赤ワインの産地ごとの特徴とおすすめワインをソムリエが解説!全12ヵ国を紹介!

2019/04/19 おすすめ赤ワイン

「赤ワインを飲みたいけど、どうやって選べばいい?」
「普段とは違う赤ワインを試してみたい!」

赤ワインに興味があっても、どうやって好みのワインを見つければ良いかわからなくて困っている方もいるのではないでしょうか。

ワインは価格も味わいも千差万別です。

そこでこの記事では、ワイン選びのヒントになるよう、産地ごとの赤ワインの特徴とその産地で造られたおすすめの1本をご紹介します。

ぜひ、ワイン選びの参考にしてください。

執筆者/監修者

佐々木 健太

J.S.A. ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ/年間受講者数日本一を誇るカリスマワインスクール講師  21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。ワインのサブスク「HOME WiNE」を手掛ける。YouTubeチャンネル「ソムリエ佐々木」を運営。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。

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12ヶ国紹介!産地別のおすすめワインと特徴

ここからは産地別の特徴と、おすすめワインを紹介していきます。

※フランスより細かい産地で紹介しているため、この比較表からは除外しています。

ではそれぞれ見ていきましょう。

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【フランス】ワインの王国

ワインといえばフランス、といったイメージを持つ方も多いでしょう。

とは言え、フランスの中でも産地が細かく分かれており、それぞれ特徴が異なります。

ここではフランスの主な産地である以下について紹介していきます。

フランスの主なワイン産地
1.ボルドー
2.ブルゴーニュ

3.コート・デュ・ローヌ
4.ロワール渓谷
5.プロヴァンス
6.ラングドック・ルーシヨン
7.アルザス

ではそれぞれ見ていきましょう。

1.ボルドー地方

フランスの中でも特にワインで有名なボルドー地方。

「ワインはボルドーにはじまり、ボルドーにおわる」という言葉があるほどです。

ボルドーは右岸・左岸によって品種や味わいが異なり、さらに細かい産地に分かれています。

右岸では、主に粘土質土壌で冷たく保水性が高いためメルローが収穫されやすいです。

対して左岸では保温性に優れた土壌のため収穫の遅いカベルネ・ソーヴィニヨンに適しています。

またボルドーワインはブレンドが基本的なことも特徴の1つです。

ボルドー地方のおすすめ赤ワイン
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「ワインの女王」と称されるボルドー地方の「シャトー ダルマイヤック」をおすすめします。

2010年はボルドーのブドウの出来が大変良かったいわゆる「ビッグヴィンテージ」です。

シャトー ダルマイヤックは権威ある1855年のメドック格付け5級。

五大シャトーも所有する名門ムートン・ロートシルトがオーナーです。

ボルドーの赤ワイン品種カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルトをブレンドした味わいは、フランスのフルボディ赤ワインの王道と言っても良いでしょう。

香りカシス、スギ
酸味★★★★★
ボディ★★★★★
渋み★★★★★
佐々木
ボルドーらしい力強さと優美さを兼ねた一本。2010年は良年ということもあり、果実味の凝縮感や総合的なバランスも申し分ない仕上がりです。

ボルドー地方の赤ワインについて詳しく知りたい方はこちらから。

>>【ソムリエ監修】赤ワインの王道!ボルドーのおすすめ赤ワイン15選

2.ブルゴーニュ

ボルドーと並んで有名なブルゴーニュ地方。

ブルゴーニュのピノ・ノワールワインは、エレガントでなめらかなタンニンが特徴です。

最も有名なのは「ロマネ・コンティ」でしょう。ヴィンテージによっては数百万円を超えるものも珍しくありません。

またボルドー地方ではブレンドを主体としているのに対して、ブルゴーニュでは単一種が多いです。

ブルゴーニュ地方のおすすめ赤ワイン
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ブルゴーニュ内、モレ サン ドニ村の最高峰の造り手による一本。

いちじく、ブルーベリー、ブラックベリーの果実香が魅力的です。

口当たりは優しく、熟したイチゴを思わせる甘酸っぱさがあります。

豊かなタンニンと余韻を楽しめる、優雅な赤ワインです。

香りブラックチェリー、ドライフラワー
酸味★★★★★
ボディ★★★☆☆
渋み★★★☆☆
佐々木
これぞピノノワールの真骨頂とも言える、なめらかな口当たりと共に口中に広がる華やかで魅惑的な赤果実と花のアロマがたまりません。

ブルゴーニュ地方について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

>>【ソムリエ執筆】ブルゴーニュのおすすめ赤ワイン15選!特徴から選び方まで解説

3.コート・デュ・ローヌ

生産されるワインの8割が赤ワインで、AOCワインの数ではボルドーに次ぐ2位を誇るコート・デュ・ローヌ。

南北に長い地形から、北と南で土壌が異なるためワインの味わいにも変化が見られます。

北側ではシラーが多く生産されており、スパイシーで野生的なワインが多く、単一種が主体です。

対して南側ではシラーやグルナッシュ主体で、植物系の優しさが特徴のブレンドが基本的となっています。

コート・デュ・ローヌのおすすめ赤ワイン
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元々醸造コンサルタント業で1995年からネゴシアン兼ドメーヌを始めました。

ビオロジックが基本とするジャン・リュック・コロンボによる一本。

レ・ルシェは樹齢90年のシラー100%を使用しており、メゾンの代表的な赤ワインです。

プルーンやいちじくコンポート、ドライフルーツなどのアロマにオリエンタルスパイスのニュアンスを感じられます。

ドライフルーツと蜂蜜がバランスよく調和した味わいに、力強く滑らかなタンニンが魅力的です。

香りドライフルーツ、スパイス
酸味★★★★★
ボディ★★★★★
渋み★★★★★
佐々木
シラー100%ゆえの骨格と多層的なアロマを備えた熟成必須のワイン。徐々に醸されるドライハーブ、肉類、皮革のアロマが大変魅力的です。

コート・デュ・ローヌについて詳しく知りたい方はこちらから。

>>【ソムリエ監修】コート・デュ・ローヌのおすすめ赤ワイン15選!特徴から選び方まで解説

4.ロワール渓谷

ロワールの赤ワインは清涼な場所で造られることから酸が強めな物が多いです。

またボルドーやブルゴーニュのような高級ワインはあまりありませんが、カジュアルに楽しみやすいワインは豊富。

品種は主にグロロ、ガメ、カベルネフラン、マルベック、ピノノワールが生産されています。

ロワール渓谷のおすすめ赤ワイン

マルベック100%のワインです。

カシスやドライフラワーにスパイスのニュアンスがある複雑な味わいが特徴です。

ほどよい酸味とタンニン、苦味のとれた調和を余韻までしっかり感じられます。

バランスのとれた味わいなため、幅広い層から人気の一本です。

香りブルーベリー、プルーン
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
マルベックらしい飲み応えや熟成ポテンシャルはありつつも、今すぐ飲んでも美味しいバランスの取れた飲みやすさも嬉しい一本です。

>>【ソムリエ監修】ロワールの赤ワインおすすめ10選!特徴から選び方まで解説

5.プロヴァンス

温暖な気候が特徴のプロヴァンス。

ロゼワインの生産地として有名ですが、赤ワインも生産されています。

またワイン造りの歴史は2,000年以上の地でもあります。

プロヴァンスのおすすめ赤ワイン
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ロバート・パーカー氏に「私の人生の中で最大の発見のひとつ」と唸らせた一本。

ビオロジック農法により生産され、カベルネ・ソーヴィニヨンとシラーを5:5でブレンドしています。

規定によりAOCではなくVin de pays (地酒)ではありますが、間違いなくプロヴァンスで最高級・最高品質のフルボディ赤ワインです。

香りカシス、皮革
酸味★★★★★
ボディ★★★★★
渋み★★★★★
佐々木
若いうちは豊かな果実味と樽の香ばしさ全開のワインですが、熟成と共に醸される皮革やスパイスのアロマは著名な高級ワインに全く引けをとりません。

6.ラングドック・ルーシヨン

実はフランスのワインを4割も生産しているラングドック・ルーシヨン。

一年を通して温暖な気候からフランス最大の生産地であり、カジュアルワインが豊富に揃っています。

リーズナブルなワインが多いことから、気づかぬ内に一度は口にしたことがあるかもしれませんね。

ラングドック・ルーシヨンのおすすめ赤ワイン
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アウトドアにぴったりな自然派ワイン。

カベルネフラン100%で野いちごを思わせる、さわやかでフルーティーな味わいが魅力的です。

軽やかに楽しめるためキャンプやバーベキューなどのアウトドアシーンにおすすめ。

胡椒や樽由来の芳ばしさのある奥深さも感じられます。

香りフランボワーズ、スミレ
酸味★★★★☆
ボディ★★★☆☆
渋み★★★☆☆
佐々木
自然派特有の素朴でピュアな仕上がりになっているため、食事とも非常に合わせやすい一本です。

ラングドック・ルーシヨンについて詳しく知りたい方はこちら。

>>【ソムリエ厳選】ラングドック・ルーションのおすすめ赤ワイン10選!選び方のコツも解説

7.アルザス

白ワインで有名なアルザス地方。

実際に生産されているワインのうち9割は白です。

またドイツが近いことから、ドイツのワイン文化に影響を受けている点も特徴的です。

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年間生産量5000本の希少ワインです。

ピノ・ノワール100%のミディアムボディで、ベリー系の華やかな香りが魅力的。

はっきりとした酸味にフルーティーな味わい、優しいタンニンが上手く調和しています。

白ワインばかりのアルザスですが、数少ない赤ワインの質が高いことも事実です。

香りラズベリー、クランベリー
酸味★★★★★
ボディ★★☆☆☆
渋み★★☆☆☆
佐々木
アルザスの豊富な日照を受けたピノノワールは果実味豊かなフルーティーな仕上がりになりつつ、それをまとめる生き生きとした酸が特徴です。

アルザスワインについて詳しく知りたい方はこちらから。

>>【ソムリエ監修】アルザスの人気おすすめワイン10選!特徴も解説!

またフランスの赤ワイン全般について知りたい方はこちらをご覧ください。

>>【ソムリエ執筆】フランスのおすすめ赤ワイン17選!特徴も徹底解説!

【イタリア】風格ある赤が充実

イタリアの赤として真っ先に名の挙がるピエモンテ州の「バローロ」は、「イタリアワインの王」とも称されます。

弟分の「バルバレスコ」とともに品種(ネッビオーロ)由来の濃厚なタンニンが特徴の深みのある味わいです。

ピエモンテ州と並ぶ銘醸地であるトスカーナ州の「キャンティ」「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」もイタリアを代表する赤。

こちらはサンジョヴェーゼ品種の優しいタンニンが特徴です。

いずれのワインもイタリア土着品種を使っているところが共通した特徴です。

ソムリエ厳選!イタリアのおすすめ赤ワイン

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1本に絞るなら「イタリアワインの王」バローロをおすすめします。

エンツォ・ボリエッティは家族経営の小さなワイナリーで、品質にこだわったワインを造り続けています。

複雑で豊かな香り、厚みのあるタンニンと長い余韻はバローロの本領。

じっくりと味わっていただきたいワインです。

香りローズマリー、ドライローズ
酸味★★★★★
ボディ★★★★★
渋み★★★★★
佐々木
若いバローロはタンニンも酸も非常に荒々しいため、ヴィンテージからプラス10年以上のものを目安に飲んでいただくのがおすすめです。

>>イタリアのおすすめ赤ワインを見る

【スペイン】しっかりとした味わい

スペインは、イタリア・フランスと並んでヨーロッパ屈指のワイン生産国。

テンプラニーリョに代表されるスペイン固有品種を用いたワインが多いことが特徴です。

また、新世代の造り手たちが最新技術を積極的に取り入れており、品質向上には世界のワインマーケットが注目しています。

銘醸地リベラ・デル・ドゥエロの名門ベガ・シシリアの「ウニコ」は、知名度・評価ともに近代スペインワインの代表格と言って良いでしょう。

ソムリエ厳選! スペインのおすすめ赤ワイン

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スペインワインを1 本選ぶなら、やはりテンプラニーリョ100%でしょう。

「フロール・ド・ピングス」はスペインのスターワイン「ピングス」のセカンドラベルです。

このワインの凝縮感、余韻の長さは、テンプラニーリョのポテンシャルの高さをしっかり教えてくれます。

セカンドラベルは、ブドウ樹齢・ブドウ栽培・発酵・醸造の過程で何らかの事情でファーストラベルから外されたもので、ファーストラベルに近い味わいをお手頃な価格で試すことができます。

香りブラックプラム、シナモン
酸味★★★☆☆
ボディ★★★☆☆
渋み★★★☆☆
佐々木
テンプラニーリョらしい果実味に、スペイン特有の樽熟成や長期熟成ゆえの複雑みがうまく調和した仕上がりをどうぞご堪能ください。

>>スペインのおすすめ赤ワインを見る

【ドイツ】凛とした赤

日本においてドイツワインと言うと白の印象ですが、実際ドイツでのブドウ栽培量は、赤:白が35:65ほどで、赤ワインの生産量が極端に少ないわけではありません。

特に赤ワイン品種シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)の生産量は世界有数です。

それ以外の赤ワイン品種はドイツ固有のものが多くなっており、具体的な品種名はドルンフェルダー、ポルトギーザー、トロリンガーになります。

ソムリエ厳選! ドイツのおすすめ赤ワイン

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フーバーは、ドイツを代表するシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)の造り手の一人です。

フーバー醸造所があるマルターディンゲン村は、700年前にフランスのシトー派修道僧が「ブルゴーニュに似た土地」とピノ・ノワールの栽培を始めた由緒ある土地にあります。

輪郭がはっきりとした味わいは、ブルゴーニュのピノ・ノワールにはないドイツらしさを感じるでしょう。

香りラズベリー、バラ
酸味★★★★★
ボディ★★☆☆☆
渋み★★☆☆☆
佐々木
ドイツの冷涼なテロワールがよく反映された、エレガントなピノノワールワインが飲みたい方に大変おすすめの一本です。

>>ドイツのおすすめ赤ワインを見る

【アメリカ】種類が豊富

アメリカ産ワイン最大の特徴は、科学的根拠に基づいて栽培・生産することです。

ワイン生産国としては後発のアメリカでは、欧州の古くからのワイン生産国の実績が科学的に研究され、広い国土で各々の土壌・地形・気候に合ったブドウ品種が栽培されています。

ブドウ栽培・ワイン醸造の研究機関としてのカリフォルニア大学デイヴィス校の秀逸性は、特に知られています。

広大なアメリカにはさまざまな条件の土地があり、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シラーといった世界中に普及している主要赤ワイン品種が栽培されています。

イタリア原産の品種プリミテーヴォは、アメリカではジンファンデルと呼ばれ、フルボディ品種としてとても人気があります。
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ナパ・ハイランズ カベルネソーヴィニヨン ナパヴァレー
ナパ・ハイランズ カベルネソーヴィニヨン ナパヴァレー

詳細情報

度数:14.5%
味わい:フルボディ
産地:アメリカ、カリフォルニア、ナパヴァレー
品種:カベルネソーヴィニヨン、プティ・ヴェルド

しあわせワイン倶楽部で詳細を見る >

明石家さんまさんも太鼓判を押したことで、一躍市場から姿を消すほど人気を博した一本。

それがこちらの「ナパ・ハイランズ カベルネソーヴィニヨン」。

ナパ・ヴァレーの醍醐味とも言うべき、凝縮した果実味と豊かな樽香、飲み応えある力強いボディが堪能できます。

香りブラックチェリー、ヴァニラ
酸味★★★★☆
ボディ★★★★★
渋み★★★★★

ソムリエ厳選! アメリカのおすすめ赤ワイン

アメリカで最も有名な赤ワインはオーパス・ワンで間違いないでしょう。

残念ながら1万円以内で買えるワインではありません。

オーパス・ワンと同じカベルネ・ソーヴィニヨン主体のカリフォルニアワインで1本選ぶなら「クロ・デュ・ヴァル」がおすすめ。

4年間で3度もワイン&スピリッツ誌の 「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるほどの実力を持ったワイナリーです。

香りブラックベリー、ヴァニラ
酸味★★★★★
ボディ★★★★★
渋み★★★★★
佐々木
アメリカらしいパワフルな果実味と樽由来のバニラ香が感じられますが、上質なワインらしい上品さと余韻の長さを備えています。

>>アメリカのおすすめ赤ワインを見る

【オーストラリア】幅広く高品質のワイン

広大なオーストラリアは、生産地域によって特徴もかなり違います。

ボルドータイプのフルボディからブルゴーニュタイプのミディアムボディまで幅広く高品質なワインが造られています。

シラー品種はオーストラリアでは「シラーズ」と呼ばれます。

オーストラリアらしさを感じる赤という点では、シラーズがおすすめです。

シラーズ特有のしっかりしたタンニンとやや野性味のある香りは、オーストラリアワインの底力を感じさせてくれます。

ソムリエ厳選! オーストラリアのおすすめ赤ワイン

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オーストラリアの赤は、名門ペンフォールズの1本をおすすめします。

品種はやはりシラーズが含まれた「ビン389 カベルネ・シラーズ」。

カベルネ・ソーヴィニヨンとの絶妙なブレンドは、このワイナリーの本領と言われています。

香りブラックベリー、ユーカリ
酸味★★★★☆
ボディ★★★★★
渋み★★★★★
佐々木
カベルネ種の豊富なタンニンと酸に、シラーズ種のボディや野生味が加わり、見事にバランスの取れたフルボディワインに仕上がっています。

>>オーストラリアのおすすめ赤ワインを見る

【チリ】コスパ最強

チリワインと言えば、そのコストパフォーマンスの高さで有名です。

お手頃価格で安定した品質、手に入れやすさ、ワイン名にブドウ品種名が入っている選びやすさなど、ワイン初心者には大変ありがたい存在です。

南北に伸びる国土では、土壌・地形・気候に合わせてさまざまな品種が栽培されています。

赤の主要栽培品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワール、カルメネール、シラーです。

多くのワインはラベルにブドウ品種が明記されています。

ソムリエ厳選! チリのおすすめ赤ワイン

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チリ赤ワインの最高峰は「アルマヴィーヴァ」と言って良いでしょう。

ボルドーの名門シャトー・ムートン・ロートシルトと、チリの名門コンチャ・イ・トロの共同事業による逸品は期待を裏切りません。

セカンドライン「エプ」であれば、1万円以内で入手可能です。

生産量が少なく、アルマヴィーヴァ以上に希少な場合もあるワインです。

香りカシス、ミント
酸味★★★★★
ボディ★★★★★
渋み★★★★★
佐々木
ブドウのポテンシャルの高さを感じる凝縮感が魅力的。アルマヴィーヴァの雰囲気を手軽に味わうにはぴったりの一本です。

>>チリのおすすめ赤ワインを見る

【アルゼンチン】赤身の肉に合うワイン

アルゼンチンは世界的に見ても肉の消費量が多い国、いわゆる「肉食」の国です。

赤ワインも、赤身の肉に合うタンニンのしっかりとしたタイプが多く生産されています。

代表的な品種はマルベックです。マルベックはフランスでもボルドー地方・南西地方でも栽培されており、特に南西地方の「カオール」が有名です。

アルゼンチンのマルベックはフランスのようにブレンドされることはあまりなく、マルベック100%ワインとしてリリースされ、しっかりとしたタンニンと凝縮された果実味が堪能できる味わいです。

ソムリエ厳選! アルゼンチンのおすすめ赤ワイン

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アルゼンチン有数の名門カテナ社のマルベックは、一つの畑で栽培されたマルベックのみを使って仕上げられた1本です。

熟した黒い果実に加えて甘いスパイスのアロマが感じられるワインで、マルベックのしっかりとしたタンニンと豊満な果実味を存分に楽しむことができます。

香りプルーン、ブラックプラム
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★★★
佐々木
凝縮感あるベリーの果実味を中心にプルーンのような鉄分やミネラル感もあり、まさにマルベックのお手本と言える一本でしょう。

>>アルゼンチンのおすすめ赤ワインを見る

【オーストリア】赤の主流はフルボディ

固有のブドウ品種を使ったタンニンの強い赤ワインが造られています。

ワイン法は隣接するドイツと似ており、糖度の測定なども含めてかなり複雑な内容です。

ワイン文化で特筆すべきはホイリゲです。

本来ホイリゲとは新酒のことですが、自家製の新酒を売るワイン酒場のことも指します。

ウィーンやその周辺では、自家製ワイン以外のワインも出すホイリゲが数多く存在し、地元住民はもちろん観光客にも愛されています。

ソムリエ厳選! オーストリアのおすすめ赤ワイン

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オーストリアを代表するワイナリーの一つクルッツラー社のフラッグシップワインをご紹介しましょう。

複雑さに凝縮感、密度の高いストラクチャーが特徴です。

豊富なタンニンとスパイシーさが特徴の品種ブラウフレンキッシュを100%使用したワインには、オーストリアワインの魅力が詰まっています。

香りレッドプラム、クローブ
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
品種特有の熟れた赤系果実にクローブやナツメグ、かすかな黒胡椒を思わせるスパイシーなアロマが魅力的です。

>>オーストリアのおすすめ赤ワインを見る

【ニュージーランド】フレッシュな果実味が持ち味

ニュージーランドワインで最も有名なのは白のソーヴィニヨン・ブランでしょう。

実際ニュージーランドから輸出されるワインの8割はソーヴィニヨン・ブランと言われています。

ニュージーランドで一番栽培されている赤ワイン品種はピノ・ノワール。

ソーヴィニヨン・ブランの陰に隠れがちですが、優しいタンニンとフレッシュな果実味の味わいは、ピノ・ノワール愛好家からも高い支持を得ています。

ニュージーランドワインはスクリューキャップの普及率の高いことで有名です。

高額価格帯のワインでもスクリューキャップが採用されていることは珍しくありません。

ソムリエ厳選! ニュージーランドのおすすめ赤ワイン

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ニュージランドの赤を1本選ぶなら「アタ・ランギ ピノ・ノワール」。

ロンドンで開催される世界最大級のコンテスト「インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション」で、 三度最優秀ピノ・ノワール・トロフィーを獲得した実力派です。

洗練されたエレガントさとタンニンのなめらかさは圧倒的で、ニュージーランドの「ロマネ・コンティ」と称されるのも納得です。

香りレッドベリー、バラ
酸味★★★★★
ボディ★★★☆☆
渋み★★★☆☆
佐々木
バラを思わせるエレガントなアロマに続く綺麗な酸は、本場ブルゴーニュも顔負けの一本ではないでしょうか。

>>ニュージーランドのおすすめ赤ワインを見る

【南アフリカ】果実味とエレガントの共存!

以前はワインのほとんどは国内で消費されていましたが、アパルトヘイト(人種隔離政策)が完全に解除された1994年以降輸出が増大し、日本でも手に入れやすくなりました。

主要栽培品種はカベルネ・ソーヴィニヨンとシラー、そして南アフリカ独自品種のピノ・タージュ(ピノ・ノワールとサンソーの交配種)です。

春から夏にかけて吹くケープ・ドクターと呼ばれる南東の強風が、腐敗や疾病からブドウを守ります。

ソムリエ厳選! 南アフリカ共和国のおすすめ赤ワイン

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南アフリカを代表するワイン生産地、ステレンボッシュのフィルハーレヘン社の「フラッグシップ」は、カベルネ ソーヴィニヨン主体にメルローとカベルネ・フランをブレンド。

カシス・ベリーなどの豊かな香りと、長期の樽熟がもたらすしっかりとした骨格が、計算されたバランスで結実した1本です。

「フラッグシップ」という名の通り、フィルハーレヘン社を代表するワインと言って良いでしょう。

香り熟れたカシス、トースト
酸味★★★★★
ボディ★★★★★
渋み★★★★★
佐々木
南アフリカワインのクオリティの高さをしみじみと実感する一本。ボルドー品種それぞれの特徴がよく反映された秀逸なバランスに仕上がっています。

>>南アフリカのおすすめ赤ワインを見る

【日本】ヨーロッパに負けない高品質!

日本固有のブドウ品種である白ワイン品種「甲州」と赤ワイン品種「マスカット・ベーリーA」は、2010年と2013年にO.I.Vに登録承認されました。

O.I.V.(国際ブドウ・ブドウ酒機構)は、フランスに拠点を置くワインに関する総合的な研究機関です。

ここで登録されるということは、国際的にワイン用ブドウ品種として認められたことを意味し、EU輸出時に品種名をワインラベルに表示できます。

日本らしいテイストを持ったこの二つの品種は、和食の世界的ブームもあり、国外のソムリエから注目されているようです。

日本は高温多湿で、本来ワイン用ブドウ品種の栽培には向いていません。

この状況を打破し、ヨーロッパ原産の赤ワイン品種でも高いレベルにまで高めたのは、勤勉な国民性ゆえでしょう。

ソムリエ厳選!日本のおすすめ赤ワイン

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「登美の丘ワイナリー 登美 赤」はメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドをブレンドした1本です。

よく熟した果実由来の香りに、ブラックオリーブ・ドライトマト・胡椒のニュアンスが加わります。

シルキーで上品な口当たりのタンニンが長い余韻として続くので、ジャパンクオリティを実感できます。

山梨・登美の丘で「土」から造り上げたサントリー渾身の「自園産ブドウ100%」ワインです。

香りブラックチェリー、腐葉土
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
上品なタンニンと酸は日本ワインならではの仕上がり。ボトル一本に込められた日本のテロワールをぜひ感じてくださいね。

>>日本のおすすめ赤ワインを見る

なぜ赤ワインは産地によって違いが出るのか

なぜ産地ごとに赤ワインの差があるのか

赤ワインの味わいを決定づける最大の要因は「ブドウ品種」です。

渋み成分であるタンニン重めのフルボディか、やわらかいタンニンのミディアムボディかは、品種で決まり、外観・香り・味わいも、それぞれの品種特有のものがあります。

同じブドウでも産地によって違いが出る

同じブドウでも産地によって違いが出ます。

ブドウは農産物ですから、土壌・地形・日当たり・気候によって作物として違う個性が出るからです。

生産者の個性も影響

さらに生産者の個性が加わります。同じブドウ品種でも、どのように栽培し、どのように発酵・醸造させるかによって、各々のワインの個性が花開くのです。

産地から自分好みの赤ワインを見つけよう!

産地から自分好みの赤ワインを見つけよう!

ワインを飲んでいるうちに自分の好みが見えてくるはずです。

この記事で興味のある品種・生産地のヒントが見つかったら、ぜひその生産地のワインにチャレンジしてください。

白ワインの産地ごとの特徴についても知りたい方はこちらをご覧ください。

>>【ソムリエ解説】産地ごとの白ワインの特徴!おすすめワインもご紹介

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