カルベ社はボルドーで最も有名なワイン卸売業者のひとつ。
ボルドー全土をはじめ、フランス国内の銘醸地から集めたブドウで多彩かつコスパの良いワインを生産しています。
今回はカルベのワインについて、その特徴や選び方、おすすめ銘柄をソムリエがご紹介します。
カルベのワインとは
カルベ社は、1818年にフランスのローヌで創業した老舗のネゴシアンです。
ネゴシアンとは、ブドウ農家からブドウやワインを買い付け、ワインの製造や熟成などを行い販売するワインの仲介業者のことを指します。
1800年代当時のフランスは、ワイン産業が急速に発展し、ボルドーを中心に多くのワイン商やネゴシアンが登場していました。
この時期はパリ万博でかの有名なメドックの格付けが発表されたことから、ボルドーのワインが国際的に注目されるようになり、品質の向上やブランド力の強化が一層求められる時代でした。
多くのネゴシアンが市場の拡大を目指し、単にブドウやワインを仕入れて販売するだけの業態となっていた中、カルベ社は独自のアプローチを採用。
彼らは提携する生産者に対して最新の技術や知識の紹介・指導を行うことで、ワインの品質の向上を目指しました。
この誠実な姿勢は、ボルドー全域からの一流の農家や醸造家の信頼を受け、多くの生産者との連携を築き上げました。
また、日本においてもカルベ社のワインは長年にわたり愛されており、日本でフランスワインを普及させる大きな役割を果たしました。
>>【ソムリエ監修】ボルドーワインの特徴を徹底解説!産地の特徴、選び方、おすすめ銘柄もご紹介
カルベのワインの特徴
カルベのワインにはどのような特徴があるのでしょうか。
こちらでカルベのワインの特徴について解説してきます。
良質なボルドーワイン
カルベ社は1818年に創設され、それ以来ボルドーのワイン産業の歴史と成長に一緒に歩んできました。
彼らのモットーは「ぶどうの気品ある香りがダイレクトに出る最高品質のワインづくり」。
ボルドー全土から厳選されたブドウを使用し、各産地の特性や魅力を最大限に引き出すワイン作りを追求しています。
特にメドック地区やサン・テミリオンといった名高い銘醸地でのワイン生産は、多くの愛好家からの絶大な支持を受けています。
また、提携する生産者への最新技術の導入や、品質向上のための指導を惜しまないこともカルベ社の特徴です。
1926年にはフランスのワイン商として初めてワイン醸造研究所を設立。
醸造技術からブドウの栽培に至るまで、ワインの品質を高めるための研究を現在も続けています。
コストパフォーマンスに優れている
カルベ社提供するワインはどれもリーズナブルな価格で高品質のものばかり。
彼らのコストパフォーマンスに優れたワインは、ネゴシアンという生産体系が生み出していると言えます。
ワイン商であるカルベ社は、数多くのブドウ栽培と契約を結び、大量のブドウを仕入れることで仕入れ価格を抑えることが可能です。
また、様々な地域のブドウ農家と契約することは、ブドウが不作に陥った場合のリスクヘッジにもなります。
品の高いブドウを常に仕入れることができる体制は、品質の安定したワインが生産できるというメリットも。
さらに、カルベ社は前述したように、ワインに関する研究に熱心なネゴシアンです。
一般的なネゴシアンと比べてワイン醸造の技術は一線を画しており、これもコストパフォーマンスに優れたワインを生み出す大きな要因と言えるでしょう。
カルベのワインの選び方
カルベのワインを選ぶ時のポイントをお伝えしましょう。
種類で選ぶ
カルベの赤ワイン
赤ワインはボルドーの代表的な品種、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロを主体に、産地ごとのワインを楽しむことができます。
ボルドー各地の優良なブドウを集めて造られたリーズナブルな価格のミディアムボディは、テーブルワインにピッタリです。
サン・テミリオンなどの銘醸地の名前を冠したワインは、上質な味わいのフルボディ。
特別な日にふさわしい逸品です。
カルベの白ワイン
白ワインはシャルドネやソーヴィニヨン・ブランを主体に、セミヨンやソーヴィニヨン・グリなども使われています。
軽めに仕上げたカジュアルなワインから、樽熟成で深みのある味わいの高級ワインまで幅広いラインナップ。お好みに合わせて選ぶことができます。
どれも辛口で、料理に合わせやすい味わいです。それぞれ飲み比べるのも楽しいでしょう。
カルベのロゼワイン
カルベが取り扱うロゼはカベルネ・フランとメルロを使ったスパークリングワインです。
シャンパーニュと同じ伝統的な製法で作られており、きめ細やかな泡があるのが特徴。
フレッシュな香りと優しい味わいで、幅広い料理に合う美味しさです。
カルベのスパークリングワイン
スパークリングワインは、ロゼの他にユニブランで造られた「ヴーヴエリーゼ ブリュット ブランドブラン」があります。
柑橘系果実の香りが爽やかな辛口で、繊細で長く続く泡が特徴。
食前酒や、軽い食事に合わせて飲みたい1本です。
品種で選ぶ
カベルネ・ソーヴィニョン
カベルネ・ソーヴィニョンは赤ワインの王様と呼ばれるほど人気のある品種です。
深い紫色やガーネット色の濃色な外観、しっかりとしたタンニンと濃厚なボディが特徴です。
カシスやブラックベリー、プラムなど果実の風味、ミントや杉のような樹木の香りが感じられます。
熟成するとタバコや革、スパイスなどの風味が加わることでより複雑に。
ボルドーらしいフルボディの赤ワインがお好みの方はカベルネ・ソーヴィニヨンを選ぶと良いでしょう。
>>【ワイン教養】カベルネ・ソーヴィニヨンを解説!品種特徴や豆知識、おすすめ銘柄などご紹介!
メルロー
メルローは滑らかな口当たりと柔らかいタンニンが特徴のブドウ品種です。
カベルネ・ソーヴィニョンよりもやや果実味が豊かで、渋みや酸味は抑えめ。
ブルーベリーやプラム、チェリーなどの風味が豊富で、加えてチョコレートやコーヒーの香りも感じられることが多いです。
まろやかな味わいの赤ワインをお求めの方はメルローをぜひ。
>>【ソムリエ監修】メルロの人気おすすめワイン25選を紹介!特徴も解説
シャルドネ
シャルドネは白ワインの中で最も人気のあるブドウ品種の一つです。
栽培地や熟成方法により、多様なスタイルのワインを生み出します。
フレッシュなタイプのシャルドネは、青リンゴや洋梨、レモン、トロピカルフルーツのような果実の風味があり、いきいきとした酸味があります。
樽熟成されたシャルドネは、バニラや焦がしバター、クリームブリュレのようなリッチな風味が特徴です。
シャルドネを選ぶ際はフレッシュなものか、樽熟成のものかをチェックすると良いでしょう。
>>【ソムリエ監修】シャルドネの人気おすすめワイン30選!特徴を徹底解説
ソーヴィニョン・ブラン
ソーヴィニョン・ブランは鮮やかな酸味とハーブや柑橘類のニュアンスを持つ白ワインのブドウ品種です。
グレープフルーツやパッションフルーツ、ライム、そして青々としたハーブの香りも感じられます。
フレッシュで爽やかな口当たりと澄んだ酸味が魅力で、しっかりと冷やすことで美味しくいただけるでしょう。
清涼感たっぷりのワインが好みの方におすすめです。
>>【ワイン教養】ソーヴィニョン・ブランとは?品種特徴や味わい、おすすめ銘柄までご紹介!
価格で選ぶ
カルベのワインは比較的リーズナブルで、テーブルワインなら2,000円未満の予算で探すことができます。
特別な日や来客へのおもてなしには、3,000円以上5,000円未満の予算で十分クオリティの高いものを見つけることができるでしょう。
カルベのおすすめワイン9選
カルベのワインでオススメの、9つのラインナップをご紹介します。
フルボトル(750ml)の高級ワインには、
- ・高い
- ・飲み切るのが大変
- ・他と比較できない
という悩みがありますよね。
ホームワインは高級ワインが100mlで4本ずつ届くから、ワインの違いをわかりたい方にオススメ。本サイトの編集長ソムリエ佐々木が監修した学習コンテンツや、2023年にスタートしたソムリエによるコンシェルジュサービスも大人気。
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※販売数には限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。
商品画像 | |||||||||
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商品名 | ヴーヴエリーゼ ブリュット ブランドブラン | クレマン・ド・ボルドー ロゼ カルベ | カルベ セレクション デ プリンス ボルドー | カルベ レゼルブ(白) | カルベ シャルドネ | カルベ マルゴー | カルベ サンテミリオン | カルベ セレクション デ プリンス ボルドー 赤 | カルベ カベルネソーヴィニヨン |
詳細 | アルコール度数 11 % 味わい 辛口 原産国名 フランス メーカー名 グラン・シェ・ド・フランス | アルコール度数 11 % 味わい 辛口 原産国名 フランス メーカー名 サントリー | アルコール度数 12 % 味わい 辛口 原産国名 フランス メーカー名 サントリー 果実 % 白ブレンド | アルコール度数 12 % 味わい 辛口 原産国名 フランス メーカー名 サントリー 果実 % 白ブレンド | アルコール度数 13 % 味わい 辛口 原産国名 フランス メーカー名 グラン・シェ・ド・フランス | アルコール度数 13.5 % ボディー ミディアムボディ 原産国名 フランス メーカー名 サントリー 果実 % 赤ブレンド | ボディー フルボディ 原産国名 フランス メーカー名 サントリー 果実 % 赤ブレンド | アルコール度数 13 % ボディー ミディアムボディ 原産国名 フランス メーカー名 サントリー 果実 % 赤ブレンド | アルコール度数 13 % ボディー ミディアムボディ 原産国名 フランス メーカー名 グラン・シェ・ド・フランス |
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赤ワイン
カベルネソーヴィニヨンの個性が際立つ!
カルベ カベルネソーヴィニヨン
ボディー ミディアムボディ
原産国名 フランス
メーカー名 グラン・シェ・ド・フランス
しっかりしたタンニン
カベルネ・ソーヴィニヨン100%で造られています。
品種特有のしっかりしたタンニンと熟した果実味がバランスよく、ほのかな苦味が心地よい味わい。
樽熟成による滑らかさと、カベルネ・ソーヴィニヨン由来のほおずき香が口いっぱいに広がります。
コクのあるフルボディで、料理の味を引き立てる美味しさです。
種類 | ブドウ品種 |
赤ワイン | カベルネ・ソーヴィニヨン |
香り | カシス、西洋スギ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロが絶妙のバランス!
カルベ セレクション デ プリンス ボルドー 赤
ボディー ミディアムボディ
原産国名 フランス
メーカー名 サントリー
果実 % 赤ブレンド
穏やかな味わい
カベルネ・ソーヴィニヨンをベースにメルローをブレンドした、本格派ボルドーワインです。
カシスのような色濃い果実の風味とほどよい酸味、滑らかなタンニンが特徴のミディアムボディ。
穏やかな味わいが好きな人におすすめです。
種類 | ブドウ品種 |
赤ワイン | カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロー |
香り | プラム、メントール |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
優しい味わいのメルロ!
カルベ サンテミリオン
原産国名 フランス
メーカー名 サントリー
果実 % 赤ブレンド
伝統のボルドー
ローマ時代からの伝統を誇る赤ワインの産地、サン・テミリオンで収穫したブドウを使っています。
メルローを主体に、カベルネ・フランを少量ブレンド。
フランボワーズのような赤い果実のような香りが魅力的です。柔らかい果実味とソフトな口当たり。
品種の個性が前面に出た、優しい味わいのワインに仕上がっています。
伝統のボルドーワインの味わいを手軽に楽しみたい人におすすめです。
種類 | ブドウ品種 |
赤ワイン | メルロー/カベルネ・フラン |
香り | ブルーベリー、スミレ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
女性的な味わいのカベルネ・ソーヴィニヨン!
カルベ マルゴー
ボディー ミディアムボディ
原産国名 フランス
メーカー名 サントリー
果実 % 赤ブレンド
優しくまろやか
ボルドー地方メドック地区、マルゴー村のワインは、女性的な優しい味わいが人気を呼んでいます。
カルベマルゴーは、その典型とも言えるワイン。
カベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、メルローをブレンドしています。
優しくふくらみある香りと、まろやかで果実味豊かな味わいは「赤ワインの女王」と呼ぶのにふさわしい逸品です。
種類 | ブドウ品種 |
赤ワイン | カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロー |
香り | カシス、クローブ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
白ワイン
フレッシュなソーヴィニヨン・ブラン!
カルベ セレクション デ プリンス ボルドー
テーブルワイン向け
ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンをブレンドした辛口です。
花や熟した果実を思わせる香りで、しっかりとした厚みのある口当たり。クセのない爽やかな味わいです。
ボルドーワイン初心者向けのリーズナブルなワイン。
和食をはじめ幅広い料理に合わせやすいので、テーブルワインに最適です。
種類 | ブドウ品種 |
白ワイン | ソーヴィニョン・ブラン/セミヨン |
香り | レモン、ハーブ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
まろやかなシャルドネ!
カルベ シャルドネ
樽熟成で深い味わい
シャルドネを100%使用。6ヶ月の樽熟成を行なっています。
輝きのあるレモンイエローで、洋ナシやパイナップルなどの果実系の香りに、樽由来のバニラのニュアンスも感じられます。
シャルドネ特有のレモンのような酸味と、まろやかな味わい。
長い余韻が楽しめる辛口です。キリッと冷やしてお召し上がりください。
種類 | ブドウ品種 |
白ワイン | シャルドネ |
香り | 白桃、トースト |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
樽熟成のソーヴィニヨン・ブラン!
カルベ レゼルブ(白)
切れ味抜群
ソーヴィニヨン・ブランと、ソーヴィニヨン・グリをブレンドしています。
新樽で発酵した後、6ヶ月の樽熟成を経て瓶詰された辛口。
厚みのある風味ながら、フルーティーで切れ味のよい魅力的な味わいです。
来客へのおもてなしとして、恥ずかしくない逸品。特別な日の1本にもおすすめです。
種類 | ブドウ品種 |
白ワイン | ソーヴィニョン・ブラン/ソーヴィニヨン・グリ |
香り | パッションフルーツ、ヴァニラ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
ロゼワイン
カベルネ・フランとメルロが造るきめ細やかな泡!
クレマン・ド・ボルドー ロゼ カルベ
フレッシュな香りとコク
1990年にAOCに昇格したクレマン・ド・ボルドーのロゼ。
ボルドーを代表する品種、カベルネ・フランとメルローを使い、シャンパーニュと同じ伝統的な製法である9ヶ月間の瓶内2次発酵で作られています。
これにより、とてもきめ細やかな泡立ちのロゼ・スパークリングワインに仕上がりました。
赤いベリーのようなフレッシュな香りで、コクのある味わい。
サーモンのマリネや生ハムなどに合わせてどうぞ。
種類 | ブドウ品種 |
ロゼ | カベルネ・フラン/メルロー |
香り | ラズベリー、グレープフルーツ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
渋み | ★☆☆☆☆ |
スパークリングワイン
繊細で優雅な泡!
ヴーヴエリーゼ ブリュット ブランドブラン
フルーティーな辛口
ラングドック・ルーションで収穫されたユニブランを使用。
きめ細かく、長く続くデリケートな泡が魅力の辛口スパークリングワインです。
レモンやグレープフルーツなどの柑橘系果実の香り、白い花や白桃のニュアンスも感じられます。
優雅な味わいと、調和のとれた酸味。
食前酒や、デザートワインとしてお楽しみください。
種類 | ブドウ品種 |
スパークリングワイン | ユニブラン |
香り | シトラス、洋梨 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
カルベのワインに合わせる料理
こちらでカルベのワインに合わせる料理をご紹介します。
高品質なボルドーワイン合う料理を厳選したので、ぜひ組み合わせをお楽しみください。
ステーキ肉
ボルドーを代表するフルボディの赤ワインにはやはりステーキ肉が最高の組み合わせ。
脂の乗ったジューシーなステーキ肉と、しっかりした渋みのある赤ワインは互いの良さを引き立てあう関係にあります。
カベルネ・ソーヴィニョンやメルローを主体としたカルベ社のワインがおすすめです。
特にカベルネ・ソーヴィニョンは、その濃厚な果実味と渋みの強さがステーキ肉の旨みを引き立ててくれるでしょう。
ハンバーグ
肉料理であるハンバーグも赤ワインにおすすめ。
ステーキ肉よりも柔らかな味わいのハンバーグは、メルローを使った赤ワインを合わせると良いでしょう。
トマトソースやデミグラスソースなどの甘くコクの味付けには、柔らかなかつ果実味豊かなメルローが最適です。
牛肉100%のハンバーグをシンプルに塩コショウで頂く場合は、パワフルなカベルネ・ソーヴィニヨンがおすすめ。
生牡蠣
生牡蠣は独特の塩味とミネラル感が特徴のシーフードです。
これにはフレッシュで酸味の効いた白ワインが合います。
辛口に仕上げたシャルドネやソーヴィニョン・ブランをベースを合わせると良いでしょう。
牡蠣にレモンやハーブを添えて味わいうような、抜群のペアリングを楽しむことができます。
サーモンのレアステーキ
サーモンのレアステーキにはロゼワインがおすすめ。
カルベ社のロゼスパークリングはその中でも最高の組み合わせと言えます。
ロゼの華やかな風味と程よいコクがサーモンの旨味を受け止め、爽快な泡立ちがジューシーな油を洗い流してくれます。
ロゼだけでなく、白のスパークリングワインもよく合うでしょう。
【ワイン教養】ネゴシアンとは?
カルベ社はワイン生産者でありますが、その形態としては「ネゴシアン」に分類されます。
そのネゴシアンとはいったい何なのかをこちらで解説していきます。
ネゴシアンはワイン生産者であり仲介業者
ネゴシアンとは、フランスのワイン業界で重要な役割を果たすワイン産業の生産者及び仲介者です。
彼らは、多くの小規模ブドウ栽培農家からブドウを購入し、それをもとにワインを製造、熟成、ボトリングし、市場やレストラン、小売店などに販売します。
中にはすでに瓶詰めされたワインを仕入れ、ラベルを張り替えてワインを販売するネゴシアンも。
そのためネゴシアンとひと口に言っても、単に流通の仲介的な役割を果たすものや、ワインの醸造から手掛けるものまでその形態は多岐にわたります。
シャトー・ドメーヌ・ネゴシアンの違い
ワインの生産者はネゴシアンのほかにも「シャトー」や「ドメーヌ」などの分類があります。
これらはどのように違いがあるのでしょうか。
それぞれの特徴を以下にまとめてみました。
項目 | シャトー | ドメーヌ | ネゴシアン |
主な産地 | ボルドー地方 | ブルゴーニュ地方 | フランス各地 |
ブドウ畑 | 自社畑を所有 | 自社畑を所有 | 自社畑を所有しない |
ブドウ栽培 | 自社 | 自社 | 外部から仕入れる |
ワイン醸造 | 自社 | 自社 | 自社or外部から仕入れる |
熟成 | 自社 | 自社 | 自社or外部から仕入れる |
瓶詰め | 自社 | 自社 | 自社or外部から仕入れる |
出荷 | 自社 | 自社 | 自社 |
特徴や傾向 | 大規模かつ高品質 | 小規模で個性的 | 幅広いラインナップ |
このように、シャトーやドメーヌは自社でワインの栽培からワイン醸造、出荷までを一貫して行っています。
一方でネゴシアンはワイン造りのいずれかのタイミングで、外部からブドウやワインを仕入れてその後の工程を行っていることがわかります。
こうしてみると「ブドウ栽培からワイン醸造まで一貫して行うシャトーやドメーヌの方が優れている」と考える方も少なくないはずです。
ですが、ネゴシアンの中にはカルベ社のように豊富なワイン造りの知識を持ち合わせ、各地の良質なブドウを集めてワイン醸造から携わっている生産者も多くあります。
そのためネゴシアンだからといって、ワインの質が劣るとは一概には言えないでしょう。
カルベはコスパ抜群のボルドーワイン!
カルベのワインのおすすめを9本、ご紹介しました。
ボルドーをメインに選りすぐったブドウで造られたワインは、伝統が息づいた味わいが魅力。
手軽にボルドーワインを試したい人におすすめです。
ご紹介したラインナップを参考に、ぜひお気に入りの1本を見つけてください!
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