酒精強化ワイン・シェリーの品種として有名なパロミノ。
今回は、そんなパロミノの特徴から、おすすめのワインまでご紹介します。
パロミノとは?特徴を解説
パロミノはシェリーに使用させれる品種
パロミノはスペインの酒精強化ワイン、シェリーに主に使われる白ぶどう品種です。
酒精強化ワインとは、ワインの醸造過程でアルコールを添加してアルコール度数を高めたワインです。保存性を高め、酸化を防ぐために造られました。
シェリーの場合はブランデーが添加されます。
シェリーは、ポルトガルのポート、マデイラと並び、世界三大酒精強化ワインのひとつとされています。
パロミノの産地
パロミノは暑さに強い品種です。まさにシェリーの産地であるスペイン・アンダルシア地方の暑く乾燥した気候に適しています。
アンダルシア地方以外では、アメリカのカリフォルニアや南アフリカで栽培されています。
パロミノのワインの特徴
パロミノは酸味も甘みも弱く、アルコール度が上がりにくい品種です。そのために品種自体が酸化しやすいという特徴があります。
パロミノを使って高品質なお酒を造るには、シェリーのような酒精強化ワインや、蒸留酒以外のスタイルではなかなか難しいです。
パロミノのワインの選び方
パロミノからは辛口のシェリーが造られますが、同じ辛口でもいくつかのタイプがあります。
辛口シェリーは熟成過程で「フロール」と呼ばれる白い膜がワインの表面にできます。辛口シェリーには、この「フロール」を残したまま熟成させるタイプと「フロール」を残さないで熟成させるタイプがあります。
フロールあり
フロールがある状態で熟成させたものはアルコール度15〜17度で、色が淡く、フレッシュな味わいです。
フィノ
フィノはヘレス・デ・ラ・フロンテラまたはエル・プエルト・デ・サンタ・マリアという土地で熟成させます。
フィノは軽やかで、野生のハーブやアーモンドの風味があるシェリーです。
魚の揚げ物などと相性が良いです。
マンサニーリャ
マンサニーリャは、サンルカール・デ・バラメーダという土地で熟成させるフィノタイプのシェリーです。カモミールのような香りがし、塩気が感じられ、苦味のある後味があります。
塩ゆでしたエビなどと合わせるとおいしいです。
フロールなし
アルコール度を17度以上にするとフロールは生育できず消えてしまいます。するとワインは常に空気に触れる状態になり、酸化熟成が進みます。こうしてフロールのないシェリーができます。酸化熟成による香ばしい風味が特徴です。
オロロソ
オロロソは琥珀色をしていて酸化による風味とコクのある力強いシェリーです。トーストや枯葉、タバコのような香りがします。
肉の煮込み料理と合わせると良いでしょう。
パロミノのおすすめワイン10選
それではパロミノの白ワインのおすすめを10本、予算別にご紹介しましょう。
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日常使いにおすすめ!予算2,000円ベスト5
5位
ボデガ・グティエレス・コロシア フィノ
コロシア
原産国名 スペイン
ボデガ・グティエレス・コロシアはグアダレーテ河という河の河口に面するワイナリーです。河口の湿気によってシェリーに必要なフロールが良く形成されるので、シェリー造りに適した土地と言えます。
このフィノはスペインのワインガイドブックで何度も五つ星を取り、名だたる三つ星レストランでもオンリストされてきました。
ほのかな塩気を感じるさわやかなシェリーです。
4位
ティオ・ペペ パロミノ・フィノ
ティオ・ペペはドライ・シェリーの代名詞にもなっています。
柑橘系のフルーツやナッツの香り。辛口ですっきりとしていて飲みやすく、シェリー初心者にもおすすめです。クルマエビやスモークサーモンによく合うでしょう。ピクニックのお供にも、ぜひどうぞ。
3位
ドン・ホセ・マリア アモンティヤード シェリー
ホセ・デ・ソト社の中でも、最も古い樽から生産されたアモンティリャードです。ソレラシステムで製造。
フィノを添加することでフレッシュ感を引き出し、熟成とのバランスをとっています。淡い麦わら色で、芳醇で熟成した香り。深みがありながら爽やかを併せ持ち、軽くてマイルドな味わいです。よく冷やしてお召し上がりください。脂の乗った魚やハム、熟成したチーズによく合います。
2位
ラヒターニャ マンサニーリャ
メーカー名 イダルゴ
イタルゴ社は創業220年を超えるシェリーメーカーです。世界的ワインコンクールではこれまで多くの賞を受賞してきました。スペイン国内のトップブランドのひとつです。
このシェリーは青リンゴのようなフレッシュな香りが感じられます。ソーダで割ったカクテル、「レブヒート」にして飲むのもおすすめです。ミントの葉を添えてお楽しみください。
1位
デルガド スレタ オロロソ モンテアグード
パロミノ100%をソレラシステムで10~12年熟成させた、辛口のシェリーです。 スペイン王室御用達という高いクオリティ。胡桃やヘーゼルナッツ、ドライフルーツのアロマに、 口に含むとまろやかで柔らかい味わいです。
軽やかな辛口で、アフターには海の潮味が感じられます。塩茹でした小海老をおつまみにどうぞ。日常的にも上質なシェリーを味わいたいという人におすすめです。
2,000円以下のパロミノ比較表
商品画像 | |||||
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商品名 | デルガド スレタ オロロソ モンテアグード | ラヒターニャ マンサニーリャ | ドン・ホセ・マリア アモンティヤード シェリー | ティオ・ペペ パロミノ・フィノ | ボデガ・グティエレス・コロシア フィノ |
詳細 | スペイン、辛口、デルガド スレタ | 原産国名 マンサニージャ メーカー名 イダルゴ | スペイン、辛口/フルボディ、白井松新薬 | スペイン、ゴンザレス・ビアス社 | 度数 15 % コロシア 原産国名 スペイン |
商品リンク | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
週末や来客などがある日に!2,000円以上ベスト5
5位
ボデガス ジュステ ラ モンテリア クリーム
スペインのアンダルシア産シェリーです。深みのあるマホガニー色で、レーズンやチョコレートの香り。クリー ンな甘みと熟成感のある味わいです。アルコール度は 18度と高め。
デザート一般やチョコレート、ウォッシュチーズ、ナッツなど合わせてお楽しみください。
4位
ボデガス テレサ リベロ ラウレアード アモンティリャード
アモンティリャードの中でも群を抜くレベルと言われる、ボデガステレサのシェリーです。アーモンドやウオール・ナッツ、マーマレード・ジャムの香り。濃厚でありながらソフトな飲み口です。トマトを使った料理やハーブを効かせたロース肉、煮込み料理などによく合います。大事な来客のもてなしに備えておきたい逸品です。
3位
ウィリアムズ&ハンバート マンサニージャ アレグリア
ウィリアムズ&ハンバートは1877年アンダルシア地方に設立された会社です。シェリーマーケットで最大のブランドとして、世界100ヶ国以上にシェリーを輸出しています。
澄んだ琥珀色で、燻したナッツを思わせるブーケ。熟成が進む途中で大西洋からの潮風を浴びるため、ほんのりと塩味が感じられます。すっきりとした飲み心地が特徴。週末のゆっくりした時間を楽しみたい時に、チョコレートに合わせてどうぞ。
2位
クリスティーナ ゴンザレス・ビアス ミディアム
ゴンザレス・ビアス社は、1835年にアンダルシア地方のへレスで創立されたシェリー・スピリッツ専門メーカーです。パロミノ・フィノを主体にペドロ・ヒメネスをブレンド。明るい琥珀色で、樽熟成のクリーンなアロマ。
口当たりはほのかに甘く、長いアフターテイストがあります。 常温、あるいは少し冷やしてどうぞ。来客のおもてなしに最適。チーズやパテによく合います。
1位
マンサニージャ・ソレアール スペイン
スペインワインの評論家から高評価を受けたシェリーです。淡い麦わら色で、リンゴやハーブのフレッシュな香りと、ヘーゼルナッツ、くるみなどの香ばしいアロマ。軽い潮とミネラルのニュアンスも感じられます。繊細な酸と、爽快な口当たり。喉を通るにしたがい、クリーミーで柔らかいフレーバーが立ち昇ります。キリッと冷やしてお召し上がりください。週末にゆっくり味わいたい極上のシェリーです。
2,000円以上のパロミノ比較表
商品画像 | |||||
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商品名 | マンサニージャ・ソレアール スペイン | クリスティーナ ゴンザレス・ビアス ミディアム | ウィリアムズ&ハンバート マンサニージャ アレグリア | ボデガス テレサ リベロ ラウレアード アモンティリャード | ボデガス ジュステ ラ モンテリア クリーム |
詳細 | スペイン、辛口/ミディアムボディ、マンサニージャ | ゴンザレス・ビアス | スペイン、辛口/ミディアムボディ、明治屋 | スペイン | スペイン、辛口 |
商品リンク | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
パロミノまとめ
パロミノのおすすめを10本ご紹介しました。の味わいは辛口で軽い口当たりから熟成して重厚なものまで、さまざまです。手頃なものが多いので、いろいろ試してご自分に合った1本を見つけてみてください。
他の白ワイン品種も知りたい方はこちらをどうぞ。
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