「キャンティワインってどんなワイン?」
「キャンティワインのおすすめは?」
イタリアを代表するワインと言えば、世界的に有名なキャンティ・クラシコ。
多くのレストランで必ずと言えるほどオンリストされています。
この記事ではそんなキャンティワインのおすすめ15選を、ソムリエが厳選しています。
また、種類や飲み頃、当たり年まで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
この記事を最後まで読むことで、キャンティワインについて知識が深まり、自分にぴったりの1本を見つけることができます。
\時間がない方はこちら/
キャンティ・クラシコのおすすめを見る
キャンティ・クラシコとは
ここではキャンティやキャンティ・クラシコの違い、特徴について紹介していきます。
そもそもキャンティとは?
キャンティとは、イタリアのトスカーナ州「キャンティ地区」で造られる赤ワインのことです。
イタリアのワイン法で、最高の格付け「DOCG」に格付けされています。
キャンティ地区は非常に広大で、トスカーナ州全体の1割を占め、イタリアのDOCG産地の中で最大です。
それゆえに生産量もかなり多く、味わいや品質、価格に幅があります。
キャンティはサイゼリヤで提供されているワイン
キャンティは、サイゼリヤで提供されています。
サイゼリヤでは、キャンティが手頃な価格で楽しめるため、コストパフォーマンスが非常に良いと評判です。
キャンティは、赤い果実の香りやしっかりとした酸味が感じられ、肉料理やパスタとの相性が抜群です。
サイゼリヤでは、キャンティをグラスで楽しむこともでき、気軽にワインをキャンティワインを堪能できるでしょう。
キャンティ・クラシコはキャンティよりも条件が厳しい
キャンティ・クラシコも「キャンティ地区」で造られ、DOCGに格付けされている赤ワインです。
キャンティよりも栽培地域が限定されており、より厳しい条件をクリアしたワインだけが、キャンティ・クラシコと名乗ることが許されます。
DOCGキャンティ・クラシコの歴史
1870年頃、「キャンティ」という名前だけでワインが売れる時代があり、多くの造り手が存在しました。
利益を重視した非常に劣悪な造り手がどんどん増えた事で、キャンティの品質も極端に落ちてしまったのです。
1924年、キャンティの生産者達が、品質の保護のために、キャンティ・クラシコ協会を設立します。
1996年にようやくキャンティとは独立して、キャンティ・クラシコもDOCGとして認められました。
\時間がない方はこちら/
キャンティ・クラシコのおすすめを見る
キャンティ・クラシコの選び方
ここからはキャンティやキャンティ・クラシコの選び方を紹介していきます。
今回紹介する選び方は以下のとおりです。
そこで、ソムリエがおすすめのヴィンテージをご紹介します。
・ボディで選ぶ
・生産者で選ぶ
後に紹介する人気おすすめキャンティ・クラシコまとめにも反映されているので、ぜひ参考にしてください。
では早速見ていきましょう。
キャンティの種類から選ぶ
まずはキャンティの種類から選ぶ方法を紹介します。
キャンティには大きく分けて3つの種類があるので、それぞれ解説していきます。
DOCGキャンティ
ブドウそのものの甘酸っぱさを感じる、フルーティで軽やかな味わいが主流です。
生産量が極端に多く、さまざまな造り手がいるので、品質にばらつきがあります。
ディリーワインとして、カジュアルにガブ飲みしたい時におすすめです。
キャンティと名乗るには、以下の条件を満たさなければなりません。
ブドウ | サンジョヴェーゼを最低75%使用、黒ブドウ・白ブドウのブレンドも可能(1品種最大10%) |
熟成 | 最低4ヶ月、リゼルヴァは最低26ヶ月 |
DOCGキャンティ・クラシコ
果実味が豊かでキャンティよりも力強く、複雑さやスパイシーなニュアンスも感じます。
酸やタンニンもしっかり感じるバランスの良い印象です。
キャンティよりもお料理と合わせやすく、ステーキやトマト煮込み、トマトソースのパスタなどがオススメです。
キャンティ・クラシコと名乗るには、以下の条件を満たさなければなりません。
ブドウ | サンジョヴェーゼ最低80%使用(サンジョヴェーゼ100%でも可能)。ブレンドは黒ブドウのみ |
熟成 | 最低11ヶ月、リゼルヴァは最低24ヶ月+瓶内熟成3ヶ月 |
DOCGキャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ
グラン・セレツィオーネは、キャンティ・クラシコの中で最高級のカテゴリーとして、2014年に新しく設けられました。
厳しい条件をクリアしたグラン・セレツィオーネはキャンティ・クラシコの中で10%にも満たないほどです。
キャンティクラシコよりも更に洗練された深みのある味わいで、熟成のポテンシャルを持つ優れたワインに仕上がっています。
キャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネと名乗るには、以下の条件を満たさなければなりません。
ブドウ | 自社畑から収穫したサンジョヴェーゼを最低80%以上使用。ブレンドは黒ブドウのみ |
熟成 | 最低30ヶ月、そのうち瓶内熟成3ヶ月 |
ボディで選ぶ
次はボディから選ぶ方法です。
キャンティやキャンティ・クラシコのワインは赤ワインばかりのため、ボディの違いに着目することがおすすめ。
特にフルボディ・ミディアムボディのワインが多いことが特徴。
そのため、タンニンの感覚が好きならフルボディ、普通ならミディアムボディを選びましょう。
生産者から選ぶ
キャンティ・クラシコやキャンティの造り手から選ぶこともおすすめです。
特におすすめの生産者は以下の3つです。
2.カステッロ・ディ・モンサント
3.フォントディ
バローネ・リカーゾリは「キャンティ」を産み出したベッティーノ・リカーゾリ男爵の一族が運営するワイナリー。
ブドウの魅力とテロワールを大切にする姿勢が評価されています。
カステッロ・ディ・モンサントはキャンティ・クラシコの生産地で、単一畑のワインを初めて出したワイナリーです。
フォントデイは、トップレベルの品質のキャンティ・クラシコを提供する生産者として有名になっているためおすすめ。
この3つのワイナリーから選べば間違いないでしょう。
キャンティワインの人気おすすめ15選
フルボトル(750ml)の高級ワインには、
- ・高い
- ・飲み切るのが大変
- ・他と比較できない
という悩みがありますよね。
ホームワインは高級ワインが100mlで4本ずつ届くから、ワインの違いをわかりたい方にオススメ。本サイトの編集長ソムリエ佐々木が監修した学習コンテンツや、2023年にスタートしたソムリエによるコンシェルジュサービスも大人気。
ワインをもっと楽しむために、始めない理由がありません!▼
※販売数には限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。
ここからはキャンティやキャンティ・クラシコのワインを種類別に15選紹介していきます。
今回のまとめは先ほど紹介した以下の選び方を参考にしています。
・ボディで選ぶ
・生産者で選ぶ
では早速見ていきましょう。
おすすめのキャンティ5選
まずはおすすめのキャンティを紹介していきます。
今回紹介するキャンティは以下のとおりです。
ではそれぞれ見ていきましょう。
5位 ラ・ピウマ ・キャンティ
サクランボやイチゴ、シナモンなどフェミニンな香りが特徴的で、フルーティな味わいです。
嫌みのない軽やかな酸とサンジョヴェーゼらしいタンニンが、バランス良く仕上がっています。
家で気軽に飲めるキャンティをお探しの方には、まず飲んでみてほしい1本です!
ボディ | – |
生産者・ブランド | モンド デル ヴィーノ |
香り | チェリー、スミレ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
4位 ベリーニ キャンティ・フィアスコ
1860年頃から、コルクやボトルを守るため藁で包むスタイル(フィアスコ)が主流でした。
現在では藁編み職人が減り、大変珍しくなっています。
味わいはラズベリーやストロベリーなどのニュアンスを感じる、フルーティで甘酸っぱい印象です。
ボディ | ミディアムボディ |
生産者・ブランド | ベリーニ |
香り | レッドベリー、クランベリー |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
3位 シノピエ キャンティ コローニョレ
コロニョレの畑は、標高の高い渓谷の斜面に位置しており、冷涼な風が美しい酸をもたらしています。
クランベリーやワイルドベリーなどのチャーミングなアロマに、ほんわかミネラリーなニュアンスも感じられます。
繊細で美しい酸に上品な果実味と、華奢なタンニンが印象的な仕上がりです。
ボディ | ミディアムボディ |
生産者・ブランド | コロニョーレ |
香り | ラズベリー、ゼラニウム |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
2位 ゾーニン キャンティ・トラディショーネ
イタリア国内のコンクールで多くの賞を受賞しているワイナリーです。
ラズベリーやブラックチェリー、スミレなどのアロマに、軽やかな口当たりが印象的です。
ジューシーな果実味に、穏やかなタンニンと程よい酸とが融合し、バランス良く仕上がっています。
ボディ | ミディアムボディ |
生産者・ブランド | ゾーニン |
香り | レッドベリー、クランベリー |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
1位 キャンティ デル バローネ・リカーゾリ
バローネ・リカーゾリは、1,000年もの長い歴史を持つワイナリーです。
ブラックベリーやスミレなどのアロマで、口当たりは大変滑らかでフルーティーさを感じます。
優しい果実味に、エレガントな酸と程よいタンニンのバランスも良好!
高品質なキャンティをお求めの方、有名な造り手のキャンティを飲んでみたいという方におすすめです。
ボディ | – |
生産者・ブランド | バローネ・リカーゾリ |
香り | レッドプラム、ブラックチェリー |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
おすすめのキャンティ・クラシコ5選
ここからはキャンティ・クラシコのおすすめを紹介していきます。
今回紹介するキャンティ・クラシコは以下のとおりです。
ではそれぞれ見ていきましょう。
5位 ロッチャルタ キャンティ・クラシコ ウッジャーノ
黒すぐりやブラックチェリー、スミレなどの可憐なアロマに、スパイスやシナモン、なめし革、ジビエなど複雑さも感じられます。
穏やかな口当たりにプラムのコンポートを思わせる果実味が印象的!
伸びやかな酸と溶け込んだタンニンのバランスも良好です。
ボディ | ミディアムボディ |
生産者・ブランド | ドラジェ |
香り | カシス、クローブ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
4位 ペポリ キャンティ・クラシコ
ペポリは、スーパータスカン「ティニャネロ」から5キロも離れていない、恵まれたテロワールを持つ畑のブドウを使用。
ミネラルを豊富に含むチャーミングな味わいのワインを生みだします。
ラズベリーやさくらんぼのアロマに、スパイスやバニラのニュアンスも感じられます。
軽やかな口当たりに豊かな果実味で、イタリアらしい酸と滑らかなタンニンのバランスも良好です。
コクがあるのに飲みやすいタイプで、トマトパスタやタリアータ・ディ・マンゾなど、定番のイタリア料理と良く合います。
ボディ | フルボディ |
生産者・ブランド | ペポリ |
香り | レッドベリー、ハーブ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
3位 ヌーディロセッティ キャンティ・クラシコ
1582年創業の老舗ワイナリー「ファルネーゼ」のワインです。
高品質でありながらコスパに優れたワインの生産者として、世界的に大変有名で、さまざまな賞を獲得しています。
さくらんぼやブラックベリー、スミレなどのフローラルなアロマに、エレガントな口当たりが印象的です。
たくましいボディに力強いタンニンが特徴ですが、凝縮感のある果実味が飲みやすさを感じさせてくれます。
ボディ | フル |
生産者・ブランド | ファルネーゼ |
香り | カシス、ベリーのジャム |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
2位 カステッロ・ディ・モンサント キャンティ・クラシコ リゼルヴァ
カステッロ・ディ・モンサントは、キャンティ・クラシコの生産地で、単一畑のワインを初めてリリースしたワイナリーです。
アメリカンチェリーやプラム、ラズベリーなどのアロマに、白トリュフを思わせる複雑みも感じられます。
シルキーな口当たりで、パワフルなボディにきれいな酸と上質で力強いタンニンが上手く融合しています。
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナというシンプルなTボーンステーキと良く合います。
ボディ | フルボディ |
生産者・ブランド | カステッロ・ディ・モンサント |
香り | ブラックチェリー、レッドプラム、ナツメグ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
1位 マルケーゼ アンティノリ キャンティ・クラシコ リゼルヴァ
世界的なスーパータスカン、ティニャネロとソライア。
この2つと全く同じ畑のブドウから造られるプレミアムなキャンティ・クラシコです。
ティニャネロ、ソライアのセカンドワインと言っても過言ではありません。
アメリカチェリーやブラックベリー、スミレなどのアロマに、ミントやほのかにシガーのニュアンスも感じられます。
優雅な口当たりで、ジューシーな果実味とエネルギッシュな酸とが上手く調和!
ボディ | ミディアムボディ |
生産者・ブランド | アンティノリ |
香り | ブラックチェリー、タバコ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★☆☆ |
おすすめのグラン・セレツィオーネ5選
最後にグラン・セレツィオーネを紹介していきます。
今回紹介するグラン・セレツィオーネは以下の通りです。
ではそれぞれ見ていきましょう。
5位 キャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ・チェッロレ
イタリアで有名なワインガイド「ガンベロロッソ」で高評価を得た実力派のカステッロ ディ アマによる一本。
煌めく濃厚なルビー色にワイルドベリーの熟した奥深い香り、スパイスが複雑なワインです。
滑らかなタンニンと程よい酸味がマッチした味わいが魅力的。
エレガントな後味とゆったりと楽しめる余韻が素敵です。
ボディ | – |
生産者・ブランド | カステッロ ディ アマ |
香り | レッドプラム、ゼラニウム |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
4位 ドン・トッマーゾ
フィレンツェの貴族であるコルシーニ家のワイナリーによる一本。
エレガントでゆったりとしたグラン・セレツィオーネです。
最低18ヶ月も熟成させることで奥深い味わいに仕上げています。
深く落ち着いた色合いからはカシスやバニラ、黒コショウが混ざり合った香り。
控えめな口当たりではあるものの、口に広がるにつれ濃厚な果実味や酸味、タンニンを感じられます。
カカオの心地よいニュアンスが魅力的なワインです。
ボディ | フルボディ |
生産者・ブランド | レ・コルティ |
香り | スグリ、ハーブ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★☆☆ |
3位 カステッロ・ディ・アマ サン・ロレンツォ キャンティ・クラシコ グラン・セレツィオーネ
グラン・セレツィオーネ2010は、ワインスペクテーター誌「2014年トップ100ワイン」にて6位と、非常に高い評価!
ブラックベリーや野いちごなどのアロマに、豊かな果実味が特徴的。香ばしいクルミやアーモンドの風味も感じられます。
しっかりとした酸に濃密なタンニンを持つ気品に溢れる仕上がりです。
ボディ | ミディアムフルボディ |
生産者・ブランド | カステッロ・ディ・アマ サン |
香り | 木イチゴ、ナッツ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
2位 バローネ・リカゾーリ カステッロ・ディ・ブローリオ キャンティ・クラシコ グラン・セレツィオーネ
キャンティの基盤を築いた1,000年もの長い歴史を持つワイナリーのフラッグシップワインです。
グーズベリーやラズベリーなどチャーミングなアロマに、トーストやバニラ、スパイシーなニュアンスも感じられます。
口当たりは力強く、ブドウそのものの甘さも感じる繊細な味わいで、溶け込んだタンニンが上品に仕上がっています。
ボディ | ミディアムフルボディ |
生産者・ブランド | バローネ・リカゾーリ |
香り | レッドベリー、クローブ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
1位 フォントディ キャンティ・クラッシコ グラン・セレツィオーネ ヴィーニャ・デル・ソルボ
ヴィーニャ・デル・ソルボという優れた畑で、有機栽培されたブドウから造られる、極上のグラン・セレツィオーネです。
補助品種のブレンドはなく、サンジョヴェーゼ100%で造られています。
プラムやブラックチェリーのアロマにリコリスや燻製香も感じられます。
口当たりは大変力強く、奥行きのある味わいで、強靭なタンニンを持つ長期熟成型のワインに仕上がっています。
最上級のキャンティをお探しの方に、ぜひオススメです!
ボディ | フルボディ |
生産者・ブランド | フォントデイ |
香り | 木いちご、カシス |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
キャンティ・クラシコの当たり年
キャンティ、キャンティ・クラシコを選ぶ際に、同じ造り手でもどのヴィンテージが良いか悩む方も多いのでは?
そこで、ソムリエがおすすめのヴィンテージをご紹介します。
キャンティ地区で、特におすすめな当たり年が、2016年、2010年、2001年です。
2016年
大変暑い夏でしたが9月からクールダウンし始め、結果としてキャンティ地区にとっては大変良い年となりました。
2010年
サンジョヴェーゼにとってのパーフェクトヴィンテージです。
全体的に涼しい気候の年だったため、結果として上品でエレガントさの際立つワインが生み出されました。
2001年
晴天に恵まれた素晴らしいヴィンテージです。
昼間は暑く夜は涼しい気候が続き、ブドウは糖分を十分蓄えることができて、豊富なタンニンももたらされました。
グラン・セレツィオーネや秀逸な造り手の上級クラスのキャンティ・クラシコでも飲み頃に入っていますので、オススメです。
ヴィンテージ選びで迷った際は、ぜひ参考にしてください。
キャンティ・クラシコの美味しい飲み方
ここからはキャンティ・クラシコの美味しい飲み方を紹介していきます。
今回紹介するのは以下の通りです。
・グラス
・飲み頃
・相性の良い料理
では解説していきます。
温度は16~20℃で保存しよう
赤ワインは基本的に16〜20℃で保存しておきましょう。
一般的に赤ワインは常温での保存と言われていますが、日本の気候だと16〜20℃で赤ワインを保存することがおすすめ。
タンニンの魅力が存分に引き出されます。
また、フルボディは約20℃、対してミディアムボディは約16℃ほどで保存すると良いでしょう。
しかし、冷蔵庫だと16〜20℃より冷えすぎてしまうので、赤ワインの保存は難しいです。
そのため赤ワインの保存には積極的にワインセラーやワインクーラーを利用することをおすすめします。
ワインセラーを利用すれば赤ワインはもちろん、白ワインなどの他のワインも適切に保存できますよ。
家庭用のワインセラーについてはコチラを参考にしてみてください。
>>【ソムリエセレクト】おすすめワインセラー17選!家庭用にはコレ!
口の広いグラスがおすすめ
赤ワインを飲むときは口の広いグラスがおすすめです。
赤ワインを飲むときは、ワイングラスの口が広いものを選ぶことで、香りをより楽しむことができます。
基本的に口が広ければ広いほど香りを強く感じられるうえ、酸化スピードも速いため香りの変化を感じやすい傾向があります。
また、フルボディならブルゴーニュ型やボルドー型を使うと、さらにタンニンの深い香りが強調されるためおすすめ。
ぜひ自分に合ったワイングラスを選んでみてください。
ワイングラスについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
>>【ソムリエセレクト】おすすめのワイングラス15選!種類とブランドも紹介
香りを楽しむために軽く回してみよう
赤ワインを飲むときは、軽く回すと香りを感じることができるためおすすめです。
ワインを回す行為は「スワリング」と呼ばれ、一般的に香りを楽しむために行われます。
スワリングをすることで、赤ワインごとの芳醇な香りやフレッシュさなどを感じられるため、味わいだけではなく香りも楽しむことができます。
またスワリングをする際には、右利きの方であれば反時計回りにグラスを回すことが大切です。
グラスを内側方向へ回すことで、万が一ワインがこぼれても対面の方に迷惑をかけることがありません。
マナーを守りながら、赤ワインの香りをスワリングでぜひ楽しんでください。
キャンティ・クラシコと合うおすすめ料理
キャンティ・クラシコに合う料理について見ていきましょう。
基本的には濃い味付けの料理や、タレの味付けがされたものがおすすめ。
具体的には以下の料理が挙げられます。
・ワインを加えてよく煮込んだシチュー
・鹿肉ステーキ赤ワインソース
・肉汁溢れる手作りハンバーガー
・牛肉、豚肉をワインやトマトでじっくり煮込んだ料理
・マグロのレアカツ
・濃厚なソースのハンバーグステーキ
・焼き鳥
・焼きそば
また赤ワインのつまみについて知りたい方はこちらをご覧ください。
キャンティ・クラシコの飲み頃
キャンティ、キャンティ・クラシコは、生産量がかなり多く、品質もさまざまです。
そのため、早飲みタイプと熟成型と両方あるので、なかなかはっきりとした飲み頃を明言するには難しくなります。
キャンティは早飲みタイプ
キャンティは買って直ぐに飲める早飲み型が主流です。
イタリアらしい溌剌とした酸や力強さが苦手でしたら、2、3年寝かせることで、まろやかさを感じるようになります。
キャンティ・クラシコ、グラン・セレツィオーネは長熟
キャンティ・クラシコは、2年~7年程で飲み頃を迎えます。
グレートヴィンテージの場合は10年程度が目安です。
秀逸な造り手のアイテムやグラン・セレツィオーネは、上記以上に長期熟成のポテンシャルを持っています。
キャンティ・クラシコを楽しもう!
キャンティ・クラシコにはキャンティやグラン・セレツィオーネといった種類があり、それぞれ奥が深いです。
手軽に楽しめるワインから、じっくりと味わえるものまで幅広いキャンティ・クラシコを楽しみ尽くしましょう。
ぜひ今回紹介した選び方やまとめ、当たり年を参考に自分にぴったりのキャンティ・クラシコを探し出してください。
またキャンティ地区があるトスカーナのワインについて知りたい方はこちらをご覧ください。
>>【ソムリエ監修】イタリアの名産地!トスカーナのおすすめ赤ワイン20選!
関連記事
白ワインで有名なサンセールとは?特徴からおすすめ・飲み方まで紹介
爽やかでミネラル感あふれるサンセールの白ワイン、シャブリと並びフランスの辛口白ワインとして世界的に有名です。 今日
【ソムリエ監修】ムルソーとは?ワインの特徴から当たり年、人気銘柄までご紹介!
高級白ワインのひとつであるムルソー。 ワイン通のファンが多く、世界的に評価の高いワインです。 今日は、そんなムル
【ソムリエ監修】ブルネッロ・ディ・モンタルチーノとは?概要から人気銘柄までご紹介!
バローロ、バルバレスコと並んで、「イタリアの三大赤ワイン銘柄」として讃えられるブルネッロ・ディ・モンタルチーノ!