「アメリカでおすすめのスパークリングワインは?」
「カリフォルニアワインで有名なのは?」
アメリカでは、厳しい規定に捉われることなく比較的自由に、様々なワインが造られており、その生産量は世界第4位です。
スパークリングワインの産地としてはあまり知られていませんが、実は気軽に楽しめるリーズナブルなアイテムからシャンパーニュに引けを取らない素晴らしいアイテムまで生産されています。
しかし、実際にどのスパークリングワインがいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ソムリエが厳選するおすすめのスパークリングワインを紹介していきます。
アメリカのスパークリングワインの特徴についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
\すぐにワインを見たい方はこちら/
アメリカのおすすめスパークリングワインを見る
アメリカのスパークリングワインの特徴
アメリカのワインは9割がカリフォルニア産
代表的なアメリカワインの生産地と言えばご存知カリフォルニアで、アメリカワイン総数の約9割を占めています。
カリフォルニアのワイナリーで発泡性ワインを造るのはたったの6%
カリフォルニア州のワイナリー総数が4391件に対して、スパークリングワインを生産するワイナリーは300件ほどと、かなり少ないです。
本場のシャンパーニュメーカーが進出
それでも、シャンパーニュに追いつけ追い越せの勢いでクオリティの高いスパークリングを造るワイナリーも増えてきています。
また、老舗シャンパーニュメゾンのルイ・ロデレールやポメリー、テタンジェ、モエ・エ・シャンドン等がアメリカに進出しています。
伝統的なテクニックや手法を守り、きめ細やかな泡立ちに高貴な酵母のニュアンス、凝縮した果実味やミネラル感など、総じてシャンパーニュレベルの素晴らしいスパークリングワインを生産しています。
\すぐにワインを見たい方はこちら/
アメリカのおすすめスパークリングワインを見る
アメリカのスパークリングワインの選び方
製法で選ぶ
スパークリングワインを選んでいると、製法などが書かれていて気になったことはありませんか?
シャンパーニュに近いスパークリングと言われても実際、どこが?と思うこともありますよね。
下記にアメリカのスパークリングワイン製法について解説します。
伝統的で手間もかかるトラディショナル方式
シャンパーニュ地方で伝統的に行われている製法です。
二次発酵をボトルの瓶内で行う製法で、「瓶内二次発酵方式」や「シャンパーニュ方式」とも呼ばれます。
ベースとなるワインをボトルに入れ、糖分と酵母を加え密閉、二次発酵で生ずる炭酸ガスを液体に閉じ込める事で、きめ細やかな泡に仕上がります。
シャンパーニュに近いトーストやビスケットなど酵母からくる高貴な香りも特徴です。
ボトルを1本ずつ回して澱の除去を行うなど非常に手間がかかります。
効率的なシャルマー方式
密閉された大型のタンク内で2次発酵を行う製法です。
イタリアのプロセッコなどがこの製法を行っています。澱引きを一回で済ませる事ができるので非常に効率的です。
しかし瓶内二次発酵のようなきめ細やかな泡は得られにくくなり、酵母の香りもほぼ感じないフレッシュなスパークリングワインに仕上がります。
味わいで選ぶ
アメリカのスパークリングワインはエチケットに表記がある場合は下記の通りです。
味わいの表現 | 残糖量 | 味わいの変化 |
---|---|---|
ブリュット・ナチュール(Brut Nature) | 3g/㍑未満 | 辛口 ↑ ↑ ↓ ↓ 甘口 |
パ・ドゼ(Pas Dose) | 3g/㍑未満 | |
ドサージュ・ゼロ(Dosage Zero) | 3g/㍑未満 | |
エクストラ・ブリュット(Extra Brut) | 0~6g/㍑ | |
ブリュット(Brut) | 12g/㍑未満 | |
エクストラ・ドライ(Extra Dry) | 12~17g/㍑ | |
セック(Sec) | 17~32g/㍑ | |
ドゥミ・セック(Demi-Sec) | 32~50g/㍑ | |
ドゥー(Doux) | 50g/㍑超 |
表記がない場合、基本的にブリュットだと思ってください。
価格で選ぶ
超手頃なものであれば1,000円程度で購入出来るアイテムもあります。
ある程度の品質を期待するなら、2,000円代から4,000円代まで幅広くチョイス出来ます。
更に秀逸なアイテムはそれ以上の価格帯でも勿論あります。
トラディショナル方式にて造られたスパークリングワインは比較的価格帯は高めです。シャンパーニュと同等かそれ以上の価格もあり、厳選したブドウを手摘みで収穫したり、熟成期間を長くとっている場合も価格は高めの設定です。
アメリカのおすすめ人気スパークリングワイン10選
フルボトル(750ml)の高級ワインには、
- ・高い
- ・飲み切るのが大変
- ・他と比較できない
という悩みがありますよね。
ホームワインは高級ワインが100mlで4本ずつ届くから、ワインの違いをわかりたい方にオススメ。本サイトの編集長ソムリエ佐々木が監修した学習コンテンツや、2023年にスタートしたソムリエによるコンシェルジュサービスも大人気。
ワインをもっと楽しむために、始めない理由がありません!▼
※販売数には限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。
デイリーワインに!予算3,000円
5位 《ソフィア コッポラ》 ブラン・ド・ブラン スパークリングワイン
映画界の巨匠、フランシスコッポラ監督がオーナーのワイナリーで、女性のために造られたスパークリングワインです。ちなみにソフィアは娘の名前です。
温州みかんやアプリコット、メロンの香りから洋梨の果実味とミネラル感が口に広がります。
レモンのように溌剌とした酸と軽やかなボディ、そして程よいコクとが調和、洗練された味わいはエレガントな女性そのものです。
本格的なスパークリングワインですが、ビビットな缶入りが斬新です!
気軽にストローで楽しめる飲みきりスタイルはアウトドアやバカンスにぴったりです。
香り | メロン、レモン |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
4位 ベリンジャー スパークリング ホワイト ジンファンデル
130年以上もの歴史がある、高品質なワインを造ることで知られている素晴らしいワイナリー。
フレッシュなイチゴやグレープフルーツの香りに、ベリー系の甘酸っぱい風味が口いっぱいに広がります。シャルマ方式で自然な泡立ちを醸し出す、ほのかに甘いスパークリングワインです。
女子会などにオススメなので、飲みやすいロゼスパークリングをお探しならぜひ!
香り | ラズベリー、ザクロ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
3位 ラック&リドル ブランドブラン ノースコースト
伝統を重んじながら最新技術と融合させたワイナリーでオーガニック認証を受けています。
もちろん瓶内二次発酵のシャンパーニュ方式で造る、コストパフォーマンスに優れた1本です。
光輝くイエローゴールドにエレガントな泡、青リンゴやトロピカルフルーツのアロマが心地よいスパークリングワイン!
ブリオッシュのニュアンスにグァバやリリコイ、マンゴスチンなどの風味が長く続きます。
自然派スパークリングをお探しならぜひ!
香り | 白桃、トースト |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
2位 ブラザーフッド スパークリング シャルドネ NV
ニューヨーク州にある現存するアメリカ最古のワイナリーです。早摘みしたブドウを使用し、爽やかな酸味と果実味を引き出しています。
りんごや洋梨、白桃やアプリコットなどのアロマにレモンやライムの香りも感じられます。
口に含むとパイナップルやオレンジの風味が広がり、バターやバニラクリームのニュアンスが続き、ミネラル感もある非常にドライでバランスの取れた仕上がりです。
和食全般に合わせやすく、白身魚全般のポワレやさっぱり系のお鍋などと好相性です。
香り | りんご蜜、アカシアの花 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
1位 ドメーヌ シャンドン ブリュット ロゼ
モエ・エ・シャンドン社がカリフォルニアに設立したドメーヌシャンドン、もちろんシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵にて造られたスパークリングワインのロゼです。
輝きのあるピンクの色調、きめ細やかな泡が美しく、新鮮なイチゴやスイカの香りがあります。
レッドチェリー系の果実味が豊か、いきいきとした酸が特徴のコストパフォーマンスに優れた1本です。
パエリアやカラマリフリット、ちょっと合わせるのが難しいメキシカンやカレーなどにも合うので、ぜひ試してみてください!
香り | ラズベリー、ヴァニラ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
プレゼントや特別な日に!3,000円以上
5位 シュラムスバーグ・ヴィンヤーズ・ミラベル・ロゼ・ブリュット
1862年創業の老舗、アメリカ大統領晩餐会御用達のワイナリーです。
チャーミングなローズピンク、イチゴやさくらんぼ、グアバ、オレンジなどの豊かな果実香が印象的。
凝縮したベリー系の果実味とフレッシュさにレモンの風味が加わり、キリっとした爽やかな酸にマイルドな樽香が複雑味を増しています。
瓶内二次発酵後24カ月熟成させてから出荷しているプレミアムロゼ。
ポークリエット、シンプルなポークソテーやもち粉チキン、ぼんじり、もも、手羽先などの焼き鳥(塩)、ノルウェーサーモンのグリルなど…幅広くマリアージュを楽しめる魅力的な1本です。
香り | グレープフルーツ、トースト |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
4位 ルイ ポメリー カリフォルニアNV
シャンパーニュの超老舗、メゾンポメリーがアメリカで手掛けるスパークリングワインです。
輝きのある濃厚なイエロー、青リンゴのフレッシュな香りにアプリコットや白桃の強い果実香が続き、バターやレモンムースの爽やかな風味が特徴的です。
ミネラル感と爽快な酸とのバランスも良好でスッキリした後味が魅力です。
鮮魚のカルパッチョやシーフードのフリット、バーニャカウダ、野菜とポークのせいろ蒸し、チキンの炭火焼きグリルなど、シーフードやお野菜と合わせやすい1本です。
※ シャンパーニュのプレステージ キュヴェ ルイーズと間違いやすいですが、スペルが異なるのでご注意ください。
香り | アプリコット、バタートースト |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
3位 ドメーヌ・カーネロス・ブリュット・ロゼ ”キュヴェ・ド・ラ・ポンパドゥール”
1987年にシャンパーニュの名門テタンジェが創立したワイナリー、全ての自社畑が有機栽培認証を受けています。
チャーミングなピンク色でリッチな泡立ち、薔薇の花やピーチメルバ、野いちごの香りからラズベリーの果実味が豊かです。
またジャスミンの風味が心地よくキリっとした酸とのバランスも良いエレガントなロゼに仕上がっています。
オマール海老のサラダやグリル、ケイジャンシーフード、メキシカンやタイ料理、シーフードのトマトパスタやリゾットなどとマリアージュを楽しめます。
香り | フランボワーズ、トースト |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
2位 プレミアム・ヴィンテージ・セラーズ ブラン・ド・ブルー
聖母マリアのシンボルカラーであるブルーは、幸せを呼ぶ色として親しまれています。
上質なシャルドネにブルーベリーのエキスで色付けした幸せのスパークリングワインです。
ほのかに香るブルーベリーのニュアンスが心地よく、果実味豊か、繊細でリッチな風味です。
心地よいゴージャスな熟成香が素晴らしいワインを物語ります。
色がきれいなだけではなく、品質も伴ったリッチなスパークリングワイン、ぜひ愛するパートナーとご一緒に楽しんでほしいです。
香り | ブルーベリー、洋梨 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
1位 エルミタージュ・ブリュット
手がけるのはシャンパーニュの老舗メゾン ルイ ロデレール、「100%自社畑のブドウ」で造られる唯一のカリフォルニア産スパークリングワインです。
作柄の良かった年のみ、最高のブドウを厳選してシャンパーニュと全く同じ製法で造られています。
輝きのあるイエローゴールド、クリーミーできめ細やかな泡にアプリコットやよく熟した洋梨、トーストやアーモンドのニュアンスが続きます。
口に含むと柑橘系の凝縮した果実味が弾け、ミネラル感と熟成感も心地良いです。
スパイシーで複雑な風味に繊細な酸、ふくよかなボディとのバランスに優れた仕上がりです。
プレステージシャンパーニュと肩を並べる素晴らしいスパークリング、特別なシーンにぜひ楽しんでほしい1本です。
香り | 洋梨、ブリオッシュ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
アメリカのスパークリングワインは高品質
アメリカのスパークリングワインは品質も高くシャンパーニュと変わらない製法で味わいも非常に似ているアイテムが多いです。
缶入りや、ゴージャスなブルーが特徴の斬新なアイテムもあり、選ぶのも楽しくなってしまいますね。
ぜひランキングを参考に、アメリカのスパークリングでステキな時間を過ごしてみてください。
関連記事
【ソムリエ監修】イギリスの人気おすすめスパークリングワイン14選!
近年、イギリスのスパークリングワインは世界中から高い注目を集めています。 シャンパーニュ地方のシャンパンに
日本のおすすめ人気スパークリングワイン15選をソムリエが厳選!
「日本のスパークリングワインにはなにがあるの?」「どこで作られている?」 日本のスパークリングワインは、
【ソムリエ監修】オーストラリアの人気スパークリングワイン10選をご紹介!選び方も解説
近年、日本で高い注目を集めているのがオーストラリアのスパークリングワインです。 カジュアルな価格なのに高品
【ソムリエ監修】ドイツの発泡性ワイン「ゼクト」を徹底解説!おすすめ10銘柄もご紹介!
世界で一番スパークリングワインを消費している国がどこかご存知ですか?全世界で消費されているスパークリングワインの
【ソムリエ監修】ドイツのおすすめスパークリングワイン10選!味わいの特徴、選び方も解説
ドイツのスパークリングワインは香り高く気品のある味わいで、国内外で根強い人気を誇っています。 とくにシャン
【ソムリエ厳選】激安で美味しい!チリのおすすめスパークリングワイン10選
コストパフォーマンスが高いことで知られているチリワイン。 今やレストランや居酒屋、スーパーやコンビニなど色
【ソムリエ監修】アメリカワインを徹底解説!各産地の特徴や味わい、人気15銘柄をご紹介!
アメリカのワインというと真っ先に思い浮かべるのは「カリフォルニアワイン」ですよね。ワインショップでもたくさん見か
ハーラン・エステートはどんなワイン?特徴や歴史・値段相場について徹底解説
ワイン愛好家やコレクターの間で絶大な評価を受け、世界のトップワインの一つとして称えられるハーランエステート。
【ワイン教養】ソノマワインの特徴は?産地概要、代表生産者・銘柄まで解説!
「ナパと比べて冷涼な産地」「ピノ・ノワールやシャルドネが美味しい所だ」 そうワインラバーが口を揃えて答え
ロバート・モンダヴィのワインを解説!人気の理由や各シリーズのおすすめ銘柄もご紹介!
ワイン業界における革新者、ロバート・モンダヴィ。 彼の名前は、カリフォルニアワ
カレラ(Calera)のワインを解説!人気の理由やラインナップごとの味わい・値段をご紹介
"カリフォルニアのロマネ・コンティ" "ピノ・ノワールのスペシャリスト" この