【ソムリエ監修】ネッビオーロとは?特徴からおすすめワイン15選を紹介

2019/03/05 おすすめ赤ワイン

イタリアを代表するワイン「バローロ」に使われるネッビオーロ。

イタリアのピノ・ノワールとも呼ばれるネッビオーロが気になっているという方も多いのでは?

今回はネッビオーロの特徴からワインの種類、おすすめ銘柄をご紹介します。

ぜひ最後までご覧ください。


執筆者/監修者

佐々木 健太

J.S.A. ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ/年間受講者数日本一を誇るカリスマワインスクール講師  21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。ワインのサブスク「HOME WiNE」を手掛ける。YouTubeチャンネル「ソムリエ佐々木」を運営。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。

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ネッビオーロとは

ネッビオーロ(Nebbiolo)は、イタリア北部のピエモンテ州原産の黒ぶどうです。

イタリアの高級ワインである「バローロ」や「バルバレスコ」に使用される、高貴なぶどう品種として知られています。

ピエモンテ州では800年以上も前から栽培されていたという古い歴史のある品種です。ピエモンテ州の他にはロンバルディア州、ヴァッレ・ダオスタ州の一部でも生産されています。

ネッビオーロは繊細な品種のため、あまり広範囲では栽培されていません。ぶどうの実が密集してカビやすいことから、湿気が高い場所では栽培が難しいなど、栽培の条件が限られるのです。

ネッビオーロの名前は、霧を意味する「ネッビア」がその由来の一つと考えられています。ネッビオーロの収穫は10月中旬頃と通常のぶどうよりも遅く、気温の低下から霧が立ち込める時期であることから名付けられた、という一説があります。

ネッビオーロの特徴

こちらでネッビオーロの特徴について解説していきます。

高貴な香りの熟成向き赤ワイン

ネッビオーロは非常に強い酸味と渋みを持っている点が特徴です。

酸味と渋みが強いぶどう品種は、それだけ熟成のポテンシャルを秘めているということになります。そのため、ネッビオーロは一般的を使ったワインは長期熟成が行われるのが一般的です。

若いネッビオーロは酸味や渋みが強く感じられ、プルーンやラズベリー、薔薇の花を思わせるような華やかな香りが特徴。

熟成を重ねたネッビオーロは、なめらかな渋みと心地よい酸味が生まれ、紅茶やドライハーブ、トリュフ、土の風味、なめし皮などより複雑な香りを生み出します。

ネッビオーロはブレンドで使われることがほとんどなく、単一でワインが造られる点も特徴です。

ワインの王様「バローロ」のぶどう品種

ネッビオーロを使ったワインと言えば「バローロ」でしょう。

バローロは「ワインの王」とも呼ばれ、フランスのボルドーやブルゴーニュワインなどと肩を並べる長期熟成型の高級ワインです。

バローロの魅力は、ボルドーワインのようなしっかりとしたコクを感じるところです。その一方で、色調は赤みがかったオレンジで複雑な香りもあり、ブルゴーニュワインのような側面も。

バローロは20年以上の熟成期間を経てから、ようやく飲み頃を迎えるものも多くあります。ネッビオーロならではの個性を楽しめるバローロは、イタリアの最高級ワインとして世界中のワインファンから高い支持を得ているのです。

アルコールによるボリュームは、中程度でそれほど強くありません。タンニンは強く収斂し、酸味が強く感じられることから、非常に「かたい」印象をもちます。余韻はスパイシーな印象を残します。

 >>ワインの王、バローロとは?

イタリア北部「ピエモンテ州」が産地

ネッビオーロの主要産地は、イタリア北部に位置するピエモンテ州。

ピエモンテとは「山の麓」を意味する言葉で、その名の通りピエモンテ州はアルプス山脈の麓に位置しています。そのため季節や1日の中での寒暖差が激しく、湿度が低い気候が特徴です。

糖度が上がりにくく、カビに弱いネッビオーロは、ピエモンテ州の気候風土が最適な環境であるとされています。ネッビオーロはオーストラリアやアメリカ、日本などでも栽培されていますが、ピエモンテのネッビオーロほどの品質のワインはそう多くありません。

ピエモンテ州で栽培されるネッビオーロは、唯一無二のワインであると言えるでしょう。

また、ピエモンテ州は食の宝庫としても知られています。香り高い白トリュフの名産地であり、バーニャカウダやゴルゴンゾーラチーズの発祥地であることも特徴です。

 >>ピエモンテ州のワインについてはこちらの記事から

ネッビオーロのシノニム

ネッビオーロにはいくつかのシノニム(ぶどう品種の別名)が存在します。

ネッビオーロのシノニムを以下にまとめてみました。

シノニム地域
ネッビオーロイタリア・ピエモンテ州南部
スパンナイタリア・ピエモンテ州北部
キュベンナスカイタリア・ロンバルディア州北部
ピクトゥネールイタリア・ヴァッレダオス州
ピコテンドロイタリア・ヴァッレダオス州

このように、ネッビオーロはイタリア国内だけでも複数の呼び名があります。

ネッビオーロのワインを探すときの参考にしてみてください。

ネッビオーロとサンジョベーゼの違い

イタリアのぶどうと言えば「サンジョベーゼ」を思い浮かべる方もいるでしょう。

サンジョベーゼはイタリア中部・トスカーナ地方を中心に栽培されている黒ぶどう品種です。有名なイタリアの赤ワインである「キャンティ」に使われるぶどう品種として知られています。

そんなサンジョベーゼとネッビオーロにはどんな違いがあるのでしょうか。2つのぶどう品種の違いを表にまとめました。

比較項目ネッビオーロサンジョベーゼ
栽培地ピエモンテ州イタリア中部/アメリカ
栽培面積ごく僅かイタリア最大
ブレンド無しあり
酸味強い強い
渋み強いやや強い
香り赤い果実/薔薇/トリュフ/なめし皮赤い果実/スミレ/スパイス
色調オレンジがかったガーネット黒みがかった赤色
代表的なワインバローロ/バルバレスコキャンティ/ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

サンジョベーゼはイタリア国内や国外でも栽培されていることに対して、ネッビオーロは栽培地を選ぶため生産量は非常に限定的です。

味わいはどちらも渋みや酸味が強いなど、共通した特徴もあります。しかし、香りや色調には違いが見られ、サンジョベーゼは王道の赤ワインに近く、ネッビオーロはやや個性的な特徴を持っていると言えるでしょう。

 >>サンジョベーゼついてはこちらの記事から

ネッビオーロとピノ・ノワールは似ている?

ネッビオーロを使ったワインは「ピノ・ノワール」に似た特徴を持つとも言われています。

ネッビオーロとピノ・ノワールの違いも以下の表にまとめてみました。

比較項目ネッビオーロサンジョベーゼ
栽培地ピエモンテ州フランス/ドイツ/アメリカなど
栽培面積ごく僅か大きい
ブレンド無し無し
酸味強い中程度
渋み強い穏やか
香り赤い果実/薔薇/トリュフ/なめし皮赤い果実/スミレ/なめし皮/土
色調オレンジがかったガーネット明るいルビー色
代表的なワインバローロ/バルバレスコロマネ・コンティ/ジュヴレ・シャンベルタン

ピノ・ノワールといえばフランス・ブルゴーニュ地方が有名ですが、アメリカやドイツ、オーストラリアなど世界各国で栽培されています。

ネッビオーロとピノ・ノワールの大きな違いは味わいの方向性です。ネッビオーロは酸味と渋みがしっかりとしたフルボディのワインですが、ピノ・ノワールは穏やかさを感じるミディアムボディに仕上がることが多くあります。

一方で、香りや色調には似通った点も多くあります。これはどちらのワインも長期熟成向きのぶどう品種であることから、熟成による共通の特徴が出るためと考えられるでしょう。

ネッビオーロは「イタリアのピノ・ノワール」と呼ばれることもあります。ピノ・ノワール好きな方はネッビオーロのワインもぜひ試してみてはいかがでしょうか。

 >>ピノ・ノワールついてはこちらの記事から

ネッビオーロのワインの選び方

こちちれでネッビオーロのワインの選び方をご紹介します。

選び方のポイントは以下の2つです。

 

ネッビオーロのワインの選び方
・有名な銘柄で選ぶ
・価格で選ぶ

順に解説していきます。

有名な銘柄で選ぶ

バローロ

ピエモンテ州のバローロは、王のワイン・ワインの王として讃えられるイタリアで最も偉大で有名なワインです。ネッビオーロ100%で造られます。

多彩なアロマに豊かな果実味とパワフルな酸が特徴ですが、数多くの造り手がおりワインのスタイルや味わいは様々です。

バローロのスタイルは大きく2つに分けることができます。

 

バローロのスタイル
クラシカルスタイル:タンニンも酸も非常に力強く、長期熟成により開花する
モダンスタイル:そこまで長期間熟成を待たずに凝縮した果実味を愉しめる

もしくはその中間のアイテムもあります。

 >>ワインの王、バローロとは?

 

バルバレスコ

 バローロがワインの王であるのに対し、ワインの女王として称されているのがバルバレスコです。こちらもネッビオーロ100%で造られます。

格下のバローロと言われ低迷していた時期もありましたが、今ではバローロに引けを取らない素晴らしいワインとして評価を得ています。

バローロよりもしなやかなタンニンで、口当たりがとても上品で可憐なスタイルです。

バルバレスコもまた数多くの造り手がおり、スタイルや味わいは様々ですが、ある程度熟成を待ってから愉しめる高級ワインの位置付けです。

>>ワインの女王、バルバレスコとは? 

 

ネッビオーロ・ダルバ

こちらもネッビオーロ100%で造られるワインです。

ネッビオーロから造られるワインは、骨格がしっかりとして、パワフルなタンニンに収斂性が強い傾向があります。

ネッビオーロ・ダルバは、そこまでパワフルさが前面に出たスタイルではなく、フルーティーでブドウそのものの甘さを感じる柔らかい印象と長い余韻が特徴です。

こちらも長期熟成を望める素晴らしいワインですが、バローロ、バルバレスコよりもリーズナブルです。バローロなどで高い評価を受ける造り手のアイテムもあるなど掘り出し物を見つけやすいのも魅力です。

 

ランゲ・ネッビオーロ

ランゲ・ネッビオーロは、バローロやバルバレスコを含む大きな地域で生産されるネッビオーロを使ったワインです。「ランゲ」とは地方の名前で、丘を意味します。

ワインの熟成期間に関する決まりが無いために、早飲みタイプや掘り出し物のネッビオーロワインを見つけることができます。

ネッビオーロ・ダルバと同様に、リーズナブルな価格でネッビオーロを楽しめる点も魅力です。ネッビオーロ初心者の方は、まずランゲ・ネッビオーロから試してみてはいかがでしょうか。

 

価格で選ぶ

ネッビオーロに関しては、とりわけ価格に幅があり、品質にもバラツキがあります。

またデイリーワインとして選ぶのには不向きな品種のワインです。比較的早いうちから愉しめるアイテムあってもそれなりの熟成期間が必要で、コストパフォーマンスに優れたアイテムはそれほど多くはないのです。

特にバローロやバルバレスコはイタリア最高位の格付けで、飲み手を魅了する大変素晴らしいワインです。高級ワインの位置付けであれば、価格もそれなりだということです。3千円以下で購入できるアイテムもありますがほぼハズレます。

酸が強すぎてギシギシする印象で、非常に飲み難いと感じてしまうので注意が必要です。

ネッビオーロのおすすめワイン15選

それでは、厳選したネッビオーロの赤ワインを15本、予算別にご紹介しましょう!

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5位

スウィングズ&ラウンドアバウツ “キッス・チャシー" プレミアム・レッド

ブドウにとって理想的な生育条件が揃っている、西オーストラリア州のマーガレット・リヴァー産です。

明るく輝く深紅の色合い。ブラックチェリーやプラムの香りに、シナモンやナツメグのニュアンスを感じます。スパイシーさも混じり、豊かでコクがあるエレガントな味わい。長い余韻が続きます。

ラムやビーフのグリルに合わせてどうぞ。

珍しいオーストラリア のネッビオーロですので、イタリアのネッビオーロとの違いを確かめたいという人に、おすすめです。

生産地銘柄
オーストラリアスウィングズ&ラウンドアバウツ

 

香りプラム、スパイス
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
ネッビオーロとしては珍しくオーストラリア産となります。イタリアと比べ、より明るい果実味やスパイスのニュアンスが目立っています。

4位

ランゲ ネッビオーロ フォンタナ フレッダ

1878年創業の老舗、バローロの造り手ととして評価が高いフォンタナ・フレッダ。

ブラックベリーや完熟したプラム、シナモンなど力強い果実香に、はっきりとした酸と豊かなタンニンで、クセのない味わいを愉しめる、コストパフォーマンスに優れたワインです。

生産地銘柄
イタリアランゲ・ネッビオーロ

 

香りブラックチェリー、スミレ
酸味★★★★★
ボディ★★★★
渋み★★★★☆
佐々木
バローロやバルバレスコなどと比べると、より親しみやすい味わいがランゲの特徴です。

3位

ランゲ ネッビオーロ ナティーヴォ アジエンダ アグリコーラ ロベルト サロット

ワイン造りに情熱を捧げるロベルト サロットは、その品質の高さから年々評価を高めています。

口に含むとよく熟したプラムやさくらんぼの果実味が広がり、スミレの花のアロマが印象的ほのかにチョコレートのニュアンスも加わり、程よい酸と調和します。

口当たりが滑らかで、比較的若いうちから愉しめる貴重なワインです。

生産地銘柄
イタリアランゲ・ネッビオーロ

 

香りサワーチェリー、プラム
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
きめ細かいタンニンと引き締まった酸が、生き生きとした果実味とうまくマッチしています。

2位

ネッビオーロ ダルバ 2014 テッレ デル バローロ 赤

アルバで育った最良のネッビオーロを使って造られた赤ワインです。

スミレ色を思わせるネッビオーロ特有の赤色で、バラやベリーの香り。熟成による樽の風味も感じられます。ほどよいタンニンとほのかな甘さ、力強いのにデリケートさも備えた奥深い味わいです。

日常使いのワインでも深い味わいが欲しい人におすすめです。

生産地銘柄
イタリアネッビオーロ・ダルバ

 

香りレッドベリー、赤い花
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
大樽で寝かせることで骨格を和らげ、ほのかにクローブやナツメグといったスパイス香が加わることで味の複雑味が増しています。

1位

ネッビオーロ ランゲ カッシーナ・キッコ 2015

ネッビオーロ独特の透明感のある赤色があり、スミレやチェリー、スパイスの香り。樽由来のニュアンスも混じり、ふくよかで重厚な味わいです。

ローストしたお肉や熟成したチーズによく合います。

1,000円代としてはとても飲みごたえありで、ネッビオーロが初めて飲む人にぜひ味わって欲しい1本です。

生産地銘柄
イタリアランゲ・ネッビオーロ

 

香りチェリー、スミレ
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
果実味、酸味、タンニン、全ての要素のバランスがうまく取れている印象で、ネッビオーロの中でも特にハイコスパです。

2,000円以下のネッビオーロ赤ワイン比較表

商品画像ネッビオーロ ランゲ カッシーナ・キッコ 2015ネッビオーロ ダルバ 2014 テッレ デル バローロ 赤 ランゲ ネッビオーロ ナティーヴォ アジエンダ アグリコーラ ロベルト サロットランゲ ネッビオーロ フォンタナ フレッダスウィングズ&ラウンドアバウツ “キッス・チャシー
商品名ネッビオーロ ランゲ カッシーナ・キッコ 2015ネッビオーロ ダルバ 2014 テッレ デル バローロ 赤ランゲ ネッビオーロ ナティーヴォ アジエンダ アグリコーラ ロベルト サロットランゲ ネッビオーロ フォンタナ フレッダスウィングズ&ラウンドアバウツ “キッス・チャシー" プレミアム・レッド
詳細産地:イタリア産地:イタリア産地:イタリア産地:イタリア
産地:オーストラリア
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来客用やちょっとしたご褒美に!2,000円~5,000円ベスト5

5位

ナターレ・ヴェルガ バローロ

イタリアワインの王様「バローロ」が気軽に楽しめる1本です。

バラや濃縮感のあるブラックベリーの香りに、スパイスのアロマ。濃縮感のあるプラムのような果実味です。スパイスのニュアンスとしっかりしたタンニン。バローロならではの濃さと風味が感じられます。

お手頃価格でバローロを味わいたい人はぜひどうぞ。

生産地銘柄
イタリアバローロ

 

香りブラックチェリー、クローブ
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
凝縮感ある果実味に、ほのかに香るスパイスが味わいに深みを出してくれています。

4位

ブレッツァ ランゲ ネッビオーロ 2016

ブレッツァは繊細な女性的なバローロを造る生産者です。ネッビオーロのクローン、ネッビオーロ・ロゼもブレンドされていて、香りの良さを引きだす要素になっています。

イチゴやさくらんぼのようなアロマがあり、軽やかで透明感のある酸味。柔らかなタンニンが特徴です。

牛肉のグリルやサーモンのマリネなどによく合うでしょう。週末のゆっくりした時間に味わいたい1本です。

生産地銘柄
イタリアランゲ・ネッビオーロ

 

香りレッドベリー、バラ
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
渋み★★★★★
佐々木
明るい果実味に、薔薇を思わせる華やかな香りが特徴です。

3位

フラッテリ・ジャコーザ バローロ DOCG

色彩は濃いルビー・レッドで、熟成によりガーネット色に変化します。バラのような優美な香りが長く持続。調和が取れた滑らかな口当たりです。

牛肉や羊の料理によく合います。来客のもてなしに常備したい、極上の逸品です。

生産地銘柄
イタリアバローロ

 

香りプラム、すみれ
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
引き締まった酸味が印象的な一本。ジビエなどのお肉料理と、ぜひ一緒に召し上がりたいですね。

2位

リコッサ バルバレスコ

リコッサはピエモンテのワインを気軽に楽しんでもらいたいと、比較的リーズナブルなワインを造るために設立されたブランドです。

スミレのようなエレガントな香り。カシスなどの熟した赤い果実のアロマも感じられます。上品で複雑な味わい。長い余韻が楽しめます。

頑張った自分へのご褒美としておすすめです。

生産地銘柄
イタリアバルバレスコ

 

香りレッドプラム、サワーチェリー
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
赤系果実のアロマを引き締めるように続く酸味とタンニンが印象的。ラム肉のローストやハードチーズとの相性は抜群です。

1位

ジジ・ロッソ バローロ

ジジ・ロッソは、ピエモンテ州のバローロ地区の中心部で40年以上ワイン造りに携わるワイナリーです。

サクランボの新鮮な香りに、ホワイトペッパーを思わせる穏やかなスパイスのニュアンス。滑らかでエレガントな味わいです。複雑で長い余韻が楽しめるでしょう。

歴史と伝統を重んじる高級ワインです。バローロとしては格安で、大切な人とのディナーに添えたい1本。

生産地銘柄
イタリアバローロ

 

香りチェリー、スパイス
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
この価格帯では考えられないほどの果実の凝縮感と樽由来の複雑味を堪能できる一本です。

2,000円~5,000円のネッビオーロ赤ワイン比較表

商品画像ジジ・ロッソ バローロ リコッサ バルバレスコフラッテリ・ジャコーザ バローロ DOCGブレッツァ ランゲ ネッビオーロ 2016ナターレ・ヴェルガ バローロ
商品名ジジ・ロッソ バローロリコッサ バルバレスコフラッテリ・ジャコーザ バローロ DOCGブレッツァ ランゲ ネッビオーロ 2016ナターレ・ヴェルガ バローロ
詳細産地:イタリア産地:イタリア産地:イタリア産地:イタリア産地:イタリア
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特別な日におすすめの一品!5,000円以上

5位

ランゲ・ネッビオーロ・DOC

カンティーナ・バルトーロ・マスカレッロは小規模生産者ですが、有名メーカーも尊敬するトラディショナルなワイナリーです。

スミレやバラの香りに、スパイスとブルーベリーのニュアンス。口に含むと果実味が広がり、まろやかなタンニンと独特の酸味が調和した重厚な味わいです。

お祝いの席や、記念日のディナーにいかがでしょうか。

生産地銘柄
イタリアランゲ・ネッビオーロ

 

香りレッドチェリー、スパイス
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
ワイン単体でも十分に楽しめますが、お肉料理やトリュフパスタと一緒に召し上がるとより美味しくいただけます。

4位

アイドル ワイルド ワインズ ネッビオーロ フォックス ヒル ヴィンヤード[2013]

アイドルワイルドのワインのコンセプトは、ピエモンテ州のブドウを使い、バランスと優美のあるカリフォルニアワインを造ることです。

ドライチェリーやバラの香りに、森林やミネラルを感じさせるアロマ。引き締まった酸と細やかなタンニンがバランスを取り、透明感のある果実味が特徴です。

イタリア以外のネッビオーロも味わいたい人におすすめ。

生産地銘柄
アメリカアイドルワイルド・ワインズ

 

香りベリー、森
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
渋み★★★★★
佐々木
カリフォルニアの太陽をうけ育ったネッビオーロは、より洗練された酸とタンニンを持つ上質な仕上がりとなっています。

3位

ジャスパー・ヒル パドック・ネッビオーロ 2013

オーストラリアで造られた、ネッビオーロ100%の赤ワインです。現地でも入手困難というほどのレアなもの。

ベリー系の果実の香り、ほんのりとスパイシーさも特徴的。凝縮した果実味と、穏やかな酸味、柔らかなタンニンがやさしく溶け込んでいます。軽やかなのに奥行きの深い味わい。長い余韻が続きます。

この機会にしか味わえない希少なワイン、お早めにどうぞ。

生産地銘柄
オーストラリアジャスパー・ヒル

 

香りチェリー、ゼラニウム
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
一般的なネッビオーロワインと比べると酸とタンニンはやや抑えられ、その分果実味が全面に出た仕上がりとなっています。

2位

フォンタナフレッダ コステ・ルビン バルバレスコ

フォンタナフレッダは、一世紀以上にわたりバローロを造り続けている伝統的なワイナリーです。

ガーネットを帯びた、輝きのあるルビー色で、熟したプラムやベリーの香り。リコリスやシナモン、タバコのニュアンスも感じられます。力強いタンニンと、濃厚な果実味。

特別な日やお祝いの席など、ここぞという時に添えたい極上のワインです。

生産地銘柄
イタリアバルバレスコ

 

香りプルーン、皮革
酸味★★★★★
ボディ★★★★★
渋み★★★★★
佐々木
更なる熟成ポテンシャルを感じさせる一本。熟成感も徐々に出てきており、複雑なスパイス香からタバコ、革といった魅力的なアロマが今後も期待できます。

1位

ブルーノ ジャコーザ バローロ ロッケ リゼルヴァ 2011

「バローロのロマネ・コンティ」と称される、最高級のバローロです。

生産量が少なく、そのほとんどが特定の顧客に流れることから、入手困難な伝説的ワインになっています。

オレンジがかったガーネット色で、イチゴやチェリーの香り。トリュフやバラ、ミネラルなどのニュアンスが複雑に絡み合います。

細やかなタンニンと甘味のある果実味。引き締まった酸がバランス良く調和しています。繊細さと透明感が織り成す精妙な味わい。余韻は長く続きます。

ネッビオーロを極めたいという人には外せない逸品です。

生産地銘柄
イタリアバローロ

 

香りドライプルーン、ドライフラワー
酸味★★★★★
ボディ★★★★★
渋み★★★★★
佐々木
いい熟成を経た証拠でもあるトリュフ香が非常に魅力的。また、全ての要素が高いレベルにあり、口の中で複雑かつ多岐に渡る熟成アロマが長く感じられます。

5,000円以上のネッビオーロ赤ワイン比較表

商品画像ブルーノ ジャコーザ バローロ ロッケ リゼルヴァ 2011フォンタナフレッダ コステ・ルビン バルバレスコジャスパー・ヒル パドック・ネッビオーロ 2013アイドル ワイルド ワインズ ネッビオーロ フォックス ヒル ヴィンヤード[2013]ランゲ・ネッビオーロ・DOC
商品名ブルーノ ジャコーザ バローロ ロッケ リゼルヴァ 2011フォンタナフレッダ コステ・ルビン バルバレスコジャスパー・ヒル パドック・ネッビオーロ 2013アイドル ワイルド ワインズ ネッビオーロ フォックス ヒル ヴィンヤード[2013]ランゲ・ネッビオーロ・DOC
詳細産地:イタリア産地:イタリア産地:オーストラリア産地:アメリカ産地:イタリア
商品リンク詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

ネッビオーロに合わせる料理

最後にネッビオーロのワインに合わせたいおすすめの料理をご紹介します。

美食の宝庫であるピエモンテの名物と一緒に、ぜひネッビオーロを楽しんでみてください。

牛肉の赤ワイン煮込み

しっかりとした骨格のネッビオーロには牛肉の赤ワイン煮込みを。

コク深く煮込まれた牛肉の赤ワイン煮込みは、熟成により味わいが凝縮されたネッビオーロと抜群の相性です。

バローロやバルバレスコなどの高貴なワインとぜひ合わせてみてください。

赤ワイン煮込みの仕上げにネッビオーロのワインをグラス半杯ほど入れることで、ぐっと相性が良くなります。

ジビエ料理

山の麓に位置するピエモンテ州は、ジビエ料理の本場です。

野性味がありパワフルなジビエ料理は、ネッビオーロの持つスパイスや大地を思わせる香りとマッチします。

現地では小羊や鹿、イノシシなどの肉料理と赤ワインの組み合わせが人気です。

熟成されたネッビオーロをぜひジビエとともにお楽しみください。

白トリュフのパスタ

ピエモンテ州は白トリュフの世界的な名産地でもあります。

白トリュフの魅力は、濃密でうっとりしてしまうような個性的な香りです。

ネッビオーロにはこのトリュフを思わせるような香りがあり、ネッビオーロと白トリュフの組み合わせはピエモンテ州を味わう最高の組み合わせと言えるでしょう。

本物のトリュフの入手が難しい場合は、白トリュフオイルを代用してパスタを作っても良いでしょう。味わいはもちろん、香りのペアリングもじっくりとお楽しみください。

ゴルゴンゾーラチーズ

世界三大ブルーチーズとして有名なゴルゴンゾーラ。

塩気が強く独特の風味のあるゴルゴンゾーラは、ピエモンテ州が発祥の地です。

ゴルゴンゾーラには甘口のドルチェタイプと、辛口のピカンテタイプがあります。

ドルチェには華やかでフレッシュなネッビオーロを、ピカンテには熟成したバローロやバルバレスコを合わせると良いでしょう。

ネッビオーロはイタリアで人気の高貴なぶどう品種!

ネッビオーロの赤ワインのおすすめを15本、ご紹介しました。

イタリアのピエモンテを中心に造られているネッビオーロのワインは高級なものが多く、その味わいは格別です。熟成した深みのある赤ワインを味わいたいときにピッタリなのが、ネッビオーロ。

最高級と称される極上のワインを、ご堪能ください。

他の赤ワイン品種も知りたい方はこちらをどうぞ

>>赤ワインのぶどう品種一覧

イタリアワインについてはこちらから

>>【ソムリエ監修】イタリアワインの特徴は?産地、品種、格付け、有名銘柄を解説!

>>【ソムリエ厳選】イタリアのおすすめ赤ワイン20選!特徴、種類、選び方のコツまで解説

>>【ソムリエ監修】イタリアのおすすめ白ワイン20選!特徴と選び方から解説

 

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