみてくださいね。