【ソムリエ執筆】ベルモットとは?種類、飲み方からおすすめのベルモットまでご紹介!

2019/07/01
■ワイン■

ベルモット、実はワインの一種であるのをご存知ですか?

今回はベルモット の種類や味わい、飲み方を詳しく解説いたします。

後半ではオススメのベルモットもご紹介しておりますので、是非参考にしてみてください。

ベルモットとは

ベルモット(Vermouth)とは、白ワインをベースにニガヨモギ、コリアンダー、ナツメグなど数十種類のハーブやスパイスを配合して造られたフレーバードワインのことです。

すなわち香草風味の白ワインで、主にイタリアやフランスで生産されています。

アルコール度数は14~20%、食前酒としてやカクテルの材料として使われています。

ベルモットはスイートとドライの2種類あり、それぞれ味や香りが大きく異なります。

ベルモットの種類

ベルモットには甘口と辛口とがあり、様々なカクテルの材料として使用されるなど楽しみ方に幅があります。

ドライベルモット

ドライベルモットはスッキリとした辛口でスイートベルモットよりもシンプル、味にクセが少ないタイプです。

主にフランスで生産されています。白ワインと同じようにそのままでも愉しめますし、カクテル材料として、又はお料理にコクを与えるため隠し味としても使用されます。

ドライベルモットを用いた有名なカクテルといえばやはりマティーニです。

簡単にソーダで割ったり、オンザロックにするだけでも十分愉しめます。

スイートベルモット

イタリアピエモンテ地方産のものがよく知られており大きく分けてロッソ(赤)とビアンコ(白)とがあります。

ロッソ

ロッソは比較的香りや甘味、苦味が全体的に強く独特の味わいをたのしめるタイプです。

ビアンコ

ビアンコは白ワインそのものの風味を生かして香草の香りや苦味は控えめで、ロッソよりも飲みやすいタイプです。

スイートベルモット を使用した有名なカクテルは、マンハッタンやアメリカーノ、ムーランルージュなどが挙げられます。

こちらもソーダで割ったり、紅茶やミントティーに少量入れて風味を愉しむオシャレな飲み方もあります。

ベルモットの飲み方

食前酒

ハーブ系のお酒は食欲を刺激する特徴的な苦味があり、一般的にアペリティフ(食前酒)として親しまれています。

特にイタリアではベルモット がアペリティフの定番です。

飲み方はお好みに合わせて、そのままワイン感覚で愉しむほか、オンザロックやソーダで割るなどさまざまなたのしみ方があります。

カクテル

マティーニ

ドライジンにドライベルモットを加え、オリーブを添えただけの大変シンプルなカクテルです。アメリカの32代大統領フランクリン・ルーズベルト氏や英国のウィンストン・チャーチル氏筆頭に、多くの著名人に愛され、カクテルの王様と呼ばれています。

ジン多くしてより辛口にしたタイプをドライマティーニ、ドライベルモットの代わりにスイートベルモットを使用したカクテルをスイートマティーニといいます。

そのほかバリエーションが非常に豊富なカクテルです。

 

マンハッタン

「カクテルの女王」との異名を持つマンハッタンは、ニューヨークのマンハッタンから見える夕日をイメージして作られたと言われています。(そのほか多くの説があります。)

ウイスキーをベースにスイートベルモット とアンゴスチェラビターズをステアし、砂糖漬けのチェリーを飾った、赤みがかった美しい色のカクテルです。

用いるベルモットをドライに変えればドライマンハッタン、ウイスキーの代わりにバーボンを使用するとバーボンマンハッタンになります。

 

ネグローニ

ネグローニはカンパリにスイートベルモット、ドライジンで作られる苦味の効いた辛口のカクテルです。

イタリアのネグローニ伯爵が、フィレンツェのレストランで食前酒として好んで飲んでいたものが広まったと言われています。

アメリカーノという有名なカクテルがありますが、それに使用するソーダをジンに変えたカクテルで、アルコール度数は高めです。

 

おすすめのベルモット10選

10位 フェルディナンズ ホワイトリースリング バレルエイジド ドライベルモット

フェルディナンズ ザール ホワイトリースリング バレルエイジドヴェルモット

詳細情報
度数:18 %
味わい:甘口
産地:ドイツ

世界初、モーゼル地方のリースリングで造られたワインがベースのベルモット です。

13種類の厳選したハーブや果実を使用、モーゼル地方で伝統的なフォーダーカスクと呼ばれる1000ℓのオーク樽で熟成されています。

9位 ノイリー プラット ドライベルモット

ノイリープラット ドライ ヴェルモット

詳細情報
度数:18 %
産地:ドイツ
品種:ピクプール、クレレット

1813年にフランスで産まれたノイリー プラットは、ドライベルモットの中でも圧倒的な人気と知名度を誇ります。

現在はバカルディマルティーニ社の傘下ブランドで、世界中のバーテンダーから支持されるヴェルモットです。

厳選したハーブの風味が華やかでエレガントな味わいは、カクテルには勿論アペリティフにもぴったりです。

加熱しても香りが残るため多くのシェフがノイリープラットを愛用しています。

8位 ロイヤルブラン ラ カンティニ

ヴェルモット ロイヤル ブラン NV ラ・カンティニ


コニャックに使用されるブドウ品種で造られた白ワインをベースに、ヨモギ、カルダモン、リコリスなど18種類の香草とピノデシャラントを加えた辛口ベルモット 。

レモンやグレープフルーツなどの溌剌としたアロマが心地よく、アルコール度数も16度程度なのでアペリティフにぴったりです。

7位 チンザノ オランチョ

チンザノ ベルモット オランチョ

詳細情報
味わい:甘口
産地:イタリア、ピエモンテ

ベルモットに通常は香草を配合しますが、こちらはオレンジの天然フレーバーを加え、よりフルーティーで飲みやすい甘口タイプです。

オンザロックやソーダ又はオレンジジュースと割っても愉しめる親しみやすい味わい。

ベルモットが初めての方にはクセがないのでオススメです。

6位 ドラン シャンベリードライ

ドラン シャンベリー ドライ

詳細情報
度数:17.5 %
味わい:辛口
産地:フランス

AOC称号を持つフランスで唯一のメーカーです。

創業以来長い歴史の中、天然の高山植物を使用、伝統的なレシピを守って造られています。

ユニブランから造られ、スッキリとした酸にくるみやアーモンドの香ばしいニュアンスが絶妙に調和しています。

そのままワイン感覚でも、又はロックやソーダで割って愉しむのもおすすめです。

5位 ガンチア ベルモット ロッソ

ガンチア ヴェルモット ロッソ

詳細情報
度数:14.8 %
味わい:甘口
産地:イタリア
品種:ロッソ

1850年創立の超老舗、地下のセラーはユネスコの世界遺産登録されているワイナリーです。

ガンチアはアスティスプマンテのイメージが強いですが、実はベルモットもイタリア国内では一番クラシックで人気があります。

甘口のロッソは香草の風味が強くスパイシーな味わいが特徴です。

4位 マンチーノ ベルモットさくら すみれ

マンチーノ・ヴェルモット サクラGEX


2017年、マンダリンオリエンタル東京で開催されたポップアップバーのために造られたイタリア産のベルモット です。

38種類の素材にさくらとすみれの花をブレンドしています。

温泉みかんや柚子、あまおうなどの穏やかな香りがとってもチャーミングで、軽やかな甘さがクセになりそうなベルモット です。

ボトルデザインや色もかわいいのでプレゼントにもオススメです。

3位 セイクレット ベルモットエクストラドライ

セイクレッド エクストラ ドライ ヴェルモット

詳細情報
度数:23.8 %
産地:イギリス

こちらは世界で最も有名なマティーニを作る男、アレッサンドロ パラッツィ氏が監修した、マティーニのためのベルモット です。

ナチュラル素材を16種類使用して、じっくり1ヶ月かけて香りを引き出しています。

複雑さと苦味が心地よい辛口ベルモット、こちらで最高のマティーニを堪能してみてはいかがでしょうか。

2位 アリシアン クラフトベルモット

アリシアン クラフト ヴェルモット

詳細情報
産地:アメリカ、カリフォルニア

こちらはなんとアメリカのソノマカウンティ産、大変珍しい甘口ベルモットです。

天然素材にこだわって独特の風味と味わいを表現し、フローラルやスパイスの香りがとても上品な仕上がりです。

もちろん、マンハッタンにぴったりです!

1位 マンチーノ ヴェッキオ

マンチーノ ヴェッキオ

詳細情報
度数:16 %
産地:イタリアン、ヴェルモット

マンチーノはイタリアピエモンテ州にある小さなヴェルモットメーカーです。

ベッキオは年間でも800本しか生産できず、大変希少価値あるシリアルナンバー入りの高級品です。

1年間イタリアンオークでの熟成経ており、ヴァニラやカカオ、くるみなどのニュアンスが特徴です。滑らかで優しい口当たりとハチミツのようなコクのある甘さが上品なヴェルモットです。

こちらはカクテルなどには勿論ですが、最初は食前酒のようにそのまま味わってみて欲しいプレミアムな1本です。

人気のベルモット比較表

商品画像マンチーノ ヴェッキオアリシアン クラフト ヴェルモット セイクレッド エクストラ ドライ ヴェルモットマンチーノ・ヴェルモット サクラGEXガンチア ヴェルモット ロッソドラン シャンベリー ドライチンザノ ベルモット オランチョヴェルモット ロイヤル ブラン NV ラ・カンティニノイリープラット ドライ ヴェルモットフェルディナンズ ザール ホワイトリースリング バレルエイジドヴェルモット
商品名マンチーノ ヴェッキオアリシアン クラフト ヴェルモットセイクレッド エクストラ ドライ ヴェルモットマンチーノ・ヴェルモット サクラGEXガンチア ヴェルモット ロッソドラン シャンベリー ドライチンザノ ベルモット オランチョヴェルモット ロイヤル ブラン NV ラ・カンティニノイリープラット ドライ ヴェルモットフェルディナンズ ザール ホワイトリースリング バレルエイジドヴェルモット
詳細度数:16 %
産地:イタリアン、ヴェルモット
産地:アメリカ、カリフォルニア度数:23.8 %
産地:イギリス
度数:18 %
産地:イタリア
度数:14.8 %
味わい:甘口
産地:イタリア
品種:ロッソ
度数:17.5 %
味わい:辛口
産地:フランス
味わい:甘口
産地:イタリア、ピエモンテ
産地:フランス度数:18 %
産地:ドイツ
品種:ピクプール、クレレット
度数:18 %
味わい:甘口
産地:ドイツ
商品リンク詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る


ワインキャンプ

[PR]
この記事をシェアしよう!
この記事のURLとタイトルをコピーする
   

関連記事

スティルワインとは?他のワインの種類は?各特徴や味わい方を分かりやすく解説

ワインは白と赤だけではなく、様々な種類があります。 細かい事は気にせず何となく飲むもの楽しいですが、少し知識がある

「緑のワイン」ヴィーニョ・ヴェルデとは?特徴やおすすめ銘柄を紹介

「緑のワインって一体何?」「どこで購入できるの?」 最近流行りのヴィーニョ・ヴェルデ、どのようなワインか

ビオワインとは?定義や味の特徴・おすすめ15銘柄をソムリエがご紹介!

「ビオワインってどんなワイン?」「ビオワインのおすすめは?」 ここ数年、ビオや自然派ワインという言葉をよ

焼酎のおすすめサブスク8選!選び方や焼酎の楽しみ方もご紹介

焼酎にもサブスクのサービスがあることをご存じでしたか?焼酎好きの方にとって、毎月様々な焼酎が自宅に届くサブスク

【ソムリエ監修】初めてでもわかる!ワインラベルの読み方のポイントを詳しく解説!

ワインのエチケット(ラベル)には多くの情報が書かれています。 初心者にとっては複雑に感じるかもしれませんが、実は多

【ソムリエ執筆】五大シャトーとは?値段から当たり年まで徹底解説

世界で最も有名な高級ワインとして知られる五大シャトー。 五大シャトーの歴史に裏付けられた品質は素晴らしく、現在でも

オレンジワインとは?味わいや作り方・おすすめ銘柄をソムリエが紹介!

「最近よく聞くオレンジワインって何?」「オレンジワインはどうやって作られる?」 最近耳にすることが多い、

「ホームワイン」の口コミ・評判がSNSで話題!サービスの魅力や実際のユーザーの声をご紹介!

Homewine(ホームワイン)は、自宅で楽しむことができる画期的なオンラインワインスクール。

ワインのプレゼントにおすすめな銘柄25選をソムリエが厳選!

「ギフトに選ぶならどんなワインが喜ばれる?」「その人に合わせたワインを選ぶときのコツは?」 ワイン好きの

【ソムリエ監修】ワイン用語「グラン・クリュ」とは?用語の意味、おすすめの銘柄をご紹介!

フランスワインによく使われている「グランクリュ(Grand cru)」というワード。 今回はグランクリュの解説と、

特集記事

日本酒スキンケア用品ランキング6選!併せて楽しめる日本酒もご紹介!

人気おすすめの純米酒ランキング31選!選び方や美味しい飲み方も紹介

【ソムリエ厳選】おすすめの赤ワイン20選!選び方・飲み方も解説!

リキュールとは?種類から、おすすめのリキュール一覧、飲み方まで徹底解説!

【編集部厳選】おすすめの高級焼酎25選!人気のプレミアム焼酎を厳選!

TOP