コート・ド・ボーヌは意外と知られていない赤ワインの産地です。
コート・ド・ボーヌと言えば高級白ワインをたくさん生産しているイメージが強いですが、美味しい赤ワインもたくさんあります。
好みのワインを選びたいけど、ブルゴーニュは何かと複雑で多少知識がないと完全にお手上げですよね。
そこで今回は、コート・ド・ボーヌの美味しい赤ワインの選び方について解説します。
お値打ちのなブルゴーニュの赤ワインがきっと見つかるはずですので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
コート・ド・ボーヌとは
コート・ド・ボーヌは、フランス・ブルゴーニュ地方に位置するワインの銘醸地です。
ブルゴーニュ地方には、銘醸地として名高いコート・ドールという丘陵地帯があります。
この丘は北部と南部に分けられ、北部をコート・ド・ニュイ地区、南部をコート・ド・ボーヌ地区といいます。
コート・ド・ボーヌはよく「シャルドネの聖地」と言われますが、実は卓越した赤ワインも充実している産地。
白ワインで有名なピュリニー・モンラッシェやムルソーでも赤ワインを造っており、知る人ぞ知る高品質なワインが多く造られています。
>>【ソムリエ監修】ブルゴーニュワインの特徴は?人気おすすめ10選も紹介
コート・ド・ボーヌの赤ワインの特徴
白ワインの産地としてのイメージが強いコート・ド・ボーヌ。
そんなコート・ド・ボーヌで造られる赤ワインにはどんな特徴があるのでしょうか。
高品質かつ親しみのある味わい
コート・ド・ボーヌの赤ワインは、高貴ながらも親しみのある味わいが特徴です。
華やかで風格のあるコート・ド・ニュイと比べ、コート・ド・ボーヌの赤はボディが軽めで、飲み頃も早く訪れます。
しかしながら、お隣のコート・ド・ニュイと比較すれば、コート・ド・ボーヌを線が細いと感じる人は多いようです。
確かにインパクトの強いワインは多くありませんが、軽くて早飲みのワインばかりかというと、そうではありません。
コート・ド・ボーヌの赤ワインは一般的に硬いもの(飲み頃に時間がかかるワイン)が多いです。
理由のひとつはコート・ド・ボーヌの特徴である石灰質の土壌。
ミネラル分が多いゆえに硬く、味わいが開くまでには長い熟成期間が必要です。
飲み頃に達したコート・ド・ボーヌの赤ワインは芳醇で、とても素晴らしい味わいとなります。
赤ワインの生産量が全体の60%
コート・ド・ボーヌのワインと言えば、2つのモンラッシェやムルソーなど、白ワインの銘醸地として知られています。
そのイメージに反し、コート・ド・ボーヌのワイン生産量は、実は赤ワインが60%を占めているのです。
白ワインばかりに目が向きがちなコート・ド・ボーヌは、知る人ぞ知る高品質な赤ワインの産地でもあります。
ブルゴーニュの赤ワインはロマネ・コンティやジュヴレ・シャンベルタンなどを有するコート・ド・ニュイだけでなく、コート・ド・ボーヌにも注目したいところです。
掘り出しもののブルゴーニュの赤ワインを探したい方には、ぜひコート・ド・ボーヌをおすすめします。
コート・ド・ボーヌの格付けについて
コート・ド・ボーヌのワインは18の村が格付けワインとなっています。
さらにその村の中には7つのグランクリュ(特級畑)が存在します。
村名 | 生産ワイン | グランクリュ |
ラドワ・セリニィ | 赤・白 | コルトン【赤・白】 コルトン・シャルルマーニュ【白】 |
ペルナン・ヴェルジュレス | 赤・白 | コルトン【赤・白】 コルトン・シャルルマーニュ【白】 |
アーロス・コルトン | 赤・白 | コルトン【赤・白】 コルトン・シャルルマーニュ【白】 |
サヴィニィ・レ・ボーヌ | 赤・白 | |
ショレイ・レ・ボーヌ | 赤・白 | |
ボーヌ | 赤・白 | |
ポマール | 赤 | |
ヴォルネイ | 赤 | |
モンテリ | 赤・白 | |
オーセデュレス | 赤・白 | |
サン・ロマン | 赤・白 | |
ムルソー | 赤・白 | |
ブラニィ | 赤 | |
ピュリニー・モンラッシェ | 赤・白 | モンラッシェ【白】 シュバリエ・モンラッシェ【白】 バタール・モンラッシェ【白】 ビアンヴィニュ・バタール・モンラッシェ【白】 |
シャサーニュ・モンラッシェ | 赤・白 | モンラッシェ【白】 バタール・モンラッシェ【白】 クリオバタール・モンラッシェ【白】 |
サン・トーバン | 赤・白 | |
サントネイ | 赤・白 | |
マランジェ | 赤・白 |
このように見ると、コート・ド・ボーヌの18の村ではすべて赤ワインが造られていることがわかります。
その一方で、グランクリュに選ばれる7つの畑のうち、赤ワインは1つしかありません。
これを見ればコート・ド・ボーヌは白ワインの銘醸地であることが明白です。
ですが、「黄金の丘(コート・ドール)」の一部を担うコート・ド・ボーヌは、高品質な赤ワインを生み出すに十分な環境が揃っています。
栽培されている黒ブドウ品種も、コート・ド・ニュイ地区と同じくピノ・ノワールが主体です。
白ワインに注目が行きがちであるからこそ、お値打ちなブルゴーニュの赤ワインがコート・ド・ボーヌには眠っているのです。
>>【ソムリエ執筆】ブルゴーニュのおすすめ赤ワイン15選!特徴から選び方まで解説
コート・ド・ボーヌの赤ワインの選び方
こちらでコート・ド・ボーヌの赤ワインの選び方を解説します。
味わい・生産者・価格をもとに、コート・ド・ボーヌの赤ワインを選んでいきましょう。
味わいで選ぶ
ブルゴーニュでは、村や畑など場所の名前がワイン名となります。
これらの村や畑ごとにワインの個性が違うのがブルゴーニュの面白いところ。
そして、風土や天候などによりその土地でしか出せないワインの味わいを、「テロワール」といいます。
ブルゴーニュワインの味わいを知るには、村単位の特徴を知ることがポイントです。
フルボディならこの3村を狙え!
・力強く男前なポマール
どっしり、重厚な赤ワインといえば、ポマール村のワイン。
村名でも十分パワフルですが、中でも力強いのは一級畑リュジアンです。
引き締まった強いタンニン、血を思わせるニュアンスがとても野性的。
逞しく男前なワインですので、フルボディのワイン好きなら気に入ること間違いなしでしょう。
・ふくよかで官能的なヴォルネイ
風格がありながら、女性的な肉付きのよさがあり官能的なのが、ヴォルネイ村のワイン。
いい造り手も多いため、村名でもそのテロワールはしっかり堪能できます。
特に一級畑のカイユレはふくよかで美しい品質です。
・上品でエレガントなコルトン
コート・ド・ボーヌで唯一赤の特級畑であるコルトン。
コルトンの特徴は、土壌成分やテロワールがエリアの中でも細かく分かれているところ。
共通の味わいをまとめにくいのですが、スケールの大きい上品なワインが多く造られています。
特級畑ならではの凝縮感がたっぷりで、深い余韻に浸れるような一級品のワインを楽しめるでしょう。
ライトボディならこれ!
ライトボディならコート・ド・ボーヌ・ヴィラージュがおすすめ。
コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュは、複数の村で造られたワインをブレンドしたもの。
赤い果実の溌剌とした味わいがとてもチャーミングで、同時に繊細な優美さも持ち合わせています。
熟成を想定していないワインなので、少し品質の高いテーブルワインとしておすすめです。
重い赤ワインが苦手でも十分楽しめますよ!
生産者で選ぶ
ブルゴーニュのワイン生産者に話を聞くと、必ず出てくるのが「テロワール」という言葉。
ワインの造り手はみな、ワインを造る上でほぼ同様の作業を行っているはずなのです。
しかし、出来上がるワインはたとえ同じ土地で造ったとしても、生産者ごとにそれぞれ味わいが違うのが不思議ですよね。
以下、信頼できるコート・ド・ボーヌの3つの生産者をご紹介します。
軽快でエレガント ジョゼフ・ドルーアン
ジョゼフ・ドルーアンはボーヌに本拠地を置く大手ネゴシアン(契約農家からブドウを買い付けてワインを造る業態)。
ブドウとテロワールの個性を重視し、その特徴を生かしていくワイン造りを行っています。
そんな彼らの造るワインは、つねに果実味が活き活きとしていて軽快でありながら、滋味深い余韻がじんわりと長く続きます。
いたずらに重厚なワインに走らず、「ドルーアンスタイル」の分かりやすいワイン造りを追求する素晴らしい生産者です。
ドルーアンが手掛けたものであれば、どんなワインでも安心して購入できます。
パワフルでしなやか ルイ・ジャド
ルイ・ジャドもブルゴーニュ全域で活躍する大手ネゴシアンのひとつ。
そして、ドメーヌ(自社畑を持ち、栽培、醸造、瓶詰めまですべて行う生産者)としても錚々たる畑を保有し、感動的なワインを生み出しています。
ルイ・ジャドのワインが素晴らしいのは、凝縮感がありパワフルでありながら、決してしなやかさを失わないところ。
ブルゴーニュ人が大切にするテロワールも味わいにしっかり反映されており、上質なワインを飲んだ満足感を与えてくれます。
ニュートラルでノンストレス アルベール・ビショー
アルベール・ビショーはネゴシアンのほかに6つのドメーヌを持っています。
ユニークなのは、各ドメーヌが独立したチーム制を採っているところ。
チーム員はそれぞれその土地のテロワールを知り尽くすエキスパートたちです。
現当主の「ブドウ・人・自然環境を尊重するワイン造り」という信念のもと、ストレスのないニュートラルなワインが造られています。
どのワインも、ピノ・ノワールの個性と各土地のテロワールが見事に表現された素晴らしい味わいです。
>>【ソムリエ監修】アルベール・ビショーのワインの特徴、種類、おすすめも紹介
価格で選ぶ
コート・ド・ボーヌのワインを価格で選ぶ場合、上記で説明をした格付けが大きく関わってきます。
低格付けのものは価格が安く、高格付けのものは高くなります。
以下にそれぞれの格付けの価格帯を表にまとめました。
どのランクのものが、どの程度の価格帯で購入できるかの目安になると思いますので、参考にしてください。
格付け(A.O.C) | 具体的なA.O.C | 価格帯 |
ブルゴーニュ全域 | ブルゴーニュ・ルージュなど | 2,000~5,000円 |
コート・ド・ボーヌ地区 | オート・コート・ド・ボーヌなど | 2,000~5,000円 |
村名 | ポマール、ヴァルネイなど | 3,500~10,000円 |
一級畑(プルミエ・クリュ) | ヴァルネイ・1er1・カイユレなど | 4,000~20,000円 |
特級畑(グラン・クリュ) | コルトン | 10,000~50,000円 |
※ブルゴーニュ・ルージュはコート・ド・ボーヌ地区の格付けではありませんが、ブルゴーニュのすべての格付けを記載するために、表に含めています。
コート・ド・ボーヌのおすすめ赤ワイン10選
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商品名 | メゾン・アン・ベル・リー オート・コート・ド・ボーヌ | ドメーヌ・シャルル・ペール・エ・フィーユ ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ | フィリップ・コラン マランジュ・1er・ラ・フュシエール | ラペ ショレイ・レ・ボーヌ | ジョゼフ・ドルーアン コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ |
詳細 | 生産国:フランス A.O.C.:サン・トーバン 品 種:ピノ・ノワール | 生産国:フランス A.O.C.:ボーヌ 品 種:ピノ・ノワール | 生産国:フランス A.O.C.:マランジュ・プルミエ・クリュ 品 種:ピノ・ノワール | 生産国:フランス A.O.C.:ショレイ・レ・ボーヌ 品 種:ピノ・ノワール | 生産国:フランス A.O.C.:コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ 品 種:ピノ・ノワール |
商品リンク | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
5位
ジョゼフ・ドルーアン コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ
A.O.C.:コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ
品 種:ピノ・ノワール
家庭料理にも合わせやすいお手頃ブルゴーニュ
コート・ド・ボーヌ内の数村のブドウをブレンドして造った、飲み口のいい赤ワイン。
果実味が生き生きとしていて、とてもチャーミングです。軽快でバランスがよく、食中酒としても最適。
難しいことを考えずに、気楽に楽しめます。
合うお料理:ハムとパセリのゼリー寄せなど。
味わい | ブドウ品種 | 村名・格付け |
ミディアムボディ | ピノ・ノワール | コート・ド・ボーヌ ヴィラージュ |
香り | カシス、ラズベリー |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
4位
ラペ ショレイ・レ・ボーヌ
A.O.C.:ショレイ・レ・ボーヌ
品 種:ピノ・ノワール
名門ドメーヌが手掛ける優美な赤
ペルナン・ベルジュレスの名門ドメーヌ、ラペの手掛けるショレイ・レ・ボーヌです。
赤いベリー系の果実味が心地よく、タンニンが柔らかな繊細で優美なワインです。
比較的軽快なので、赤ワインが苦手でも美味しくいただけます。
合うお料理:ピッツア・マルゲリータなど。
味わい | ブドウ品種 | 村名・格付け |
ミディアムボディ | ピノ・ノワール | ショレイ・レ・ボーヌ |
香り | フランボワーズ、チェリー |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
3位
フィリップ・コラン マランジュ・1er・ラ・フュシエール
A.O.C.:マランジュ・プルミエ・クリュ
品 種:ピノ・ノワール
あまり知られていない村の一級畑を賢くゲット!
マランジュは、約30年前に新設された比較的新しいA.O.C.。
知名度があまり高くないため、一級畑でもこの価格で購入できます。
フィリップ・コランのマランジュは、骨太でありながら果実味が柔らかく、飲みやすいワインに仕上がっています。
合うお料理:ウフ・アン・ムーレットなど。
味わい | ブドウ品種 | 村名・格付け |
ミディアムボディ | ピノ・ノワール | マランジュ/プルミエ・クリュ |
香り | カシス、ミント |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
2位
ドメーヌ・シャルル・ペール・エ・フィーユ ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ
A.O.C.:ボーヌ
品 種:ピノ・ノワール
気取らずに飲めてしまうお手軽ボーヌ!
柔らかなワイン造りに定評のあるドメーヌ・シャルル・ペール・エ・フィーユ。
このワインからは赤系果実のフレッシュなベリーの風味が感じられます。
手の込んだ料理よりも、シンプルな生ハムやトマト煮込みなどと相性が良いです。
テーブルワインとして気軽にボーヌのワインを楽しみたい方には最適でしょう。
合うお料理:フレッシュトマトのパスタ
味わい | ブドウ品種 | 村名・格付け |
ミディアムボディ | ピノ・ノワール | ボーヌ |
香り | レッドプラム、梅 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
1位
メゾン・アン・ベル・リー オート・コート・ド・ボーヌ
A.O.C.:サン・トーバン
品 種:ピノ・ノワール
ミネラルを感じる旨味に満ちた1本!
体に染み込んでいくようなピュアな味わいを感じることができます。
イチゴやラズベリーのような果実感の中に、ハーブや花のような風味も。
味わいはみずみずしくもミネラルが感じられ、酸味とともに味わい全体を引き締めています。
複雑性がありつつもするすると飲めてしまう、非常に完成度の高いワインです。
合うお料理:鴨肉のコンフィ
味わい | ブドウ品種 | 村名・格付け |
ミディアムボディ | ピノ・ノワール | サン・トーバン |
香り | 野いちご、バラ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
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商品画像 | |||||
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商品名 | アロース・コルトン プルミエ・クリュ レ・フルニエール | フランソワ・ミクルスキ ポマール | ルイ・ジャド ボーヌ・1er・クロ・デ・ズルシュール | アルベール・ビショー アロース・コルトン | ヴォルネイ ヴィエイユ・ヴィーニュ |
詳細 | 生産国:フランス A.O.C.:コルトン・グランクリュ 品 種:ピノ・ノワール | 生産国:フランス A.O.C.:ポマール 品 種:ピノ・ノワール | 生産国:フランス A.O.C.:ボーヌ・プルミエ・クリュ 品 種:ピノ・ノワール | 生産国:フランス A.O.C.:アロース・コルトン 品 種:ピノ・ノワール | 生産国:フランス A.O.C.:ヴォルネイ 品 種:ピノ・ノワール |
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5位
ヴォルネイ ヴィエイユ・ヴィーニュ
A.O.C.:ヴォルネイ
品 種:ピノ・ノワール
古樹からつくられる威厳ある味わい
ポマールを思わせるようなリッチな骨格が感じられます。
スミレの花やブラックベリーなど、繊細で濃密なアロマが漂います。
味わいは極めて滑らかで、ゆっくりと伸びていくエレガントな余韻を楽しめるでしょう。
今からでも美味しくいただけますが、熟成のポテンシャルも感じます。
合うお料理:ラムチョップ
味わい | ブドウ品種 | 村名・格付け |
フルボディ | ピノ・ノワール | ヴォルネイ |
香り | ブラックチェリー、リコリス |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
4位
アルベール・ビショー アロース・コルトン
A.O.C.:アロース・コルトン
品 種:ピノ・ノワール
果実味豊かでウマいアロース・コルトン
アルベール・ビショーのアロース・コルトンは、果実味が豊か。
きめの細かいタンニンがスムーズで飲み心地がよく、ついおかわりしたくなる美味しさです。
この村のものは村名でも味わいのしっかりしたものが多く、改めてテロワールの偉大さを感じます。
合うお料理:ローストビーフなど。
味わい | ブドウ品種 | 村名・格付け |
ミディアムボディ | ピノ・ノワール | アロース・コルトン |
香り | プラム、すみれの花 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
3位
ルイ・ジャド ボーヌ・1er・クロ・デ・ズルシュール
A.O.C.:ボーヌ・プルミエ・クリュ
品 種:ピノ・ノワール
ルイ・ジャドの懐刀(ふところがたな)的ワイン
クロ・デ・ズルシュールは、ルイ・ジャドが古くから単独所有する歴史ある畑です。
その味わいは、ボーヌ一級畑の中でも最も優れたもののひとつ。
しっかりした骨格を持ちながら果実味もタンニンも柔らかい、バランスの取れたワインです。
合うお料理:少し熟成の進んだブリ・ド・モー(白カビチーズ)など。
味わい | ブドウ品種 | 村名・格付け |
フルボディ | ピノ・ノワール | ボーヌ/プルミエ・クリュ |
香り | レッドベリー、スパイス |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
2位
フランソワ・ミクルスキ ポマール
A.O.C.:ポマール
品 種:ピノ・ノワール
ムルソーの造り手が放つ絶品ポマール!
フランソワ・ミクルスキは白ワインの造り手ですが、侮るなかれ。
赤ワインの味わいも絶品です。
このポマールは凝縮した果実味、湿った土のニュアンスがあり、とても男性的。
タンニンもしっかりしており、余韻が長く続きます。一度は試すべきワインです。
合うお料理:仔羊のローストなど
味わい | ブドウ品種 | 村名・格付け |
フルボディ | ピノ・ノワール | ポマール |
香り | プラム、腐葉土 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
1位
アロース・コルトン プルミエ・クリュ レ・フルニエール
A.O.C.:コルトン・グランクリュ
品 種:ピノ・ノワール
三ツ星レストランのソムリエも惚れ込んだコルトン
コート・ド・ボーヌで唯一の特級畑となっているコルトンの銘柄。
ブラックベリーやスミレの華やかさに加え、大地やキノコなどの熟成香が混在します。
口に含めばシルキーな舌触りがあり、ゆっくりと鼻から抜けていく甘美な余韻は思わず目を閉じてしまうほど。
プルミエ・クリュの壮大な味わいを感じることのできる、ぜひ飲んでいただきたい特別な1本です。
合うお料理:ブッフ・ブルギニョン
味わい | ブドウ品種 | 村名・格付け |
フルボディ | ピノ・ノワール | レ・フルニエール/プルミエ・クリュ |
香り | ブラックチェリー、ローズマリー |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
コート・ド・ボーヌの赤ワインに合わせるおつまみ
最後にコート・ド・ボーヌの赤ワインに合わせるおつまみをご紹介します。
お値打ちのブルゴーニュワインをぜひ、美味しいおつまみと一緒にお楽しみください。
生ハム
お手軽なおつまみとしては生ハムをおすすめします。
程よい塩気と旨味を持つ生ハムは、どんなワインとも相性抜群です。
芳醇な風味のコート・ド・ボーヌと合わせるなら、肉の風味が強い熟成ものの生ハムを用意したいところ。
いつもより少し奮発した生ハムを合わせれば、至福のペアリングを楽しめるはずでしょう。
エスカルゴ
ブルゴーニュで生まれたフランス料理・エスカルゴ。
エスカルゴはぶどうの葉を好んで食べることから、昔からワインのお供として食べられていました。
ニンニクとパセリ、バターで味付けした「エスカルゴのブルゴーニュ風」は、ワインとの相性抜群です。
地のものを合わせるペアリングをしたい方は、ぜひエスカルゴをお試しください。
エスカルゴの代わりに食感の似た貝類を使っても良いでしょう。
ブッフ・ブルギニョン
ブッフ・ブルギニョンは、ブルゴーニュの伝統料理である牛肉の煮込みです。
牛肉や野菜を赤ワインで煮込むことで、肉がホロホロと柔らかくなり味わいにもコクが生まれます。
コート・ド・ボーヌの赤ワインとの相性はこの上ありません。
材料さえ揃えれば作るのは難しくありませんので、ワインパーティーなどでぜひお試しください。
肉じゃが
日本の家庭料理である肉じゃがもブルゴーニュの赤ワインとよく合います。
出汁で煮込んだ肉と野菜は、滋味あふれるコート・ド・ボーヌの赤ワインとうまく調和します。
醤油の風味は赤ワインと相性がいいので、肉じゃがは醤油を効かせてしっかりと煮詰めるのがおすすめです。
お好みでオリーブオイルや胡椒をかければ、立派なワインのおつまみになります。
照り焼きチキン
甘辛い照り焼きチキンもコート・ド・ボーヌの赤ワインとピッタリ。
照り焼きの甘辛い味わいとジューシーな鶏肉が、熟成感のあるコート・ド・ボーヌの赤ワインによく合います。
照り焼きソースに赤ワインを隠し味として入れることで、より味わいの一体感が増すでしょう。
肉の脂身と照り焼きソースと、ワインの渋みや酸味が混然一体となる組み合わせをぜひお楽しみください。
多様なテロワールを楽しむのがコート・ド・ボーヌの醍醐味
白ワイン銘醸地と思われがちなコート・ド・ボーヌの赤ワインをご紹介しました。
力強いもの、ふくよかなもの、エレガントなもの、軽快なものなど、さまざまなタイプの赤ワインが造られることが分かっていただけたと思います。
そして、その味わいを造るのはテロワール。
テロワールはブルゴーニュの魅力を語る上で不可欠なものです。
ぜひこの記事を参考に、コート・ド・ボーヌのいろいろなテロワールを飲み比べてみてくださいね!
もっとブルゴーニュについて知りたい方はこちらの記事もご参考ください
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