カレラ(Calera)のワインを解説!人気の理由やラインナップごとの味わい・値段をご紹介

2023/08/31 アメリカ

「カレラワインとはどんなワイン?」
「カレラワインの味わいや値段相場は?」

カレラワインについて知るには、まずカレラの創業者”ジョシュ・ジェンセン”氏や産地の特徴、とある人物やメディアについて知る必要があります。

そこでこの記事では、そんなカレラの概要をはじめ、日本市場限定銘柄を含めた全12銘柄の味わい、記事最後ではおすすめペアリング例も合わせてご紹介しています。

ぜひ最後までご覧ください。

▶︎カレラワインのラインナップを見たい方はコチラ

執筆者/監修者

田中 純平

✔︎J.S.Aワインエキスパート ✔︎WSET Level3 ✔︎J.S.A SAKE DIPLOMA

大学時代のスペイン留学中にワインの虜となった飲兵衛ライター。 卒業後はフリーランスとして独立し、スペイン語レッスンや(株)楽天グループにて翻訳業務を担当する傍ら、お酒の人気Webメディア複数サイトにて監修ライターを務める。 今はワインD2C会社「HOME WiNE」にも携わり、お客様のワイン相談にお答えするソムリエコンシェルジュサービスを担当しています。

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1.カレラとは

カリフォルニアを代表するピノ・ノワールの名手として知られる造り手が、「カレラ」

“カリフォルニアのロマネ・コンティ“という評価が世界中のワイン愛好家の目に止まり、一時は市場から姿を消すほど人気を博しました。

そんなカレラを創業し、いち早くカリフォルニアの地にてピノ・ノワールを推奨した人物が創設者のジョシュ・ジェンセン氏。

彼の情熱と哲学あってのカレラの魅力について、これから詳しく見ていきましょう。

カレラの名前の由来

カレラ(Calera)は、スペイン語で「石灰岩でできた焼き窯」の意味。
畑にある1866年製の焼き窯がモデルとなっており、ワイナリーのシンボルマークとしてラベルにも描かれています。

 

カレラワインの今

Free Wine Barrel photo and picture

実はカレラ、ジョシュ・ジェンセン氏の後を継ぐものがいなかったため、2017年にワイナリーが売却されています。

購入したのはなんと、ナパを代表するメルローのスペシャリストであるダックホーン・ヴィンヤーズ。

理由は、ジェンセン氏とダックホーンオーナーの親交が深かったことが大きかったとされています。

買収当初は4年間のワインコンサルタント兼取締役として、ジェンセン氏の活躍が期待されていましたがなんと、2022年にジェンセン氏が他界。

しかし、ジェンセン氏のエッセンスはダックホーン・ヴィンヤーズにてしっかりと引き継がれています。

経営権こそダックホーンになりましたが、今後もカレラのワインはリリースされ続けることでしょう。

ただし、オーナーが変わればワインのスタイルが変化する可能性は十分ありますので、愛好家として今後の動向は注目です!

2.カレラを知る上で欠かせない3つのポイント

カレラのワインを語る上で欠かせないポイントは大きく3つ。

こうした背景の知識があるのとないとでは、同じカレラを飲んでいても味わい方が全く変わるはずです。

それでは、以下3つのテーマについて順に解説していきます。

①創業者 “ジョシュ・ジェンセン”氏について

②マウント・ハーランというカレラだけのAVA

③人気に火をつけた一人の男と人気ワイン漫画

 

【ポイントその1】カレラの創業者 “ジョシュ・ジェンセン”氏について

カレラ創業者のジョシュ・ジェンセン氏は、カリフォルニアを代表するピノ・ノワールのパイオニアの一人。

イギリス留学中にワインの魅力にどっぷりハマり、その後はワイン修行のため銘醸地ブルゴーニュへと渡ったことが全ての始まり。

かの有名なDRC社やドメーヌ・デュジャック、シャトー・グリエにてワイン醸造を学んでいくにつれ、あるとき彼は一つの野望を抱きます。

それが、「自国でロマネ・コンティを超えるワインを造ること」。

そして帰国後はピノ・ノワールに適した気候・土壌を持つ産地を探し求め、その末ついに辿り着いたのがマウント・ハーランだったのです。

 

【ポイントその2】マウント・ハーランというカレラのみ認められたAVA

Free Vineyard Sunrise photo and picture

ピノ・ノワールの本場ブルゴーニュと同じ石灰質土壌の地を追い求めて2年、ついに見つけたのが標高約700mほどに位置するマウント・ハーランAVA。

ここは元々、石灰岩の採掘場だったこともあって土壌は見事な石灰質土壌。

それに加え、高い標高や海風による冷涼さに、ブドウが熟すには十分な日照量を備えたベストなテロワールだったのです。

そして1990年、未開の地にてカレラが手がけるワインがあまりにも品質が高いため、カレラのみに与えられた原産地呼称「マウント・ハーランAVA」が認定されたのです。

AVAとは

American Viticultural Areas の略で「アメリカ政府承認ブドウ栽培地域」を指す言葉。
→いわゆるフランスの「AOC」、スペインの「DOC」といった原産地呼称のようなもの。

 

【ポイントその3】ロバート・パーカー氏と人気ワイン漫画の評価

カレラの名が一気に世に広まる最初のきっかけが、ロバート・パーカー氏。

「結局ロバート・パーカーかい!」ってツッコミたくなりますが、カルトワインで分かる通り、当時の彼の影響力はそれほど凄かったのです…。

今ではカレラの売り文句として知られる、”カリフォルニアのロマネ・コンティ”を最初に言ったのも実は彼。

そして、2003年には次のようにカレラを大絶賛します。

 

カレラはニューワールドだけではなく、地球上で最も魅力的なピノ・ノワールのスペシャリストのひとつだ!

 

パーカーがここまで言うのですから、当時の反響はそれはそれは凄かったことでしょう。

以降、各有名ワイン雑誌やコンテストにても数々の功績を残し、2007、2008、2011年には造り手にとって名誉ある賞を総なめ。

その後の人気は海外のみにとどまらず、日本では大人気ワイン漫画「ソムリエ」でも取り上げられ話題に。

このように2000年代は多方面から話題につきず、カレラが世界的に知られるきっかけの年となりました。

カレラワインの当たり年

カレラワインの当たり年については、以下のようなヴィンテージが特に評価されています。

・2018年
・2016年
・2013年
・2007年
・2004年

2018年

2018年は、カリフォルニア全体で好条件に恵まれた年で、カレラでも高品質なワインが生まれました。

特にピノ・ノワールは、豊かな果実味と優れた酸味のバランスが評価されています。

2016年

2016年は、収穫量が少なかったものの、品質は非常に高いヴィンテージとなりました。

カレラのピノ・ノワールは、濃縮感のある果実味と複雑な風味が特徴です。

2013年

2013年は、カリフォルニアの多くの地域で優れたヴィンテージとなった年です。

カレラでも、ピノ・ノワールを中心に、バランスの取れた高品質なワインが生まれました。

2007年

2007年は、カリフォルニア全体で古典的な当たり年と言われるヴィンテージです。

カレラのピノ・ノワールは、エレガントな果実味と良い酸味を持ち、長期熟成に適しています。

2004年

2004年は、冷涼な気候に恵まれ、果実味と酸味のバランスに優れたヴィンテージとなりました。

カレラのピノ・ノワールは、ピュアな果実味と上品な風味が特徴です。

3.カレラの全ラインナップ12種類をご紹介!

それでは、カレラの銘柄を各カテゴリーごとにご紹介していきます。

カレラのワインは4,000円〜3万円と幅広い価格帯にあり、カテゴリーごとに味わいにも明確な違いが見られます。

特に単一畑シリーズは旧世界さながら、区画ごとの魅力を味わえるため、ぜひともお試しいただきたいシリーズです!

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カレラ ピノノワール セントラルコースト カレラ ピノノワール セントラルコースト 詳細情報 度数:14.5% 味わい:フルボディ 産地:アメリカ、カリフォルニア、セントラルコースト 品種:ピノ・ノワール しあわせワイン倶楽部で詳細を見る >

“カリフォルニアのロマネコンティ”の愛称で知られる上質な赤ワインが「カレラ」。

カリフォルニアらしい明るい果実味がありつつも、どこかフランスのピノ・ノワールを彷彿とさせる綺麗な酸味も備えています。

ブルゴーニュ好きの方にこそ飲んでほしい一本です!

香りいちごジャム、ローズマリー
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆

ジョシュ・ジェンセン シリーズ

日本市場向けに特別に造られているのがこの「ジョシュ・ジェンセン シリーズ」。

創業者の名を冠した特別なシリーズがなぜ日本限定で!?って思いますよね。

実はカレラにとって日本市場は自国に次ぐ第2位のマーケット。

常に正当な評価をし続け、サポートしてくれている日本への感謝の意が込められているのです。

カレラ ジョシュ ジェンセン セレクション ピノ・ノワール

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日本市場向けということもあり、カレラのラインナップでも日本人人気の高いピノ・ノワールの一本。

セントラル・コースト広域のワインに、自社畑のマウント・ハーランのものを贅沢にブレンド。

カレラらしいイチゴジャムやスミレ、シナモンやハーブ感が見事に調和した一本です。

シリーズ品種ボディ
ジョシュ・ジェンセン セレクションピノ・ノワールミディアムボディ

 

カレラ ジョシュ・ジェンセン セレクション シャルドネ

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日本市場向けということもあり、カレラのラインナップでも日本人人気の高いシャルドネの一本。

先ほどのピノ・ノワール同様、マウント・ハーランの高品質なブドウを一部使用し、ワインに厚みと複雑味をプラス。

洋梨に白桃、マスクメロンにバターやトーストの芳醇なアロマが続く仕上がりとなっています。

シリーズ品種ボディ
ジョシュ・ジェンセン セレクションシャルドネミディアムボディ

 

セントラル・コースト シリーズ

カレラのラインナップ中、スタンダードキュヴェとして位置するのが広域の「セントラル・コースト シリーズ」。

カレラが目指すブルゴーニュさながらのエレガントさと、カリフォルニアらしい果実味のボリューム感が一体となった仕上がり。

現在、ピノ・ノワールとシャルドネの2銘柄がリリースされています。

カレラ ピノノワール セントラルコースト

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カレラの入門編ピノとして人気な一本がこちら。

赤系・黒系ベリーの完熟した果実味が交互に折り重なりあい、カレラ特有のハーブや土っぽいニュアンスが続きます。

このレンジではやはりブルゴーニュとは似ても似つきませんが、ニューワールドらしいピノ・ノワールの味わいは存分にお楽しみいただけます。

シリーズ品種ボディ
セントラル・コースト(広域)ピノ・ノワールミディアムボディ

カレラ シャルドネ セントラルコースト

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カリフォルニアの冷涼産地のシャルドネを堪能するにはまずはこの一本から。

カリフォルニアらしいリッチな果実味と樽香を纏いつつ、最後のまとまりにセントラル・コーストのテロワールやカレラの特徴がうかがえます。

「カレラ=ピノ・ノワール」というイメージを払拭してくれるような、素晴らしい品質に仕上がっています。

シリーズ品種ボディ
セントラル・コースト(広域)シャルドネミディアム+ボディ

 

マウント・ハーラン シリーズ

セントラル・コースト シリーズの上級キュヴェとなるのがこの「マウント・ハーラン シリーズ」。

マウント・ハーランAVAの自社畑ブドウのみで構成されており、現在はシャルドネとヴィオニエの2銘柄がリリースされています。

シャルドネに関してはコート・ド・ボーヌの白ワイン銘醸地を彷彿とさせ、ヴィオニエに関してはシャトー・グリエ仕込みの洗練さが伺えます。

ピノ・ノワールばかり注目されるカレラですが、このシリーズの白ワインも侮れませんよ!

カレラ ヴィオニエ マウント・ハーラン

実はあまり知られていないカレラのヴィオニエワインがこちら。

ジェンセン氏がローヌの名門、シャトー・グリエの手伝いをしていた際に虜になったのがヴィオニエ。

当時アメリカになかったヴィオニエ種を最初に自国へ持ち込み広めたのも、実は彼だったのです。

それほど重要な意味を持つ当銘柄は、品種特徴である魅惑的なアロマと心地よい苦味を呈したバランス感に優れた仕上がりです。

シリーズ品種ボディ
マウント・ハーランヴィオニエフルボディ

カレラ シャルドネ マウント・ハーラン

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カレラのラインナップで最上級に位置するシャルドネワインがこちら。

旧世界と新世界のいいところ取り、そう表現するしかない非常に洗練された仕上がりです。

果実味の熟度に由来する甘みと豊かな樽香が見事に調和し、何より余韻にかけての上品な酸が全体の印象を見事にまとめています。

「カリフォルニアのシャルドネなんてただコッテリしてるだけ!」なんてイメージをお持ちの方にこそ、ぜひ試していただきたい一本です。

シリーズ品種ボディ
マウント・ハーランシャルドネフルボディ

 

単一畑シリーズ

マウントハーランAVAの中でもピノ・ノワールに適した特異な個性を持つ単一畑から造られる最上級キュヴェがこの「単一畑 シリーズ」。

「ド・ヴィリエ」「ミルズ」「ライアン」「リード」「セレック」「ジェンセン」の6銘柄がリリースされています。

ちなみに、畑名の由来はこれまでカレラに深く関わりのあった恩人の名前から来ているそう。

ワイン造りに「畑」は欠かせませんが、それ以上に欠かせないのはやはり「人」。

恩を大切にするジェンセン氏の人柄が垣間見える気がしてなりません。

ピノ・ノワール ド・ヴィリエ

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開墾されたのが最も新しいながら、恐ろしいポテンシャルを秘めたカレラの末っ子ワインが「ド・ヴィリエ」。

満を持してリリースされた当銘柄の特徴といえば、なんといってもそのしっかりとしたストラクチャーと濃い果実味。

実際にワイン界隈の人々とブラインドで飲むと、他の単一畑を抑えてこのド・ヴィリエが常に高評価になるほどコスパにも優れた一品です。

銘柄名は、カナダ人作家のマルク・ド・ヴィリエ氏に由来。

彼が著した、『ロマネ・コンティに挑む~カレラ・ワイナリーの物語~』がカレラのPRに大きく貢献したことへの感謝の意としてつけられました。

シリーズ品種ボディ
単一畑ピノ・ノワールフルボディ

ピノ・ノワール ミルズ

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DRCの「グラン・エシェゾー」を彷彿とさせる味わいとして人気の「ミルズ」。

グラスに注いだ瞬間からお花畑にいるかのような豊かな芳香性を発揮し、味わい深さはありつつも非常に飲み心地のいい仕上がり。

南東向きの斜面に位置していることもあり、6銘柄の中でもかなり力強いアロマと凝縮感を備えています。

銘柄名は、マウント・ハーランの地の開拓に協力してくれた友人、ジョン・エヴェレット・ミルズ氏に由来。

シリーズ品種ボディ
単一畑ピノ・ノワールフルボディ

ピノ・ノワール ライアン

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カレラの畑の中でも最も標高の高い場所で造られるのが「ライアン」。

標高の高さゆえの凝縮感と引き締まった酸が感じられ、特有の鉱物的なミネラル感も余韻に続きます。

また、価格に対しての品質が非常に高く、ジェンセン氏もお墨付きの一品であることは有名な話。

実は隠れ注目No.1だと筆者は思っており、隙あれば狙っている銘柄でもあります。

銘柄名は、カレラの畑を長年見守ってきたヴィンヤード・マネージャーであるジム・ライアン氏に由来。

シリーズ品種ボディ
単一畑ピノ・ノワールフルボディ

ピノ・ノワール リード

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カレラの畑の最小区画から生まれる長期熟成型のワインが「リード」。

北向きの斜面かつ粘土質土壌ということで、ブドウは非常にゆっくりと成熟。

ゆえにブドウは繊細かつ凝縮感のある唯一無二のアロマを蓄える事ができ、素晴らしい熟成能力もワインに与えます。

カレラ特有のいちごジャムやシナモン、ローズマリーのアロマが顕著に感じられながら、熟成ポテンシャルも申し分ありません。

銘柄名は、ワイナリー設立の資金援助をしてくれた友人、ビル・リード氏に由来。

シリーズ品種ボディ
単一畑ピノ・ノワールミディアム+ボディ

ピノ・ノワール セレック

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6銘柄中最もミネラル感に富み、高い熟成ポテンシャルを秘めているとされる「セレック」。

蔵出し価格はカレラの中で最も高いですが、市場的な人気はジェンセンの方がやや勝るため、マーケットではジェンセンより安価になることも。

とはいえ価格・品質ともにジェンセンと常に1,2位を争う人気銘柄で、しばしば「ラ・ターシュ」の風格を備えているとまで称されます。

銘柄名は、ジェンセン氏をピノ・ノワールに目覚めさせ、ロマネ・コンティでの修行を進めた友人であるジョージ・セレック医師に由来。

シリーズ品種ボディ
単一畑ピノ・ノワールミディアム+ボディ

ピノ・ノワール ジェンセン

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カレラの原点であり、”カリフォルニアのロマネ・コンティ”と呼ぶに相応しい品格を備えている「ジェンセン」。

ジェンセン氏が最初に目をつけ購入し、DRCの苗木を植栽したとされるワイナリーの歴史的にも大きな意味を持つ畑なのです。

※DRCの苗木についてはすでに否定されており、今ではその噂だけが一人歩きしています…

さらに市場人気も最も高く、まさに名実ともにカレラのトップキュヴェに相応しい一品として君臨しています。

若いうちはエネルギーに満ち溢れていますが、熟成と共に味わいは昇華し、えも言わぬ官能的なアロマを呈してくれます。

銘柄名は、ジョシュ・ジェンセン氏の父であるスティーブ・ジェンセン氏に由来。

シリーズ品種ボディ
単一畑ピノ・ノワールミディアム+ボディ

4.カレラに合わせるおすすめ料理

最後にご紹介するのは、カレラと相性抜群のペアリング例です。

各レンジのワインごとにピッタリの料理をご紹介していますので、ぜひお試しください!

セントラル・コースト・シリーズ✖️キノコのソテー

ピノ・ノワールのペアリングで、まず真っ先に検討したいのがキノコ料理。

キノコの土っぽい香りやソテーにすることで生まれる香ばしさと滑らかな質感が、カレラのピノ・ノワールの赤い果実の風味や滑らかなタンニンと完璧に調和。

両者の複雑さを一層引き立てる絶妙なペアリングを生み出してくれます。

また、鶏肉や豚肉といった肉料理とも相性がいいので、その際にソテーしたキノコを添えてあげてもいいかもしれません。

マウント・ハーラン・シリーズ ヴィオニエ✖️バターチキンカレー

他のワインでは難しいペアリングを何なくこなしてくれるヴィオニエは、バターチキンカレーのようなエスニックな料理と相性抜群。

色々なレシピがありますが、ヨーグルトやココナッツミルクを使用すると、より一層ヴィオニエとマッチしてくれます。

また、フルーツソースや八角、シナモンを使った料理、幅広い種類のチーズとも当銘柄はピッタリです。

単一畑・シリーズ✖️ラムチョップ

ジェンセンやセレックをはじめとした単一畑シリーズのカレラは、どれも繊細な果実味としっかりとしたミネラル感を持つ仕上がり。

さらに、カレラ特有のローズマリーやタイム、森の下生えのような奥ゆかしいアロマも料理に寄り添って欲しいところ。

こうしたワインの果実味と深みを検討すると、ラムチョップのようなジューシーな味わいやその特有の風味とのマッチが期待できます。

ハーブやガーリックでマリネされたラムチョップとカレラ高級レンジの品々にて、贅沢なペアリングのひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

カレラのワインは、カリフォルニアのピノ・ノワールを語る上では欠かせないワインの一つ。

今は亡き創業者、”ジョシュ・ジェンセン”氏の情熱と独自のワイン造りの哲学は、今もなおカレラのワイン一本一本に息づいています。

特に、カレラが提供する全12銘柄は、それぞれがカリフォルニアの新境地であるマウント・ハーランの特徴を最大限に生かした逸品ばかり。

そして、当記事で取り上げた飲み方や料理のペアリングも、カレラのワインをより深く味わうための鍵となるでしょう。

今回ご紹介したワイナリーの知られざる魅力や背景にあるストーリーを知った上で、ぜひカレラのワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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