ドイツのスパークリングワインは香り高く気品のある味わいで、国内外で根強い人気を誇っています。
とくにシャンパーニュと同じ製法で造られるゼクトは本場フランスのシャンパーニュにも劣らぬ品質。一度は試してみたい逸品です。
そこで今回はドイツのスパークリングワインについて、選び方やおすすめ商品を詳しくご紹介しましょう!
目次
ドイツスパークリングワインの特徴
ドイツのスパークリングワインはシャウムヴァインと呼ばれ、その代表的なものがゼクトです。
ゼクトはフランスのシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵の製法で造られ、辛口を中心に幅広い味わいがあります。
リースリングやミュラートゥルガウなどドイツを代表する品種で造られるスパークリングワインは、華やかな香りときめの細かい泡が特徴。
シュペート・ブルグンダー(ピノ・ノワール)を使ったロゼ・スパークリングもあります。
ドイツの冷涼な気候で育まれたブドウを使ったスパークリングワインはどれも果実味豊かで、引き締まった酸味が魅力的です。
ドイツのスパークリングワインの選び方
ここからは、ドイツスパークリングワインを選ぶときのポイントをお伝えします。
種類で選ぶ
シャウムヴァイン
シャウムヴァインはドイツのスパークリングワインの総称です。シャンパン方式やシャルマ方式など二次発酵で炭酸ガスを得られているものが基本ですが、ラベルにその旨を表記をすれば、白ワインに炭酸ガスを注入する炭酸ガス注入方式も認められています。
原酒はEU(欧州連合)内で生産されていることが条件で、アルコール度数は9.5度以上と定められています。
ゼクト
ゼクトは、シャンパンと同じ瓶内二次発酵で造られているスパークリングワインです。アルコール度数10%以上、炭酸ガス3.5気圧以上という定めがあります。
酵母を瓶の中で長時間じっくりと発酵させることで生み出される、きめの細かい泡。最低でも90日間、長いものでは3年以上という時間を経て、シャンパーニュにも負けない素晴らしい味わいが生み出されます。
ドイツのスパークリングワイン(シャウムヴァイン)は甘口のものも多くありますが、ゼクトは残糖度で7段階に分類されていて、基本的に辛口です。
品種で選ぶ
リースリング
リースリングはドイツを代表する品種です。冷涼気候に適した品種で、華やかな香りが特徴。スッキリした辛口から甘口のワインまで幅広いスタイルのワインが造られています。
スパークリングワインにすることでリースリング特有のフレッシュな果実味とほど良い酸味が際立ち、深く芳醇な味わいが楽しめます。
ミュラートゥルガウ
栽培しやすい品種で早熟なため、収穫量の多い品種です。経済性が高いことからドイツでの生産量はトップで、リースリングとともに広くドイツワインに使用されています。
酸味が少なめでニュートラルな味わい。リースリングとブレンドすることでバランスの良いスパークリングワインが造られています。
残糖度で選ぶ
二次発酵を経たゼクトはそのままでは辛口の味わいですが、製造の最終工程でドサージュ(リキュールで甘みを加える)をすることで、味わいにバリエーションを与えられています。
味わいの分類は残糖度によって分類され、次のような区分がされています。
ブリュット・ナトゥア(ナトゥアヘルプ)
ワインの残糖が1リットルあたり0〜3gグラムまで。ドサージュ・ゼロとも呼ばれ、ドサージュをほとんど加えない超辛口のゼクトです。スッキリした味わいが好きな人におすすめです。
エクストラ・ブリュット
ワインの残糖が1リットルあたり0〜6gグラムまで。ほとんど甘さを感じないキリッとした辛口になります。
ブリュット
ワインの残糖が1リットルあたり6〜15gグラムまで。スッキリした飲み口の辛口で、ゼクトの中でも一番多い味わいです。
エクストラ・トロッケン
ワインの残糖が1リットルあたり12〜20gグラムまで。スッキリした中にまろやかさも感じられる、ちょうど良い味わいの辛口です。
トロッケン
ワインの残糖が1リットルあたり17〜35gグラムまでのやや甘口です。飲んでみるとあまり甘さは感じられず、まろやかでスッキリとした味わいです。
ハルプトロッケン
ワインの残糖が1リットルあたり33〜50gグラムまでの甘口です。ほのかな甘みとまろやかさがあり、飲みやすい味わいです。ハルプトロッケンの下に、残糖が1リットルあたり50g以上の「ミルト」がありますが、こちらはあまり流通していません。
ドイツのおすすめスパークリングワイン10選
このあとは、ドイツスパークリングワインのおすすめを10本、ご紹介しましょう。
フルボトル(750ml)の高級ワインには、
- ・高い
- ・飲み切るのが大変
- ・他と比較できない
という悩みがありますよね。
ホームワインは高級ワインが100mlで4本ずつ届くから、ワインの違いをわかりたい方にオススメ。本サイトの編集長ソムリエ佐々木が監修した学習コンテンツや、2023年にスタートしたソムリエによるコンシェルジュサービスも大人気。
ワインをもっと楽しむために、始めない理由がありません!▼
※販売数には限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。
デイリーにおすすめ!予算2,000円
5位
マドンナ ゼクト
味わい 中辛口
原産国名 ドイツ プファルツ
メーカー名 サントリー
果実 % リースリング
リースリングを100%使用したスパークリングワインです。リースリングならではの華やかな香りと、生き生きとした酸が特徴。豊かな果実味とエレガントで引き締まった味わいの中辛口です。 ゴールドを主体としたデザインのボトルも高級感があり、食卓が華やぐでしょう。
4位
カトレンブルガー ピンクグレープフルーツ スパークリングワイン
ドクターディムース社は、ヨーロッパ最大規模のフルーツワインメーカー。最新の醸造設備の下で、厳選された原料を使用して高品質のフルーツワインを生産しています。
ブドウではなくフルーツを使ったスパークリングワインで、グレープフルーツ、ピンクグレープフルーツ、キウイ、ライムを使用しています。甘酸っぱくほろ苦い味わいで飲みやすく、女性やアルコールが苦手な人にもおすすめです。
3位
ドイツスパークリングワイン アイスキャット
氷を入れて飲む甘口のスパークリングワインです。トレッビアーノ55%、アイレン45% をブレンド。柑橘系果実や白桃、青リンゴを思わせる豊かな果実の香り。 キラキラした雪の結晶のような泡で、ほんのりとした甘味や爽やかな酸味がバランスよく広がります。 軽やかで飲みやすく、氷を入れることで爽やかな味わいがより一層際立ちます。
2位
ヘンケル トロッケン ブラン ド ブラン
ピノ・ブラン100%使用のスパークリングワインです。黄色のリンゴや洋梨のような香りに、バターを思わせるニュアンスもあります。フレッシュで豊かな果実味とエレガントな酸味がバランスの良い味わい。密度の濃い余韻が長く続きます。
1位
マダム・バタフライ モリオムスカート スパークリングワイン
蝶々夫人をテーマにしたスパークリングワインです。マスカットに似たな香りを持つモリオムスカートを使用。爽やかで果実味豊かな味わいです。低アルコールなので、リフレッシュしたいときに気軽に飲むことができます。よく冷やしてお飲みください。
2,000円以下のドイツのスパークリングワイン比較表
商品画像 | |||||
---|---|---|---|---|---|
商品名 | マダム・バタフライ モリオムスカート スパークリングワイン | ヘンケル トロッケン ブラン ド ブラン | ドイツスパークリングワイン アイスキャット | カトレンブルガー ピンクグレープフルーツ スパークリングワイン | マドンナ ゼクト |
詳細 | アルコール度数 7 % 味わい 甘口 原産国名 ドイツ メーカー名 ペーターメルテス | アルコール度数 12 % 味わい 辛口 原産国名 ドイツ メーカー名 日本リカー 果実 % ピノブラン | アルコール度数 10.5 % 味わい 甘口 原産国名 ドイツ 果実 % トレッビアーノ55%、アイレン45% | アルコール度数 8.5 % 味わい 甘口 原産国名 ドイツ メーカー名 木下インターナショナル | アルコール度数 12 % 味わい 中辛口 原産国名 ドイツ プファルツ メーカー名 サントリー 果実 % リースリング |
商品リンク | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
プレゼンや来客用に!2,000円~5,000円
5位
G.A. シュミット ツェラー・シュワルツ・カッツ ゼクト
味わい 甘口
原産国名 ドイツ モーゼル・ザール・ルーヴァー
メーカー名 メルシャン
果実 % リースリング50%、ミュラートゥルガウ50%
モーゼル地方の人気の白ワイン「シュワルツ・カッツ」をゼクトに仕上げた1本です。リースリング50%とミュラートゥルガウ50%のブレンド。きめ細やかな泡で、リースリング特有のフルーティーなアロマが印象的です。豊かな果実味と生き生きとした酸味がバランス良く、長い余韻が楽しめます。
4位
ザンクト ラウレンティウス リースリング ブリュット
ザンクト・ラウレンティウスはスウェーデン王室御用達のワイナリーで、国の公式行事用にも指定されるなどトップクラスの造り手です。
リースリングを100%使用。ドサージュに高品質のアイスワインを使用した甘口です。きめ細やかな泡立ちと、蜂蜜や熟した果実の香りが魅力的。リースリング特有の上品な甘味とともに、爽やかなミネラル感と果実味が広がります。
3位
ゼクト・トロッケン フュルスト・フォン・メッテルニヒ
味わい 中辛口
原産国名 ドイツ ヨハニスベルク
メーカー名 フュルスト・フォン・メッテルニヒ
果実 % リースリング
名門醸造所が造る、極上のゼクト・トロッケンです。リースリングを100%使用。持続性のある泡で、まろやかな口当たりです。リースリングらしい爽やかな酸味とバランスの良さが特徴。エレガントで長い余韻が続きます。
2位
ヨダか Brut Non Dosage 2011
味わい 辛口
原産国名 ドイツ プファルツ
メーカー名 徳岡
果実 % リースリング
後継者を探していた老舗醸造所のビファーを2013年に引き継いだのが、日本人の女性醸造家です。その手がけるスパークリングワインは、リキュールなどの補糖を行わないノン・ドサージュの超辛口。使用している品種はヴァイスブルグンダー、リースリング、グラウブルグンダー、シャルドネ、シュペート・ブルグンダーで、すべて有機農法で栽培されています。
余計な甘さのないドライで繊細な味わい。料理の味を引き立てるので、幅広いメニューに合わせることができます。
1位
ゼクト ハンスラング ワイスヘルプスト ロゼ トロッケンNV
味わい 辛口
原産国名 ドイツ ラインガウ
メーカー名 日野屋
果実 % ピノノワール
ピノ・ノワールを100%使用したロゼのスパークリングワインです。ラインガウ地方のオーガニック認定を受けている自社畑で栽培しています。落ち着いた薄いバラ色で、きめ細やかな泡立ち。ピノ・ノワールの上品な酸味と果実味が特徴的で、エレガントな味わいです。
2,000円~5,000円のドイツスパークリングワイン比較表
商品画像 | |||||
---|---|---|---|---|---|
商品名 | ゼクト ハンスラング ワイスヘルプスト ロゼ トロッケンNV | ヨダか Brut Non Dosage 2011 | ゼクト・トロッケン フュルスト・フォン・メッテルニヒ | ザンクト ラウレンティウス リースリング ブリュット | G.A. シュミット ツェラー・シュワルツ・カッツ ゼクト |
詳細 | アルコール度数 12 % 味わい 辛口 原産国名 ドイツ ラインガウ メーカー名 日野屋 果実 % ピノノワール | アルコール度数 12.5 % 味わい 辛口 原産国名 ドイツ プファルツ メーカー名 徳岡 果実 % リースリング | アルコール度数 12.5 % 味わい 中辛口 原産国名 ドイツ ヨハニスベルク メーカー名 フュルスト・フォン・メッテルニヒ 果実 % リースリング | 味わい 辛口 原産国名 ドイツ モーゼル メーカー名 ザンクト・ラウレンティウス 果実 % リースリング | アルコール度数 12 % 味わい 甘口 原産国名 ドイツ モーゼル・ザール・ルーヴァー メーカー名 メルシャン 果実 % リースリング50%、ミュラートゥルガウ50% |
商品リンク | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
ドイツスパークリングワインまとめ
ドイツのスパークリングワインについて、ご紹介しました。きめ細かい泡とスッキリした酸味が特徴で、どれも料理に合わせやすい美味しさです。
甘口から辛口まで幅広いスタイルがあり、選びやすいのが嬉しいところ。ご紹介したおすすめのラインナップも参考に、ぜひお気に入りの1本を見つけてください!
また、スパークリング以外にもドイツには上質なワインが多くあるので、以下の記事も参考にしてみてください!
関連記事
【ソムリエ監修】イギリスの人気おすすめスパークリングワイン14選!
近年、イギリスのスパークリングワインは世界中から高い注目を集めています。 シャンパーニュ地方のシャンパンに
【ソムリエ監修】オーストラリアの人気スパークリングワイン10選をご紹介!選び方も解説
近年、日本で高い注目を集めているのがオーストラリアのスパークリングワインです。 カジュアルな価格なのに高品
アメリカのおすすめ人気スパークリングワイン10選をソムリエが解説
「アメリカでおすすめのスパークリングワインは?」「カリフォルニアワインで有名なのは?」 アメリカでは、厳
【ソムリエ監修】ドイツの発泡性ワイン「ゼクト」を徹底解説!おすすめ10銘柄もご紹介!
世界で一番スパークリングワインを消費している国がどこかご存知ですか?全世界で消費されているスパークリングワインの
【ソムリエ厳選】激安で美味しい!チリのおすすめスパークリングワイン10選
コストパフォーマンスが高いことで知られているチリワイン。 今やレストランや居酒屋、スーパーやコンビニなど色
日本のおすすめ人気スパークリングワイン15選をソムリエが厳選!
「日本のスパークリングワインにはなにがあるの?」「どこで作られている?」 日本のスパークリングワインは、
ドイツのおすすめ白ワイン38選!選び方も解説【ソムリエ監修】
ドイツは世界的にも有名な白ワインの産地。 特に甘口が有名ですが、近年は辛口の白ワインも高評価を受けています
【ソムリエ厳選】ドイツのおすすめ赤ワイン10選!品種ごとの特徴や味わいまで徹底解説!
近年世界的な赤ワインブームに乗って、ドイツでも赤ワインの生産が伸びています。 とくに代表品種のシュペートブ