「セントラル・コーストの白ワインにはどんなものがある?」
「おすすめの銘柄は?」
近年日本でもカリフォルニア産のワインはカジュアルに飲めるワインとして、赤ワインも白ワインも人気があります。
その中でも、セントラル・コースト(Central Coast)は、カリフォルニアの中でも指折りのワイン生産地です。
この記事では、そんなセントラル・コーストの白ワインの特徴や、選び方など解説していきます。
おすすめのワインも紹介していますので、是非参考にしてみてください。
セントラル・コーストとは

セントラル・コーストは、カリフォルニアの中では中央から南西に縦長に位置する、カリフォルニアの中でも屈指のワイン銘醸地。
そのため、多様なブドウの品種が栽培されており、味わいのバリエーション豊かなワインが数多く生産されています。
豊かなブドウ品種
セントラル・コーストは、冷涼な海岸部から暖かな内陸部まで異なる気候条件を持ち、それぞれのテロワールに適したブドウ品種が栽培されています。
沿岸部ではシャルドネやピノ・ノワールなどの冷涼気候に適した品種が栽培され、フレッシュでフルーティな白ワインやエレガントな赤ワインが生産されます。
内陸部ではジンファンデルやカベルネ・ソーヴィニヨンなど、より温暖な気候に適した品種が栽培され、リッチで力強いワインが作られます。
有名なワイン産地
セントラル・コーストには40のアメリカン・ビタル・エリア(AVA)があり、パソ・ロブレス、モントレー、サンタ・マリア・バレーなどが含まれます。
これらの地域では、それぞれ独自のテロワールを活かした高品質なワインが生産されており、世界中のワイン愛好家から高い評価を受けています。
セントラル・コーストの白ワインの特徴
セントラル・コーストでは様々なブドウの品種がワインの原料として使われています。
白ワインもリースリングやヴィオニエ、ソーヴィニョン・ブランなど、数多くの品種が栽培されていますが、中でも最もポピュラーな品種はシャルドネです。
カレラ・ワイン・カンパニーがシャルドネから生産している白ワインなどは、世界的にも評価が高く、近年日本でも人気があります。
シャルドネ以外でも、多くの品種から作られる白ワインが本当にバリエーション豊かで、極甘口から辛口まで、コストパフォーマンスに非常に優れた、個性溢れるスタイルの白ワインが生産されています。
フレッシュでフルーティなアロマ
セントラル・コーストの白ワインは、そのフレッシュでフルーティなアロマが特徴です。
冷涼な気候と豊富な日照量により、ブドウはゆっくりと成熟し、酸味と果実味のバランスが取れたワインが生まれます。
シャルドネやソーヴィニヨン・ブランなどが主要な品種で、柑橘類やトロピカルフルーツの香りが楽しめます。
ミネラル感と爽やかな酸味
セントラル・コーストの白ワインは、ミネラル感と爽やかな酸味が際立っています。
特にサンタ・マリア・バレーやモントレーのブドウ畑は、海からの冷たい風と霧の影響を受け、土壌のミネラルがブドウにしっかりと反映されます。
この結果、ワインには石灰質や火山灰土壌からくる独特のミネラル感が加わり、非常に爽やかな味わいが生まれます。
熟成による複雑な風味
セントラル・コーストのシャルドネは、オーク樽での熟成を経ることが多く、その過程でバニラやトーストの風味が加わります。
この熟成により、ワインは豊かなボディと複雑な風味を持ち、バターやナッツのようなリッチな味わいが楽しめます。
これらの風味は、若いワインとは異なる深みと豊かさを提供し、飲む楽しみをさらに広げます。
セントラル・コーストの白ワインの選び方
セントラル・コーストでは、様々なスタイルの白ワインが生産されているため、どのワインを選んでいいか迷ってしまうところ。
そこでセントラル・コーストの白ワインを選ぶ際に、参考にしてほしい選び方をいくつかピックアップしました。
選ぶこと自体を楽しみながら、是非自分に合った白ワインを見つけてみてください。
味わいで選ぶ

セントラル・コーストの白ワインは甘口〜辛口まで、幅広いテイストが楽しめます。
特に近年は辛口の白ワインの人気が高く、良質な辛口の白ワインが数多く生産されています。
バリエーション豊かな味わいなので、迷ってしまうかもしれませんが、まずは甘口と辛口のワインをテイスティングしてみましょう。
きっとセントラル・コーストの白ワインにおける、自分の味わいの好みがわかってくるはずです。
甘口
甘口といっても、セントラル・コーストでは多種多様な品種から白ワインが作られる為、非常に甘いものから、ライトなものまであり、味わいも様々。
貴腐ワインなどになると、極甘口になり、その甘さと濃厚さは極上です。
また、セントラル・コーストの気候や土壌により、ミネラル感を感じさせる甘口の白ワインもあり、濃厚なコクの中にさやわかさを感じさせるものもあります。
辛口
セントラル・コーストの辛口の白ワインも、そのバリエーションは豊か。近年は辛口の白ワインの人気が高いため、甘口の白ワインの品種の畑を改良してまで、辛口のワイン用にしてしまうワイナリーもある程です。
セントラル・コーストで栽培されている、最もポピュラーな品種のシャルドネから作られる、辛口の白ワインは非常に淡麗でシャープ。それでいてフランス産のものより果実味が強い傾向があり、飲みやすいのが特徴です。
品種で選ぶ
セントラル・コーストでは、たくさんのブドウ品種が栽培されているので、どの品種がメインで作られているかで、白ワインを選ぶのもおすすめです。
そこで、セントラル・コーストで栽培されている品種の中で、特にポピュラーな品種のものをいくつか紹介します。
セパージュされているワインもあるので、品種による味わいの足し算引き算をしながら、楽しんで選んでみてください。
シャルドネ(Chardonnay)

世界的に栽培されている白ワインの原料となる品種。
セントラル・コーストでも、最もポピュラーな白ワインの品種のひとつで、この品種を作っていない地区がないほど。
一年を通して温暖な気候ながらも、冷たい海風、さらには霧など、地区によって発生する多様な気候条件が、シャルドネの味わいを複雑にしています。
共通して言えることは、ミネラル感とトゲのない酸味がある事。また果実味も豊かなので、シャープでありながら非常に飲みやすい白ワインになる傾向があります。
ヴィオニエ(Viognier)

セントラル・コーストでは、ヴィオニエの持つ華やかなアロマと、トロみを感じさせるような果実味豊かな白ワインが生産されています。
しかし、セントラル・コーストでのヴィオニエの栽培は、まだこれからといっていいので、今後更に味わいの進化を期待したいところです。
ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon blanc)

シャルドネに並び世界中のワイン産地で広く栽培されている品種。カリフォルニアでは、「フュメ・ブラン」とも呼ばれています。
セントラル・コーストで栽培されるソーヴィニヨン・ブランも、やはり地区によって味わいが変わってきますが、ソーヴィニヨン・ブランが持つ独特な青草のようなアロマがしっかり感じられるのが特徴です。
最近は、ソーヴィニヨン・ブランが持つ独特な青臭さをなくし、ハーブのような香りを持つタイプの白ワインも出てきていて、ソーヴィニヨン・ブランの新たなポテンシャルも感じられます。
ミネラル感や切れのいい酸味もしっかりとあり、洗練された辛口のワインが多く、早飲みタイプのものが主流です。
価格で選ぶ
セントラル・コーストの白ワインは、価格で選んでもバリエーションが豊富。
例えば、デイリーワインとして選ばれやすい、1,000円〜2,000円台の価格でも、甘口〜辛口のテイストや、様々な品種の白ワインを選ぶことができます。
3,000円から5,000円台になると、かなり有名なワイナリーが作った白ワインなども選ぶことができ、非常にコストパフォーマンスが優れた白ワインがラインナップされているといっていいでしょう。
もちろん、中には数万円するような、高価なワインもあり、価格帯でも非常にバラエティに富んでいます。
この後早速、比較的購入しやすい価格で、しかもお得なおすすめのワインを紹介していきます。
セントラル・コーストのおすすめ白ワイン10選

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日常使いにおすすめ!3,000円未満ベスト5
5位
南北フランス品種がカリフォルニアで奇跡のセパージュ
ロワール地方原産のシュナン・ブランと南東部ローヌ地方の原産のヴィオニエ(Viognier)がカリフォルニアで奇跡のセパージュ。エレガントな果実味あふれるアロマと、ふくよかで嫌味のない酸味が印象的。白身魚の料理によく合うのでデイリーワインとして最適で、コストパフォーマンスにも非常に優れています。シャルドネとは違う味わいが魅力的。
4位
高い醸造技術を持つワイナリーが手がける高コスパ白ワイン
厳選した契約農家から集めたブドウをテイスティングし、特に品質が優れたもののみでワインをリリースしているワイナリーキャッスル・ロックの白ワイン。ステンレスのようなキレのある酸味と、凝縮感のある果実味のバランスの良さが特徴。様々な料理と合わせることができます。
3位
ワイルドホース セントラル コースト ヴィオニエ
カリフォルニア・ヴィオニエ100%から生まれた注目の白ワイン
著名なワイン評論家のロバート・パーカーが注目している白ワインです。アルコール度数が高く、非常にしっかりとしたストラクチャーが特徴。花のような華やかなアロマと柑橘系のニュアンスが、すっきりとした余韻を醸し出してくれます。フルーツソースなどに合う生春巻きなどとマリアージュさせると絶品です。
2位
エスタンシア ソーヴィニヨンブラン
カリフォルニアンスタイルが存分に楽しめる一本
優れた醸造技術により、タンニンの強さや苦みを軽減し、ソーヴィニヨン・ブランの魅力を最大限に引き出しています。キリッとした酸味と上品な味わいが非常に爽やかな印象。白身魚のカルパッチョなどと相性が抜群です。
1位

価格以上に感じるリッチな「シャルドネ」感
フレッシュなフルーツを感じさせる豊かな果実味とそれを包み込む酸味、しかし舌触りは非常にクリーミーで上品なニュアンスが特徴。鼻から抜けるブラッドオレンジやアーモンドのようなアロマがまた上品で、余韻を長く楽しめます。非常に満足感があるデイリーワインとしてはもちろん、急な来客などにお出しするワインとしても全く問題がありません。
来客用や特別な日に!3,000円~5000円ベスト5
5位

オーナーの名前が入ったこだわりのキュヴェ
非常に高品質なブドウを栽培しているカレラの自社畑マウント・ハーランのシャルドネを使った白ワイン。日本限定で輸入されています。ファーストアタックはオレンジや洋ナシなどのアロマ、その後に感じるミネラル感や樽香が絶妙で、フィニッシュはゆっくり消えていきます。日本限定というスペシャル感も特別な日にぴったり。
4位

日本人とコラボしたラベルが話題の特別感がある一本
カリフォルニアで有名なワイナリー「オー・ボン・クリマ」と、コンテンポラリー・アーティスト、た京都造形芸術大学の教授としても有名な椿昇(ツバキノボル)氏がコラボ。「ツバキラベル」を持つ日本限定リリースの白ワインです。ももやあんずのようなふくよかなアロマと、長い余韻が楽しめます。特別な日に、「限定」という特別感が一層雰囲気を盛り上げるでしょう。
3位
収量を抑えて収穫されるシャルドネの高品質な味わい
冷涼な気候で栽培されたセントラル・コーストサン・ルイ・オビスポの同地区最古の畑「ウルフヴィンヤード」のシャルドネを使い、エレガントな味わいを実現。収量を抑えて収穫されたシャルドネは、凝縮された果実実と十分な酸が保たれ、その味わいは価格以上。特別な日に特別な人と是非味わってみてください。
2位

カリフォルニア最大の試飲会で一躍有名になった香り高き白ワイン
2016年3月にカリフォルニアで開催されたカリフォルニアワインの試飲会で、「フローラル!」という声が上がった程、まるで花束を飲んでいるような素晴らしいアロマが特徴。その華やかなフローラルの香りは、まさに名前の由来である白い花を想像させます。味わいも爽やかで、特別な日に選ぶワインとして文句なしです。
1位
衝撃を受ける微発泡が癖になる
ニューヨーク・タイムズの単独特集が組まれる程注目を浴びる、個性的で上質なワインを次々と生み出しているブロック・セラーズ。
そのワイナリーが生み出した、微発泡の白ワイン。アルコールの一次発酵中に瓶詰めする事により、瓶内で再び発酵、その過程で微炭酸が残されるそうです。
一般的なスパークリングワインとは異なる、口の中でやさしく弾けタッチする、微発泡の心地よさは癖になります。
弾ける優しい泡がアロマを更にふくらませるので、満足感も一層ふくらみます。
この個性溢れる白ワインは特別な日に選ぶワインとしてももちろん、プレゼントとしても喜ばれる事でしょう。
まとめ
近年日本でも人気のあるカリフォルニアのワイン。
その中でもセントラル・コーストの白ワインは、様々なスタイルや力強い味わいながらも豊富なバリエーション、そして価格帯の幅広さで、ワイン初心者でもかなり楽しめるはずです。
カジュアルなワインも多いので、肩の力を抜いてセントラル・コーストの白ワインを楽しんでみてください。
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