「アメリカの赤ワインにはどんなものがある?」
「おすすめの銘柄は?」
ニューワールドの国の中でも圧倒的な存在感を示すアメリカワイン。
カジュアルで飲みやすいタイプから、ボルドーワインに比肩する高品質なものまでワインのバラエティもさまざまです。
この記事では、そんなアメリカの赤ワインの特徴、選び方の解説から、おすすめの赤ワインまでをソムリエがご紹介します。
アメリカワインの知名度を世界に広めた「パリスの審判」や、合わせる料理についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
アメリカの赤ワインの特徴
パワフルな味わい
アメリカの赤ワインの全体的な特徴はパワフルでボリュームのある味わい。
カリフォルニアを中心としたアメリカのワイン産地は、日照時間が長く温暖な気候があります。
そのため、豊かな香りと果実味を持った完熟ブドウを栽培することができるのです。
さらにワインの熟成に使用されるアメリカンオーク素材の樽は、バニラやココナッツなどの甘い風味が特徴。
アメリカ産のワインはフランスなどのワインに比べて複雑味や個性が控え目で、万人ウケするタイプの味わいに仕上がっています。
パワフルな赤ワインが生産されているのは、アメリカのボリューミーでワイルドな食文化も影響しているでしょう。
わかりやすい味わいのアメリカの赤ワインは、ワインに飲み慣れていない方にも人気です。
自由なワイン造り
自由の国・アメリカではワイン造りにもその精神が活きています。
フランスなどいわゆる旧世界のワインは、厳格なワイン法のもとにワインが生産されるのが特徴です。
アメリカでも1978年にワイン法が制定されました。
しかし、その内容はヨーロッパの国々のように厳格なルールは決められていません。
縛りが少ないワインづくりが出来る点がアメリカワインの魅力の一つです。
ワインの歴史と経験に関してはヨーロッパに劣りますが、持ち前の技術力や研究力を駆使することでアメリカワインの品質は急激に向上してます。
フランスワインに打ち勝った「パリスの審判」
アメリカの赤ワインを世界に知らしめたワイン史のビックイベントがあります。
それが「パリスの審判」です。
アメリカの独立200周年を記念する式典を1976年にパリにて開催。
そこではアメリカワインの知名度向上を狙い、アメリカ産とフランス産のワインをブラインドテイスティングする企画が考案されました。
ワイン業界で著名な9人の審査員により、赤・白ワインの評価が行われます。
その結果、赤白どちらもアメリカ産のワインが高評価を勝ち取ったのです。
フランス産のワインは、赤ワインではシャトー・ムートンやオー・ブリオン、白ワインではバタール・モンラッシェなど名だたる銘柄が登場。
それらの銘柄を差し置きアメリカ産の無名銘柄が選ばれたことは、ワイン業界に大きな衝撃をもたらしました。
さらにアメリカの赤ワインの実力を物語るパリスの審判のエピソードがあります。
このブラインドテイスティングは「アメリカワインの試飲」と審査員に伝えられており、ワインの中にフランス産のものがあるとは事前に知らされていませんでした。
まず初めに白ワインのテイスティングを行い、その結果を知らされた時点で審査委たちは初めてフランス産ワインがテイスティングに含まれていたことを知ります。
つまり、その後の赤ワインのテイスティングを行う際には、「アメリカ産・フランス産ワインの飲み比べ」という事実を知った上で審査員は評価を下したということになるのです。
審査員の中にはフランスワインの評判を守るために、フランスワインに高評価を付けようと考えた者もいたことでしょう。
しかし、そのような状態でありながらも高評価に選ばれたのはアメリカの赤ワインだったのです。
このエピソードは、アメリカの赤ワインがボルドーの赤ワインと同等の品質を持っていることを証明しました。
パリスの審判は「ワインは産地が命」という常識を覆し、ワイン新興国に大きな勇気を与えたワイン史のビックイベントだったと言えるでしょう。
味わいはフルボディが多い
アメリカの赤ワインは、概してフルボディで力強い味わいが特徴的です。
特にカリフォルニア州で生産されるカベルネ・ソーヴィニョンやジンファンデルは、濃厚な果実味と高いアルコール度数を持ち、ボリューム感のある味わいが印象的。
これは、カリフォルニアの温暖な気候と豊かな日照により、ブドウが十分に熟すことができるためです。
また、アメリカの赤ワインは、樽熟成を長く行う傾向があり、バニラやスパイスのようなオークの風味が加わることで、さらに豊かで複雑な味わいになります。
アメリカの赤ワインの選び方
アメリカの赤ワインを選ぶポイントは以下の2点です。
・産地で選ぶ
品種で選ぶ
カベルネ・ソーヴィニヨン
カベルネ・ソーヴィニョンはアメリカの赤ワインの代表品種。
ブドウの皮が厚くタンニンを豊富に含むため、長い熟成にも耐えることができます。
フランスを代表する偉大なワインは、10年以上の熟成を経てピークに達するが多いです。
しかし、アメリカのカベルネ・ソーヴィニヨンは若いヴィンテージでも渋みが強すぎることもありません。
早いうちから気軽に楽しめるワインから、長期熟成タイプまで幅広いワインが生産されています。
メルロー
メルローは、カベルネ・ソーヴィニヨンよりもタンニンが少なくエレガントな品種。
メルローからつくられる赤ワインは柔らかで上品な仕上がりとなります。
アメリカのメルローはボルドー地方のメルローと比較すると、よりフルーティでふくよか。
凝縮した果実の味わいと滑らかなタンニンが魅力です。
飲みごたえと飲みやすさを両立した赤ワインがメルローから多く生産されています。
ジンファンデル
ジンファンデルはカリフォルニア州を中心に栽培されている品種。
ブドウの色は濃く、果実の味わいをしっかりと感じるワインとなります。
アメリカのジンファンデルは酸味が穏やかで、果実の凝縮感が素晴らしいパワフルなワインが主流です。
良く熟したジンファンデルから作られるワインは、アルコール度数が高めの長期熟成タイプになります。
ピノ・ノワール
ピノ・ノワールは高貴で上品な風味を感じる品種。
ジューシーな果実味で優しくエレガントなワインに仕上がる傾向があります。
アメリカのピノ・ノワールは、イチゴやラズベリーなどレッドベリー系果実の香りが特徴的。
長期熟成により枯葉やジビエを思わせる香りへと変化していきます。
ブルゴーニュ産のピノ・ノワールとはひと味違う、ふくよかで主張の強い風味を楽しめるでしょう。
産地で選ぶ
カリフォルニア州|ナパバレー・ソノマ
アメリカの赤ワインといえばなんといってもカリフォルニア州。
アメリカワインの約9割を産出する一大産地で、多彩なワインを生み出しています。
安定した温暖な気候に恵まれ、全体的にワインは果実味豊かでボリュームのあるスタイルとなる傾向に。
逆に、造り手の意向でエレガントで優しいタイプ仕上げているワインもあります。
リーズナブルなデイリーワインから超高額で希少なカルトワインまで、世界最高水準の品質を誇っています。
アメリカの赤ワインはまずはカリフォルニアから探すのがおすすめです。
オレゴン州|ウィラメット・ヴァレー
オレゴン州を代表する黒ブドウ品種はピノ・ノワールです。
気候風土がフランス・ブルゴーニュ地方と似ている事もあり、アメリカで最もブルゴーニュに近いスタイルのワインが造られているとも言われています。
アルコール度数はカリフォルニア州などに比べると、若干低めの13%程度のワインが主流。
エレガントで繊細な味わいのワインが多く造られています。
年間生産量が限られる小規模な家族経営のワイナリーが多いのも特徴です。
ピノ・ノワールがお好きな方はぜひオレゴン州のワインを。
ワシントン州|コロンビア・ヴァレー
ワシントン州はアメリカ合衆国西海岸にある最北部の州。
晴れの日が圧倒的に多く、年間で見ても300日は晴天です。
赤ワインは、カリフォルニアの秀逸なワインとボルドーのグランヴァン両方の特質を持つと言われています。
カリフォルニアらしい凝縮した果実味、ボルドーらしい気品ある味わいとフレッシュな酸。
この両方を特質として持つワシントン州の赤ワインは、目覚ましい発展続け人気も年々上昇しています。
安定した美味しさの赤ワインが揃っている産地です。
ニューヨーク州|フィンガー・レイクス
アメリカ東部に位置するニューヨーク州。
ワイン生産量はワシントン州に続いて全米第3位です。
夏場は蒸し暑く冬場は非常に寒い気候風土があり、産地は五大湖周辺に集中しています。
近年、個性豊かなワインを造る新しいワイナリーが増えており、品質や世界的な評価が高まっている産地です。
中でもロングアイランドは、海洋性気候でテロワールも似ており「ニューヨークのボルドー」とも呼ばれています。
ユニークなワインを求めている方にニューヨーク州はおすすめ。
アメリカのおすすめ赤ワイン20選|高級なものから安いものまで
それではこちらでソムリエが厳選したアメリカのおすすめ赤ワイン20選をご紹介します。
手に入れやすい3,000円以下の赤ワインを、ブドウ品種ごとにピックアップしました。
加えていつかは飲みたい憧れの高級ワインもご紹介しますので、気になる銘柄をぜひお試しください。
3,000円以下のカベルネ・ソーヴィニヨンベスト5ランキング
5位
カリフォルニアの個性を表現した、凝縮感のあるカベルネ・ソーヴィニヨン。
ブラックベリーやプラムを思わせる濃厚な果実味に、スパイスやバニラのニュアンスが加わり、複雑で奥行きのある香りを醸し出します。
口に含むと、力強いタンニンと豊かな果実味が調和し、長い余韻へと導きます。
品種 | カベルネ・ソーヴィニョン |
産地 | カリフォルニア州 |
香り | ブラックベリー、バニラ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
4位
セントラル・ヴァレーの恵まれた環境で育まれた、フルーティなカベルネ・ソーヴィニヨン。
チェリーやベリーを思わせるジューシーな果実味に、ほのかなバニラのニュアンスが加わり、親しみやすい味わいを生み出します。
口当たりは滑らかでまろやか。程よいタンニンと果実味のバランスが良く、飲みやすいスタイルに仕上がっています。
品種 | カベルネ・ソーヴィニョン |
産地 | カリフォルニア州 |
香り | チェリー、バニラ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
3位
ワシントン州の特徴を表現した、凝縮感のあるカベルネ・ソーヴィニヨン。
ブラックベリーやカシスを思わせる濃厚な果実味に、ほのかなハーブやスパイスのニュアンスが加わり、複雑で奥行きのある香りを醸し出します。
口に含むと、しっかりとしたタンニンと豊かな果実味が調和し、長い余韻へと導きます。
品種 | カベルネ・ソーヴィニョン |
産地 | ワシントン州 |
香り | ブラックベリー、ハーブ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
2位
家族経営の歴史あるワイナリーが造る、コストパフォーマンスに優れたカベルネ・ソーヴィニヨン。
ブラックチェリーやプラムを思わせる豊かな果実味に、ほのかなスパイスのニュアンスが加わり、親しみやすい味わいを生み出します。
口当たりは滑らかでまろやか。程よいタンニンと果実味のバランスが良く、飲みやすいスタイルに仕上がっています。
品種 | カベルネ・ソーヴィニョン |
産地 | カリフォルニア州 |
香り | ブラックチェリー、スパイス |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
1位
特別なブレンドで造られた限定生産のカベルネ・ソーヴィニヨン。
濃厚なブラックベリーやカシスの果実味に、スパイスやバニラのニュアンスが加わり、複雑で魅力的な香りを醸し出します。
口に含むと、しっかりとしたタンニンと凝縮感のある果実味が見事に調和し、長い余韻へと導きます。
品種 | カベルネ・ソーヴィニョン |
産地 | カリフォルニア州 |
香り | ブラックベリー、バニラ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★☆ |
3,000円以下のジンファンデルベスト5ランキング
5位
ジンファンデルに特化したワイナリーとして1976年レーヴェンスウッドが設立されました。
ジンファンデルをカリフォルニアを代表する品種にまで育てあげた立役者と言われ、今では『ジンファンデルのゴッドファーザー』と呼ばれています。
樽のリッチな風味と、アメリカンチェリーを思わせるフレッシュな果実味が特徴です。
品種 | ジンファンデル |
産地 | カリフォルニア州 |
香り | フルーツバスケット、デーツ |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
4位
生き生きとしたレッドベリーとピンクペッパーにオーク樽由来のスパイシーさが感じられる肉厚な味わい。
素朴さと洗練さが見事に融合したワインになっています。
安定感抜群の味わいなので、ジンファンデル入門としておすすめ。
品種 | ジンファンデル |
産地 | カリフォルニア州 |
香り | ドライイチジク、シナモン |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
3位
ラベルの絵はベル・エポック時代の現存するポスター。
当時の発明品である自転車とそれによって自由を得た女性が「Gladiator(剣闘士)」として描かれています。
アメリカンオーク樽の甘い風味と、ブラックベリーを思わせる濃厚な甘味が魅力。
カリフォルニアの束縛されない大自然の美しさを表現されています。
品種 | ジンファンデル |
産地 | カリフォルニア州 |
香り | ブラックベリージャム、バニラ |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
2位
元ロバート・モンダヴィ醸造長デイヴィット・アキヨシが手掛けるカリフォルニアの自然派では珍しい認証付きワイン。
アイヴォリー&バートの創設者、チャールズ・アイヴォリーとJ.M. バートは、この地の最初期の入植者でした。
ブドウ栽培を始めたのは1916年。その味を今に伝えています。
ナチュラルなブドウの旨味と滑らかな渋みを感じることができるでしょう。
品種 | ジンファンデル |
産地 | カリフォルニア州 |
香り | ラズベリー、黒砂糖 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
1位
売上高世界第1位を獲得したこともあるジンファンデルワイン。
リッチでなめらかなそのテクスチャーとスモーキーな苦味が特徴の存在感あるワインです。
「7つの大罪」をもじって命名された名前もユニーク。
とにかく濃いワインが好きな方はこちらをぜひ!
品種 | ジンファンデル |
産地 | カリフォルニア州 |
香り | ブルーベリージャム、タバコ、スモーキー |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
3,000円以下のピノ・ノワールベスト5ランキング
5位
チャーミングな風味を感じる1本。
「ディストリクト7」という名は、カリフォルニア州に17あるブドウ栽培エリアにおいて、モントレー・カウンティが7番目にあたることに由来しています。
ラズベリーやスモモのような柔らかな果実の風味いっぱいに感じます。
品種 | ピノ・ノワール |
産地 | カリフォルニア州 |
香り | ラズベリー、スモモ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
4位
デ・ローチ・ヴィンヤーズは、サンフランシスコから移住してきたセシル・デローチ氏によってロシアン・リヴァー・ヴァレーに設立されました。
ロシアン・リヴァー・ヴァレーは、カリフォルニア・ソノマ地区でも有名なA.V.Aです。
2003年からは、フランス・ブルゴーニュでピノ・ノワールの生産者として世界的に著名なボワセ・ファミリーによって所有されています。
品種 | ピノ・ノワール |
産地 | カリフォルニア州 |
香り | ラズベリー、チャービル |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
3位
カリフォルニアの名門E.&J.ガロワイナリーが手がける赤ワイン「ダークホース ピノ・ノワール」。
通常ピノ・ノワールは単独で使用されることが多いブドウ品種。
他ブドウ品種とのブレンドによって個性的な旨みが凝縮し、果実由来の豊かなアロマを感じます。
豊かなボディを堪能できるアメリカならではのピノ・ノワールです。
品種 | ピノ・ノワール/グルナッシュ ほか |
産地 | カリフォルニア州 |
香り | ブルーベリー、シナモン |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
2位
高級ピノ・ノワールの名醸地として名高いモントレー。
海から流れ入ってくる冷たい霧が立ち込めた谷に沿って高品質なピノ・ノワールを生み出す畑が連なっています。
1994年とワイナリーの中ではまだ若めなキャッスル・ロック。
そのワインは、オーナーの効率的なマネージメント術によりコストパフォーマンスの高いワインを生み出し続けています。
品種 | ピノ・ノワール |
産地 | カリフォルニア州 |
香り | ストロベリー、紅茶 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
渋み | ★☆☆☆☆ |
1位
ブドウ栽培からワイン造りまで一貫して行っている生産者として、アメリカでも有数の古い歴史を持つブエナ・ヴィスタ。
1857年、カリフォルニアワイン産業の父とも言われるハンガリー人のアゴストン・ハラスティ伯爵がソノマに畑を購入し「ブエナ・ヴィスタ」を設立。
「ブエナ・ヴィスタ」とは、スペイン語で「絶景」という意味です。
なめらかなタンニンと豊かなブラックチェリーの果実味が調和したエレガントなワインに仕上がっています。
品種 | ピノ・ノワール |
産地 | カリフォルニア州 |
香り | ブラックチェリー、バニラ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
いつかは!憧れのカリフォルニアワイン ベスト5ランキング
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世界的有名ワイン誌にて90点を下回ったことのない安定感。
一方で、年間T0p100のランキングでは歴代唯一の1位を2度も獲得するほどの圧巻の品質を誇るワインがこの「ケイマス」。
ナパヴァレーを代表する高級赤ワインをぜひお試しください。
香り | レーズン、ココナッツ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
5位
穏やかな気候と豊かな日照量に恵まれ、カリフォルニアの歴史に残る素晴らしいヴィンテージとなった2012年。
通常であれば相反する品質と収穫量が、共に非の打ちどころのないという偉大な年となりました。
2012年のドミナスは、特に出来が素晴らしかったカベルネ・ソーヴィニヨンを93%にプティ・ヴェルド5%とカベルネ・フラン2%のブレンドです。
品種 | カベルネ・ソーヴィニョン主体 |
産地 | カリフォルニア州 |
香り | ブルーベリー、丁子、なめし皮 |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
4位
カリフォルニア初のボルドーブレンドワインであるインシグニア。
カルフォルニアで最も芳醇で深い味わいを持つ最高峰のワインとして2005年の「Wine Spectator」誌Top100にて世界No.1ワインに輝き、大きな話題を呼びました。
品種 | カベルネ・ソーヴィニョン主体 |
産地 | カリフォルニア州 |
香り | カシスリキュール、シナモン、ナツメグ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★☆ |
3位
オーボンクリマ ピノノワール 35th アニバーサリー[2015]
オー・ボン・クリマの35周年を祝う特別なボトルです。
83ケースのみと数量限定生産で、三角形のラベルが特徴的。
記念すべき年に相応しい、非常にリッチなピノ・ノワールに仕上がっています。
品種 | ピノ・ノワール |
産地 | カリフォルニア州 |
香り | 野イチゴ、紅茶、土 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
2位
カリフォルニアでピノ・ノワールの最初の成功者となったジョシュ・ジェンセンの「カレラ」。
彼のピノ・ノワールへの愛から、アメリカのピノ・ノワールは始まったと言ってもいいでしょう。
その魅力は、その余韻の素晴らしさと、長期熟成が十分可能なワインであること。10~20年後でも味わいのピークが続くだろうと言われています。
品種 | ピノ・ノワール |
産地 | カリフォルニア州 |
香り | イチゴのリキュール、バラ、キノコ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
1位
かの有名なオーパスワンは、ワイン好きなら一度は飲んでみたい憧れの存在。
その中でも傑作とされる2013年。
飲み頃は2021年以降とされており、まさにこれからがベストなタイミング。
特別な日のための特別な1本として存在する至高の赤です。
品種 | カベルネ・ソーヴィニョン/カベルネ・フラン/メルロー ほか |
産地 | カリフォルニア州 |
香り | チェリー、シガー、バニラ |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
アメリカの赤ワインに合わせる料理
ステーキ
アメリカの赤ワインとまず合わせたいのがステーキ肉。
パワフルなアメリカの赤ワインには、同じくボリューム満点の厚切りステーキ肉が相性抜群です。
果実味豊かな風味のワインなので、ステーキの味付けは塩コショウよりも甘辛いソースがおすすめ。
ボリューミーなカリフォルニア産ワインには赤身の牛肉を合わせてガッツリと。
エレガントなピノ・ノワールには鴨肉のフルーツソースなどもよく合うでしょう。
ビーフシチュー
長期熟成型の赤ワインにはビーフシチューがおすすめ。
熟成によって生まれたブラックベリーやダークチョコ、スパイスなどの風味と滑らかな渋み。
しっかりと煮込まれて旨味が凝縮されたコク深いビーフシチューは、複雑かつまろやかな熟成ワインと味わいのレベルがマッチしてます。
ビーフシチューには調味料として赤ワインも使われるので、その点から考えても親和性が高いと言えるでしょう。
上質なアメリカの赤ワインを手に入れたときは、ぜひビーフシチューと合わせてみてください。
うなぎの蒲焼
ぜひ1度試して頂きたいのがうなぎの蒲焼とアメリカの赤ワインの組み合わせ。
うなぎの蒲焼は甘辛いタレを何度も重ね付けして焼き上げるお料理です。
醤油とみりんの甘辛い風味が、渋みが穏やかで果実味豊かなアメリカの赤ワインと良く合います。
うなぎは日本ではスタミナ食材として知られており、パワフルなアメリカの赤ワインと似通った特徴もあるでしょう。
土用の丑の日には、うなぎと一緒にアメリカの赤ワインを合わせてみてはいかがでしょうか?
お好み焼き
関西を代表するソウルフードであるお好み焼き。
お好み焼きも実はアメリカの赤ワインと好相性です。
甘めの味付けのお好み焼きソースは、果実感の強いアメリカの赤ワインとピッタリ合います。
鉄板で焦がされたソースの香ばしさには、少し渋みの強い濃厚なカリフォルニアワインがおすすめ。
自分が好きなように具材を入れて楽しむお好み焼きは、自由の国アメリカとも似た精神がありますね。
お好み焼きとアメリカの赤ワインの組み合わせ、ぜひ試してみてください。
アメリカの赤ワインは果実味豊かでパワフルな味わい!
今回はパワフルな味わいが人気のアメリカの赤ワインについてご紹介しました。
アメリカは国土が広いため、様々な個性のワインと出会うことが可能です。
大量生産可能な体制も整っているため、安くて安定した品質のワインを生み出すことができます。
そして同時にプレミアムワインもリリースできるのがアメリカのすごさ。
ぜひこの記事を参考にアメリカワインを楽しんでみてくださいね。
またアメリカのワインについて詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
>>【ソムリエ解説】アメリカワインのおすすめ15選!特徴や産地の解説も
>>【ソムリエ監修】アメリカのおすすめ白ワイン20選!選び方のコツも解説
>>【ソムリエ監修】ナパ・ヴァレーの人気おすすめ赤ワイン17選!
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